JPH0418320B2 - - Google Patents

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JPH0418320B2
JPH0418320B2 JP58055118A JP5511883A JPH0418320B2 JP H0418320 B2 JPH0418320 B2 JP H0418320B2 JP 58055118 A JP58055118 A JP 58055118A JP 5511883 A JP5511883 A JP 5511883A JP H0418320 B2 JPH0418320 B2 JP H0418320B2
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Maki Kamya
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Yamaha Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明は鍵操作法に応じて自動的に楽音発音
様式を切換える電子楽器に関し、特にレガート式
押鍵操作の判定を適確に行なうようにしたことに
関する。
従来技術 自然楽器の演奏方法には、大別すると、レガー
ト奏法とスタツカート奏法とがある。スタツカー
ト奏法の場合は、個々の音の始まりがそれぞれ明
瞭に認識できるように、発音の立上りにおいて音
高、音色、音量等を変化させて目立たせるが、レ
ガート奏法の場合は、個々の音の始まりが目立た
ず単に音高のみの変化が認識できるように、スタ
ツカートの場合のような制御を行なわず、滑らか
に次の発音に移るようにしている。
ところで、一般に、鍵盤式電子楽器では、個々
の音を生き生きと感じさせるために、発音の立上
りにおいて音高、音色、音量等を特別に変化さ
せ、立上りを目立たせる発音様式(いわばスタツ
カート式の発音様式)が通常の発音様式として広
く採用されている。そのような通常の発音様式は
レガート奏法にとつて不向きであり、電子楽器に
おいてレガート奏法の演奏を行なおうとする場
合、発音の立上りが目立たない発音様式に切換え
る必要がある。そのような発音様式の切換えを自
動的に行なうために、鍵演奏操作法によりレガー
ト奏法と通常奏法(いわばスタツカート奏法)と
を自動的に区別し、この区別に応じて発音様式を
切換えることが従来から行なわれている。そのた
めに従来から実施されていたレガート判定法は、
すべての鍵が離された状態で何らかの鍵が新たに
押圧された場合はスタツカート奏法と見なし、何
らかの鍵が押圧されている状態で更に別の鍵が押
圧された場合はレガート奏法と見なす、というも
のであつた。
しかし、上述した従来のレガート判定法によれ
ば、何らかの鍵を押圧している状態で別の鍵が押
圧された場合は常にレガート奏法と見なされてし
まい、演奏の自由度が低い、という欠点があつ
た。実演奏においては、或る程度の時間間隔をお
いて次々と押圧鍵を追加していつた場合はレガー
ト式ではなく通常の発音様式(スタツカート式)
で発音を行なつた方が良い場合が多く、逆に、押
圧鍵を素速く変化させる場合はその間に全鍵が離
された状態が一時的に介在したとしても通常の発
音様式(スタツカート式)ではなくレガート式で
発音を行なつた方が良い場合が多く、従来のレガ
ート判定法はこのような実情にそぐわないもので
あつた。
発明の目的 この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、
レガート様式で発音すべきか否かの判定を、実際
の鍵演奏感覚に合致して適確に行ない得るように
することを目的とする。
発明の概要 この発明の第1の特徴は、押鍵数の変化に応答
してその変化時間間隔(前回の変化から今回の変
化までの間隔)を測定し、その変化時間間隔が所
定の基準時間より大であるか小であるかを判別
し、この判別結果に応じてレガート式発音または
