JP3431370B2 - 電子楽器の鍵盤装置および電子ピアノ - Google Patents

電子楽器の鍵盤装置および電子ピアノ

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JP3431370B2
JP3431370B2 JP26169995A JP26169995A JP3431370B2 JP 3431370 B2 JP3431370 B2 JP 3431370B2 JP 26169995 A JP26169995 A JP 26169995A JP 26169995 A JP26169995 A JP 26169995A JP 3431370 B2 JP3431370 B2 JP 3431370B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鍵盤にアクション
を模擬した荷重を付与する電子楽器の鍵盤装置および電
子ピアノに関する。
【0002】
【従来の技術】電子ピアノは、演奏者の押鍵・離鍵操作
に基づき電子音をスピーカから発するものであり、かか
る電子ピアノから発せられる音は改良が重ねられた結
果、近年ではあまり不満のないレベルにまで達してい
る。これに対して、鍵盤のタッチ感は、アコースティッ
クなピアノに比べてかなり異なることが指摘され、この
点についても種々の改良が重ねられていた。
【0003】即ち、鍵盤のタッチ感をよりアコースティ
ックなピアノに近付けるべくアクション荷重模擬部材を
備えた電子ピアノが開発されている。例えば、図11に
示すように、軸P10を中心に揺動可能とされて、鍵P
12の後端部を上から押圧するハンマーアームP14を
備えるものや、図12に示すように、軸P16を中心に
揺動可能とされて、鍵P18を下から押圧することによ
って鍵P18の先端を持ち上げるハンマーアームP20
を備えたものが知られている(特開平4−347895
号公報参照)。図11および図12に示したアクション
荷重模擬部材は、いずれも屋根の高さの低い電子ピアノ
を考慮した上で、できるだけアコースティックなピアノ
に近付ける目的で開発されたものである。
【0004】しかし、アコースティックなピアノにおい
ては、ウィッペン、ジャック、バットがそれぞれ異なる
軸を持ち、各軸回りに揺動すると共に、バットが押鍵状
態によって異なるタイミングでジャックから離間するた
め、その鍵盤のタッチ感は複雑な感触となる。
【0005】これに対して、前述の図11および図12
に示すようなアクション荷重模擬部材を備えた鍵盤で
は、1つの軸回りにおもりが揺動するものであるため、
アコースティックなアップライトピアノに比べて鍵盤の
タッチ感は単調な感触となるという問題があった。
【0006】このことを解決するために、既に特願平7
−136740号にて、アクション荷重模擬部材として
ウィッペン相当部材、ジャック相当部材およびハンマー
相当部材を用いることにより、タッチ感がほぼアコース
ティックなピアノと同等な電子ピアノを提案した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、タッチ感はほ
ぼアコースティックピアノと同等となったが、タッチレ
スポンス、すなわち押鍵あるいは離鍵に対する発音タイ
ミングや発音強度あるいは止音タイミングが、以前の電
子ピアノと同じくアコースティックピアノとは異なった
状態のままであった。すなわち、鍵盤の動作は単純にハ
ンマーに伝達される訳ではなく押鍵の速度によっても伝
達状態が異なるため、鍵盤でそれらの全ての情報を得る
ことには無理が存在した。
【0008】このような電子的に検出した押鍵・離鍵動
作をアコースティックピアノのタッチレスポンスに近似
させるために、押鍵・離鍵動作を前記アクション荷重模
擬部材のいずれかで検出することを検討した。しかし、
いずれの位置も、タッチレスポンスの主な要素である発
音タイミング、発音の強さおよび止音タイミングのすべ
てをアコースティックピアノとほぼ同等とすることはで
きなかったり、あるいは同等にできる可能性があっても
スペースに制約があって複数のセンサを配置して調節す
ることが困難であったりしてアコースティックピアノの
タッチレスポンスに近似させることができなかった。
【0009】本発明は、このような問題を解決し、セン
サの配置が容易で、かつタッチ感ばかりでなく、タッチ
レスポンスもアコースティックピアノとほぼ同等とする
ことができる電子楽器の鍵盤装置および電子ピアノを目
的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の電子楽器の鍵
盤装置においては、そのアクション荷重模擬部材は、揺
動可能に支持され、押鍵操作により鍵盤が揺動するに伴
い揺動するウィッペン相当部材、押鍵操作により揺動さ
れた前記ウイッペン相当部材により揺動されて止音相当
位置から非止音相当位置に揺動するダンパー相当部材、
前記ウィッペン相当部材に揺動可能に取り付けられ、押
鍵操作により前記ウィッペン相当部材が揺動するにつれ
て上昇するジャック相当部材、前記ジャック相当部材が
所定位置まで上昇する間、該ジャック相当部材に突き上
げられて揺動し、該ジャック相当部材が所定位置まで上
昇した後、該ジャック相当部材から離間して慣性運動す
るハンマー相当部材、および前記慣性運動している前記
