JP2007322871A - 電子楽器および電子楽器の処理プログラム - Google Patents

電子楽器および電子楽器の処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】アコースティックピアノの音色変化を再現する電子楽器を実現する。
【解決手段】押鍵で発生するベロシティに応じて遅延時間テーブルTBLから読み出される楽音遅延時間T1が経過した時に、当該ベロシティに対応して選択される楽音波形データからハンマー打弦音を生成する一方、当該ベロシティに応じて遅延時間テーブルTBLから読み出される衝突遅延時間T2が経過した時点に、衝突波形データから棚板衝突音を生成し、生成されたハンマー打弦音と棚板衝突音とを加算して出力する。これにより、棚板衝突音とハンマー打弦音との関係をシミュレートしてアコースティックピアノの音色変化を再現する。
【選択図】図4

Description

本発明は、アコースティックピアノの音色変化を再現する電子楽器および電子楽器の処理プログラムに関する。
近年、実際のアコースティック楽器の音色変化をシミュレートする電子楽器が各種開発されている。例えば、特許文献1には、打弦により生じる打弦衝撃音とこれに続く弦振動音とを複数の異なる弦毎に対応させて記憶しておき、発音操作に応じて、発音操作された弦の打弦衝撃音とこれに続く弦振動音とを読み出す一方、発音操作されない他の弦の弦振動音を読み出し、これらを合成することによって、発音操作された弦が発する直接音と発音操作されない他の弦が発する共鳴音との音質の相違(音色変化)を得る技術が開示されている。
特開2004−317615号公報
ところで、上記特許文献1に開示の技術は、発音操作された弦が発する直接音と発音操作されない他の弦が発する共鳴音との音質の相違を得るだけなので、実際のアコースティックピアノにおいて押鍵時に生じる音色変化を再現することができない、という問題がある。
本発明は、事情に鑑みてなされたもので、アコースティックピアノの音色変化を再現することができる電子楽器および電子楽器の処理プログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、発音音量に応じて変化する時間であって、発音指示されてから打弦音が発生するまでの第1の遅延時間と、発音音量に応じて変化する時間であって、発音指示されてから棚板衝突音が発生するまでの第2の遅延時間とを記憶しておき、それら内から発音指示操作で指定される発音音量に対応した第1および第2の遅延時間を抽出する遅延時間抽出手段と、発音指示されてから前記遅延時間抽出手段により抽出された第1の遅延時間が経過した時に発音指示操作で指定される音高の打弦音を生成する一方、前記遅延時間抽出手段により抽出された第2の遅延時間が経過した時に棚板衝突音を生成し、この棚板衝突音と生成された打弦音とを混合した楽音を発生する楽音発生手段とを具備することを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、押鍵強度に応じて変化する時間であって、押鍵されてから打弦音が発生するまでの第1の遅延時間と、押鍵強度に応じて変化する時間であって、押鍵されてから棚板衝突音が発生するまでの第2の遅延時間とを記憶する遅延特性記憶手段と、押鍵操作で生じる押鍵強度に対応した第1および第2の遅延時間を前記遅延特性記憶手段から抽出する抽出手段と、押鍵操作に応じた音高の打弦音を、押鍵されてから前記抽出手段により抽出された第1の遅延時間が経過した時に発生する打弦音発生手段と、押鍵されてから前記抽出手段により抽出された第2の遅延時間が経過した時に棚板衝突音を発生する棚板衝突音発生手段と、前記打弦音発生手段が生成する打弦音と、前記棚板衝突音発生手段が生成する棚板衝突音とを加算した楽音を発生する楽音発生手段とを具備することを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、押鍵強度に応じて変化する時間であって、押鍵されてから打弦音が発生するまでの第1の遅延時間と、押鍵強度に応じて変化する時間であって、押鍵されてから棚板衝突音が発生するまでの第2の遅延時間とを含む遅延特性を複数種記憶する遅延特性記憶手段と、前記遅延特性記憶手段に記憶される複数種の遅延特性のいずれかを選択する選択手段と、前記選択手段により前記遅延特性記憶手段から選択される遅延特性において、押鍵操作で生じる押鍵強度に対応した第1および第