JPH11175065A - 楽音信号生成装置及び楽音信号生成方法 - Google Patents

楽音信号生成装置及び楽音信号生成方法

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JPH11175065A
JPH11175065A JP9362067A JP36206797A JPH11175065A JP H11175065 A JPH11175065 A JP H11175065A JP 9362067 A JP9362067 A JP 9362067A JP 36206797 A JP36206797 A JP 36206797A JP H11175065 A JPH11175065 A JP H11175065A
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JP9362067A
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Hiroshi Sato
浩 佐藤
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】演奏方法の違いによる音の微妙な相違をも表現
できる楽音信号生成装置及び楽音信号生成方法を提供す
る。 【解決手段】操作に応じて動作する鍵の押下速度を検出
する鍵速度検出装置51と、該鍵の押下に応じて回動す
るハンマーの回動速度を検出するハンマー速度検出装置
52と、ハンマー速度検出装置で検出されたハンマーの
回動速度に基づいて打弦音信号を生成する打弦音発生装
置17と、鍵速度検出装置で検出された鍵の押下速度及
びハンマー速度検出装置で検出されたハンマーの回動速
度に基づいて打床音信号を生成する打床音発生装置18
と、打弦音発生装置からの打弦音信号と打床音発生装置
からの打床音信号とを合成することにより楽音信号を生
成する加算器19及びD/A変換器20とで構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、楽音信号を生成す
る楽音信号生成装置及び楽音信号生成方法に関し、特に
複雑な鍵操作により発生される音を忠実に再現するため
の楽音信号を生成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子楽器においては、アコーステ
ィック楽器の音を忠実に模擬するために種々の技術が採
用されている。例えば、アコースティックピアノでは、
打鍵の強さ(鍵の押下速度又は押下加速度)に応じて音
量が変化するだけでなく音色も変化する。そこで、電子
ピアノでも、鍵の押下速度又は押下加速度を検出し、こ
の検出結果に応じた音色及び音量で楽音を発生するよう
に構成されている。
【0003】また、アコースティックピアノが打鍵され
た場合、ハンマーが弦を打つことにより発生される周期
音(以下、「打弦音」という)と、鍵がピアノの棚板に
当たったり、指が鍵に当たることにより発生される非周
期音(以下、「打床音」と総称する)とが渾然一体とな
ってアコースティックピアノの音として発生される。そ
して、これら打弦音及び打床音は、打鍵の強さによって
その音量及び音色が異なる。
【0004】そこで、電子ピアノでも、打弦音を発生す
るための楽音信号生成装置と打床音等を発生するための
楽音信号生成装置とを備え、これら両楽音信号生成装置
からの信号を合成して楽音信号を生成している。この場
合、鍵の押下速度又は押下加速度を検出し、打弦音を発
生するための楽音信号生成装置は、この検出結果に応じ
た音色及び音量で打弦音を発生する。また、打床音を発
生するための楽音信号生成装置は、上記検出結果に応じ
た音色及び音量で打床音を発生する。これにより、打鍵
強度に応じて音量及び音色が変化する打弦音と打床音と
が含まれた、よりアコースティックピアノの音に近い音
を発生させることができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術では、以下のような問題がある。即ち、従
来の電子ピアノでは、鍵の押下速度又は押下加速度を検
出し、この検出結果に従って打弦音及び打床音の双方の
音量及び音色が制御されているので、演奏方法の違いに
よる微妙な音の相違を表現することができない。
【0006】例えば、アコースティックピアノでスタッ
カート演奏を行う場合、鍵の押下速度又は押下加速度は
大きくても鍵を押している時間が短い。そのため、鍵が
棚板まで達しないので打床音は小さく、軽やかな音が発
生される。逆に、鍵を棚板に当たるまで押し下げて演奏
する場合、鍵の押下速度又は押下加速度は小さくても打
床音は大きく、重々しい音が発生される。
【0007】しかしながら、従来の楽音信号生成装置
は、速度又は加速度の検出装置は1つしか有しない。そ
して、1つの検出結果に基づいて打弦音及び打床音の双
方が制御されるので、打弦音と打床音の音量及び音色は
同じ傾向で変化する。従って、上述したアコースティッ
クピアノのような微妙な音色の相違を表現することがで
きない。
【0008】そこで、本発明の目的は、演奏方法の違い
による音の微妙な相違をも表現できる楽音信号生成装置
及び楽音信号生成方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の楽音信号生成装
置は、上記目的を達成するために、操作に応じて動作す
る機構部の複数の動きを検出する複数の検出手段と、該
複数の検出手段で検出された複数の検出結果に基づき複
数の楽音要素信号を生成する複数の楽音要素信号生成手
段と、該複数の楽音要素信号生成手段からの複数の楽音
