JP2008096772A - 電子楽器 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の伴奏パターンのうちのより適切な伴奏パターンを自動伴奏すること。
【解決手段】演奏用鍵盤5のうちの打鍵された鍵に対応する楽音を発生させる演奏部12と、鍵の打鍵強度を検出する演奏状態検出部13と、第1範囲32に打鍵強度が含まれるときに第1伴奏パターンを自動伴奏し、第1範囲32と異なる第2範囲31、33、34に打鍵強度が含まれるときに第1伴奏パターンと異なる第2伴奏パターンを自動伴奏する自動伴奏部15とを備えている。このとき、ユーザは、演奏用鍵盤5を用いて打鍵強度を変えて演奏することにより、異なる複数の伴奏パターンを電子楽器1に自動伴奏させることができる。
【選択図】図1
【解決手段】演奏用鍵盤5のうちの打鍵された鍵に対応する楽音を発生させる演奏部12と、鍵の打鍵強度を検出する演奏状態検出部13と、第1範囲32に打鍵強度が含まれるときに第1伴奏パターンを自動伴奏し、第1範囲32と異なる第2範囲31、33、34に打鍵強度が含まれるときに第1伴奏パターンと異なる第2伴奏パターンを自動伴奏する自動伴奏部15とを備えている。このとき、ユーザは、演奏用鍵盤5を用いて打鍵強度を変えて演奏することにより、異なる複数の伴奏パターンを電子楽器1に自動伴奏させることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子楽器に関し、特に、複数の伴奏パターンのうち選択される1つの伴奏パターンを自動伴奏する電子楽器に関する。
打鍵された鍵に応じたコードの伴奏パターンを自動伴奏する電子楽器が知られている。このような電子楽器は、さらに、複数の伴奏パターンを記録し、入力装置の操作によりその複数の伴奏パターンから選択された伴奏パターンを自動的に伴奏することができる。このような電子楽器は、より適切な伴奏パターンを自動伴奏することが望まれている。このような電子楽器は、さらに、複数の伴奏パターンのうちから自動伴奏される1つの伴奏パターンをユーザが選択するときに、そのユーザの操作をより容易にすることが望まれている。
特開平05−232959号公報には、余計なスイッチ操作等を行なうことなく、容易に自動伴奏パターンを変更可能とすることにより、変化に富んだ演奏が可能な電子弦楽器が開示されている。その電子楽器は、演奏入力を受け付ける操作子と、この操作子に対する演奏入力を検出する演奏入力手段と、この演奏入力手段の検出出力に基づいて楽音を発生させる楽音発生手段と、自動伴奏のための自動伴奏データを出力する自動伴奏制御手段と、この自動伴奏制御手段が出力する自動伴奏データに基づいて楽音を発生させる自動伴奏発生手段と、上記演奏入力手段の検出出力から前記演奏入力の入力レベルを検出する入力レベル検出手段と、この入力レベル検出手段にて検出した入力レベルと第1の所定値との大小を比較判断して第1の判別データを出力すると共に、前記入力レベルと第2の所定値との大小を比較判断して第2の判別データを出力する判別手段と、この判別手段が出力する第1の判別データに基づき、前記自動伴奏制御手段が出力する自動伴奏データを異なる自動伴奏データに変更するよう制御すると共に、該判別手段が出力する第2の判別データに基づき、変更された該自動伴奏データを変更前の自動伴奏データに戻すよう制御する自動演奏変更制御手段とを有することを特徴としている。
本発明の課題は、複数の伴奏パターンのうちのより適切な伴奏パターンを自動伴奏する電子楽器を提供することにある。
本発明の他の課題は、複数の伴奏パターンのうちから自動伴奏される1つの伴奏パターンを選択することをより容易にする電子楽器を提供することにある。