2の遅延時間を前記遅延特性記憶手段から抽出する抽出手段と、押鍵操作に応じた音高の打弦音を、押鍵されてから前記抽出手段により抽出された第1の遅延時間が経過した時に発生する打弦音発生手段と、押鍵されてから前記抽出手段により抽出された第2の遅延時間が経過した時に棚板衝突音を発生する棚板衝突音発生手段と、前記打弦音発生手段が生成する打弦音と、前記棚板衝突音発生手段が生成する棚板衝突音とを加算した楽音を発生する楽音発生手段とを具備することを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、発音音量に応じて変化する時間であって、発音指示されてから打弦音が発生するまでの第1の遅延時間と、発音音量に応じて変化する時間であって、発音指示されてから棚板衝突音が発生するまでの第2の遅延時間とを記憶しておき、それら内から発音指示操作で指定される発音音量に対応した第1および第2の遅延時間を抽出する遅延時間抽出処理と、発音指示されてから前記遅延時間抽出処理にて抽出された第1の遅延時間が経過した時に発音指示操作で指定される音高の打弦音を生成する一方、前記遅延時間抽出処理にて抽出された第2の遅延時間が経過した時に棚板衝突音を生成し、この棚板衝突音と生成された打弦音とを混合した楽音を発生する楽音発生処理とをコンピュータで実行させることを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、押鍵強度に応じて変化する時間であって、押鍵されてから打弦音が発生するまでの第1の遅延時間と、押鍵強度に応じて変化する時間であって、押鍵されてから棚板衝突音が発生するまでの第2の遅延時間とを記憶しておき、それらの内から押鍵操作で生じる押鍵強度に対応した第1および第2の遅延時間を抽出する抽出処理と、押鍵操作に応じた音高の打弦音を、押鍵されてから前記抽出処理にて抽出された第1の遅延時間が経過した時に発生する打弦音発生処理と、押鍵されてから前記抽出処理にて抽出された第2の遅延時間が経過した時に棚板衝突音を発生する棚板衝突音発生処理と、前記打弦音発生処理で生成された打弦音と、前記棚板衝突音発生処理で生成された棚板衝突音とを加算した楽音を発生する楽音発生処理とをコンピュータで実行させることを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、押鍵強度に応じて変化する時間であって、押鍵されてから打弦音が発生するまでの第1の遅延時間と、押鍵強度に応じて変化する時間であって、押鍵されてから棚板衝突音が発生するまでの第2の遅延時間とを含む遅延特性を複数種記憶しておき、これら複数種の遅延特性のいずれかを選択する選択処理と、前記選択処理にて選択された遅延特性において、押鍵操作で生じる押鍵強度に対応した第1および第2の遅延時間を抽出する抽出処理と、押鍵操作に応じた音高の打弦音を、押鍵されてから前記抽出処理にて抽出された第1の遅延時間が経過した時に発生する打弦音発生処理と、押鍵されてから前記抽出処理にて抽出された第2の遅延時間が経過した時に棚板衝突音を発生する棚板衝突音発生処理と、前記打弦音発生処理で生成された打弦音と、前記棚板衝突音発生処理で生成された棚板衝突音とを加算した楽音を発生する楽音発生処理とをコンピュータで実行させることを特徴とする。
本発明では、発音音量に応じて変化する時間であって、発音指示されてから打弦音が発生するまでの第1の遅延時間と、発音音量に応じて変化する時間であって、発音指示されてから棚板衝突音が発生するまでの第2の遅延時間とを記憶しておき、それら内から発音指示操作で指定される発音音量に対応した第1および第2の遅延時間を抽出すると、抽出された第1の遅延時間が経過した時に発音指示操作で指定される音高の打弦音と、抽出された第2の遅延時間が経過した時に棚板衝突音とを生成して混合した楽音を発生するので、棚板衝突音とハンマー打弦音との関係をシミュレートしてアコースティックピアノの音色変化を再現することができる。
以下では、最初に本発明の原理を説明した後、その発明原理に基づく実施の形態について述べる。
[発明の原理]
図1は、本発明の原理を説明するための図であり、アコースティックピアノのアクション機構の概略を示す構造図である。周知のように、アクション機構は、図1に図示する通り、押鍵操作に応じて揺動する鍵100と、鍵100の揺動により上昇するキャプスタンスクリュー101と、キャプスタンスクリュー101の上昇により回動するウィッペン102と、セットオフボタン104に当接するまでウィッペン102と共に回動上昇するジャック103と、ハンマーローラ106を介してジャック103により押上げられ、シャンクフレンジ105に対して回動するハンマーシャンク107とを備え、ハンマーシャンク107の回動によりハンマーフェルトが打弦するようになっている。
