JP3922225B2 - 発音制御プログラム及びそれを用いた電子鍵盤楽器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子鍵盤楽器において電子的に楽音を発生させるために、鍵盤の操作に応じた信号制御を行う発音制御プログラム及びそれを用いた電子鍵盤楽器に関する。特に、各鍵の所定の押下位置に設けられた打鍵を検知するためのセンサ等の数が異なるように構成された電子鍵盤楽器のそれぞれにおいて正しく楽音を発生するよう信号制御を行うようにした、各電子鍵盤楽器に共通に用いることが可能な発音制御プログラム及びそれを用いた電子鍵盤楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特願2003-007269号
従来から、鍵盤型の自然楽器を模擬して構成されており、自然楽器に対応して設けられた鍵盤の操作に応じて電子的に楽音を発生する電子鍵盤楽器が知られている。すなわち、電子鍵盤楽器では自然楽器と同様に演奏者によって操作される鍵盤を多数備えており、これらの鍵盤の操作に応じて決定される楽音の音高や発生タイミングなどに従って楽音を発生する。こうした電子鍵盤楽器において各鍵の押下状態を検出する方式としては、例えば鍵の押圧操作位置に応じて複数位置の検出信号を生じる第1のタイプの鍵操作検出装置として、鍵盤のひとつひとつに対して打鍵を検知するセンサ等を2点の鍵の押圧操作位置に配置した方式(以下、これを便宜上2メイク式タッチレスポンススイッチと呼ぶ)と、鍵の押圧操作位置に応じて上記第1のタイプとは異なる複数位置の検出信号を生じる第2のタイプの鍵操作検出装置として、鍵盤のひとつひとつに対して打鍵を検知するセンサ等を3点の鍵の押圧操作位置に配置した方式(以下、これを便宜上3メイク式タッチレスポンススイッチと呼ぶ)とが知られている。
【0003】
上記2メイク式あるいは3メイク式タッチレスポンススイッチについて、図5を用いて簡単に説明する。図5は、電子鍵盤楽器における鍵盤部分の構成を部分的に拡大して示した構成図である。ただし、ここでは2メイク式あるいは3メイク式タッチレスポンススイッチをそれぞれ適用した電子鍵盤楽器における鍵の構成を比較し易くするために同一図面上に示している。鍵盤1は複数の白鍵と複数の黒鍵とを備えているものであるが、ここでは図5の手前に現れている鍵11(白鍵)を例に説明する。その他の鍵(白鍵及び黒鍵)についても同様の構成となっている。鍵11は、上方からの押し込み動作により下方に揺動可能である(図中の押し込み方向参照)。なお、この図5に示すように、各鍵において所定の一番上の押下位置に配置されたセンサをaセンサ、所定の中間点の押下位置に配置されたセンサをbセンサ、所定の一番下の押下位置に配置されたセンサをcセンサと呼ぶ。
【0004】
この図5から理解できるように、2メイク式の電子鍵盤楽器には鍵11の押し始めと押し込んだときに対応するそれぞれの押下位置にセンサ(aセンサ及びcセンサ)が配置されている。該配置された各センサの接点スイッチが鍵11の揺動に応じてスイッチングされることにより、各センサは当該鍵11の押下状態を検出する。そして、各センサにより検出された当該鍵11の押下状態に応じて、該鍵11に割り当てられた音高での楽音の発生開始(発音)と発生停止(消音)が制御されるようになっている。また、こうした楽音の発音・消音の制御と共に、その2つの接点スイッチによる検出時間の時間差に応じて鍵11の押し込み動作の速さを検出してベロシティを制御することもできるようになっている。他方、3メイク式は前記2メイク式を進化させたものと言えるものであって、鍵11の押下位置として押し始めと押し込んだときに対応するそれぞれの押下位置の他にその間の所定の中間位置を検出することができるように、それぞれに対応する位置にセンサ(aセンサ及びcセンサに加えてbセンサ)を配置したものである。この3メイク式によれば2メイク式に比べてより細かい鍵11の動作を検出することができることから、鍵11を完全に押し始め位置まで戻すことなく中間点に戻すだけで再発音指示を行うことができるようになるし(これにより鍵の操作による同音連打性が向上する)、また鍵11の押し込み動作の速さをより正確に検出することができることからベロシティをより細かく制御することができるようにもなる。
【0005】
