JPH07271362A - 奏法検出装置及び電子楽器 - Google Patents

奏法検出装置及び電子楽器

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JPH07271362A
JPH07271362A JP6084055A JP8405594A JPH07271362A JP H07271362 A JPH07271362 A JP H07271362A JP 6084055 A JP6084055 A JP 6084055A JP 8405594 A JP8405594 A JP 8405594A JP H07271362 A JPH07271362 A JP H07271362A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子楽器において、奏法別の楽音制御を可能
にする。 【構成】 鍵盤の白鍵40、黒鍵60等の各鍵毎にタッ
チセンサ12bを設けると共に、鍵の下方に圧力センサ
12cを設ける。タッチセンサ12bからは鍵の押下速
度に対応した速度データを取出すと共に、圧力センサ1
2cからは鍵押下開始後最初の押下圧ピークに対応した
圧力データを取出す。鍵に上方からタッチする標準奏法
と鍵にタッチした状態から押下を開始する押し弾き奏法
とでは、タッチセンサ12bからの速度データの値が同
じであっても圧力センサ12cからの圧力データの値が
異なるので、速度データ及び圧力データに基づいてどの
奏法か判定し、判定結果としての奏法に対応した楽音制
御を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鍵の奏法を検出する
ための装置及びこの装置を利用した電子楽器に関し、特
に鍵の押下速度を検知するタッチセンサの出力と鍵のア
フタセンサの出力とに基づいて鍵の奏法を判別すること
により奏法に応じた楽音制御を可能にしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鍵盤式電子楽器としては、図21
に示すように鍵1の押下速度を検知するタッチセンサ2
と、鍵1の押下圧を検知する圧力センサ3とを備え、タ
ッチセンサ2の出力に応じて楽音の発音開始時の音量レ
ベルを制御すると共に、圧力センサ3の出力に応じて楽
音の発音開始後の音量レベル、効果等を制御するものが
知られている(例えば、特開平3−6596号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術によ
ると、鍵の押下速度や押下後の押圧力により楽音に表情
付けすることが可能であるが、奏法別に表情付けするこ
と(楽音制御すること)はできなかった。
【0004】一般に、鍵の奏法としては、図22(A)
に示すように鍵Kに対して距離dだけ上方から指FNを
打ち降ろして押鍵する標準奏法と、図22(B)に示す
ように鍵Kに指FNをタッチした状態から押鍵を開始す
る押し弾き奏法とが知られている。標準奏法では、メゾ
フォルテ(mf)の場合、距離dは10[cm]程度で
あり、フォルティッシモ(ff)やフォルティシシモ
(fff)の場合、距離dは20[cm]以上にもなる
が、いずれの場合にも、打鍵後は、自然と指から力が抜
けるのが通例である。また、押し弾き奏法では、鍵押下
の下限位置でも勢いでぐいっと押し込むようになる。
【0005】ピアノ等の鍵盤式自然楽器では、標準奏法
と押し弾き奏法とで楽音の表情に聴覚上認識可能な差が
生ずる。しかし、上記した従来の電子楽器では、図21
のタッチセンサ2で示される接点時間差が同一と判断さ
れた楽音において発音後の楽音を圧力センサ3で制御す
ることができるものの、標準奏法と押し弾き奏法とで楽
音の表情に差を認めることができず、演奏表現が制約さ
れる不都合があった。
【0006】この発明の第1の目的は、鍵の奏法を検出
するための奏法検出装置を提供することにある。
【0007】この発明の第2の目的は、奏法別に楽音制
御を行なうことができる新規な電子楽器を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る奏法検出
装置は、押下可能な鍵と、この鍵の押下速度に対応した
速度データを検出する第1の検出手段と、前記鍵の下方
に設けられたアフタセンサを介して前記鍵の押下開始後
最初のピークに対応したセンサ出力データを検出する第
2の検出手段と、前記第1の検出手段からの速度データ
と前記第2の検出手段からのセンサ出力データとに基づ
いて前記鍵の押下がどの奏法でなされたか判定し、判定
結果としての奏法を表わす奏法情報を送出する判定手段
とを備えたものである。
【0009】このような構成を電子楽器に応用する場
合、鍵盤の各鍵毎に速度データ及びセンサ出力データを
検出すると共に、これらのデータに基づいて奏法を判定
し、判定された奏法に対応する楽音制御情報に応じて楽
音信号の音色、音量、効果等の楽音特性を制御する構成
とする。
【0010】
【作用】この発明の奏法検出装置にあっては、鍵を押下
すると、第1の検出手段が鍵の押下速度に対応した速度
データを検出すると共に、第2の検出手段が鍵の押下開
始後最初のピークに対応したアフタセンサ出力データを
検出する。そして、判定手段では、検出に係る速度デー
タ及びアフタセンサ出力データに基づいて鍵の押下がど
の奏法でなされたか判定される。
【0011】発明者の研究によれば、例えば標準奏法と
押し弾き奏法とでは速度データの値が同じであってもア
フタセンサ出力データの値が異なることが判明した。従
って、標準奏法と押し弾き奏法とに関して速度データと
アフタセンサ出力データとの関係を予め求めておけば、
その関係を利用して奏法を判定することができる。
【0012】判定手段からは、判定結果としての奏法を
表わす奏法情報が得られる。各奏法毎に奏法情報に対応
して楽音制御情報を予め定めておけば、判定手段からの
奏法情報に対応する楽音制御情報に応じて楽音信号の楽
音特性を制御することができる。従って、楽音に対する
奏法別の表情付けが可能となる。
【0013】なお、上記請求項、作用等において、アフ
タセンサなる文言を用いたが、例えば圧力センサと読み
かえると、より具体的になり、この発明の概念が明確に
なる。
【0014】
【実施例】図1は、この発明の一実施例に係る電子楽器
の回路構成を示すもので、この電子楽器は、楽音発生が
マイクロコンピュータによって制御されるようになって
いる。
【0015】バス10には、鍵盤装置12、CPU(中
央処理装置)14、プログラム・データメモリ16、ワ
ーキングメモリ18、楽音信号発生回路20、自動演奏
装置22、出力インターフェース24等が接続されてい
る。
【0016】鍵盤装置12は、一例として88個の鍵を
有する鍵盤12Aと、この鍵盤の各鍵毎に設けられたタ
ッチセンサを含むタッチセンサ群12Bと、鍵盤12の
各鍵毎に設けられた圧力センサを含む圧力センサ群12
Cとを備えたもので、鍵盤12の鍵操作に応じてキーイ