通常発音の切換えを行なうようにした点にある。
その結果、前回の離鍵または押鍵から今回の押鍵
までの時間間隔が短い場合はレガート式発音と
し、長い場合は通常発音(スタツカート式発音)
とすることができ、実際の鍵演奏感覚に合致した
制御が可能となる。
この発明の第2の特徴は、押鍵数の変化パター
ンが所定のパターンに合致しているか否かを判断
し、この条件が満たされたとき上記判別結果に応
じた発音様式切換えを可能にした点にある。その
結果、より一層実際の鍵演奏感覚に合致したレガ
ート制御が可能である。
実施例 第1図を参照してこの発明の基本構成につき説
明すると、押鍵数変化検出手段2では鍵盤1にお
ける押鍵数の変化を検出し、変化時間間隔測定手
段3では押鍵数変化検出に応答して前回の変化か
ら今回の変化までの時間間隔を測定する。比較手
段4では、測定手段3で測定した変化時間間隔と
所定の基準時間Trefとを比較する。基本的には変
化時間間隔が基準時間Trefより短かい場合レガー
ト式鍵操作と判断し、長い場合通常の(スタツカ
ート式)鍵操作と判断する。楽音発生及び制御手
段5では、鍵盤1で押圧された鍵に対応する楽音
信号を発生すると共に、比較手段4の比較結果に
応じて楽音の発音様式をレガート様式(立上りを
目立たせない発音様式)または通常の発音様式
(立上りを目立たせる、いわばスタツカート様式)
のいずれかに制御する。
より一層適確なレガート判定を行なうために、
押鍵数変化パターン判定手段6を用いるとよい。
この判定手段6では、押鍵数変化検出手段2によ
る変化検出に応答して押鍵数の変化パターンを検
出し、この押鍵数変化パターンが所定のレガート
奏法パターンに合致するとき比較手段4に可能化
信号を与える。こうして、比較手段4では、押鍵
数変化パターンが所定の条件を満たすとき変化時
間間隔の比較が可能となり、レガート奏法に応じ
た発音様式の制御が可能となる。所定のレガート
奏法パターンとは、一例として、押鍵数が一旦減
少した後再び増加するようなパターンである。
次に第2図以降を参照してこの発明の一実施例
を詳細に説明する。
第2図はマイクロコンピユータを用いてこの発
明を実施した電子楽器のハードウエア構成例を略
示するもので、10は楽音を選択するための複数
の鍵を具えた鍵盤、11は音色、音量、音高、各
種効果等を設定・制御するための複数の操作子を
具えた操作パネル部、である。マイクロコンピユ
ータ部は、CPU(中央処理部)12、プログラム
ROM(リードオンリーメモリ)13、RAM(ラ
ンダムアクセスメモリ)14から成り、鍵盤10
における押鍵及び離鍵の検出処理並びに押圧鍵を
特定数の発音チヤンネルに割当てる処理及び押鍵
数変化に応じてレガート判定を行なう処理、及び
操作子パネル部11における各操作子の状態検出
処理、その他の処理、を実行する。タイマ15
は、押鍵数変化の時間間隔を測定するためのもの
である。楽音発生回路16は各発音チヤンネルに
割当てられた鍵に対応する楽音信号を夫々発生す
るものであり、その楽音信号を制御するためのエ
ンベロープ信号はエンベロープ発生器17で発生
される。この楽音発生回路16及びエンベロープ
発生器17には、マイクロコンピユータ部12〜
14による処理に従つて、鍵盤10における押圧
鍵に関連する情報(キーデータ)及び操作パネル
部11の操作子の状態を示す情報(パネルデー
タ)が与えられる。楽音発生回路16の出力楽音
信号はサウンドシステム18に与えられる。
第3図を参照してマイクロコンピユータ部12
〜14における処理の概略について説明すると、
まず、パネル操作子走査処理19ではパネル部1
1の各操作子を順次走査してその設定状態を検出
し、検出したデータ(パネルデータ)をRAM1
4の所定記憶エリアに記憶する。鍵走査処理20
では鍵盤10の各鍵を順次走査し、押圧されてい
る鍵を示すキーコードをRAM14の内部のキー
コードレジスタKCRに取り込む。次のブロツク
21では、今回の走査サイクルでキーコードレジ
