JP2007279490A - 電子楽器 - Google Patents

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Abstract

【課題】演奏者が指示するタイミングでメロディ演奏を進めていく機能を有する電子楽器において、テンポが次第に変わる演奏の場合の自動伴奏の不自然さをなくすこと。
【解決手段】ワンステップ演奏モードにおいて、押鍵間隔カウンタのタウント値からテンポ値を計算し(S34)、現在テンポ値と前回テンポ値からテンポ変化の傾向を判定する(S35)。次に、今回と前回のテンポ変化の傾向が同じか否か判定し(S36)、同じであると判定された場合、そのテンポ変化の傾向をさらに強める値にテンポ値を再計算し(S37)、再計算された値を新たなテンポ値として設定する(S38)。S36でテンポ変化の傾向が前回のテンポ変化の傾向と同じでないと判定された場合には、S34で計算された値を新たなテンポ値として設定する(S38)。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子楽器に関し、特に、演奏者が指示するタイミングでメロディ演奏を進めていく機能を有する電子楽器において、テンポが次第に変わるような場合であっても自動演奏される伴奏が不自然にならないようにした電子楽器に関する。
演奏者が指示するタイミングでメロディ演奏を進めていく機能を有する電子楽器が存在する。例えば、電子鍵盤楽器の場合、演奏者は、鍵盤のいずれか任意の鍵を押すことにより、その押鍵のテンポや強さに合わせてメロディ演奏を進行させることができる。これにより初心者でも簡単に演奏を楽しむことができる。
メロディに伴奏が伴う場合、押鍵のタイミングの間のタイミングの伴奏データは、割り込みタイマによる自動演奏で進めたり、押鍵のタイミングを基にテンポ値を計算し、これにより計算された値のテンポで自動演奏を進めたりする。この場合のテンポ値の計算は、直前の押鍵と最新の押鍵の間の時間差を元に行われる。
特許文献1には、押鍵検出手段で押鍵がなされたことが検出されるごとに、記憶手段から音符データを読み出し、読み出された音符データに基づいて発音を開始させることにより自動演奏を進める自動演奏装置が記載されている。この自動演奏装置では、演奏者が曲の途中で自動演奏を進める操作を止めても音が鳴り続けることがなく、また1鍵だけを用いた場合であっても滑らかな自動演奏を行うことができるようにしている。
特開平9−54580号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているような自動演奏装置において、次第にテンポが変わるような演奏を行う場合、自動伴奏される伴奏のテンポ値は、直前の押鍵と最新の押鍵の間の時間差を元に計算されるので、伴奏の間隔が不自然な感じになってしまう。
例えば、アッチェランド(accelerando)の場合、テンポを次第に速くして演奏するが、伴奏のテンポ値が現時点より前の演奏タイミングを元に計算される結果、現時点で設定すべきテンポより遅いテンポが設定され、伴奏の間隔が空いた感じになってしまう。一方、リタルダント(ritardando)の場合、テンポを次第に遅くして演奏するが、逆に、伴奏の間隔が詰まった感じになってしまう。
本発明の目的は、上記課題を解決し、演奏者が指示するタイミングでメロディ演奏を進めていく機能を有する電子楽器において、テンポが次第に変わる演奏の場合であっても自動演奏による伴奏が不自然にならない電子楽器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、演奏者が指示するタイミングでメロディ演奏を進めていく機能を有する電子楽器において、演奏者による指示のタイミング間隔からテンポ値を計算するテンポ計算手段と、演奏者の演奏状態を検知する検知手段と、前記検知手段での検知結果に応じて、前記テンポ計算手段で計算されたテンポ値より、前回からのテンポ値の変化がより強まる方向にテンポ値を設定するテンポ設定手段と、前記テンポ設定手段で設定されたテンポ値で伴奏を自動演奏させる自動伴奏手段を備えたことを特徴としている。