ベント信号、速度データ、圧力データ等の鍵操作情報が
検出されるようになっている。鍵盤装置12の構成例に
ついては、図2を参照して後述する。
【0017】CPU14は、メモリ16にストアされた
プログラムに従って楽音発生のための各種処理を実行す
るもので、これらの処理については図14〜18,20
を参照して後述する。CPU14には、タイマ26から
割込み信号TIが供給される。割込み信号TIは、例え
ば1[μsec]等の所定の周期で発生されるもので、
この信号が発生されるたびに図15の割込みルーチンが
スタートする。
【0018】メモリ16は、プログラムの他に、各種の
制御データを記憶するもので、この発明の実施に関係す
る制御データについては図10、11を参照して後述す
る。
【0019】ワーキングメモリ18は、RAM(ランダ
ム・アクセス・メモリ)からなるもので、図14〜1
8,20のルーチンでレジスタ、フラグ等として使用さ
れる記憶領域を含んでいる。
【0020】楽音信号発生回路20は、鍵盤装置12か
ら検出された鍵操作情報に基づいて右チャンネル楽音信
号SR 及び左チャンネル楽音信号SL を発生するもの
で、これらの楽音信号SR 及びSL は、それぞれ右サウ
ンドシステム28R及び左サウンドシステム28Lに供
給され、音響に変換される。
【0021】自動演奏装置22は、鍵盤装置12から検
出される鍵操作情報等を記録すると共に、記録した情報
に基づいて演奏再生(自動演奏)を行なうものである。
演奏再生のための楽音発生手段としては、楽音信号発生
回路20及びサウンドシステム28R,28Lを用いて
もよいし、あるいは装置22に付属した楽音発生手段を
用いてもよい。
【0022】出力インターフェース24は、鍵盤装置1
2から検出される鍵操作情報等を他の電子楽器に出力す
るために設けられたもので、これを設けたことにより鍵
盤装置12での演奏操作により他の電子楽器を鳴らすこ
とができる。
【0023】図2は、鍵盤装置12の一構成例を示すも
のである。楽器本体に設けられた底板30には、支持部
材32が支柱34、支持金具36等により取付けられて
いる。
【0024】支持部材32には、回動軸38を軸にして
回動するように白鍵40が設けられている。白鍵40の
自由端の下方において、底板30上には、ストッパ保持
部材42が設けられている。ストッパ保持部材42に
は、白鍵用の上限ストッパ44と、白鍵用の下限ストッ
パ46とが取付けられている。白鍵40は、ばね部材5
6により符号40’で示すように常時上方にバイアスさ
れており、非押鍵状態では、白鍵40の係止部40aが
ストッパ44に係止されている。
【0025】白鍵40の下方において、支持部材32に
は、回動軸48を軸にして回動するようにハンマ50が
設けられている。ハンマ50は、質量体として作用する
鉄等の金属と、この金属の周囲にアウトサートされたウ
レタンとからなるハンマアーム50Aを有する。支持部
材32において、ハンマアーム50Aの上方には、ハン
マ用の上限ストッパ52が設けられると共に、ハンマア
ーム50Aの下方には、ハンマ用の下限ストッパ54が
設けられている。ハンマ50は、一端を保持部50d
に、他端を白鍵40の支持部40Aに係止されたばね部
材56により常時上方にバイアスされている。すなわ
ち、ばね部材56は、白鍵40とハンマ50の両方を上
方に付勢している。これにより非押鍵状態では、ハンマ
アーム50Aの係止部50aがストッパ52に係止され
る。
【0026】ハンマ50の両側部には、白鍵40の係合
部40bと係合する突起50bが設けられると共に、ハ
ンマ50の下部には、アクチュエータ50cが設けられ
ている。アクチュエータ50cの下方において、支持部
材32の下面には、センサ保持板58が取付けられてお
り、センサ保持板58上には、ハンマ50の押下時にア
クチュエータ50cで駆動されるようにタッチセンサ1
2bが設けられている。タッチセンサ12bは、図1の
タッチセンサ群12Bに属するものである。
【0027】図3は、タッチセンサ12bの一構成例を
示すもので、センサ保持板58上には、めがね形状をし
た複数鍵共通の2つのメーク接点M1 ,M2 を有するタ
ッチセンサ12bが固定部材K1 ,K2 により固定され
ている。アクチュエータ50cは、比較的長い第1の下
方突出部A1 と、比較的短い第2の下方突出部A2 とを
有するもので、ハンマ50の下方回動に伴って突出部A
1 でメーク接点M1 をオンした後突出部A2 でメーク接
点M2 をオンすると共に、ハンマ50の上方回動に伴っ
て突出部A2 でメーク接点M2 をオフした後突出部A1
でメーク接点M1 をオフするようになっている。
【0028】白鍵40の下方において、支持部材32上
には、圧力センサ12cが設けられている。圧力センサ
12cは、図1の圧力センサ群12Cに属するものであ
る。白鍵40には、押圧部40sが設けられており、白
鍵40が押下されてストッパ46に当接するときに押圧
部40sの下端で圧力センサ12cを押圧するようにな
っている。
【0029】図2の実施例では、圧力センサ12cが白
黒鍵共通のものになっているが、白鍵40のための圧力
センサは下限ストッパ46に設け且つ押圧部40sをな
くすと共に、黒鍵60のための圧力センサとしては圧力
センサ12cを使用することにより、白鍵40と、黒鍵
60とで別々に圧力センサを設けるようにしてもよい。
このようにすると、経年変化後のダブルタッチによる誤
動作がなくなり、いつまでも正確度を維持できる。
【0030】白鍵40を押下すると、係合部40bが突
起50bを介してハンマ50を下方に回動させる。この
とき、タッチセンサ12cの接点M1 ,M2 は、前述し
たように順次にオンするが、接点M1 のオンから接点M
2 のオンまでの時間間隔は、白鍵40の押下速度が速い
ほど短くなる。従って、接点M1 ,M2 が順次にオンす
る時間間隔を測定することで、鍵の押下速度に対応した
速度データを得ることができる。
【0031】ハンマ50のハンマアーム50Aは、やが
てストッパ54に当接して止まる。一方、白鍵40は、
ストッパ46に当接するのとほぼ同時に押圧部40sに
より圧力センサ12cを押圧する。このとき、圧力セン
サ12cからは押圧力に対応した圧力データを得ること
ができる。また、圧力センサ12cからの圧力データ
は、この後も白鍵40を押し続ける限り得ることができ
る。
【0032】白鍵40を放すと、白鍵40及びハンマ5
0は、いずれも上方に回動する。そして、白鍵40は、
係止部40aがストッパ44に係止される位置で停止
し、ハンマ50は、係止部50aがストッパ52に係止
される位置で停止する。
【0033】白鍵40に関して上記したような動作は、
黒鍵60についても同様にして行なわれる。黒鍵60が
白鍵40と異なる点は、黒鍵60のハンマの質量が自由
端頭部で白鍵40のハンマより小さく設定されているこ
と、黒鍵60の下限ストッパとして圧力センサ12cが
使用されていること、ばね部材の弾性力が白鍵40のも
のより若干弱く設定されていることであって、その他の
