JP5917284B2 - 分数コード決定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、分数コード決定装置に関する。
電子楽器には、鍵盤の入力によりコードを検出し、検出されたコードに沿って内蔵された自動伴奏パターンを変換して演奏させる自動伴奏装置を備えているものがある。
コード検出方法には、1鍵押さえた時点から何らかのコードを決定するモード、3鍵押さえた時点でコードが確定するモード等を選択できるものがある。
また、分数コード検出モードスイッチを備え、分数コード検出モードとした場合は、押鍵された鍵の最低音をベースとして検出するものがある。分数コードは、例えば「C/B」等であり、分子のコードが楽譜の上パート(コードパート)のコードであり、分母のコードが楽譜の下パート(ベースパート)のコードである。
3鍵からコードが確定するモードでは、2鍵以下の押鍵ではコードの分母(以下、ベースルートという)のみ変更されるようにし、分子のコードを固定したまま、自由にベースルートを指定できるものがある。
しかし、分数コード検出モードスイッチを備えた構成では、予めモードスイッチをONかOFFかを設定する必要があり、演奏中にモードスイッチを切り替えると、コード検出の方法が、分数コードを検出する場合としない場合との間で切り替わって、不自然な演奏となる可能性があった。
演奏者がこのようなスイッチのON・OFF(モードの切り替え・パラメータ設定)を意識せずに、分数コード演奏を自動伴奏に反映させることができるものが望まれていた。
本発明は、以上のような問題に鑑み創案されたもので、演奏者が分数コード検出モードスイッチのON・OFF(モードの切り替え・パラメータ設定)を意識せずに、分数コード演奏を自動伴奏に反映させることのできる分数コード決定装置を提供せんとするものである。
本発明に係る装置の構成は、
押鍵に応じて分数コードを決定する構成であって、複数の鍵を備えた鍵盤において前記分数コードのベースルートを検出するための第1の領域と、該鍵盤において該ベースルートとは異なるルートを備えたコードを検出するための第2の領域とを設定し、夫々の領域における押鍵状態に応じて前記ベースルートと前記コードを検出することによって前記分数コードを決定する分数コード決定装置であり、
前記複数の鍵を備えた鍵盤に対してなされた押鍵の最低音に応じて前記第1の領域を設定する第1の設定手段と、
前記第1の領域における前記鍵の押下数に応じて前記分数コードを決定するかどうかを判別する判別手段と、
前記判別手段が前記分数コードを決定すると判別した際に、前記鍵盤に対してなされた押鍵の最低音に応じて設けられた下限音と、前記第1の領域より高い音の鍵盤に対してなされた押鍵のうちの最低音に応じて設けられた上限音との間を前記第2の領域に設定する第2の設定手段と、
前記第1の領域における押鍵状態によってベースルートを、また前記第2の領域における押鍵状態によって前記ベースルートとは異なるルートを備えるコードを夫々決定し、この分数コードに応じて自動伴奏を行う制御手段と
を備えたことを基本的特徴としている。
上記構成によれば、前記判別手段により、第1の領域における前記鍵盤の押下数に応じて前記分数コードとするか否かが判別され、該判別手段により、前記分数コードに決定すると判別された際に、前記第2の設定手段により、前記鍵盤に対してなされた押鍵の最低音に応じて設けられた下限音と、前記第1の領域より高い音の鍵盤に対してなされた押鍵のうちの最低音に応じて設けられた上限音との間を前記第2の領域に設定すると共に、前記制御手段により、第1の領域における押鍵状態によってベースルートが、また前記第2の領域における押鍵状態によって前記ベースルートとは異なるルートを備えるコードが、夫々決定されることにより、分数コードが自動的に検出されて、該分数コードに応じて自動伴奏を行うことができるようになる。
次に示す構成は上記構成をより明確にした構成であって、具体的には、
押鍵に応じて分数コードを決定する構成であって、複数の鍵を備えた鍵盤において前記分数コードのベースルートを検出するための第1の領域と、該鍵盤において該ベースルートとは異なるルートを備えたコードを検出するための第2の領域とを設定し、夫々の領域における押鍵状態に応じて前記ベースルートと前記コードを検出することによって前記分数コードを決定する分数コード決定装置であり、
前記鍵盤に対してなされた押鍵の最低音に応じて前記第1の領域を、前記最低音乃至前記最低音から下記数5に示されるN1鍵だけ高い音に設定する第1の設定手段と、
前記第1の領域における前記鍵盤の押下数が2鍵以下である場合に前記分数コードを決定すると判別し、該押下数が3鍵以上である場合は前記分数コードを決定しない旨判別する判別手段と、
前記判別手段が前記分数コードを決定すると判別した際に、前記最低音から下記数6に示されるN2鍵だけ高い音である下限音と、前記第1の領域より高い音の鍵盤に対してなされた押鍵のうちの最低音から下記数7に示されるN3鍵だけ高い音である上限音との間を、前記第2の領域と設定する第2の設定手段と、
