JP2943279B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子楽器に係り、特に共鳴効果を実現する
電子楽器に関する。
従来の技術 近年、電子楽器のディジタル化が進み、例えば電子ピ
アノや電子オルガンのように生楽器音を模倣した楽音を
出力する商品が数多く開発されている。ところで、生楽
器音にはその楽器自体の構造からくる様々な共鳴効果が
付与されている。例えばピアノ音の場合、打弦により叩
かれた弦だけでなく、叩かれなかった弦や響板等がピア
ノ本体内部で共鳴し、さらにダンパペダルをオンすると
弦からダンパが外れ、音の広がり感が増加する。こうし
た効果を実現するものとしていくつかの電子楽器が提案
されている(例えば特開昭63−193185号公報,特開昭64
−91193号公報)。
以下第5図を参照しながら、従来の電子楽器について
説明する。
第5図に示すように電子楽器は、楽音の音高や音量な
どの楽音情報を指定するための鍵盤101、共鳴効果のオ
ン,オフを指定するためのスイッチ102(例えばサステ
ィンペダルやダンパペダル等)、鍵盤101とスイッチ102
の状態を検出して制御信号を発生するCPU(中央処理装
置)103からの制御信号に応じて楽音信号を発生する楽
音信号発生部104とCPU103からの制御信号に応じて楽音
信号発生部104の出力に共鳴効果を付加する共鳴効果付
加部105、共鳴効果付加部105の出力を増加し楽音として
放音するアンプ,スピーカからなるサウンドシステム10
6からなっている。
以上の各構成要素の関連と動作を以下に説明する。
鍵盤101において押鍵が行なわれるとCPU103は押鍵検
出を行ない音高を示すキーコードデータKCとキータッチ
の強さを示すタッチレベルデータKTと押鍵及び離鍵情報
を表わすキーオン信号KONを出力として出す(押鍵時KON
=1,離鍵時KON=0)。またCPU103はスイッチ102の状態
検出も行なっており、スイッチ102に状態変化があれば
スイッチ102の状態信号SONを出力として出す。楽音信号
発生部104はCPU103出力のキーコードデータKC、タッチ
レベルデータKT、キーオン信号KON、及びスイッチ102の
状態信号SONに対応した楽音信号を発生する。
第6図はキーオン信号KONとスイッチ102の状態信号SO
Nに対応して楽音信号発生部104の楽音信号出力のエンベ
ロープ形状の一例である。例えばスイッチ102の状態信
号SONがオフ(SON=0)のときにキーオン信号KONがオ
フ→オン→オフ(KON=0→1→0)と変化した場合の
エンベロープ形状はE1のようになる。また、スイッチ10
2の状態信号SONがオン(SON=1)のときにキーオン信
号KONがオフ→オン→オフ(KON=0→1→0)と変化し
た場合のエンベロープ形状はE2のようになる。離鍵後
(KON=1→0)のエンベロープの持続時間はエンベロ
ープ形状E1に比べてエンベロープ形状E2の方がはるかに
長くなっている。すなわち、スイッチ102がオン状態の
場合は離鍵後に長い余韻を持った楽音信号となる。
共鳴効果付加部105はCPU103出力のスイッチ102の状態
信号SONがオン状態(SON=1)であれば、楽音信号発生
部104出力の楽音信号に共鳴効果を付加し、オフ状態(S
ON=0)であれば、楽音信号発生部104出力の楽音信号
をバイパスする。なお、共鳴効果付加には、楽音信号が
アナログ信号であればスプリング式リバーブ装置やBBD
遅延素子を用いた遅延装置が、ディジタル信号であれば
ディジタルフィルタと遅延回路を用いてディジタル的に
共鳴効果を付加したあとでDA(ディジタルアナログ)変
換をする装置が用いられる。
この共鳴効果付加部105の楽音信号出力は、アンプ,
スピーカからなるサウンドシステム106に供給され、楽
音として放音される。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、例えばピアノの
ダンパペダル効果を表現する場合、打弦により叩かれた
弦だけでなく叩かれなかった弦や響板等がピアノ本体内
部で共鳴して生まれる広がり感を、ダンパペダルンに同
期して離鍵後のエンベロープ形状を変化させたり、さら
にこれに同期して各種リバーブ装置により共鳴効果を付
加しているだけで、実際にハンマで叩かれた衝撃音が叩
かれなかった弦や響板を伝わって生じる独特の共鳴音を
