JP2580722B2 - 電子鍵盤楽器 - Google Patents

電子鍵盤楽器

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JP2580722B2
JP2580722B2 JP63155764A JP15576488A JP2580722B2 JP 2580722 B2 JP2580722 B2 JP 2580722B2 JP 63155764 A JP63155764 A JP 63155764A JP 15576488 A JP15576488 A JP 15576488A JP 2580722 B2 JP2580722 B2 JP 2580722B2
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【発明の詳細な説明】 本発明は電子鍵盤楽器の鍵動作検出回路に係り、特
に、鍵にタッチ感を付与すべく鍵に付加されたハンマの
バウンドに起因する検出用スイッチの反復開閉動作に起
因して鍵動作検出回路が誤動作することを防止するよう
にしたことに関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする問題点] 従来この種の電子鍵盤楽器の鍵構造としては、例えば
特開昭63−91694号公報に開示されているものが知られ
ており、該公報に開示されている鍵構造では、押し鍵時
に鍵がハンマに力を付与し、ハンマは移動の途中で2つ
のスイッチを時間間隔をおいて順次押圧する。
したがって、上記公報に開示されている鍵構造に付随
する鍵動作検出回路では、上記2つのスイッチから順次
発生する検出信号に基づき押鍵を検出すると共に、鍵タ
ッチを測定し、楽音発生回路が押圧された鍵に割り当て
られた音高の楽音を、測定された鍵タッチに対応する音
量で発生させていた。
しかしながら、上記公報に開示されている電子鍵盤楽
器の鍵構造では、ハンマは鍵から押鍵力を付与されて鍵
と連動するほかに、鍵とは独立して動くことも可能であ
り、かかる独立性に起因して押鍵完了時にハンマのみバ
ウンドしていた。ハンマが押鍵終了時にバウンドする
と、スイッチが反復して押圧され、スイッチから不所望
の検出信号が出力されていた。
例えば、第2図に示されているように、離鍵時に位置
L1に留まっていた鍵およびハンマが押鍵により押鍵完了
位置L2に向かって移動したとする。鍵は曲線Aで示され
ているように比較的緩やかな軌跡を描きながら移動し、
押鍵完了位置L2に至る。一方、ハンマは鍵から伝達され
る押鍵力により急速に移動し、曲線Bで示されているよ
うに、途中、位置MK1、MK2で2つのスイッチを順次押圧
して検出信号C、Dを発生させる(第3図参照)。とこ
ろが、ハンマは押鍵完了位置L2でバウンドし、再度スイ
ッチを押圧するので、検出信号Cは本来、時刻t1以降高
レベル(H)を維持しなければならないのに時刻t4〜t5
では低レベル(L)となり、その後、再び高レベルに移
行する。同様に検出信号Dは本来高レベルであるべき時
刻t3〜t6が低レベルになり、これらの検出信号C、Dに
基づき鍵状態および鍵タッチを検出する鍵動作検出回路
が誤った鍵状態および鍵タッチを検出してしまうという
問題点があった。
したがって、本発明はハンマのバウンドに起因する鍵
動作検出回路の誤判断を防止することを目的としてい
る。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、ハンマのバウンドに起因するスイッチの反
復開閉動作期間中は鍵タッチ検出手段と鍵状態検出手段
とを非活性化すれば誤判断を防止できることに鑑みなさ
れたものであり、その要旨は、鍵と、この鍵の押下に連
動して第1方向に変位すると共にこの鍵の釈放に連動し
てこの第1方向とは反対の第2方向に変位するハンマと
を有する鍵構造体を複数備えた鍵盤であって、このハン
マは、この鍵の押下に伴って第1方向に変位した後この
鍵の釈放前にこの鍵とは独立に第2方向に反動変位して
から再び第1方向に反動変位可能に配置されているもの
と、上記各鍵構造体毎にそれぞれ第1および第2のスイ
ッチ要素が割り当てられて構成され、押鍵時にこの鍵に
付随するハンマにより上記第1および第2のスイッチ要
素が順次動作するスイッチと、上記第1および第2のス
イッチ要素の動作状態に基づき鍵動作を検出する鍵動作
検出手段とを備えた電子鍵盤楽器において、上記鍵動作