本発明の他の課題は、複数の伴奏パターンのうちから自動伴奏される1つの伴奏パターンを選択することをより容易にする電子楽器を提供することにある。
以下に、発明を実施するための最良の形態・実施例で使用される符号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を記載する。この符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態・実施例の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明による電子楽器(1)は、演奏用鍵盤(5)のうちの打鍵された鍵に対応する楽音を発生させる演奏部(12)と、鍵の打鍵強度を検出する演奏状態検出部(13)と、第1範囲(32)に打鍵強度が含まれるときに第1伴奏パターンを自動伴奏し、第1範囲(32)と異なる第2範囲(31、33、34)に打鍵強度が含まれるときに第1伴奏パターンと異なる第2伴奏パターンを自動伴奏する自動伴奏部(15)とを備えている。このとき、ユーザは、演奏用鍵盤(5)を用いて打鍵強度を変えて演奏することにより、異なる複数の伴奏パターンを電子楽器(1)に自動伴奏させることができる。
本発明による電子楽器(1)は、演奏用鍵盤(5)のうちの打鍵された鍵に対応する楽音を発生させる演奏部(12)と、鍵の打鍵強度を検出する演奏状態検出部(13)と、第1範囲(32)に打鍵強度が含まれるときに自動伴奏中の伴奏パターンを継続して自動演奏し、第1範囲(32)と異なる第2範囲(31、33、34)に打鍵強度が含まれるときにフィルイン伴奏パターンを自動伴奏する自動伴奏部(15)とを備えている。このとき、ユーザは、演奏用鍵盤(5)を用いて打鍵強度を変えて演奏することにより、異なる複数の伴奏パターンを電子楽器(1)に自動伴奏させることができる。
自動伴奏部(15)は、第2範囲(31、33、34)のうちの第3範囲(34)に打鍵強度が含まれるときに、フィルイン伴奏パターンが自動伴奏された後にメイン伴奏パターンと異なる他の伴奏パターンを自動伴奏する。第2範囲(31、33、34)のうちの第3範囲(34)と異なる第4範囲(33)に打鍵強度が含まれるときに、フィルイン伴奏パターンが自動伴奏された後にメイン伴奏パターンを自動伴奏することが好ましい。
自動伴奏部(15)は、他のメイン伴奏パターンが自動伴奏されている場合で、第1範囲(32)と異なり、かつ、第2範囲(31、33、34)と異なる第5範囲(31)に打鍵強度が含まれるときに、フィルイン伴奏パターンと異なる他のフィルイン伴奏パターンを自動伴奏し、他のフィルイン伴奏パターンが自動伴奏された後にメイン伴奏パターンを自動伴奏することが好ましい。
打鍵強度は、演奏用鍵盤(5)のうちの所定期間に打鍵された複数の鍵の打鍵強度の平均を示していることが好ましい。
本発明による電子楽器(1)は、伴奏用鍵盤(6)のうちの打鍵された鍵に基づいてコードを検出するコード検出部(14)をさらに備えていることが好ましい。このとき、自動伴奏部(15)により自動伴奏される伴奏パターンは、コードに対応している。すなわち、自動伴奏部(15)は、コード検出部(14)により検出されるコードに対応する伴奏パターンを自動演奏する。
本発明による電子楽器(1)は、演奏用鍵盤(5)のうちの打鍵された鍵に対応する楽音を発生させる演奏部(12)と、鍵の打鍵強度と鍵に対応する音高とに基づいて影響度(A)を算出する演奏状態検出部(13)と、第1範囲(32)に影響度(A)が含まれるときに第1伴奏パターンを自動伴奏し、第1範囲(32)と異なる第2範囲(31、33、34)に影響度(A)が含まれるときに第1伴奏パターンと異なる第2伴奏パターンを自動伴奏する自動伴奏部(15)とを備えていることが好ましい。