ハンマー相当部材の先端と衝突して該ハンマー相当部材
の動作を阻止するストッパーを有するため、鍵盤のタッ
チ感はアコースティックピアノとほぼ同等となる。
【0011】更に、第1センサは、押鍵操作に伴って移
動する前記ジャック相当部材から打弦タイミングに対応
するデータと打弦強さに対応するデータを検出する。第
2センサは、ダンパー相当部材が止音相当位置に戻るタ
イミングを検出する。このように、発音のタイミングと
発音の強さとを決定する検出は、ジャック相当部材から
打弦タイミングに対応するデータと打弦強さに対応する
データを検出する第1センサによりなされている。
【0012】ジャック相当部材は、自己の運動エネルギ
ーをハンマー相当部材に与えるものである。このため、
ジャック相当部材の動作、すなわち、その位置や運動エ
ネルギーを検出すれば、ハンマー相当部材の位置や運動
エネルギーを予測することは可能である。特に、ジャッ
ク相当部材がハンマー相当部材に運動エネルギーを与え
てハンマー相当部材と離れた後での、そのジャック相当
部材の位置や運動エネルギーは、ハンマー相当部材の慣
性運動の際の位置や運動エネルギーと対応している。
【0013】したがって、ジャック相当部材の位置や運
動エネルギーからハンマー相当部材が慣性運動にて打弦
相当位置に達するタイミングすなわち打弦タイミング、
およびその時のハンマー相当部材の運動エネルギーすな
わち打弦強さを予測することができる。
【0014】このようにして、第1センサが、押鍵操作
に伴って移動するジャック相当部材から打弦タイミング
に対応するデータと打弦強さに対応するデータを検出
し、この検出に基づいて発音制御することにより、押鍵
動作に応じて生じる発音タイミングと発音強さにおい
て、アコースティックピアノと同じタッチレスポンスを
得ることができる。
【0015】更に、直接、ハンマー相当部材の位置や運
動エネルギーを検出するのに比較して、ハンマー相当部
材に運動エネルギーを与えた後のジャック相当部材は、
ジャック相当部材自身がハンマー相当部材に比較して軽
いものであることと、動作の速度も低いことから、運動
量は低い。したがって、例えば、第1センサが、ジャッ
ク相当部材との当接により、ジャック相当部材の位置と
運動エネルギーとを検出するものであった場合、ジャッ
ク相当部材から受ける衝撃は、ハンマー相当部材から受
ける場合と比較して少ないので、第1センサに対する負
荷が少なくなり、第1センサの寿命を長くすることがで
きる。また検出状態も安定したものとなる。
【0016】更に、第2センサは、ダンパー相当部材が
止音相当位置に戻るタイミングを検出している。実際の
アコースティックピアノにおいてもダンパーが弦に接触
して止音していることから、止音タイミングを確実に得
ることができる。この止音タイミングを、もし、第1セ
ンサのごとく、ジャック相当部材の動作から得ようとし
た場合、ジャック相当部材の周辺の極めて限られた空間
に、2つのセンサを配置しなくてはならない、しかもそ
の取付位置を、独立に調整可能に配置しなくてはなら
ず、取り付け、調整とも非常に困難となり、作業性に問
題を生じてしまう。
【0017】このため、第1センサはジャック相当部材
に配置し、第2センサはダンパー相当部材に配置してい
る。こうして、各センサの取り付けや調整も容易となる
とともに、発音タイミング、発音強さおよび止音タイミ
ングをアコースティックピアノに相当する状態で確実に
得ることができタッチレスポンスもほぼアコースティッ
クピアノと同等とすることができる。
【0018】第1センサは、押鍵操作に伴って移動する
前記ジャック相当部材に当接したタイミングを打弦タイ
ミングに対応するデータとして検出し、その当接の強さ
を打弦強さに対応するデータとして検出するように構成
しても良い。第1センサは、ジャック相当部材のいずれ
の位置に当接しても良い。例えば、ジャック相当部材の
側面でも良いが、ジャック相当部材が所定位置まで上昇
した際にジャック相当部材のジャックテール相当部材が
当接するレギュレーティングボタン相当部材に第1セン
サを設け、この第1センサにてジャックテール相当部材
と当接したタイミングを打弦タイミングに対応するデー
タとして検出し、その当接の強さを打弦強さに対応する
データとして検出するものとしても良い。尚、第1セン
サがジャック相当部材の側面に当接する構成とした場合
に、第1センサがゴムやフェルトのごとくの緩衝材とし
ての性質を有する場合には、第1センサは、ジャック相
当部材のストッパーを兼ねることができる。このように
することによりジャック相当部材対するジャックストッ
パーフェルト相当部材といったストッパーを特別に設け
る必要が無い。
【0019】前記第2センサは、直接、ダンパー相当部
材の状態を捉えても良いが、ダンパー相当部材に付属し
ている部材の動作から間接的にダンパー相当部材の動作
を捉えるものとしても良い。前記第1センサおよび第2
センサの一方または両方が、後述するようなゴムスイッ
チでも良い。ゴムスイッチとすれば材料費が軽減され、
かつストッパーとしての緩衝効果も高い。
【0020】また、第2センサは、ダンパー相当部材の
揺動を規制するストッパーを兼ねるものであっても良
く、この場合には、ダンパー相当部材用のストッパーを
省略できる。上述した鍵盤装置に、更に、前記電子音発
生制御手段を加えて構成した電子ピアノは、その電子音