検出手段は、上記第1および第2のスイッチ要素の動作
間隔を計数し、この計数値に基づき鍵タッチ量を表す鍵
タッチ信号を出力する鍵タッチ検出手段と、上記第1の
スイッチ要素または上記第2のスイッチ要素の動作状態
に基づき、上記鍵が押鍵状態または離鍵状態にあること
を表す鍵状態信号を出力する鍵状態検出手段と、上記第
1のスイッチ要素の最初の作動に応答して時計を開始す
る計時手段と、この計時手段で計時される時間が所定時
間以下であるとき、(a)上記第2のスイッチ要素の最
初の作動に応答する上記鍵タッチ信号および上記鍵状態
信号の少なくとも一方の変化を許容し、(b)上記第1
のスイッチ要素の最初の作動以外の上記第1のスイッチ
要素の作動に応答する上記鍵タッチ信号および上記鍵状
態信号の変化を禁止するとともに、(c)上記第2のス
イッチ要素の最初の作動以外の上記第2のスイッチ要素
の作動に応答する上記鍵タッチ信号および上記鍵状態信
号の変化を禁止し、さらに、(d)上記第1のスイッチ
要素の最初の作動以外の上記第1のスイッチ要素の作動
に応答する上記計時手段の計時の開始を禁止する禁止手
段とを有することである。
[発明の作用及びその効果] 演奏者が鍵を押圧操作して上記構成に係る鍵盤楽器を
演奏すると、鍵の押鍵により各鍵にそれぞれ設けられた
複数のスイッチ要素が押鍵速度等の鍵タッチに対応した
時間間隔で順次動作し、鍵タッチ検出手段と鍵状態検出
手段とが上記スイッチ要素の出力に基づき鍵タッチ信号
と鍵状態信号とを出力する。
ここで、ハンマが鍵に先行して押鍵完了位置に達した
後に、バウンドにより上記スイッチ要素を一旦オフした
後に再びオンさせたとしても、上記禁止手段が押鍵開始
から所定期間の間は既に出力されている鍵タッチ信号と
鍵状態信号との変化を禁止しているので、鍵タッチ検出
手段と鍵状態検出手段とは既に出力した内容でそれぞれ
の信号を維持する。その結果、ハンマのバウンドに起因
して鍵タッチ信号と鍵状態信号とが変化するととがな
く、誤動作を防止することができる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第4図は本発明の一実施例に係る電子鍵盤楽器の概略
構成を示すブロック図であり、図中、1は多数の鍵構造
体3からなる鍵盤を示す。鍵盤1を構成する各鍵構造体
3は、第5図に詳示されているようにフレーム5に回動
可能に支持され、板バネ7により上方(離鍵位置)に向
かって付勢されている鍵9と、鍵9に回動自在に支持さ
れ、板バネ7により鍵9の上部板下面に接近する方向に
付勢されたハンマ11とを備えて構成されている。ハンマ
11の後部には互いに長さの異なる2本の突起13、15が下
方に向かって突出しており、これらの突起13、15は棚板
17上に固定された2個のスイッチ19、21に対応してい
る。
かかる構成の鍵構造体3は、演奏者により鍵9が押圧
されると、鍵9が押鍵完了位置に向かって下方に移動
し、鍵9は移動の初期においてハンマ11を押圧するの
で、その反力により演奏者にピアノに類似した鍵タッチ
感を与えることができる。なお、このような構成の鍵構
造体については、特開昭63−91694号公報、実開昭63−6
6897号公報等で詳細に説明されているので、ここでの詳
しい説明は省略する。
再び、第4図において、上記スイッチ19、21は鍵動作
検出回路23によりそれらの動作が検出され、鍵動作検出
回路23はその検出結果に基づき、押鍵または離鍵を表す
鍵状態信号KEYONと押鍵時の鍵タッチ量を表す鍵タッチ
信号TOUCHとを形成する。鍵動作検出回路23は第6図〜
第7図に示されている回路構成を各鍵構造体毎に設けて
構成されており、その動作は第8図に表されている。以
下、鍵盤1を構成する鍵の内の1つな演奏者により押鍵
されたとき、該押鍵をスイッチ19,21で検出し、鍵状態
信号KEYONと鍵タッチ作検出信号TOUCHを形成する過程を
その構成とともに第6図〜第8図を参照して説明する。
押鍵の開始とともに鍵9そしてハンマ11が降下を開始
し、まず、突起13がスイッチ19を押圧して高レベルの検
出信号MK1をオアゲート25の一方の入力に供給する。こ
の高レベルの検出信号MK1の供給により、オアゲート25
はその出力信号KON1を低レベルから高レベルに移行さ
せ、立ち上がり検出回路27は出力信号KON1の前縁を検出
してパルスをカウンタ29のリセット端子RSTに供給す