要素信号を合成することにより楽音信号を生成する楽音
信号生成手段、とを備えている。
【0010】上記複数の検出手段における、操作に応じ
て動作する機構部には、例えば鍵及びこの鍵の動作に応
じて回動するハンマーが含まれる。ここに、ハンマー
は、次の目的で設けられている。第1は、鍵の動きに所
定の負荷をかけることによりアコースティックピアノの
鍵タッチを模擬する。第2は、アコースティックピアノ
における音は、直接的には打弦時のハンマーの回動速度
に基づいて決定されるので、ハンマーの回動速度を検出
し、こをベロシティ値として音を発生する。なお、これ
らの技術は従来から電子ピアノに使用されている技術で
ある。
【0011】また、複数の楽音要素信号生成手段で生成
される複数の楽音要素信号には、ハンマーが弦を打つこ
とにより発生される打弦音、鍵が棚板に当たって発生さ
れる打床音、指が弦に当たって発生される音、その他鍵
操作に伴って発生する種々の音に対応する信号が含まれ
る。
【0012】本発明の楽音信号生成装置は、より具体的
には、操作に応じて動作する鍵の動きを検出する第1の
検出手段と、該鍵の動きに応じて動作するハンマーの動
きを検出する第2の検出手段と、該第1の検出手段で検
出された鍵の動き及び/又は該第2の検出手段で検出さ
れたハンマーの動きに基づいて第1の楽音要素信号を生
成する第1の楽音要素信号生成手段と、該第1の検出手
段で検出された鍵の動き及び/又は該第2の検出手段で
検出されたハンマーの動きに基づいて第2の楽音要素信
号を生成する第2の楽音要素信号生成手段と、該第1の
楽音要素信号生成手段からの第1の楽音要素信号と第2
の楽音要素信号生成手段からの第2の楽音要素信号とを
合成することにより楽音信号を生成する楽音信号生成手
段、とを備えて構成できる。
【0013】この楽音信号生成装置では、前記第1の検
出手段は、押鍵に応じて動作する鍵の押下速度又は押下
加速度を検出し、前記第2の検出手段は、押鍵に応じて
回動するハンマーの回動速度又は回動加速度を検出する
ように構成できる。
【0014】この場合、前記第1の楽音要素信号生成手
段は、前記第2の検出手段で検出されたハンマーの回動
速度又は回動加速度に基づき打弦音に対応する打弦音信
号を生成し、前記第2の楽音要素信号生成手段は、前記
第1の検出手段で検出された鍵の押下速度又は押下加速
度及び前記第2の検出手段で検出されたハンマーの回動
速度又は回動加速度に基づき打床音に対応する打床音信
号を生成するように構成できる。
【0015】また、この楽音信号生成装置では、前記第
1の検出手段は、押鍵に応じて動作する鍵の押下深度を
検出し、前記第2の検出手段は、押鍵に応じて回動する
ハンマーの回動速度又は回動加速度を検出するように構
成できる。
【0016】この場合、前記第1の楽音要素信号生成手
段は、前記第2の検出手段で検出されたハンマーの回動
速度又は回動加速度に基づき打弦音に対応する打弦音信
号を生成し、前記第2の楽音要素信号生成手段は、前記
第1の検出手段で検出された鍵の押下深度及び前記第2
の検出手段で検出されたハンマーの回動速度又は回動加
速度に基づき打床音に対応する打床音信号を生成するよ
うに構成できる。
【0017】また、上記と同様の目的で、本発明の楽音
信号生成方法は、操作に応じて動作する機構部の複数の
動きを検出し、該複数の検出結果に基づき複数の楽音要
素信号を生成し、該生成された複数の楽音要素信号を合
成することにより楽音信号を生成するように構成され
る。
【0018】この楽音信号生成方法は、より具体的に
は、操作に応じて動作する鍵の動きを検出し、該鍵の動
きに応じて動作するハンマーの動きを検出し、該検出さ
れた鍵の動き及び/又は該検出されたハンマーの動きに
基づいて第1の楽音要素信号を生成し、該検出された鍵
の動き及び/又は該検出されたハンマーの動きに基づい
て第2の楽音要素信号を生成し、該生成された第1の楽
音要素信号と、該生成された第2の楽音要素信号とを合
成することにより楽音信号を生成するように構成され
る。
【0019】この楽音信号生成方法では、前記操作に応
じて動作する鍵の動きを、押鍵に応じて動作する鍵の押
下速度又は押下加速度とし、前記鍵の動きに応じて動作
するハンマーの動きを、押鍵に応じて回動するハンマー
の回動速度又は回動加速度とすることができる。
【0020】この場合、前記第1の楽音要素信号を、前
記検出されたハンマーの回動速度又は回動加速度に基づ
き生成される打弦音に対応する打弦音信号とし、前記第
2の楽音要素信号を、前記検出された鍵の押下速度又は
押下加速度及び前記検出されたハンマーの回動速度又は
回動加速度に基づき生成される打床音に対応する打床音
信号とすることができる。
【0021】また、この楽音信号生成方法では、前記操
作に応じて動作する鍵の動きを、押鍵に応じて動作する
鍵の押下深度とし、前記鍵の動きに応じて動作するハン
マーの動きを、押鍵に応じて回動するハンマーの回動速
度又は回動加速度とすることができる。
【0022】この場合、前記第1の楽音要素信号を、前
記検出されたハンマーの回動速度又は回動加速度に基づ
き生成される打弦音に対応する打弦音信号とし、前記第
2の楽音要素信号を、前記検出された鍵の押下深度及び
前記検出されたハンマーの回動速度又は回動加速度に基
づき生成される打床音に対応する打床音信号とすること
ができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の楽音信号生成装置
及び楽音信号生成方法の実施の形態につき図面を参照し
ながら詳細に説明する。
【0024】なお、以下では、ピアノ音を発生するため