本発明による電子楽器(1)は、演奏用鍵盤(5)のうちの打鍵された鍵に対応する楽音を発生させる演奏部(12)と、鍵に対応する音高を検出する演奏状態検出部(13)と、第1範囲(32)に音高が含まれるときに第1伴奏パターンを自動伴奏し、第1範囲(32)と異なる第2範囲(31、33、34)に音高が含まれるときに第1伴奏パターンと異なる第2伴奏パターンを自動伴奏する自動伴奏部(15)とを備えていることが好ましい。
本発明による電子楽器は、複数の伴奏パターンからユーザによる演奏に基づいて選択される伴奏パターンを自動伴奏することできる。このとき、ユーザは、演奏状態(たとえば、打鍵強度)を変えて演奏することにより、複数の伴奏パターンのうちから自動伴奏される1つの伴奏パターンを容易に選択することができる。
図面を参照して、本発明による電子楽器の実施の形態を記載する。その電子楽器1は、図1に示されているように、電子楽器本体2がパネル3と演奏用鍵盤5と伴奏用鍵盤6とスピーカ7とを備えている。
パネル3は、複数のスイッチを備えている。パネル3は、その複数のスイッチのうちの操作されたスイッチとそのスイッチの状態とを示す電気信号を電子楽器本体2に出力する。すなわち、ユーザは、パネル3を操作して情報を生成し、その情報を電子楽器本体2に入力する。
演奏用鍵盤5は、複数の鍵を備えている。複数の鍵は、複数の白鍵と複数の黒鍵とから形成され、それぞれ、互いに異なる複数の音高に対応している。演奏用鍵盤5は、打鍵された鍵とその打鍵強度とを示す電気信号を電子楽器本体2に出力する。
伴奏用鍵盤6は、複数の鍵を備えている。複数の鍵は、複数の白鍵と複数の黒鍵とから形成され、それぞれ、互いに異なる複数の音高に対応している。伴奏用鍵盤6は、打鍵された鍵を示す電気信号を電子楽器本体2に出力する。
スピーカ7は、電子楽器本体2により生成された電気信号を音に変換し、すなわち、電子楽器本体2により生成された楽音を発音する。
電子楽器本体2は、コンピュータであり、複数のコンピュータプログラムがインストールされている。図示されていないCPUと記憶装置とを備えている。そのCPUは、電子楽器本体2にインストールされるコンピュータプログラムを実行して、その記憶装置とパネル3と演奏用鍵盤5と伴奏用鍵盤6とスピーカ7とを制御する。その記憶装置は、そのコンピュータプログラムを記録し、そのCPUにより生成される情報を一時的に記録する。
電子楽器本体2は、そのコンピュータプログラムである設定部11と演奏部12と演奏状態検出部13とコード検出部14と自動伴奏部15とがインストールされている。
設定部11は、パネル3の操作に基づいてモードを切り換える。そのモードは、通常モードと自動フィルインモードとを含んでいる。設定部11は、さらに、パネル3の操作に基づいて定数Knと定数Kvと第1閾値と第2閾値と第3閾値と期間とを設定する。すなわち、設定部11は、ユーザによりパネル3から入力される数値を定数Knと定数Kvと第1閾値と第2閾値と第3閾値とに代入する。このとき、定数Knは、0〜1の数値が代入される。定数Kvは、0〜1の数値が代入される。第1閾値は、0〜256の数値が代入される。第2閾値は、0〜256の数値であり、第1閾値より小さい数値が代入される第3閾値は、0〜256の数値であり、第2閾値より小さい数値が代入される。
定数Knと定数Kvと第1閾値と第2閾値と第3閾値とは、それぞれ、初期的に所定の値が予め代入されている。たとえば、定数Knとしては、初期的に1が代入されている。定数Kvとしては、初期的に1が代入されている。第1閾値としては、初期的に200が代入されている。第2閾値としては、初期的に180が代入されている。第3閾値としては、初期的に30が代入されている。期間としては、初期的に4小節が代入されている。設定部11は、ユーザにより数値が入力されないときに、定数Knと定数Kvと第1閾値と第2閾値と第3閾値と期間とに予め代入されている値を設定する。