る。その結果、カウンタ29の計数値は「0」にリセット
される。かようにして、カウンタ29の計数値が「0」に
リセットされると、全ビット「1」検出回路(all1検出
回路)37の出力は低レベルとなり、該出力を反転させる
インバータ39の出力は高レベルに移行する。その結果、
アンドゲート40の2つの入力端子には高レベル信号が供
給されることになり、アンドゲート40はカウンタ29のイ
ネーブル端子に高レベル信号を供給することになる。こ
のようにカウンタ29が計数可能状態になると、カウンタ
29はクロックパルスCLKを計数し、その計数値を歩進さ
せて行く。(時刻t1) また、カウンタ29の計数値がリセットされると、比較
器31は、該計数値が予め設定されているしきい値THL未
満であることを検出して、その出力信号OFDSを低レベル
から高レベルに移行させる。ここで、しきい値THLは、
カウンタ29がリセットされた後クロックパルスCLKを約3
0ミリ秒間計数した時の計数値に対応して設定されるも
のであり、この30ミリ秒はハンマ11のバウンドが完全に
終了する時間に対応している。上記出力信号OFDSはオア
ゲート25に供給され、その出力信号KON1を高レベルに維
持する。これにより、オアゲート25はハンマ11のバウン
ド時にスイッチ19が短期間オフしても信号KON1を高レベ
ルに維持できるようになる。また、比較器31の出力信号
OFDSを反転させるインバータ33の出力は低レベルに移行
し、フリップフロップ35のリセット状態は解除される
が、フリップフロップ35はリセットされたままである。
ハンマ11が更に降下し、突起15がスイッチ21を押圧す
ると、スイッチ21の出力信号MK2は低レベルから高レベ
ルに移行する。かかる出力信号MK2の高レベルへの移行
により、オアゲート41の出力信号KON2は高レベルとな
り、出力信号KON2の立ち上がりの前縁を立ち上がり検出
回路43が検出して、パルスKONEVを発生させる。立ち上
がり検出回路43がパルスKONEVをフリップフロップ47の
セット端子に供給すると、フリップフロップ47はセット
され、押鍵を表す高レベルの鍵状態信号KEYONを出力す
る。(時刻t2) かかる鍵状態信号KEYONの発生と平行して、鍵動作検
出回路23は鍵跳躍時間の確定を図る。すなわち、既に説
明したように、立ち上がり検出回路43はスイッチ21のオ
ン時(時刻t2)にパルスKONEVを出力しているので、レ
ジスタ(REG)30はこのパルスKONEVに応答してカウンタ
29の計数値をラッチする。かようにして、レジスタ30に
ラッチされた計数値はスイッチ19の押圧からスイッチ21
の押圧までの鍵の跳躍時間に対応しており、この鍵の跳
躍時間は更に鍵タッチに対応するので、結局、レジスタ
30にラッチされた計数値は鍵タッチを表すことになる。
それで、レジスタ30はラッチした計数値を鍵タッチ信号
TOUCHとして出力し、後述する楽音信号の形成に使用す
る。
ところで、スイッチ21のオンに伴う検出信号MK2の立
ち上がり前縁は立ち上がり検出回路49によっても検出さ
れ、立ち上がり検出回路49はパルスを高レベルにある信
号OFDSにより動作可能となっているアンドゲート51を介
してフリップフロップ35のセット端子に供給する。これ
によりフリップフロップ35は高レベルの出力信号をオア
ゲート41の他方の出力端子に供給する。その結果、オア
ゲート41はハンマ11のバウンド時にスイッチ21が短期間
オフしても出力信号KON2を高レベルに維持できるように
なる。
かようにして鍵状態信号KEYONと鍵タッチ信号TOUCHと
が出力された後に、上述のようにハンマ11がバウンドし
て時刻t3にスイッチ21がオフしたとする。この時点では
カウンタ29の計数値は最大値(全ビットが「1」の値)
およびしきい値THLに達しておらず、アンドゲート40は
カウンタ39のイネーブル端子に依然として高レベル信号
を供給し続けると共に、比較器31もその出力信号OFDSを
高レベルに維持する。このように、比較器31の出力信号
はOFDSが高レベル信号となっているので、オアゲート21
の出力信号KON1は高レベルに維持され、また、フリップ
フロップ35もリセットされず、オアゲート41も高レベル
の信号KON2を出力し続けている。高レベル状態の出力信
号KON2は立ち上がり検出回路を活性化することがないの
で、レジスタ30が新たにカウンタ29の計数値をラッチす