前記第1の領域における押鍵状態によってベースルートを、また前記第2の領域における押鍵状態によって前記ベースルートとは異なるルートを備えるコードを夫々決定し、この分数コードに応じて自動伴奏を行う制御手段と
を備えたことを特徴としている。
(数5) 1<N1
(数6) 1<N2
(数7) 1<N3
上記構成では、第1の設定手段により設定される第1の領域が、該最低音乃至該最低音からN1鍵だけ高い音に設定される。また、判別手段による分数コードか否かの判別につき、第1の領域における前記鍵盤の押下数が2鍵以下である場合に前記分数コードと判別され、他方該押下数が3鍵以上である場合には前記分数コードでないと判別されることになる。さらに、判別手段が前記分数コードと判別された際に、第2の設定手段により設定される第2の領域が、前記鍵盤に対してなされた押鍵の最低音からN2鍵だけ高い音である下限音と、前記第1の領域より高い音の鍵盤に対してなされた押鍵のうちの最低音からN3鍵だけ高い音である上限音との間が、前記第2の領域と設定されることになる。
上記両構成とも、前記制御手段により、ベースルートは、前記第1の領域における押鍵に対応する音名であって、最も後に押下された鍵が、前記鍵盤に対してなされた押鍵の最低音から上方に所定音以内の範囲であった場合は、前記押下された鍵の音名をベースルートとして決定し、前記押下された鍵が前記範囲外であった場合は、最低音の音名をベースルートとして決定する構成とすると良い。
これは、ベースルート側のベース押鍵がレガート気味に演奏された場合に、レガート中の最終に押下された鍵の音名をベースルートとすることで、最低音から上方の鍵盤が押下された場合も、最低音の鍵盤を離す前にベースルートを決定することができ、より演奏者の望むタイミングでベースルートを変更することが可能になる。さらに、後に押下された鍵が前記範囲外であった場合については、最低音の音名をベースルートとすることで、分数コードのもう一方のコードの検出範囲を広げることができるようになる。すなわち、もう一方のコード側を弾いている指がベースルート側に近づいてくると、ベースルート側のコードの一部と間違って判定されてしまう可能性があるので、ベースルート側でレガート中の最終に押下された鍵の音名ではなく最低音の音名を、ベースルートとすることにした。それによって、分数コードのもう一方のコードの検出範囲をベースルート側に近づけても間違えて判定されることはなくなる。ただし、最低音の押鍵の音名と、最も後に押下された鍵の音名が、同一になる場合もある。
これらいずれの構成とも、前記判別手段が前記分数コードを決定しない旨判別した場合、前記制御手段により、第3の領域を前記最低音乃至最低音から下記数8に示されるN4鍵だけ高い音に設定し、該第3の領域における鍵の押下状態に応じて分数コードでないコードを、前記自動伴奏を行うコードとして決定するようにすると良い。
(数8) N1≦N4
分数コードと判定されないのであるから、第3の領域は、通常のコード検出が行われ、そのコードに応じて自動伴奏が行われることになる。
また分数コードと判定されない上記構成を除き、その他のいずれの構成とも、前記第2の領域における押鍵状態からコードを検出した結果、該コードのルートが前記ベースルートと同じになった場合に、分数コード決定を中止し、前記第2の領域における押鍵状態から検出されたコードを、前記自動伴奏を行うコードとして決定するようにすると良い。
これは、分数コードのモードから抜ける場合の構成を規定しており、分数コードと判定されない上記構成の場合と同様になる。
以上のような本発明の構成によれば、前記判別手段により、第1の領域における前記鍵の押下数に応じて前記分数コードとするか否かが判別され、該判別手段により、前記分数コードに決定すると判別された際に、前記第2の設定手段により、前記鍵盤に対してなされた押鍵の最低音に応じて設けられた下限音と、前記第1の領域より高い音の鍵盤に対してなされた押鍵のうちの最低音に応じて設けられた上限音との間に前記第2の領域が設定されると共に、前記制御手段により、第1の領域における押鍵状態によってベースルートが、また前記第2の領域における押鍵状態によって前記ベースルートとは異なるルートのコードが、各々決定されることにより、分数コードが自動的に検出されて、該分数コードに応じて自動伴奏を行うことが可能になるという優れた効果を奏し得る。
またベースルートについて、前記第1の領域における押鍵に対応する音名であって、前記鍵盤に対してなされた押鍵の最低音から上方に所定音以内の範囲で、最も後に押下された鍵の音名をベースルートと決定する構成によれば、ベースルート側のベース押鍵がレガート気味に演奏された場合に、レガート中の最終に押下された鍵の音名をベースルートとすることで、最低音から上方の鍵盤が押下された場合も、最低音の鍵盤を離す前にベースルートを決定することができ、より演奏者の望むタイミングでベースルートを変更することが可能になる。さらに、後に押下された鍵が前記範囲外であった場合については、最低音の音名をベースルートとすることで、分数コードのもう一方のコードの検出範囲を広げることができるようになる。すなわち、もう一方のコード側を弾いている指がベースルート側に近づいてくると、ベースルート側のコードの一部と間違って判定されてしまう可能性があるが、後に押下された鍵が前記範囲外であった場合については、最低音の音名をベースルートとしたことによって、分数コードのもう一方のコードの検出範囲をベースルート側に近づけても間違えて判定されることはなくなるというメリットを有している。