発生制御手段が、第1センサに検出された打弦タイミン
グに対応するデータに基づき発音タイミングを制御し、
第1センサに検出された打弦強さに対応するデータに基
づき発音の強さを制御し、第2センサに検出されたダン
パー相当部材が止音相当位置に戻るタイミングに基づい
て止音タイミングを制御することから、上述したアコー
スティックピアノと同じタッチ感およびタッチレスポン
スを得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]実施の形態1のアップライト型電子ピ
アノ2は、図1の概略ブロック図に示すように、アクシ
ョン荷重模擬部材4、鍵盤6、鍵盤6の数と同じ数の第
2センサとしてのダンパーセンサ8、鍵盤6の数と同じ
数の第1センサとしてのジャックセンサ10、制御装置
12、電子音源14およびスピーカ16から構成されて
いる。この内、アクション荷重模擬部材4、鍵盤6、鍵
盤6の数と同じ数の第2センサとしてのダンパーセンサ
8、および鍵盤6の数と同じ数の第1センサとしてのジ
ャックセンサ10が、鍵盤装置である。
【0022】アクション荷重模擬部材4は、図2に示す
ように、鍵盤6がバランスピン18を支点として図中時
計回りに揺動すると上昇するキャプスタンスクリュー相
当部材20と、ウィッペンフレンジ相当部材22を介し
てセンターレール相当部材24に揺動可能に支持され、
キャプスタンスクリュー相当部材20の上昇によって鍵
盤6の揺動方向とは逆向きに揺動するウィッペン相当部
材26と、ウィッペン相当部材26に揺動可能に連結さ
れ、ジャックテール相当部材28aがレギュレーティン
グボタン相当部材30に当接するまでウィッペン相当部
材26と共に上昇するジャック相当部材28と、ジャッ
ク相当部材28に対して当接・離間すると共に、センタ
ーレール相当部材24に固着されたバットフレンジ相当
部材32aのセンターピン相当部材32bに揺動可能に
支持されるバット相当部材34と、バット相当部材34
に連結され、バット相当部材34がジャック相当部材2
8により突き上げられると鍵盤6の揺動方向とは逆向き
に揺動するハンマーシャンク相当部材36と、ハンマー
シャンク相当部材36と直交する方向へ突出するようバ
ット相当部材34に突設されたキャッチャシャンク相当
部材38と、キャッチャシャンク相当部材38の先端に
装着されたキャッチャ相当部材40と、ハンマーシャン
ク相当部材36の先端に装着されたハンマー相当部材4
2と、押鍵後に揺り戻したハンマーシャンク相当部材3
6の側部に当接してハンマー相当部材42の振動を緩和
する当接部44aを装着したハンマーレール相当部材4
4と、センターレール相当部材24に揺動可能に支持さ
れウィッペン相当部材26に取り付けられたダンパース
プーン26aの作動により揺動されるダンパー相当部材
45とを備えている。
【0023】ハンマー相当部材42は、通常のアコース
ティックなアップライトピアノと異なりハンマーフェル
トを備えていないが、このハンマーフェルトの重量を考
慮して重心設計がなされている。また、ダンパー相当部
材45もそのダンパーヘッド相当部材45aにダンパー
フェルトを備えていないが、ダンパーフェルトの重量を
考慮して重心設計がなされている。
【0024】尚、ジャック相当部材28の側面28bに
対向して、ジャックセンサ10が設けられている。この
ジャックセンサ10はレギュレーティングボタン相当部
材30から伸びる基板30b上に取り付けられジャック
ストッパーフェルト相当部材を兼ねており、押鍵時にジ
ャック相当部材28の側面28bと当接可能な位置に設
けられている。ジャックセンサ10とジャック相当部材
28との当接位置は、レギュレーティングボタン相当部
材30に対する基板30bの折り曲げ角度にて調節した
り、レギュレーティングレール31aに螺合されている
調節ネジ30aの回転により、レギュレーティングボタ
ン相当部材30とともに基板30bを上下動して調節さ
れる。レギュレーティングボタン相当部材30は調節ネ
ジ30aに対して回転自在であるが、レギュレーティン
グブラケット31の先端に固定されたレギュレーティン
グレール31aのガイド31bにより、回転せずに上下
位置が調節可能とされている。
【0025】ジャック相当部材28は、その上昇により
バット相当部材34を突き上げて、バット相当部材34
と一体化しているハンマー相当部材42を図2で反時計
回りに揺動させ、その後、ジャック相当部材28のジャ
ックテール相当部材28aがレギュレーティングボタン
相当部材30に当接すると、バット相当部材34はジャ
ック相当部材28から離れて慣性運動により、ハンマー
相当部材42が、ハンマーストッパー44の緩衝材とし
てのハンマーストッパーフェルト44aに衝突するま
で、反時計回りに揺動する。
【0026】このとき、ジャックセンサ10は、バット
相当部材34から離れた後のジャック相当部材28の側
面28bに当接してジャックストッパーフェルト相当部
材の役目を果し、ジャック相当部材28を停止させる。
ジャックセンサ10は、ゴム製の中空体であり、ジャッ
ク相当部材28が当接すると、つぶれて、内部の導電面
が内部の端子を接続するように構成されている。
【0027】このジャックセンサ10の一例を図6
(a)の断面図に示す。ジャックセンサ10のゴム製の
頭部11aからは、ジャックセンサ10内部に2つの板