忠実に表現することはできない。すなわち、生楽器の構
造自体から発生する共鳴効果の付与が忠実に行なわれて
いないという問題点を有していた。
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、生楽器
の構造に起因する共鳴効果の付与を忠実に行なうことの
できる電子楽器を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 この目的を達成するために、本発明の電子楽器は、楽
音の音高及び強弱と発音開始停止と共鳴状態とを指示す
る制御信号を発生する制御信号発生部と、制御信号のう
ち少なくとも楽音の音高及び強弱と発音開始停止とを指
示する制御信号に応じて楽音信号を発生する楽音信号発
生部と、制御信号のうちの少なくとも共鳴状態を指示す
る制御信号に応じて異なる共鳴音信号を選択的に発生す
る共鳴音信号発生部と、制御信号のうち少なくとも楽音
の音高及び共鳴状態を指示する制御信号に応じて共鳴音
信号の音量補正を共鳴音信号発生部に対し指示する音量
補正指示部と、音量補正指示部に入力される制御信号に
対応した音量補正データを記憶する複数の音量補正デー
タ記憶部とを備えてなるものである。
作用 本発明は上記の構成により、制御信号発生部から発生
される制御信号に応じて楽音信号発生部から楽音が発生
されると共に、制御信号発生部から発生される制御信号
及び複数の音量補正記憶部のうち制御信号によって定め
られた音量補正データ記憶部の補正データを参照して成
される音量補正指示部からの指示に応じて、共鳴音発生
部から共鳴音が発生されるように配してあるので、所望
の共鳴効果を得ることができる。
実施例 以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら
説明する。
第1図は、本発明の一実施例の電子楽器の構成図であ
る。第1図の電子楽器は、楽音の音高や強弱などの楽音
情報を指定するための鍵盤1,共鳴効果のオン,オフを指
定するためのスイッチ2(例えばサスティンペダルやダ
ンパペダル等)、鍵盤1とスイッチ2の状態を検出して
制御信号を発生するCPU(中央処理装置)3からの制御
信号に応じて楽音信号を発生する楽音信号発生部4,音量
補正データを記憶する第1の音量補正データ記憶部7お
よび第2の音量補正データ記憶部8,CPU3からの制御信号
に応じて共鳴信号の音量補正データを第1の音量補正デ
ータ記憶部7あるいは第2の音量補正データ記憶部8か
ら読出し発生する音量補正指示部9,CPU3からの制御信号
及び音量補正指示部9からの音量補正データに応じて共
鳴音信号を発生する共鳴音信号発生部14,楽音信号発生
部4及び共鳴音信号発生部14の出力を加算しDA変換して
増幅,放音するサウンドシステム6から構成されてい
る。
以上の各構成要素の関連と動作の説明を以下に行な
う。
鍵盤1において押鍵が行なわれるとCPU3は押鍵検出を
行ない音高を示すキーコードデータKCとキータッチの強
さを示すタッチレベルデータKTと押鍵及び離鍵情報を表
わすキーオン信号KONを出力に出す。またCPU3はスイッ
チ2のオン状態の検出も行なっており、スイッチ2の状
態に応じてスイッチ2の状態信号SONを出力に出す。
楽音信号発生部4は、例えば第2図に示すような内部
構成となっている。各部はポリフォニック(複音)出力
のために時分割的に動作するが、ここでは便宜上1チャ
ネル分の動作について説明する。
楽音波形選択制御部21は、CPU3からのキーコードデー
タKC及びタッチレベルデータKTに応じて読み出すべき波
形を選択し、波形選択データWS1を送出する。楽音波形
用アドレスデータ発生部22は、CPU3からのキーコードデ
ータKC及びキーオンデータKONに応じてアドレスデータA
D1を発生する。ここで、楽音の音高を決定する方法とし
ては、アドレスデータの更新速度を変化させる方法や、
アドレスデータの読み出し幅を変化させる方法がある
が、本実施例ではどちらを用いてもよい。楽音波形記憶
部23は複数の楽音波形データを記憶しており、楽音波形
読み出し制御部24は楽音波形選択制御部21から送出され
た波形選択データWS1と楽音波形用アドレスデータ発生
部22で発生されたアドレスデータAD1によって、指定さ
れた波形データを読み出す。また、楽音用エンベロープ
信号発生部25は、時間経過にしたがって波形の振幅制御