さらに、判別手段により前記分数コードとしない判別がなされた場合における、前記制御手段により、第3の領域を前記最低音乃至前記最低音からN4鍵だけ高い音に設定し、該第3の領域における鍵の押下状態に応じて分数コードでないコードによって、自動伴奏を行うコードとして決定する構成によれば、このような分数コード決定装置の構成においても、分数コードの判定がなされないため、上記第3の領域は、通常のコード検出が行われ、そのコードに応じて自動伴奏が行われる。
加えて、分数コードのモードから抜ける上記構成によれば、分数コードとの判定がなされた後逆にそのモードから抜け出すことができ、それ以降、上記第3の領域は、通常のコード検出が行われ、そのコードに応じて自動伴奏が行われるようになる。
以下、本発明の実施の形態を、説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る分数コード決定装置の構成を備えた電子鍵盤楽器の基本回路図である。
本電子楽器は、同図に示すように、システムバス110上に、CPU(Central Processing Unit)111、RAM(Random Access Memory)112、ROM(Read Only Memory)113、キースキャン回路114aを介して接続された鍵盤部114、パネルスキャン回路115aを介して接続されたパネル操作部115、表示制御回路116aを介して接続された表示部116、音源による64チャンネル同時発音可能な楽音発生回路117が、各接続されており、該システムバス110を通じてこれらのデバイスに各種命令やデータの受け渡しがなされる。また上記楽音発生回路117の出力側には、発生された楽音をデジタルからアナログに変換するD/A変換回路118と、それを増幅する増幅器及び外部に発音せしめるスピーカなどのサウンドシステム119が電気的に接続されている。
上記CPU111は、前記ROM112のプログラムメモリ記憶部に記憶されている制御プログラムに従って、本発明構成を含む電子鍵盤楽器の各部を制御するものであり(後述する第1の設定部1、判別部2及び第2の設定部3などもその制御で構成される構成である)、また上記プログラムメモリ記憶部に記憶されたアプリケーションプログラムを実行し、必要に応じて、RAM112を作業領域として使用し、さらにROM113に記憶された種々の固定データを使用しながらデータ処理を行う構成である。
上記RAM112は、装置のステータス情報を記憶したり、CPU111の作業領域として使用されるものである。尚、当該電子鍵盤楽器を制御するための各種レジスタやフラグ等は、RAM112に定義されており、このRAM112は、CPU111により、システムバス110を介してアクセスされる。
上記ROM113は、上述のように、本電子鍵盤楽器全体を制御するプログラムを格納している他、CPU111が使用する種々の固定データ(分数コードを含む後述する図4及び図5に示す伴奏用各コードデータを含む)が記憶されている。
さらに必要に応じて、この電子鍵盤楽器のシステムバス110に設けられたインターフェース(図示無し)を介してリムーバブルに接続できるフラッシュメモリ(図示無し)を、このROM113や上記RAM112の一部として利用しても良い。
上記鍵盤部114は、電子鍵盤楽器の鍵盤で構成されており、複数の鍵盤と、これらの押鍵や離鍵に連動して開閉する鍵盤スイッチからなる。この鍵盤部114とシステムバス110の間に介在するキースキャン回路114aは、鍵盤スイッチの状態を調べ、そのキーオン(ON)/キーオフ(OFF)を示す信号と、それらから鍵盤タッチの強さ(速さ)を示すタッチデータを生成すると共に、キーオン及びキーオフ信号の情報とその鍵盤ナンバーを出力するものである。このキーオン及びキーオフ信号の情報及び鍵盤ナンバー、タッチデータは、押鍵データ(マニュアルキー)として、システムバス110を介してCPU111に送られる。この鍵盤部114とキースキャン回路114aにより検出された押鍵データは、後述する各設置部1及び3に入力される。
上記パネル操作部115は、電源スイッチ、音色選択スイッチなど各種スイッチ、及びモード選択タッチパネル、ボリューム可変器などが設けられている。このパネル操作部115とシステムバス110の間に介在する前記パネルスキャン回路115aは、上記パネル操作部115に設けられた各スイッチやタッチパネルのセット/リセット状態を調べ、ON状態になっているパネルスイッチデータを検出してCPU111に送出するものである。
上記表示部116は、表示制御回路116aを介してシステムバス110につながれており、CPU111からの制御により、上記パネル操作部115の各種操作状態や、電子鍵盤楽器の動作状態などを、後述する図3のように表示する構成である。
図2は、本電子鍵盤楽器において、自動伴奏が実行される際に使用される本発明に係る分数コード決定構成の機能ブロック図である。