スタKCRに記憶したキーコードの状態が前回の
走査サイクルで記憶したキーコードの状態と異な
つているか否か(つまり新たな押鍵または離鍵が
あつたか否か)を判断する。YESならば割当て
及びレガート検出サブルーチン22を実行して、
押圧鍵の発音割当て処理及びレガート式鍵操作判
定のための処理を行なう。サブルーチン22の終
了後またはブロツク21がNOのときはブロツク
23に進み、パネルデータ及び各チヤンネルに割
当てられた鍵に関連するキーデータを楽音発生回
路16及びエンベロープ発生器17に送出する。
割当て及びレガート検出サブルーチン22の詳
細は第4図に示されている。まず、ブロツク24
では、鍵走査処理20のときに記憶したキーコー
ドレジスタKCRの内容にもとづき発音割当て処
理を行なう。各チヤンネルに既に割当てられてい
るキーコードの内容とキーコードレジスタKCR
に記憶されているキーコードとを比較し、まだど
のチヤンネルにも割当てられていないキーコード
がレジスタKCRにあれば、その新キーコードを
空白チヤンネルのどれかに割当てる「新割当て処
理」を行ない、既にいずれかのチヤンネルに割当
てられているキーコードがレジスタKCRに記憶
されていなければ、そのキーコードが割当てられ
ているチヤンネルに関して「キーオフ処理」を行
なう。ここで、RAM14におけるメモリマツプ
の一部を示すと第5図のようであり、各チヤンネ
ル1ch〜Nchに対応して、当該チヤンネルに割当
てられた鍵のキーコードを記憶するエリアKC(1)
〜KC(N)、キーオン信号を記憶するエリアKON
(1)〜KON(N)、強制ダンプ信号を記憶するエリ
アFD(1)〜FD(N)、レガートデータを記憶するエ
リアLGT(1)〜LGT(N)、が夫々設けられてい
る。強制ダンプ信号とは、離鍵後の減衰発音中の
音を強制的に急速減衰させるための信号であり、
レガートデータとは、当該チヤンネルにおける楽
音の発音様式をレガート奏法に見合つた様式にす
ることを指示する信号である。前述の「新割当て
処理」の場合、新キーコードを空白チヤンネルに
対応する記憶エリアKC(1)〜KC(N)の1つにセ
ツトし、そのチヤンネルに対応するキーオン信号
記憶エリアKON(1)〜KON(N)に“1”をセツ
トし、かつそのチヤンネルに対応する記憶エリア
FD(1)〜FD(N)、LGT(1)〜LGT(N)を“0”に
リセツトする。また、「キーオフ処理」の場合、
そのチヤンネルに対応するキーオン信号記憶エリ
アKON(1)〜KON(N)を“0”にリセツトする。
第4図のブロツク25では、タイマ15のカウ
ント値をタイマレジスタTIMEREG(第5図)に
取り込んだ後、タイマ15をリセツトして新たに
時間カウントを開始する処理を行なう。サブルー
チン22は、キーコードレジスタKCRの内容が
変化する毎に、つまり新たな押鍵または離鍵があ
る毎に、行なわれるので、タイマレジスタ
TIMEREGへの取り込みとタイマ15の更新は
新たな押鍵または離鍵がある毎に行なわれること
になる。新たな押鍵または離鍵があれば鍵盤10
における押鍵数が必らず変化する。従つて、押鍵
数が変化する毎にタイマレジスタTIMEREGへ
の取り込みとタイマ15の更新が行なわれる。こ
うして、前回の押鍵数変化から今回の押鍵数変化
までの時間間隔(前回の押鍵数が持続した時間)
に対応するカウント値がレジスタTIMEREGに
取り込まれる。
ブロツク26では、前回押鍵数レジスタ
KONCNT(2)の内容を前々回押鍵数レジスタ
KONCNT(3)に移し、今回押鍵数レジスタ
KONCNT(1)の内容を前回押鍵数レジスタ
KONCNT(2)に移す処理を行なう。次に、ブロツ
ク27では、現在の押鍵数をカウントし、そのカ
ウント値を今回押鍵数レジスタKONCNT(1)にセ
ツトする。現在の押鍵数カウントは、各チヤンネ
ル1ch〜Nchに対応するキーオン信号記憶エリア
KON(1)〜KON(N)においてキーオン信号KON
