JP2685419B2 - 電子楽器のチャンネル割り当て装置及びチャンネル割り当て方法 - Google Patents

電子楽器のチャンネル割り当て装置及びチャンネル割り当て方法

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JP2685419B2
JP2685419B2 JP7012123A JP1212395A JP2685419B2 JP 2685419 B2 JP2685419 B2 JP 2685419B2 JP 7012123 A JP7012123 A JP 7012123A JP 1212395 A JP1212395 A JP 1212395A JP 2685419 B2 JP2685419 B2 JP 2685419B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子楽器のチャンネル割
り当て装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、このようなチャンネル割り当て装置
としては、チャンネルポインタを使用したものがある。
これは、新な発音操作があると、チャンネルポインタの
示すデータに係るチャンネルの次のチャンネルから、順
次キーオフされているチャンネルがあるか否を検索し
て、チャンネルを割り当てていた。また、これを改良し
て、チャンネルポインタの代わりに、押鍵順番や離鍵順
番等を各チャンネルごとに記憶しておき、この順番に基
づいてチャンネル割り当てを行うものもあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のチャ
ンネル割り当てでは、キーボードが例えばアッパーキー
ボード、ローアキーボード、ソロキーボード及びペダル
キーボードのように複数のものよりなる場合には、各キ
ーボードごとにキースキャン、キーアサイン(チャンネ
ル割り当て)を行っていた。
【0004】このように各キーボードごとにキースキャ
ン、キーアサインを行うことは、それぞれのキースキャ
ン及びキーアサイン処理の切り換えや優先順位の決定
等、各処理相互間の調整処理が必要となり、キースキャ
ン及びキーアサインの処理が複雑となっていた。
【0005】また、MIDI(ミュージカル インスツ
ルメンツ デジタル インターフェース)システム等に
おいて、外部接続キーボード等から楽音情報が与えられ
る場合でも、同様の問題があり、MIDI楽音情報だけ
について別個のキーアサイン処理がやはり必要であり、
そのための特別なスタック等を用意していた。
【0006】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、楽音情報が複数のキーボードから
与えられる場合でも、キースキャン、キーアサインの処
理内容や回路構成が簡単なもので済み、最適なチャンネ
ル割り当てを行うことのできる電子楽器のチャンネル割
り当て装置を提供することを目的としている。
【0007】また、近年、1つのキーボードでエンベロ
ープの異なる種々の楽音を生成放音できるものが実施化
されつつあり、このような種々のエンベロープには、例
えば押鍵中でも減衰をはじめるものもあれば、離鍵する
まで減衰しないものもある。従って、押鍵順や離鍵順に
チャンネルを割り当てていたのでは、エンベロープレベ
ルがいちばん小さいものを優先して、このチャンネルに
新たな楽器を割り当てることができず、各楽音の放音状
態にみあった最適なチャンネル割り当てをはかることが
できない。
【0008】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、エンベロープの異なる楽音それぞ
れについても、それぞれのエンベロープ内容に応じて、
最適なチャンネル割り当てを行うことのできる電子楽器
のチャンネル割り当て装置を提供することをも目的とし
ている。
【0009】さらに、従来のチャンネル割り当てでは、
全チャンネルに楽音情報が割り当てられている時に、さ
らに新たな押鍵があると、それまでの各チャンネルに割
り当てられていた楽音情報のうち、上述の押鍵順位又は
離鍵順位で、いちばん古いものに高速リリースをかけ
て、強制的に楽音の放音を早く終了させ、この楽器の割
り当てられていたチャンネルに、上記新たな楽音情報を
割り当てるようにしていた。
【0010】この高速リリースは、瞬時にしてエンベロ
ープレベルを「0」にすると、ノイズ音となって人間の
耳に聞こえてしまうため、ノイズ音とならない時間をか
けてリリースしていた。従って、この高速リリースの
間、新たな楽音情報についてチャンネル割り当てするの
を待機しなくてはならなかった。この待機することは、
マイクロコンピュータ等にてアサイナを構成した場合
に、非常に負荷を重くしていた。
【0011】これに対し、高速リリース中であっても、
当該チャンネルに新たな楽音情報を割り当てることも考
えられている。これにより、チャンネル割り当てにあた
っての、上述したような待機はなくなり、高速でチャン
ネル割り当てをできるようになったが、高速リリースに
はいる前と後とで、楽音の音高、音色が変ってしまうこ
とがあり、楽音が異質なものになってしまうおそれがあ
った。
【0012】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、全チャンネルに楽音情報が割り当
てられていても、新たな放音指示に係る楽音情報に直ち
にチャンネル割り当てを行うことができるとともに、こ
のチャンネルにそれまで割り当てられていた楽音情報の
内容については、当該楽音が放音終了するまでは切り換
わらず、最適なチャンネル割り当てを行うことのできる
電子楽器のチャンネル割り当て装置を提供することをも
目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、複数の放音指示手段に対し、一括して放
音指示の有無を検索して、チャンネルを割り当てるとと
もに、この複数の放音指示手段それぞれに対応して設け
られた複数のチャンネル割り当て手段のうち、任意のチ
ャンネル割り当て手段につき、このチャンネル割り当て
手段に対応していない放音指示手段からの楽音情報につ
いても、チャンネル割り当てを行う構成とした。
【0014】これにより、複数の放音指示手段に対し、
一括してキースキャン等の検索を行うことができ、また
1つのチャンネル割り当て手段で、対応しない他の放音
指示手段につきチャンネル割り当てを行うことができ、
これら検索、チャンネル割り当ての処理を1つにまとめ
ることができる。むろん、一部のチャンネル割り当て手
段については、対応する放音指示手段についてのみ、チ
ャンネル割り当てを行うようにしてもよい。
【0015】また、本発明は、予め記憶された、異なる
エンベロープの特性を示す特性情報を、各楽音選択かつ
放音指示のあったものについて順次読み出し、時間経過
に応じた演算処理を行い、この演算結果夫々を対比し
て、割り当てるべきチャンネルを決定する構成とした。
【0016】これにより、例えばエンベロープの特性情
報を、減衰しやすいものと減衰しにくいものとの間で何
段階に分けたものに応じたものとし、時間経過に従っ
て、順次この特性情報に減算していき、全チャンネルの
特性情報のうち、いちばん小さい段階のものに係るチャ
ンネルに、新たな放音指示に係る楽音情報を割り当てれ
ば、エンベロープの種類のいかんにかかわらず、いちば
んエンベロープの減衰した楽音に係るチャンネルを選択
して、チャンネル割り当てを行うことができる。むろん
上記減算処理の代わりに加算処理や乗除算、その他演算
式に基づく演算処理を行ってもよい。
【0017】さらに、本発明は、チャンネル割り当て内
容を記憶する2つの記憶手段を設け、一方にはチャンネ
ル割り当て手段の割り当て内容を書き込み、他方にはこ
のチャンネル割り当て内容をコピーし、このコピー内容
に基づいて楽音の生成を行うようにして、上記チャンネ
ル割り当て内容の書き込みは、割り当てるチャンネルに
係る楽音が放音中でも、直ちに新たなチャンネル割り当
て内容を書き込み、上記チャンネル割り当て内容のコピ
ーは、コピーされるチャンネル割り当て内容に係る楽音
が放音中のときは、当該コピーを放音終了まで待機させ
る構成とした。
【0018】これにより、全チャンネルに楽音情報が割
り当てられ、全チャンネルに係る楽音がすべて放音中の
ときでも、上記第1のチャンネル割り当て内容記憶手段
には、待ち時間なしで新たなチャンネル割り当て内容を
書き込むことができ、一方第2の記憶手段に対しては、
当該チャンネルに係る楽音の放音終了まで待って、上記
新たなチャンネル割り当て内容をコピーすることができ
て、放音途中で音高、音色が変化してしまうこともなく
なる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0020】<全体回路>図6は、本発明を具体化した
電子楽器の全体回路を示すものである。キーボードはア
ッパー、ローア、ソロ、ペダルの各キーボード11、1
2、13、14よりなっており、この各キーボード1
1、12、13、14の各キーのオン、オフは、キース
キャン回路10によってスキャンされ、このスキャン結
果はRAM60のキースイッチメモリ62にプリセット
される。このキースキャン回路10ではキーオンのスピ
ード又は強さに応じたベロシティデータも検出される。
RAM60はスタックポインタにてプログラムカウンタ
を一時退避させるのにも使われる。
【0021】また、パネルタブレット21は後述するよ
うに、音色、エフェクト等を選択するスイッチが多数設
けられており、このパネルタブレット21の各スイッチ
のオン、オフは、パネルスキャン回路20によってスキ
ャンされ、このスキャン結果はRAM60のパネルスイ
ッチメモリ63にプリセットされる。このパネルスイッ
チメモリ63の記憶内容は、CPU50によってパネル
表示メモリ64へ転送され、さらにこのパネル表示メモ
リ64の記憶内容はCPU50によってパネル表示回路
30へ送られて、パネルタブレット21の各スイッチに
対応して設けられた各LED22…の点灯、消灯が行わ
れる。
【0022】上記キースイッチメモリ62及びパネル表
示メモリ64のスキャン結果に基づき、トーンジェネレ
ータ80のアサイメントメモリ801には楽音の放音の
ために必要な各種データが各チャンネルごとにセットさ
れる。このアサイメントメモリ801にセットされたデ
ータは、アサインバファメモリ802に転送されて、こ
のデータに応じた楽音信号が生成され、D−Aコントロ
ーラ90、サウンドシステム100を介して放音出力さ
れる。
【0023】また、プログラマブルカウンタよりなるタ
イマ40からCPU50には一定時間ごとにインタラプ
ト信号が与えられ、上記アサイメントメモリ801のエ
ンベロープ特性データについての減算処理が行なわれて
いく。なお、ROM70には、各音色、各音域、サステ
ィンエフェクトの有無に応じた多数のトーンナンバデー
タ、エンベロープ特性データ、ホールドデータ等や、C
PU50が各種処理を行うためのプログラム等が記憶さ
