JP4855202B2 - 電子鍵盤楽器 - Google Patents

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Description

本発明は電子鍵盤楽器に関し、特に、ハンマー系における弦に近い位置で速度検出と発音タイミングの検出とを行う電子鍵盤楽器に用いて好適な技術に関するものである。
従来、電子鍵盤楽器において、ハンマー系における弦に近い位置で速度検出と発音タイミングの検出とを行い、実際のピアノ(アコースティックピアノ)に近い連打性などが得られるようにした電子鍵盤楽器や消音ピアノのタッチ検出装置が実用化されている。
このようなタッチ検出装置のキーオフ検出点は、鍵盤やハンマーの初期位置に比較的近い場所に配設されていることが多いため、キーオフを検出することなくキーオンが連続して検出される。このため、深い位置で行われる連打を確実に検出することができ、トリル演奏などが行われた場合においても音抜けすることなく検出を行うことが可能となっている。
また通常、打弦後にハンマーはバックチェックにて捕らえられ、あるいはバックチェックに寄りかかるようにしてハンマーの運動が停止するが、強打時にはバックチェックで跳ね返るような運動(ハンマーバウンド)をすることもある。
このとき、一旦オンした後で、バウンドにて再び速度検出手段にまで跳ね返り、第2のキーオン情報が発生する。この第2のキーオン情報の強度は、第1のキーオン情報(最初のキーオン情報)の強度と比較して小さい特徴がある。
このとき、同一キーである第1のオン情報での楽音を急速リリースさせ、第2のオン情報を通常通りに発音させる方法では、音源の発音チャンネルを他のキーの発音にまわせる利点があるが、このキーにおいては第2のキーオン情報に基く発音が残り、演奏とは対応しない音量となってしまう問題点があった。
また、オンが連続するタイプのタッチ検出装置ではないが、このような不具合を解消するために、例えば、特許文献1に記載の電子楽器では、第2のキーオン情報に基いて発音を行うときに、第1のキーオン情報での打弦強度を利用するため、音量感の違和感を無くす工夫が施されている。
特開平2−259798号公報
しかしながら、前記特許文献1の技術を利用して音量感の違和感を無くすようにした場合、エンベロープのピークが本来の第1のオン位置ではなく、第2のオン位置にずれてしまう問題点があった。
また、同一キーであるオンを常に別のチャンネルに割り当てる方法では、音量感やエンベロープのピーク位置などは概ね問題なくなるが、通常の連打であっても別のチャンネルに割り当てるため、発音チャンネルに不足が生じる恐れがあるという問題点があった。
本発明は前述の問題点にかんがみ、所定の時間内に同一キーがオンされた際に、音量感の違和感を無くすこと、及び発音チャンネルを効率良く使用することの両方を調和良く達成できるようにすることを目的とする。
本発明の電子鍵盤楽器は、ハンマー系でハンマーの速度検出と発音タイミングの検出を行い、キーオフを検出することなくキーオンを連続して検出可能なタッチ検出手段、前記タッチ検出手段により検出されるキーオンに基いて発音処理を行い、キーオフに基いて消音処理を行う楽音発生手段と、ある音程・ある時刻において最後に発音処理をしたキーオンを1回目のキーオン、その後同じ音程で検出されたキーオンを2回目のキーオンとする場合、1回目のキーオンが検出されてから2回目のキーオンが検出されるまでの時間を計測するキーオン間隔管理手段と、前記キーオン間隔管理手段により計測されるキーオン間隔に基いて前記楽音発生手段の動作を制御する発音制御手段とを有する電子鍵盤楽器において、前記発音制御手段は、1回目のキーオンが検出されてから2回目のキーオンが検出されるまでの間隔が所定時間内であると前記キーオン間隔管理手段により検出された場合には、前記2回目のキーオン検出に基く発音処理を新規チャンネルで行うように前記楽音発生手段を制御し、前記1回目のキーオンが検出されてから2回目のキーオンが検出されるまでの間隔が所定時間以上経過していると前記キーオン間隔管理手段により検出された場合には、前記1回目のキーオン検出に基いて行われている発音を消音処理してから前記2回目のキーオンに基く発音処理を新規チャンネルで行うように前記楽音発生手段を制御することを特徴とする。
本発明によれば、1回目のキーオンが検出されてから2回目のキーオンが検出されるまでの間隔が所定時間内であるとキーオン間隔管理手段により検出された場合には、前記2回目のキーオン検出に基く発音処理を新規チャンネルで行うように楽音発生手段を制御し、前記1回目のキーオンが検出されてから2回目のキーオンが検出されるまでの間隔が所定時間以上経過しているとキーオン間隔管理手段により検出された場合には、前記1回目のキーオン検出に基いて行われている発音を消音処理してから前記2回目のキーオンに基く発音処理を新規チャンネルで行うように楽音発生手段を制御するようにしたので、1回目のキーオン検出に基いて行われている発音の音量・エンベロープをそのまま残すことができ、聴感上の違和感を生じさせないようにすることができる。
