JPH09120289A - 電子楽器の鍵盤装置および電子ピアノ - Google Patents

電子楽器の鍵盤装置および電子ピアノ

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JPH09120289A
JPH09120289A JP7277911A JP27791195A JPH09120289A JP H09120289 A JPH09120289 A JP H09120289A JP 7277911 A JP7277911 A JP 7277911A JP 27791195 A JP27791195 A JP 27791195A JP H09120289 A JPH09120289 A JP H09120289A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子楽器の鍵盤装置および電子ピアノにおい
て、全鍵盤において安定して正確なタッチレスポンスを
得るようにし、更に連打性も良くする。 【解決手段】 ジャックテールセンサがレットオフより
も前で鍵盤ストロークの第2所定位置S2でのジャック
テール相当部材の当接を検出し、ジャックセンサがレッ
トオフよりも後で鍵盤ストロークの第1所定位置S1で
のジャック相当部材28の側面28bの当接を検出して
いる。位置S1,S2は深いストローク位置に配置で
き、検出にレットオフが影響しないので全鍵盤において
安定的に位置S1,S2の検出と時間差が得られる。こ
の検出データに基づいて発音タイミングと発音強さとを
制御しているので、発音においてアコースティックピア
ノと同様でかつ全鍵盤で正確で安定したタッチレスポン
スが得られ、連打のようにストロークが深い方で小幅に
なっても正確に検出でき発音が途切れたりしない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鍵盤にアクション
を模擬した荷重を付与する電子楽器の鍵盤装置および電
子ピアノに関する。
【0002】
【従来の技術】電子ピアノは、演奏者の押鍵・離鍵操作
に基づき電子音をスピーカから発するものであり、かか
る電子ピアノから発せられる音は改良が重ねられた結
果、近年ではあまり不満のないレベルにまで達してい
る。これに対して、鍵盤のタッチ感は、アコースティッ
クなピアノに比べてかなり異なることが指摘され、この
点についても種々の改良が重ねられていた。
【0003】即ち、鍵盤のタッチ感をよりアコースティ
ックなピアノに近付けるべくアクション荷重模擬部材を
備えた電子ピアノが開発されている。例えば、図9に示
すように、軸P10を中心に揺動可能とされて、鍵盤P
12の後端部を上から押圧するハンマーアームP14を
備えるものや、図10に示すように、軸P16を中心に
揺動可能とされて、鍵盤P18を下から押圧することに
よって鍵盤P18の先端を持ち上げるハンマーアームP
20を備えたものが知られている(特開平4−3478
95号公報参照)。図9および図10に示したアクショ
ン荷重模擬部材は、いずれも屋根の高さの低い電子ピア
ノを考慮した上で、できるだけアコースティックなピア
ノに近付ける目的で開発されたものである。
【0004】しかし、アコースティックなピアノにおい
ては、ウィッペン、ジャック、バットがそれぞれ異なる
軸を持ち、各軸回りに揺動すると共に、バットが押鍵状
態によって異なるタイミングでジャックから離間するた
め、その鍵盤のタッチ感は複雑な感触となる。
【0005】これに対して、前述の図9および図10に
示すようなアクション荷重模擬部材を備えた鍵盤では、
1つの軸回りにおもりが揺動するものであるため、アコ
ースティックなアップライトピアノに比べて鍵盤のタッ
チ感は単調な感触となるという問題があった。
【0006】このことを解決するために、既に特願平7
−136740号にて、アクション荷重模擬部材として
ウィッペン相当部材、ジャック相当部材およびハンマー
相当部材を用いることにより、タッチ感がほぼアコース
ティックなピアノと同等な電子ピアノを提案した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、タッチ感はほ
ぼアコースティックピアノと同等となったが、タッチレ
スポンス、すなわち押鍵・離鍵動作に対する発音タイミ
ングや発音強度(音量)あるいは止音タイミングが、以
前の電子ピアノと同じくアコースティックピアノとは異
なった状態のままであった。
【0008】そのため、タッチレスポンスを良好にする
ことができるデータをアクション荷重模擬部材から複数
のセンサにて検出することを検討した。しかしこれらの
複数のセンサの取付位置によっては、その検出が不安定
となることがあった。特に2つのセンサの検出タイミン
グの時間差から音量を決定した場合に、各鍵盤の間で音
量のばらつきが大きく、安定したアコースティックピア
ノのタッチレスポンスを実現できない場合があった。ま