れている。
【0024】<パネルタブレット21>図7は、パネル
タブレット21の各スイッチを示すものである。このパ
ネルタブレット21の各スイッチは、音色スイッチ23
…、カプラスイッチ24、トランスファスイッチ25、
サスティンスイッチ26…等よりなり、上述したアッパ
ー、ローア、ソロ、ペダルの各キーボード11〜14に
応じて分けられており、各キーボード11〜14ごと
に、音色、サスティンエフェクトの選択ができるように
なっている。なお、ソロキーボード13については、サ
スティンエフェクトの付加はできない。勿論、付加でき
るようにしてもよい。 ソロとペダルとアッパーのパネ
ルスイッチには、「UPPER to SOLO」「U
PPER to PEDAL」のカプラスイッチ24
a、24bと「SOLO to UPPER」のトラン
スファスイッチ25とが設けられている。
【0025】カプラスイッチ24a、24bは、ソロキ
ーボード13、ペダルキーボード14でのキーオンにつ
き、ソロ、ペダルでの指定音色だけでなく、アッパーで
の指定音色でも重ねて放音を行わせるスイッチである。
この場合、アッパー音色で重ねて放音される楽音の音高
は、ソロキーボード13、ペダルキーボード14で指定
された音高である。
【0026】トランスファスイッチ25は、逆に、アッ
パーキーボード11でのキーオンにつき、アッパーでの
指定音色だけでなく、ソロでの指定音色でも重ねて放音
を行わせるスイッチである。この場合も、ソロ音色で重
ねて放音される楽音の音高は、アッパーキーボード11
で指定された音高である。なお、このトランスファモー
ドで、アッパーキーボード11で同時に複数のキーオン
があったときは、最も音高の高いものがソロ音色で発音
されるが、最も低いものでも、いちばん先にキーオンさ
れたものでも、いちばん後にキーオンされたものでもよ
い。
【0027】これら、各スイッチ23、24a、24
b、25、26…には、上述のLED22が内蔵されて
いて、上記パネル表示回路30により点灯、消灯の制御
が成され、各スイッチのオン、オフが示される。
【0028】<カプラ、トランスファの内容>図8及び
図2〜4は、上記カプラスイッチ24a、24b、トラ
ンスファスイッチ25で指定されるカプラ、トランスフ
ァの機能の内容を示すものである。
【0029】カプラモードのとき、図3及び図8(a)
(d)に示すように、ソロキーボード13、ペダルキー
ボード14のキーオンは、ポリフォニック14チャンネ
ルエリア811を使って、アッパー音色で放音される。
【0030】逆に、トランスファモードのとき、図4及
び図8(b)に示すように、アッパーキーボード11の
キーオンは、ソロ1チャンネルエリア812を使って、
ソロ音色で放音される。このトランスファモードのと
き、ソロ1チャンネルエリア812はアッパーキーボー
ド11に使用されるので、ソロキーボード13でのキー
オンに対しサウンド出力をすることはできなくなる。
【0031】この両モードが解除されているノーマルモ
ードのとき、図2及び図11に示すように、ソロキーボ
ード13のキーオンは、ソロ1チャンネルエリア812
を使って、ソロ音色で放音され、ペダルキーボード14
のキーオンは、ペダル1チャンネルエリア813を使っ
て、ペダル音色で放音され、アッパーキーボード11の
キーオンは、ポリ14チャンネルエリア811を使っ
て、アッパー音色で放音され、1つのキーボードで複数
音色の楽音が重ねて放音されることはなくなる。
【0032】上記カプラモード、トランスファモード、
ノーマルモードいずれの場合にも、ポリ14チャンネル
エリア811には、ソロキーボード13、ペダルキーボ
ード14からのキー情報も、常時割り当てられており、
この割り当てられたキー情報がソロ1チャンネルエリア
812、ペダル1チャンネルエリア813にコピーされ
て、ソロ、ペダルの楽音が放音される。ただし、トラン
スファモード、ノーマルモードの場合には、ポリ14チ
ャンネルエリア811の方に割り当てられたソロキーボ
ード13、ペダルキーボード14からの楽音情報は、マ
スキングされて放音されない。
【0033】また、カプラモードのとき、ポリ14チャ
ンネルエリア811の14のエリアのうち、ソロキーボ
ード13、ペダルキーボード14に使用されるエリアの
残りのエリアを使ってアッパーキーボード11のキーオ
ンが放音される。なお、ローアキーボード12のキーオ
ンは常にポリ14チャンネルエリア811を使って放音
される。
【0034】<RAM60>図9及び図10は、RAM
60の構成を示すもので、RAM60はレジスタ部6
1、キースイッチメモリ62、パネルスイッチメモリ6
3、パネル表示メモリ64等よりなっている。
【0035】レジスタ部61は、スキャンアドレス、イ
ベントビット、イベントキーコード、イベントグルー
プ、イベントベロシティ、サーチチャンネル(n)、最
小エンベロープ特性、最小エンベロープ特性チャンネ
ル、サーチグループ、ハイキーデータ、ハイキーチャン
ネル、減算チャンネル(n)の各データを記憶するレジ
スタよりなっている。ここで(n)は当該レジスタで指
定しているチャンネルエリアナンバを示している。
【0036】スキャンアドレスは、マトリクス配列され
た、キーボード11〜14の各キー、パネルタブレット
21の各スイッチにつき、順次スキャンする列アドレス
を示すデータであり、このスキャンにより得られた各キ
ー、スイッチのオン/オフデータ列は、図9(b)及び
図10(c)に示す、キースイッチメモリ62、パネル
スイッチメモリ63に示すような状態で順次記憶され
る。1列のデータ列は、8ビットのデータよりなり、図
9(b)及び図10(c)で空白のところは、スキャン
に対応したキー、スイッチはない。そして、キーボード
11〜14の各キー、パネルタブレット21の各スイッ
チもこのキースイッチメモリ62、パネルスイッチメモ
リ63に応じた8行の複数列のマトリクス構成となって
いる。
【0037】このように、図9(b)に示すように、ア
ッパー、ローア、ペダル、ソロの各キーボード11〜1
4のキースキャンは、順次連続して行われ、各キーボー
ド11〜14のキースキャンは一括してまとめて行われ
ることになり、キースキャン処理が簡易なものとなる。
【0038】イベントビットデータは、キーボード11
〜14の各キー、パネルタブレット21の各スイッチの
オフからオンへの変化、又はオンからオフへの変化時に
ハイレベルとなる信号である。イベントキーコードデー
タは、上記イベントビットの与えられるキーボード11
〜14のキーのキーコードである。イベントグループデ
ータは、上記イベントキーコードの属するキーボード1
1〜14を示すデータであり、アッパー、ローア、ペダ
ル、ソロのグループよりなる。イベントベロシティデー
タは、上記イベントのあったキーのキーオンのスピード
又は強さを示すデータであり、通常各キーに設けられた
2つのスイッチのオンタイミングのずれ又は圧力センサ
からのデータに基づいて決定される。サーチチャンネル
(n)レジスタは、新たな割り当てチャンネル、キーオ
フチャンネル又は楽音情報をコピーするチャンネルをサ
ーチするとき等に用いられる。
【0039】最小エンベロープ特性データレジスタは、
各チャンネルに割り当てられているエンベロープ特性デ
ータのうち、最小のものをサーチするとき等に用いられ
る。このエンベロープ特性データについては、図1のと
ころで述べる。
【0040】最小エンベロープ特性チャンネルレジスタ
は、上記最小エンベロープ特性データに係るチャンネル
ナンバーがセットされる。サーチグループデータは、チ
ャンネルサーチを行うにあたって、アッパー、ローア、
ペダル、ソロのグループを示すデータである。
【0041】ハイキーデータレジスタは、同時キーオン
中のキーの中で最も音高の高いものをサーチするとき等
に用いられる。ハイキーチャンネル(n)レジスタは、
上記ハイキーデータに係るチャンネルエリアナンバーが
セットされる。減算チャンネル(n)データは、上記タ
イマ40からのインタラプト信号により、エンベロープ
特性データの減算を行うチャンネルエリアナンバを示
す。
【0042】<アサイメントメモリ801及びアサイン
バファメモリ802>図11及び図12は、アサイメン
トメモリ801及びアサインバファメモリ802を示す
もので、これらのメモリ801、802は、CH0〜C
H15の16個のチャンネルエリアよりなっている。こ
のうちCH0〜CH13は、上述した全キーボード11
〜14に対応してアサイメントメモリ801に設けられ
たポリ14チャンネルエリア811となっており、CH
14は、同じく上述したソロキーボード13に対応して
アサイメントメモリ801に設けられたソロ1チャンネ
ルエリア812なっており、CH15は、やはり同じく
上述したペダルキーボード14に対応してアサイメント
メモリ801に設けられたペダル1チャンネルエリア8
13となっている。
【0043】ポリ14チャンネルエリア811には、上
述アッパー、ローア、ソロ、ペダルの楽音情報が割り当
てられ、ソロ1チャンネルエリア812には、ソロ楽音
情報が割り当てられ、ペダル1チャンネルエリア813
には、ペダル楽音情報が割り当てられる。
【0044】上記アッパーキーボード11でソロ音色を
放音させるトランスファモードのときは、ソロ楽音情報
は、ポリ14チャンネルエリア811にチャンネル割り
当てられるものの、楽音波形の読み出しは行われず、結
果的に、ポリ14チャンネルエリア811よりソロ楽音
は放音されず、マスキングされた状態となる。また、
「UPPER to PEDAL」のカプラスイッチ2
4bがオンしていない時には、ペダル楽音情報は、ポリ
14チャンネルエリア811にチャンネル割り当てられ
るものの、楽音波形の読み出しは行われず、結果的に、
ポリ14チャンネルエリア811よりペダル楽音は放音
されず、マスキングされた状態となる。しかし、チャン
ネル割り当ては行われているので、チャンネル割り当て
処理自体は全キーボード一括して簡易に行われる。特
に、このチャンネル割り当てが、MIDI楽音情報の場
合には有効であり、MIDI楽音情報もソロキーボード
13、ペダルキーボード14からの楽音情報と同等に一
括して簡易に扱うことができる。
【0045】このポリ14チャンネルエリア811でマ
スキングが行われても、カプラモード、ノーマルモード
のときは、ソロキーボード13、ペダルキーボード14
からのキー情報は、ソロ1チャンネルエリア812、ペ
ダル1チャンネルエリア813にもコピーされて、こち
らのチャンネルエリアを利用して楽音放音が行われる。
なお、上述のソロキーボード13、ペダルキーボード1
4でアッパー音色を放音させるカプラモードのときは、
上記マスキングは行われず、ポリ14チャンネルエリア
811も利用してソロ楽音、ペダル楽音の放音が行われ
る。
【0046】また、上記トランスファモードのときは、
アッパーキーボード11の同時キーオン中の楽音情報の
うち、最も音高の高い楽音情報がソロ1チャンネルエリ
ア812にチャンネル割り当てされる。このようなアサ