なお、図5に示した複数のセンサのうち、bセンサ及びcセンサは鍵11が押し込まれたときのみを、つまり鍵11の押し込みが浅い位置から深い位置へと移動したことを検知することのできるセンサである。aセンサは鍵11が押し込まれたときに加えて鍵11が押し込まれる前の元の位置に戻る、つまり鍵11が押下されることにより鍵11の押し込みが浅い位置から深い位置へと移動したこと及び鍵11が離鍵されることにより鍵11の押し込みが深い位置から浅い位置へと移動したことの両方を検知することのできるセンサである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般的に電子鍵盤楽器における鍵盤部分の構造は2メイク式タッチレスポンススイッチ又は3メイク式タッチレスポンススイッチのどちらか一方に構成されており、そうした鍵盤部分の構造にあわせて楽音発生のための信号制御を行うためには専用の発音制御プログラムを2メイク式用と3メイク式用にそれぞれ別々に用意し、鍵盤部分の構造にあわせて該当する発音制御プログラムをインストールしておかなければならなかった。しかし、発音制御プログラムを2メイク式用又は3メイク式用とに分けてそれぞれを別々に開発するのは開発コストがかさむし、また発音制御プログラム自体に変更・追加・修正などがあった場合にも別々に対応しなければならず手間がかかる、という問題点があった。さらに、最近ではパーツのグレードアップを後で行うことのできるようにした構造体を持つ電子鍵盤楽器が知られている。こうしたものにおいて鍵盤部分を2メイク式の鍵盤から3メイク式の鍵盤へとグレードアップしたような場合、発音制御プログラムも2メイク式用のものから3メイク式用のものへと交換(再インストール)する必要があるが、こうした交換作業は面倒であるだけでなく交換作業を行うこと自体を忘れ易く都合が悪い。
【0007】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、2メイク式タッチレスポンススイッチ(第1のタイプの鍵操作検出装置)又は3メイク式タッチレスポンススイッチ(第2のタイプの鍵操作検出装置)のどちらの構造の鍵盤部分を具えた電子鍵盤楽器に対しても対応可能である、2メイク式タッチレスポンススイッチ(第1のタイプの鍵操作検出装置)又は3メイク式タッチレスポンススイッチ(第2のタイプの鍵操作検出装置)のいずれにも適用しうることが可能な発音制御プログラム及びそれを用いた電子鍵盤楽器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る発音制御プログラムは、押下方向に動く鍵の押圧操作位置に応じて所定の上位置及び下位置のオン検出信号をそれぞれ生じ、押下とは反対方向に動く鍵の前記所定の上位置に応じてオフ検出信号を生じる2位置検出タイプの鍵操作検出装置と、押下方向に動く鍵の押圧操作位置に応じて所定の上位置及び下位置とその中間に位置する所定の中間位置のオン検出信号をそれぞれ生じ、押下とは反対方向に動く鍵の前記所定の上位置に応じてオフ検出信号を生じる3位置検出タイプの鍵操作検出装置のいずれにも適用しうる発音制御プログラムであって、コンピュータに、前記鍵操作検出装置からの検出信号を受け付ける第1のステップと、前記受け付けた検出信号に基づき、前記上位置のオン検出信号の発生後に前記下位置のオン検出信号が発生されたか否かを判定し、そうであれば第1のキーオン信号を発生する第2のステップと、前記受け付けた検出信号に基づき、前記第1のキーオン信号の発生後かつキーオフ信号の発生前に、前記中間位置のオン検出信号が発生されその後前記下位置のオン検出信号が発生されたか否かを判定し、そうであれば第2のキーオン信号を発生する第3のステップと、前記受け付けた検出信号に基づき、前記第1又は第2のキーオン信号の発生後に、前記上位置に応じた前記オフ検出信号が生じたか否かを判定し、そうであれば発生済みの前記第1及び第2のキーオン信号に対応づけてキーオフ信号を発生する第4のステップとを実行させることを特徴とする。
【0009】
この発明によると、演奏者により同音連打された場合に、演奏者が用いている鍵盤の構成によらずに正しく同音連打による楽音を発生させることができるようになる。すなわち、本発明に係る発音制御プログラムは、押下方向に動く鍵の押圧操作位置に応じて所定の上位置及び下位置のオン検出信号をそれぞれ生じ、押下とは反対方向に動く鍵の前記所定の上位置に応じてオフ検出信号を生じる2位置検出タイプの鍵操作検出装置と、押下方向に動く鍵の押圧操作位置に応じて所定の上位置及び下位置とその中間に位置する所定の中間位置のオン検出信号をそれぞれ生じ、押下とは反対方向に動く鍵の前記所定の上位置に応じてオフ検出信号を生じる3位置検出タイプの鍵操作検出装置のいずれにも適用しうる発音制御プログラムである。この発音制御プログラムでは、鍵操作検出装置から受け付けた検出信号に基づき所定の上位置から所定の下位置に鍵が到達した場合には第1のキーオン信号を発生し、前記第1のキーオン信号の発生後かつキーオフ信号の発生前に所定の中間位置から所定の下位置に鍵が到達した場合には第2のキーオン信号を発生する。