演奏部12は、演奏用鍵盤5のうちの打鍵された鍵とその鍵の打鍵強度とに基づいて算出される楽音を示す電気信号を作成し、その電気信号をスピーカ7に出力して、その鍵が打鍵された直後にその楽音をスピーカ7から発音する。たとえば、その楽音の音高は、演奏用鍵盤5のうちの打鍵された鍵に対応している。その楽音のラウドネスとエンベロープとは、その打鍵された鍵の打鍵強度に対応している。
演奏状態検出部13は、演奏用鍵盤5を用いて演奏されるときの演奏状態を検出する。その演奏状態は、演奏用鍵盤5のうちの打鍵された鍵の音高とその鍵の打鍵強度とを示している。その音高は、0から127までの整数で表現される。その打鍵強度は、0から127までの整数で表現される。演奏状態検出部13は、さらに、音高Noteと打鍵強度Veloと定数Knと定数Kvとを用いて、次式:
E=(Note×Kn)+(Velo×Kv)
により表現される影響度Eを算出する。演奏状態検出部13は、さらに、設定部11により設定された期間(たとえば、4小節)だけ現在から遡った時刻から現在までの期間に算出される影響度Eの平均を算出する。
E=(Note×Kn)+(Velo×Kv)
により表現される影響度Eを算出する。演奏状態検出部13は、さらに、設定部11により設定された期間(たとえば、4小節)だけ現在から遡った時刻から現在までの期間に算出される影響度Eの平均を算出する。
コード検出部14は、伴奏用鍵盤6のうちの打鍵された鍵に基づいてコードを算出する。
自動伴奏部15は、複数の伴奏パターンを記憶装置に記録している。その複数の伴奏パターンは、第1メイン伴奏パターンと第2メイン伴奏パターンと第1フィルイン伴奏パターンと第2フィルイン伴奏パターンとを含んでいる。第1メイン伴奏パターンは、通常の伴奏パターンを示している。第2メイン伴奏パターンは、通常の伴奏パターンを示し、第1メイン伴奏パターンより明るい感じがする伴奏パターンを示している。第1フィルイン伴奏パターンは、通常の伴奏パターンに変化を付けるために挿入される伴奏パターンを示している。第2フィルイン伴奏パターンは、通常の伴奏パターンに変化を付けるために挿入される伴奏パターンを示し、第1フィルイン伴奏パターンより暗い感じがする伴奏パターンを示している。自動伴奏部15は、設定部11により通常モードが選択されているときに、その複数の伴奏パターンからパネル3の操作に基づいて1つの伴奏パターンを選択する。自動伴奏部15は、設定部11により自動フィルインモードが選択されているときに、演奏状態検出部13により算出された平均Aに基づいてその複数の伴奏パターンから1つの伴奏パターンを選択する。自動伴奏部15は、コード検出部14により算出されたコードに基づいてその伴奏パターンから移調された伴奏パターンを算出し、その算出された伴奏パターンを示す電気信号を作成し、その電気信号をスピーカ7に出力して、その伴奏バターンをスピーカ7から発音する。
電子楽器1の動作は、モードを切り換える動作と通常モードの動作と自動フィルインモードの動作とを備えている。モードを切り換える動作は、ユーザによりパネル3が所定の操作がされたときに開始する。たとえば、電子楽器1は、ユーザによりパネル3が所定の操作がされたときに、モードを通常モードに切り換える。電子楽器1は、ユーザによりパネル3が所定の操作がされたときに、モードを自動フィルインモードに切り換える。