本構成は、電子鍵盤楽器中の機能の一部をなすものとして備えられており、押鍵に応じて分数コードを決定する構成であって、複数の鍵を備えた鍵盤において前記分数コードのベースルートを検出するための第1の領域と、該鍵盤において該ベースルートとは異なるルートを備えたコードを検出するための第2の領域とを設定し、夫々の領域における押鍵状態に応じて前記ベースルートと前記コードを検出することによって前記分数コードを決定する分数コード決定装置である。
そして、その構成は、前記複数の鍵を備えた鍵盤に対してなされた押鍵の最低音に応じて前記第1の領域(ベース検出領域)を、前記最低音乃至前記最低音から下記数9に示されるN1鍵だけ高い音(N1=15鍵:前記第1の領域における前記鍵盤の押下数が3鍵以上である場合に、分数コードと判定せずに最低音をI度と考え9thまでのコードを確定可能にするため、また一方で、B−D−G(Gコード III−V−I)を弾いてオクターブ下のBを弾いた際にD音(GコードのV度の音)を前記第1の領域に含まないようにし、前記第1の領域における前記鍵盤の押下数を2鍵以下とすることで、分数コードにするためである)に設定する第1の設定部1と、前記第1の領域(ベース検出領域)における前記鍵盤の押下数が2鍵以下である場合に前記分数コードを決定すると判別し、該押下数が3鍵以上である場合は前記分数コードを決定しない旨判別する判別部2と、前記判別部2が前記分数コードを決定すると判別した際に、前記鍵盤に対してなされた押鍵の最低音から下記数10に示されるN2鍵(=7鍵)だけ高い音である下限音と、前記第1の領域(ベース検出領域)より高い音の鍵盤に対してなされた押鍵のうちの最低音から下記数11に示されるN3鍵(前記ベース検出領域より高い音の鍵盤に対してなされた押鍵のうちの最低音をI度と考えた場合のオクターブ上のIII度(10th)までの17鍵)だけ高い音である上限音との間を、前記第2の領域(コード検出領域)と設定する第2の設定部3と、分数コードであると判別部2に判別された場合、前記第1の領域(ベース検出領域)における押鍵状態によってベースルートを、前記第2の領域(コード検出領域)における押鍵状態によって前記ベースルートとは異なるルートを備えるコードを夫々決定し、この分数コードに応じて自動伴奏を行う制御部4とが備えられている。
(数9) 1<N1
(数10) 1<N2
(数11) 1<N3
上記第1及び第2の設定部1及び3は、ROM113から本発明構成を実施できるプログラムを読み込んだCPU111で構成されるとともに、上記判別部2及び制御部4も、同プログラムを読み込んだCPU111で構成される。第1及び第2の設定部1及び3は、バス110を介して、キースキャン回路114aから入力される押鍵データを受信している。
図3は、上記表示部116の表示例を示す説明図である。本鍵盤楽器では、自動的に鍵盤部114が2つに分割され、スプリット状態となる。伴奏に合わせてスプリットポイントより低音側鍵盤でコード変更、高音側鍵盤でメロディを弾く構成とすることも可能である。また自動伴奏ONの場合は、全鍵コードを検出することになるが、それについては、後述する。さらに図3に示すように、表示部116に、鍵盤部114の絵が表示され、スプリットポイントの位置に逆三角印のマークがつく。表示部116の左下に「コード検出方法」表示される。
自動伴奏ONの時、低音側鍵盤でコード変更を行うが、このコード検出方法には、以下の3つがあり、さらに本構成によって、自動的に分数コードのON・OFFが判定される。
a)ワンフィンガー
(A)コード検出鍵盤:スプリットポイントから低音側の鍵盤でコード変更する。
(B)検出条件:メジャーコードは1音、マイナーコード/セブンスコードは2音押すだけで検出される。
b)フィンガード
(A)コード検出鍵盤:スプリットポイントから低音側の鍵盤でコード変更する。
(B)検出条件:3音以上押された場合に、コード検出を行う。
c)フルキーボード
(A)コード検出鍵盤:全ての鍵盤でコード変更する。
(B)検出条件:3音以上押された場合に、コード検出を行う。
上記ROM113には、夫々のコード検出の場合のコードフォームのデータが記憶されており、図4は、上記ワンフィンガーの場合のコードルートがCの場合のデータ例が示されている。また図5は、上記フィンガード及びフルキーボードの場合のコードルートがCの場合のデータ例が示されている。
片手での検出を想定している上記ワンフィンガー、フィンガードに対して、両手での検出を想定する上記フルキーボードではコードフォームがより複雑に変化するため、検出されるコードの種類を減らす構成にしてもよい。
本発明構成では、図6に示すように、左手側の最低音の検出がなされ、それを第1の領域(ベース検出領域)の下限として、上述のように、15鍵目(=N1)をベース検出領域の上限として、その領域内で3鍵以上の押鍵があったか否かで、分数コード検出を行うか否かが決定される。