インメントメモリ801へのチャンネル割り当て内容
は、図11(b)に示すとおりである。
【0047】すなわち、上記キースキャン回路10のキ
ースキャン結果に基づき、トーンジェネレータ80のア
サイメントメモリ801に、このキースキャン結果に応
じたキーコード、オン/オフデータ、ベロシティデー
タ、キーグループデータのキー情報がセットされ、パネ
ルスキャン回路20のスキャン結果に基づき、同じくア
サイメントメモリ801に、このスキャン結果に応じた
トーンナンバデータ、ホールドデータ、サスティンデー
タ、エンベロープ特性データの音色情報がセットされ
る。このセットは、各チャンネルごとに行われるが、割
り当てチャンネルに係る楽音が放音中でも、直ちに行わ
れる。
【0048】このアサイメントメモリ801の記憶内容
は、ホールドデータ、エンベロープ特性データを除い
て、そのままアサインバファメモリ802に転送コピー
され、このデータに基づいて楽音信号が生成される。こ
のコピーは、割り当てチャンネルに係る楽音が放音中の
ときは、放音終了まで待機させられる。このコピーで、
ホールドデータと、エンベロープ特性データとが除外さ
れるのは、チャンネル割り当ての許否には必要である
が、楽音波形信号、エンベロープ信号生成には直接必要
ないからである。
【0049】これらチャンネル割り当てされる楽音情報
の各データについて以下詳述する。オン/オフデータ
は、当該チャンネルに係る楽音がキーオン中であるかキ
ーオフ中であるかを示すデータである。キーコードは、
キーボード11〜14の各キーごとに存在する、音高を
示すデータである。
【0050】ホールドデータは、図13に示すように、
エンベロープがキーオン中に減衰しないオルガン型のも
の(「1」)と、キーオン中でも減衰するパーカス型の
もの(「0」)との区別を示すデータである。オルガン
型の楽音情報については、キーオフ後に次述するエンベ
ロープ特性データの減算がスタートして、キーオフ後で
なければ、次の新たな楽音情報の割り当てができない。
パーカス型の楽音情報については、キーオン中でもエン
ベロープ特性データの減算がスタートして、キーオン中
であっても、次の新たな楽音情報の割り当てが可能とな
る。
【0051】サスティンデータは、上述のサスティンス
イッチ26のオン、オフにより、サスティンエフェクト
を付加するか(「1」)、しないか(「0」)の区別を
示すエフェクトデータである。ベロシティデータは、レ
ジスタ部61で述べたように、キーオンのスピード又は
強さを示すデータである。グループデータは、同じくレ
ジスタ部61で述べたように、キーボード11〜14の
アッパー、ローア、ソロ、ペダルの4つのグループを示
すデータであり、チャンネルの割り当てられた楽音情報
が、いずれかのキーボード11〜14に属するかを示し
ている。
【0052】トーンナンバデータは、音色のちがい、す
なわち楽音波形データ及びエンベロープデータのちがい
を示すデータであり、このデータに基づいて、楽音波形
とエンベロープの内容が決定される。エンベロープ特性
データは、パーカス型については、エンベロープのアタ
ック開始からリリース終了までの時間に応じたデータで
あり、オルガン型については、エンベロープのリリース
時間に応じたデータであり、このデータが一定時間ごと
に減算されていくことにより、エンベロープの動きがシ
ュミレートされる。新たなチャンネル割り当てにあたっ
ては、各チャンネルごとの減算されていくエンベロープ
特性データ値のうち、最も値の小さいものに係るチャン
ネルが選択される。
【0053】<音色情報の音色係数データ>図1は、音
色情報の音色係数データの一覧を示すもので、この音色
係数データは上述したトーンナンバデータ、エンベロー
プ特性データ、ホールドデータよりなり、これらはRO
M70に記憶されていて、上記パネルタブレット21の
各スイッチの選択内容や、キーボード11〜14の各キ
ーのベロシティデータによって、各値が決定されて読み
出される。
【0054】トーンナンバデータは、図1(a)に示す
ように、NOTAB、PIANO、VIBRAPHON
E……の各音色につき、ベロシティデータ(VELO)
が「40н(нは16進値を示す記号)」を越える場合
と、「40н」以下の場合とに分けてメモリされ、これ
がさらにC2 〜B3 、C3 〜B4 、C4 〜B5 、C5〜
B6 、C6 〜B7 の各音域ごとに分けてメモリされてい
る。
【0055】エンベロープ特性データは、図1(b)に
示すように、NOTAB、PIANO、VIBRAPH
ONE……の各音色につき、サスティンデータ(SU
S)が「0」と「1」とで分けてメモリされ、これがさ
らにC2 〜B3 、C3 〜B4 、C4 〜B5 、C5 〜B6
、C6 〜B7 の各音域ごとに分けてメモリされてい
る。
【0056】このエンベロープ特性データは、値が大き
ほど、エンベロープ時間が長いことを示しており、この
エンベロープ時間は、通常音高が低くなるほど長く、サ
スティンエフェクトが付加されるほど長くなるため、こ
れに応じてエンベロープ特性データの値も大きくなって
いる。そして、新たなチャンネル割り当てにあたって
は、各チャンネルごとの減算されていくエンベロープ特
性データ値のうち、最も値の小さいものに係るチャンネ
ルが選択される。従って、エンベロープの減衰のいちば
ん進んでいる楽音に係るチャンネルを確実に選んで、新
たなチャンネル割り当てを行うことができる。
【0057】なお、このエンベロープ特性データは、上
記音色ごと、音域ごと、サスティンエフェクトの有無ご
とのほか、ベロシティデータごとに、音高ごと、他のエ
ンベロープに影響のあるエフェクトの状態ごとに、さら
に値を細かく設定してもよい。
【0058】ホールドデータは、エンベロープの種類が
図13に示すようにオルガン型かパーカス型かの区別を
示すものであり、図1(c)に示すように、ベロシティ
データ、サスティンデータによっては変化しないため、
各音色について1つの値のみが設定されている。
【0059】なお、上述した各音色のうち「NOTA
B」は、チャンネル割り当ては行われるものの、楽音の
生成出力は行われないマスキング楽音を示すもので、こ
の場合のトーンナンバは全て「00H」としている。ト
ーンジェネレータ80においては、この「NOTAB」
の音色であっても他の音色と同様に演算を行なうが、図
14の楽音波形生成回路807にて、波高値=0の波形
を作り上げることにより、結果的に発音されなくしてい
る。無論、エンベロープ生成回路806で作られるエン
ベロープ値=0としても良い。このマスキング楽音は、
上述したようにノーマルモード、トランスファモードの
とき、ポリ14チャンネルエリア811に割り当てられ
るソロキーボード13、ペダルキーボード14からの楽
音情報に対して行われる。
【0060】この場合、エンベロープ特性データを「2
0н」として、エンベロープの方だけを発生させるの
は、後述するエンベロープレベルが「0」になったこと
を示すリリースエンド信号を発生させて、アサインバフ
ァメモリ802のチャンネル割り当て内容を更新させる
処理に必要なためである。また、ホールドデータを
「1」として、エンベロープをキーオン中は減衰しない
オルガン型としたのは、パーカス型にすると、キーオン
中でも、チャンネル割り当てされた楽音情報が、次の新
たなチャンネル割り当てで消えてしまうおそれがあり、
そうすると、トランスファモードのときに、ポリ14チ
ャンネルエリア811に割り当てられたソロキーボード
13、ペダルキーボード14からの楽音情報と同じキー
情報を、ソロ1チャンネルエリア812やペダル1チャ
ンネルエリア813にコピーすることができなくなって
しまうおそれがあるからである。
【0061】<トーンジェネレータ80>図14は、ト
ーンジェネレータ80の全体回路を示すものである。ア
サイメントメモリ801にCPU50によってプリセッ
トされた各チャンネルごとの楽音情報は、コピー制御回
路805によって各チャンネルごとに、アサインバファ
メモリ802に転送コピーされる。このコピー制御回路
805に、次述するエンベロープ生成回路806からの
リリースエンド信号が与えられていて、かつオン/オフ
イベント検出回路803からのオンイベント信号が与え
られた時のみ、当該チャンネルにつき、上記転送コピー
が行われる。従ってオンイベント信号が与えられても、
リリースエンド信号が与えられなけれれば、コピー制御
回路805は転送コピーを行わない。
【0062】上記アサインバファメモリ802に転送コ
ピーされた楽音情報のうち、キーコード、ベロシティデ
ータ、トーンナンバデータの楽音波形に関するものは、
楽音波形生成回路807へ送られて、対応する楽音波形
がキーコードに応じた音高となるような速度で読み出さ
れ、乗算回路808へ送られる。また、キーのオン/オ
フデータ、ベロシティデータ、トーンナンバデータ、サ
スティンデータのエンベロープに関するものは、エンベ
ロープ生成回路806へ送られて、対応するエンベロー
プが発生され、乗算回路808へ送られる。乗算回路8
08で、楽音波形データにエンベロープデータが乗算さ
れ、系列加算回路809でアッパー、ローア、ソロ、ペ
ダルの楽音系列ごとに加算されて、ゲート回路810を
介してD−Aコントローラ90へ出力される。
【0063】上記アサイメントメモリ801より読み出
される楽音情報の中のオン/オフデータと、アサインバ
ファメモリ802より読み出される楽音情報の中のオン
/オフデータとは、オン/オフイベント検出回路803
に与えられて比較され、アサイメントメモリ801から
のデータが「1」で、アサインバファメモリ802から
のデータが「0」のときはオンイベント信号が出力さ
れ、アサイメントメモリ801からのデータが「0」
で、アサインバファメモリ802からのデータが「1」
のときはオフイベント信号が出力される。このオン/オ
フイベント検出回路803は、図15に示すようなアン
ドゲートAN1、AN2とインバータIN1、IN2と
で構成することができる。
【0064】上記オンイベント信号は、上述したように
コピー制御回路805に与えられるとともに、エンベロ
ープ生成回路806に高速リリースリクエスト信号とし
ても与えられ、図5に示すように、エンベロープレベル
が急に下げられる。エンベロープ生成回路806におい
て、エンベロープレベル「0」になると、各チャンネル
ごとにリリースエンド信号が出力され、上述したように
コピー制御回路805に与えられる。
【0065】上記オフイベント信号は、キーオフ書き込
み回路804に与えられて、アサイメントメモリ801
からの当該チャンネルのオン/オフデータとキーコード
とが、アサインバファメモリ802の対応するチャンネ
ルエリアに書き込まれる。オン/オフデータは、上述の
高速リリースの間、待機する必要がないので、コピー制
御回路805の転送コピーとは別個に行われる。
【0066】アサインバファメモリ802より読み出さ
れる楽音情報のうち、キーボード11〜14のアッパ
ー、ローア、ソロ、ペダルの区別を示すグループデータ
は、上記系列加算回路809に送られて、各キーボード