さらに、前記第1又は第2のキーオン信号の発生後に、前記上位置に応じた前記オフ検出信号が生じた(前記上位置に鍵が戻った)場合には発生済みの前記第1及び第2のキーオン信号に対応づけてキーオフ信号を発生する。なお、この発音制御プログラムを実行する電子鍵盤楽器に適用された鍵操作検出装置が2位置検出タイプの鍵操作検出装置である場合は、前記中間位置の検出信号は発生されないので、前記第3のステップで、肯定的な判定がなされることはなく、よって、第2のキーオン信号が発生されることはない。その場合、同音連打に際しては、第1のキーオン信号が繰り返しされる。一方、この発音制御プログラムを実行する電子鍵盤楽器に適用された鍵操作検出装置が3位置検出タイプの鍵操作検出装置である場合は、前記中間位置の検出信号が発生されるので、中間位置と下位置の間の連打操作に応じて、前記第3のステップでは、第2のキーオン信号を繰り返し発生する。これにより、本発明に係る発音制御プログラムは前記2位置検出タイプの鍵操作検出装置及び前記3位置検出タイプの鍵操作検出装置のどちらに用いられた場合であっても正しく同音連打での楽音を発生することができるようになる。
【0010】
本発明は、コンピュータまたはDSP等のプロセッサのプログラムの発明として構成し実施することができるのみならず、そのようなプログラムを記憶した記憶媒体の形態で実施することもできる。また、本発明は、装置の発明として構成し実施することもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。
【0012】
図1は、この発明に係る発音制御プログラムを適用した電子鍵盤楽器における制御機能の一実施例を示した機能ブロック図である。この実施の形態において図1に示す各機能は、図示しないマイクロプロセッサユニット(CPU)、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)からなるマイクロコンピュータの制御の下に対応する各種ソフトウエアプログラムが実行されることにより実現される。勿論、コンピュータソフトウエアプログラムの形態に限らず、DSP(Digital Signal Processor)によって処理されるマイクロプログラムの形態でも実施可能であり、また、この種のプログラムの形態に限らず、ディスクリート回路又は集積回路若しくは大規模集積回路等を含んで構成された専用ハードウエア装置の形態で実施するようにしてもよい。なお、以下の説明では理解しやすくするために、発音制御部3において鍵の押し込み状態に応じて発生するキーオン/キーオフ信号を便宜的に基本キーオン/キーオフ信号又は拡張キーオン/キーオフ信号に分けて説明しているが、ミキサ制御部9やその他の制御部で該信号を用いる際には基本キーオン/キーオフ信号・拡張キーオン/キーオフ信号どちらの信号も同じキーオン/キーオフ信号であり区別されることなく用いられ、該信号に応じて各鍵に対応する音高での楽音発生/消音などの各種制御が行われる。
【0013】
キースキャン制御部3はE−Busドライバ部2を介して各鍵毎に操作情報を受信して、複数の鍵の中から押下操作された鍵を順次に抽出するための検索処理を行う。E−Busドライバ部2は、鍵操作に応じて各鍵に配置されたセンサ(図5参照)による操作情報を各種制御処理を実行するCPUやDSP等に対して送信可能とするためのインタフェースドライバである。電子鍵盤楽器において個々の鍵が演奏者により押下操作されると、個々の鍵の動き(押下位置)に応じた操作情報が各鍵の所定の押下位置に配置された複数のセンサスイッチ(図5参照)により発生される。そこで、キースキャン制御部3ではE−Busドライバ部2を介して取得した操作情報に基づき、該操作情報を発生した鍵を操作に応じた発音制御を行うための鍵として抽出する。発音制御部4は、抽出された鍵において各センサから出力された操作情報を解釈してキーオン及びキーオフ信号を生成し出力する、つまり鍵の押下位置にあわせて発音制御を行う。また、センサから出力された操作情報からベロシティ値を算出することもできる。
【0014】