の楽音信号を生成する場合について説明するが、本発明
はピアノ音に限定されず、例えばチェンバロ、オルガン
等といった打床音が含まれる楽器音の楽音信号を発生す
る場合にも適用できる。また、本発明に係る楽音信号生
成装置は、単独の装置として構成することもできるが、
以下では、電子楽器に組み込まれた場合について説明す
る。
【0025】(実施の形態1)図1は本発明の楽音信号
生成装置が適用された電子楽器の構成を示すブロック図
である。この電子楽器では、中央処理装置(以下、「C
PU」という)10、プログラムメモリ11、ワークメ
モリ12、演算装置16、打弦音発生装置17及び打床
音発生装置18がシステムバス30によって相互に接続
されている。システムバス30は、各構成要素間で例え
ばアドレス信号、データ信号及び制御信号等を送受する
ために使用される。
【0026】また、CPU10には、操作パネル13、
ペダル14及びMIDIインタフェース回路15が接続
されている。また、演算装置16には鍵盤装置40が接
続されている。鍵盤装置40には、鍵盤50、鍵速度検
出装置51及びハンマー速度検出装置52が含まれる。
また、打弦音発生装置17及び打床音発生装置18には
加算器19が接続されており、この加算器19にはD/
A変換器20が接続されている。更に、このD/A変換
器20にはサウンドシステム21が接続されている。
【0027】CPU10は、プログラムメモリ11に記
憶されている制御プログラム11aに従って動作し、こ
の電子楽器の全体を制御する。このCPU10によって
行われる処理の詳細については、後に説明する。プログ
ラムメモリ11は、例えばリードオンリメモリ(以下、
「ROM」という)で構成されている。このプログラム
メモリ11には、上述した制御プログラム11aの他、
音色データ11b及びテーブルTblが記憶されてい
る。
【0028】この音色データ11bは、複数の音色(楽
器音)の複数の音域にそれぞれ対応した複数の音色パラ
メータで構成されている。1つの音色パラメータは、所
定の音色及び音域の音を発生するために使用される。従
って、1つの音色パラメータは、音高を表すノートナン
バと音色を表す音色番号とにより特定される。各音色パ
ラメータは、例えば第1波形アドレス、第2波形アドレ
ス、第1周波数データ、第2周波数データ、第1エンベ
ロープデータ、第2エンベロープデータ等で構成されて
いる。
【0029】第1波形アドレスは、打弦音発生装置17
内の図示しない打弦音波形メモリにおいて、或る音色の
打弦音波形データが記憶されている位置を指定する。第
2波形アドレスは、打床音発生装置18内の図示しない
打床音波形メモリにおいて、上記と同じ音色の打床音波
形データが記憶されている位置を指定する。第1周波数
データは、打弦音波形メモリから打弦音波形データを読
み出す速度を指定し、第2周波数データは、打床音波形
メモリから打床音波形データを読み出す速度を指定す
る。第1エンベロープデータは、打弦音波形の包絡形状
を指定し、第2エンベロープデータは、打床音波形の包
絡形状を指定する。
【0030】このプログラムメモリ11から読み出され
た音色パラメータのうち、第1波形アドレス、第1周波
数データ及び第1エンベロープデータは打弦音発生装置
17に供給され、第2波形アドレス、第2周波数データ
及び第2エンベロープデータは打床音発生装置18に供
給される。打弦音発生装置17及び打床音発生装置18
は、これら音色パラメータに基づいてそれそれデジタル
打弦音信号及びデジタル打床音信号を生成する。
【0031】なお、このプログラムメモリ11はランダ
ムアクセスメモリ(以下、「RAM」という)で構成す
ることができる。この場合、電源投入時に、例えばハー
ドディスク、フロッピーディスク、ICメモリ、CD−
ROM等といった記憶媒体に記憶された上記制御プログ
ラム11a、音色データ11b及びテーブルTblを該
プログラムメモリ11(RAM)にロードするように構
成すればよい。
【0032】ワークメモリ12は、例えばRAMで構成
されている。このワークメモリ12は、CPU10が処
理に使用する種々のデータを一時的に記憶する。このワ
ークメモリ12には、バッファ、レジスタ、カウンタ、
フラグ等(図示しない)が定義されている。
【0033】CPU10に接続される操作パネル13に
は、電子楽器を操作するためのスイッチ、例えば音色選
択スイッチ、リズム選択スイッチ、音響効果選択スイッ
チ、音量制御スイッチ等が設けられている。また、この
操作パネル13には図示しないパネルスキャン回路が含
まれる。このパネルスキャン回路は、操作パネル13を
スキャンして上記各スイッチの開閉状態を示す信号を取
り込む。そして、取り込んだ信号に基づいて各スイッチ
を1ビットに対応させたパネルデータを生成し、CPU
10に送る。
【0034】CPU10は、パネルスキャン回路から得
られたパネルデータを参照して操作パネル13のスイッ
チ操作に対応する処理を行う。例えば、音色選択スイッ
チが操作されると、CPU10は音色変更処理を行う。
この音色変更処理では、音色選択スイッチの中の操作さ
れたスイッチに対応する音色番号がワークメモリ12の
所定領域に記憶される。CPU10は、この音色番号を
参照することによりプログラムメモリ11に記憶されて
いる音色データ11bの中から1つの音色パラメータを
取り出し、打弦音発生装置17及び打床音発生装置18
に送る。
【0035】ペダル14には、ダンパペダル、ソフトペ
ダル、ソステヌートペダル等が含まれる。このペダル1
4は、上記操作パネル13と同様にペダルスキャン回路
が含まれる。このペダルスキャン回路はペダル14をス