ごとに分けて楽音信号の累算合成が行われる。また、ア
サインバファメモリ802より読み出される楽音情報の
うち、ホールドデータは、上述のサウンドシステム10
0へ送られ、エンベロープレベルのホールド制御が行わ
れる。さらに、電源投入時には、CPU50よりアサイ
ンバファメモリ802、ゲート回路810に一定時間リ
セット信号が送られて、電源投入時に雑音信号が出力さ
れないようにロックされる。
【0067】<コピー制御回路805、キーオフ書き込
み回路804>図25は、コピー制御回路805及びキ
ーオフ書き込み回路804を示すものである。コピー制
御回路805は、サブCPU821、サブROM82
3、サブRAM824、アドレスカウンタ822等で構
成することができ、アンドゲートAN3を介して与えら
れるクロック信号4φにより、アドレスカウンタ822
が1チャンネル周期の4倍のスピードでカウントされて
アサイメントメモリ801及びアサインバッファメモリ
802に与えられ、アサイメントメモリ801とアサイ
ンバファメモリ802との両方に対して楽音情報の読み
出し又はコピーが行われる。
【0068】このうちアサイメントメモリ801に対す
るアドレスデータは、アンドゲート群827を介してク
ロック信号8φのタイミングごとに出力される。このク
ロック信号8φは、上記クロック信号4φの2倍の周波
数の信号で、クロック信号8φのタイミングとクロック
信号8φの反転信号とのタイミングとで、アサイメント
メモリ801の占有が、CPU50とサブCPU821
とでタイムシェアに交互に行われる。
【0069】また、アサインバッファメモリ801に対
するアドレスデータは、セレクタ829を介して出力さ
れる。このセレクタ829を介して、全システムの同期
をとるタイミングジェネレータからの波形合成用のアド
レスデータも、アサインバッファメモリ801に与えら
れる。このアドレスデータによって、アサインバッファ
メモリ801から読み出される各データは、エンベロー
プ生成回路806、楽音波形生成回路807へ送られ
て、アッパー、ローア、ソロ、ペダルの各系列ごとに加
算合成されて出力される。
【0070】上記セレクタ829には、上述のクロック
信号8φがセレクト信号として与えられており、クロッ
ク信号8φのタイミングごとにアドレスカウンタ822
からのアドレスデータが選択され、クロック信号8φの
反転信号のタイミングごとに上記タイミングジェネレー
タからのアドレスデータが選択される。
【0071】アサイメントメモリ801とアサインバフ
ァメモリ802に対する書き込み/読み出し指令信号W
/Rは、ハイレベル「1」のとき、書き込み状態で、ロ
ーレベル「0」のとき読み出し状態となり、各々オアゲ
ートOR3、OR4を介して与えられる。このうちアサ
インバファメモリ802に対する書き込み/読み出し指
令信号W/Rは、オアゲートOR5を介し、アンドゲー
トAN4を介して上記クロック信号8φのタイミング
で、アンドゲート群826に開成信号として与えられ、
アサイメントメモリ801からアサインバッファメモリ
802へのコピーが可能となる。
【0072】サブROM823には、サブCPU821
がコピー処理を行なうためのプログラム等が記憶されて
おり、サブRAM824には各種中間処理データが記憶
される。このサブRAM824内のmレジスタ825
は、アサイメントメモリ801からアサインバファメモ
リ802へのコピー処理に使用される。
【0073】アサイメントメモリ801に対しCPU5
0よりデータ書き込みがなされるときは、書き込み/読
み出し指令信号W/Rが、アンドゲートAN5及び上記
オアゲートOR3を介して与えられるとともに、アドレ
スデータ及び書き込みデータが、アンドゲート群828
を介して与えられる。これらアンドゲートAN5及びア
ンドゲート群828は、上記クロック信号8φの反転信
号のタイミングで、開成される。
【0074】また、上記オフイベント信号は、上記オア
ゲートOR4を介して、アサインバッファメモリ802
に書き込み指令信号として与えられるとともに、上記オ
アゲートOR5を介し、アンドゲートAN4を介して上
記クロック信号8φのタイミングで、アンドゲート群8
26に開成信号として与えられ、アサイメントメモリ8
01からアサインバッファメモリ802へのキーオフデ
ータ及びキーコードのコピーが行われる。
【0075】アサイメントメモリ801から読み出され
たデータのうち、最上位ビットデータMLBはアンドゲ
ートAN6を介して上記クロック信号8φのタイミング
で出力される。このアンドゲートAN6には、アドレス
カウンタ822からのアドレスデータの下位2ビット
が、ナンドゲートNA1を介して開成信号として与えら
れている。従ってアドレスデータの下位2ビットが「0
0」のときの、00н番地、04н番地、08н番地…
…3Cн番地の最上位のオン/オフデータがセレクトさ
れて出力される。
【0076】アサインバッファメモリ802から読み出
されたデータのうち、最上位ビットデータMLBはアン
ドゲートAN7を介して上記クロック信号8φのタイミ
ングで出力される。このアンドゲートAN7にも、アド
レスカウンタ822からのアドレスデータの下位2ビッ
トが、ナンドゲートNA1を介して開成信号として与え
られている。従ってアドレスデータの下位2ビットが
「00」のときの、00н番地、04н番地、08н番
地……3Cн番地の最上位のオン/オフデータがセレク
トされて出力される。
【0077】なお、キーオフ書き込み回路804もコピ
ー制御回路805に含んだ構成とし、プログラムによっ
て、図24のステップ604、605に示すように、オ
ン/オフデータの書き込み処理を行うようにしてもよ
く、キーオフ書き込み回路804、コピー制御回路80
5は上述した構成に何ら限られるものではない。
【0078】またアドレスカウンタ822は4ビットタ
イプのものにし、下位2ビットにアースからの「00」
を付加したアドレスデータを、アサイメントメモリ80
1、アサインバッファメモリ802に与えてもよい。そ
うすれば、ナンドゲートNA1を省略できる。この場
合、アンドゲートAN3を介してアドレスカウンタ82
2に与えられるクロック信号は1チャンネル周期を1周
期とする信号でもよいし、これ以外の周期の信号でもよ
い。
【0079】<イニシャライズルーチン>図16は、イ
ニシャライズ処理ルーチンのフローチャートを示すもの
で、CPU50は電源投入により、この処理を開始し、
まずトーンジェネレータ80のコピー制御回路805、
ゲート回路810にリセット信号を与え続けて、上述し
たように雑音信号の出力を防止する(ステップ10
1)。次いで、CPU50はアサイメントメモリ801
をクリアし(ステップ102)、キースイッチメモリ6
2をクリアして(ステップ103)、パネルスイッチメ
モリ63もクリアする(ステップ104)。
【0080】そして、CPU50は、パネル表示メモリ
64をイニシャル状態とする(ステップ105)。この
状態は、カプラスイッチ24、トランスファスイッチ2
5、サスティンスイッチ26については、オフ状態
(「0」)であるが、音色スイッチ23…については、
各キーボードにつき、図7の左上のもの、すなわち、ペ
ダルキーボード14は、STRINGBASS、アッパ
ーキーボード11は、PIANO、ソロキーボード13
は、VIOLIN、ローアキーボード12は、PIAN
Oが夫々選択されている状態とする。この後、CPU5
0は、このパネル表示メモリ64の全データをパネル表
示回路30へ転送して(ステップ106)、上述のトー
ンジェネレータ80のコピー制御回路805、ゲート回
路810へのリセット信号の出力を解除し(ステップ1
07)、次述するメインルーチンへとシフトする。
【0081】<メインルーチン>図17及び図18に示
すメインルーチンでは、ステップ201〜206で、パ
ネルタブレット21の各スイッチの指示に応じた処理を
行い、ステップ207〜213で、トランスファスイッ
チ25のオン/オフ変化により、ソロ1チャンネルエリ
ア812に新たに割り当てるキー情報を、オン変化時は
アッパーキー情報とし、オフ変化時はソロキー情報と
し、ステップ216〜228で、各キーボード11〜1
4の各キーの操作に応じた、ポリ14チャンネルエリア
811、ソロ1チャンネルエリア812、ペダル1チャ
ンネルエリア813への楽音情報割り当て処理を行う。
【0082】パネルタブレット21スキャニング処理
(ステップ201〜215) 図17及び図18はメインルーチンのフローチャートを
示すもので、まず、CPU50はレジスタ部61のスキ
ャンアドレスを「0」にセットし(ステップ201)、
このスキャンアドレスデータをパネルスキャン回路20
に与えて、上記スキャンアドレスに応じたパネルタブレ
ット21のスイッチ列のオン/オフ状態を示すスキャニ
ング結果データをパネルスキャン回路20より受け取る
(ステップ202)。そして、このスキャニング結果デ
ータと、上記スキャンアドレスに応じたパネルスイッチ
メモリ63の番地内の、それまでのパネルスイッチのオ
ン/オフデータとを、比較してデータ内容にちがいがあ
るか否かをジャッジする(ステップ203)。
【0083】違いがあれば、オンイベント又はオフイベ
ントがあったことになり、CPU50は、レジスタ部6
1にイベントビットのフラグを立て、受け取った新しい
スキャニング結果データを、パネルスイッチメモリ63
のスキャンアドレスエリアに書き込み(ステップ20
4)、これと同じ処理をパネル表示メモリ64に対して
も行い(ステップ205)、新しいパネル表示メモリ6
4のデータ内容をパネル表示回路30に出力して(ステ
ップ206)、パネルタブレット21の新たなスイッチ
状態に応じたLED22の点灯状態を実現する。
【0084】次いで、CPU50は、上記各パネルスイ
ッチのオン/オフ状態の更新で、「SOLO to U
PPER」のトランスファスイッチ25に変化があった
かどうかをジャッジする(ステップ207)。トランス
ファスイッチ25に変化があれば、CPU50は、ソロ
1チャンネルエリア812のオン/オフデータを強制的
に「0」のオフ状態とする(ステップ208)。この理
由は、トランスファスイッチ25のオン/オフの変化に
より、図2及び図4に示すように、ソロ1チャンネルエ
リア812はアッパーキーボード11のキー情報を取り
入れるか、ソロキーボード13のキー情報を取り入れる
か、切り換える必要があるからである。
【0085】そして、CPU50は、パネルスイッチメ
モリ63又はパネル表示メモリ64の3番地のトランス
ファスイッチ25のオン/オフ状態が、「1」のオン状
態にあるか否かをジャッジし(ステップ209)、オン
状態にあれば、レジスタ部61のサーチグループデータ
を「01」のアッパーグループとし(ステップ21
0)、オフ状態にあれば、サーチグループデータを「0
0」のソログループとする(ステップ211)。この理
由は、次のステップ213で、トランスファスイッチ2
5のオン/オフ変化により、ソロ1チャンネルエリア8
12に新たに割り当てるキー情報を、オン変化時はアッ