として“1”(“1”は押鍵を示す)が記憶されて
いる数をカウントすることにより行なうことがで
きる。
ブロツク28では、前述の割当て処理ブロツク
24で「新割当て処理」を行なつたか否かを確認
する。離鍵によつて今回の離鍵数変化が生じた場
合は、ブロツク28はNOであり、このサブルー
チン22を終了する。押鍵によつて今回の押鍵数
変化が生じた場合は、ブロツク28はYESであ
り、レガート判定処理を行なう。
ブロツク29では、押鍵数変化パターンが所定
のレガート奏法パターンに合致するか否かを判定
する。その判定条件は、KONCNT(2)<
KONCNT(3)とKONCNT(1)>KONCNT(2)が共
に満足されているか、ということであり、これが
共に満足されたときは前回の押鍵数が前々回の押
鍵数より減少し、かつ今回の押鍵数が前回の押鍵
数より増加していることを意味する。ブロツク2
9がYESのときブロツク30に進み、タイマレ
ジスタTIMEREGのカウント値(前回の変化か
ら今回の変化までの時間間隔を示している)が所
定の基準値より小さいか否かを判断する。ブロツ
ク29と30が共にYESならば、今回の押鍵数
変化をもたらした新押鍵がレガート式押鍵操作で
なされたと判定し、該押圧鍵に対応する楽音をレ
ガート様式で発音させるための処理をブロツク3
1,32で行なう。
ブロツク29と30が共にYESとなる場合と
は、上述から明らかなように、押鍵数が一旦減少
しその後再び増加するようなパターンの押鍵数変
化があり、かつ減少変化から増加変化までの時間
間隔が所定の基準時間より短い場合である。つま
り、或る鍵が離された後に直ちに何らかの鍵が押
圧されるような場合である。そのような場合で
は、押鍵数が一旦減少した状態が持続する短時間
(基準時間より短かい時間)の間は、レガート式
押鍵操作のための過渡的な状態であると考えるの
が実際演奏上合理的であり、従つて短時間の押鍵
数減少状態の次に来る押鍵数増加状態はレガート
式押鍵操作による押圧鍵の増加によつてもたらせ
たものであると見なすのが妥当である。尚、上述
の条件を満たす押鍵数変化の具体例を示する、2
→1→2(最初の2は前々回の押鍵数、次の1は
前回の押鍵数、最後の2は今回の押鍵数を示す。
以下同様。)、1→0→1、3→2→3、2→0→
1、1→0→2、など無数の組合せがある。
ブロツク31では、キーオン信号記憶エリア
KON(1)〜KON(N)においてキーオン信号KON
として“0”(“0”は離鍵を示す)が記憶されて
いるすべてのチヤンネルに関して、強制ダンプ信
号記憶エリアFD(1)〜FD(N)における強制ダン
プ信号FDの値を“1”にセツトする。これは、
レガート発音様式で新たな音を発音する場合、そ
れ以前に離鍵された減衰発音中の音をすべて急速
減衰させるためであり、これにより減衰音とレガ
ートで立上る新たな音との重なりを殆んど無く
し、重なりによる音の濁りを防止することを意図
している。
ブロツク32では、前述の割当て処理ブロツク
24で新割当てが行なわれたチヤンネルに関し
て、レガートデータ記憶エリアLGT(1)〜LGT
(N)におけるレガートデータLGTを“1”にセ
ツトする。こうして、レガートデータLGTを
“1”にセツトすることにより、当該チヤンネル
における発音様式をレガート様式にすべきことを
指示する。他方、前記の判断ブロツク29,30
がNOの場合、つまりレガート式押鍵操作と判定
されなかつた場合、ブロツク33によつて、新割
当てが行なわれたチヤンネルに関して、レガート
データ記憶エリアLGT(1)〜LGT(N)における
レガートデータLGTを“0”にリセツトする。
以上のようにして、所定の内容にセツトまたは
リセツトされた各チヤンネル1ch〜Nchの記憶エ
リアKC(1)〜LGT(N)のデータが、第3図のブ
ロツク23の処理において楽音発生回路16及び
エンベロープ発生器17に送出される。詳しく
は、記憶エリアKC(1)〜KC(N)、LGT(1)〜LGT
(N)に記憶した各チヤンネルのキーコードKCと