キャンして上記各ペダルの踏み込み状態を示す信号を取
り込む。そして、この信号に基づいて各ペダルを1ビッ
トに対応させたペダルデータを生成してCPU10に送
る。このペダルデータは、音色パラメータを修飾するこ
とによりエンベロープ形状を変更(ダンパペダル、ソス
テヌートペダル)したり、ベロシティ値を変更(ソフト
ペダル)するために使用される。
【0036】MIDIインタフェース回路15は、この
電子楽器と外部機器との間のMIDIメッセージの送受
を制御する。外部機器としては、例えば他の電子楽器、
パーソナルコンピュータ、シーケンサ等が用いられる。
更に詳しくは、MIDIインタフェース回路15は外部
機器から送られてきたMIDIメッセージを受信し、C
PU10に送る。CPU10は、このMIDIメッセー
ジに基づいて発音処理や消音処理を行い、更には操作パ
ネル13の設定状態を変更する。また、操作パネル13
及び鍵盤装置40が操作されることによって生成された
データはMIDIメッセージに変換され、MIDIイン
タフェース回路15を介して外部機器に送られる。これ
により、外部機器からこの電子楽器を制御することがで
きるし、また、この電子楽器から外部機器を制御するこ
とができるようになっている。
【0037】鍵盤装置40は、上述したように、鍵盤5
0、鍵速度検出装置51及びハンマー速度検出装置52
で構成されている。鍵盤50は複数の鍵(例えば88
鍵)で構成されている。この鍵盤50に含まれる1つの
鍵の概略構造を図2に示す。図2において、鍵60は、
図示しないシャーシに設けられた支点61を中心に回動
自在に構成されている。また、ハンマー62は、図示し
ないシャーシに設けられた支点63を中心に回動自在に
構成されている。鍵60は、その打撃面が押圧されると
支点61を中心に矢印A方向に回動し、その作用点(図
中右端)が押し上げられる。これにより、ハンマー62
が支点61を中心に矢印B方向に回動する。
【0038】鍵60の下側には第1キースイッチ64が
シャーシ78に固定されている。この第1キースイッチ
64は、鍵60の打撃面が押圧されて矢印Aの回動する
ことにより押圧される。この第1キースイッチ64は、
鍵60の押圧深さを制限するストッパとしての役目も有
する。また、ハンマー62の回動方向の所定位置には第
2キースイッチ65がシャーシ78に固定されている。
この第2キースイッチ65は、ハンマー62が矢印B方
向に回動することにより押圧される。この第2キースイ
ッチ65は、ハンマー62の回動を規制するストッパと
しての役目も有する。なお、鍵盤50の各鍵の構造(鍵
60とハンマー62との位置関係等)は、上記に限定さ
れない。より具体的な他の構成例が、例えば特開平8−
160954号公報に示されているので参照されたい。
【0039】上記第1キースイッチ64及び第2キース
イッチ65は同一の構造を有する。これら第1及び第2
キースイッチ64及び65としては、例えば上掲した特
開平8−160954号公報に示されている鍵盤スイッ
チと同様のスイッチを用いることができる。この場合の
第1及び第2キースイッチ64及び65の構造を図3に
示す。
【0040】即ち、スイッチ本体70は、例えばシリコ
ンゴムで構成され、四隅の脚部71(2個のみ図示)
と、脚部71に薄肉湾曲部72を介して連なる可動部7
3とから、全体として略ドーム状に構成されている。可
動部73の上面には、帯状の被押圧用突起74を挟ん
で、2つの凹部75及び76が前後方向に並んで形成さ
れ、これらの凹部75及び76の下縁から、薄肉部77
を介して、第1及び第2のスイッチ素子部E1、E2が
それぞれ垂下している。第1及び第2のスイッチ素子部
E1、E2の下端には、カーボンで構成された第1及び
第2の可動接点Cm1及びCm2がそれぞれ設けられて
いる。
【0041】第1及び第2の可動接点Cm1及びCm2
は、シャーシ78に形成された対向する第1及び第2の
固定接点Cs1、Cs2と対になって第1及び第2の接
点S1、S2をそれぞれ構成する。図3に示したスイッ
チが第1キースイッチ64として使用される場合は、第
1及び第2の固定接点Cs1及びCs2は、鍵速度検出
装置51に接続される。また、第2キースイッチ65と
して使用される場合は、第1及び第2の固定接点Cs1
及びCs2は、ハンマー速度検出装置52に接続され
る。
【0042】このように構成されたスイッチ本体70
は、その脚部71をシャーシ78の対応する取り付け穴
79に、抜止め状態で差し込むことによって、シャーシ
78に取り付けられている。鍵60又はハンマー62に
よって被押圧用突起74が押圧されていない状態では、
図3に示すように、第2の接点S2の可動接点Cm2と
固定接点Cs2との間隔は、第1の接点S1の可動接点
Cm1と固定接点Cs1との間隔よりも大きい。また、
鍵60又はハンマー62によって被押圧用突起74が押
圧されると、先ず第1の接点S1の可動接点Cm1と固
定接点Cs1とが接触し、引き続いて第2の接点S2の
可動接点Cm2と固定接点Cs2とが接触する。鍵60
の押下速度及びハンマー62の回動速度は、第1の接点
S1が閉成してから第2の接点S2が閉成するまでの時
間を計測することにより算出される。
【0043】図1に示す鍵速度検出装置51は、鍵60
の押下速度を検出する。具体的には、鍵60が押下され
ることにより第1キースイッチ64の被押圧用突起74
が押圧されると、先ず第1の接点S1の可動接点Cm1
と固定接点Cs1とが接触する。これにより、第1キー
スイッチ64から有意信号が出力され、鍵速度検出装置
51に供給される。更に押下が継続されると、次いで第