さて、このようなアクション機構を備えるアコースティックピアノでは、上記構造によりハンマーがピアノ弦を叩くことによってハンマー打弦音を発生させる他、押鍵時に鍵100が棚板に衝突して副次的なノイズ音(以下、棚板衝突音と称す)を発生する。棚板衝突音は、一見、ハンマー打弦音に比べ無視出来る存在のようにも思えるが、この音がピアノの音色変化を特徴付ける大きな要因となっている。
棚板衝突音がピアノの音色変化を特徴付ける要因として、その発生時期が押鍵強度(発音音量)に依存して変化することが挙げられる。実際のアコースティックピアノでは、図2に図示するように、押鍵強度が弱い(例えば発音音量がピアノp)場合は、ハンマーの打弦タイミングよりも鍵100の下部が棚板に衝突するタイミングが先行する結果、棚板衝突音がハンマー打弦音にマスクされ難くなり、棚板衝突音の存在が顕著になる。
また、押鍵強度が中程度(例えば発音音量がメゾフォルテmf)の場合は、ハンマーの打弦タイミングと鍵100の下部が棚板に衝突するタイミングとがほぼ同時になる。さらに、押鍵強度が強い(例えば発音音量がフォルテf)場合には、ハンマー打弦の後に鍵100の下部が棚板に衝突するので、棚板衝突音はハンマー打弦音にマスクされる。本発明では、こうした棚板衝突音とハンマー打弦音との関係をシミュレートしてアコースティックピアノの音色変化を再現するものである。
[第1実施形態]
A.構成
図3は、本発明の第1実施形態による電子楽器の全体構成を示すブロック図である。この図において、鍵盤10は、押離鍵操作(演奏操作)に応じたキーオン/キーオフイベント、鍵番号およびベロシティ(押鍵強度)からなる演奏情報を発生する。スイッチ部11は、楽器パネルに配設される各種操作スイッチから構成され、操作されるスイッチ種に対応したスイッチイベントを発生する。表示部12は、LCDパネル等から構成され、CPU13から供給される表示制御信号に応じて楽器各部の設定状態や動作モード等を表示する。
CPU13は、スイッチ部11から供給されるスイッチイベントに基づき楽器各部の動作状態を設定したり、鍵盤10から供給される演奏情報に応じたコマンド(例えば発音を指示するノートオンコマンドや消音を指示するノートオフコマンド等)を生成して音源16に送出する。本発明の要旨に係わるCPU14の処理については追って述べる。ROM14は、プログラムエリアおよびデータエリアを備える。ROM14のプログラムエリアには、CPU13により実行される各種制御プログラムが格納される。各種制御プログラムには、後述するメインルーチンが含まれる。
ROM14のデータエリアには、遅延時間テーブルTBLが格納される。遅延時間テーブルTBLとは、上述した棚板衝突音とハンマー打弦音との関係をシミュレートするためのテーブルである。具体的には、図4に図示する通り、押鍵強度(ベロシティ)に応じて、楽音遅延時間T1および衝突遅延時間T2を読み出すテーブルである。楽音遅延時間T1とは、押鍵し始めてから実際にハンマー打弦音が発生するまでの時間である。衝突遅延時間T2とは、押鍵し始めてから実際に棚板衝突音が発生するまでの時間である。
したがって、上述した発明の原理で説明した通り、押鍵強度が弱い(例えば発音音量がピアノp)場合には、ハンマーの打弦タイミングよりも鍵下部が棚板に衝突するタイミングが先行するので、遅延時間テーブルTBLから読み出される楽音遅延時間T1と衝突遅延時間T2との関係はT1>T2となる。また、押鍵強度が中程度(例えば発音音量がメゾフォルテmf)の場合には、ハンマーの打弦タイミングと鍵下部が棚板に衝突するタイミングとがほぼ同時になるので、遅延時間テーブルTBLから読み出される楽音遅延時間T1と衝突遅延時間T2との関係はT1=T2になる。さらに、押鍵強度が強い(例えば発音音量がフォルテf)場合には、ハンマーによる打弦が行われた後に鍵下部が棚板に衝突するので、遅延時間テーブルTBLから読み出される楽音遅延時間T1と衝突遅延時間T2との関係はT1<T2になる。