点は白鍵40と同様の構成であり、同様に作用するの
で、詳細な説明を省略する。なお、図2において、6
0’は、黒鍵60の上方バイアス状況を示し、60a
は、上限ストッパ52に係止される黒鍵60の係止部、
60sは、圧力センサ12cを押圧する黒鍵60の押圧
部である。
【0034】図4,5は、圧力センサ12cの一構成例
を示すもので、図4は、図5のX−X’線に沿う断面図
である。この例では、F、F# 、G、G# 等の音名に対
応する鍵に関してそれぞれ圧力センサがセンサ基板SB
上に配置されており、各圧力センサは2つのアナログス
イッチを有する構成になっている。すなわち、音名Fに
対応する圧力センサ12cは、スイッチS1 ,S2 を有
し、音名F# に対応する圧力センサは、スイッチS3
4 を有し、音名Gに対応する圧力センサは、スイッチ
6 ,S7 を有し、音名G# に対応する圧力センサは、
スイッチS7 ,S8 (図示せず)を有する。
【0035】白鍵40に対応する圧力センサ12cとそ
の隣りの黒鍵60に対応する圧力センサとは、図5に示
すように白鍵40の押圧部40sと黒鍵60の押圧部6
0sとにそれぞれ対応してセンサ基板SB上に配置され
る。これらのアナログスイッチは、いずれも白鍵用押圧
部40s又は黒鍵用押圧部60sからの押圧力に比例し
てその抵抗値が減少する感圧フィルムからなる感圧セン
サで構成されている。また、各スイッチは、図4でS1
について代表的に示すように感圧インクからなる上方の
抵抗性導電部材CN1 と下方の導体としての接点部材C
2 とをセンサを製造するのと同一工程且つ同一手法に
て作成したスペーサSを介して対向配置して構成され
る。以下、CN1 ,CN2 を単に接点部材という。S
1 ,S4 等のスイッチの上部には、ゴム層GMを介して
フェルト層FEが設けられ、S1 等の各スイッチにはフ
ェルト層FE及びゴム層GMの肉厚部Tgを介して押圧
部40s又は60sからの押圧力が加わるようになって
いる。
【0036】スイッチS1 ,S2 の下方接点部材は、検
知回路70の共通入力端子FC に接続される。また、ス
イッチS1 の上方接点部材は、検知回路70の右入力端
子FR に接続されると共に、スイッチS2 の上方接点部
材は、検知回路70の左入力端子FL に接続される。検
知回路70は、圧力センサ12cのスイッチS1 及びS
2 からそれぞれアナログ形式の右圧力信号AR及び左圧
力信号ALを検知するものである。
【0037】一例として、白鍵40の押下に伴って押圧
部40sが圧力センサ12cのスイッチS1 ,S2 を押
圧すると、各スイッチ毎に接点部材の接触面積の増大に
対応して圧力信号の振幅値が増大する。また、白鍵40
を押下した状態で左右の押圧力を異ならせる(動作とし
ては指で白鍵40を押しながら左右動するだけでよい)
と、スイッチS1 ,S2 から検知される圧力信号AR,
ALの振幅値を異ならせることができ、後述するように
タッチビブラート制御等が可能になる。さらに、白鍵4
0を放すと、各スイッチ毎に接点部材の接触面積の減少
に対応して圧力信号の振幅値が減少する。
【0038】検知回路70からの圧力信号AR,AL
は、アナログ/ディジタル(A/D)変換回路72に供
給され、それぞれ対応するディジタル形式の圧力データ
PRR,PRLに変換される。A/D変換回路72は、
圧力データPRR,PRLの値を平均し、その平均値を
表わす圧力データAPRを圧力データPRR,PRLに
並行して送出する。圧力データPRR,PRLは、タッ
チビブラート制御等に用いられ、圧力データAPRは、
奏法判別等に用いられる。
【0039】図6には、圧力データAPRの値の時間的
な変化が例示されている。波形W1は、白鍵40を押下
した後、白鍵40をゆっくり放した場合のAPR値変化
を示し、波形W2 は、白鍵40を押下した後、若干力を
抜いては押圧する操作を2回繰り返してから白鍵40を
放した場合のAPR値変化を示す。P1 ,P2 は、いず
れも白鍵40の押下開始後最初の押下圧ピークを示すも
のである。
【0040】黒鍵60に対応する圧力センサ等の他の圧
力センサについても、白鍵40に対応する圧力センサ1
2cについて上述したと同様にして圧力データが検出さ
れる。
【0041】図7は、圧力センサの他の例を示すもので
ある。この例では、F、F# 、G等の音名に対応する鍵
に関してそれぞれ圧力センサが設けられるが、各圧力セ
ンサは1つのスイッチを有する構成になっている。すな
わち、音名Fに対応する圧力センサ12cは、スイッチ
11を有し、音名F# に対応する圧力センサは、スイッ
チS12を有し、音名Gに対応する圧力センサは、スイッ
チS13を有する。これらの圧力センサについて、圧力デ
ータの検出の仕方は同様であり、代表として圧力センサ
12cについて圧力データ検出手段を説明する。
【0042】圧力センサ12cにおいて、スイッチS11
の下方接点部材(図4のCN1 に対応)は、検知回路7
4の一方の入力端子FP に接続され、スイッチS11の上
方接点部材(図4のCN2 に対応)は、検知回路74の
他方の入力端子に接続される。検知回路74は、検知回
路70に関して前述したと同様にしてスイッチS11から
アナログ形式の圧力信号AFを検知し、A/D変換回路
76に供給する。この結果、A/D変換回路76から
は、圧力信号AFに対応するディジタル形式の圧力デー
タAPRが得られる。
【0043】図7の例では、各圧力センサ毎にスイッチ
が1つであるため、図5の圧力データPRR,PRLに
相当する圧力データは得られないが、圧力データAPR
としては、図6のW1 ,W2 等と同様のものが得られ
る。図7の圧力センサ配置は、タッチビブラート制御等
を行なわない場合に利用するとよい。
【0044】図8は、ハンマの下方に圧力センサを設け
た場合における速度データの値と圧力データの値との相
関関係を示すものである。この場合、図2の鍵盤装置に
おいて、音名Gに対応する白鍵に連動するハンマの下方
には、タッチセンサ12bに相当するタッチセンサを設
け、このタッチセンサを用いて音名Gに対応する鍵の押
下速度に応じた速度データVELを検出した。
【0045】一方、音名Gに対応する白鍵の下方には圧
力センサ12cに相当する圧力センサを設けず、音名G
に対応する白鍵に連動するハンマの下方にセンサ保持部
材62を設け、この保持部材62に圧力センサ12c’
を取付けた。そして、圧力センサ12c’を用いて音名
Gに対応する白鍵に連動するハンマの押圧力に応じた圧
力データAPRを検出した。
【0046】図8において、横軸には、速度データVE
Lの値0〜127を示し、縦軸には、圧力データAPR
の値0〜127を示す。各黒丸は、1回の押鍵操作で得
られた速度データVELの値と圧力データAPRの値と
を示し、圧力データAPRの値は、図6のP1 ,P2
示したように鍵押下の開始後最初の押下圧ピークに対応
する値を採用した。
【0047】押鍵操作は、図8に示される多数の黒丸に
対応して多数回行なわれ、多数回の押鍵のうち半分は、