通常モードの動作は、モードを切り換える動作により通常モードに切り換えられているときに実行される。電子楽器1は、演奏用鍵盤5のうちの打鍵された鍵とその鍵の打鍵強度とに基づいて算出される楽音をスピーカ7から発音する。電子楽器1は、さらに、その複数の伴奏パターンからパネル3の操作に基づいて1つの伴奏パターンを選択する。電子楽器1は、伴奏用鍵盤6のうちの打鍵された鍵に基づいてコードを算出する。電子楽器1は、そのコードに基づいてその伴奏パターンから移調された伴奏パターンをスピーカ7から発音する。
自動フィルインモードの動作は、モードを切り換える動作により自動フィルインモードに切り換えられているときに実行される。電子楽器1は、演奏用鍵盤5のうちの打鍵された鍵とその鍵の打鍵強度とに基づいて算出される楽音をスピーカ7から発音する。電子楽器1は、並行して、自動伴奏する動作を実行する。
図2は、その自動伴奏する動作を示している。電子楽器1は、まず、演奏用鍵盤5を用いて演奏されるときの演奏状態を検出する。その演奏状態は、演奏用鍵盤5のうちの打鍵された鍵の音高とその鍵の打鍵強度とを示している。電子楽器1は、さらに、音高Noteと打鍵強度Veloと定数Knと定数Kvとを用いて、次式:
E=(Note×Kn)+(Velo×Kv)
により表現される影響度Eを算出する。電子楽器1は、さらに、現在から所定小節分(たとえば、4小節)だけ遡った時刻から現在までの期間に算出される影響度Eの平均Aを算出する(ステップS1)。
E=(Note×Kn)+(Velo×Kv)
により表現される影響度Eを算出する。電子楽器1は、さらに、現在から所定小節分(たとえば、4小節)だけ遡った時刻から現在までの期間に算出される影響度Eの平均Aを算出する(ステップS1)。
電子楽器1は、平均Aが第1閾値より大きいときに、たとえば、平均Aが201以上であるときに(ステップS2、YES)、伴奏用鍵盤6のうちの打鍵された鍵に基づいてコードを算出し、そのコードに基づいて第1フィルイン伴奏パターンを移調した伴奏パターンを算出する。電子楽器1は、平均Aが201以上になった小節の次の小節からその伴奏バターンをスピーカ7から発音する。電子楽器1は、その伴奏バターンを自動伴奏した後に、伴奏用鍵盤6のうちの打鍵された鍵に基づいてコードを算出し、そのコードに基づいて第2メイン伴奏パターンを移調した伴奏パターンをスピーカ7から発音する(ステップS3)。
電子楽器1は、平均Aが第2閾値以上であり、かつ、第1閾値以下であるときに、たとえば、平均Aが180以上であり、かつ、200以下であるときに(ステップS4、YES)、伴奏用鍵盤6のうちの打鍵された鍵に基づいてコードを算出し、そのコードに基づいて第1フィルイン伴奏パターンを移調した伴奏パターンを算出する。電子楽器1は、平均Aが180以上であり、かつ、200以下になった小節の次の小節からその伴奏バターンをスピーカ7から発音する。電子楽器1は、その伴奏バターンを自動伴奏した後に、伴奏用鍵盤6のうちの打鍵された鍵に基づいてコードを算出し、そのコードに基づいて第1メイン伴奏パターンを移調した伴奏パターンをスピーカ7から発音する(ステップS5)。
電子楽器1は、平均Aが第3閾値以下であるときに、たとえば、平均Aが30以下であるときに(ステップS6、YES)、伴奏用鍵盤6のうちの打鍵された鍵に基づいてコードを算出し、そのコードに基づいて第2フィルイン伴奏パターンを移調した伴奏パターンを算出する。電子楽器1は、平均Aが30以下になった小節の次の小節からその伴奏バターンをスピーカ7から発音する。電子楽器1は、その伴奏バターンを自動伴奏した後に、伴奏用鍵盤6のうちの打鍵された鍵に基づいてコードを算出し、そのコードに基づいて第1メイン伴奏パターンを移調した伴奏パターンをスピーカ7から発音する(ステップS7)。