次に、再び図1を参照して実施形態の構成について説明を進める。図1において、RAM15は、CPU13のワークエリアとして設けられ、各種レジスタやフラグデータを一時記憶する。音源16は、周知の波形メモリ読み出し方式にて構成される。音源16の内部に備える波形メモリには、ハンマー打弦音を発生させる楽音波形データがベロシティに対応付けて複数種格納される共に、棚板衝突音を発生させる衝突波形データが格納される。
音源16は、CPU13から供給されるベロシティに応じて遅延時間テーブルTBLから読み出される楽音遅延時間T1が経過した時点に、当該ベロシティに対応して選択される楽音波形データからハンマー打弦音を生成する一方、当該ベロシティに応じて遅延時間テーブルTBLから読み出される衝突遅延時間T2が経過した時点に、衝突波形データから棚板衝突音を生成し、生成されたハンマー打弦音と棚板衝突音とを加算して出力する。本発明の要旨に係わる音源16の処理については追って詳述する。サウンドシステム17は、音源16の出力をアナログ波形信号に変換した後、このアナログ波形信号から不要ノイズを除去する等のフィルタリングを施してからレベル増幅してスピーカから発音させる。
B.動作
次に、図5〜図8を参照して上記構成による第1実施形態の動作について説明する。以下では、最初にCPU13が実行するメインルーチンの動作を説明した後、音源16が実行する音源処理の動作について説明する。
(1)メインルーチンの動作
電源スイッチ操作によりパワーオンされると、CPU13は図5に図示するメインルーチンを実行してステップSA1に処理を進め、RAM15に格納される各種レジスタやフラグをリセットしたり初期値をセットするイニシャライズを行う。また、このステップSA1では、音源16に対して各種レジスタやフラグ類を初期化するよう指示する。そして、イニシャライズが完了すると、CPU10はステップSA2に処理を進め、鍵盤10が発生する演奏情報に基づきキー変化を判別する。
鍵操作が行われず、鍵盤10にキー変化が無ければ、ステップSA2のキー変化判別を繰り返す。そして、鍵盤10のいずれかの鍵が押鍵され、キーオンイベントが発生したとする。そうすると、ステップSA3に進み、押鍵操作に応じて発生する演奏情報中の鍵番号をレジスタNOTEにストアする。次いで、ステップSA4では、押鍵操作に応じて発生する演奏情報中のベロシティをレジスタVELにストアする。続いて、ステップSA5では、レジスタNOTEに格納された鍵番号と、レジスタVELに格納されたベロシティとに基づきノートオンコマンドを作成する。次いで、ステップSA6では、作成したノートオンコマンドを音源16に送付した後、上述したステップSA2に処理を戻す。
そして、押鍵中にあるいずれかの鍵が離鍵され、キーオンイベントが発生したとする。そうすると、ステップSA7に進み、離鍵操作に応じて発生する演奏情報中の鍵番号をレジスタNOTEにストアする。次いで、ステップSA8では、レジスタVELをゼロリセットする。続いて、ステップSA9では、レジスタNOTEの離鍵された鍵の鍵番号と、ゼロリセットされたレジスタVELとに基づきノートオフコマンドを作成する。そして、ステップSA6に進み、作成したノートオフコマンドを音源16に送付した後、上述したステップSA2に処理を戻し、キー変化を判別する状態に復帰する。
(2)音源処理の動作
次に、図6〜図8を参照して音源16が実行する音源処理の動作を説明する。音源16は、電源投入に応じて図6に図示する音源処理を実行してステップSB1に処理を進め、コマンド受信の有無を判断する。以下、CPU13からコマンドを受信した場合と、コマンドを受信していない場合とに分けて動作を説明する。
<コマンドを受信した場合>
CPU13からコマンドを受信すると、上記ステップSB1の判断結果が「YES」になり、ステップSB2に進む。ステップSB2では、受信したコマンドがノートオンコマンドであるか否かを判断する。
a.ノートオンコマンドを受信した場合
この場合、ステップSB2の判断結果が「YES」になり、ステップSB3に進む。ステップSB3では、CPU13から受信したノートオンコマンド中のベロシティVELに対応した楽音波形データを選択する。続いて、ステップSB4では、CPU13から受信したノートオンコマンド中のベロシティVELに応じて、ROM14のデータエリアに格納される遅延時間テーブルTBLから楽音遅延時間T1および衝突遅延時間T2を読み出す。なお、前述したように、楽音遅延時間T1は押鍵し始めてから実際にハンマー打弦音が発生するまでの時間を指し、一方、衝突遅延時間T2は押鍵し始めてから実際に棚板衝突音が発生するまでの時間を指す。