こうした処理を行う発音制御部4は、大きく基本キーモニタ制御部4aと拡張キーモニタ制御部4bとに分けることができる。基本キーモニタ制御部4aは従来知られている2メイク式構成の鍵の操作に関してのキーモニタ処理を行うものであり、基本キーオン/キーオフ信号の発生に関する処理のみを実行する。ここで、この実施例における基本キーオン/キーオフ信号とは、ある1つの鍵盤において「鍵が全く操作されていない状態から始めて押されたとき」と「鍵の操作後に完全に離されたとき」に発生する1組のキーオン/キーオフ信号を示すものである。他方、拡張キーモニタ制御部4bは3メイク式構成の鍵の操作に関してのキーモニタ処理を行うものであり、上記基本キーオン/キーオフ信号を除いた拡張キーオン/キーオフ信号の発生に関する処理のみを実行する。すなわち、3メイク式構成の電子鍵盤楽器において、基本キーオン信号の発生後に鍵が完全に離される前の途中位置まで離されて再度押し込まれたような場合には、その押し込み回数にあわせて(例えば、所定の各センサが検知を行うたび毎に)キーオン信号を発生する(以下、こうした信号を上記基本キーオン信号と区別するために便宜的に拡張キーオン信号と呼ぶ)。また、「鍵の操作後に完全に離されたとき」には上記基本キーオフ信号と共に、発生された拡張キーオン信号の数に対応するだけのキーオフ信号を発生させる(以下、こうした信号を上記基本キーオフ信号と区別するために便宜的に拡張キーオフ信号と呼ぶ)。すなわち、この実施例における拡張キーオン/キーオフ信号とは、基本となる1組の基本キーオン/キーオフ信号を除いたキーオン/キーオフ信号を示すものである。
【0015】
発音制御部4により発生された基本キーオン/キーオフ信号及び拡張キーオン/キーオフ信号は、パネル制御部5、ハーモニー/エコー制御部6、コード判定制御部7、ガイド制御部8、ミキサ制御部9の各制御部に送られ、各制御部では受信したキーオン/キーオフ信号に応じて各種処理を実行する。例えば、パネル制御部5では、液晶表示パネル(LCD)やCRT等から構成されるディスプレイ上に表示された楽譜上の該当する音符をキーオン信号にあわせて指示するなどの各種表示処理を実行する。ハーモニー/エコー制御部6では、キーオン信号に対応して発生される楽音に対してハーモニーやエコーなどの音楽的特徴を付加する。コード判定制御部7では、複数のキーオン信号に対応して発生される楽音の音高に基づいてコードを判定する。ガイド制御部8では、キーオン/キーオフ信号に応じて鍵盤の所定位置に配置された発光部等の点灯制御を行う。発光部は演奏者が操作した鍵盤を指示する演奏ガイド等を行うためのものであって、例えばLEDのような発光体である。ミキサ制御部9は、ユーザによる鍵盤操作に応じて発生されたキーオン/キーオフ信号などの演奏情報を入力し、これらの演奏情報に基づいて楽音を発生する。すなわち、各鍵の操作に応じて生成されたキーオン/キーオフ信号やベロシティ値に応じて、例えば所定のテーブルなどにおいて当該鍵に対応させて予め決めてある音高や音色になるように音源で楽音信号を発生させ、該楽音信号をDA変換してアンプ等で増幅後にスピーカから楽音として発音させる。
【0016】
上述したように、発音制御部4では鍵の操作状態にあわせて基本キーモニタ制御部4aと拡張キーモニタ制御部4bとが使い分けられ、それぞれの制御部では基本キーオン/キーオフ信号又は拡張キーオン/キーオフ信号のいずれかを発生する。そこで、こうした処理を実行する発音制御処理について、図2を用いて説明する。図2は、「発音制御処理」の一実施例を示すフローチャートである。この図2に示す「発音制御処理」は2メイク式タッチレスポンススイッチ又は3メイク式タッチレスポンススイッチのいずれの方式を用いた電子鍵盤楽器に対しても適用可能である共通の発音制御プログラムであって、鍵盤の各鍵がどのように操作変化したかを検出して、その操作変化をキーオン/キーオフ信号としてどのように反映させて発生するかを制御するものである。以下、図2に示したフローチャートに従って、当該処理の動作を説明する。なお、この実施例に示した「発音制御処理」ではキースキャン制御部3(図1参照)により抽出された個別の鍵について順次に以下の処理を実行する。
【0017】
ステップS1、ステップS4、ステップS6のそれぞれの処理では、個々の鍵の所定位置に配置された複数のセンサ(以下では説明の便宜上、図5に示したように一番上に配置されたセンサをaセンサ、中間点に配置されたセンサをbセンサ、一番下に配置されたセンサをcセンサと呼ぶ)からの信号を検出した鍵において、当該信号が複数センサのうちのいずれのセンサがオンされたことにより検出された信号であるかを判定する。一番上に配置されたaセンサがオンされたことによる場合には(ステップS1のYES)、ダンパーオン(ステップS2)してタイマーカウントを開始する(ステップS3)。すなわち、鍵の押し込みの開始に関するaセンサの出力を検知したらダンパーオンすると共に、タイマーカウントによる時間計測を開始する。このタイマーカウントによって計測される時間は、鍵を弾いた強さや速さを決定する際に用いられるベロシティ値を決定するために用いられる。aセンサがオンされたことによるものではなく中間点に配置されたbセンサがオンされたことによる場合には(ステップS4のYES)、タイマーカウントによる時間計測をし直す(ステップS5)。