を行なうエンベロープ信号を発生するもので、CPU3から
のキーコードデータKCとタッチデータKTによって決定さ
れるエンベロープ信号ED1をキーオン信号KON=1のタイ
ミングで発生する。ここで従来例においてはスイッチ10
2の状態信号SONによって、KON=0以後のエンベロープ
形状が変更されていたが(第6図)、本実施例において
は、同様の変更を行なってもよいし行なわなくてもよ
い。このエンベロープ信号ED1は、乗算器26で、楽音波
形読み出し制御部24の出力データと乗算される。
音量補正指示部9は、CPU3からのスイッチ2の状態信
号SONにより音量補正データ記憶部を選択する。すなわ
ち、例えばピアノにおいてダンパペダルが踏まれた場合
(SON=1)第1の音量補正データ記憶部7を選択し、
そうでない場合(SON=0)第2の音量補正データ記憶
部8を選択する。こうして選択された音量補正データ記
憶部に記憶されているデータADJをCPU3からキーコード
データKCによって参照し送出する。第1の音量補正デー
タ記憶部7及び第2の音量補正データ記憶部8に記憶す
る音量補正データは、各キーコードデータ毎に1データ
を参照するようにしても、またいくつかのキーコードデ
ータが同一の音量補正データを参照するようにしてもよ
い。
共鳴音信号発生部14は、例えば第3図に示すような内
部構成となっている。ここでも楽音発生部4と同様、便
宜上1チャネル分の動作について説明する。
共鳴音波形選択制御部31は、CPU3からのキーコードデ
ータKC及びタッチレベルデータKTに応じて読みだすべき
波形を選択し、波形選択データWS2を出力に出す。共鳴
音波形記憶部33には、複数種類の共鳴音波形が記憶され
ている。これは、例えばピアノのダンパペダルが踏まれ
た場合と踏まれなかった場合の、共鳴音の質感や響きの
度合の違いに対処するためで、あらかじめダンパペダル
の状態を変化させて共鳴音を採取し、共鳴音波形記憶部
33に記憶させておくことにより、スイッチ2の状態信号
SONに応じた最適波形を読み出すことができる。また、
さらに音高や強弱の違いに対応した共鳴音波形を共鳴音
波形記憶部33に記憶しておき、スイッチ2の状態信号SO
Nに加えてキーコードデータKCやタッチレベルデータKT
に応じた最適波形を読みだしてもよい。共鳴音の採取方
法の一例としては、例えばピアノの場合、ハンマによっ
て叩かれる弦のみを完全にミュートして打弦を行ない、
発生する共鳴音を録音,採取する方法などがあげられ
る。共鳴音波形用アドレスデータ発生部32は、CPU3から
のキーコードデータKC,キーオンデータKON,及びスイッ
チ2の状態信号SONに応じてアドレスデータAD2を発生す
るものであるが、楽音信号とは関係なく任意の音程を付
加することができる(例えば、常に一定のアドレス更新
速度でアドレスを変化させて、共鳴音の音程変化を無く
すこともできる)。共鳴音波形読み出し制御部34は共鳴
波形選択制御部31からの波形選択データWS2と共鳴音波
形用アドレスデータ発生部32からのアドレスデータAD2
によって、指定された波形データを読み出す。また、共
鳴音用エンベロープ信号発生部35は、CPU3からのキーコ
ードデータKC、タッチデータKT,キーオン信号KON,スイ
ッチ2の状態信号SONによって決定されるエンベロープ
信号ED2を発生するもので、その一例を第4図に示す。
スイッチ2がオン(SON=1)のときにキーオン信号KON
がオフ→オン(KON=0→1)と変化した場合、エンベ
ロープはE1のようにキーオン信号KONのオンに同期して
立上がり、キーオン信号KONがオン(KON=1)のままで
スイッチ2がオフ(SON=1→0)されると急激に減少
する。なお、共鳴音波形読み出し制御部34は、エンベロ
ープE1の立上がり開始(SON=1かつKON=1)と同時に
波形出力を開始する。また、スイッチ2がオフ(SON=
0)のときにキーオン信号KONがオフ→オン(KON=0→
1)と変化した場合、エンベロープは立上がらず、キー
オン信号KONがオン(KON=1)のままでスイッチ2がオ
ンされる(SON=0→1)と、それに合わせてエンベロ
ープはE2のように立上がる。ただしここでは、キーオン
信号KONのオンからスイッチ2のオンまでの時間によっ
て、エンベロープの振幅が制御されるようになってお
り、その時間が長いほど振幅が小さくなる。なお、共鳴