次いで、ステップSB5では、CPU13から受信したノートオンコマンド中の鍵番号NOTEに基づき、上記ステップSB3にて選択した楽音波形データの読み出し速度を決定する。そして、ステップSB6に進み、タイマカウントを開始する。これにより、音源16では、図示されていないタイマインタラプト処理を実行してタイマクロックを発生する。続いて、ステップSB7では、フラグSTF1、STF2をそれぞれゼロリセットした後、上述したステップSB1に処理を戻す。
なお、フラグSTF1は「1」の場合に楽音波形データが読み出されている状態(以下、楽音波形データ読み出し状態と称す)を表し、「0」の場合に楽音波形データの読み出しが停止している状態(以下、楽音波形データ読み出し停止状態と称す)を表す。また、フラグSTF2は「1」の場合に衝突波形データが読み出されている状態(以下、衝突波形データ読み出し状態と称す)を表し、「0」の場合に衝突波形データの読み出しが停止している状態(以下、衝突波形データ読み出し停止状態と称す)を表す。
b.ノートオフコマンドを受信した場合
この場合、ステップSB8の判断結果が「YES」になり、ステップSB9に進む。ステップSB9では、生成中の楽音に乗算するエンベロープをリリース波形に変更する。この後、ステップSB10に進み、フラグRFに「1」をセットしてリリース状態であることを表した後、上述したステップSB1に処理に戻す。
<コマンドを受信していない場合>
一方、CPU13からコマンドを受信していなければ、上述したステップSB1の判断結果が「NO」となり、図7に図示するステップSB11に処理を進める。ステップSB11では、最小単位時間が経過したか否かを判断する。最小単位時間とは、タイマクロック1周期分の時間を指す。最小単位時間が経過していなければ、ここでの判断結果は「NO」となり、図6に図示するステップSB1に処理を戻す。
これに対し、最小単位時間が経過すると、上記ステップSB11の判断結果は「YES」になり、ステップSB12に進む。ステップSB12では、フラグSTF1が「0」、すなわち楽音波形データ読み出し停止状態であるか否かを判断する。楽音波形データ読み出し状態(フラグSTF1が「1」)ならば、判断結果は「NO」になり、後述のステップSB18に進む。
一方、楽音波形データ読み出し停止状態であると、上記ステップSB12の判断結果は「YES」になり、ステップSB13に進む。ステップSB13では、前述したステップSB4(図6参照)において遅延時間テーブルTBLから読み出した楽音遅延時間T1をデクリメントする。次いで、ステップSB14では、デクリメントされた楽音遅延時間T1が「0」、すなわちハンマー打弦音の発音タイミングに達したかどうかを判断する。ハンマー打弦音の発音タイミングに達していなければ、判断結果は「NO」になり、後述するステップSB18に進む。
これに対し、ハンマー打弦音の発音タイミングに達すると、上記ステップSB14の判断結果が「YES」になり、ステップSB15に進み、楽音波形データの読み出しを開始する。そして、ステップSB16では、読み出された楽音波形データに乗算するエンベロープ波形をスタートさせる。なお、エンベロープ波形は、公知のADSR制御が施される。続いて、ステップSB17では、フラグSTF1に「1」をセットして楽音波形データ読み出し状態に設定する。
そして、ステップSB18に進み、フラグSTF2が「0」、すなわち衝突波形データ読み出し停止状態であるか否かを判断する。衝突波形データ読み出し停止状態ならば、判断結果は「YES」になり、ステップSB19に進む。ステップSB19では、前述したステップSB4(図6参照)において遅延時間テーブルTBLから読み出した衝突遅延時間T2をデクリメントする。続いて、ステップSB20では、デクリメントされた衝突遅延時間T2が「0」、つまり棚板衝突音の発音タイミングに達したかどうかを判断する。棚板衝突音の発音タイミングに達していなければ、判断結果は「NO」になり、後述のステップSB23(図8参照)に進む。
一方、衝突遅延時間T2が経過して棚板衝突音の発音タイミングに達すると、上記ステップSB20の判断結果は「YES」になり、ステップSB21に進み、衝突波形データの読み出しを開始させる。そして、ステップSB22では、フラグSTF2に「1」をセットして衝突波形データ読み出し状態に設定した後、前述したステップSB1(図6参照)に処理を戻す。