2の接点S2の可動接点Cm2と固定接点Cs2とが接
触する。これにより、第2キースイッチ65から有意信
号が出力され、鍵速度検出装置51に供給される。
【0044】鍵速度検出装置51は、第1の接点S1か
らの有意信号を受け取ると、内蔵されるカウンタ(図示
しない)のカウントアップ動作を開始させる。次に、第
2の接点S21からの有意信号を受け取ると、該カウン
タのカウントアップ動作を停止させる。この停止された
時点のカウンタの内容が鍵の押下速度を表す鍵速度デー
タDkとして使用される。
【0045】また、ハンマー速度検出装置52は、ハン
マー62の回動速度を検出する。具体的には、図2に示
すように、鍵60が押下されることによりハンマー62
が矢印B方向に回動し、第2キースイッチ65の被押圧
用突起74が押圧される。これにより、先ず第1の接点
S1の可動接点Cm1と固定接点Cs1とが接触し、第
1キースイッチ64から有意信号が出力され、ハンマー
速度検出装置52に供給される。この場合、鍵60が所
定以上の速度で押下されると、ハンマー62は慣性回動
し、第2の接点S2の可動接点Cm2と固定接点Cs2
とが接触する。これにより、第2キースイッチ65から
有意信号が出力され、ハンマー速度検出装置52に供給
される。
【0046】ハンマー速度検出装置52は、第1の接点
S1からの有意信号を受け取ると、内蔵されるカウンタ
(図示しない)のカウントアップ動作を開始させる。次
に、第2の接点S21からの有意信号を受け取ると、該
カウンタのカウントアップ動作を停止させる。この停止
された時点のカウンタの内容がハンマー62の回動速度
を表すハンマー速度データDhとして使用される。
【0047】演算装置16は、鍵速度検出装置51から
の鍵速度データDkとハンマー速度検出装置52からの
ハンマー速度データDhとに基づいて、鍵60のオン/
オフを示すキーデータ及び打弦音のベロシティ値Vsと
打床音のベロシティ値Vfを算出する。
【0048】演算装置16は、第2キースイッチ65の
第1の接点S1及び第2の接点S2が共に閉成されてい
る場合に鍵がオンであることを表す「1」、そうでない
場合に鍵がオフであることを表す「0」を有するキーデ
ータを生成する。なお、キーデータは、第1キースイッ
チ64の第1の接点S1及び第2の接点S2の開閉状態
に基づいて生成してもよいし、第1及び第2キースイッ
チ64及び65の双方の第1の接点S1及び第2の接点
S2の開閉状態に基づいて生成してもよい。
【0049】打弦音のベロシティ値Vsは、例えば「V
s=Tbl(Dh)」により得られる。ここで、「Tb
l(Dh)」は、ハンマー速度データDhをテーブル変
換することを表す。テーブルTblは、ハンマー速度デ
ータDhを、例えば128段階のデータに変換するため
に使用される。なお、このテーブルTblは、ハンマー
速度データDhを、リニア特性その他の種々の特性を有
するハンマー速度データDhに変換するように構成でき
る。
【0050】打床音のベロシティ値Vfは、例えば「V
f=Vs×(Dk+Dkmax)/(2×Dkma
x)」という演算を行うことにより得ることができる。
ここで、Dkmaxは、鍵速度データDkがとり得る最
大値である。以上のようにして演算装置16で算出され
た、キーデータ、打弦音のベロシティ値Vs及び打床音
のベロシティ値Vfは、システムバス30を介してCP
U10に送られる。
【0051】打弦音発生装置17は、CPU10からの
音色パラメータ及び打弦音のベロシティ値Vsに基づい
てデジタル打弦音信号を生成する。即ち、音色パラメー
タに含まれる第1波形アドレスで指定される打弦音波形
メモリ(図示しない)の位置から、第1周波数データで
指定される速度で波形データを読み出し、これに、第1
エンベロープデータで指定されるエンベロープを付加
し、更にベロシティ値Vsに応じた増幅を行うことによ
り、デジタル打弦音信号を生成する。このデジタル打弦
音信号は加算器19に供給される。なお、打弦音波形メ
モリには、予め打弦音をパルスコード変調(PCM)す
ることにより得られた波形データが記憶されているもの
とする。
【0052】打床音発生装置18は、CPU10からの
音色パラメータ及び打床音のベロシティ値Vfに基づい
てデジタル打床音信号を生成する。即ち、音色パラメー
タに含まれる第2波形アドレスで指定される打床音波形
メモリ(図示しない)の位置から、第2周波数データで
指定される速度で波形データを読み出し、これに、第2
エンベロープデータで指定されるエンベロープを付加
し、更にベロシティ値Vfに応じた増幅を行うことによ
り、デジタル打床音信号を生成する。このデジタル打床
音信号は加算器19に供給される。なお、打床音波形メ
モリには、予め打床音をパルスコード変調(PCM)す
ることにより得られた波形データが記憶されているもの
とする。
【0053】加算器19は、打弦音発生装置17で生成
されたデジタル打弦音信号と打床音発生装置18で生成
されたデジタル打床音信号とを加算する。これにより、
打弦音と打床音とが混合された音に対応するデジタル楽
音信号が生成される。この加算器19で生成されたデジ
タル楽音信号は、D/A変換器20に供給される。
【0054】D/A変換器20は、加算器19からのデ
ジタル楽音信号をアナログ楽音信号に変換する。このD
/A変換器20の出力は、サウンドシステム21に供給
される。サウンドシステム21は、増幅器及びスピーカ
又はヘッドホン等で構成されている。サウンドシステム
21は、入力されたアナログ楽音信号を増幅してスピー
カ又はヘッドホンに送る。これにより、サウンドシステ
ム21から楽音が発生される。