状突出部11b,11cが相互に異なる突出量で突出
し、ジャックセンサ10内部の底面板11d上には3本
の端子11e,11f,11gが設けられている。
【0028】押鍵された場合には、ジャック相当部材2
8により側壁11hが所定量押し潰されると、突出量が
大きい方の板状突出部11bの先端の第1導電面11i
が端子11e,11fを短絡させる。すなわちジャック
センサ10の第1接点がオンされる。更に、側壁11h
が押し潰されると、突出量が小さい方の板状突出部11
cの先端の第2導電面11jが端子11f,11gを短
絡させる。すなわちジャックセンサ10の第2接点がオ
ンされる。
【0029】このことにより、制御装置12は図6
(b)に示す信号線11k,11m間あるい信号線11
m,11n間のインピーダンスの変化の検出によりジャ
ック相当部材28の当接タイミングが検出でき、更に、
信号線11k,11m間のインピーダンスの変化時と信
号線11m,11n間のインピーダンスの変化時の時間
差により、その当接強さ(当接速度)を検出することが
できる。
【0030】ダンパーセンサ8は離鍵時にダンパーヘッ
ド相当部材45aにて押し潰される位置に設けられてい
る。ダンパーセンサ8は、ジャックセンサ10と同様な
ゴムスイッチからなるが、板状突出部およびその先端の
導電面は一つである。したがって、離鍵時にダンパーヘ
ッド相当部材45aが接触することによりダンパーセン
サ8を押し潰すと、1組の信号線間のインピーダンスが
変化する、すなわちオンとなることから、ダンパー相当
部材45が非止音相当位置から止音相当位置へ戻ったタ
イミングを検出することができる。尚、鍵盤6を離して
いる間(離鍵している間)は、ダンパーヘッド相当部材
45aはダンパーセンサ8を押し潰し続けており、ダン
パーセンサ8はオン信号を発生し続けている。
【0031】また押鍵時には、鍵盤6が押されると、ダ
ンパースプーン26aはダンパー相当部材45の下端部
45bを押し、ダンパーレバースプリング相当部材45
cの付勢力に抗して、ダンパー相当部材45をダンパー
ストップレール45dに当接するまで時計回りに揺動さ
せる。このことによりダンパーヘッド相当部材45aは
ダンパーセンサ8から離れ、ダンパーセンサ8の形状は
復帰し、ダンパーセンサ8の信号はオフとなる。押鍵さ
れている限り、ダンパースプーン26aはダンパー相当
部材45の下端部45bを押しているので、ダンパーセ
ンサ8はオフ状態を継続する。
【0032】次に、離鍵されると、キャプスタンスクリ
ュー相当部材20が下がり、ダンパースプーン26aが
ダンパー相当部材45の下端部45bの押圧を止めるの
で、ダンパーレバースプリング相当部材45cの付勢力
によりダンパー相当部材45はダンパーセンサ8を押し
潰す。このためダンパーセンサ8は、オフ信号からオン
信号に切り替わる。このオフからオンへの信号の変化タ
イミングにより、離鍵タイミングを検出することができ
る。制御装置12はこの離鍵タイミングに基づいて止音
タイミングを制御することができる。
【0033】制御装置12は、図1に示すように、入出
力ポート52、周知のCPU54、ROM56、RAM
58、バックアップRAM60、クロック62等を含む
論理演算回路として構成され、これらは互いにバス64
により接続されている。この制御装置12は、ダンパー
センサ8およびジャックセンサ10とは入出力ポート5
2を介して接続され、また、電子音源14とも入出力ポ
ート52を介して接続されている。
【0034】CPU54は、ジャックセンサ10におけ
るいずれかの導電面11i,11jの端子接続タイミン
グと各導電面11i,11jによる端子接続タイミング
の時間差とを検出し、更にダンパーセンサ8の信号がオ
フからオンに切り替わったタイミングも検出し、これら
の検出データとROM56に記憶された制御プログラム
とに基づいて、電子音源14に信号を出力するものであ
る。なお、制御装置12には、図示していないがダンパ
ーペダル、ソフトペダル等のペダル機構の動作を検出す
るペダルセンサも接続され、この検出情報をも加味し
て、電子音源14に信号を出力するものである。
【0035】電子音源14は、アコースティックピアノ
の演奏音、すなわち打弦音を記録した記録部と、この記
録部から音を読み出す再生部とを備えたものであり、ア
ップライト型電子ピアノ2内部の底面に固定され、スピ
ーカ16を介して外部に発音するものである。このスピ
ーカ16は、図3,4に示すように、背面板48にて演
奏者側、すなわち前面側に向かって取り付けられてい
る。
【0036】次に、上記構成を備えたアップライト型電
子ピアノ2の動作について説明する。演奏者が鍵盤6を
押鍵すると、図2に示すごとく、ウィッペン相当部材2
6は鍵盤6の揺動方向とは逆向き(図中反時計回り)に
揺動し、これに伴いジャック相当部材28が上昇してバ
ット相当部材34を突き上げる。すると、バット相当部
材34はハンマーシャンク相当部材36およびハンマー
相当部材42と共に鍵盤6の揺動方向とは逆向き(図中
反時計回り)に揺動する。そして、ジャック相当部材2
8が所定位置まで上昇すると、ジャックテール相当部材
28aがレギュレーティングボタン相当部材30に当接
するため、ジャック相当部材28は鍵盤6の揺動方向
(図中時計回り)に大きく揺動し、バット相当部材34
から離間する。このため、ジャック相当部材28が離間