また、通常の演奏・連打では発音チャンネルを速やかに開放することができるので、頻度が少ないバウンドが発生した時にのみ発音チャンネルを使用するだけで済む。
(第1の実施形態)
図1は、本発明を適用した電子ピアノの第1の実施形態を示すブロック図である。
図1に示される電子ピアノの構成は、システムバス100上に、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、パネルスキャン回路104aを介して接続された操作パネル部104、タッチ検出回路105aを介して接続されたセンサ105、及び音源LSI106が、各々接続されており、前記システムバス100を通じてこれらのデバイスに各種命令やデータの受け渡しが行なわれるように構成されている。
また、前記音源LSI106には、そこから出力された楽音信号を処理するDSP(Digital Signal Processor)120と、そこで処理された楽音信号をアナログ信号に変換するD/A変換回路121と、それを増幅するメインアンプ122が設けられている。そして、前記メインアンプ122から出力される原音系列信号を外部に発音するスピーカ123が設けられている。
前記CPU101は、前記ROM102のプログラムメモリ記憶部に記憶されている制御プログラムに従って前記電子ピアノの各部を制御するものである。また、前記プログラムメモリ記憶部に記憶されたアプリケーションプログラムを実行し、必要に応じて、RAM103を作業領域として使用し、さらにROM102に記憶された種々の固定データを使用しながらデータ処理を行う。
前記ROM102は、前述のように、電子ピアノ全体を制御するプログラムを格納している他に、前記CPU101が使用する種々の固定データが記憶されている。
前記RAM103は、装置のステータス情報を記憶したり、CPU101の作業領域として使用したりするものである。なお、前記電子ピアノを制御するための各種レジスタやフラグ等は、RAM103に定義されており、このRAM103は、CPU101により、システムバス100を介してアクセスされる。
前記操作パネル部104は、電源スイッチ、音色選択スイッチなど各種スイッチ及び所定の情報を表示する表示器などが設けられている。この操作パネル部104とシステムバス100との間に介在するパネルスキャン回路104aは、前記操作パネル部104に設けられた各スイッチ(図示せず)のセット/リセット状態を調べ、ON状態になっているパネルスイッチデータを検出してCPU101に送出する。
前記センサ105は、後述するようにハンマー系における弦に近い位置で速度検出と発音タイミングの検出とを行い、実際のピアノ(アコースティックピアノ)に近い連打性などが得られるようにするために設けられている。このセンサ105とシステムバス100との間に介在するタッチ検出回路105aは、センサ105から出力される信号に基いて鍵盤の操作状態を調べ、鍵盤タッチの強さ(速さ)を示すタッチデータを生成するとともに、ON又はOFF情報とその鍵盤ナンバーを出力するものである。このON/OFF情報及び鍵盤ナンバー、タッチデータは、システムバス100を介してCPU101に送られる。
前記音源LSI106は、CPU101から出力される信号に対応する原音波形データを波形メモリ107から読み出し、その楽音波形データにエンベロープを乗算し、楽音信号として出力する。
次に、図2を参照しながら本実施形態のキーオン/キーオフ検出構成について説明する。図2に示したように、本実施形態のハンマー系1はハンマー2、ハンマシャンク3、キャッチャ4及びバット5等から成り、センタピン6によってフレンジ7に回動自在に軸支されている。
また、第1のスイッチ10、第2のスイッチ11及び第3のスイッチ21を有し、これらのスイッチ10、11及び21は、図2に示したように、筐体12内に、ハンマー系1の回動方向に沿って所定の間隔で配設されている。シャッタ9は扇形に形成されており、キャッチャ4に固定されている。これらの第1のスイッチ10、第2のスイッチ11及び第3のスイッチ21は、いずれもシャッタ9を挟んで対向配置された発光部(図示せず)と対になって構成される光電スイッチである。
第1のスイッチ10は、離鍵時に発光部からの光を受光し、打鍵されてハンマー系1が回動を始め、ダンパ13が弦14から離れ始める時点でシャッタ9により発光部からの光が遮光される。そして、離鍵してダンパ13が弦14に接触した時点で、シャッタ9により再び発光部からの光を遮光される。