また、本発明は、前記検知手段は、演奏者による指示のタイミングからテンポ変化の傾向が少なくとも2回連続して同じであることを検知し、前記テンポ設定手段は、前記検知手段でテンポ変化の傾向が少なくとも2回連続して同じであることが検知されたとき、前記テンポ計算手段で計算されたテンポ値より、前回からのテンポ値の変化がより強まる方向にテンポ値を設定することを特徴としている。
また、本発明は、前記検知手段が、ペダル操作を検知し、前記テンポ設定手段は、前記検知手段でペダル操作が検知されたとき、前記テンポ計算手段で計算されたテンポ値より、前回からのテンポ値の変化がより強まる方向にテンポ値を設定することを特徴としている。
また、本発明は、前記検知手段が、鍵盤の特定音域の鍵操作を検知し、前記テンポ設定手段は、前記検知手段で特定音域の鍵操作が検知されたとき、前記テンポ計算手段で計算されたテンポ値より、前回からのテンポ値の変化がより強まる方向にテンポ値を設定することを特徴としている。
また、本発明は、演奏者が指示するタイミングでメロディ演奏を進めていく機能を有する電子楽器において、演奏者による指示のタイミング間隔からテンポ値を計算するテンポ計算手段と、複数のペダルのうちのいずれのペダルが操作されているか検知する検知手段と、前記検知手段で、第1のペダルが操作されていることが検知された場合には、前記テンポ計算手段で計算された値より小さいテンポ値を設定し、第2のペダルが操作されていることが検知された場合には、前記テンポ計算手段で計算された値より大きいテンポ値を設定するテンポ設定手段と、前記テンポ設定手段で設定されたテンポ値で伴奏を自動演奏させる自動伴奏手段を備えたことを特徴としている。
また、本発明は、演奏者が指示するタイミングでメロディ演奏を進めていく機能を有する電子楽器において、演奏者による指示のタイミング間隔からテンポ値を計算するテンポ計算手段と、鍵盤の少なくとも3つに分けられた領域のうちのいずれの領域の鍵操作がなされているか検知する検知手段と、前記検知手段で、鍵盤が操作されていない場合あるいは鍵盤の第1の領域が操作されていることが検知された場合には、前記テンポ計算手段で計算された値通りのテンポ値を設定し、第2の領域が操作されていることが検知された場合には、前記テンポ計算手段で計算された値より小さいテンポ値を設定し、第3の領域が操作されていることが検知された場合には、前記テンポ計算手段で計算された値より大きいテンポ値を設定するテンポ設定手段と、前記テンポ設定手段で設定されたテンポ値で伴奏を自動演奏させる自動伴奏手段を備えたことを特徴としている。
また、本発明は、前記テンポ計算手段が、過去複数回分の押鍵を記憶し、少なくとも2回以上の時間間隔を元にテンポ値を計算することを特徴としている。
本発明によれば、演奏者の演奏状態を検知し、この検知結果に応じて、計算されたテンポ値より、前回からのテンポ値の変化がより強まる方向にテンポ値を設定し、このテンポ値で伴奏を自動演奏させるので、次第にテンポが変わる演奏でも、メロディ演奏に対する伴奏のタイミングずれを少なくすることができる。したがって、伴奏の間隔が不自然に空いたり、詰まったりする感じをなくすことができる。
ここで、演奏者の演奏状態として、演奏者による指示のタイミングからテンポ変化の傾向が少なくとも2回連続して同じであることを検知するようにすれば、演奏者に特別な操作を要求することなく、メロディ演奏に伴って自動的に伴奏のテンポが設定されるようになる。
また、演奏者の演奏状態として、ペダル操作や鍵盤の特定音域の鍵操作を検知するようにすることにより、演奏者が伴奏のテンポ変化を意識的に強めることが可能になる。
また、複数のペダルがある場合、ペダルが操作されているかあるいはいずれのペダルが操作されているかを検知し、その検知結果に応じて、テンポ計算手段で計算された値通りのテンポ値、それより小さいテンポ値あるいはそれより大きいテンポ値を設定するようにすることにより、演奏者が伴奏のテンポを意識的に速めたり、遅めたりすることが可能になる。