音波形読み出し制御部34は、エンベロープE2の立上がり
開始と同時に波形出力を開始する。スイッチ2がオンの
ままで離鍵されると(KON=1→0)、エンベロープの
持続時間はエンベロープE1に比べてはるかに長くなり、
長い余韻を持った音となるが、その途中でスイッチ2が
オフされると(SON=1→0)、その時点から急激に減
衰する。
このようにして発生されるエンベロープ信号ED2は、
乗算器36で、共鳴音波形読み出し制御部34の出力データ
及び音量補正指示部9の出力データADJと乗算される。
このようにして楽音信号発生部4からの出力データWD
1及び共鳴音信号発生部14からの出力データWD2は、サウ
ンドシステム6に供給され、加算されDA変換された後、
増幅,放音される。
以上のように本実施例によれば、楽音信号発生部4と
は別に、生楽器の持つ、その構造に起因する独特の共鳴
音信号を発生する共鳴音信号発生部14を設けることによ
り、独特の共鳴音を含んだ生楽器の音をリアルに表現す
ることができ、またスイッチ2の状態によって異なる共
鳴音を発生させるようにしたため、例えばピアノのダン
パペダルの状態によって変化する広がり感や共鳴音の質
感の違いを忠実に表現することができる。
また、共鳴音は通常、ピッチの変動が余り感じられな
いため、キーコードデータKCによる音程変化は、楽音信
号よりも緩やかな変化(例えば楽音信号の半音即ち100
セントの音程変化に対応する共鳴音波形の音程変化は25
セント)になるようにしたり、あるいは共鳴音波形の音
程変化を止めてしまったりする。この場合、例えばピア
ノの場合実際に共鳴音波形を採取した鍵のキーコードデ
ータから離れるにしたがって楽音信号と共鳴音信号のマ
ッチングが悪くなったり、楽器自体の構造から共鳴音の
音量や質感が変化するため本来一鍵ごとに共鳴音波形を
変えるべきところを音程変化で表現するには無理な音域
が表出したりするが、キーコードデータKCを参照して共
鳴信号の音量補正を指示する音量補正指示部9を設ける
ことにより、楽音信号と共鳴音信号のマッチングをより
よくしたり、生楽器本来の共鳴音の音程及び音圧変化を
より忠実に表現することが可能である。さらに、例えば
ピアノにおいてダンパペダルの状態によって共鳴音の響
き方が変わり、質感や音量の鍵毎の変化の仕方が変化す
るが、第1の音量補正データ記憶部7と第2の音量補正
データ記憶部8を設け、スイッチ2の状態信号SONに応
じて音量補正指示部9の参照する音量補正データ記憶部
を選択できるようにしたためダンパペダルの状態の違い
による細かな音量補正が可能になった。
なお、本実施例では、2つの音量補正データ記憶部を
備えたものとなっているが、それ以上の音量補正データ
記憶部を備えて、スイッチ2の状態のさらに細かい変化
に対応させることができることは、言うまでもない。ま
た、音量補正データ記憶部の選択は、スイッチ2の状態
信号のみでなく、その他の制御信号に応じて行うことも
考えられる。
なお、本実施例では、第4図に示すようにキーオン信
号KON=1かつスイッチ2の状態信号SON=1の時、共鳴
音用エンベロープ信号が立上がり開始し、同時に共鳴音
波形の出力が開始するようにしたが、KON=1でエンベ
ロープ及び波形の出力を開始し、SONが0か1かでエン
ベロープのレベルを制御するようにしてもよい(例えば
SON=0の時レベルを1/4に抑える)。
また、本実施例では、便宜上、楽音信号と共鳴音信号
の流れをそれぞれ1チャネル分だけ示しているが、各部
は時分割的に動作して、ポリフォニック(複音)出力に
できることは前述の通りである。この場合、楽音信号発
生部4,共鳴音信号発生部14それぞれ独立に時分割処理を
行なってもよいし、楽音信号発生部4と共鳴音信号発生
部14を合わせて時分割処理を行なってもよい。このと
き、同時に発音できるチャネル数(例えば16チャネル)
を楽音信号用と共鳴音信号用に、それぞれ任意のチャネ
ル数ごとに割り振ることもできる(例えば、楽音信号
用:15チャネル,共鳴音信号用:1チャネル)。また、複
数チャネル分のデータは、アキュムレータ等を用いて任
意の時点で各チャネルの混合を行なってもよい。また、
楽音信号発生部4と共鳴音信号発生部14における波形の
読み出し制御に関しては、記憶された波形データを次々
読み出すだけでなく、1周期の波形データを繰り返して
読み出したり、一つの波形を読み出した後、なめらかな