【0055】次に、上記のように構成される電子楽器の
動作について、鍵操作に基づく発音処理を中心に、図4
に示したフローチャートを参照しながら説明する。
【0056】電源が投入されると、先ず、初期化処理が
行われる(ステップS10)。この初期化処理では、C
PU10の内部がリセットされると共に、ワークメモリ
12に定義されているバッファ、レジスタ、カウンタ、
フラグ等が初期状態に設定される。この初期化処理が終
了すると、次いで、パネル処理が行われる(ステップS
11)。このパネル処理では、操作パネル13上のスイ
ッチの操作に応じて生成されたパネルデータが取り込ま
れる。そして、このパネルデータが参照されることによ
りイベントのあったスイッチに対する処理が行われる。
また、このパネル処理では、図示しない表示器にデータ
を表示する処理が行われる。
【0057】このパネル処理が終了すると、次いで、ス
テップS12〜S17に示す鍵盤処理が行われる。この
鍵盤処理では、先ず、演算装置16からキーデータ並び
にベロシティ値Vs及びVfが読み出される(ステップ
S12)。次いで、押鍵イベントがあるかどうかが調べ
られる(ステップS13)。押鍵イベントがあるかどう
かは、上記ステップS12で読み出されたキーデータが
「1」であり、且つ前回演算装置16から読み出され
て、ワークメモリ12に記憶されているキーデータが
「0」であるかどうかを調べることにより行われる。
【0058】ここで、押鍵イベントがあることが判断さ
れると、次いで、そのキーデータに対応する音色パラメ
ータが読み出される(ステップS14)。即ち、先ず、
そのキーデータに基づいて押鍵イベントのあった鍵のノ
ートナンバが算出される。そして、この算出されたノー
トナンバと、その時点でワークメモリ12に記憶されて
いる音色番号とに基づいて、プログラムメモリ11の音
色データ11bの中から1つの音色パラメータが読み出
される。
【0059】次いで、発音処理が行われる(ステップS
15)。この発音処理では、上記ステップS15で読み
出された音色パラメータの中の第1波形アドレス、第1
周波数データ及び第1エンベロープデータ並びに上記ス
テップS12で読み出された打弦音用のベロシティ値V
sが打弦音発生装置17に供給される。また、音色パラ
メータの中の第2波形アドレス、第2周波数データ及び
第2エンベロープデータ並びに打床音用のベロシティ値
Vfが打床音発生装置18に供給される。その後、シー
ケンスはステップS18に進む。
【0060】これにより、上述したように、打弦音発生
装置17でデジタル打弦音信号が生成されると共に、打
床音発生装置18でデジタル打床音信号が生成される。
そして、これら両信号が加算器19で加算されることに
よりデジタル楽音信号が生成される。このデジタル楽音
信号は、D/A変換器20でアナログ楽音信号に変換さ
れてサウンドシステム21に供給される。これによりサ
ウンドシステム21から楽音が放音される。
【0061】上記ステップS13で押鍵イベントがない
ことが判断されると、次いで、離鍵イベントがあるかど
うかが調べられる(ステップS16)。離鍵イベントが
あるかどうかは、上記ステップS12で読み出されたキ
ーデータが「0」であり、且つ前回演算装置16から読
み出されて、ワークメモリ12に記憶されているキーデ
ータが「1」であるかどうかを調べることにより行われ
る。
【0062】ここで、離鍵イベントがあったことが判断
されると、消音処理が行われる(ステップS17)。こ
の消音処理では、所定のデータが打弦音発生装置17及
び打床音発生装置18に送られることにより、それぞれ
デジタル打弦音信号及びデジタル打床音信号の生成が停
止される。これにより、サウンドシステム21から放音
されている音が消音される。その後、シーケンスはステ
ップS18に分岐する。なお、図4に示したフローチャ
ートでは1つの鍵に対応するキーデータについての処理
のみが示されているが、上述した処理が全ての鍵に対応
するキーデータについて行われる。
【0063】上記ステップS16で離鍵イベントがない
ことが判断されると、シーケンスはステップS18に分
岐する。このステップS18では、「その他の処理」が
行われる。この「その他の処理」では、ペダル14の操
作に対応する処理、MIDIインタフェース回路15を
介するMIDIデータの送受処理等が行われる。その
後、シーケンスはステップS11に戻り、以下同様の処
理が繰り返される。
【0064】以上説明したように、この実施の形態1の
楽音信号生成装置によれば、鍵速度データDk及びハン
マー速度データDhに基づいて生成されたベロシティ値
Vfを用いて打床音が生成される。これにより、同じ強
さの打鍵であっても、低い位置から指を振り下ろして思
い切り鍵を押し込んだ時は打床音が大きくなり、力強い
音が発生されるし、高い位置から指を振り下ろして力を
抜いて鍵を叩いた時には打床音が小さく明るいきらびや
かな音が発生される。従って、表現力豊かな演奏が可能
になる。
【0065】なお、この実施の形態1では鍵の押下速度
及びハンマーの回動速度を検出して打弦音のベロシティ
及び打床音のベロシティ値を生成するように構成した
が、鍵の押下加速度度及びハンマーの動作加速度を検出
して打弦音及び打床音のベロシティ値を生成するように
構成してもよい。
【0066】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
係る楽音信号生成装置が適用された電子楽器は、鍵盤装
置の構成が上述した実施の形態1の鍵盤装置40の構成
と異なる。即ち、図5に示すように、この実施の形態2
では、実施の形態1における鍵速度検出装置51の代わ