レガートデータLGTが楽音発生回路16に送出
され、記憶エリアKON(1)〜KON(N)、FD(1)〜
FD(N)、LGT(1)〜LGT(N)に夫々記憶した各
チヤンネルのキーオン信号KON、強制ダンプ信
号FD、レガートデータLGTがエンベロープ発生
器17に送出される。
楽音発生回路16とエンベロープ発生器17で
は、レガートデータLGTが“1”または“0”
のどちらであるかに応じて各チヤンネルで発音す
べき楽音の発音様式を夫々制御する。発音様式の
制御態様例を示すと、音量、音色、音高等を制御
するためのエンベロープ信号(これは勿論エンベ
ロープ発生器17で発生される)が第6図a,b
のように切換制御される。通常発音様式では
(LGTが“0”のとき)、第6図aのように立上
りを目立させたエンベロープ信号を発生し、レガ
ート発音様式では(LGTが“1”のとき)、第6
図bのように立上りを目立たせないエンベロープ
信号を発生する。別の制御態様例としては、ポル
タメントまたはグライド効果を制御することを挙
げることができる。つまり、通常発音様式
(LGTが“0”)では、この効果をオフC、音高
を前音から新音に急激に変えることにより新音の
立上りを目立たせるが、レガート発音様式
(LGTが“1”)では、この効果をオンし、音高
を前音から新音まで徐々にスライドさせるように
してレガート奏法らしい滑らかな音の移行を表現
する。尚、両発音様式共にこの効果をオンしてお
き、通常時は音高変化レートを速くし、レガート
時は遅くするように切換える制御であつてもよ
い。更に別の制御態様例としては、アタツクピツ
チまたはアタツクワウ効果を制御することを挙げ
ることができる。つまり、通常発音様式ではこの
効果をオンし、音の立上り時に音高または音量、
音色を変調することにより立上りを目立たせる
が、レガート発音様式ではこの効果をオフし、立
上りを目立たせないようにする。尚、両発音様式
共にこの効果をオンしておき、レガート時は変調
スピードまたは深さを弱めるようにしてもよい。
上述に限らず、音高、音色、音量等の楽音要素
を、通常発音様式とレガート発音様式に応じて、
種々の態様で制御するようにすることができる。
強制ダンプ信号FDによるエンベロープ制御例
を示すと第7図a,bのようである。同図aに
は、第1チヤンネル1chで減衰発音中に第2チヤ
ンネル2chでレガート様式の楽音が立上る例が示
されている。この場合は第1チヤンネル1chに対
応して強制ダンプ信号FDが“1”となり、これ
により第1チヤンネル1chのエンベロープ信号が
急速減衰する。一方、第2チヤンネル2chに対応
してレガートデータLGTが“1”となり、この
チヤンネル2chではレガート様式でエンベロープ
信号が立上る。第7図bには、第1チヤンネル
1chと第2チヤンネル2chで減衰発音中に第3チ
ヤンネル3chでレガート様式の楽音が立上る例が
示されている。この場合は、第1及び第2チヤン
ネル1ch,2chに対応して強制ダンプ信号FDが
“1”となり、両チヤンネルのエンベロープ信号
が急速減衰する。
尚、上述の実施例では強制ダンプ信号FDによ
つつ減衰発音中の全音を強制ダンプ(急速減衰)
させることにより、レガート様式で立上る新音と
古い減衰音との重なりを防止しているが、そのよ
うな強制ダンプの手法を用いずに(あるいはそれ
と併用して)トランケート処理を用いることによ
つて同様の効果を得ることもできる。すなわち、
レガート式押鍵操作が検出されたとき、レガート
様式で発音すべき新押圧鍵を前回の押鍵数変化の
ときに離鍵された鍵が割当てられているチヤンネ
ルに割当てるようにする。そのために、前回の押
鍵数変化のときに離鍵された鍵に係る当該チヤン
ネルの割当てを解除して当該鍵の減衰音をトラン
ケート(消去)し、こうしてトランケートされた
チヤンネルに新たな押圧鍵を割当てる。一例を示
せば、押鍵数が2→1→2と変化した場合は、減
少した1鍵(離鍵)が割当てられているチヤンネ