標準奏法で押鍵の強さを変えて行ない、残りの半分は、
押し弾き奏法で押鍵の強さを変えて行なった。しかしな
がら、図8に示される測定結果からは、標準奏法と押し
弾き奏法とを明確に区別するのは困難であった。
【0048】図9は、鍵の下方に圧力センサを設けた場
合における速度データの値と圧力データの値との相関関
係を示すものである。この場合、図2の鍵盤装置12に
おいて、圧力センサ12c’を廃止する代りに、音名G
に対応する鍵の下方に圧力センサ12cに相当する圧力
センサを設けた以外は図8で述べたと同様にして速度デ
ータVEL及び圧力データAPRを測定し、その測定結
果を黒丸で示したものである。
【0049】図9の測定結果によれば、破線Lより下方
に標準奏法の測定値が分布すると共に、破線Lより上方
に押し弾き奏法の測定値が分布する。これは、鍵の下方
に12cのように圧力センサを設けたことで押し弾き奏
法での押し込む力を効果的に検知可能になったためと考
えられる。この発明の実施例では、図9のような測定結
果を利用して奏法を判定する。
【0050】また、図9の測定結果から別の手段で奏法
を判定することが考えられる。図9では、アフタセンサ
として圧力に対応して抵抗値が変化する圧力センサを用
い、圧力データを得た。そして、速度センサの速度デー
タと圧力データとにて奏法を判定したが、圧力センサ1
2cには、フェルト層FE又はウレタンゴムのような弾
性体による緩衝材を当接部に設けている。すなわち、圧
力検出という1つの事象の他に少なからず変位という事
象が伴っていることがわかる。従って、適当な緩衝材
(上記と全く同じでもよい)を設けつつ、これと並設し
て、その微少な変位を検出できれば、この変位を2回微
分(2次微分)することで加速度を検出できる。この加
速度の押鍵方向の最も大きな変化を検出できれば、その
時の加速度検出値と上記速度データVELとにより、図
9とほぼ同様な測定結果を得ることができると推定され
る。これにより奏法を判定してもよい。なお、微少な変
位を正確に検出する方法としては、特開平2−2148
97号公報に示されるモアレ縞を変位させる方法があ
る。
【0051】図10は、メモリ16に記憶される基準値
テーブルの記憶内容を示すもので、横軸には、速度デー
タVELの値を示し、縦軸には、基準値を示す。直線R
EFは、図9の直線Lに対応したもので、標準奏法と押
し弾き奏法との境界を表わしている。メモリ16には、
直線REFに従って0〜127の各VEL値毎にそれに
対応する基準値が記憶されている。各基準値は、奏法判
定に用いられる。
【0052】図11は、メモリ16に記憶される音色修
正値テーブルの記憶内容を示すもので、横軸には、キー
ナンバ1〜88を示し、縦軸には、音色修正値を示す。
曲線MDは、音高が高くなるほど音色修正値が大きくな
る様子を示している。メモリ16には、曲線MDに従っ
て各キーナンバ毎にそれに対応する音色修正値が記憶さ
れている。各音色修正値は、音色制御データ(フィルタ
のカットオフ周波数制御データ)を音高(キーナンバ)
毎に修正するのに用いられる。
【0053】図12は、楽音信号発生回路12の一構成
例を示すもので、斜線を付した信号線は、複数ビットの
信号線を表わしている。
【0054】音源ユニット80は、押された鍵に対応す
るキーコードデータKC(i)とキーオン信号KONと
に基づいて右チャンネル楽音信号TR 及び左チャンネル
楽音信号TL を発生するもので、各チャンネル毎にビブ
ラート制御入力VN ,VP に応じて楽音信号の音高(周
波数)が制御されるようになっている。楽音信号TR
L は、いずれも押された鍵に対応する音高を有するも
のであるが、ビブラート制御入力VN に応じて音高が低
下すべく制御されると共にビブラート制御入力VP に応
じて音高が上昇すべく制御される。
【0055】ビブラート制御入力VP ,VN としては、
ゲート回路82がゲート制御信号AE(i)=1に応じ
て導通したとき、鍵の押圧力に応じた圧力データPRR
(i),PRL(i)がそれぞれ供給される。圧力デー
タPRR(i),PRL(i)は、図5で述べた圧力デ
ータPRR,PRLに相当するもので、押された鍵にお
ける右側及び左側の押圧力にそれぞれ対応するものであ
る。従って、鍵の右側の押圧力を増大させると、楽音信
号TR ,TL の音高は上昇し、鍵の左側の押圧力を増大
させると、楽音信号TR ,TL の音高は低下し、タッチ
ビブラート効果が得られる。
【0056】音源ユニット80には、各チャンネル毎に
ローパスフィルタLPF及びハイパスフィルタHPFが
設けられており、これらのフィルタLPF及びHPF
は、それぞれカットオフ周波数制御データLP(i)及
びHP(i)に応じてカットオフ周波数が制御される。
すなわち、図13に示すように、フィルタLPFの高域
カットオフ周波数fH は、カットオフ周波数制御データ
LP(i)に応じて矢印で示すように高く又は低く制御
され、フィルタHPFの低域カットオフ周波数fL は、
カットオフ周波数制御データHP(i)に応じて矢印に
示すように高く又は低く制御される。この結果、楽音信
号TR ,TL は、音色が制御された形で送出される。
【0057】カットオフ周波数制御データLP(i),
HP(i)は、鍵の奏法により異なるように定められ
る。すなわち、標準奏法のときは、データLP(i),
HP(i)の値は、次の数1,2の式でそれぞれ定めら
れる。
【0058】
【数1】LP(i)=MD(i)・CfH
【0059】
【数2】HP(i)=MD(i)・CfL これらの式において、MD(i)は、図11の音色修正
値テーブルから押された鍵のキーナンバiに対応して読
出された音色修正値、CfH は、ローパスフィルタLP
Fのカットオフ周波数fH を定めるための制御データの
値、CfL は、ハイパスフィルタHPFのカットオフ周
波数fL を定めるための制御データの値である。
【0060】一方、押し弾き奏法のときは、データLP
(i),HP(i)の値は、次の数3,4の式でそれぞ
れ定められる。
【0061】
【数3】
【0062】
【数4】 これらの式において、MD(i),CfH ,CfL は、
いずれも数1,2に関して前述した通りであり、f1
2 ,k1 ,k2 は、それぞれ所定の定数である。
【0063】乗算回路84R,84Lは、それぞれ楽音
信号TR ,TL を入力とするもので、乗算回路84Rで
は、楽音信号TR にレベル制御データR1 又はR2 が乗
算され、乗算回路84Lでは、楽音信号TL にレベル制
御データL1 又はL2 が乗算される。
【0064】レベル制御データR1 ,L1 としては、鍵
の押下速度に対応した速度データVL(i)が供給され
る。また、レベル制御データR2 ,L2 としては、ゲー
ト回路82がゲート制御信号AE(i)=1に応じて導
通したとき、鍵の押圧力に応じた圧力データAPR
(i)が供給される。圧力データAPR(i)は、図5
又は7で述べた圧力データAPRに相当するものであ
る。
【0065】速度データVL(i)を楽音信号TR ,T