さらに、鍵盤を少なくとも3つの領域に分け、鍵操作がなされていないかあるいはいずれの領域の鍵操作がなされているか検知し、その検知結果に応じて、テンポ計算手段で計算された値通りのテンポ値、それより小さいテンポ値あるいはそれより大きいテンポ値を設定するようにすることにより、演奏者が伴奏のテンポを意識的に速めたり、遅めたりすることが可能になる。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。図1は、本発明が適用された電子楽器の構成を示すブロック図である。図1は、電子鍵盤楽器の形態を示すが、本発明が適用される電子楽器は、電子鍵盤楽器に限られない。図1において、CPU1は、電子鍵盤楽器全体の制御を行う。また、ROM2は、プログラムや演奏データを記憶し、RAM3は、CPU1による処理のワークエリアおよびバッファとして使用される。CPU1、ROM2およびRAM3は、データバス4によって互いに接続されている。
データバス4には、パネルインターフェース(I/F)5を介してパネル6やペダル7が接続され、また、鍵盤I/F8を介して鍵盤9が接続される。パネル6は、ボタンやホイール操作子、ジョグボールなどの操作子、LCD(ディスプレイ)などを備える。
この電子鍵盤楽器では、パネル操作によるモード設定で、通常演奏モードの他、ワンステップ演奏モードなどのモードを設定できるようになっている。ワンステップ演奏モードでは、演奏者による鍵盤9でのタイミング指示でメロディ演奏を進めていくワンステップ演奏が可能であり、これにより、演奏者は、鍵盤9の任意の鍵を押鍵するだけでメロディを演奏することができる。ワンステップ演奏モードでは、メロディに伴う伴奏を自動演奏させることもできる。
通常演奏モードにおいて、鍵盤9で押鍵がなされると、鍵盤I/F8から鍵盤データが送出され、CPU1に入力される。CPU1は、入力された鍵盤データに応じてノートオンイベントまたはノートオフイベントを生成し、その楽音パラメータを音源回路10に出力する。
ワンステップ演奏モードでは、演奏に先立って曲を選択させる。その後、鍵盤9で押鍵がなされると、鍵盤I/F8から鍵盤データが送出され、CPU1に入力される。CPU1は、押鍵のタイミングに従ってROM3からメロディについての演奏データを読み出し、その楽音パラメータを音源回路10に出力する。
メロディに伴奏が伴う場合、演奏者の演奏状態から伴奏のテンポを計算し、計算されたテンポで伴奏の自動演奏を進める。この場合の伴奏のテンポの計算については後で詳述する。
音源回路10は、データバス5を通してCPU1から送出されてきた楽音パラメータに基づいてそれぞれ発音用ディジタル信号を作成する。これらの発音用ディジタル信号は、オーディオ回路11に渡されてアナログ信号に変換された後、スピーカ12から外部に発音される。
MIDI情報通信手段13は、外部MIDI機器に対してMIDI信号の入出力を行うものであり、これを通して演奏データを外部から取り込んだり、外部に送出したりすることができる。
図2は、図1の電子鍵盤楽器のメインルーチンを示すフローチャートである。まず、電源が投入されたならば、初期化処理(S21)で、CPU1、RAM3、音源回路10を構成するLSI等を初期化する。
次に、スイッチイベント処理(S22)を実行する。スイッチイベント処理では、パネル6やペダル7の操作を検出し、その検出に応じた状態に電子楽器を設定する。
次に、鍵盤イベント処理(S23)を実行する。鍵盤イベント処理では、鍵盤9をスキャンし、操作された鍵のコードやタッチの強さに対応するベロシティ情報などを検出する。鍵盤イベント処理は、通常演奏モードでの発音処理や後述するワンステップ演奏処理モードでの伴奏テンポ値設定処理も含む。
次のMIDI処理(S24)では、MIDI情報通信手段13を通して外部MIDI機器から演奏データを取り込んだり、外部に送出したりする。これにより外部MIDI機器から演奏データを取り込んで自動演奏させたり、演奏による演奏データを外部MIDI機器に送出して発音させたりすることができる。