本実施例構成では、図6及び図11に示すように、上述のベース検出領域(第1の領域:最低音をI度と考えた場合、9thまでの15鍵)で、3鍵以上の押鍵が検出された場合に、ベースの検出は行わない。すなわち、分数コードの検出は行われないことになる。その場合は図6及び図11に示すように、最低音から、最低音をI度と考えた場合のオクターブ上のIII度(10th)までの17鍵(第3の領域であって、前記最低音乃至最低音から下記数12に示されるN4鍵だけ高い音まで)の間を、コード検出領域として、この領域における鍵の押下状態に応じて、分数コードでないコードを、自動伴奏を行うコードとしてその検出を行う。上記17音までとしたのは、図11の例2:Cm9に示すように、代表的なボイシング、C−B−D−E−G(=Cm9)を弾いた際に、C−B−D−E(17鍵の範囲)の4鍵でCm9を確定するためである。
(数12) N1≦N4
逆に、上述のベース検出領域で、2鍵以下の押鍵が検出された場合、ベースの検出を行う。すなわち、分数コードの検出が行われることになる。その場合は図7及び図12に示すように、コード検出領域の下限について、左手側の最低音(図12では中抜きグレーの丸の鍵)から7鍵目(=N2)とし、そこから始まって、ベース検出領域より高い音のうちの最低音(図12の中抜きの黒丸の鍵)をI度と考えた場合のオクターブ上のIII度(10th)までの17鍵目(=N3)を最高音として、その間を分数コードのコード検出領域とする。また、左手側と想定されるベース検出領域における下降フレーズのレガート奏法を想定し、上記左手側の最低音から7鍵目(=N2)までは、右手側と想定されるコード検出領域から除外された範囲となっている。
コード検出領域の下限を上述のように拡張したのは、ベース検出領域の最低音の次に高い音が右手押鍵に含まれる場合を想定したからである。例えば、G2−G3−B3−D3を押さえた場合、G3鍵盤がコード検出範囲から外れているのでこれまでの構成では無視されるが、このように、コード検出領域の範囲を拡張することで、その検出も可能となる。
以上のようにして、コード検出領域からは3鍵以上の押鍵で、仮コードルート及び仮コードタイプが確定され、またベース検出領域からは、仮ベースルートが検出され、それらを元に、テーブル化されたデータを参照し、最終的なコードが決定されることになる。例えば、仮ベースルートがD、仮コードルートと仮コードタイプがBm7(b5)の場合は、Dm6として決定する。また、仮ベースルートがE、仮コードルートと仮コードタイプがC6の場合は、Am7/Eとして決定する。
上記ベース検出領域で、1鍵だけの押鍵(最低音の鍵)が検出されると、上述のように、分数コードの検出がなされることになる。ここで検出された最低音の音名を仮ベースルートとする。そして、右手側域のコード検出領域のコードとを合わせて最終的な分数コード(ベースルート/コード)が決定される。
ただし、ベース検出領域ではレガート奏法等により必ずしもベースルートとしたい鍵盤が最低音とならない状態があり、そのような場合は最初の押鍵と次の押鍵の距離によってどちらをベースルートにするかを決定しなければならない。逆にその2鍵の距離を見ないと右手側のコード検出領域側のコード検出に影響が出てしまい、右手を交えての検出ができなくなってしまう場合がある。本実施例では、それに対応して、図8に示すように、ベース検出領域で最初に押された鍵を最低音とし、そのIII度上(+5鍵)までを、ベース検出のレガート対応領域とする。
ベース検出のレガート対応領域の中で、次の鍵が押された時(次の鍵が前の鍵から4鍵以内の時)、図9に示すように、次の鍵(最終鍵)が仮ベースルートとされる。同様なことを示したのが、図14と図15であって、図14は図8と同様な場合を示し、また図15は、次の鍵(最終鍵)が最低音となって、仮ベースルートとされる。
そして、コード検出領域で検出されたコードと共に、分数コードが決定されることになる。
一方、それとは異なり、ベース検出のレガート対応領域の外で、次の鍵が押された時(次の鍵が前の鍵から5鍵以上の時)、図10に示すように、最底鍵が仮ベースルートとされる。同様なことを示したのが、図16である。図16のケースでは下降フレーズ及び上昇フレーズの双方のレガート奏法の場合が示されている。この最低音でない方の鍵が右手側のコード検出領域に含まれていることを考慮して、両鍵の間がIII度より離れている場合(5鍵以上の場合)、最低音の音名を仮ベースルートとして、検出する。
そして、コード検出領域で検出されたコードと共に、分数コードが決定されることになる。
以上のベースルートの決定をより分かりやすい例として、次に説明する。ここで、ベース検出領域で最初に押された鍵を最低音とし、そのIII度上(+5鍵)までを、ベース検出のレガート対応領域として、以下のような順で押・離鍵したとする。尚、最低音付近よりずっと上方には別の押鍵あるものとする。
(1)ド押鍵→(2)ミ押鍵→(3)ド離鍵
(1)の段階では、最低音(ド)から5鍵以内に押鍵がないので、ドがベースルートになる。
(2)の段階では、最低音(ド)から5鍵以内に別の押鍵(ミ)があるため、後に押鍵されたミがベースルートになる。
(3)の段階では、最低音(ミ)から5鍵以内に押鍵がないので、ミがベースルートになる。
次に、別の押・離鍵順の例を説明する。
(4)ド押鍵→(5)ソ押鍵→(6)ド離鍵
(4)の段階では、最低音(ド)から5鍵以内に押鍵がないので、ドがベースルートになる。