ることはない。また、カウンタ29は上述のようにイネー
ブル端子にアンドゲート40を介して高レベルの信号KON1
が供給され続けているので、計数値を歩進し続ける。ま
た、立ち下がり検出回路45は高レベル状態の信号KON1に
は応答しないので、フリップフロップ47はリセットされ
ることなく高レベルの鍵状態信号KEYONを出力し続け
る。
更に、バウンドが大きくなり、時刻t4においてスイッ
チ19もオフとなると、スイッチ19の出力信号MK1は低レ
ベルに移行するが、カウンタ29の計数値がしきい値THL
以下なら比較器31は依然として高レベルの出力信号OFDS
を出力しているので、オアゲート25、41の出力信号KON
1、KON2は高レベルを維持する。これにより、上述した
時刻t3における状態が引き続き維持されて、鍵状態信号
KEYON、鍵タッチ信号TOUCHは変化せず、また、カウンタ
29は歩進し続ける。
時刻t5にバウンドの戻りによりスイッチ19が再びオン
し、その出力信号MK1が高レベルに移行したとする。し
かしながら、オアゲート25は、比較器31の高レベルの出
力信号OFDSに基づき既に高レベルの出力信号KON1を発生
させているので、したがって、立ち上がり検出回路27か
らカウンタ29のリセット端子にパルスが供給されること
はない。換言すると、カウンタ29はリセットされること
なく、その計数値を更に歩進させることになる。
次に、時刻t6にスイッチ21が再びオンしたとする。こ
の場合、スイッチ21の出力信号MK2が低レベルから高レ
ベルに移行するが、オアゲート41の出力信号KON2はフリ
ップフロップ35の出力によって高レベルにあり、高レベ
ルのまま変化することはない。したがって、立ち上がり
検出回路43はパルスKONEVを出力することなく、フリッ
プフロップ47の出力KEYONおよびレジスタ30の出力TOUCH
に変化は生じない。このように、本実施例に係る鍵動作
検出回路23はカウンタ29の計数値がしきい値THLに達す
る以前ではスイッチ19,21がハンマ11のバウンドに起因
してオン、オフしても鍵状態信号KEYONと鍵タッチ信号T
OUCHに変化は生じない。
やがて、時刻t1から30ミリ秒程度経過して、時刻t7に
カウンタ29の計数値がしきい値THLを超えると、比較器3
1はその出力信号OFDSを高レベルから低レベルに移行さ
せる。このように、出力信号OFDSが低レベルに移行する
と、インバータ33は高レベル信号をフリップフロップ35
のリセット端子に供給するので、フリップフロップ35は
リセットされてその出力は低レベルに移行する。この時
までに、スイッチ21は既にオンしているので、その出力
信号MK2は高レベルに移行しており、その結果、フリッ
プフロップ35の出力が低レベルに移行してもオアゲート
41の出力信号KON2は変化しない。また、同様に、この時
までには、スイッチ19は既にオンになっているので、そ
の出力信号MK1は高レベルにあり、その結果、信号OFDS
が低レベルになってもオアゲート25の出力信号KON1は高
レベルのまま変化しない。換言すれば、鍵タッチTOUCH
と鍵状態信号KEYONは以前の状態を維持する。なお、時
刻t8にカウンタ29の計数値が最大値に達すると、全ビッ
ト「1」検出回路37がその出力を低レベルから高レベル
に移行させるので、インバータ39は低レベルを出力する
ようになり、アンドゲート40はもはやカウンタ29のイネ
ーブル端子に高レベル信号を供給することはない。した
がって、カウンタ29の計数も停止される。
やがて、離鍵が開始され、まずスイッチ21が時刻t9に
オフになると、オアゲート41の2つの入力はいずれも低
レベルになるので、その出力信号KON2は高レベルから低
レベルに移行するが、この時には鍵状態信号KEYON、鍵
タッチ信号TOUCHは変化しない。続いて、時刻t10にスイ
ッチ19もオフされると、オアゲート25の2つの入力はい
ずれも低レベルになるので、オアゲート25の出力信号KO
N1は高レベルから低レベルに移行する。かかる出力信号
KON1の変化は立ち下がり検出回路45により検出され、立
ち下がり検出回路45はパルスKOFEVをフリップフロップ4
7のリセット端子に供給する。その結果、フリップフロ
ップ47はリセットされ、鍵状態信号KEYONは離鍵状態を
示す低レベルに移行する。
上記構成に係る鍵動作検出回路23においては、立ち上