た、センサの取付位置によっては、連打時にうまく発音
ができず途切れる場合があった。
【0009】この原因を究明するため種々の検討を行っ
た結果、特にジャック相当部材がハンマー相当部材(こ
れと連動する付属部材も含める)から離間(レットオ
フ)する際に鍵盤に生じるピーク的な抵抗力が、アクシ
ョン荷重模擬部材からの検出の安定度に影響することを
見い出すとともに、更にそのレットオフに対するセンサ
の位置が連打性や正確な発音制御に影響することを見い
出したことにより、本発明を完成した。
【0010】すなわち、本発明は、電子楽器の鍵盤装置
あるいは電子ピアノにおいて、タッチ感ばかりでなく、
タッチレスポンスもアコースティックピアノとほぼ同等
とするに際して、特に安定して打弦に対応するタイミン
グや強さを検出することができ、連打性や正確な発音制
御にも問題を生じない電子楽器の鍵盤装置とそれを利用
した電子ピアノの実現を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の電子楽器の鍵
盤装置は、そのアクション荷重模擬部材は、揺動可能に
支持され、押鍵操作により前記鍵盤が揺動するに伴い揺
動するウィッペン相当部材、このウィッペン相当部材に
揺動可能に取り付けられ、押鍵操作により前記ウィッペ
ン相当部材が揺動するにつれて上昇するジャック相当部
材、このジャック相当部材が所定位置まで上昇する間、
ジャック相当部材に突き上げられて揺動し、ジャック相
当部材が所定位置まで上昇した後、ジャック相当部材か
ら離間して慣性運動するハンマー相当部材、および慣性
運動している前記ハンマー相当部材の先端と衝突してハ
ンマー相当部材の動作を阻止するストッパーを有するた
め、鍵盤のタッチ感はアコースティックピアノとほぼ同
等となる。
【0012】更に、第1センサは、前記ハンマー相当部
材が前記ジャック相当部材から離間(レットオフ)する
際に生じるピーク的な抵抗力が鍵盤に発生した後で、前
記アクション荷重模擬部材のいずれかの部材が第1所定
位置(例えば後述するS1)に来たタイミングを検出す
る。また、第2センサは、前記ハンマー相当部材が前記
ジャック相当部材から離間する際に生じるピーク的な抵
抗力が鍵盤に発生する前で、前記アクション荷重模擬部
材のいずれかの部材が第2所定位置(例えば後述するS
2)に来たタイミングを検出する。
【0013】このように、第1センサの検出は、前記ハ
ンマー相当部材が前記ジャック相当部材から離間(レッ
トオフ)する際に鍵盤に生じるピーク的な抵抗力が発生
した後で、すなわちレットオフの際に鍵盤が受ける抵抗
力のピークの後で検出している。つまり、第1センサの
検出は、レットオフの抵抗力ピーク内に存在しない。
【0014】また、第2センサの検出は、前記ハンマー
相当部材が前記ジャック相当部材から離間(レットオ
フ)する際に鍵盤に生じるピーク的な抵抗力が発生する
前で、すなわちレットオフの際に鍵盤が受ける抵抗力の
ピークの前で検出している。つまり、第2センサの検出
は、レットオフの抵抗力ピーク内に存在せず、更に、第
1センサとはレットオフの抵抗力のピークを間にして位
置している。
【0015】このレットオフの抵抗力ピークの中とレッ
トオフの抵抗力ピークの前または後とでは、それぞれ同
じ力で押鍵しても、鍵盤がハンマー相当部材から受ける
抵抗力の変化の程度が異なるため、第1,2センサの微
妙な位置の違いでも、検出タイミングに差が出てしまう
おそれがある。特に、レットオフの抵抗力ピークの中で
は他の状態と比較して位置による抵抗力の差は大きいの
で、一方のセンサの検出位置が、このレットオフの抵抗
力ピークの中に含まれると、鍵盤により音量や発音タイ
ミングにばらつきを生じてしまう。
【0016】レットオフの抵抗力のピークの前の領域と
後の領域とでは、鍵盤がハンマー相当部材から受ける抵
抗力の変化は、大きな違いはない。したがって、両セン
サがレットオフの前後に別れて存在しても、センサの一
方がレットオフのピーク内に存在する場合よりも鍵盤毎
の検出のばらつきは少ない。
【0017】第1センサと第2センサとが、このような
レットオフの抵抗力ピークの前と後とに別れて、アクシ
ョン荷重模擬部材のいずれかの部材が到達したタイミン
グを検出するので、その検出タイミングの時間差は、各
鍵間でばらつきが少ない安定したものとなり、打弦に対
応するタイミングと打弦強さ(音量)に対応するデータ
とを精度高く得ることができる。
【0018】したがって、電子ピアノなどの電子楽器に
おいて、その発音タイミングや音量に対する制御が、常
に全鍵盤において安定して高精度に行うことができ、安
定したタッチレスポンスで、アコースティックピアノの
タッチ感とタッチレスポンスを実現することができる。
【0019】更に、第1センサの位置よりも鍵盤ストロ
ークが深い側には、レットオフが存在しないので、第1
センサは、鍵盤ストローク的に十分に打弦側に近い位置