りに押下深度検出装置90が使用される。以下において
は、実施の形態1と同一又は相当部分には同一の符号を
付し、説明は省略する。
【0067】押下深度検出装置90は、例えば図6及び
図8に示すように、シャーシ78に固定された光制御機
構91と鍵60の下側面に固定された光透過板92とで
構成されている。
【0068】光制御機構91は、図6及び図8に示すよ
うに、光透過板92が挿入される凹部を有する部材93
と、この部材93に固着された発光素子群94及び受光
素子群95とにより構成されている。発光素子群94
は、図8に示すように、3個の発光素子94a、94b
及び94cにより構成されている。また、受光素子群9
5は、3個の受光素子95a、95b及び95cにより
構成されている。
【0069】また、光透過板92は、例えば図7に示す
ように、所定位置に穴が設けられた板で構成されてお
り、この穴を発光素子群94からの光が透過するかどう
かにより鍵の押下深さを表す押下深度データDdが生成
される。図7には、説明を簡単にするために、3ビット
の情報を得るための穴及び無穴が形成された例を示して
いる。従って、この押下深度検出装置90では、8種類
の押下深度データDdが生成される。
【0070】図8は、押下深度検出装置90の動作を説
明するための図である。光透過板92は、押鍵及び離鍵
に応じて矢印CD方向に動く。押鍵されていない時は、
光透過板92の下端部が光制御機構91に浅く挿入され
た状態になっており、発光素子群94からの光は受光素
子群95に到達しない。従って、受光素子95a、95
b及び95cからは「000B」(末桁のBは2進数で
あることを表す。以下同じ)の押下深度データDdが得
られる。
【0071】この状態から鍵60を徐々に押下すると、
先ず発光素子94cからの光のみが受光素子95cに到
達する。これにより、受光素子95a、95b及び95
cから「001B」の押下深度データDdが得られる。
更に押鍵を続けると、受光素子95a、95b及び95
cから「010B」の押下深度データDdが得られる。
以下同様に、押鍵の深さに応じて順次大きくなる押下深
度データDdが得られ、鍵60を最大に押し込んだ状態
では、「111B」の押下深度データDdが得られる。
この押下深度データDdは演算装置16に供給される。
【0072】演算装置16は、上記押下深度データDd
を受け取り、該押下深度データDdに基づき打床音のベ
ロシティ値Vfを生成する。この場合、押下深度データ
Ddを単純に16倍することによって打床音のベロシテ
ィ値Vfを生成するように構成できる。なお、上記例で
は、3ビットの押下深度データDdを得るように構成し
たが、7ビットの押下深度データDdを得るように構成
すれば、得られた押下深度データDdをそのまま打床音
のベロシティ値Vfとして使用することができる。この
場合、発光素子群94及び受光素子群95はそれぞれ7
個の発光素子及び受光素子で構成される。また、光透過
板92は、各発光素子又は受光素子に対応した位置に7
列の穴又は無穴を設けるように構成される。
【0073】上記のようにして得られたベロシティ値V
fを用いて発音する動作は、上述した実施の形態1の場
合と同じであるので、説明は省略する。
【0074】以上説明したように、この実施の形態2の
楽音信号生成装置によれば、押鍵による打床音のベロシ
ティ値は実際の押下深度に基づいて生成され、打弦音の
ベロシティ値とは別個に生成されるので、アコースティ
ックピアノのような微妙な音色の相違を表現することが
できる。
【0075】なお、この実施の形態2ではハンマーの回
動速度を検出して打弦音のベロシティ値を生成するよう
に構成したが、ハンマーの回動加速度を検出して打弦音
のベロシティ値を生成するように構成してもよい。
【0076】また、上述した実施の形態1及び実施の形
態2では、本発明の楽音信号生成装置を鍵盤楽器に提供
した例を示したが、本発明は鍵盤楽器に限定されない。
操作に応じて動作する機構部を有する電子楽器であれ
ば、特に楽器の種類を限定せずに広く適用できる。
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
演奏方法の違いによる音の微妙な相違をも表現できる楽
音信号生成装置及び楽音信号生成方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る楽音信号生成装置
が適用された電子楽器の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した電子楽器の鍵盤の概略構造を示す
図である。
【図3】図2に示した第1及び第2キースイッチの構造
を示す図である。
【図4】図1に示した電子楽器の動作を示すフローチャ
ートである。
【図5】本発明の実施の形態2に係る楽音信号生成装置
が適用された電子楽器の構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示した電子楽器の鍵盤の概略構造を示す
図である。
【図7】図6に示した光制御機構の一部である光透過板
の構造を示す図である。
【図8】図6に示した光制御機構の動作を説明するため
の図である。
【符号の説明】
10 CPU 11 プログラムメモリ 12 ワークメモリ 13 操作パネル 14 ペダル 15 MIDIインタフェース回路 16 演算装置 17 打弦音発生装置 18 打床音発生装置 19 加算器 20 D/A変換器 21 サウンドシステム 40 鍵盤装置 50 鍵盤 51 鍵速度検出装置 52 ハンマー速度検出装置 60 鍵 62 ハンマー 64 第1キースイッチ 65 第2キースイッチ 90 押下深度検出装置 91 光制御機構 92 光透過板