補間を行ないながら他の波形を読み出す等、様々な読み
出し方法が実施可能である。
また、本実施例では、楽音信号発生部4の出力信号WD
1と共鳴音信号発生部14の出力信号WD2が直接サウンドシ
ステム6に入力されるようになっているが、従来例に示
すようにサウンドシステム6の前に共鳴効果付加部を設
けることもできる。この場合、共鳴効果は楽音信号と共
鳴音信号に同時に付加することも、別々に制御,付加す
ることもできる。また、スイッチ2の状態によって付加
率を変えることもできる。
発明の効果 以上の実施例から明らかなように本発明は、楽音の音
高及び強弱と発音開始停止と共鳴状態とを指示する制御
信号を発生する制御信号発生部と、制御信号のうち少な
くとも楽音の音高及び強弱と発音開始停止とを指示する
制御信号に応じて楽音信号を発生する楽音信号発生部
と、制御信号のうちの少なくとも共鳴状態を指示する制
御信号に応じて共鳴信号を発生する共鳴音信号発生部
と、制御信号のうち少なくとも楽音の音高及び共鳴状態
を指示する制御信号に応じて共鳴音信号の音量補正を共
鳴音信号発生部に対し指示する音量補正指示部と、音量
補正指示部に入力される制御信号に対応した音量補正デ
ータを記憶する複数の音量補正データ記憶部とを設け、
音量補正指示部は、制御信号の少なくとも共鳴状態を指
示する制御信号によって、異なる音量補正データ記憶部
の音量補正データを参照するように配してあるので、楽
音信号以外に、生楽器の構造に起因する独特の共鳴音信
号を発生することができるようになり、さらに楽音の音
高の違いによる微妙な共鳴音の変化も表現できるように
なった。すなわち、いままで楽音信号に共鳴効果をかけ
ることのみで、生楽器の共鳴感を得ようとしそいたたこ
とに比べると、その忠実さや自然さにおいて、はるかに
優れた共鳴効果を付与した電子楽器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の電子楽器の構成図、第2図
は同電子楽器の楽音信号発生部の構成図、第3図は同電
子楽器の音量補正指示部の構成図、第4図は同電子楽器
の共鳴音用エンベロープ発生部から発生されるエンベロ
ープ形状図、第5図は従来の電子楽器の構成図、第6図
は従来の電子楽器における楽音信号発生部から発生され
る楽音のエンベロープ波形図である。 1……鍵盤、2……スイッチ、3……CPU、4……楽音
信号発生部、7……第1の音量補正データ記憶部、8…
…第2の音量補正データ記憶部、9……音量補正指示
部、14……共鳴音信号発生部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷山 裕美 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10H 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽音の音高及び強弱と発音開始停止と共鳴
    状態とを指示する制御信号を発生する制御信号発生部
    と、前記制御信号のうち少なくとも楽音の音高及び強弱
    と発音開始停止とを指示する制御信号に応じて楽音信号
    を発生する楽音信号発生部と、前記制御信号のうち少な
    くとも共鳴状態を指示する制御信号に応じて異なる共鳴
    音信号を選択的に発生する共鳴音信号発生部と、前記制
    御信号のうち少なくとも楽音の音高及び共鳴状態を指示
    する制御信号に応じて共鳴音信号の音量補正を前記共鳴
    音信号発生部に対し指示する音量補正指示部と、前記音
    量補正指示部に入力される制御信号に対応した音量補正
    データを記憶する複数の音量補正データ記憶部とを備
    え、前記音量補正指示部は、前記制御信号のうち少なく
    とも共鳴状態を指示する制御信号によって、異なる音量
    補正データ記憶部の音量補正データを参照するように配
    した電子楽器。
  2. 【請求項2】楽音信号発生部と共鳴音信号発生部は複数
    の発音チャネルを有してなる請求項(1)記載の電子楽
    器。
  3. 【請求項3】共鳴音信号発生部の発音チャネル数が楽音
    信号発生部の発音チャネル数より少数である請求項
    (2)記載の電子楽器。
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