に配置することができる。実際のアコースティックピア
ノの打弦位置は、鍵盤ストロークの限界よりももっとも
深い位置ある。このため、第1センサの検出タイミング
から打弦に相当するタイミングまでの時間が、第1セン
サを他の位置に配置した場合よりも短くて済み、その間
の外乱等による変動を少なくできるので第1センサの検
出タイミングから誤差の少ない発音タイミングを得るこ
とができる。
【0020】また、連打される場合のような、打弦側に
て小幅な鍵盤ストロークで押鍵・離鍵が繰り返されるよ
うな場合にても、第1センサがレットオフの抵抗力のピ
ークよりも鍵盤ストロークの深い方に存在するので、第
2センサはレットオフの抵抗力のピークに近接して配置
することができる。すなわち、第1センサと第2センサ
とはレットオフの抵抗力のピークを間に挟んでいるの
で、正確な時間差を測定するために十分な間隔が得られ
ると共に、第1センサが第2センサに隣接していないた
めに第2センサ自身もレットオフの抵抗力のピークに密
着でき、比較的深い鍵盤ストロークに位置させることが
できる。したがって、比較的深い鍵盤ストローク位置に
て発音タイミングおよび発音強さを検出することがで
き、連打性も良くなる。
【0021】尚、アクション荷重模擬部材の設計によ
り、後述する図7に示すごとく、レットオフより鍵盤ス
トロークが浅い方にも深い方にもフラットな部分(荷重
がほとんど変化しない部分)を設けて、かつそのフラッ
トな部分にそれぞれ第1,2センサを配置すれば、全鍵
盤において第1,2センサ間の鍵盤ストロークの変化を
一層正確に捉えることができるので、より安定した発音
タイミングおよび発音強さ(音量)のデータを得ること
ができる。
【0022】前記第1センサまたは第2センサの検出対
象であるアクション荷重模擬部材のいずれかの部材とし
ては、前記鍵盤、前記ウィッペン相当部材もしくは前記
ジャック相当部材、またはこれらの付属部材等が挙げら
れる。更に、離鍵タイミングを検出する第3センサを備
えることができる。この第3センサは、例えば、前記鍵
盤、前記ウィッペン相当部材もしくは前記ジャック相当
部材、またはこれらのいずれかの付属部材から、離鍵タ
イミングを検出する。
【0023】尚、第2センサが第3センサを兼ねるもの
としても良く、部品コストが低減される。したがって、
前述した電子楽器の鍵盤装置を電子ピアノに組み込ん
で、電子音発生制御手段にて、前記第1センサに検出さ
れた打弦に対応するタイミングに基づき発音タイミング
を制御し、このタイミングと前記第2センサに検出され
たタイミングとの時間差から発音の強さ(音量)を制御
し、前記第3センサに検出された前記離鍵タイミングに
基づいて止音タイミングを制御することにより、アコー
スティックと同じタッチ感およびタッチレスポンスを安
定した状態で、演奏することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本実施の形態のアップライト型電
子ピアノ2は、図1の概略ブロック図に示すように、ア
クション荷重模擬部材4、鍵盤6、鍵盤6の数と同じ数
の第3センサとしての離鍵センサ8、鍵盤6の数と同じ
数の第2センサとしてのジャックテールセンサ9、鍵盤
6の数と同じ数の第1センサとしてのジャックセンサ1
0、制御装置12、電子音源14およびスピーカ16か
ら構成されている。この内、アクション荷重模擬部材
4、鍵盤6、離鍵センサ8、ジャックテールセンサ9お
よびジャックセンサ10が、鍵盤装置である。
【0025】アクション荷重模擬部材4は、図2に示す
ように、鍵盤6がバランスピン18を支点として図中時
計回りに揺動すると上昇するキャプスタンスクリュー相
当部材20と、ウィッペンフレンジ相当部材22を介し
てセンターレール相当部材24に揺動可能に支持され、
キャプスタンスクリュー相当部材20の上昇によって鍵
盤6の揺動方向とは逆向きに揺動するウィッペン相当部
材26と、ウィッペン相当部材26に揺動可能に連結さ
れ、ジャックテール相当部材28aがレギュレーティン
グボタン相当部材30の下端に設けられたジャックテー
ルストッパーフェルト相当部材を兼ねたジャックテール
センサ9に当接するまでウィッペン相当部材26と共に
上昇するジャック相当部材28と、ジャック相当部材2
8に対して当接・離間すると共に、センターレール相当
部材24に固着されたバットフレンジ相当部材32aの
センターピン相当部材32bに揺動可能に支持されるバ
ット相当部材34と、バット相当部材34に連結され、
バット相当部材34がジャック相当部材28により突き
上げられると鍵盤6の揺動方向とは逆向きに揺動するハ
ンマーシャンク相当部材36と、ハンマーシャンク相当
部材36と直交する方向へ突出するようバット相当部材
34に突設されたキャッチャシャンク相当部材38と、
キャッチャシャンク相当部材38の先端に装着されたキ
ャッチャ相当部材40と、ハンマーシャンク相当部材3