(5)の段階では、最低音(ド)から5鍵以内に押鍵がないので、ドがベースルートになる。
(6)の段階では、最低音(ソ)から5鍵以内に押鍵がないので、ソがベースルートになる。
上記(2)と(5)の違いが、請求項に記載された「前記鍵盤に対してなされた押鍵の最低音から上方に所定音以内の範囲であった場合は、前記押下された鍵の音名をベースルートとして決定し、」の部分に相当する。(5)の、所定音以内の範囲にないソの押鍵は上記部分に該当しないのでベースルートにならない。
他方、分数コードと一旦判定されていながら、前記第2の領域における押鍵状態からコードを検出した結果、該コードのルートが前記ベースルートと同じになった場合に、判別部2により、分数コード決定を中止し、前記第2の領域における押鍵状態から検出されたコードを、前記自動伴奏を行うコードとして決定する構成としている。これは、分数コードのモードから抜ける場合の構成であり、最初から分数コードと判定されない場合と同様な処理がなされる。すなわち、このような分数コードのモードから抜ける構成では、分数コードと一旦判定されていながら、逆にそのモードから抜け出すことができ、それ以降、上記第3の領域は、通常のコード検出が行われ、そのコードに応じて自動伴奏が行われるようになる。
図17は、本電子鍵盤楽器のメインフローを示すフローチャートである。本電子鍵盤楽器のスイッチがONにされると、初期化処理が行われる(ステップS100)。そして、イベントがあるか否かがチェックされる(ステップS102)。
イベントがなければ(ステップS102;N)、後述するステップS110の発音/消音処理に移行する。反対にイベントがあれば(ステップS102;Y)、そのイベントが自動伴奏処理か否かのチェックがなされる(ステップS104)。
そのイベントが自動伴奏処理の場合(ステップS104;Y)、自動伴奏処理が行われ(ステップS106)。反対に自動伴奏処理でなければ(ステップS104;N)、後述するステップS110の発音/消音処理に移行する。
上記自動伴奏処理の場合に、後述するコード検出処理がなされ(ステップS108)、発音/消音処理がなされ(ステップS110)、その他の処理が実行されて」(ステップS112)、上記ステップS102に復帰する。
図18は、本実施例構成による図17のステップS108のコード検出処理の処理フローを示すフローチャートである。
鍵盤部114で最低音が検出される(ステップS200)。その最低音がベース検出領域の下限とされる(ステップS202)。また最低音からN1鍵(15鍵)目がベース検出領域の上限とされる(ステップS204)。
次に上記ベース検出領域で3鍵以上の押鍵があったか否かが検出される(ステップS206)。
ベース検出領域で3鍵以上の押鍵がなかった場合(ステップS206;N)、ベース検出機能が有効とされる、すなわち、分数コードの検出がなされることになる(ステップS208)。その場合、ベース検出領域でベースルートが検出される(ステップS210)。そして最低音からN2鍵(7鍵)目が分数コードの分子に当たるコード検出領域の下限とされる(ステップS212)。またベース検出領域より高い音高のうち、一番低い音高の鍵(最低音)からN3鍵(17鍵)目が、コード検出領域の上限とされる(ステップS214)。
さらにコード検出領域でコード(コードルート及びコードタイプ)が検出される(ステップS216)。
他方上記ステップS206で、ベース検出領域で3鍵以上の押鍵があった場合(ステップS206;Y)、ベース検出機能が無効とされる、すなわち、分数コードの検出がなされないことになる(ステップS218)。その場合、最低音がコード検出領域の下限とされる(ステップS220)。また最低音からN4鍵(17鍵)目が、コード検出領域の上限とされる(ステップS214)。
その後上記ステップS216に移行し、コード検出領域でコード(コードルート及びコードタイプ)が検出される(ステップS216)。
図19は、図18のステップS210におけるベースルート検出処理の処理フローを示すフローチャートである。
同図に示すように。最低音の鍵が検出される(ステップS300)。その最低音の鍵がベース検出領域の下限とされ(ステップS302)、最低音の鍵からN1鍵(15鍵)目がベース検出領域の上限とされる(ステップS304)。
次に上記ベース検出領域で、押鍵が1鍵のみの押鍵であったか否かが検出される(ステップS306)。
ベース検出領域で、押鍵が1鍵のみの押鍵でなかった場合(ステップS306;N)、ベース検出領域の範囲で最後に押された鍵が検出される(ステップS308)。
そして最低音の鍵が最終鍵から所定値(III度;5鍵)以上離れているか否かが検出される(ステップS310)。
最低音の鍵が最終鍵から所定値(III度;5鍵)以上離れていない場合(ステップS310;N)、最終鍵の音名がベースルートとされる(ステップS312)。
他方、上記ステップS306において、ベース検出領域で、押鍵が1鍵のみであった場合(ステップS306;Y)、及び上記ステップS310において、最低音の鍵が最終鍵から所定値(III度;5鍵)以上離れている場合(ステップS310;Y)、最低音の音名がベースルートとされる(ステップS314)。