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作に応じて動作する機構部の複数の動き
    を検出する複数の検出手段と、 該複数の検出手段で検出された複数の検出結果に基づき
    複数の楽音要素信号を生成する複数の楽音要素信号生成
    手段と、 該複数の楽音要素信号生成手段からの複数の楽音要素信
    号を合成することにより楽音信号を生成する楽音信号生
    成手段、とを備えた楽音信号生成装置。
  2. 【請求項2】操作に応じて動作する鍵の動きを検出する
    第1の検出手段と、 該鍵の動きに応じて動作するハンマーの動きを検出する
    第2の検出手段と、 該第1の検出手段で検出された鍵の動き及び/又は該第
    2の検出手段で検出されたハンマーの動きに基づいて第
    1の楽音要素信号を生成する第1の楽音要素信号生成手
    段と、 該第1の検出手段で検出された鍵の動き及び/又は該第
    2の検出手段で検出されたハンマーの動きに基づいて第
    2の楽音要素信号を生成する第2の楽音要素信号生成手
    段と、 該第1の楽音要素信号生成手段からの第1の楽音要素信
    号と第2の楽音要素信号生成手段からの第2の楽音要素
    信号とを合成することにより楽音信号を生成する楽音信
    号生成手段、とを備えた楽音信号生成装置。
  3. 【請求項3】前記第1の検出手段は、押鍵に応じて動作
    する鍵の押下速度又は押下加速度を検出し、前記第2の
    検出手段は、押鍵に応じて回動するハンマーの回動速度
    又は回動加速度を検出する請求項2に記載の楽音信号生
    成装置。
  4. 【請求項4】前記第1の楽音要素信号生成手段は、前記
    第2の検出手段で検出されたハンマーの回動速度又は回
    動加速度に基づき打弦音に対応する打弦音信号を生成
    し、前記第2の楽音要素信号生成手段は、前記第1の検
    出手段で検出された鍵の押下速度又は押下加速度及び前
    記第2の検出手段で検出されたハンマーの回動速度又は
    回動加速度に基づき打床音に対応する打床音信号を生成
    する請求項3に記載の楽音信号生成装置。
  5. 【請求項5】前記第1の検出手段は、押鍵に応じて動作
    する鍵の押下深度を検出し、前記第2の検出手段は、押
    鍵に応じて回動するハンマーの回動速度又は回動加速度
    を検出する請求項2に記載の楽音信号生成装置。
  6. 【請求項6】前記第1の楽音要素信号生成手段は、前記
    第2の検出手段で検出されたハンマーの回動速度又は回
    動加速度に基づき打弦音に対応する打弦音信号を生成
    し、前記第2の楽音要素信号生成手段は、前記第1の検
    出手段で検出された鍵の押下深度及び前記第2の検出手
    段で検出されたハンマーの回動速度又は回動加速度に基
    づき打床音に対応する打床音信号を生成する請求項5に
    記載の楽音信号生成装置。
  7. 【請求項7】操作に応じて動作する機構部の複数の動き
    を検出し、 該複数の検出結果に基づき複数の楽音要素信号を生成
    し、 該生成された複数の楽音要素信号を合成することにより
    楽音信号を生成する、楽音信号生成方法。
  8. 【請求項8】操作に応じて動作する鍵の動きを検出し、 該鍵の動きに応じて動作するハンマーの動きを検出し、 該検出された鍵の動き及び/又は該検出されたハンマー
    の動きに基づいて第1の楽音要素信号を生成し、 該検出された鍵の動き及び/又は該検出されたハンマー
    の動きに基づいて第2の楽音要素信号を生成し、 該生成された第1の楽音要素信号と、該生成された第2
    の楽音要素信号とを合成することにより楽音信号を生成
    する、楽音信号生成方法。
  9. 【請求項9】前記操作に応じて動作する鍵の動きは、押
    鍵に応じて動作する鍵の押下速度又は押下加速度であ
    り、前記鍵の動きに応じて回動するハンマーの動きは、
    押鍵に応じて回動するハンマーの回動速度又は回動加速
    度である請求項8に記載の楽音信号生成方法。
  10. 【請求項10】前記第1の楽音要素信号は、前記検出さ
    れたハンマーのッ回動速度又は回動加速度に基づき生成
    される打弦音に対応する打弦音信号であり、前記第2の
    楽音要素信号は、前記検出された鍵の押下速度又は押下
    加速度及び前記検出されたハンマーの回動速度又は回動
    加速度に基づき生成される打床音に対応する打床音信号
    である請求項9に記載の楽音信号生成方法。
  11. 【請求項11】前記操作に応じて動作する鍵の動きは、
    押鍵に応じて動作する鍵の押下深度であり、前記鍵の動
    きに応じて動作するハンマーの動きは、押鍵に応じて回
    動するハンマーの回動速度又は回動加速度である請求項
    8に記載の楽音信号生成方法。
  12. 【請求項12】前記第1の楽音要素信号は、前記検出さ
    れたハンマーの回動速度又は回動加速度に基づき生成さ
    れる打弦音に対応する打弦音信号であり、前記第2の楽
    音要素信号は、前記検出された鍵の押下深度及び前記検
    出されたハンマーの回動速度又は回動加速度に基づき生
    成される打床音に対応する打床音信号である請求項11
    に記載の楽音信号生成方法。
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