次に、自動演奏処理(S25)を実行し、さらにその他の処理(S26)を実行してS22にリターンする。その他の処理では上記以外の特殊な処理を実行する。自動演奏処理(S25)には、自動伴奏処理、デモストレーション演奏処理の他、ワンステップ演奏処理も含まれる。
ワンステップ演奏モードはパネル操作で設定され、これによりワンステップ演奏処理が実行される。ワンステップ演奏モードを設定し、さらに演奏曲を選択すると、演奏者は、鍵盤9を適当に押鍵するだけで、その押鍵のタイミングに合わせてメロディ演奏を進行させることができる。さらに、押鍵の強さに合わせた強さで発音させるようにすることもできる。
この場合の押鍵は鍵盤イベント処理(S23)で検知され、ワンステップ演奏処理では押鍵に従ってROM3から演奏データを読み出す。つまり、選択された曲のメロディについての演奏データが鍵盤9の押鍵タイミングに合わせてROM3から読み出される。CPU1は、読み出された演奏データに応じてノートオンイベントまたはノートオフイベントを生成し、その楽音パラメータを音源回路10に出力し、演奏データに基づく発音をスピーカ12に行わせる。
メロディに伴奏が伴う場合、鍵盤イベント処理(図2のS23)では、伴奏のテンポ値を設定するために、鍵盤9の押鍵間隔からテンポ値を計算し、また、演奏者の演奏状態を検知する。そして、演奏者の演奏状態の検知結果に応じて、押鍵間隔から計算されたテンポとは異なる値のテンポ値を設定する。
本発明の第1実施形態では、演奏者の演奏状態として押鍵タイミングからテンポ変化の傾向を検知し、少なくとも2回連続してテンポ変化の傾向が同じであれば、このテンポ変化の傾向をより強める方向に伴奏のテンポ値を自動的に設定する。
また、第2実施形態では、演奏者の演奏状態としてペダル操作を検知し、ペダルがオンされていれば、押鍵タイミングから計算されたテンポ値よりその変化を強める方向に伴奏のテンポ値を設定する。第2実施形態では、演奏者は、テンポが徐々に速くなる、あるいは遅くなる演奏のときにペダルをオンにすればよい。
また、第3実施形態では、演奏者の演奏状態として鍵盤の特定音域の鍵操作を検知し、特定音域の鍵操作がなされていれば、押鍵タイミングから計算されたテンポ値よりその変化を強める方向に伴奏のテンポ値を設定する。第3実施形態では、演奏者は、テンポが徐々に速くなる、あるいは遅くなる演奏のときに鍵盤9の特定音域の鍵を操作すればよい。
図3は、本発明の第1実施形態における伴奏テンポ値設定処理を示すフローチャートである。この処理は、メインルーチンにおける鍵盤イベント処理(S23)の中で実行され、ワンステップ演奏モードにおいて押鍵されるごとにスタートする。鍵盤9の任意の鍵が押鍵されると、まず、押鍵間隔測定フラグがオンか否かを判定する(S31)。
押鍵間隔測定フラグは、初期化処理(図2のS21)でリセットされてオフになっているので、S32に進む。S32では押鍵間隔測定フラグをセットし、押鍵間隔カウンタをクリアし、テンポ傾向値をクリアする。その後、メインルーチンに戻ってMIDI処理(S24)に移る。
押鍵間隔測定フラグは、押鍵が1回目か2回目以降かを判断するのに使用され、2回目の押鍵時は1回目の押鍵時と処理が異ならされる。押鍵間隔カウンタは、クリアされた後、再び計時を開始する。以後、押鍵間隔カウンタは、押鍵間隔測定フラグがオンにされている限り、タイマ割込処理によりインクリメントされ、押鍵ごとの時間間隔を計時する。テンポ傾向値については後述する。
2回目の押鍵では押鍵間隔測定フラグがオンと判定される(S31)ので、S33に進む。S33では押鍵間隔カウンタのカウント値からテンポ値を計算し、押鍵間隔カウンタをクリアする。押鍵間隔カウンタのカウント値は、1回目と2回目の押鍵間隔を表している。具体的には、テンポ値は、システムごとに定められている定数を押鍵間隔カウンタのカウント値で割ることにより求めることができる。
次に、現在テンポ値(前回計算されたテンポ値)とS33で今回計算されたテンポ値の差をテンポ傾向値として計算する(S34)。テンポ傾向値は前回のテンポ値からの増分を表し、テンポ傾向値が正であればテンポが速くなったことを示し、それが負であればテンポが遅くなったことを示す。したがって、テンポ傾向値によりテンポ変化の傾向を判定できる。