6の先端に装着されたハンマー相当部材42と、押鍵後
に揺り戻したハンマーシャンク相当部材36の側部に当
接してハンマー相当部材42の振動を緩和する当接部4
4aを装着したハンマーレール相当部材44とを備えて
いる。
【0026】ハンマー相当部材42は、通常のアコース
ティックなアップライトピアノと異なりハンマーフェル
トを備えていないが、このハンマーフェルトの重量を考
慮して重心設計がなされている。尚、レギュレーティン
グブラケット31に支持されているレギュレーティング
レール31aのジャック相当部材28側の面にはジャッ
クセンサ10が設けられている。このジャックセンサ1
0はジャックストッパーフェルト相当部材を兼ねてお
り、押鍵時にジャック相当部材28の一側面28bと当
接可能な位置に設けられている。
【0027】ジャック相当部材28は、その上昇により
バット相当部材34を突き上げて、ハンマーシャンク相
当部材36を介してバット相当部材34と一体化してい
るハンマー相当部材42を図2で反時計回りに揺動さ
せ、その後、ジャック相当部材28のジャックテール相
当部材28aがレギュレーティングボタン相当部材30
のジャックテールセンサ9に当接した後、バット相当部
材34はジャック相当部材28から離れて、すなわちレ
ットオフが行われて、慣性運動により、ハンマー相当部
材42が、ハンマーストッパー45の緩衝材としてのハ
ンマーストッパーフェルト45aに衝突するまで、反時
計回りに揺動する。
【0028】ジャックセンサ10は、バット相当部材3
4から離れた後のジャック相当部材28の側面28bに
当接してジャックストッパーフェルト相当部材の役目を
果す。このように、ジャックテールセンサ9には、レッ
トオフ時に鍵盤6に生じるハンマー相当部材42からの
抵抗力のピークの前に、ジャックテール相当部材28a
が当接するので、その当接タイミングを検出できる。ま
た、ジャックセンサ10には、レットオフ時に鍵盤6に
生じるハンマー相当部材42からの抵抗力のピークの後
に、ジャック相当部材28の側面28bが当接するの
で、その当接タイミングを検出できる。
【0029】ジャックテールセンサ9およびジャックセ
ンサ10は、ゴム製の中空体であり、ジャックテール相
当部材28aあるいはジャック相当部材28の側面28
bが当接すると、容易につぶれて、内部の導電面が内部
の端子を接続するように構成されている。
【0030】このジャックテールセンサ9およびジャッ
クセンサ10の一例を図6(a)に示す。センサ9,1
0のゴム製の頭部11aからは、センサ9,10内部に
板状突出部11bが突出し、センサ9,10内部の底面
板11d上には2本の端子11e,11fが設けられて
いる。
【0031】押鍵された場合には、ジャックテール相当
部材28aまたはジャック相当部材28の側面28bに
より側壁11hが所定量押し潰されると、板状突出部1
1bの先端の導電面11iが端子11e,11fを短絡
させる。すなわち、センサ9,10がオンされる。
【0032】このことにより、制御装置12は図6
(b)に示す信号線11k,11m間のインピーダンス
の変化の検出によりジャックテール相当部材28aまた
はジャック相当部材28の側面28bの各当接タイミン
グが検出できる。このセンサ9,10の当接タイミング
の時間差により、その当接強さ(当接速度)を検出する
ことができる。
【0033】また、図2に示すごとく、鍵盤6の底面に
は、シャッタ50が設けられている。このシャッタ50
は、バランスピン18を支点として鍵盤6が揺動するの
に従って上下動する。鍵盤6の下方に設けられた離鍵セ
ンサ8は、フォトインタラプターを備えて離鍵動作を光
検出する手段であり、このフォトインタラプターの光路
をシャッタ50が遮断するとオフ信号を発し、それ以外
ではオン信号を発するように構成されている。
【0034】したがって、離鍵センサ8は、鍵盤6が押
し続けられる限り、オフ信号を発し続け、離鍵される
と、オフ信号からオン信号に切り替わる。このオフから
オンへの信号変化の検出により、離鍵タイミングを検出
することができる。制御装置12はこの離鍵タイミング
に基づいて止音タイミングを制御することができる。
【0035】制御装置12は、図1に示すように、入出
力ポート52、周知のCPU54、ROM56、RAM
58、バックアップRAM60、クロック62等を含む
論理演算回路として構成され、これらは互いにバス64
により接続されている。この制御装置12は、離鍵セン
サ8、ジャックテールセンサ9およびジャックセンサ1
0とは入出力ポート52を介して接続され、また、電子
音源14とも入出力ポート52を介して接続されてい
る。
【0036】CPU54は、ジャックセンサ10におけ
る端子接続タイミングおよび、このタイミングとジャッ
クテールセンサ9の端子接続タイミングとの時間差を検
出し、更に離鍵センサ8の信号がオフからオンに切り替
わったタイミングも検出し、これらの検出データとRO