がり検出回路43、フリップフロップ47、立ち下がり検出
回路45等は全体として鍵状態検出手段53を構成してお
り、立ち上がり検出回路27、カウンタ29、レジスタ30、
全ビット「1」検出回路37、インバータ39、アンドゲー
ト40等は全体として鍵タッチ検出手段55を構成してい
る。また、オアゲート25、41、立ち上がり検出回路49、
アンドゲート51、インバータ33、フリップフロップ35、
比較器31等は全体として禁止手段57を構成している。
なお、上記立ち上がり検出回路27、43と立ち下がり検
出回路45は、例えば第7図にそれぞれ詳示されているよ
うに、D−フリップフロップとインバータとアンドゲー
トとで構成してもよい。すなわち、立ち上がり検出回路
27、43はアンドゲート61の一方の入力端子にD−フリッ
プフロップ63とインバータ65とを直列に接続し、他方の
入力端子には信号を直接供給する。かかる構成によれ
ば、入力信号が低レベルの間はアンドゲート61の出力が
低レベルになっているが、入力信号が低レベルから高レ
ベルに移行すると、アンドゲート61の両方の入力端子に
それぞれ高レベルの信号が供給され、アンドゲート61の
出力は高レベルに移行する。ところが、D−フリップフ
ロップ63の出力は一定時間(クロックφの1周期)の後
に高レベルに移行し、インバータ65の出力が低レベルに
移行するので、アンドゲート61の出力は再び低レベルと
なる。したがって、D−フリップフロップ63で定められ
た一定期間の間だけ高レベルに移行するパルスを形成す
ることができる。同様に、立ち下がり検出回路45は、ア
ンドゲート67、インバータ69およびD−フリップフロッ
プ71により、入力信号が高レベルから低レベルに移行し
た時に、D−フリップフロップ71で定められる一定期間
の間だけ高レベルになるパルスを出力する。
上述の如く形成される鍵状態信号KEYONと鍵タッチ信
号TOUCHは、第4図に示すように、バス75を介して中央
処理装置(CPU)79に供給される。中央処理装置76は、
プログラムメモリ77に記憶されているプログラム命令に
したがい、レジスタ群81を使用して、鍵状態信号KEYO
N、鍵タッチ信号TOUCHを処理して楽音制御情報を形成
し、トーンジェネレータ83に送出する。トーンジェネレ
ータ83は楽音制御情報に基づき楽音信号を形成してサウ
ンドシステム(図示せず)に供給する。
かかる楽音信号の形成過程を第9図に示された手順を
参照しつつ説明すれば以下の通りである。すなわち、中
央処理装置79は、ルーチンにおいて、まず、レジスタ群
81の初期化処理を実行して鍵走査用のインデックスn等
を「0」に設定する。次に、このインデクスnで示され
た鍵に関してその鍵状態信号KEYONを取込み(ステップ9
01)、鍵状態信号がKEYONが離鍵状態から押鍵状態への
変化(キーオンイベント)を示しているか否かをステッ
プ902で判断する。その判断結果がノーなら、続いて鍵
状態信号KEYONが押鍵状態から離鍵状態への変化(キー
オフイベント)を示しているか否かをステップ903で判
断する。ステップ903の判断結果がノーなら、中央処理
装置79はステップ901へ戻り、インデックスnを歩進さ
せつつステップ901〜903で構成されるループを実行し、
各鍵についてキーオンイベント、またはキーオフイベン
トの検出を順次行う。
ステップ902においてキーオンイベントが検出される
と、中央処理装置79は当該鍵の鍵タッチ信号TOUCHを取
り込み(ステップ904)、次のステップ905において、そ
の時のインデックスnで指示された鍵音高で、かつ鍵タ
ッチ信号TOUCHで表されたタッチ量に対応する楽音信号
の発生を開始させるための楽音制御情報を形成する。中
央処理装置79はこの楽音制御情報をトーンジュネレータ
83に送出して、楽音信号の形成及び発生を制御する。
このようにして、押鍵に対応する楽音の発生処理を行
うと、中央処理装置79はステップ901に戻り、ステップ9
01〜903で構成されるループを実行して新たなキーオン
イベントまたはキーオフイベントを待つ。ステップ903
において、キーオフイベントが検出されると、中央処理
装置79はステップ903からステップ906へ進み、キーオフ
イベントの検出された鍵に対応する楽音信号の発生を終
了させるための楽音制御情報をトーンジュネレータ83に
送出して消音処理を実行する。