した後のバット相当部材34はハンマーシャンク相当部
材36およびハンマー相当部材42と共に慣性運動を行
う。その後、ジャック相当部材28はジャックセンサ1
0にその側面28bで当接して停止し、ハンマー相当部
材42の先端は、ハンマーストッパー44に衝突し、そ
の動作を阻止される。
【0037】次に、上述したごとく演奏されている際の
制御装置12による発音処理を図5のフローチャートに
基づいて説明する。この処理は、ジャックセンサ10の
第1導電面11iが端子11e,11f間を短絡させる
(以下、「オン」で表現する)と開始される割込処理で
ある。本処理が開始されると、まず、ジャック相当部材
28の側面28bの当接により、ジャックセンサ10の
第1導電面11iがオン(第1接点オン)してから所定
時間内に、その第2導電面11jのオン(第2接点オ
ン)が検出されたか否かを判定する(S110)。即
ち、ジャックセンサ10の第1導電面11iの短絡によ
り制御装置12にオン信号が入力された後、所定時間内
にジャックセンサ10の第2導電面11jの短絡により
制御装置12にオン信号が入力されたとき、ジャック相
当部材28の当接を検出したと、すなわち当接タイミン
グであると判断する。この所定時間は、正常に押鍵操作
が行われた場合に取り得る第1接点オンから第2接点オ
ンまでの時間より、少し長い時間が設定してある。
【0038】したがって、ステップS110にて、所定
時間内にジャックセンサ10の第2導電面11jによる
オン信号を検出しなければ(ステップS110でNO)
このまま処理を終了し、再度、いずれかのジャックセン
サ10の第1導電面11iによりオンされるのを待つ。
【0039】一方、S110にて、所定時間内に第2導
電面11jによるオン信号が検出されると、ジャック相
当部材28の有効な動作が検出されたとして(ステップ
S110でYES)、入出力ポート52あるいはRAM
58に記憶されているジャックセンサ10の第1導電面
11iによるオン信号を入力したタイミングと第2導電
面11jによるオン信号を入力したタイミングとの時間
差△Tを求め、この時間差△Tから当接強さ(打弦強さ
に対応する)Pを例えば次式によって算出する(S12
0)。
【0040】
【数1】
【0041】ここでKは定数である。そして、このジャ
ックセンサ10の音域上での位置と当接強さPとに基づ
き、周波数と振幅とを決定して所定の波形信号を得、そ
の波形信号に基づいて電子音源14を制御しスピーカ1
6から発音させる(S130)。
【0042】その後、音域上の同じ位置のダンパーセン
サ8によるダンパー相当部材45の接触の検出待ちとな
る(S140)。すなわち、ダンパーセンサ8の信号が
オフからオンに切り替わったとき、ダンパー相当部材4
5の接触を検出したと判定して(ステップS140でY
ES)、電子音源14からの発音を停止し(S15
0)、処理を一旦終了する。以後、ジャックセンサ10
の第1導電面11iがオンする毎に、図5の処理が繰り
返される。複数の押鍵がなされていれば、図5の処理は
その押鍵数に応じて並列に実行される。
【0043】本実施の形態1のアップライト型電子ピア
ノ2は以下の効果を奏する。 .発音のタイミングと発音の強さとを決定する検出
が、バット相当部材34に直接、運動エネルギーを与え
るジャック相当部材28の当接タイミングと当接の強さ
とを検出するジャックセンサ10によりなされている。
【0044】バット相当部材34はハンマーシャンク相
当部材36を介してハンマー相当部材42と一体化して
いるため、ジャック相当部材28はハンマー相当部材4
2に運動エネルギーを与えていることになる。そしてそ
の運動エネルギーにてハンマー相当部材42の先端がハ
ンマーストッパー44に衝突する状態は、アコースティ
ックピアノにおけるハンマーが弦を打つ状態と同じであ
る。このことから、そのハンマー相当部材42に運動エ
ネルギーを与えているジャック相当部材28の当接タイ
ミングはアコースティックピアノにおける打弦のタイミ
ングに対応するデータであり、またジャック相当部材2
8の当接の強さはアコースティックピアノにおける打弦
強さに対応するデータである。
【0045】したがって、ジャックセンサ10がジャッ
ク相当部材28の当接タイミングと当接の強さとを検出
し、この検出に基づいて制御装置12にて適切な発音タ
イミングおよび発音強さとを演算して発音制御すること
により、押鍵動作においてアコースティックピアノと同
じタッチレスポンスを得ることができる。
【0046】更に、ダンパーセンサ8は、ダンパー相当
部材45のダンパーヘッド相当部材45aが接触したタ
イミングを検出している。ダンパーヘッド相当部材45
aの接触はアコースティックピアノにおいてダンパーヘ
ッドが弦に接触してその振動を吸収する動作に相当する
ことから、制御装置12はダンパーセンサ8から確実な
止音タイミングを得ることができる。
【0047】この止音タイミングを、もし、ジャックセ
ンサ10と同じく、ジャック相当部材28との当接タイ
ミングから得ようとした場合には、前述したごとくジャ
ック相当部材28の周囲にはジャックセンサ10とダン
パーセンサ8とを配置するスペース的余裕がなく、適切
な配置が極めて困難なため、組立や調節の作業性が低下
するが、本発明ではダンパーセンサ8はジャック相当部
材28の周囲に配置していないので、このようなことは