電子楽器1は、平均Aが第3閾値より大きく、かつ、第2閾値以下であるときに、たとえば、平均Aが31以上であり、かつ、180以下であるときに(ステップS6、NO)、伴奏用鍵盤6のうちの打鍵された鍵に基づいてコードを算出し、そのコードに基づいて現在自動伴奏中のメイン伴奏パターン(第1メイン伴奏パターンまたは第2メイン伴奏パターン)を移調した伴奏パターンを算出し、その伴奏バターンをスピーカ7から発音する。
図3は、平均Aが取り得る値の範囲を示している。その範囲は、平均Aが0以上であり、かつ、平均Aが255以下である範囲を示し、範囲31と範囲32と範囲33と範囲34とから形成されている。範囲31は、平均Aが0以上であり、かつ、平均Aが第3閾値35以下である範囲を示している。範囲32は、平均Aが第3閾値35より大きく、かつ、平均Aが第2閾値36より小さい範囲を示している。範囲33は、平均Aが第2閾値36以上であり、かつ、平均Aが第1閾値37以下である範囲を示している。範囲34は、平均Aが第1閾値37以上であり、かつ、平均Aが255以下である範囲を示している。
すなわち、電子楽器1は、平均Aが範囲34に含まれるときに、第1フィルイン伴奏パターンを自動伴奏した後に、第2メイン伴奏パターンを自動伴奏する。電子楽器1は、平均Aが範囲33に含まれるときに、第1フィルイン伴奏パターンを自動伴奏した後に、第1メイン伴奏パターンを自動伴奏する。電子楽器1は、平均Aが範囲32に含まれるときに、現在自動伴奏中の伴奏パターン(第1メイン伴奏パターンまたは第2メイン伴奏パターン)を継続して自動伴奏する。電子楽器1は、平均Aが範囲31に含まれるときに、第2フィルイン伴奏パターンを自動伴奏した後に、第1メイン伴奏パターンを自動伴奏する。
換言すれば、電子楽器1は、平均Aが範囲32に含まれるときに、現在自動伴奏中の伴奏パターン(第1メイン伴奏パターンまたは第2メイン伴奏パターン)を継続して自動伴奏し、平均Aが範囲31と範囲33と範囲34とに含まれるときに、現在自動伴奏中の伴奏パターンと異なる伴奏パターン(第1フィルイン伴奏パターンまたは第2フィルイン伴奏パターン)を一時的に自動伴奏する。
図4は、自動フィルインモードで第1フィルイン伴奏パターンまたは第2フィルイン伴奏パターンが自動伴奏されるタイミングを示している。電子楽器1は、第1メイン伴奏パターンまたは第2メイン伴奏パターンが自動伴奏されている期間21に、演奏用鍵盤5の鍵が打鍵されるたびに平均Aを算出している。電子楽器1は、30以下または180以上の平均Aが期間21のうちの時刻t1に算出されたときに、時刻t1に自動伴奏中の小節が終了する時刻t2から後の期間22に第1フィルイン伴奏パターンまたは第2フィルイン伴奏パターンを自動伴奏する。電子楽器1は、第1フィルイン伴奏パターンまたは第2フィルイン伴奏パターンが終了した時刻t3から第1メイン伴奏パターンまたは第2メイン伴奏パターンを自動伴奏する。
なお、時刻t2は、自動フィルインモードで第1メイン伴奏パターンまたは第2メイン伴奏パターンが終了した後のタイミングであるが、他のタイミングを適用することもできる。その時刻t2としては、時刻t1の直後のタイミング、時刻t1の以降の最初の拍が発音されるタイミングが例示される。
ユーザは、一般的に、演奏用鍵盤5による演奏が白熱してくると、演奏用鍵盤5の打鍵される鍵の音高が上がり、打鍵強度が上がってくる。このような動作によれば、電子楽器1は、複数の伴奏パターンからユーザによる演奏に基づいて選択される伴奏パターンを自動伴奏することでき、たとえば、演奏が白熱することにより明るい伴奏パターンを自動伴奏することができる。さらに、ユーザは、演奏状態(音高、打鍵強度)を変えて演奏することにより、複数の伴奏パターンのうちから自動伴奏される1つの伴奏パターンを容易に選択することができる。さらに、電子楽器1は、定数Knとして0が代入されることにより音高に無頓着に伴奏パターンを選択し、または、定数Kvとして0が代入されることにより打鍵強度に無頓着に伴奏パターンを選択することもできる。