第2のスイッチ11は、離鍵時に発光部からの光を受光し、打鍵されてハンマー系1が回動を始め、ハンマー系1が任意の角度だけ回動した時点でシャッタ9によって発光部からの光が遮光される。そして、打弦が行われ、その反動でハンマー系1が逆向きの回動を始め、或る時点において発光部からの光を再び受光するようになっている。
第3のスイッチ21は、離鍵時に発光部からの光を受光し、打鍵されてハンマー系1が回動を始め、ハンマー2が弦14を打弦する寸前に発光部からの光がシャッタ9によって遮光される。そして、引き続いて回動した時点で打弦が行われ、その反動でハンマー系1が逆向きの回動を始め、前記或る時点よりも前の時点で再び発光部からの光を受光するようになっている。
次に、前述のように構成されたハンマー系1におけるキーオン検出時の制御について説明する。先ず、図3のフローチャートを参照しながら全体処理を説明する。
図3に示したように、処理が開始されるとステップS31においてイニシャル処理が行われる。この処理により、例えば、メモリ等の状態が予め決められた所定の方式に合致するように設定される。
次に、ステップS32においてパネルイベント処理が行われる。これにより、操作パネル部104のスキャン処理が行われ、パネルスキャン回路104aにより、前記操作パネル部104に設けられた各スイッチ(図示せず)のセット/リセット状態が調べられ、ON状態になっているパネルスイッチデータを検出してCPU101に送出される。
次に、ステップS33において、タッチイベント処理が行われる。この処理は、後述するように鍵盤にイベントが発生した場合に行われる処理である。
次に、ステップS34において、MIDIイベント処理が行われる。この場合は、鍵盤操作に係るイベント処理が行われ、「鍵盤を弾く(ノートオン)」、「鍵盤から指を離す(ノートオフ)」等のMIDIイベント処理が行われる。次に、ステップS35において、その他の処理が行われた後でステップS32に戻り、前述したステップS32〜ステップS35の処理が繰り返し行われる。
図4は、図3のステップS33で行われるタッチイベント処理の一例を説明するフローチャートである。
図4に示したように、タッチイベント処理においては、最初にオンイベント処理が行われる(ステップS41)。次に、ステップS42に進んでオフイベント処理が行われ、最後にその他の処理が行われる(ステップS43)。
次に、図5及び図6のフローチャートを参照しながら、図4のステップS41で行われるオンイベント処理について説明する。
図5は、本実施形態の処理を採用していない場合、すなわち、一般的に行われているオンイベント処理を示している。
図5に示したように、オンイベント処理においては、最初のステップS51においては「同一音程が発音中?」であるか否かが判定される。この判定の結果、「同一音程が発音中」であった場合にはステップS52に進んで同一音程を消音処理し、その後、ステップS53に進む。また、「同一音程が発音中?」でなかった場合にはステップS53に直接進む。ステップS53においては、「新規チャンネルでの発音処理を行う」。次に、ステップS54において発音・カウンタTable処理を行う。前述したステップS51〜ステップS54で行われる各処理の内容は、図6のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
次に、図6を参照しながら本実施形態で行われるオンイベント処理について説明する。
最初に、ステップS61においては「同一音程が発音中?」であるか否かが判定される。この判定は、図7に示す発音・カウンタTableに記録されている音程(KeyNo)を調べ、一致したものがあるか否かに基いて行われる。
ステップS61の判定の結果、「同一音程が発音中?」でなかった場合にはステップS65に直接進む。また、「同一音程が発音中」であった場合にはステップS62に進み、同一音程のカウント数が所定値以上であるか否かを判定する。この判定は、発音・カウンタTableに記録されているカウント数を読み出し、その値が所定値以上であるか否かに基いて行われる。
ステップS62の判定の結果、カウント数が所定値以上であった場合にはステップS63に進み、同一音程の消音処理を行う。この処理は、同一の音程を発音させている音源のチャンネルに、リリースフェーズ用のパラメータを転送・セットし、発音を強制的に終わらせる処理である。また、カウント数が所定値以下であった場合にはステップS65に進む。
次に、ステップS64に進み、発音・カウンタTableから消去する処理を行う。この処理は、消音処理した音程があったTableの音程(KeyNo)部分を"0"にして行う。その後、ステップS65に進んで「新規チャンネルでの発音処理を行う」。この処理においては、発音に必要な各種パラメータを音源LSI106にセットして発音を開始させる。