L に乗算することで鍵の押下速度に応じた音量レベル制
御が可能となる。また、圧力データAPR(i)を楽音
信号TR ,TL に乗算することで鍵の押圧力に応じた音
量レベル制御が可能となる。
【0066】速度データVL(i)は、鍵の奏法により
異なるように定められる。すなわち、標準奏法のとき
は、データVL(i)の値は、タッチセンサから検出さ
れる速度データVEL(i)の値と等しいが、押し弾き
奏法のときは、データVL(i)の値は、例えば次の数
5の式で定められる。
【0067】
【数5】VL(i)=VEL(i)+27−0.124
VEL(i) 乗算回路84R,84Lからの乗算出力としての楽音信
号TR’,TL’は、それぞれディジタル/アナログ(D
/A)変換回路86R,86Lに供給され、対応するア
ナログ楽音信号SR ,SL に変換される。
【0068】音源ユニット80に、放された鍵に対応す
るキーコードデータKC(i)とキーオフ信号KOFと
が供給されると、キーコードデータKC(i)に対応す
る楽音信号は、減衰を開始する。
【0069】なお、図12には示してないが、楽音信号
発生回路20には、供給される信号やデータをセットす
るためのレジスタが設けられている。
【0070】図14は、メインルーチンの処理の流れを
示すもので、このルーチンは、電源スイッチオン等に応
じてスタートする。
【0071】ステップ100では、レジスタ等の初期設
定処理を行なう。例えば、計時用のレジスタT、キーナ
ンバレジスタi、発音フラグSF(i)等には、0をセ
ットする。そして、ステップ101でiの値を1アップ
する。例えば鍵が88鍵であって、一番下のi=1の鍵
スイッチの状態変化を後述のステップ102〜114で
ウォッチし、各種処理を鍵数分繰り返す。
【0072】まず、特定のiについて、ステップ102
から話を進める。ステップ102にて鍵盤12Aのi番
目の鍵のタッチセンサTS(i)のスイッチM1 をウォ
ッチし、オンイベント(キーオンイベント)ありか又は
オンイベント後接点がオンし続けているか(M1がオン
中か)を判定する。この判定結果が肯定的(Y)であれ
ばステップ104に移り、図16,17について後述す
るようにキーオン処理のサブルーチンを実行する。
【0073】ステップ102の判定結果が否定的(N)
であったとき又はステップ104の処理が終ったとき
は、ステップ106に移り、発音フラグSF(i)が1
か判定する。フラグSF(i)が1である(Y)なら
ば、キーオンイベントのあった鍵に対応する楽音信号が
発音中であることになり、ステップ108に移る。
【0074】ステップ108では、キーオンイベントの
あった鍵の圧力センサから検出される圧力データAPR
(i),PRR(i),PRL(i)をそれぞれレジス
タAPR(i),PRR(i),PRL(i)にセット
する。そして、ステップ110に移り、レジスタAPR
(i),PRR(i),PRL(i)の圧力データをゲ
ート制御信号AE(i)=1と共に楽音信号発生回路2
0に送出する。回路20では、供給されるデータAPR
(i),PRR(i),PRL(i)及び信号AE
(i)がそれぞれ対応するレジスタにセットされる。
【0075】ステップ106の判定結果が否定的(N)
であったとき又はステップ110の処理が終ったとき
は、ステップ112に移り、キーオンイベントのあった
鍵のタッチセンサTS(i)のスイッチM1 にオフイベ
ント(キーオフイベント)ありか判定する。キーオフイ
ベントありかの判定は、タッチセンサのスイッチM2
オフイベントありか調べて行なうようにしてもよい。ス
テップ112の判定結果が肯定的(Y)であればステッ
プ114に移り、図20について後述するようにキーオ
フ処理のサブルーチンを実行する。また、ステップ11
2の判定結果が否定的(N)であったときは、ステップ
120に移る。
【0076】ステップ114の処理が終ったときは、ス
テップ116に移り、今処理中の鍵がi=88の最高鍵
であるか判定する。この判定結果が否定的(N)であれ
ば、ステップ101に戻る。そして、ステップ101〜
114を鍵数分(88回)繰り返すと、ステップ116
の判定結果が肯定的(Y)となり、ステップ118でi
を0にし、次のステップ120に移る。
【0077】ステップ120では、その他の処理(例え
ば、音色選択処理等)を実行する。そして、ステップ1
20の処理が終ると、ステップ101に戻り、上記のよ
うな処理を上記したと同様に繰り返す。
【0078】図14のルーチンによれば、フラグSF
(i)が1のとき、ステップ110を通るたびに圧力デ
ータAPR(i),PRR(i),PRL(i)及び信
号AE(i)=1が回路20に送出されるので、押鍵操
作に基づいて音量レベル制御及びビブラート制御を行な
うことができる。
【0079】図15は、割込みルーチンを示すもので、
このルーチンは、図1のタイマ26から割込み信号TI
が発生されるたびにスタートする。
【0080】ステップ122では、計時用レジスタTの
値を1アップする。そして、ステップ124に移り、レ
ジスタTの値が所定の最大値Tmと等しいか判定する。
この判定結果が肯定的(Y)であればステップ126に
移り、レジスタTを0にクリアする。
【0081】ステップ124の判定結果が否定的(N)
であったとき又はステップ126の処理が終ったとき
は、図14のメインルーチンにリターンする。
【0082】図15のルーチンによれば、レジスタT
は、0〜(Tm−1)の値をとり、Tmになると0にク
リアされる。そして、このような計時動作を繰り返す。
すなわち、レジスタTは、割込み信号TIを計数するこ
とで時間を指示するものである。
【0083】図16,17は、キーオン処理のサブルー
チンを示すものである。図14のステップ102におい
て図3のスイッチM1 がオンした時点でキーオン処理1
04のサブルーチンに入る。そして、ステップ128で
は、タッチセンサTS(i)のスイッチM1 にオンイベ
ントありか判定し、判定結果が肯定的(Y)であればス
テップ130に移り、イベントフラグEVT(i)に1
をセットすると共に、時間レジスタTM(i)にレジス
タTの値をセットする。また、判定結果が否定的(N)
であれば、何もせずにステップ132に移る。
【0084】ステップ132では、レジスタTの値から
レジスタTM(i)の値を差引いた値(TS(i)のス
イッチM1 のオンイベント発生時からの経過時間)が所
定値T0 より小さいか判定する。T0 は、スイッチM1
のオンイベント発生時からスイッチM2 のオンイベント
発生時までに通常要する時間を考慮して予め定められた
ものである。ステップ130の後初めてステップ132
にきたときは、ステップ132の判定結果が肯定的
(Y)であり、ステップ134に移る。
【0085】ステップ134では、TS(i)のスイッ
チM2 にオンイベントありか判定する。ステップ130
の後初めてステップ134にきたときは、ステップ13
4の判定結果が否定的(N)となり、図17のステップ
142に移る。そして、ステップ142以降の処理を行