パーキー情報とし、オフ変化時はソロキー情報とするた
めである。
【0086】次に、CPU50は、レジスタ部61に立
てたイベントビットのフラグをクリアし(ステップ21
2)、ソロ1チャンネルエリア812に対するアサイン
処理を行い(ステップ213)、ソロ1チャンネルエリ
ア812にトランスファスイッチ25のオン/オフ変化
に応じた新たな楽音情報を割り当てる。そして、これら
パネルタブレット21のスキャニング処理を、パネルス
イッチメモリ63の0番地から最終番地の7番地まで繰
り返し行う(ステップ214、215)。
【0087】キーボード11〜14スキャニング処理
(ステップ216〜228) 上記パネルタブレット21の各スイッチのスキャニング
の後、CPU50は、キーボード11〜14の各キーの
スキャニングにはいる。まず、CPU50は、レジスタ
部61のスキャンアドレスを「0」にセットし(ステッ
プ216)、このスキャンアドレスデータをキースキャ
ン回路10に与えて、当該スキャンアドレスに応じたキ
ーボードのキー列のオン/オフ状態を示す、スキャンニ
ング結果データをキースキャン回路10より受け取る
(ステップ217)。そして、このスキャンニング結果
データと、上記スキャンアドレスに応じたキースイッチ
メモリ62の番地内のそれまでのキースイッチのオン/
オフデータとを、比較してデータ内容にちがいがあるか
否かをジャッジする(ステップ218)。
【0088】ちがいがあれば、オンイベント又はオフイ
ベントがあったことになり、CPU50は、レジスタ部
61にイベントビットのフラグを立て、ポリ14チャン
ネルエリア811に対するキーアサイン処理を行う(ス
テップ219)。このポリ14チャンネルエリア811
に対するアサイン処理で、アッパー、ローア、ソロ、ペ
ダルの全キーボード11〜14につき、ポリ14チャン
ネルエリア811を使って一括してチャンネル割り当て
処理が行われる。
【0089】そして、CPU50は、パネルスイッチメ
モリ63又はパネル表示メモリ64の3番地のトランス
ファスイッチ25のオン/オフ状態が、「1」のオン状
態にあるか否かをジャッジし(ステップ220)、オン
状態にあれば、レジスタ部61のサーチグループデータ
を「01」のアッパーグループとし(ステップ22
1)、オフ状態にあれば、サーチグループデータを「0
0」のソログループとする(ステップ222)。
【0090】この理由は、次のステップ224で、トラ
ンスファスイッチ25のオン/オフ状態により、ソロ1
チャンネルエリア812に新たに割り当てるキー情報
を、オン時は、図4に示すように、アッパーキーボード
11からのものとし、オフ時は、図2に示すように、ソ
ロキーボード13からのものとするためである。
【0091】次いで、CPU50は、イベントのあった
キーボードグループと、上記ステップ221又はステッ
プ222でセットしたこれからサーチを行うグループと
が、一致しているか否かをジャッジする(ステップ22
3)。両グループともアッパーグループを示せば、ステ
ップ220、221から明らかなように、トランスファ
モードにあるため、図4に示すように、アッパーキーボ
ード11からのキー情報をソロ1チャンネルエリア81
2に割り当てる(ステップ224)。
【0092】両グループともソログループを示せば、ス
テップ220、222から明らかなように、ノーマルモ
ード又はカプラモードにあるため、図2及び図3に示す
ように、ソロキーボード13からのキー情報をソロ1チ
ャンネルエリア812に割り当てる(ステップ22
4)。また、両グループが一致しないときは、トランス
ファモード時にソロキーボード13が操作されたとき
か、ノマールモード時又はカプラモード時にアッパーキ
ーボード11が操作されたときであり、このようなとき
は、図2〜4に示すように、ソロ1チャンネルエリア8
12へのチャンネル割り当ては不要であるため、ステッ
プ224のソロ1チャンネルエリア812に対するアサ
イン処理は行われない。
【0093】この後、CPU50は、イベントのあった
キーボードグループがペダルキーボード14か否かをジ
ャッジし(ステップ225)、イエスであれば、ペダル
1チャンネルエリア813に対するアサイン処理を行う
(ステップ226)。このペダル1チャンネルエリア8
13に対するアサイン処理は、ソロ1チャンネルエリア
812に対するアサイン処理と同様のものである。そし
て、CPU50は、これらキーボード11〜14のスキ
ャニング処理を、キースイッチメモリ62の0番地から
1Fн番地まで繰り返し行う(ステップ227、22
8)。
【0094】<ポリ14チャンネルエリア811アサイ
ン処理>この処理では、ステップ310〜318で、最
も減衰の進んだエンベロープ特性データに係るチャンネ
ルエリアがサーチされ、ステップ319〜324で、サ
ーチしたチャンネルエリアに楽音情報が割り当てられ、
ステップ301〜309でキーオフ処理が行われる。
【0095】キーオフイベント処理(ステップ301〜
309) 図19及び図20は、ポリ14チャンネルエリア811
に対するアサイン処理のフローチャートを示すもので、
CPU50は、上記ステップ218でジャッジしたイベ
ントがキーオンイベントか否かをジャッジする(ステッ
プ301)。このジャッジは、例えばキースキャン回路
10より新たな受け取ったキーのオン/オフデータと、
キースイッチメモリ62にメモリされていたそれまでの
キーのオン/オフデータとの大小により行ったり、両デ
ータの差がプラスかマイナスかによって行うことができ
る。
【0096】キーオフイベントであれば、CPU50
は、レジスタ部61に、イベントのあったキーのキーコ
ードと、イベントのあったキーボードのグループとをセ
ットし(ステップ302)、レジスタ部61のサーチチ
ャンネル(n)を「0」とし(ステップ303)、この
値を順次+1して(ステップ307)、チャンネルエリ
ア「13」までのポリ14チャンネルエリア811の中
から(ステップ308)、上記イベントキーコードと同
じキーコードで(ステップ304)、上記イベントグル
ープと同じグループの楽音情報をもつチャンネルエリア
をサーチする(ステップ305)。
【0097】そして、同じくキーコード、グループのチ
ャンネルエリアが見つかれば、このチャンネルエリアの
オン/オフデータをクリアして(ステップ306)、当
該チャンネルエリア係る楽音をキーオン状態からキーオ
フ状態に切り換え、これに応じてキースイッチメモリ6
2の対応する番地の中のビットデータもクリアして(ス
テップ309)、リターンする。
【0098】キーオンイベント処理(ステップ310〜
324) 上記ステップ301で、キーオンイベントがジャッジさ
れたときは、CPU50は、レジスタ部61に、イベン
トのあったキーのキーコードと、イベントのあったキー
ボードのグループと、イベントベロシティデータとをセ
ットし(ステップ310)、レジスタ部61の最小エン
ベロープ特性データと、最小エンベロープ特性チャンネ
ルとを、ともに「FFн」とする(ステップ311)。
この「FFн」は、エンベロープ特性データとしては最
大値であり、最小エンベロープ特性チャンネルとして
は、存在しないほどの大きな値となる。
【0099】次いで、CPU50は、レジスタ部61の
サーチチャンネル(n)を「0」とし(ステップ31
2)、この値を順次+1して(ステップ317)、チャ
ンネルエリア「13」までのポリ14チャンネルエリア
811の中から(ステップ318)、オン/オフデータ
が「0」のオフ状態か、又はオン状態でもホールドデー
タが「0」のパーカス型のもので、新たなチャンネル割
り当てが可能であって(ステップ313)、エンベロー
プ特性データのいちばん小さいチャンネルエリアを順次
サーチしていく(ステップ314〜316)。
【0100】このサーチは、より小さいエンベロープ特
性データが見つかれば(ステップ314)、このエンベ
ロープ特性データを新たな最小エンベロープ特性データ
とし(ステップ315)、そのチャンネルナンバを新た
な最小エンベロープ特性チャンネルとする(ステップ3
16)形で行われる。
【0101】これにより、エンベロープ特性データの値
は各チャンネルに係る楽音のエンベロープをシュミレー
トしたものであるため、いちばん小さい値のエンベロー
プ特性データをサーチすることにより、各チャンネルに
係る楽音のうち、いちばんエンベロープの減衰している
ものがサーチされる。
【0102】こうして、いちばんエンベロープの減衰の
進んでいる楽音に係るチャンネルエリアがサーチされる
と、CPU50は、最小エンベロープ特性チャンネルが
「FFн」のままか否かジャッジする(ステップ31
9)。「FFн」のままであれば、新たに割り当てでき
るチャンネルがないことを示し、そのままリータンす
る。
【0103】「FFн」でなければ、新たに割り当てで
きるチャンネルがあるため、サーチした最小エンベロー
プ特性チャンネルの値をレジスタ部61のサーチチャン
ネル(n)レジスタにセットし(ステップ320)、こ
のサーチしたチャンネルエリアのオン/オフデータをク
リアする(ステップ321)。このステップ321で
は、サーチチャンネルエリアのオン/オフデータが
「1」のときのみ、これをクリアしてもよい。
【0104】そして、レジスタ部61のイベントキーコ
ードレジスタ、イベントグループレジスタ、イベントベ
ロシティレジスタの各データをサーチチャンネルエリア
にコピーし、パネルスイッチメモリ63の上記グループ
データに応じたエリアの音色データ、サスティンデータ
と上記キーコード、ベロシティデータとに基づき、図1
に示す、トーンナンバデータ、エンベロープ特性デー
タ、ホールドデータを、ROM70より読み出して、上
記サーチチャンネルエリアにセットする(ステップ32
2)。なお、サスティンデータは、そのままパネルスイ
ッチメモリ63で選択されたものがセットされる。
【0105】このステップ322では、イベントグルー
プデータが、ソログループ、ペダルグループのときに、
カプラモードにあれば、ソロ音色、ペダル音色ではなく
アッパー音色で放音しなくてはならないので、トーンナ
ンバデータ、エンベロープ特性データ、ホールドデータ
は、パネルタブレット21のソロスイッチ、ペダルスイ
ッチで選択された音色データではなく、パネルタブレッ
ト21のアッパースイッチで選択された音色データに基
づいて決定される。
【0106】また、このとき、カプラモードではなく、
ノーマルモード又はトランスファモードにあれば、ソロ
キーボード13、ペダルキーボード14から、アッパー
の音色で放音されることがなくなるので、サーチチャン
ネルエリアにセットされるトーンナンバデータ、エンベ
ロープ特性データ、ホールドデータは、音色「NOTA
B」のものが選択され、マスキングされた状態となる。
【0107】こうして、ポリ14チャンネルエリア81
1には、いずれのモードでも、図2〜4に示すように、
ソロキーボード13、ペダルキーボード14のキー情報
がセットされ、ポリ14チャンネルエリア811に対す
るキーアサイン処理は、アッパーキーボード11、ロー