さて、衝突波形データ読み出し状態(フラグSTF2が「1」)であると、上記ステップSB18の判断結果が「NO」になり、図8に図示するステップSB23に処理を進める。ステップSB23では、楽音波形データ読み出し状態(フラグSTF1が「1」)であるか否かを判断する。楽音波形データ読み出し状態ならば、判断結果は「YES」になり、ステップSB24に進み、楽音波形データの読み出しを進める。次いで、ステップSB25では、読み出された楽音波形データにエンベロープ波形を乗算する。
続いて、ステップSB26では、フラグRFが「1」であるか否か、つまりノートオフコマンドによりリリース状態に設定されたかどうかを判断する。リリース状態に設定されていなければ、判断結果は「NO」になり、後述のステップSB30に処理を進める。一方、リリース状態ならば、判断結果は「YES」になり、次のステップSB27に進む。
ステップSB27では、リリース状態下のエンベロープレベルが「0」に達したか否かを判断する。エンベロープレベルが「0」に達していなければ、判断結果は「NO」になり、前述したステップSB1(図6参照)に処理を戻す。一方、エンベロープレベルが「0」に達すると、判断結果は「YES」になり、ステップSB28に進む。そして、ステップSB28〜SB29では、フラグSTF1、フラグSTF2およびフラグRFをそれぞれゼロリセットした後、前述したステップSB1(図6参照)に処理を戻す。
これに対し、楽音波形データ読み出し停止状態(フラグSTF1が「0」)であると、上記ステップSB23の判断結果が「YES」になり、ステップSB30に進む。ステップSB30では、衝突波形データ読み出し状態(フラグSTF2が「1」)であるか否かを判断する。衝突波形データ読み出し停止状態であると、判断結果は「NO」になり、後述のステップSB33に進む。
一方、衝突波形データ読み出し状態ならば、上記ステップSB30の判断結果が「YES」になり、ステップSB31に進み、衝突波形データの読み出しを進める。続いて、ステップSB32では、読み出された衝突波形データと、上記ステップSB25にてエンベロープ乗算された楽音波形データとを加算する。そして、ステップSB33に進み、フラグSTF1またはフラグSTF2のいずれかが「1」、すなわち楽音波形データあるいは衝突波形データのいずれかが読み出し状態であるかどうかを判断する。
楽音波形データおよび衝突波形データが共に読み出し停止状態ならば、判断結果は「NO」になり、図6に図示するステップSB1に処理を戻す。これに対し、楽音波形データあるいは衝突波形データのいずれかが読み出し状態であると、上記ステップSB33の判断結果が「YES」になり、ステップSB34に進む。ステップSB34では、上記ステップSB32において加算された加算波形を、ベロシティVELに応じてレベル制御する。続いて、ステップSB35では、このレベル制御された加算波形をサウンドシステム17に出力した後、図6に図示するステップSB1に処理を戻す。
以上のように、本実施形態では、ベロシティに応じて遅延時間テーブルTBLから読み出される楽音遅延時間T1が経過した時に、当該ベロシティに対応して選択される楽音波形データからハンマー打弦音を生成する一方、当該ベロシティに応じて遅延時間テーブルTBLから読み出される衝突遅延時間T2が経過した時点に、衝突波形データから棚板衝突音を生成し、生成されたハンマー打弦音と棚板衝突音とを加算して出力するので、棚板衝突音とハンマー打弦音との関係をシミュレートしてアコースティックピアノの音色変化を再現し得るようになる。
[第2実施形態]
次に、図9〜図11を参照して第2実施形態について説明する。第2実施形態が上述の第1実施形態と相違する点は、遅延特性が異なる複数の遅延時間テーブルTBLをROM14のデータエリアに設け、それらの内から楽音形成に使用するものをユーザが任意に選択可能にしたことにある。
第2実施形態による遅延時間テーブルTBLの一例を図9に図示する。図9は、楽音遅延時間T1を読み出すハンマー打弦音の遅延特性および衝突遅延時間T2を読み出す棚板衝突音の遅延特性を備える第1の遅延時間テーブルTBLと、楽音遅延時間T1を読み出すハンマー打弦音の遅延特性および衝突遅延時間T2’を読み出す棚板衝突音の遅延特性を備える第2の遅延時間テーブルTBLとを重ねて1つのテーブルとして表現している。
第2実施形態では、複数の遅延時間テーブルTBLのいずれかを選択する時間設定スイッチをスイッチ部11に備える。また、この時間設定スイッチの操作に応じて、CPU13が遅延時間テーブルTBLを選択する時間設定スイッチ処理を、上述した第1実施形態のメインルーチン(図5参照)中のステップSA1とステップSA2との間に設ける。図10は、第2実施形態による時間設定スイッチ処理の動作を示すフローチャートである。