すなわち、鍵の押し込み途中にあるbセンサの出力を検知したら鍵が中程まで操作されたものとして、既に計測開始されているタイマーカウントによる時間計測を一旦初期化(例えば0にクリア)した後に再度時間計測を開始する。こうすることにより、3メイク式構成の場合において、bセンサとcセンサ間を鍵が通過する時間に応じてベロシティ値を決定することができる。なお、2メイク式構成の場合にはそもそもbセンサが配置されていないことから、当該処理が実行されることはない。以上のようにして、aセンサ又はbセンサがそれぞれオンされた場合に行われる各処理は、2メイク式構成(ステップS1〜ステップS3)及び3メイク式構成(ステップS4、ステップS5)のそれぞれにおいてベロシティを決定するための鍵の操作速度を検出するために必要な処理である。
【0018】
aセンサ及びbセンサがオンされたことによるものではなく一番下のcセンサがオンされたことによるものである場合には(ステップS6のYES)、既にキーオン中であるか否か、具体的には基本キーオン信号が発生済みであるか否かを判定する(ステップS7)。未だキーオン中でない場合には(ステップS7のNO)、タイマーカウントによる時間計測を一旦停止し、停止させた後にタイマーカウント値を初期化(例えば0にクリアー)して(ステップS8)、基本キーオン信号の発生を行う(ステップS9)。上記各処理の終了後には、ステップS5の処理へいく。このようにして、鍵が押し込まれた状態に関するcセンサの出力を検知した場合、現在キーオン中でなければキーオン状態とするために基本キーオン信号を発生する。ここで、キーオン中である場合に更に基本キーオン信号を発生させない理由は、キーオンに1対1に対応するようにして出力すべきキーオフの数があわないことが生じて、当該鍵を離鍵しても当該鍵に対応付けられている音高での楽音が鳴り続けてしまうことを防ぐためである(これについての詳細は後述する)。また、cセンサがオンされた場合には、ベロシティを決定するための押鍵速度のベースとなるタイマーカウントによる時間計測を停止させてタイマーカウント値を確定する。この確定されたタイマーカウント値はベロシティ制御に使用するために、ミキサ処理部9(図1参照)等に送られる。
【0019】
上記ステップS1、ステップS4、ステップS6において、aセンサ〜cセンサまでの全てのセンサがオンされていない場合には(ステップS1、ステップS4、ステップS6が全てNO)、aセンサがオフされたことによるものか否かを判定する(ステップS10)。aセンサがオフされたことによる場合には(ステップS10のYES)、基本キーオフ信号を発生して(ステップS11)、ステップS12の処理へいく。ステップS12では、拡張キーモニタ処理を実行する。該拡張キーモニタ処理は、基本となる1組の基本キーオン/基本キーオフ信号を除いたキーオン/キーオフ信号、つまり拡張キーオン/拡張キーオフ信号を発生する処理である。すなわち、3メイク式構成の場合のみに処理が実行される3メイク式構成の電子鍵盤楽器専用の処理であって、2メイク式構成の電子鍵盤楽器においては特に実行されない処理である。こうした拡張キーモニタ処理については後述する(図3参照)。ステップS13では、次の鍵を選択し当該鍵について上記各処理を実行するためにステップS1の処理へ戻る。このようにして、上記ステップS6〜ステップS12までの各処理では楽音の発生開始(発音)又は楽音の発生停止(消音)を制御する。
【0020】
次に、上述した「発音制御処理」において実行される「拡張キーモニタ処理」(図2のステップS5参照)について説明する。図3は、「拡張キーモニタ処理」の一実施例を示すフローチャートである。
【0021】
ステップS21では、発音中であるか否かを判定する。すなわち、現在当該鍵が操作されてキーオンが行われた状態であるか否かを判定する。発音中でない場合には(ステップS21のNO)、当該処理を終了する。発音中である場合には(ステップS21のYES)、新たにcセンサーがオンされたか否かを判定する(ステップS22)。cセンサーがオンされている場合には(ステップS22のYES)、タイマーカウント値が0でないかを判定する(ステップS25)。タイマーカウント値が0である場合には(ステップS25のNO)、キーオンした後に鍵が中間位置(bセンサ)まで戻される前に再度鍵が押し込まれて一番下の位置(cセンサ)まで達したことになるため、以下に示すステップS26〜ステップS28の各処理を実行することなく当該処理を終了する。タイマーカウント値が0でない場合には(ステップS25のYES)、タイマーカウントによる時間計測を停止してタイマーカウント値を確定させてから、該タイマーカウント値を初期化(例えば0にクリア)する(ステップS26)。