アキーボード12だけでなく、ソロキーボード13、ペ
ダルキーボード14についても行われ、スキャニング処
理、アサイン処理を全キーボード11〜14について一
括してまとめて行うことができ、個々のキーボード11
〜14ごとに個別に行う必要がなくなり、処理内容や回
路構成がより簡単になる。
【0108】この後、CPU50は、上記楽音情報を割
り当てたチャンネルエリアのオン/オフデータを、
「1」のオン状態にセットし(ステップ323)、これ
に応じたキースイッチメモリ62の対応する番地の中の
ビットデータもクリアして(ステップ324)、リター
ンする。
【0109】このステップ323でのオン/オフデータ
のオン状態へのセットは、図5上段に示すように、それ
までの割り当て楽音のキーオフ、すなわちステップ32
1から64マイクロ秒(μs)以上経過していなけれ
ば、この時間だけ待機してからオン状態へ切り換える。
これにより、それまでの楽音の放音と新たな楽音の放音
とがつながってしまうことがなくなる。この待機時間は
48μs、その他の時間でもよい。
【0110】<ソロ1チャンネルエリア812アサイン
処理>この処理では、トランスファモードのとき、ステ
ップ401〜414で、ポリ14チャンネルエリア81
1の最も音高の高い楽音に係るチャンネルエリアの楽音
情報がソロ1チャンネルエリア812にコピーされ、カ
プラモードのとき、ステップ401〜414で、ポリ1
4チャンネルエリア811のソロ楽音に係るチャンネル
エリアの楽音情報がソロ1チャンネルエリア812にコ
ピーされ、ノーマルモードのとき、ステップ401〜4
16で、ポリ14チャンネルエリア811のソロ楽音に
係るチャンネルエリアの楽音情報がソロ1チャンネルエ
リア812にコピーされ、ステップ420〜427で、
キーオフ処理が行われる。このキーオフが、同時押しさ
れた複数のキーの1つがキーオフされたもののときは、
他にまだキーオン中のソロ楽音が、ポリ14チャンネル
エリア811内に存在するので、ステップ422〜42
5、412〜414で、これに応じたソロ1チャンネル
エリア812へのコピー処理を行う。
【0111】キーオンイベント処理(ステップ401〜
146) 図21及び22は、ソロ1チャンネルエリア812に対
するアサイン処理のフローチャートを示すもので、まず
CPU50は、カプラスイッチ24a、トランスファス
イッチ25ともにオフ状態のノーマルモードにあるか否
かジャッジする(ステップ401)。どちらかがオン状
態で、カプラモード又はトランスファモードにあれば、
図3及び図4に示すように、ポリ14チャンネルエリア
811に割り当てられているキー情報の1つを、ソロ1
チャンネルエリア812にコピーする必要がある。これ
が次述するステップ402〜414で実現される。
【0112】すなわち、CPU50は、レジスタ部61
のハイキーデータを「00н」とし、ハイキーチャンネ
ルを「FFн」とする(ステップ402)。キーボード
11〜14の最低音のC2 のキーコードでも「24н」
であるから、このハイキーデータの「00н」は、存在
しないほどの低いキーコードを示し、ハイキーチャンネ
ルの「FFн」は、チャンネルとしては存在しないほど
の大きな値を示している。
【0113】次いで、CPU50は、レジスタ部61の
サーチチャンネル(n)を「0」とし(ステップ40
3)、この値を順次+1して(ステップ408)、チャ
ンネルエリア「13」までのポリ14チャンネルエリア
811の中から(ステップ409)、サーチグループデ
ータと同じグループの楽音情報をもち(ステップ40
4)、キーコードの値のいちばん大きいチャンネルエリ
アを順次サーチしていく(ステップ405〜407)。
このサーチで、より大きい値のキーコードが見つかれば
(ステップ405)、このキーコードを新たなハイキー
データとし(ステップ406)、そのチャンネルナンバ
ーを新たなハイキーチャンネルとする(ステップ40
7)。
【0114】この場合、トランスファモードのときは、
図17、18のメインルーチンのステップ209、21
0及びステップ220、221に示すように、サーチグ
ループデータは「01」のアッパーキーボード11とな
っているから、アッパーキーボード11からポリ14チ
ャンネルエリア811に対し割り当てられているキー情
報のうち、最も音高の高いキー情報がサーチされること
になる。
【0115】また、カプラモードのときは、図17、1
8のメインルーチンのステップ209、211及びステ
ップ220、222に示すように、サーチグループデー
タは「00」のソロキーボード13となっているから、
ソロキーボード13からポリ14チャンネルエリア81
1に対し割り当てられているキー情報がサーチされるこ
とになる。
【0116】そして、CPU50は、上記ステップ40
6で、順次更新されてきたハイキーデータが「80н」
以上か否かジャッジする(ステップ410)。この「8
0н」は、図11(b)の先頭番地を見ればわかるよう
に、オン/オフデータが「1」のオン状態で、キーコー
ドが「000 0000в(вは2進数であることを示
す記号)」のものを示している。
【0117】この値未満であれば、トランスファモード
のときには、すべてのポリ14チャンネルエリア811
がキーオフ状態にあることを示しており、カプラモード
のときには、ポリ14チャンネルエリア811の中のソ
ロキーボード13に割り当てられたチャンネルエリアが
キーオフ状態にあることを示している。
【0118】一方、この値以上であれば、トランスファ
モードのときには、ポリ14チャンネルエリア811の
少なくとも1つのチャンネルエリアにキーオンチャンネ
ルがあることを示しており、カプラモードのときには、
ポリ14チャンネルエリア811の中のソロキーボード
13に割り当てられたチャンネルエリアにキーオンチャ
ンネルがあることを示している。
【0119】ハイキーデータが「80н」以上で、キー
オンチャンネルがあれば、ソロ1チャンネルエリア81
2に割り当てされているキーコードとハイキーデータの
キーコードとが同じかどうかジャッジする(ステップ4
11)。
【0120】同じであれば、すでにソロ1チャンネルエ
リア812に同じ楽音情報が割り当て済みということに
なるので、そのままリターンする。同じでなければ、ソ
ロ1チャンネルエリア812のオン/オフデータをクリ
アし(ステップ412)、サーチしたハイキーチャンネ
ルの指示するポリ14チャンネルエリア811のチャン
ネルエリアより、キーコードとベロシティデータとを読
み出して、ソロ1チャンネルエリア812にコピーし、
サーチグループデータと同じデータをグループデータと
して同じくソロ1チャンネルエリア812にコピーし、
パネルスイッチメモリ63のソロ音色の音色データと上
記キーコード、ベロシティデータに基づき、図1に示
す、トーンナンバデータ、エンベロープ特性データ、ホ
ールドデータをROM70より読み出して、ソロ1チャ
ンネルエリア812にセットする(ステップ413)。
なお、サスティンスイッチ26は、ソロ音色については
ないので、「0」として処理される。
【0121】また、上記ステップ401で、カプラスイ
ッチ24a、トランスファスイッチ25ともにオフ状態
のノーマル状態であれば、CPU50は、上記ステップ
203、218でジャッジしたイベントがキーオンイベ
ントか否かをジャッジする(ステップ415)。このジ
ャッジ内容は上記ステップ301と全く同じである。
【0122】キーオンイベントであれば、ソロ1チャン
ネルエリア812のオン/オフデータが「0」のオフ状
態か、又はオン状態でもホールドデータが「0」のパー
カス型のもので、新たなチャンネル割り当てが可能か否
かジャッジする(ステップ416)。もし、割り当て不
可能なら、そのままリターンするが、割り当て可能な
ら、上述のステップ402へジャンプし、ステップ40
2〜414で上述したカプラモードと同じように、ソロ
キー情報をソロ1チャンネルエリア812にコピーす
る。
【0123】これにより、トランスファモードのとき
は、アッパーキーボード11の操作キーのうち、いちば
ん音高の高いもののキー情報が、ソロ1チャンネルエリ
ア812にコピーされて、図4に示すように、ソロ音色
で発音される。これにより、トランスファされたソロ楽
音が際立って聞こえるようになる。
【0124】この場合、ステップ402のハイキーデー
タを「FFн」、ステップ405を「キーコード(n)
<ハイキーデータ?」のジャッジとして最低音高をコピ
ーしてもよいし、ステップ311〜318のうち、ステ
ップ311のMIN ENVデータを「00н」、ステ
ップ313削除、ステップ314を「エンベロープ特性
データ(n)>MIN ENVデータ?」のジャッジと
して、エンベロープ特性データの最大のものをコピーし
てもよい。
【0125】また、カプラモードのときは、ソロキー情
報が、先にポリ14チャンネルエリア811にセットさ
れて、図3に示すように、アッパー音色で発音されると
ともに、上記ポリ14チャンネルエリア811のソロキ
ー情報がソロ1チャンネルエリア812にコピーされ
て、ソロ発音で発音される。そして、ノーマルモードの
ときは、ソロキー情報が、先にポリ14チャンネルエリ
ア811にマスキング状態でセットされ、図2示すよう
に、このポリ14チャンネルエリア811のソロキー情
報がソロ1チャンネルエリア812にコピーされて、ソ
ロ音色で発音される。
【0126】こうして、ポリ14チャンネルエリア81
1を通じてソロ1チャンネルエリア812へのチャンネ
ル割り当てが行われ、ポリ14チャンネルエリア811
が全チャンネルエリアのセンターとしての役目を果して
おり、このポリ14チャンネルエリア811をチェック
していれば、全チャンネルの割り当て内容をチェックし
ていくことができる。この後、CPU50は、ソロ1チ
ャンネルエリア812のオン/オフデータを「1」のオ
ン状態にセットして(ステップ414)、リターンす
る。
【0127】キーオフイベント処理(ステップ420〜
427) 上記ステップ410で、すべてのポリ14チャンネルエ
リア811、又はポリ14チャンネルエリア811の中
のソロキーボード13に割り当てられたチャンネルエリ
アは、キーオフ状態であるとジャッジされれば、CPU
50は、これにあわせて、ソロ1チャンネルエリア81
2のオフ/オンデータが「1」のオン状態のとき(ステ
ップ420)、これをクリアしてオフ状態とし(ステッ
プ421)、「0」のオフ状態のとき、そのままリータ
ンする。
【0128】こうして、キーオフについても、ポリ14
チャンネルエリア811を通じて制御されることにな
る。また、上記ステップ415で、キーオフイベントが
検出されれば、RAM60のレジスタ部61のサーチチ
ャンネル(n)を「0」とし(ステップ422)、この
値を順次+1して(ステップ426)、チャンネルエリ
ア「13」までのポリ14チャンネルエリア811の中
から(ステップ427)、サーチグループデータと同じ
グループの楽音情報をもつ(ステップ423)、オフ/
オンデータが「1」のオン状態にあるチャンネルエリア