ない、またこのルーチンに戻ってくることを繰り返しな
がら時間がたって、スイッチM2 にオンイベントありの
時をむかえると、ステップ134の判定結果が肯定的
(Y)となり、ステップ136に移る。
【0086】一方、時間がたってステップ132の判定
結果が否定的(N)になったときは、所定時間T0内に
TS(i)のスイッチM2 のオンイベントがなかった場
合であり、ステップ133にてEVT(i),TM
(i)にいずれも0をセットしてから図14のルーチン
にリターンする。
【0087】ステップ136では、フラグEVT(i)
が1か判定する。ステップ134の後初めてステップ1
36にきたときは、ステップ136の判定結果が肯定的
(Y)となり、ステップ138に移る。ステップ138
では、次の数6の式に従って速度データVEL(i)を
求め、レジスタVEL(i)にセットする。
【0088】
【数6】 ここで、T及びTM(i)は、それぞれレジスタT及び
TM(i)の値を表わす。速度データVEL(i)の値
は、TS(i)のスイッチM1 のオンイベント発生時か
らTS(i)のスイッチM2 のオンイベント発生時まで
の経過時間の逆数で表わされる。
【0089】ステップ138の後は、ステップ140で
フラグEVT(i)に0をセットする。そして、ステッ
プ136に戻り、EVT(i)が1か判定する。この判
定結果は否定的(N)となるので、図17のステップ1
42に移る。
【0090】ステップ142では、鍵の圧力センサから
検出される圧力データAPR(i)をレジスタAPR
(i)にセットする。そして、ステップ144に移り、
レジスタAPR(i)の圧力データの値が所定値S0
り大か判定する。S0 は、0よりわずかに大きい値であ
る。
【0091】ステップ142を介してステップ144に
きたときは、通常、ステップ144の判定結果が否定的
(N)になる。すなわち、鍵が押下されても押圧部40
s又は60sが圧力センサ12cを押圧しないうちはス
テップ144の判定結果が否定的(N)となり、図14
のルーチンにリターンする。
【0092】圧力センサ12cが押圧部40s又は60
sで押圧されると、ステップ144の判定結果が肯定的
(Y)となり、ステップ146に移る。ステップ146
では、図18について後述するようにピーク検出のサブ
ルーチンを実行する。そして、ステップ147に移り、
ピーク検出フラグPDの値が1(ピーク検出済みか)判
定する。この判定結果が否定的(N)であれば図14の
ルーチンにリターンする。また、ステップ147の判定
結果が肯定的(Y)であればステップ148に移る。
【0093】ステップ148では、奏法判定を行なう。
すなわち、図10の基準値テーブルから速度データVE
L(i)に対応する基準値REF[VEL(i)]を読
出し、この基準値よりもレジスタPR(i)の値が大き
いか判定する。レジスタPR(i)には、ステップ14
6の処理により鍵押下の開始後最初の押下圧ピーク(例
えば、図6のP1 )に対応した圧力データがセットされ
ている。
【0094】ステップ146の判定結果が否定的(N)
であったときは、標準奏法であったことになり、ステッ
プ150に移る。ステップ150では、レジスタVL
(i)にレジスタVEL(i)の速度データを、レジス
タLP(i)に前述の数1の演算結果を、レジスタHP
(i)に前述の数2の演算結果をそれぞれセットする。
そして、ステップ152に移る。
【0095】ステップ152では、楽音信号発生回路2
0に対して、キーオン信号KONと、キーオンイベント
のあった鍵に対応するキーコードデータKC(i)と、
レジスタVL(i)の速度データVL(i)と、レジス
タLP(i)のカットオフ周波数制御データLP(i)
と、レジスタHP(i)のカットオフ周波数制御データ
HP(i)とを送出する。これらの信号及びデータは、
回路20内の対応するレジスタにセットされる。回路2
0からは、キーオンイベントのあった鍵に対応する音高
を有する楽音信号SR ,SL がデータVL(i)に対応
する音量レベルで且つデータLP(i),HP(i)に
対応する音色特性で発生される。
【0096】ステップ152の後は、ステップ154に
移り、ピーク検出フラグPDに0をセットすると共に発
音フラグSF(i)に1をセットする。そして、図14
のルーチンにリターンする。図14のルーチンでは、ス
テップ106〜110により発生中の楽音信号に関して
タッチビブラート制御及び音量レベル制御が可能であ
る。
【0097】一方、ステップ148の判定結果が肯定的
(Y)であったときは、押し弾き奏法であったことにな
り、ステップ156に移る。ステップ156では、レジ
スタVL(i)に前述の数5の演算結果を、レジスタL
P(i)に前述の数3の演算結果を、レジスタHP
(i)に前述の数4の演算結果をそれぞれセットする。
そして、ステップ158に移る。
【0098】ステップ158では、楽音信号発生回路2
0に対して、キーオン信号KONと、キーオンイベント
のあった鍵に対応するキーコードデータKC(i)と、
レジスタVL(i)の速度データVL(i)と、レジス
タLP(i)のカットオフ周波数制御データLP(i)
と、レジスタHP(i)のカットオフ周波数制御データ
HP(i)とを送出する。これらの信号及びデータは、
回路20内の対応するレジスタにセットされる。回路2
0からは、キーオンイベントのあった鍵に対応する音高
を有する楽音信号SR ,SL がデータVL(i)に対応
する音量レベルで且つデータLP(i),HP(i)に
対応する音色特性で発生される。
【0099】ステップ158の後は、ステップ154で
フラグPDには0を、フラグSF(i)には1をそれぞ
れセットする。そして、図14のルーチンにリターンす
る。この場合にも、図14のルーチンでは、発生中の楽
音信号に関してタッチビブラート制御及び音量レベル制
御が可能である。
【0100】図18は、ピーク検出のサブルーチンを示
すものである。ステップ160では、ステップ144で
鍵の圧力センサから出力ありとして検出される圧力デー
タAPR(i)をレジスタAPR(i)にセットする。
そして、ステップ162に移り、レジスタAPR(i)
の圧力データの値からレジスタPPR(i)の値を差引
いた値が0、正又は負のいずれか判定する。レジスタP
PR(i)は、レジスタAPR(i)の現在値に対して
前回の値をセットするためのもので、初期値として0が
セットされている。ステップ144の後初めてステップ
162にきたときは、ステップ162の判定結果が
「正」となり、ステップ164に移る。
【0101】ステップ164では、レジスタAPR
(i)の圧力データをレジスタPPR(i)にセットす
る。そして、ステップ166でレジスタF3(i)にレ
ジスタF2(i)の値を、ステップ168でレジスタF
2(i)にレジスタF1(i)の値を、ステップ170
でレジスタF1(i)に1(増大モード値)をそれぞれ
セットする。
【0102】次に、ステップ172では、ピーク検出フ
ラグPDが1か判定する。フラグPDには、初期値とし