すなわち、タイマーカウントが進んでいた、つまり時間計測が行われている場合には鍵が多少戻された操作が行われたことになり、そのタイマーカウントを停止して確定したタイマーカウント値を新規に発生させる楽音のベロシティに用いるようにする。そして、そのタイマーカウント値を使用後はクリアしておくことで、次の操作に応じた時間計測を行うことができるように準備しておく。そして、回数をカウントして(ステップS27)、この鍵におけるキーオン信号を再発生させる(ステップS28)。すなわち、新規に発生させるキーオン(拡張キーオン)信号の数をカウントしておく。このステップS27の処理を行う度に数を増やしていくとよい。
【0022】
一方、上記ステップS22において、cセンサーがオンされていない場合には(ステップS22のNO)、aセンサがオフされたか否かを判定する(ステップS23)。aセンサがオフされている場合には(ステップS23のYES)、上記ステップS27においてカウントされた回数の数だけのキーオフ(拡張キーオフ)信号を発生する(ステップS24)。
【0023】
上記「発音制御処理」の動作について、具体例を用いて説明する。図4は、鍵の押し込み動作による鍵の押し込み位置の時間的な推移と発生される各信号との関係を概念的に示した図である。図4(a)は2メイク式構成の電子鍵盤楽器における鍵位置と発生信号との関係を、図4(b)は3メイク式構成の電子鍵盤楽器における鍵位置と発生信号との関係を表したものである。なお、以下の説明で記載する各ステップは、上記図2に示した発音制御処理及び図3に示した拡張キーモニタ処理における各ステップに対応する。
【0024】
まず、2メイク式構成の電子鍵盤楽器における信号発生について、図4(a)を用いて説明する。当該電子鍵盤楽器において、演奏者による鍵の押し込み動作に応じて鍵がaセンサの位置(a1)を上方から下方へと通過した場合にはダンパーオン及びタイマーカウントが開始され(ステップS2及びステップS3)、更に押し込み動作が続けられて鍵がそのままcセンサの位置(c1)まで達した場合には、今回の操作以前に1度もcセンサの位置まで鍵が達しておらず当該電子鍵盤楽器は未だキーオンされた状態でないのでタイマーカウントを停止して基本キーオン信号を発生する(ステップS7〜ステップS9)。その後、演奏者による鍵の押し込みが一旦緩められることに応じて、鍵がaセンサの位置まで戻ることなくaセンサ〜cセンサまでの途中の位置まで離され、その後再度cセンサの位置(c2)まで押し込まれた場合には、今回の操作以前に1度cセンサの位置まで達しており既にキーオンされた状態(つまり発音中)であることから、ここでは基本キーオン信号を発生しない(ステップS7〜ステップS9)。また、この場合にはタイマーカウント値が0であることから(ステップS25)、拡張キーオン信号の発生(ステップS28)を行わない。
【0025】
その後何回か繰り返して鍵がaセンサの位置まで戻ることなくcセンサの位置(c3更にはc4)まで押し込まれた場合には上記c2の時と同様であり、どちらの場合においても基本キーオン信号及び拡張キーオン信号の両方を共に発生しない。演奏者による鍵の押し込みが緩められ、鍵がaセンサの位置(a2)まで戻りaセンサを下方から上方へ通過した場合には、基本キーオフ信号を発生する(ステップS11)。以上のように、2メイク式構成の電子鍵盤楽器の場合には最初の鍵の押し込み時においてcセンサの位置を通過すると基本キーオン信号が発生され、鍵が繰り返しaセンサの位置まで戻ることなくcセンサの位置まで押し込まれたとしてもキーオン/キーオフ信号が発生されず、そして鍵がaセンサの位置に戻ると基本キーオフ信号が発生される。すなわち、鍵のaセンサの位置の通過にあわせて1組の基本キーオン/キーオフ信号のみが発生される。また、鍵がaセンサの位置まで戻ることなくaセンサ〜cセンサまでの途中の位置まで離された場合には新たにタイマーカウントによる時間計測を行うこともないことから、ベロシティ値は一定のままである。したがって、2メイク式構成である電子鍵盤楽器の場合には、鍵が押し込まれた後にaセンサの位置に戻るまで鍵を離す操作を演奏者が行わない限り、同音連打での楽音発生は行われない。
【0026】