2回目の押鍵時には、前回計算されたテンポ値(現在テンポ値)はないが、自動演奏の演奏データに含まれるテンポ値、または電子楽器の起動時や曲選択時に初期設定されるテンポ値を現在テンポ値として使用する。
次に、今回と前回のテンポ変化の傾向が同じか否か判定する(S35)。S35では、前回と今回のテンポ傾向値の正負符号が同じか否かをチェックすればよい。2回目の押鍵時には前回のテンポ傾向値がないので、S37に進んでS33で計算された値を新たなテンポ値として設定する。その後、メインルーチンに戻ってMIDI処理(S24)に移る。
3回目の押鍵では、2回目の押鍵時と同様にS31〜S34の処理を行い、S35でテンポ変化の傾向を判定する。前回と今回のテンポ傾向値の正負符号が同じであり、S35で同じ傾向のテンポ変化が続いていると判定された場合、そのテンポ変化の傾向をさらに強める値にテンポ値を再計算し(S36)、再計算された値を新たなテンポ値として設定する(S37)。
つまり、テンポが2回続いて速くなった場合、S33で計算された値より速いテンポを設定し、遅くなった場合にはS33で計算された値より遅いテンポを設定する。このように、本発明においては、同じ傾向のテンポ変化が2回続いた場合には、そのテンポ変化の傾向をさらに強める値にテンポ値を設定することにより、メロディの演奏に対して伴奏が遅れるのをなくしている。
S36でのテンポ値の再計算は、S33で計算された値に予め定められた一定値を加算あるいは減算するという計算でよいが、テンポ傾向値を利用して再計算することもできる。例えば、今回計算されたテンポ傾向値やその一定割合を今回計算されたテンポ値に加算して新たなテンポ値とすることができる。また、それ以前でも同じテンポ傾向であった場合には複数のテンポ傾向値の平均値やその一定割合などを今回計算されたテンポ値に加算して新たなテンポ値とすることもできる。
S35でテンポ変化の傾向が前回のテンポ変化の傾向と同じでないと判定された場合、つまり、テンポ傾向値の正負符号が異なっていた場合には、S33で計算された値を新たなテンポ値として設定する(S37)。
図4は、本発明における伴奏テンポ値設定を概念的に示す説明図である。ここでは、S34で計算されたテンポ値がTempo(i)=120、Tempo(i+1)=124、Tempo(i+2)=127、・・・というように、徐々に速くなった場合を想定している。
図3のS34では、測定ごとにテンポ値Tempo(i)=120、Tempo(i+1)=124、Tempo(i+2)=127、・・・が計算される。S35では、テンポ傾向値Tempo(i+1)−Tempo(i)=+4、Tempo(i+2)−Tempo(i+1)=+3が計算される。ここで、テンポ傾向値は2回とも正符号であり、テンポが速くなり続けたと判定されるので、S37でテンポ値が再計算される。この再計算では、例えば、今回計算されたテンポ値Tempo(i+2)=127に今回計算されたテンポ傾向値+3が加算され、新たなテンポ値Tempo(i+2)=130が設定される。
図5は、タイマ割込処理を示すフローチャートである。タイマ割込処理では、まず、押鍵間隔測定フラグがオンか否かを判定する(S51)。ここで押鍵間隔測定フラグがオンでないと判定された場合、リターンする。また、S51で押鍵間隔測定フラグがオンと判定された場合には、押鍵間隔カウンタのカウント値を所定クロックで1だけインクリメントする(S52)。
その後、押鍵間隔カウンタのカウント値が測定リミット値を超えたか否かを判定する(S53)。S53で押鍵間隔カウンタのカウント値が測定リミット値を超えていないと判定された場合、リターンするが、超えたと判定された場合には、押鍵間隔測定フラグをクリアし、押鍵間隔カウンタをクリアし、さらにテンポ傾向値をクリア(S54)した後、リターンする。
S53は、途中で演奏を中止したことを判断して初期状態に戻すための処理であり、したがって測定リミット値は、演奏者が途中で演奏を中止したと判定するのが妥当な値を用いる。