をサーチしていく(ステップ424)。ここでのサーチ
グループデータは、ノーマルモードなので「00」のソ
ログループを示している。
【0129】もし該当するチャンネルエリアがあれば、
ソロキーボード13で複数のキーが同時押しされ、その
うちの1つがキーオフされて、他にまだキーオン中のソ
ロキーボード13についてのチャンネルエリアが存在す
ることになる。
【0130】従って、CPU50は、このサーチした他
のキーオン中にあるチャンネルエリアのナンバーをレジ
スタ部61のハイキーチャンネルレジスタにセットし
(ステップ425)、上述のステップ412〜414の
ポリ14チャンネルエリア811からソロ1チャンネル
エリア812へのキー情報のコピー処理を行う。他にキ
ーオン中のチャンネルエリアがなければ、そのままリー
タンする。
【0131】なお、ペダル1チャンネルエリア813ア
サイイン処理は、このソロ1チャンネルエリア812ア
サイン処理とほぼ同じである。ちがうのは、ペダル音色
スイッチにはトランスファスイッチ25がないので、ス
テップ401でカプラスイッチ24bのオン/オフのみ
ジャッジし、ステップ404、423のサーチグループ
は「11(3)」のペダルグループとなり、ステップ4
11〜414、416、420、421の対象となるチ
ャンネルエリアはペダル1チャンネルエリア813とな
る。
【0132】また、ペダルキーボード14についても、
トランスファ機能を付加した場合には、ステップ401
でカプラスイッチ24b、トランスファスイッチ25の
オン/オフのジャッジが行われ、ステップ213の後に
ステップ226と同じ処理がはいり、ステップ225の
前にステップ220、221、222と同じ処理がはい
る。
【0133】さらに、ローアキーボード12について
も、カプラ機能を付加してもよく、この場合、ステップ
210、221で設定されるサーチグループはローアグ
ループ「10(2)」となる。
【0134】<エンベロープ特性データ減算処理>図2
3は、エンベロープ特性データの減算処理のフローチャ
ートを示すもので、この処理は上述したようにタイマ4
0からの一定時間ごとのインタラプト信号によってスタ
ートされる。
【0135】まず、CPU50は、RAM60のレジス
タ部61の減算チャンネル(n)の値を「0」とし(ス
テップ501)、この値を順次+1して(ステップ50
5)、チャンネルエリア「16」まで、すなわち全チャ
ンネルエリアの中から(ステップ506)、オン/オフ
データが「0」のオフ状態にあるか、又はホールドデー
タが「0」のパーカス型で、エンベロープ特性データが
減算可能であって(ステップ502)、エンベロープ特
性データがまだ「0」になっていないものの(ステップ
503)、チャンネルエリアのエンベロープ特性データ
を−1して行く(ステップ504)。
【0136】この一定時間ごとに減算されていくエンベ
ロープ特性データにより、エンベロープがシュミレート
され、エンベロープ生成回路806からのエンベロープ
データをフィードバックしなくても、このエンベロープ
特性データの値だけで各チャンネルのエンベロープの減
衰状態を正確に知ることができて、最適なチャンネル割
り当てを行うことができる。
【0137】なお、上述したステップ502のほか、ス
テップ416、313で、ホールドデータが「1」で、
エンベロープがオルガン型のときは、新たなチャンネル
割り当ては行われない。これにより、同時オンのキーの
うち先にオンされたものが優先されて、チャンネルが割
り当てられ、後にオンされたものは、先にオンされたも
のがオフされるまで、チャンネル割り当てされない。こ
れが、先押し優先のチャンネル割り当てである。
【0138】無論、このホールドデータをステップ32
2、413のチャンネル割り当てのときに、強制的に
「0」とすれば、新たなキーオンがあると、先にオンさ
れているキーがあっても、新たなチャンネル割り当てが
行われる。これが後押し優先のチャンネル割り当てであ
る。このように、ホールドデータは、エンベロープのシ
ュミレーションの精度を上げるだけでなく、チャンネル
割り当てを先押し優先、後押し優先いずれかを選択でき
るフラグとしても使用できる。
【0139】<アサイメントメモリ801からアサイン
バファメモリ802へのコピー処理>図24は、アサイ
メントメモリ801からアサインバファメモリ802へ
のコピー処理のフローチャートを示すもので、この処理
はトーンジェネレータ80の中のコピー制御回路805
内のサブCPU821によって行われる。
【0140】まず、サブCPU821は、アドレスカウ
ンタ822をリセットした後、オン/オフイベント検出
回路803よりオンイベント信号又はオフイベント信号
が与えられるまでは(ステップ603、604)、アン
ドゲートAN3を開成しアドレスカウンタ822をクロ
ック信号4φでカウントアップして(ステップ60
1)、これをアサイメントメモリ801及びアサインバ
ファメモリ802に与えるとともに、アサイメントメモ
リ801及びアサインバファメモリ802に対する書き
込み/読み出し指令信号は読み出し指令状態とし(ステ
ップ602)、アサイメントメモリ801及びアサイン
バファメモリ802の各チャンネルエリアの各番地のデ
ータをオン/オフイベント検出回路803、エンベロー
プ生成回路806、楽音波形生成回路807等に順次与
え続ける。
【0141】オフイベント信号が与えられれば、サブC
PU821はアンドゲートAN3を一旦閉成して、アド
レスデータを変えずに、アサインバファメモリ802に
対する書き込み/読み出し指令信号のみを書き込み状態
に切り換えて(ステップ605)、アサイメントメモリ
801からの「0」のオフ状態を示すオン/オフデータ
をアサインバファメモリ802に書き込む。このステッ
プ604、605の処理は、キーオフ書き込み回路80
4の機能がコピー制御回路805に含まれているときに
行われ、キーオフ書き込み回路804がコピー制御回路
805から独立しているときは、この処理は行われな
い。
【0142】オンイベント信号が与えられれば、サブC
PU821は、エンベロープ生成回路806よりリリー
スエンド信号が与えられているかをジャッジし(ステッ
プ606)、与えられていなければ、与えられるまでス
テップ606、601、602、603の処理を繰り返
す。リリースエンド信号が与えられれば、サブRAM8
24内のmレジスタ825を「0」にリセットし(ステ
ップ607)、この値が「4」になるまで(ステップ6
10)、アドレスカウンタ822とmレジスタ825と
を順次+1するとともに(ステップ608)、アサイン
バファメモリ802に対する書き込み/読み出し指令信
号のみを書き込み状態に切り換えて(ステップ60
9)、オンイベント信号とリリースエンド信号の与えら
れたチャンネルエリアについて、アサイメントメモリ8
01からアサインバファメモリ802へのコピーを行
う。
【0143】上記リリースエンド信号が、与えられるま
でステップ606、601、602、603の処理を繰
り返して、アサインバファメモリ802へのコピーを待
機することにより、図5下段に示すように、アサイメン
トメモリ801に対しては、次の新たな楽音情報に、待
ち時間なしでチャンネル割り当てができる。一方、アサ
インバファメモリ802に対しては、高速リリースが終
わるまで、次の新たな楽音情報に、チャンネル割り当て
が行われず、高速リリースの途中で音高、音色が変化し
てしまうことがなくなる。
【0144】本発明は上記実施例に限定されず、本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例え
ば、図1に示すエンベロープ特性データをはじめとする
音色係数データは、サスティン以外のエフェクトでエン
ベロープに影響のあるエフェクトごと、設定テンポご
と、設定リズムごと、設定音量ごとに細かく設定できる
ようにしてもよい。トランスファモード時、ノーマルモ
ード時のアッパーキーボード11からソロ1チャンネル
エリア812に割り当てられる音色情報や、カプラモー
ド時のソロキーボード13、ペダルキーボード14から
ポリ14チャンネルエリア811に割り当てられる音色
情報は、キー情報も含めたものとして、完全に他のキー
ボードから別のチャンネルエリアを独占できるようにし
てもよい。
【0145】ソロ1チャンネルエリア812、ペダル1
チャンネルエリア813へのアサイン内容は、ポリ14
チャンネルエリア811からコピーではなく、レジスタ
部61からのコピーでもよい。アサイメントメモリ80
1からアサインバファメモリ802への楽音情報のコピ
ーは、コピー制御回路805やキーオフ書き込み回路8
04ではなく、CPU50で行うようにしてもよい。放
音指示は外部接続MIDI楽器やキーボード以外の手段
で行ってもよいし、1つのキーで放音される楽音は複数
の楽音波形及び複数のエンベロープからなるものでもよ
い。この場合、1つのキーオンイベントにより、複数チ
ャンネルに同時に夫々異なるトーンナンバ、エンベロー
プ特性データ、ホールドデータ等を割り当てればよい。
【0146】また、本発明は、エンベロープの異なる楽
音を選択指定する楽音選択手段と、複数の楽音の放音の
指示を行う放音指示手段と、この放音指示手段の指示に
応じた楽音であって、かつ上記楽音選択手段で選択され
た楽音に対して、チャンネルを割り当てるチャンネル割
り当て手段とを備えた電子楽器において、上記楽音指示
手段の指示に応じた楽音につき、エンベロープの特性に
応じた特性情報を発生する特性情報発生手段と、この特
性情報発生手段で発生された特性情報夫々に対し、時間
経過に対応して変更する処理を行う処理手段と、この処
理手段の処理結果夫々を対比して、上記放音指示手段の
新たな放音の指示開始について、割り当てるべきチャン
ネルを決定する割り当てチャンネル決定手段とを備えた
ことを特徴とする電子楽器のチャンネル割り当て装置で
あってもよい。
【0147】また、上記楽音選択手段は音色選択手段で
あり、上記特性情報発生手段は各音色に対応したエンベ
ロープの特性情報を発生する特性情報発生手段であって
もよい。さらに、上記楽音選択手段はエフェクト選択手
段であり、上記特性情報発生手段は各エフェクトに対応
したエンベロープの特性情報を発生する特性情報発生手
段であっても良い。また、上記楽音選択手段は音域又は
音高選択手段であり、上記特性情報発生手段は各音域又
は音高に対応したエンベロープの特性情報を発生する特
性助放発生手段であってもよい。
【0148】さらに、上記楽音選択手段は発音操作の強
弱又は遅速選択手段であり、上記特性情報発生手段は各
発音操作の強弱又は遅速に対応したエンベロープの特性
情報を発生する特性情報発生手段であっても良い。ま
た、上記楽音選択手段で選択される楽音のエンベロープ
は、上記放音指示手段の放音指示の操作中でも減衰する
ものであっても良い。また、上記楽音選択手段で選択さ
れる楽音のエンベロープは、上記放音指示手段の放音指
示の操作終了後、減衰するものであっても良い。
【0149】さらに、上記処理手段は、上記放音指示手