この図に示すように、時間設定スイッチの操作に応じてメインルーチンから本処理がコールされると、CPU13は、図10に図示するステップSC1に進み、時間設定スイッチの操作で設定されるテーブル選択番号をレジスタTABLEにストアする。次いで、ステップSC2にでは、レジスタTABLEにストアされたテーブル選択番号を含むテーブルコマンドを作成し、続くステップSC3では、その作成されたテーブルコマンドを音源16に送付して本処理を終える。
一方、音源16では、図11に図示する音源処理を実行する。上述した第1実施形態と同様、先ずステップSD1に処理を進め、コマンド受信の有無を判断する。CPU13からコマンドを受信していない場合には、ステップSD1の判断結果が「NO」となり、第1実施形態と同様、図7に図示するステップSB11以降を実行する。これに対し、CPU13からコマンドを受信すると、ステップSD1の判断結果が「YES」になり、ステップSD2に進む。
ステップSD2では、CPU13から受信したコマンドがテーブルコマンドであるか否かを判断する。受信したコマンドがテーブルコマンドでなければ、判断結果は「NO」となり、第1実施形態のステップSB2(図6参照)に進む。受信したコマンドがテーブルコマンドならば、判断結果が「YES」となり、ステップSD3に進む。ステップSD3では、受信したテーブルコマンドに含まれるテーブル選択番号に従って使用する遅延時間テーブルTBLを指定した後、上記ステップSD1に処理を戻す。これにより、音源16では、第1実施形態と同様、ステップSB4(図6参照)において、指定された遅延時間テーブルTBLを用いて、ベロシティVELに対応した楽音遅延時間T1および衝突遅延時間T2を読み出すことになる。
このように、第2実施形態では、遅延特性が異なる複数の遅延時間テーブルTBLをROM14のデータエリアに設け、それらの内から楽音形成に使用するものをユーザが任意に選択可能にするので、棚板衝突音とハンマー打弦音との関係をシミュレートしてアコースティックピアノの音色変化を、演奏者の好みに応じて再現させることができる。
図1は、アコースティックピアノのアクション機構の概略を示す構造図である。 本発明の概要を説明するための図である。 第1実施形態の構成を示すブロック図である。 遅延時間テーブルTBLの遅延特性の一例を示す図である。 メインルーチンの動作を示すフローチャートである。 音源処理の動作を示すフローチャートである。 音源処理の動作を示すフローチャートである。 音源処理の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態による遅延時間テーブルTBLの一例を示す図である。 第2実施形態による時間設定スイッチ処理の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態による音源処理の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 鍵盤
11 スイッチ部
12 表示部
13 CPU
14 ROM
15 RAM
16 音源
17 サウンドシステム

Claims (6)

  1. 発音音量に応じて変化する時間であって、発音指示されてから打弦音が発生するまでの第1の遅延時間と、発音音量に応じて変化する時間であって、発音指示されてから棚板衝突音が発生するまでの第2の遅延時間とを記憶しておき、それらの内から発音指示操作で指定される発音音量に対応した第1および第2の遅延時間を抽出する遅延時間抽出手段と、
    発音指示されてから前記遅延時間抽出手段により抽出された第1の遅延時間が経過した時に発音指示操作で指定される音高の打弦音を生成する一方、前記遅延時間抽出手段により抽出された第2の遅延時間が経過した時に棚板衝突音を生成し、この棚板衝突音と生成された打弦音とを混合した楽音を発生する楽音発生手段と
    を具備することを特徴とする電子楽器。
  2. 押鍵強度に応じて変化する時間であって、押鍵されてから打弦音が発生するまでの第1の遅延時間と、押鍵強度に応じて変化する時間であって、押鍵されてから棚板衝突音が発生するまでの第2の遅延時間とを記憶する遅延特性記憶手段と、