図6は、本発明の第2実施形態における伴奏テンポ値設定処理を示すフローチャートである。図6において、S61〜S64、S66〜S67のステップは、図3のS31〜S34、S36〜S37のステップと同じであるので、それらのステップでの処理の説明は省略する。第2実施形態では、テンポが徐々に速くなる、あるいは遅くなる演奏のときに、演奏者はペダル7をオンにすればよい。
S64で、現在テンポ値とS63で今回計算されたテンポ値の差をテンポ傾向値として計算し、テンポ傾向値からテンポ変化の傾向を判定する。
次に、ペダル7がオンか否かを判定する(S65)。演奏者によりペダル7が操作されてオンになっていれば、S65でペダルオンと判定されるので、S66に進む。
S66では、押鍵タイミングから計算されたテンポ値よりその変化を強める方向の伴奏テンポ値を再計算し、再計算された値を新たなテンポ値として設定する(S67)。
S65でペダルオンと判定されなかった場合には、S63で計算された値を新たなテンポ値として設定する(S67)。
図7は、本発明の第3実施形態における伴奏テンポ値設定処理を示すフローチャートである。図7において、S71〜S74、S76〜S77のステップは、図3のS31〜S34、S36〜S37のステップと同じであるので、それらのステップでの処理の説明は省略する。第3実施形態では、テンポ値が徐々に速くなる、あるいは遅くなる演奏のときに、演奏者は鍵盤9の特定音域の鍵を操作すればよい。
S74で、現在テンポ値とS73で今回計算されたテンポ値の差をテンポ傾向値として計算し、テンポ傾向値からテンポ変化の傾向を判定する。
次に、鍵盤9の特定音域の鍵操作がなされているか否かを判定する(S75)。演奏者により鍵盤9の特定音域の鍵操作がなされていれば、S75で特定音域の鍵盤操作有りと判定されるので、S76に進む。
S76では、押鍵タイミングから計算されたテンポ値よりその変化を強める方向の伴奏テンポ値を再計算し、再計算された値を新たなテンポ値として設定する(S77)。
S75で特定音域の鍵盤操作有りと判定されなかった場合には、S73で計算された値を新たなテンポ値として設定する(S77)。
以上、実施形態について説明したが、本発明は、種々の変形が可能である。例えば、上記第1〜第3実施形態の少なくとも2つを組み合わせることも可能である。また、テンポ値の計算(S33,S63,S73)では、過去複数回分の押鍵を記憶し、少なくとも2回の時間間隔の平均などからテンポ値を計算するようにしてもよい。
また、第2実施形態において、複数のペダルがある場合、そのうちの第1のペダルが操作されている場合には、S63で計算された値より小さいテンポ値を設定し、第2のペダルが操作されている場合には、S63で計算された値より大きいテンポ値が設定するようにすることができる。ペダルが操作されていない場合あるいは他の第3のペダルが操作されている場合には、S63で計算された値通りに新たなテンポ値を設定するようにする。これにより演奏者が意識的にテンポを速くしたり、遅くしたりするようにもできる。
第3実施形態においても、鍵盤9の音域を少なくとも3つの領域に分け、鍵盤が操作されていない場合あるいは第1の領域が操作されている場合には、S73で計算された値通りに新たなテンポ値を設定し、第2の領域が操作されている場合には、S73で計算された値より小さいテンポ値を設定し、第3の領域が操作されている場合には、S73で計算された値より大きいテンポ値が設定するようにして、演奏者が意識的にテンポを速くしたり、遅くしたりするようにもできる。
本発明が適用された電子鍵盤楽器の構成を示すブロック図である。 図1の電子鍵盤楽器のメインルーチンを示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態における伴奏テンポ値設定処理を示すフローチャートである。 本発明における伴奏テンポ値設定を概念的に示す説明図である。 タイマ割込処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態における伴奏テンポ値設定処理を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態における伴奏テンポ値設定処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1・・・CPU、2・・・ROM、3・・・RAM、4・・・データバス、5・・・パネルI/F、6・・・パネル、7・・・ペダル、8・・・鍵盤I/F、9・・・鍵盤、10・・・音源回路、11・・・オーディオ回路、12・・・スピーカ、13・・・MIDI情報通信手段