段の放音指示開始後ね処理を開始するものであっても良
い。また、上記処理手段は、上記放音指示手段の放音指
示の操作終了後に処理を開始するものであっても良い。
【0150】さらに、上記割り当てチャンネル決定手段
は、上記放音指示手段の放音指示開始後でも、この放音
楽音に係るチャンネルに新たな楽音わ割り当て可能とす
るものであっても良い。また、上記割り当てチャンネル
決定手段は、上記放音指示手段の放音指示の操作終了
後、この放音楽音に係るチャンネルに新たな楽音を割り
当て可能とするものであっても良い。
【0151】さらに、本発明は、複数の楽音の放音を指
示する放音指示手段と、この放音指示手段からの楽音情
報について、チャンネルを割り当てる第1のチャンネル
割り当て手段と、この第1のチャンネル割り当て手段よ
り、次述する第2のチャンネル割り当て手段にチャンネ
ル割り当て内容をコピーするコピー手段と、このコピー
手段によってコピーされるチャンネル割り当て内容に基
づいて、各チャンネルごとに楽音の生成放音を行うとこ
ろの第2のチャンネル割り当て手段と、上記第1のチャ
ンネル割り当て手段に対しては、上記放音指示手段の新
たな放音指示について、割り当てるチャンネルに係る楽
音が放音中でも、直ちにチャンネル割り当てを行うチャ
ンネル割り当て制御手段と、上記コピー手段に対し、コ
ピーされるチャンネル割り当て内容に係る楽音が放音中
のときは、当該コピーを放音終了まで待機させるコピー
待機手段とを備えたことを特徴とする電子楽器のチャン
ネル割り当て装置であっても良い。
【0152】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、複
数の放音指示手段に対し、一括して放音指示の有無を検
索して、チャンネルを割り当てるとともに、この複数の
放音指示手段それぞれに対応して設けられた複数のチャ
ンネル割り当て手段のうち、任意のチャンネル割り当て
手段につき、このチャンネル割り当て手段に対応してい
ない放音指示手段からの楽音情報についても、チャンネ
ル割り当てを行うようにしたから、複数の放音指示手段
に対し、一括してキースキャン等の検索を行うことがで
き、また1つのチャンネル割り当て手段で、対応しない
他の放音指示手段につきチャンネル割り当てを行うこと
ができ、これら検索、チャンネル割り当ての処理を1つ
にまとめて、処理内容や回路構成を簡単なものとして、
最適なチャンネル割り当てを行うことができる。
【0153】また、予め記憶された、異なるエンベロー
プの特性を示す特性情報を、各楽音選択かつ放音指示の
あったものについて順次読み出し、時間経過に応じた演
算処理を行い、この演算結果夫々を対比して、割り当て
るべきチャンネルを決定するようにしたから、例えばエ
ンベロープの特性情報を、減衰しやすいものと減衰しに
くいものとの間で何段階に分けたものに応じたものと
し、時間経過に従って、順次この特性情報に減算してい
き、全チャンネルの特性情報のうち、最も小さい段階の
ものに係るチャンネルに、新たな放音指示に係る楽音情
報を割り当てれば、エンベロープの種類のいかんにかか
わらず、いちばんエンベロープの減衰した楽音に係るチ
ャンネルを選択して、チャンネル割り当てを行うことが
でき、エンベロープの内容に応じて最適なチャンネル割
り当てを行うことができる。
【0154】さらに、チャンネル割り当て内容を記憶す
る2つの記憶手段を設け、一方にはチャンネル割り当て
手段の割り当て内容を書き込み、他方にはこのチャンネ
ル割り当て内容をコピーし、このコピー内容に基づいて
楽音の生成を行うようにして、上記チャンネル割り当て
内容の書き込みは、割り当てるチャンネルに係る楽音が
放音中でも、直ちに新たなチャンネル割り当て内容を書
き込み、上記チャンネル割り当て内容のコピーは、コピ
ーされるチャンネル割り当て内容に係る楽音が放音中の
ときは、当該コピーを放音終了まで待機させるようにし
たから、全チャンネルに楽音情報が割り当てられ、全チ
ャンネルに係る楽音がすべて放音中のときでも、上記第
1のチャンネル割り当て内容記憶手段には、待ち時間な
しで新たなチャンネル割り当て内容を書き込むことがで
き、一方第2の記憶手段に対しては、当該チャンネルに
係る楽音の放音終了まで待って、上記新たなチャンネル
割り当て内容をコピーすることができて、放音途中で音
高、音色が変化してしまうこともなくなり、最適なチャ
ンネル割り当てを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ROM70に記憶されているトーンナンバデー
タ、エンベロープ特性データ、ホールドデータを示す図
である。
【図2】ノーマルモードにおけるアサインメントメモリ
801の各チャンネルエリアに対する各キーボード11
〜14からの楽音情報の割り当て内容を示す図である。
【図3】カプラモードにおけるアサインメントメモリ8
01の各チャンネルエリアに対する各キーボード11〜
14からの楽音情報の割り当て内容を示す図である。
【図4】トランスファモードにおけるアサインメントメ
モリ801の各チャンネルエリアに対する各キーボード
11〜14からの楽音情報の割り当て内容を示す図であ
る。
【図5】アサインメントメモリ801とトーンジェネレ
ータ80との同じ楽音情報へのチャンネル割り当てのタ
イミングのずれを示す図である。
【図6】電子楽器の全体回路図である。
【図7】パネルタブレット21を示す図である。
【図8】各キーボード11〜14とアサインメントメモ
リ801の各チャンネルエリアとの割り当て対応関係を
示す図である。
【図9】RAM60のレジスタ部61とキースイッチメ
モリ62の内容を示す図である。
【図10】RAM60のパネルスイッチメモリ63とパ
ネル表示メモリ64の内容を示す図である。
【図11】アサインメントメモリ801の内容を示す図
である。
【図12】アサインバッファメモリ802の内容を示す
図である。
【図13】エンベロープの種類とホールドデータとの対
応関係を示す図である。
【図14】トーンジェネレータ80の全体回路図であ
る。
【図15】オン/オフイベント検出回路803の回路図
である。
【図16】イニシャライズルーチンのフローチャートを
示す図である。
【図17】メインルーチンの前半部のフローチャートを
示す図である。
【図18】メインルーチンの後半部のフローチャートを
示す図である。
【図19】ポリ14チャンネルエリアアサイン処理の前
半部のフローチャートを示す図である。
【図20】ポリ14チャンネルエリアアサイン処理の後
半部のフローチャートを示す図である。
【図21】ソロ1チャンネルエリアアサイン処理の前半
部のフローチャートを示す図である。
【図22】ソロ1チャンネルエリアアサイン処理の後半
部のフローチャートを示す図である。
【図23】エンベロープ特性データ減算処理のフローチ
ャートを示す図である。
【図24】アサインメントメモリからアサインバッファ
メモリへのコピー処理のフローチャートを示す図であ
る。
【図25】コピー制御回路805及びキーオフ書き込み
回路804の回路図である。
【符号の説明】
11…アッパーキーボード、12…ローアキーボード、
13…ソロキーボード、14…ペダルキーボード、23
…音色スイッチ、24a、24b…カプラスイッチ、2
5…トランスファスイッチ、26…サスティンスイッ
チ、40…タイマ、50…CPU、60…RAM、62
…キースイッチメモリ、63…パネルスイッチメモリ、
70…ROM、80…トーンジェネレータ、801…ア
サイメントメモリ、802…アサインバファメモリ、8
03…オン/オフイベント検出回路、804…キーオフ
書き込み回路、805…コピー制御回路、811…ポリ
14チャンネルエリア、812…ソロ1チャンネルエリ
ア、813…ペダル1チャンネルエリア、821…アド
レスカウンタ、822…サブCPU。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽音の放音を指示する第1の放音指示手段
    に対応した第1のチャンネルと、同じく楽音の放音を指
    示する第2の放音指示手段に対応した第2のチャンネル
    とを少なくとも備えた電子楽器において、 この第1の放音指示手段及び第2の放音指示手段の全て
    に対して、一括して放音指示の有無の検出を行うように
    し、 この検出結果に応じて、上記第1の放音指示手段からの
    楽音情報に上記第1のチャンネルを割り当てるように
    し、さらに上記第2の放音指示手段からの楽音情報に上
    記第1のチャンネルを割り当てるようにし、 同じく上記検出結果に応じて、上記第1のチャンネルに
    割り当てられる上記第2の放音指示手段からの楽音情報
    または上記第1のチャンネルに割り当てられる上記第1
    の放音指示手段からの楽音情報に、上記第2のチャンネ
    ルを割り当てるようにすることを特徴とする電子楽器の
    チャンネル割り当て装置。
  2. 【請求項2】上記第1のチャンネルは、ポリフォニック
    な複数のチャンネルであり、上記第2のチャンネルは、
    モノフォニックな1つのチャンネルあることを特徴とす
    る請求項1記載の電子楽器のチャンネル割り当て装置。
  3. 【請求項3】上記第1のチャンネルに割り当てられる上
    記第2の放音指示手段からの楽音情報は放音されない状
    態で割り当てられ、または上記第1のチャンネルに割り
    当てられる上記第2の放音指示手段からの楽音情報の音
    色と、上記第2のチャンネルに割り当てられる上記第2
    の放音指示手段からの楽音情報の音色とは異なってい
    る、または上記第2のチャンネルに割り当てられている
    上記第1の放音指示手段からの楽音情報は、この第1の
    放音指示手段からの複数の楽音情報のうちの特定の楽音
    情報であることを特徴とする請求項1または2記載の電
    子楽器のチャンネル割り当て装置。
  4. 【請求項4】楽音の放音を指示する第1の放音指示手段
    に対応した第1のチャンネルと、同じく楽音の放音を指
    示する第2の放音指示手段に対応した第2のチャンネル
    とを少なくとも備えた電子楽器につき、 この第1の放音指示手段及び第2の放音指示手段の全て
    に対して、一括して放音指示の有無の検出を行わせるよ
    うにし、 この検出結果に応じて、上記第1の放音指示手段からの
    楽音情報に上記第1のチャンネルを割り当てさせるよう
    にし、さらに上記第2の放音指示手段からの楽音情報に
    上記第1のチャンネルを割り当てさせるようにし、 同じく上記検出結果に応じて、上記第1のチャンネルに
    割り当てられる上記第2の放音指示手段からの楽音情報
    または上記第1のチャンネルに割り当てられる上記第1
    の放音指示手段からの楽音情報に、上記第2のチャンネ
    ルを割り当てさせることを特徴とする電子楽器のチャン
    ネル割り当て方法。
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