M56に記憶された制御プログラムとに基づいて、電子
音源14に信号を出力するものである。なお、制御装置
12には、図示していないがダンパーペダル、ソフトペ
ダル等のペダル機構の動作を検出するペダルセンサも接
続され、この検出情報をも加味して、電子音源14に信
号を出力するものである。
【0037】電子音源14は、アコースティックピアノ
の演奏音、すなわち打弦音を記録した記録部と、この記
録部から音を読み出す再生部とを備えたものであり、ア
ップライト型電子ピアノ2内部の底面に固定され、スピ
ーカ16を介して外部に発音するものである。このスピ
ーカ16は、図3,4に示すように、背面板48にて演
奏者側、すなわち前面側に向かって取り付けられてい
る。
【0038】次に、上記構成を備えたアップライト型電
子ピアノ2の動作について説明する。演奏者が鍵盤6を
押鍵すると、図2に示すごとく、ウィッペン相当部材2
6は鍵盤6の揺動方向とは逆向き(図中反時計回り)に
揺動し、これに伴いジャック相当部材28が上昇してバ
ット相当部材34を突き上げる。すると、バット相当部
材34はハンマーシャンク相当部材36およびハンマー
相当部材42と共に鍵盤6の揺動方向とは逆向き(図中
反時計回り)に揺動する。そして、ジャック相当部材2
8が所定位置まで上昇すると、ジャックテール相当部材
28aがレギュレーティングボタン相当部材30の下端
のジャックテールセンサ9に当接するため、ジャック相
当部材28は鍵盤6の揺動方向(図中時計回り)に大き
く揺動して、バット相当部材34から離間(レットオ
フ)する。このため、ジャック相当部材28が離間した
後のバット相当部材34はハンマーシャンク相当部材3
6およびハンマー相当部材42と共に慣性運動を行う。
ジャック相当部材28は、バット相当部材34との離間
後に、ジャックセンサ10にその側面28bで当接して
停止し、ハンマー相当部材42の先端は、ハンマースト
ッパー45に衝突し、ハンマー相当部材42の動作が阻
止される。
【0039】次に、上述したごとく演奏されている際の
制御装置12による発音処理を図5のフローチャートに
基づいて説明する。この処理は、ジャックテールセンサ
9の端子11e,11f間が短絡される(以下、「オ
ン」で表現する)と、すなわち第2センサがオンすると
開始される割込処理である。本処理が開始されると、ま
ず、ジャックテールセンサ9がオン(第2センサオン)
してから所定時間内に、ジャック相当部材28の側面2
8bの当接によりジャックセンサ10の端子11e,1
1f間が短絡された(第1センサオン)か否かを判定す
る(S110)。即ち、ジャックテールセンサ9から制
御装置12にオン信号が入力された後、所定時間内にジ
ャックセンサ10から制御装置12にオン信号が入力さ
れたとき、ジャック相当部材28の側面28bの当接を
検出したと、すなわち打弦に対応するタイミングである
と判断する。この所定時間は、正常に押鍵操作が行われ
た場合に取り得るジャックテールセンサ9オンからジャ
ックセンサ10オンまでの時間より、少し長い時間が設
定してある。
【0040】したがって、ステップS110にて、所定
時間内にジャックセンサ10からのオン信号を検出しな
ければ(ステップS110でNO)このまま処理を終了
し、再度、いずれかのジャックテールセンサ9がオンさ
れるのを待つ。一方、S110にて、所定時間内にジャ
ックセンサ10のオン信号が検出されると、ジャック相
当部材28の有効な動作が検出されたとして(ステップ
S110でYES)、入出力ポート52あるいはRAM
58に記憶されているジャックテールセンサ9のオン信
号を入力したタイミングとジャックセンサ10のオン信
号を入力したタイミングとの時間差△Tを求め、この時
間差△Tから当接強さ(打弦強さに対応する)Pを例え
ば次式によって算出する(S120)。
【0041】
【数1】
【0042】ここでKは定数である。そして、ジャック
テールセンサ9(またはジャックセンサ10)の音域上
での位置と当接強さPとに基づき、周波数と振幅とを決
定して所定の波形信号を得、その波形信号に基づいて電
子音源14を制御し、演算された発音タイミングにてス
ピーカ16から発音させる(S130)。
【0043】その後、音域上の同じ位置の離鍵センサ8
による離鍵の検出待ちとなる(S140)。すなわち、
離鍵センサ8の信号がオフからオンに切り替わったと
き、離鍵を検出したと判定して(ステップS140でY
ES)、電子音源14からの発音を停止し(S15
0)、処理を一旦終了する。以後、ジャックテールセン
サ9がオンする毎に、図5の処理が繰り返される。複数
の押鍵がなされていれば、図5の処理はその押鍵数に応
じて並列に実行される。
【0044】本実施の形態のアップライト型電子ピアノ
2は以下の効果を奏する。 .バット相当部材34はハンマーシャンク相当部材3
6を介してハンマー相当部材42と一体化しているた
め、ジャック相当部材28はハンマー相当部材42に運