て0がセットされており、最初は、ステップ172の判
定結果が否定的(N)となる。これ以降の処理(ステッ
プ147以降の処理)を済ませ、次回のピーク検出処理
としてステップ160に戻ってくると、それ以降の処理
を上記したと同様に繰り返す。
【0103】一例として、図6の波形W2 に示すように
レジスタAPR(i)の値が押下圧ピークP2 に向けて
増大しているときは、ステップ166〜170を3回以
上通ると、F1(i)〜F3(i)の値がいずれも1と
なる。図19(A)に示すように、レジスタAPR
(i)にタイミングt8 でステップ160により押下圧
ピークP2 の前の値をセットしてステップ162にくる
と、ステップ162の判定結果は「正」となり、ステッ
プ164〜170の処理を行なう。そして、レジスタA
PR(i)にタイミングt9 でステップ160により押
下圧ピークP2 に対応する値をセットしてステップ16
2にくると、ステップ162の判定結果は「正」とな
り、ステップ164〜170の処理を行なう。このと
き、レジスタPPR(i)には、ステップ164でレジ
スタAPR(i)の圧力データ(押下圧ピークP2 に対
応したもの)がセットされる。また、レジスタF1
(i)には、ステップ170で1がセットされる。
【0104】この後、レジスタAPR(i)にタイミン
グt10でステップ160により押下圧ピークP2 の次の
値をセットしてステップ162にくると、ステップ16
2の判定結果は「負」となり、ステップ174に移る。
ステップ174では、レジスタF1(i)の値が1か判
定する。t9 のタイミングでステップ170に1をセッ
トしたので、ステップ174の判定結果は肯定的(Y)
となり、ステップ176に移る。ステップ176では、
レジスタPPR(i)の圧力データをレジスタPR
(i)にセットする。このときレジスタPR(i)にセ
ットされる圧力データは、押下圧ピークP2 に対応した
ものである。
【0105】ステップ176の後は、ステップ178〜
182の処理を行なう。すなわち、ステップ178でレ
ジスタF3(i)にレジスタF2(i)の値を、ステッ
プ180でレジスタF2(i)にレジスタF1(i)の
値を、ステップ182でレジスタF1(i)に2(減少
モード値)をそれぞれセットする。また、ステップ18
2では、フラグPDに1をセットする。
【0106】この後、ステップ172に移ると、判定結
果が肯定的(Y)となり、ステップ184に移る。ステ
ップ184では、レジスタF1(i)〜F3(i),P
PR(i)に0をセットする。そして、図17のルーチ
ンにリターンする。
【0107】他の例として、図6の波形W1 に示すよう
に押下圧ピークP1 が平坦状である場合のピーク検出動
作を説明する。図19(B)に示すように、レジスタA
PR(i)にタイミングt7 でステップ160により押
下圧ピークP1 の前の値をセットしてステップ162に
くると、ステップ162の判定結果は「正」となり、ス
テップ164〜170の処理を行なう。そして、レジス
タAPR(i)にタイミングt8 でステップ160によ
り押下圧ピークP1 に対応した値をセットしてステップ
162にくると、ステップ162の判定結果は「正」と
なり、ステップ164〜170の処理を行なう。このと
き、レジスタPPR(i)には、ステップ164でレジ
スタAPR(i)の圧力データ(押下圧ピークP1 に対
応するもの)がセットされる。また、レジスタF3
(i),F2(i),F1(i)には、いずれも1がセ
ットされる。
【0108】次に、レジスタAPR(i)にタイミング
9 でステップ160により押下圧ピークP1 に対応し
た値をセットしてステップ162にくると、ステップ1
62の判定結果が「0」となり、ステップ186〜19
0の処理を行なう。すなわち、ステップ186でレジス
タF3(i)にレジスタF2(i)の値を、ステップ1
88でレジスタF2(i)にレジスタF1(i)の値
を、ステップ190でレジスタF1(i)に0(平坦モ
ード値)をそれぞれセットする。この結果、レジスタF
3(i),F2(i),F1(i)の値は、それぞれ
1,1,0となる。この後、ステップ172を介して図
17のルーチンにリターンする。
【0109】レジスタAPR(i)にタイミングt10
ステップ160により押下圧ピークP1 の次の値をセッ
トしてステップ162にくると、ステップ162の判定
結果は「負」となり、ステップ174を介してステップ
192に移る。ステップ192では、レジスタF1
(i)の値が0で且つレジスタF2(i)の値が1か判
定する。t9 のタイミングでステップ188,190に
よりF2(i),F1(i)にそれぞれ1,0をセット
したので、ステップ192の判定結果は肯定的(Y)と
なり、ステップ176に移る。そして、ステップ176
〜182,172,184の処理を前述したと同様に実
行してから、図17のルーチンにリターンする。
【0110】更に他の例として、図19(B)におい
て、押下圧ピークP1 に対応する値がタイミングt10
で続いた後次のタイミングt11(図示せず)で低下する
ような場合は、ステップ186〜190の処理がもう1
回行なわれるので、レジスタF3(i),F2(i),
F1(i)には、それぞれ1,0,0がセットされる。
この後、ステップ160を経てステップ162にくる
と、判定結果が「負」となり、ステップ174,192
を介してステップ194に移る。ステップ194では、
レジスタF2(i)の値が0で且つレジスタF3(i)
の値が1か判定する。この判定結果は肯定的(Y)とな
るので、ステップ176に移り、それ以降の処理を上記
したと同様に実行する。
【0111】ステップ174,192,194のいずれ
の判定結果も否定的(N)であったときは、ステップ1
96でフラグPDに0をセットする。そして、図17の
ルーチンにリターンする。
【0112】図20は、キーオフ処理のサブルーチンを
示すものである。ステップ200では、キーオフ信号K
OFと、キーオフイベントのあった鍵に対応するキーコ
ードデータKC(i)とを楽音信号発生回路20に送出
する。この結果、図14のステップ104で発生された
楽音信号SR ,SL は、減衰を開始する。
【0113】次に、ステップ202に移り、ゲート制御
信号AE(i)=0を楽音信号発生回路20に送出す
る。この結果、図12のゲート回路82は非導通とな
る。また、ステップ204で発音フラグSF(i)に0
をセットする。この後、図14のルーチンにリターンす
る。図14のルーチンにおいて、ステップ116にて今
処理された鍵情報が最終鍵(低音鍵から処理すれば最高
音鍵)のものか否か(i=88か)の判定がなされ、途
中鍵のものであれば判定結果が否定的(N)となり、ス
テップ101に戻り、iの値を1アップする。そして、
ステップ102から次の鍵情報の処理が行なわれる。最
終鍵(i=88)であれば、ステップ118にてi=0
とし、ステップ120にてその他の処理を行なう。
【0114】上記実施例では、アフタセンサとして圧力