ない。
【0048】このように、ジャックセンサ10はジャッ
ク相当部材28との当接タイミングと当接の強さとを検
出し、ダンパーセンサ8はダンパーヘッド相当部材45
aの接触タイミングを検出することにより、発音タイミ
ング、発音強さおよび止音タイミングを、アコースティ
ックピアノに相当する状態で確実に得ることができ、タ
ッチレスポンスもほぼアコースティックピアノと同等と
することができる。
【0049】.ジャックセンサ10がゴムスイッチか
ら構成され、ジャック相当部材28のジャックストッパ
ーフェルト相当部材を兼ねているので、ジャックストッ
パーフェルト相当部材を特別に設ける必要が無い。 .ウィッペン相当部材26、ジャック相当部材28、
バット相当部材34はアコースティックなピアノと同
様、それぞれ独自の軸を中心として揺動する。また、ハ
ンマー相当部材42は、バット相当部材34がジャック
相当部材28に突き上げられることにより揺動を開始
し、次いでジャック相当部材28がバット相当部材34
から離間することにより慣性運動を行い、更にこの慣性
運動中のハンマー相当部材42をハンマーストッパー4
4が停止させているため、レットオフ(ジャック相当部
材28がバット相当部材34から離間する)のタイミン
グが通常のアコースティックなピアノと同様である。こ
のため、電子ピアノであるにもかかわらず、アコーステ
ィックなピアノと同様の複雑なタッチ感が得られる。
【0050】.押鍵操作によりジャック相当部材28
とジャックセンサ10が当接しても、ジャックセンサ1
0が特にゴムスイッチであるので、そのゴム材が緩衝材
の役目を果たし、異音の発生が特に少ない。 .外観上も、また内部のアクション部分も一見した
所、アコースティックピアノと同様であり、インテリア
としての重厚感および美しさを備えている。
【0051】.弦を張架する必要がないため、アコー
スティックなピアノに比べてフレームや支柱等の重量部
材が不要であり、またダンパーも不要となり、軽量化お
よびコストダウンを図ることができる。 .ハンマー相当部材42に運動エネルギーを与えた後
のジャック相当部材28は、ジャック相当部材28自身
がハンマー相当部材42に比較して軽いものであり、動
作の速度も低いことから、運動量は低い。したがって、
例えば、ジャックセンサ10が、ジャック相当部材28
との当接によりジャック相当部材28から受ける衝撃
は、ハンマー相当部材42から受ける場合と比較して少
ないので、ジャックセンサ10は、受ける負荷が小さく
その寿命を長くすることができる。また検出状態も安定
したものとなる。
【0052】.鍵盤6の下にセンサを設けなくても良
いので、鍵盤6の部分が高くなるのを防止できる。 [実施の形態2]本実施の形態2では、図7に示すごと
く、ジャックセンサ10がレギュレーティングボタン相
当部材30の先端に設けられており、レギュレーティン
グボタン相当部材30には基板30bは存在しない。
【0053】演奏者が鍵盤6を押鍵すると、ウィッペン
相当部材26は鍵盤6の揺動方向とは逆向き(図中反時
計回り)に揺動し、これに伴いジャック相当部材28が
上昇してバット相当部材34を突き上げる。すると、バ
ット相当部材34はハンマーシャンク相当部材36およ
びハンマー相当部材42と共に鍵盤6の揺動方向とは逆
向き(図中反時計回り)に揺動する。そして、ジャック
相当部材28が所定位置まで上昇すると、図7に一点鎖
線で示すごとく、ジャックテール相当部材28aがレギ
ュレーティングボタン相当部材30のジャックセンサ1
0に当接するため、ジャック相当部材28は鍵盤6の揺
動方向(図中時計回り)に大きく揺動し、バット相当部
材34から離間する。このことにより、ハンマー相当部
材42は慣性運動に移る。
【0054】このバット相当部材34を離間してハンマ
ー相当部材42を慣性運動させる直前にジャック相当部
材28の一部であるジャックテール相当部材28aの当
接タイミングと当接強さとをジャックセンサ10が検出
している。このハンマー相当部材42を慣性運動させる
直前のジャック相当部材28の移動状態はほぼハンマー
相当部材42へ運動エネルギーを伝達し終わる状態であ
り、その後に生じるハンマー相当部材42の慣性運動中
の状態と対応している。したがって、ジャックテール相
当部材28aにおいても、その当接タイミングおよびそ
の当接強さはアコースティックピアノにおける打弦のタ
イミングと強さとに対応し、これを検出したジャックセ
ンサ10は前述した実施の形態1のジャックセンサ10
とまったく同じ働きをするので、前記を除いた実施の
形態1と同じ効果を生じさせることができる。勿論、ジ
ャックストッパーフェルト相当部材31cは設けられて
いるので、異音の発生はない。
【0055】[実施の形態3]本実施の形態3では、前
記実施の形態1におけるダンパーセンサ8のダンパーヘ
ッド相当部材45aに接触する位置に代えて、図8に示
すごとく、ダンパー相当部材45の下端部45bとの接
触状態を検出する位置にダンパーセンサ8が設けられて
いる。また、ダンパーストップレール45dは存在しな
い。他の構成は実施の形態1と同じであるので詳細な説
明は省略する。
【0056】したがって、演奏者の押鍵動作時は、ダン
パースプーン26aがダンパー相当部材45の下端部4
5bをダンパーセンサ8側に押し付けているので、ダン