以上説明した本発明の実施例構成によれば、上記判別部2により、第1の領域たるベース検出領域における前記鍵の押下数(3以上か否か)に応じて前記分数コードとするか否かが判別され、該判別部2により、前記分数コードに決定すると判別された際に、上記第2の設定部3により、最低音の押鍵に応じて設けられた下限音と、ベース検出領域より高い音の押鍵のうち最低音の押鍵に応じて設けられた上限音とに応じて上記第2の領域たるコード検出領域が設定されると共に、ベース検出領域における押鍵状態によってベースルートが、またコード検出領域における押鍵状態によって前記ベースルートとは異なるルートの夫々のコードが決定されることにより、分数コードが自動的に検出されて、該分数コードに応じて自動伴奏を行うことができるようになる。
またベースルートについて、ベース検出領域における押鍵に対応する音名であって、前記鍵盤における最低音の押鍵から上方に所定音(III度;5鍵)以内の範囲で、最も後に押下された鍵の音名をベースルートと決定する構成によれば、ベースルート側のベース押鍵がレガート気味に演奏された場合に、レガート中の最終に押下された鍵の音名をベースルートとすることで、最低音から上方の鍵盤が押下された場合も、最低音の鍵盤を離す前にベースルートを決定することができ、より演奏者の望むタイミングでベースルートを変更することが可能になる。さらに、後に押下された鍵が前記範囲外であった場合については、最低音の音名をベースルートとすることで、分数コードのもう一方のコード検出領域のコードの検出範囲を広げることができるようになる。すなわち、もう一方のコード検出領域のコード側を弾いている指がベースルート側に近づいてくると、ベースルート側のコードの一部と間違って判定されてしまう可能性があるが、後に押下された鍵が前記範囲外であった場合については、最低音の音名をベースルートとしたことによって、分数コードのもう一方のコード検出領域のコードの検出範囲をベースルート側に近づけても間違えて判定されることはなくなるというメリットを有している。
さらに、判別部2により前記分数コードとしない判別がなされた場合における、第3の領域を最低音程からN4鍵(17鍵)上方に設定し、該第3の領域における鍵の押下状態に応じて分数コードでないコードによって、自動伴奏を行うコードとして決定する構成としたことよって、このような分数コード決定装置の構成においても、分数コードとの判定がなされないため、上記第3の領域は、通常のコード検出が行われ、そのコードに応じて自動伴奏が行われるようになる。
加えて、分数コードのモードから抜けるようにする構成とすることによって、分数コードとの判定がなされた後逆にそのモードから抜け出すことができ、それ以降、上記第3の領域は、通常のコード検出が行われ、そのコードに応じて自動伴奏が行われるようになる。
尚、本発明の分数コード決定装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の分数コード決定装置は、電子鍵盤楽器やキーボードをPCに繋いで楽器として利用できる構成に応用でき、その場合に上記のような効果を奏することが可能となる。
本発明の一実施例に係る分数コード決定装置の構成を備えた電子鍵盤楽器の基本回路図である。 本電子鍵盤楽器において、自動伴奏が実行される際に使用される本発明に係る分数コード決定構成の機能ブロック図である。 表示部116の表示状態を示す画面構成図である。 ワンフィンガーの場合のコードルートがCの場合のデータ例を示す説明図である。 フィンガード及びフルキーボードの場合のコードルートがCの場合のデータ例を示す説明図である。 分数コード検出を行うか否かの決定がなされる場合の鍵盤部114の状態を説明する説明図である。 ベース検出領域で、2鍵以下の押鍵が検出された場合の、ベースの検出を行う状態を説明する説明図である。 本実施例構成において、ベース検出領域で最初に押された鍵を最低音とし、そのIII度上(+5鍵)までを、ベース検出領域とすることを説明する説明図である。 ベース検出領域の中で、次の鍵が押された時(次の鍵が前の鍵から4鍵以内の時)、次の鍵(最終鍵)が仮ベースルートとされることを説明する説明図である。 ベース検出領域の外で、次の鍵が押された時(次の鍵が前の鍵から5鍵以上の時)、最底鍵が仮ベースルートとされることを示す説明図である。 分数コード検出を行うか否かの決定がなされる場合の鍵盤部114の詳細状態を説明する説明図である。 ベース検出領域で、2鍵以下の押鍵が検出された場合の、ベースの検出を行う詳細状態を説明する説明図である。 ベース検出領域で、1鍵だけの押鍵(最低音)が検出されると、分数コードの検出がなされ、そこで検出された最低音の音名を仮ベースルートとし、右手側域のコード検出領域のコードとを合わせて最終的な分数コードが決定される状態を詳細に示す説明図である。 ベース検出領域で最初に押された鍵を最低音とし、そのIII度上(+5鍵)までを、ベース検出領域とすることを詳細に説明する説明図である。 ベース検出領域の中で、次の鍵が押された時(次の鍵が前の鍵から4鍵以内の時)、次の鍵(最終鍵)が仮ベースルートとされることを詳細に説明する説明図である。 下降フレーズ及び上昇フレーズの双方のレガート奏法の場合に、ベース検出領域の外で、次の鍵が押された時(次の鍵が前の鍵から5鍵以上の時)、最底鍵が仮ベースルートとされることを示す説明図である。 本電子鍵盤楽器のメインフローを示すフローチャートである。 本実施例構成による図17におけるステップS108のコード検出処理の処理フローを示すフローチャートである。 図18のステップS210におけるベースルート検出処理の処理フローを示すフローチャートである。