動エネルギーを与えていることになる。そしてその運動
エネルギーにてハンマー相当部材42の先端がハンマー
ストッパー45に衝突する状態は、アコースティックピ
アノにおけるハンマーが弦を打つ状態と同じである。こ
のことから、そのハンマー相当部材42に運動エネルギ
ーを与えた時点前後における、ジャックテールセンサ9
に対するジャックテール相当部材28aの当接タイミン
グとジャックセンサ10に対するジャック相当部材28
の側面28bの当接タイミングとは、アコースティック
ピアノにおける打弦のタイミングおよび打弦強さを反映
しているデータである。
【0045】したがって、ジャックテールセンサ9の検
出タイミングとジャックセンサ10の検出タイミングと
の時間差から発音強さ(音量)を検出し、更にジャック
センサ10の検出タイミングからジャック相当部材28
の当接タイミングを検出し、この検出に基づいて制御装
置12にて適切な発音タイミングおよび発音強さ(音
量)とを演算して発音制御することにより、押鍵動作に
おいてアコースティックピアノと同じタッチレスポンス
を得ることができる。
【0046】しかも、図7に示すごとく、ジャックテー
ルセンサ9は、ハンマー相当部材42に連動するバット
相当部材34がジャック相当部材28から離間(レット
オフ)する際に生じるピーク的な抵抗力が発生する前
の、抵抗力がフラットな領域A内の第2所定位置S2に
ジャックテール相当部材28aが到達したタイミングを
検出している。更に、ジャックセンサ10は、ハンマー
相当部材42に連動するバット相当部材34がジャック
相当部材28から離間(レットオフ)する際に生じるピ
ーク的な抵抗力が発生した後の、抵抗力がフラットな領
域B内の第1所定位置S1にジャック相当部材28の側
面28bが到達したタイミングを検出している。
【0047】このように、ジャックテールセンサ9もジ
ャックセンサ10もその検出位置は、レットオフの抵抗
力ピークの中に含まれていない。このため、いずれの鍵
盤6においてもジャックテールセンサ9およびジャック
センサ10の検出タイミングおよびその時間差は、常に
演奏者の押鍵タイミングおよび押鍵速度、または打弦に
相当するタイミングおよびその打弦の強さを正確に反映
したデータとして、安定して精度高く得られる。すなわ
ち、打弦タイミングおよび打弦強さに対応するデータ
は、すべての鍵盤6において常に安定した状態で、精度
高く得られる。
【0048】したがって、アップライト型電子ピアノ2
において、演奏者の鍵盤操作を忠実に反映した発音タイ
ミングおよび発音強さ(音量)の制御が常に安定して高
精度に行うことができ、タッチレスポンスを不安定にす
ることがない。しかも、図7に示すごとく、ジャックセ
ンサ10の位置S1はレットオフよりも鍵盤ストローク
が深い方に配置されている。すなわち、鍵盤ストローク
限界Lに十分に近いため、実際のアコースティックピア
ノの打弦位置に該当する鍵盤ストロークDに近く配置さ
れているので、ジャックセンサ10の検出タイミングか
ら打弦に相当するタイミングを予測しても誤差を抑制す
ることができる。
【0049】また、レットオフの抵抗力ピークよりも鍵
盤ストロークが浅い領域には、第2所定位置しか設定さ
れていないので、ジャックテールセンサ9を十分にレッ
トオフの抵抗力ピークに近付けることができ、演奏が連
打のごとく深い鍵盤ストローク側で比較的小さい鍵盤ス
トローク幅で行われても、十分にジャックテールセンサ
9およびジャックセンサ10による検出ができ、発音が
途切れたりすることがない。
【0050】また、レットオフの位置も、鍵盤ストロー
クが深い側には第1所定位置S1しか存在しないため、
レットオフを十分に鍵盤ストロークの深い側に配置でき
ることから、アコースティックピアノのタッチ感に、一
層近付けることができる。更に、離鍵センサ8は、鍵盤
6が離鍵されたタイミングを検出していることから、制
御装置12は確実な止音タイミングをも得ることができ
る。この離鍵タイミングの鍵盤ストローク上の位置は、
レットオフより深い方でも浅い方でも、レットオフの抵
抗力ピークを避ければ良い。尚、レットオフより深い方
で離鍵タイミングを検出する場合は、少なくとも第1セ
ンサの位置S1よりも浅い方に設定する。
【0051】このように、ジャックテールセンサ9はジ
ャックテール相当部材28aとの当接タイミングを検出
し、ジャックセンサ10はジャック相当部材28の側面
28bとの当接タイミングを検出し、離鍵センサ8は鍵
盤が離鍵されたタイミングを検出することにより、発音
タイミング、発音強さ(音量)および止音タイミング
を、アコースティックピアノに相当する状態で確実に安
定して得ることができ、タッチレスポンスもアコーステ
ィックピアノと同等とすることができる。
【0052】.ジャックテールセンサ9がゴムスイッ
チから構成され、ジャックテール相当部材28aのジャ
ックテールストッパーフェルト相当部材を兼ね、そのゴ