Claims (7)

  1. 演奏者が指示するタイミングでメロディ演奏を進めていく機能を有する電子楽器において、
    演奏者による指示のタイミング間隔からテンポ値を計算するテンポ計算手段と、
    演奏者の演奏状態を検知する検知手段と、
    前記検知手段での検知結果に応じて、前記テンポ計算手段で計算されたテンポ値より、前回からのテンポ値の変化がより強まる方向にテンポ値を設定するテンポ設定手段と、
    前記テンポ設定手段で設定されたテンポ値で伴奏を自動演奏させる自動伴奏手段を備えたことを特徴とする電子楽器。
  2. 前記検知手段は、演奏者による指示のタイミングからテンポ変化の傾向が少なくとも2回連続して同じであることを検知し、前記テンポ設定手段は、前記検知手段でテンポ変化の傾向が少なくとも2回連続して同じであることが検知されたとき、前記テンポ計算手段で計算されたテンポ値より、前回からのテンポ値の変化がより強まる方向にテンポ値を設定することを特徴とする請求項1に記載の電子楽器。
  3. 前記検知手段は、ペダル操作を検知し、前記テンポ設定手段は、前記検知手段でペダル操作が検知されたとき、前記テンポ計算手段で計算されたテンポ値より、前回からのテンポ値の変化がより強まる方向にテンポ値を設定することを特徴とする請求項1に記載の電子楽器。
  4. 前記検知手段は、鍵盤の特定音域の鍵操作を検知し、前記テンポ設定手段は、前記検知手段で特定音域の鍵操作が検知されたとき、前記テンポ計算手段で計算されたテンポ値より、前回からのテンポ値の変化がより強まる方向にテンポ値を設定することを特徴とする請求項1に記載の電子楽器。
  5. 演奏者が指示するタイミングでメロディ演奏を進めていく機能を有する電子楽器において、
    演奏者による指示のタイミング間隔からテンポ値を計算するテンポ計算手段と、
    複数のペダルのうちのいずれのペダルが操作されているか検知する検知手段と、
    前記検知手段で、第1のペダルが操作されていることが検知された場合には、前記テンポ計算手段で計算された値より小さいテンポ値を設定し、第2のペダルが操作されていることが検知された場合には、前記テンポ計算手段で計算された値より大きいテンポ値を設定するテンポ設定手段と、
    前記テンポ設定手段で設定されたテンポ値で伴奏を自動演奏させる自動伴奏手段を備えたことを特徴とする電子楽器。
  6. 演奏者が指示するタイミングでメロディ演奏を進めていく機能を有する電子楽器において、
    演奏者による指示のタイミング間隔からテンポ値を計算するテンポ計算手段と、
    鍵盤の少なくとも3つに分けられた領域のうちのいずれの領域の鍵操作がなされているか検知する検知手段と、
    前記検知手段で、鍵盤が操作されていない場合あるいは鍵盤の第1の領域が操作されていることが検知された場合には、前記テンポ計算手段で計算された値通りのテンポ値を設定し、第2の領域が操作されていることが検知された場合には、前記テンポ計算手段で計算された値より小さいテンポ値を設定し、第3の領域が操作されていることが検知された場合には、前記テンポ計算手段で計算された値より大きいテンポ値を設定するテンポ設定手段と、
    前記テンポ設定手段で設定されたテンポ値で伴奏を自動演奏させる自動伴奏手段を備えたことを特徴とする電子楽器。
  7. 前記テンポ計算手段は、過去複数回分の押鍵を記憶し、少なくとも2回以上の時間間隔を元にテンポ値を計算することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の電子楽器。
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