1 第1の設定部
2 判別部
3 第2の設定部
4 制御部
110 バス
111 CPU
112 RAM
113 ROM
114 鍵盤部
114a キースキャン回路
115 パネル操作部
115a パネルスキャン回路
116 表示部
116a 表示制御回路
117 楽音発生部
118 D/A変換回路
119 サウンドシステム

Claims (5)

  1. 押鍵に応じて分数コードを決定する構成であって、複数の鍵を備えた鍵盤において前記分数コードのベースルートを検出するための第1の領域と、該鍵盤において該ベースルートとは異なるルートを備えたコードを検出するための第2の領域とを設定し、夫々の領域における押鍵状態に応じて前記ベースルートと前記コードを検出することによって前記分数コードを決定する分数コード決定装置であり、
    前記鍵盤に対してなされた押鍵の最低音に応じて前記第1の領域を設定する第1の設定手段と、
    前記第1の領域における前記鍵の押下数に応じて前記分数コードを決定するかどうかを判別する判別手段と、
    前記判別手段が前記分数コードを決定すると判別した際に、前記鍵盤に対してなされた押鍵の最低音に応じて設けられた下限音と、前記第1の領域より高い音の鍵盤に対してなされた押鍵のうちの最低音に応じて設けられた上限音との間を前記第2の領域に設定する第2の設定手段と、
    前記第1の領域における押鍵状態によってベースルートを、また前記第2の領域における押鍵状態によって前記ベースルートとは異なるルートを備えるコードを夫々決定し、この分数コードに応じて自動伴奏を行う制御手段と
    を備えたことを特徴とする分数コード決定装置。
  2. 押鍵に応じて分数コードを決定する構成であって、複数の鍵を備えた鍵盤において前記分数コードのベースルートを検出するための第1の領域と、該鍵盤において該ベースルートとは異なるルートを備えたコードを検出するための第2の領域とを設定し、夫々の領域における押鍵状態に応じて前記ベースルートと前記コードを検出することによって前記分数コードを決定する分数コード決定装置であり、
    前記鍵盤に対してなされた押鍵の最低音に応じて前記第1の領域を、前記最低音乃至前記最低音から下記数1に示されるN1鍵だけ高い音に設定する第1の設定手段と、
    前記第1の領域における前記鍵盤の押下数が2鍵以下である場合に前記分数コードを決定すると判別し、該押下数が3鍵以上である場合は前記分数コードを決定しない旨判別する判別手段と、
    前記判別手段が前記分数コードを決定すると判別した際に、前記鍵盤に対してなされた押鍵の最低音から下記数2に示されるN2鍵だけ高い音である下限音と、前記第1の領域より高い音の鍵盤に対してなされた押鍵のうちの最低音から下記数3に示されるN3鍵だけ高い音である上限音との間を、前記第2の領域と設定する第2の設定手段と、
    前記第1の領域における押鍵状態によってベースルートを、また前記第2の領域における押鍵状態によって前記ベースルートとは異なるルートを備えるコードを夫々決定し、この分数コードに応じて自動伴奏を行う制御手段と
    を備えたことを特徴とする分数コード決定装置。
    (数1) 1<N1
    (数2) 1<N2
    (数3) 1<N3
  3. 前記制御手段により、ベースルートは、前記第1の領域における押鍵に対応する音名であって、最も後に押下された鍵が、前記鍵盤に対してなされた押鍵の最低音から上方に所定音以内の範囲であった場合は、前記押下された鍵の音名をベースルートとして決定し、前記押下された鍵が前記範囲外であった場合は、最低音の音名をベースルートとして決定する請求項1又は2に記載の分数コード決定装置。
  4. 前記判別手段が前記分数コードを決定しない旨判別した場合、前記制御手段により、第3の領域を前記最低音乃至前記最低音から下記数4に示されるN4鍵だけ高い音の間に設定し、該第3の領域における鍵の押下状態に応じて分数コードでないコードを、前記自動伴奏を行うコードとして決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の分数コード決定装置。
    (数4) N1≦N4
  5. 前記第2の領域における押鍵状態からコードを検出した結果、該コードのルートが前記ベースルートと同じになった場合に、分数コード決定を中止し、前記第2の領域における押鍵状態から検出されたコードを、前記自動伴奏を行うコードとして決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の分数コード決定装置。
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