次に、3メイク式構成の電子鍵盤楽器における信号発生について、図4(b)を用いて説明する。当該電子鍵盤楽器において、演奏者による鍵の押し込み動作に応じて鍵がaセンサの位置(a1)を上方から下方へと通過した場合にはダンパーオン及びタイマーカウントが開始されるが(ステップS2及びステップS3)、そのままbセンサの位置(b1)を通過した場合にはタイマーカウントがし直される(ステップS5)。更に押し込み動作が続けられてcセンサの位置(c1)まで達すると、上述した2メイク式と同様にして基本キーオン信号を発生する(ステップS7〜ステップS9)。3メイク式構成である電子鍵盤楽器において、演奏者による鍵の押し込みが一旦緩められることに応じて、鍵がaセンサの位置まで戻ることなくaセンサの位置からcセンサの位置までの途中の位置まで離され、その後再度cセンサの位置まで押し込まれる場合として2通りの場合がある。1つは鍵がaセンサの位置からbセンサの位置までの途中の位置まで離されてから再度cセンサの位置まで押し込まれる場合であり、もう1つは鍵がbセンサの位置からcセンサの位置までの途中の位置まで離されてから再度cセンサの位置まで押し込まれる場合である。
【0027】
鍵がaセンサの位置まで戻ることなくaセンサの位置からbセンサの位置(b2又はb3)までの途中の位置まで離された場合には、その都度タイマーカウントがし直される(ステップS5)。これにより、個々の操作時における押し込みの強さや速度に応じたベロシティ値を確定することができるようにしている。その後再度cセンサの位置(c2又はc3)まで押し込まれた場合には、今回の操作以前に既に1度cセンサの位置まで達しており既にキーオンされた状態(つまり発音中)であることから、これらの動作時においては基本キーオン信号を発生しない(ステップS7〜ステップS9)。ただし、この場合にはタイマーカウント値が0でないことから(ステップS25)、タイマーカウント値をクリアして回数をカウントしながらそれぞれの操作に応じて拡張キーオン信号の発生を行う(ステップS26〜ステップS28)。ここでは、cセンサの位置c2及びc3に達する毎に、拡張キーオン信号を発生する。
【0028】
一方、鍵がaセンサの位置まで戻ることなくbセンサの位置からcセンサの位置までの途中の位置まで離され、その後再度cセンサの位置(c4)まで押し込まれた場合には、タイマーカウントがし直されることがない(ステップS5)。また既にキーオンされた状態であることから、ここでは基本キーオン信号を発生しない(ステップS7〜ステップS9)。この場合にはタイマーカウント値が0であることから(ステップS25)、拡張キーオン信号の発生(ステップS28)を行わない。すなわち、この場合には基本キーオン信号及び拡張キーオン信号の両方を共に発生しない。演奏者による鍵の押し込みが緩められ、鍵がaセンサの位置(a2)まで戻りaセンサを下方から上方へ通過した場合には、回数カウントの数だけ拡張キーオフ信号を発生する。ここでは、回数カウントが2回カウントされていることから、2個の拡張キーオフ信号を発生する(ステップS24)。更に、基本キーオフ信号も発生する(ステップS11)。
【0029】
このように、3メイク式構成の電子鍵盤楽器の場合には最初の鍵の押し込み時においてaセンサの位置を通過すると基本キーオン信号が発生され、鍵が繰り返しaセンサの位置からbセンサの位置まで戻ってからcセンサの位置まで押し込まれるとその回数分の拡張キーオン/キーオフ信号が発生される。そして鍵がaセンサの位置に戻ると、発生した拡張キーオン信号の数に対応しただけの拡張キーオフ信号と基本キーオフ信号を発生する。すなわち、鍵のbセンサ及びcセンサの位置の通過回数にあわせて1組のキーオン/キーオフ信号を発生する。また、鍵がaセンサの位置まで戻ることなくaセンサ〜bセンサまでの途中の位置まで離された場合には新たにタイマーカウントによる時間計測を行うことから、ベロシティ値は再度の鍵の押し込み動作によって異なる。したがって、3メイク式構成の電子鍵盤楽器の場合には、鍵が押し込まれた後にbセンサの位置に戻るまで鍵を離す操作を演奏者が行えば、同音連打としての楽音の発生が行われる。すなわち、3メイク式構成の電子鍵盤楽器は上述した2メイク式構成の電子鍵盤楽器に比べて、各段に同音連打で楽音を発生させるに操作性が非常によい。
【0030】
以上のようにして、本発明に係る発音制御プログラムは2メイク式及び3メイク式構成のどちらの電子鍵盤楽器に用いられたとしても、鍵操作に応じた適切な楽音を発生することができる。したがって、2メイク式及び3メイク式構成の電子鍵盤楽器であっても上記したような発音制御プログラムを共通に用いればよく、発音制御プログラムを別々に開発しなくてもよいことから、開発全体のコストを抑えることができる。また、予め上記したような発音制御プログラムを記憶しておくことによって、2メイク式構成から3メイク式構成へと鍵盤をグレードアップした場合であっても発音制御プログラムの入れ替えを行う必要がなく便利である。
【0031】