次に、ステップS66において発音・カウンタTableに記録する処理を行う。これは、発音・カウンタTableの音程(KeyNo)が"0"の場所に、今回の音程(1〜88)を記録し、カウント値を"0"にリセットする。なお、カウント値は、この処理とは別に、CPU101のタイマにより随時カウントアップされ、所定時間に相当するカウント値になったら、カウントアップをせずにその値を維持させるようにしている。
図7に、発音・カウンタTableの一例を示す。この例の場合は、「音程(KeyNo)」と「カウント値」とを記録する例を示しており、発音時には「1〜88」を記録し、消音時には"0"を記録するようにしている。
(第2の実施形態)
次に、図8のフローチャートを参照しながら本発明の第2の実施形態を説明する。
図8におけるステップS81〜ステップS86の各工程の処理内容は、図6におけるステップS61〜ステップS66の各工程の処理内容と同様である。
図6のフローチャートとの違いは、ステップS82において、同一音程のカウント数が所定値以上であるか否かを判定した結果、同一音程のカウント数が所定値以上でなかった場合にはリターンすることである。これは、キーイベントは発生してから所定の時間内に同一音程において発生した第2のキーオンイベントを無視することを示している。
このように処理することにより、所定の時間内に同一音程でキーオンイベントが2回発生した場合、2回目のキーオンイベントに基いた発音処理は行われなくなる。これにより、第1のキーオンイベントによる音量・エンベロープがそのまま残ることになるので、聴感上の違和感がない処理を行うことができる。また、発音チャンネルの消費を押さえることができる。
(第3の実施形態)
次に、図9のフローチャートを参照しながら本発明の第3の実施形態を説明する。
図9におけるステップS93以外の各工程の処理内容は、図6におけるステップS61〜ステップS66の各工程の処理内容と同様である。
本実施形態においては、ステップS92において、同一音程のカウント数が所定値以上であるか否かを判定した結果、同一音程のカウント数が所定値以上でなかった場合にはステップS93に進み、ベロシティ差が大きいか否かを判定する。この判定は、発音・カウンタTableにおける該当する音程に記録されているベロシティを読み出し、今回のベロシティと比較して行う。
この比較の結果、例えば、その差が「40」以上あれば差が大きいと判定する。また、この他の比較の仕方としては、元のベロシティの「50%」以下であれば差が大きいと判定するようにする判定方法も考慮することができる。
次に、前述のような処理を行った結果を、図10の波形図を参照しながら説明する。
図10(a)に示すように、第1の検出信号S1、第2の検出信号S2及び第3の検出信号S3の全てが"L"レベルに反転すると「キーオンイベント」であると検出される。図10(a)に示した例では、第1のキーオンON1及び第2のキーオンON2の2回が検出された例を示している。また、第1の検出信号S1、第2の検出信号S2及び第3の検出信号S3の全てが"H"レベルに反転すると「キーオフイベント」であると検出される。
図10(a)に示した検出信号S1〜S3が入力された場合において、図10(b)は本実施形態の処理を何も施さなかった場合の例(従来例)を示している。
図10(b)に示すように、「第1のキーオンイベント」で生成された第1のエンベローブb1は、「第2のキーオンイベント」が発生した時点で消音処理され、第2のエンベローブb2が生成される。
前述したように、「第2のキーオンイベント」は誤って検出されたキーイベントであるので第2のエンベローブb2は、本来の「キーオンイベント」である「第1のキーオンイベント」で生成されるべきエンベローブ(破線で示したエンベローブb1´)と比較して小さくなっている。
図10(c)は、前述した第1の実施形態の処理を施した例を示している。図10(c)に示したように、第1のキーオンON1が発生してから所定時間T1内に第2のキーオンON2が発生した場合においても、第1のキーオンON1に基く発音をリリースせずにそのまま残し、第2のキーオンON2に基く発音処理も通常通りに行う。
このようにすることにより、(イ)第1のキーオンON1に基く発音の音量・エンベロープがそのまま残ることにより、聴感上の違和感が生じないようにすることができる。
また、(ロ)通常の演奏・連打では発音チャンネルを速やかに開放することができ、頻度の少ないバウンドによる第2のキーオンON2のときのみ発音チャンネルが多く使用されるだけで済む。
図10(d)は、第2のキーオンON2を検出した際に、第1のキーオン情報でON1で検出した打弦強度を利用するようにした例(特許文献1に記載の技術)を示している。この場合、前述したように、本来は破線で示した位置に存在するピークP1が、実線で示したピーク位置P2に移動してしまう。