センサを用いたが、これに限定されることなく、この発
明では、変位センサから圧力センサ出力に代わるものを
発生させ、これと押鍵途中の速度データとに基づいて奏
法判別するようにしてもよい。また、アフタセンサとし
てピエゾ素子等の衝撃センサなどを使用することも考え
られる。
【0115】以上説明したように、上記実施例では、ア
フタセンサとしてイーチキーアフタセンサを用い、同時
複音処理を可能にしている。従って、次のようなことも
行なうことができる。
【0116】すなわち、左手で押し弾き奏法を、右手で
標準奏法をする(この逆でもよい)ことにより、音色を
全く変えてしまうこともできる。その一例を表1にまと
めて示す。
【0117】
【表1】 表1に示すように奏法で全く音色を異ならせるには、ス
テップ120のその他の処理における音色変更処理と同
様にすればよい。すなわち、ステップ120では、音色
スイッチのオン/オフに応じて図12の音源ユニットへ
の音色情報を変更制御しているが、奏法を判別してフラ
グをたて、この奏法検出信号としてのフラグ情報を音色
スイッチのオン/オフ情報と同様に音色変更情報として
使用して図12の音源ユニットへの音色情報を変更制御
すればよい。
【0118】この発明は、上記した実施例に限定される
ものではなく、種々の改変形態で実施可能なものであ
る。例えば、次の(1)〜(3)のような変更が可能で
ある。
【0119】(1)上記実施例では、ピーク検出後に楽
音発生を開始するようにしたが、速度データVEL
(i)の検出後ピーク検出前に楽音発生を開始するよう
にしてもよい。例えば、図16のステップ138の後、
レジスタVL(i)に速度データVEL(i)をセット
し、レジスタVL(i)の速度データをキーオン信号K
ON及びキーコードデータKC(i)と共に楽音信号発
生回路20に供給して楽音信号の発生を開始させること
ができる。この場合、図17のステップ152,158
では、KON及びKC(i)の送出を省略する。
【0120】(2)図17のステップ150,156で
は制御データを演算で求めたが、演算結果をメモリに記
憶しておき、読出して利用するようにしてもよい。
【0121】(3)奏法検出は、基準値と比較する代り
に、奏法別に定めた数値範囲に属するか否かを調べて行
なうようにしてもよい。
【0122】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、鍵の
奏法を検出し、奏法別に楽音制御を行なうようにしたの
で、電子楽器においてピアノ等の鍵盤式自然楽器と同等
か又はそれ以上の演奏表現が可能になる効果が得られる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係る電子楽器の回路構
成を示すブロック図である。
【図2】 図1の電子楽器の鍵盤装置を示す断面図であ
る。
【図3】 タッチセンサの一例を示す断面図である。
【図4】 圧力センサの一例を示す断面図である。
【図5】 図4の圧力センサの上面図である。
【図6】 圧力センサから得られる圧力データの値の時
間的な変化を示すグラフである。
【図7】 圧力センサの他の例を示す上面図である。
【図8】 ハンマの下方に圧力センサを設けた場合にお
ける速度データの値と圧力データの値との相関関係を示
すグラフである。
【図9】 鍵の下方に圧力センサを設けた場合における
速度データの値と圧力データの値との相関関係を示すグ
ラフである。
【図10】 基準値テーブルの記憶内容を示すグラフで
ある。
【図11】 音色修正値テーブルの記憶内容を示すグラ
フである。
【図12】 楽音信号発生回路を示すブロック図であ
る。
【図13】 フィルタ制御動作を説明するための周波数
特性図である。
【図14】 メインルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図15】 割込みルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図16】 キーオン処理のサブルーチンの一部を示す
フローチャートである。
【図17】 キーオン処理のサブルーチンの残部を示す
フローチャートである。
【図18】 ピーク検出のサブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図19】 ピーク検出動作を説明するためのタイムチ
ャートである。
【図20】 キーオフ処理のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図21】 従来の鍵盤におけるタッチセンサ・圧力セ
ンサ配置を示す側面図である。
【図22】 異なる奏法を説明するための側面図であ
る。
【符号の説明】
10:バス、12:鍵盤装置、12A:鍵盤、12B:
タッチセンサ群、12C:圧力センサ群、14:CPU
(中央処理装置)、16:プログラム・データメモリ、
18:ワーキングメモリ、20:楽音信号発生回路、2
2:自動演奏装置、24:出力インターフェース、2
6:タイマ、28R,28L:サウンドシステム、4
0,60:鍵、12b:タッチセンサ、12c:圧力セ
ンサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三島 順一 静岡県浜松市中沢町10番1号ヤマハ株式会 社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】押下可能な鍵と、 この鍵の押下速度に対応した速度データを検出する第1
    の検出手段と、 前記鍵の下方に設けられたアフタセンサを介して前記鍵
    の押下開始後最初のピークに対応したセンサ出力データ
    を検出する第2の検出手段と、 前記第1の検出手段からの速度データと前記第2の検出
    手段からのセンサ出力データとに基づいて前記鍵の押下
    がどの奏法でなされたか判定し、判定結果としての奏法
    を表わす奏法情報を送出する判定手段とを備えた奏法検
    出装置。
  2. 【請求項2】各々押下可能な複数の鍵を有する鍵盤と、 この鍵盤の各鍵毎に鍵の押下速度に対応した速度データ
    を検出する第1の検出手段と、 前記鍵盤の各鍵毎に鍵の下方に設けられたアフタセンサ
    を介して鍵の押下開始後最初のピークに対応したセンサ
    出力データを検出する第2の検出手段と、 前記鍵盤の各鍵毎に前記第1の検出手段からの速度デー
    タと前記第2の検出手段からのセンサ出力データとに基
    づいて鍵の押下がどの奏法でなされたか判定し、判定結
    果としての奏法を表わす奏法情報を送出する判定手段
    と、 前記鍵盤で押下された鍵に対応する楽音信号を発生する
    楽音発生手段と、 この楽音発生手段で発生される楽音信号の楽音特性を前
    記判定手段からの奏法情報に対応する楽音制御情報に応
    じて制御する制御手段とを備えた電子楽器。
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