パーセンサ8はダンパー相当部材45の下端部45bに
押し潰されており、その間、ダンパーセンサ8はオンと
なっている。演奏者の離鍵動作により鍵盤6が元に戻れ
ば、ダンパースプーン26aはダンパー相当部材45の
下端部45bの押圧を止めるので、ダンパーセンサ8も
元の状態に戻り、オフとなる。
【0057】したがって、このダンパーセンサ8がオン
からオフとなった時点を止音タイミングとすれば、前述
した実施の形態1の位置にあるダンパーセンサ8とまっ
たく同じ働きをするので、実施の形態1と同じ効果を生
じさせることができる。更に、押鍵時のダンパー相当部
材45の揺動規制は、ダンパーセンサ8がストッパーと
しての役目を兼ねているので、実施の形態1に比較し
て、ダンパーストップレール45dが省略できる。
【0058】[実施の形態4]本実施の形態4は、図9
に示すごとく、実施の形態2におけるジャックセンサ1
0の取付位置と、実施の形態3におけるダンパーセンサ
8の取付位置とを組み合せたものであり、他の構成は実
施の形態1〜3と同じであり、効果もそれぞれの組合せ
であるので詳細な説明は省略する。
【0059】[その他]ジャックセンサ10の位置は、
実施の形態1,3に破線で示すごとく、ジャックストッ
パーフェルト相当部材に該当する位置に設けても良い。
すなわち、実施の形態2,4に示したジャックストッパ
ーフェルト相当部材31cの代りに、ジャック相当部材
28に向けてレギュレーティングレール31aの側面に
ジャックセンサ10を設けても良い。
【0060】また、図6に示したジャックセンサ10の
代りに、図10のごとく、金属のバネ70にて、いわゆ
るリーフスイッチとして実現することもできる。すなわ
ち、バネ70は先端に2本のアーム72,74を有し、
基端は端子76上に通電状態で接続されている。したが
って、ジャック相当部材28が、バネ70の中間部70
aを押し下げる場合、バネ70が所定量歪むとバネ70
のアーム72,74の内、長い方のアーム72の先端7
2aが端子78に接触し、更にバネ70が所定量歪むと
バネ70のもう一つのアーム74の先端74aが端子8
0に接触する。
【0061】このことにより、最初に端子76と端子7
8との間が短絡され、次に端子76と端子80との間が
短絡されるので、図6に示したジャックセンサ10の場
合と同じく、当接タイミングと、その当接強さを検出す
ることができる。尚、バネ70がジャック相当部材28
により完全に潰されるのを防止するため、バネ70の両
側あるいは周囲にはゴム製の緩衝材82が配置され、ジ
ャック相当部材28が緩衝材82に当接すれば、これ以
上はバネ70が潰されないようにされている。
【0062】これ以外に、ジャック相当部材28側に段
付シャッターを設け、ジャックセンサ10を2つのフォ
トインタラプターとして、ジャック相当部材28のいず
れかのシャッター段によるいずれかのフォトインタラプ
ターの光の遮断タイミングにより、当接タイミングを検
出し、各フォトインタラプターの光の遮断タイミングの
時間差により、当接の強さを検出しても良い。この場合
も緩衝材により、段付シャッターとフォトインタラプタ
ーとを保護する。
【0063】この他、ジャックセンサ10の代りに圧力
センサ等を用いて、当接タイミングあるいは当接強さを
求めることができ、いずれのセンサを用いても良い。ダ
ンパーセンサ8についても、リーフスイッチ、光セン
サ、その他、圧力センサ等のセンサを用いて、止音タイ
ミングを検出することができる。
【0064】前記実施の形態1〜4では、アップライト
型の電子ピアノであったが、グランドピアノ型において
も本発明の電子楽器の鍵盤装置および電子ピアノの構成
は同様に適用できる。前記実施の形態1〜4では、止音
タイミングを得るために、直接、ダンパー相当部材45
の動作を検出していたが、ダンパー相当部材45の動作
が判る付属物であれば、そのダンパー相当部材45の付
属物の動作を検出することにより止音されたタイミング
を検出するものであっても良い。
【0065】また前記実施の形態1,3では、直接、ジ
ャック相当部材28の側面28bの移動を検出し、前記
実施の形態2,4では、ジャックテール相当部材28a
の移動を検出していたが、ジャック相当部材28の動作
が判る付属物であれば、ジャックテール相当部材28a
以外でも良く、そのジャック相当部材28の付属物の動
作を検出することによりジャック相当部材28の動作を
検出するできるものであれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1のアップライト型電子ピアノの
概略ブロック図である。
【図2】 実施の形態1のアクション荷重模擬部材の構
成説明図である。
【図3】 実施の形態1のアップライト型電子ピアノを
背面から見た斜視図である。
【図4】 実施の形態1のアップライト型電子ピアノの
概略縦断面図である。
【図5】 実施の形態1の制御装置が実行する発音処理
のフローチャートである。
【図6】 実施の形態1のジャックセンサの説明図であ
り、図6(a)はその断面図、図6(b)は端子の短絡
状態の説明図である。
【図7】 実施の形態2のアクション荷重模擬部材の構
成説明図である。
【図8】 実施の形態3のアクション荷重模擬部材の構
成説明図である。
【図9】 実施の形態4のアクション荷重模擬部材の構
成説明図である。
【図10】 ジャックセンサのゴムスイッチの代りに用