ム材が緩衝材の役目を果たし、更に、ジャックセンサ1
0がゴムスイッチから構成され、ジャック相当部材28
の側面28bのジャックストッパーフェルト相当部材を
兼ね、そのゴム材が緩衝材の役目を果たすことから、異
音の発生が特に少なく、ジャックテールストッパーフェ
ルト相当部材およびジャックストッパーフェルト相当部
材を特別に設ける必要が無い。
【0053】.ウィッペン相当部材26、ジャック相
当部材28、バット相当部材34はアコースティックな
ピアノと同様、それぞれ独自の軸を中心として揺動す
る。また、ハンマー相当部材42は、バット相当部材3
4がジャック相当部材28に突き上げられることにより
揺動を開始し、次いでジャック相当部材28がバット相
当部材34から離間することにより慣性運動を行い、更
にこの慣性運動中のハンマー相当部材42をハンマース
トッパー45が停止させている。このため、電子ピアノ
であるにもかかわらず、アコースティックなピアノと同
様の複雑なタッチ感が得られる。
【0054】.外観上も、また内部のアクション部分
も一見した所、アコースティックピアノと同様であり、
インテリアとしての重厚感および美しさを備えている。 .弦を張架する必要がないため、アコースティックな
ピアノに比べてフレームや支柱等の重量部材が不要であ
り、またダンパーも不要となり、軽量化およびコストダ
ウンを図ることができる。
【0055】[その他]上述した実施の形態にては、離
鍵センサ8に光センサを用いたが、ジャックテールセン
サ9やジャックセンサ10のごとく、ゴムスイッチを用
いても良い。また、ジャックテールセンサ9やジャック
センサ10にゴムスイッチを用いたが、離鍵センサ8の
ごとく、光センサを用いても良い。
【0056】また、離鍵センサ8、ジャックテールセン
サ9あるいはジャックセンサ10の代りに、図8のごと
く、金属のバネ70にて、いわゆるリーフスイッチとし
て実現することもできる。すなわち、バネ70は湾曲し
て、その中間部70aは突出した状態となっている。バ
ネ70の基端70bは端子76上に通電状態で接続され
ている。またバネ70の先端70cは端子78側に向け
られている。したがって、鍵盤6、ジャックテール相当
部材28aあるいはジャック相当部材28の側面28b
が、バネ70の中間部70aを押し下げる場合、バネ7
0が所定量歪むとバネ70の先端70cが端子78に接
触する。
【0057】この押鍵動作により端子76と端子78と
の間が短絡されるので、図6に示したゴムスイッチの場
合と同じく、衝突タイミングを検出することができる。
尚、バネ70が鍵盤6、ジャックテール相当部材28a
あるいはジャック相当部材28の側面28bにより完全
に潰されるのを防止するため、バネ70の両側あるいは
周囲にはゴム製の緩衝材82が配置され、鍵盤6、ジャ
ックテール相当部材28aあるいはジャック相当部材2
8の側面28bが緩衝材82に衝突すれば、これ以上は
バネ70が潰されないようにされている。
【0058】この他、圧力センサ等を用いて、離鍵セン
サ8、ジャックテールセンサ9あるいはジャックセンサ
10を構成することもでき、いずれのセンサを用いても
良い。前記実施の形態では、アップライト型の電子ピア
ノであったが、グランドピアノ型においても本発明の電
子楽器の鍵盤装置および電子ピアノの構成は同様に適用
できる。
【0059】前記実施の形態では、離鍵タイミングを得
るために、直接、鍵盤6の動作を検出していたが、鍵盤
6の動作が判る付属物であれば、その鍵盤6の付属物の
動作を検出することにより離鍵されたタイミングを検出
するものであっても良い。また、離鍵センサ8を特別に
設けなくても、例えば、ジャックテールセンサ9がオン
からオフとなるタイミングを離鍵タイミングとして検出
しても良い。すなわち、ジャックテールセンサ9に離鍵
センサ8を兼ねさせても良い。ジャックセンサ10に離
鍵センサ8を兼ねさせても良い。
【0060】また、ジャックテールセンサ9あるいはジ
ャックセンサ10において、第2所定位置あるいは第1
所定位置の検出タイミングが判るならば、ジャック相当
部材28のいかなる位置の到達を検出しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態のアップライト型電子ピアノの概
略ブロック図である。
【図2】 実施の形態のアクション荷重模擬部材の構成
説明図である。
【図3】 実施の形態のアップライト型電子ピアノを背
面から見た斜視図である。
【図4】 実施の形態のアップライト型電子ピアノの概
略縦断面図である。
【図5】 実施の形態の制御装置が実行する発音処理の
フローチャートである。
【図6】 実施の形態のジャックセンサおよびジャック
テールセンサの説明図であり、図6(a)はその断面
図、図6(b)は端子の短絡状態の説明図である。
【図7】 鍵盤ストロークとセンサ検出位置との対応を
説明するためのグラフである。