なお、上記実施例では鍵動作検出回路を鍵盤を構成す
る鍵構造体毎に設けたが、鍵動作検出回路を各鍵に共通
にして、時分割で鍵状態信号及び鍵タッチ信号を発生さ
せてもよい。
また、上記実施例では、鍵タッチを検出するために、
2つのスイッチの導通時間差を計数したが、これに代え
て例えば鍵の押下にともない跳躍する可能接点の跳躍時
間を計数するようにしてもよい。すなわち、鍵タッチを
検出するために各鍵に設けられるスイッチとしては、メ
ーク型スイッチに限らず、ブレーク型スイッチや切換え
型スイッチ(押鍵により可能接点が第1の固定接点から
第2の固定接点に切換わるもの)等を用いてもよく、ス
イッチの種類は問わない。
さらに、上記実施例では、押鍵により信号KON1が高レ
ベルに移行してから約30ミリ秒の間は信号OFDSを高レベ
ルにするための計時を鍵タッチ検出用のカウンタ29を共
用して行うようにしたが、これに代えて上記約30ミリ秒
を計時するための専用のタイマを設けて行ってもよい。
なお、このように専用のタイマを用いる場合には、スイ
ッチ21の最初のオン時点(第8図の時刻t2)で計時動作
を開始させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のクレーム対応図、 第2図は従来例の鍵構造における鍵とハンマとの運動を
示すグラフ、 第3図は従来例の信号波形図、 第4図は本発明の一実施例の構成を示すブロック回路
図、 第5図は本発明の一実施例の鍵構造を示す断面図、 第6図は本発明の一実施例の鍵動作検出回路を示す回路
図、 第7図は鍵動作検出回路中のエッジ検出回路の具体的構
成を示す回路図、 第8図は本発明の一実施例の動作を説明する信号波形
図、 第9図は本発明の一実施例の中央処理装置が実行する処
理を示すフローチャート図である。 3……鍵構造体、 9……鍵、 11……ハンマ、 19、21……スイッチ、 23……鍵動作検出回路、 53……鍵状態検出手段、 55……鍵タッチ検出手段、 57……禁止手段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鍵と、この鍵の押下に連動して第1方向に
    変位すると共にこの鍵の釈放に連動してこの第1方向と
    は反対の第2方向に変位するハンマとを有する鍵構造体
    を複数備えた鍵盤であって、このハンマは、この鍵の押
    下に伴って第1方向に変位した後この鍵の釈放前にこの
    鍵とは独立に第2方向に反動変位してから再び第1方向
    に反動変位可能に配置されているものと、 上記各鍵構造体毎にそれぞれ第1および第2のスイッチ
    要素が割り当てられて構成され、押鍵時にこの鍵に付随
    するハンマにより上記第1および第2のスイッチ要素が
    順次動作するスイッチと、 上記第1および第2のスイッチ要素の動作状態に基づき
    鍵動作を検出する鍵動作検出手段とを備えた電子鍵盤楽
    器において、 上記鍵動作検出手段は、 上記第1および第2のスイッチ要素の動作間隔を計数
    し、この計数値に基づき鍵タッチ量を表す鍵タッチ信号
    を出力する鍵タッチ検出手段と、 上記第1のスイッチ要素または上記第2のスイッチ要素
    の動作状態に基づき、上記鍵が押鍵状態または離鍵状態
    にあることを表す鍵状態信号を出力する鍵状態検出手段
    と、 上記第1のスイッチ要素の最初の作動に応答して時計を
    開始する計時手段と、 この計時手段で計時される時間が所定時間以下であると
    き、 (a)上記第2のスイッチ要素の最初の作動に応答する
    上記鍵タッチ信号および上記鍵状態信号の少なくとも一
    方の変化を許容し、 (b)上記第1のスイッチ要素の最初の作動以外の上記
    第1のスイッチ要素の作動に応答する上記鍵タッチ信号
    および上記鍵状態信号の変化を禁止するとともに、 (c)上記第2のスイッチ要素の最初の作動以外の上記
    第2のスイッチ要素の作動に応答する上記鍵タッチ信号
    および上記鍵状態信号の変化を禁止し、さらに、 (d)上記第1のスイッチ要素の最初の作動以外の上記
    第1のスイッチ要素の作動に応答する上記計時手段の計
    時の開始を禁止する禁止手段と を有することを特徴とする電子鍵盤楽器。
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