図10(e)は、第2の実施形態及び第3の実施形態を施した場合の波形を示す図である。
図10(e)に示したように、第1のキーオンON1が発生してから所定時間T1内に第2のキーオンON2が発生した場合には、前述したように第2のキーオンON2を無視して発音処理をしないようにしている。
これにより、(イ)第1のキーオンON1に基く発音の音量・エンベロープがそのまま残ることにより、聴感上の違和感が生じないようにすることができる。
また、(ロ)発音チャンネルの消費を押さえることができる、等の利点が得られる。
(本発明の他の実施形態)
前述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、前記各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、前記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
また、この場合、前記ソフトウェアのプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、およびそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えば、かかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、前述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
本発明の実施形態を示し、電子鍵盤楽器の全体構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態を示し、鍵盤とは一体となって動作しないアクション系(ハンマー系)の構成例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、全体処理を説明するフローチャートである。 タッチイベント処理手順の一例を説明するフローチャートである。 従来のオンイベント処理の一例を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、オンイベント処理の一例を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、発音・カウンタTableの一例を示す図である。 オンイベント処理の第2の実施形態を示すフローチャートである。 オンイベント処理の第3の実施形態を示すフローチャートである。 実施形態の処理を行った結果を説明する波形図である。
符号の説明
100 システムバス
101 CPU(Central Processing Unit)
102 ROM(Read Only Memory)
103 RAM(Random Access Memory)
104 操作パネル部
104a パネルスキャン回路
105 センサ
105a タッチ検出回路
106 音源LSI
121 D/A変換回路
122 メインアンプ
123 スピーカ

Claims (1)

  1. ハンマー系でハンマーの速度検出と発音タイミングの検出を行い、キーオフを検出することなくキーオンを連続して検出可能なタッチ検出手段
    前記タッチ検出手段により検出されるキーオンに基いて発音処理を行い、キーオフに基いて消音処理を行う楽音発生手段と、
    ある音程・ある時刻において最後に発音処理をしたキーオンを1回目のキーオン、その後同じ音程で検出されたキーオンを2回目のキーオンとする場合、1回目のキーオンが検出されてから2回目のキーオンが検出されるまでの時間を計測するキーオン間隔管理手段と、
    前記キーオン間隔管理手段により計測されるキーオン間隔に基いて前記楽音発生手段の動作を制御する発音制御手段とを有する電子鍵盤楽器において、
    前記発音制御手段は、1回目のキーオンが検出されてから2回目のキーオンが検出されるまでの間隔が所定時間内であると前記キーオン間隔管理手段により検出された場合には、前記2回目のキーオン検出に基く発音処理を新規チャンネルで行うように前記楽音発生手段を制御し、
    前記1回目のキーオンが検出されてから2回目のキーオンが検出されるまでの間隔が所定時間以上経過していると前記キーオン間隔管理手段により検出された場合には、前記1回目のキーオン検出に基いて行われている発音を消音処理してから前記2回目のキーオンに基く発音処理を新規チャンネルで行うように前記楽音発生手段を制御することを特徴とする電子鍵盤楽器。
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