いることができるリーフスイッチの構成説明図である。
【図11】 従来例の鍵盤の説明図である。
【図12】 従来例の鍵盤の説明図である。
【符号の説明】
2…アップライト型電子ピアノ 4…アクション荷
重模擬部材 6…鍵盤 8…ダンパーセンサ 10…ジャック
センサ 12…制御装置 14…電子音源 16…スピーカ 20…キャプスタンスクリュー相当部材 26…ウィ
ッペン相当部材 26a…ダンパースプーン 28…ジャック相当部材 28a…ジャックテール相当部材 30…レギュレーティングボタン相当部材 31c…ジャックストッパーフェルト相当部材 34…バット相当部材 36…ハンマーシャンク相当
部材 42…ハンマー相当部材 44…ハンマーストッパー 45…ダンパー相当部材 45a…ダンパーヘッド相
当部材 45b…下端部 45d…ダンパーストップレール 52…入出力ポート 54…CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/34 G10C 3/16

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍵盤にアクションを模擬した荷重を付与
    する電子楽器の鍵盤装置であって、 揺動可能に支持され、押鍵操作により前記鍵盤が揺動す
    るに伴い揺動するウィッペン相当部材、押鍵操作により
    揺動された前記ウイッペン相当部材により揺動されて止
    音相当位置から非止音相当位置に揺動するダンパー相当
    部材、前記ウィッペン相当部材に揺動可能に取り付けら
    れ、押鍵操作により前記ウィッペン相当部材が揺動する
    につれて上昇するジャック相当部材、前記ジャック相当
    部材が所定位置まで上昇する間、該ジャック相当部材に
    突き上げられて揺動し、該ジャック相当部材が所定位置
    まで上昇した後、該ジャック相当部材から離間して慣性
    運動するハンマー相当部材、および前記慣性運動してい
    る前記ハンマー相当部材の先端と衝突して該ハンマー相
    当部材の動作を阻止するストッパーを有するアクション
    荷重模擬部材と、 押鍵操作に伴って移動する前記ジャック相当部材から打
    弦タイミングに対応するデータと打弦強さに対応するデ
    ータを検出する第1センサと、 前記ダンパー相当部材が止音相当位置に戻るタイミング
    を検出する第2センサと、 を備え、前記第1センサが、押鍵操作に伴って移動する前記ジャ
    ック相当部材に当接したタイミングを打弦タイミングに
    対応するデータとして検出し、その当接の強さを打弦強
    さに対応するデータとして検出することを特徴とする電
    子楽器の鍵盤装置。
  2. 【請求項2】 前記第1センサが、前記ジャック相当部
    材が所定位置まで上昇した際に前記ジャック相当部材の
    ジャックテール相当部材が当接するレギュレーティング
    ボタン相当部材に設けられ、前記ジャックテール相当部
    材に当接したタイミングを打弦タイミングに対応するデ
    ータとして検出し、その当接の強さを打弦強さに対応す
    るデータとして検出することを特徴とする請求項1記載
    の電子楽器の鍵盤装置。
  3. 【請求項3】 前記第1センサが、前記ハンマー相当部
    材が慣性運動に移行したに前記ジャック相当部材の側面
    が当接するジャックストッパーフェルト相当部材を兼ね
    ていることを特徴とする請求項1記載の電子楽器の鍵盤
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第2センサが、前記止音相当位置に
    ある前記ダンパー相当部材が接触する位置に配置され、
    前記ダンパー相当部材が非接触状態から接触状態になっ
    たタイミングを検出することを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか記載の電子楽器の鍵盤装置。
  5. 【請求項5】 前記第2センサが、前記非止音相当位置
    にある前記ダンパー相当部材が接触する位置に配置さ
    れ、前記ダンパー相当部材が接触状態から非接触状態に
    なったタイミングを検出することを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか記載の電子楽器の鍵盤装置。
  6. 【請求項6】 前記第2センサが、前記ダンパー相当部
    材の揺動を規制するストッパーを兼ねている請求項5記
    の電子楽器の鍵盤装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか記載の電子楽器
    の鍵盤装置と、 前記第1センサに検出された打弦タイミングに対応する
    データに基づき発音タイミングを制御し、前記第1セン
    サに検出された打弦強さに対応するデータに基づき発音
    の強さを制御し、前記第2センサに検出された前記ダン
    パー相当部材が止音相当位置に戻るタイミングに基づい
    て止音タイミングを制御する電子音発生制御手段と、 を備えたことを特徴とする電子ピアノ。
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