本発明に係る発音制御プログラムをトランスポーズ機能やオクターブシフト機能などを有する電子鍵盤楽器に適用した場合、トランスポーズの切り替え指示又はオクターブシフトの指示がなされた状態の後の同音連打の発音指示はトランスポーズ切り替え後又はオクターブシフト後の音高での発音に変更され、トランスポーズ切り替え前又はオクターブシフト前の発音指示はトランスポーズ切り替え前又はオクターブシフト前の音高での発音を継続させるものとなる。すなわち、トランスポーズ又はオクターブシフトの切り替えタイミングにおいて、トランスポーズ切り替え前又はオクターブシフト前の音高での発音全てに対して一旦ノートオフ信号を発して消音することなく、該当する音高での発音を続行する。例えば、音高「C4」から音高「C5」のようにしてオクターブシフトが行われたような場合には、「C4」に対するノートオフ信号を発生することなくそのまま「C4」での発音を続けると共に、新たに「C5」に対する発音を開始するように発音制御する。そして、鍵盤が離された場合には、「C4」「C5」共にノートオフ信号を発生して消音するように発音制御する。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、発音制御プログラムを2メイク式構成の電子鍵盤楽器及び3メイク式構成の電子鍵盤楽器に共通して用いることができるようにしたことから、発音制御プログラムに係るコストを低く抑えることができるようになる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る電子楽器の全体構成の一実施例を示したハード構成ブロック図である。
【図2】 発音制御処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図3】 拡張キーモニタ処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図4】 鍵の押し込み動作による鍵の押し込み位置の時間的な推移と発生される各信号との関係を概念的に示した図であり、図4(a)は2メイク式構成の電子鍵盤楽器における鍵位置と発生信号との関係を、図4(b)は3メイク式構成の電子鍵盤楽器における鍵位置と発生信号との関係を表す。
【図5】 電子鍵盤楽器における鍵盤部分の構成を部分的に拡大して示した構成図である。
【符号の説明】
1…鍵盤、11…鍵、2…E−Busドライバ部、3…キースキャン部、4…発音制御部、4a…基本キーモニタ制御部、4b…拡張キーモニタ制御部、5…パネル制御部、6…ハーモニー/エコー制御部、7…コード判定部、8…ガイド制御部、9…ミキサ制御部
Claims (2)
- 押下方向に動く鍵の押圧操作位置に応じて所定の上位置及び下位置のオン検出信号をそれぞれ生じ、押下とは反対方向に動く鍵の前記所定の上位置に応じてオフ検出信号を生じる2位置検出タイプの鍵操作検出装置と、押下方向に動く鍵の押圧操作位置に応じて所定の上位置及び下位置とその中間に位置する所定の中間位置のオン検出信号をそれぞれ生じ、押下とは反対方向に動く鍵の前記所定の上位置に応じてオフ検出信号を生じる3位置検出タイプの鍵操作検出装置のいずれにも適用しうる発音制御プログラムであって、コンピュータに、
前記鍵操作検出装置からの検出信号を受け付ける第1のステップと、
前記受け付けた検出信号に基づき、前記上位置のオン検出信号の発生後に前記下位置のオン検出信号が発生されたか否かを判定し、そうであれば第1のキーオン信号を発生する第2のステップと、
前記受け付けた検出信号に基づき、前記第1のキーオン信号の発生後かつキーオフ信号の発生前に、前記中間位置のオン検出信号が発生されその後前記下位置のオン検出信号が発生されたか否かを判定し、そうであれば第2のキーオン信号を発生する第3のステップと、
前記受け付けた検出信号に基づき、前記第1又は第2のキーオン信号の発生後に、前記上位置に応じた前記オフ検出信号が生じたか否かを判定し、そうであれば発生済みの前記第1及び第2のキーオン信号に対応づけてキーオフ信号を発生する第4のステップと
を実行させることを特徴とする発音制御プログラム。 - 前記第2のステップでは、更に、前記上位置のオン検出信号の発生から前記下位置のオン検出信号の発生までの時間差をカウントして前記第1のキーオン信号に対応するベロシティ情報を生成し、
前記第3のステップでは、更に、前記中間位置のオン検出信号の発生から前記下位置のオン検出信号の発生までの時間差をカウントして前記第2のキーオン信号に対応するベロシティ情報を生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の発音制御プログラム。
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