    押鍵操作で生じる押鍵強度に対応した第1および第2の遅延時間を前記遅延特性記憶手段から抽出する抽出手段と、
    押鍵操作に応じた音高の打弦音を、押鍵されてから前記抽出手段により抽出された第1の遅延時間が経過した時に発生する打弦音発生手段と、
    押鍵されてから前記抽出手段により抽出された第2の遅延時間が経過した時に棚板衝突音を発生する棚板衝突音発生手段と、
    前記打弦音発生手段が生成する打弦音と、前記棚板衝突音発生手段が生成する棚板衝突音とを加算した楽音を発生する楽音発生手段と
    を具備することを特徴とする電子楽器。
  3. 押鍵強度に応じて変化する時間であって、押鍵されてから打弦音が発生するまでの第1の遅延時間と、押鍵強度に応じて変化する時間であって、押鍵されてから棚板衝突音が発生するまでの第2の遅延時間とを含む遅延特性を複数種記憶する遅延特性記憶手段と、
    前記遅延特性記憶手段に記憶される複数種の遅延特性のいずれかを選択する選択手段と、
    前記選択手段により前記遅延特性記憶手段から選択される遅延特性において、押鍵操作で生じる押鍵強度に対応した第1および第2の遅延時間を前記遅延特性記憶手段から抽出する抽出手段と、
    押鍵操作に応じた音高の打弦音を、押鍵されてから前記抽出手段により抽出された第1の遅延時間が経過した時に発生する打弦音発生手段と、
    前記抽出手段により抽出された第2の遅延時間が経過した時に棚板衝突音を発生する棚板衝突音発生手段と、
    前記打弦音発生手段が生成する打弦音と、前記棚板衝突音発生手段が生成する棚板衝突音とを加算した楽音を発生する楽音発生手段と
    を具備することを特徴とする電子楽器。
  4. 発音音量に応じて変化する時間であって、発音指示されてから打弦音が発生するまでの第1の遅延時間と、発音音量に応じて変化する時間であって、発音指示されてから棚板衝突音が発生するまでの第2の遅延時間とを記憶しておき、それら内から発音指示操作で指定される発音音量に対応した第1および第2の遅延時間を抽出する遅延時間抽出処理と、
    発音指示されてから前記遅延時間抽出処理にて抽出された第1の遅延時間が経過した時に発音指示操作で指定される音高の打弦音を生成する一方、前記遅延時間抽出処理にて抽出された第2の遅延時間が経過した時に棚板衝突音を生成し、この棚板衝突音と生成された打弦音とを混合した楽音を発生する楽音発生処理と
    をコンピュータで実行させることを特徴とする電子楽器の処理プログラム。
  5. 押鍵強度に応じて変化する時間であって、押鍵されてから打弦音が発生するまでの第1の遅延時間と、押鍵強度に応じて変化する時間であって、押鍵されてから棚板衝突音が発生するまでの第2の遅延時間とを記憶しておき、それらの内から押鍵操作で生じる押鍵強度に対応した第1および第2の遅延時間を抽出する抽出処理と、
    押鍵操作に応じた音高の打弦音を、押鍵されてから前記抽出処理にて抽出された第1の遅延時間が経過した時に発生する打弦音発生処理と、
    押鍵されてから前記抽出処理にて抽出された第2の遅延時間が経過した時に棚板衝突音を発生する棚板衝突音発生処理と、
    前記打弦音発生処理で生成された打弦音と、前記棚板衝突音発生処理で生成された棚板衝突音とを加算した楽音を発生する楽音発生処理と
    をコンピュータで実行させることを特徴とする電子楽器の処理プログラム。
  6. 押鍵強度に応じて変化する時間であって、押鍵されてから打弦音が発生するまでの第1の遅延時間と、押鍵強度に応じて変化する時間であって、押鍵されてから棚板衝突音が発生するまでの第2の遅延時間とを含む遅延特性を複数種記憶しておき、これら複数種の遅延特性のいずれかを選択する選択処理と、
    前記選択処理にて選択された遅延特性において、押鍵操作で生じる押鍵強度に対応した第1および第2の遅延時間を抽出する抽出処理と、
    押鍵操作に応じた音高の打弦音を、押鍵されてから前記抽出処理にて抽出された第1の遅延時間が経過した時に発生する打弦音発生処理と、
    押鍵されてから前記抽出処理にて抽出された第2の遅延時間が経過した時に棚板衝突音を発生する棚板衝突音発生処理と、
    前記打弦音発生処理で生成された打弦音と、前記棚板衝突音発生処理で生成された棚板衝突音とを加算した楽音を発生する楽音発生処理と
    をコンピュータで実行させることを特徴とする電子楽器の処理プログラム。
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