ルに増加した1鍵(レガート式押鍵)をトランケ
ート処理によつて割当てる。また、押鍵数が2→
0→1と変化した場合は、減少した2鍵(離鍵)
のうち1鍵が割当てられているチヤンネルに増加
した1鍵(レガート式押鍵)をトランケート処理
によつて割当て、もう1つの離鍵が割当てられて
いるチヤンネルに関しては強制ダンプ信号FDを
発生して強制ダンプ処理によつて発音を消去す
る。
上記実施例ではソフトウエア処理によつて鍵数
を検出しているが、例えば実公昭57−47829号に
示されたような押鍵数検出回路を用いてハード的
に構成してもよい。また、必らずしも押鍵数を正
確に検出しなければならないわけではなく、要は
押鍵数の増減変化が検出できればよい。
発明の効果 以上の通りこの発明によれば、レガート式押鍵
操作を適確に判定し、実際の鍵演奏感覚に適合し
て通常発音とレガート発音の切換えを適確に行な
うことができるようになり、演奏性能が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の基本構成を機能的に示すブ
ロツク図、第2図はこの発明の一実施例のハード
構成を示すブロツク図、第3図は同実施例におけ
るマイクロコンピユータ部によつて実行されるメ
インルーチンプログラムを略示するフローチヤー
ト、第4図は第3図における割当て及びレガート
検出サブルーチンのプログラムを略示するフロー
チヤート、第5図は第2図におけるRAMのメモ
リマツプの一部を示す図、第6図aは通常発音様
式に対応するエンベロープ信号の一例を示す図、
同bはレガート発音様式に対応するエンベロープ
信号の一例を示す図、第7図a,bはレガート発
音時における前音の強制ダンプ制御例を示すエン
ベロープ信号波形図、である。 1,10…鍵盤、2…押鍵数変化検出手段、3
…変化時間間隔測定手段、4…比較手段、5…楽
音発生及び制御手段、6…押鍵数変化パターン判
定手段、15…変化時間間隔測定用のタイマ、1
6…楽音発生回路、17…エンベロープ発生器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 楽音を選択するための複数の鍵を具えた鍵盤
    と、この鍵盤における押鍵数の変化を検出する押
    鍵数変化検出手段と、この押鍵数変化検出手段に
    よる変化検出に応答して前回の変化から今回の変
    化までの時間間隔を測定する変化時間間隔測定手
    段と、この測定手段で測定した変化時間間隔に応
    じて楽音の発音様式を制御する手段とを具えた電
    子楽器。 2 楽音を選択するための複数の鍵を具えた鍵盤
    と、この鍵盤における押鍵数の変化を検出する押
    鍵数変化検出手段と、この押鍵数変化検出手段に
    よる変化検出に応答して前回の変化から今回の変
    化までの時間間隔を測定する変化時間間隔測定手
    段と、この測定手段で測定した変化時間間隔と所
    定の基準時間とを比較する比較手段と、前記押鍵
    数変化検出手段による変化検出に応答して押鍵数
    の変化パターンを検出する手段と、この押鍵数変
    化パターンが所定のパターンに合致するとき、前
    記比較手段の比較結果に応じて楽音の発音様式を
    制御する制御手段とを具えた電子楽器。 3 前記所定のパターンは、押鍵数が一旦減少し
    た後再び増加するパターンであり、このパターン
    に合致した押鍵数変化が検出されたとき前記制御
    手段では前記変化時間間隔が前記基準時間より短
    かいことを条件にレガート奏法に見合つた発音様
    式で楽音を制御するようにしたことを特徴とする
    特許請求の範囲第2項記載の電子楽器。
JP58055118A 1983-04-01 1983-04-01 電子楽器 Granted JPS59182496A (ja)

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