1 :電子楽器
2 :電子楽器本体
3 :パネル
5 :演奏用鍵盤
6 :伴奏用鍵盤
7 :スピーカ
11:設定部
12:演奏部
13:演奏状態検出部
14:コード検出部
15:自動伴奏部
2 :電子楽器本体
3 :パネル
5 :演奏用鍵盤
6 :伴奏用鍵盤
7 :スピーカ
11:設定部
12:演奏部
13:演奏状態検出部
14:コード検出部
15:自動伴奏部
Claims (8)
- 演奏用鍵盤のうちの打鍵された鍵に対応する楽音を発生させる演奏部と、
前記鍵の打鍵強度を検出する演奏状態検出部と、
第1範囲に前記打鍵強度が含まれるときに第1伴奏パターンを自動伴奏し、前記第1範囲と異なる第2範囲に前記打鍵強度が含まれるときに前記第1伴奏パターンと異なる第2伴奏パターンを自動伴奏する自動伴奏部
とを具備する電子楽器。 - 演奏用鍵盤のうちの打鍵された鍵に対応する楽音を発生させる演奏部と、
前記鍵の打鍵強度を検出する演奏状態検出部と、
第1範囲に前記打鍵強度が含まれるときに自動伴奏中のメイン伴奏パターンを継続して自動演奏し、前記第1範囲と異なる第2範囲に前記打鍵強度が含まれるときにフィルイン伴奏パターンを自動伴奏する自動伴奏部
とを具備する電子楽器。 - 請求項2において、
前記自動伴奏部は、
前記第2範囲のうちの第3範囲に前記打鍵強度が含まれるときに、前記フィルイン伴奏パターンが自動伴奏された後に前記メイン伴奏パターンと異なる他のメイン伴奏パターンを自動伴奏し、
前記第2範囲のうちの前記第3範囲と異なる第4範囲に前記打鍵強度が含まれるときに、前記フィルイン伴奏パターンが自動伴奏された後に前記メイン伴奏パターンを自動伴奏する
電子楽器。 - 請求項3において、
前記自動伴奏部は、前記他のメイン伴奏パターンが自動伴奏されている場合で、前記第2範囲と異なる第5範囲に前記打鍵強度が含まれるときに、前記フィルイン伴奏パターンと異なる他のフィルイン伴奏パターンを自動伴奏し、前記他のフィルイン伴奏パターンが自動伴奏された後に前記メイン伴奏パターンを自動伴奏する
電子楽器。 - 請求項1〜請求項4のいずれかにおいて、
前記打鍵強度は、前記演奏用鍵盤のうちの所定期間に打鍵された複数の鍵の打鍵強度の平均を示す
電子楽器。 - 請求項1〜請求項5のいずれかにおいて、
伴奏用鍵盤のうちの打鍵された鍵に基づいてコードを検出するコード検出部を更に具備し、
前記自動伴奏部により自動伴奏される伴奏パターンは、前記コードに対応する
電子楽器。 - 演奏用鍵盤のうちの打鍵された鍵に対応する楽音を発生させる演奏部と、
前記鍵の打鍵強度と前記鍵に対応する音高とに基づいて影響度を算出する演奏状態検出部と、
第1範囲に前記影響度が含まれるときに第1伴奏パターンを自動伴奏し、前記第1範囲と異なる第2範囲に前記影響度が含まれるときに前記第1伴奏パターンと異なる第2伴奏パターンを自動伴奏する自動伴奏部
とを具備する電子楽器。 - 演奏用鍵盤のうちの打鍵された鍵に対応する楽音を発生させる演奏部と、
前記鍵に対応する音高を検出する演奏状態検出部と、
第1範囲に前記音高が含まれるときに第1伴奏パターンを自動伴奏し、前記第1範囲と異なる第2範囲に前記音高が含まれるときに前記第1伴奏パターンと異なる第2伴奏パターンを自動伴奏する自動伴奏部
とを具備する電子楽器。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20100105 |