【図8】 離鍵センサ、ジャックセンサあるいはジャッ
クテールセンサのゴムスイッチの代りに用いることがで
きるリーフスイッチの構成説明図である。
【図9】 従来例の鍵盤の説明図である。
【図10】 従来例の鍵盤の説明図である。
【符号の説明】
2…アップライト型電子ピアノ 4…アクション荷
重模擬部材 6…鍵盤 8…離鍵センサ 9…ジャックテー
ルセンサ 10…ジャックセンサ 12…制御装置 14…電
子音源 16…スピーカ 26…ウィッペン相当部材 28…ジャック相当部材 28a…ジャックテール相
当部材 28b…側面 34…バット相当部材 36…ハンマーシャンク相当部材 42…ハンマー相
当部材 45…ハンマーストッパー 50…シャッタ 52
…入出力ポート 54…CPU

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鍵盤にアクションを模擬した荷重を付与す
    る電子楽器の鍵盤装置であって、 揺動可能に支持され、押鍵操作により前記鍵盤が揺動す
    るに伴い揺動するウィッペン相当部材、このウィッペン
    相当部材に揺動可能に取り付けられ、押鍵操作により前
    記ウィッペン相当部材が揺動するにつれて上昇するジャ
    ック相当部材、このジャック相当部材が所定位置まで上
    昇する間、ジャック相当部材に突き上げられて揺動し、
    ジャック相当部材が所定位置まで上昇した後、ジャック
    相当部材から離間して慣性運動するハンマー相当部材、
    および慣性運動している前記ハンマー相当部材の先端と
    衝突してハンマー相当部材の動作を阻止するストッパー
    を有するアクション荷重模擬部材と、 前記ハンマー相当部材が前記ジャック相当部材から離間
    する際に生じるピーク的な抵抗力が鍵盤に発生した後
    で、前記アクション荷重模擬部材のいずれかの部材が第
    1所定位置に来たタイミングを検出する第1センサと、 前記ハンマー相当部材が前記ジャック相当部材から離間
    する際に生じるピーク的な抵抗力が鍵盤に発生する前
    で、前記アクション荷重模擬部材のいずれかの部材が第
    2所定位置に来たタイミングを検出する第2センサと、 を備えたことを特徴とする電子楽器の鍵盤装置。
  2. 【請求項2】前記第1センサの検出対象であるアクショ
    ン荷重模擬部材のいずれかの部材が、前記鍵盤、前記ウ
    ィッペン相当部材もしくは前記ジャック相当部材、また
    はこれらの付属部材であることを特徴とする請求項1記
    載の電子楽器の鍵盤装置。
  3. 【請求項3】前記第2センサの検出対象であるアクショ
    ン荷重模擬部材のいずれかの部材が、前記鍵盤、前記ウ
    ィッペン相当部材もしくは前記ジャック相当部材、また
    はこれらの付属部材であることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の電子楽器の鍵盤装置。
  4. 【請求項4】前記ハンマー相当部材が前記ジャック相当
    部材から離間する際に生じるピーク的な抵抗力が鍵盤に
    発生する前および発生した後で、それぞれ、その抵抗力
    がほぼ一定となる領域が設けられ、この領域の内、前記
    ピーク的な抵抗力が鍵盤に発生する前の領域に前記第2
    所定位置が設定され、前記ピーク的な抵抗力が鍵盤に発
    生した後の領域に前記第1所定位置が設定されたことを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の電子楽器の鍵
    盤装置。
  5. 【請求項5】更に、 離鍵タイミングを検出する第3センサを備えたことを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか記載の電子楽器の鍵盤
    装置。
  6. 【請求項6】前記第3センサが、前記鍵盤、前記ウィッ
    ペン相当部材もしくは前記ジャック相当部材、またはこ
    れらのいずれかの付属部材から、離鍵タイミングを検出
    することを特徴とする請求項5記載の電子楽器の鍵盤装
    置。
  7. 【請求項7】前記第2センサが第3センサを兼ねること
    を特徴とする請求項5または6記載の電子楽器の鍵盤装
    置。
  8. 【請求項8】請求項5〜7のいずれか記載の電子楽器の
    鍵盤装置と、 前記第1センサに検出されたタイミングに基づき発音タ
    イミングを制御し、このタイミングと前記第2センサに
    検出されたタイミングとの時間差から発音の強さを制御
    し、前記第3センサに検出された前記離鍵タイミングに
    基づいて止音タイミングを制御する電子音発生制御手段
    と、 を備えたことを特徴とする電子ピアノ。
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