JPH0737101A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH0737101A
JPH0737101A JP5199248A JP19924893A JPH0737101A JP H0737101 A JPH0737101 A JP H0737101A JP 5199248 A JP5199248 A JP 5199248A JP 19924893 A JP19924893 A JP 19924893A JP H0737101 A JPH0737101 A JP H0737101A
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Masaru Kitagaki
勝 北垣
Hidefumi Matsuura
英文 松浦
Keiichi Umagami
恵一 馬上
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 画像データのモーメント計算処理時間を装置
の大型化およびコスト高を招くことなく短縮する。 【構成】 セレクタ12はcpuの設定による信号MO
DEに基づいて前処理部11の出力(画像メモリからの
画像データ)と結果メモリ17からのデータを切替えて
出力し、第1〜3演算器20,30,40に送られる。
この演算器20,30,40を用いて画像メモリまたは
結果メモリ17からのデータを転送モード実行手段によ
る転送を3回繰返すことによって、0次モーメント、2
つの1次モーメントおよび相乗モーメントが高速に得ら
れると共に、2次モーメントの計算に必要な射影演算結
果も高速に得られモーメント計算のための処理時間の短
縮が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ビデオカメラ等の撮
像装置で撮影された対象物の面積、重心、主軸角度等の
特徴量を抽出するために用いられる慣性モーメントを求
めるための画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、工場の組立や検査などにおい
て、対象物をビデオカメラで撮影し、撮像された画像に
基づいて、対象物の面積、重心、主軸角度等の特徴量を
抽出することが行われている。これらの特徴量を抽出す
るには、次に示す0次モーメント、1次モーメント、2
次モーメントおよび相乗モーメントを求める必要があ
る。
【0003】画像を2次元の配列とし、座標軸を水平方
向にx軸、垂直方向をy軸としてとり、位置(x,y)
の画像強度をI(x,y)とすると、0次モーメントM
00、1次モーメントM10、M01、2次モーメントM20
02および相乗モーメントM11は次の式で表される。
【0004】
【数1】M00=Σx ,y I(x,y) M10=Σx ,y x・I(x,y) M01=Σx ,y y・I(x,y) M20=Σx ,y2 ・I(x,y) M02=Σx ,y2 ・I(x,y) M11=Σx ,y x・y・I(x,y)
【0005】これらの合計6個のモーメントから、濃淡
階調を考慮した重み付きの面積Area、重心の座標
(Gx , y )、主軸角度αが、次式により求められ
る。ただし、画像の階調数をWとする。
【0006】
【数2】Area=M00/W Gx =M10/Area Gy =M01/Area tan2α=2Ixy /(Iy −Ix ) Ix ={M20/(Area・W)}−Gxy ={M02/(Area・W)}−Gyxy=2〔{M11/(Area・W)}−Gx y
【0007】上記6個のモーメント演算を汎用マイクロ
プロセッサで演算すると膨大な処理時間がかかる。そこ
で、処理時間の短縮化を図るために、モーメント計算専
用のチップ( Moment Generator Chip ) が開発されてい
る(文献「A Robot Ping-Pong Player」Russel L. Ande
rson, MIT Press 1988. 42〜48頁参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
モーメント計算専用チップを用いた装置では、上記6個
のモーメントを別々のチップによって計算させているた
めに、合計6個の専用チップが必要となり、コストが高
くつくとともに、装置の規模も大きくなるという問題が
ある。
【0009】この発明は、装置の大型化およびコスト高
を招くことなく、モーメント計算のための処理時間の短
縮化が図れる画像処理装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明による画像処理
装置は、対象物の画像データを2次元的に記憶する画像
メモリ、累積積和演算機能を有する第1演算器と累積加
算機能を有する第2演算器と画像メモリの副走査方向の
累積加算機能を有する第3演算器とを備えた演算回路、
演算回路の演算結果を記憶する結果メモリ、画像メモリ
から画像データを読み出して演算回路に入力させること
により、第1演算器によって主走査方向の各ライン毎に
そのラインに含まれる各画素の画像濃度と対応する副走
査方向のライン番号との積の総和を演算させ、第2演算
器によって主走査方向の各ライン毎にそのラインに含ま
れる全画素の画像濃度の総和を演算させ、第3演算器に
よって副走査方向の各ライン毎にそのラインに含まれる
全画素の画像濃度の総和を演算させ、これらの演算結果
を結果メモリに格納する第1転送モード実行手段、第1
転送モード実行手段により得られた第2演算器または第
3演算器の演算結果を結果メモリから読み出して演算回
路に入力させることにより、第1演算器によって2つの
1次モーメントのうちの一方を演算させ、第2演算器に
よって0次モーメントを演算させ、これらの演算結果を
結果メモリに格納する第2転送モード実行手段、第1転
送モード実行手段により得られた第1演算器の演算結果
を結果メモリから読み出して演算回路に入力させること
により、第1演算器によって相乗モーメントを演算さ
せ、第2演算器によって2つの1次モーメントのうちの
他方を演算させ、これらの演算結果を結果メモリに格納
する第3転送モード実行手段、ならびに、結果メモリに
格納されているデータに基づいて、2つの2次モーメン
トを算出する算出手段を備えていることを特徴とする。
【0011】第1演算器としては、たとえば、乗算器と
第1加算器とを備え、演算回路にデータが入力されるご
とにカウント値を+1しかつ画像メモリから1主走査分
の画像データが演算回路に入力されるごとにリセットさ
れるカウンタの出力と、演算回路に入力されるデータと
を積算した結果を累積加算するものが用いられる。
【0012】第2演算器としては、たとえば、第2加算
器を備え、演算回路に入力されデータを累積加算するも
のが用いられる。
【0013】第3演算器としては、たとえば、第3加算
器と第3加算器の出力を画像メモリの主走査方向の1走
査分以上保持するラインメモリとを備え、演算回路に入
力される画像メモリからの画像データと、ラインメモリ
に保持されかつ入力画像データに対応する副走査方向ラ
インのそれまでの加算結果とを累積加算するものが用い
られる。
【0014】
【作用】まず、画像メモリから画像データが読み出され
演算回路に入力される。これにより、第1演算器によっ
て主走査方向の各ライン毎にそのラインに含まれる各画
素の画像濃度と対応する副走査方向のライン番号との積
の総和(図6のP10または図7のP01)が演算される。
また、第2演算器によって主走査方向の各ライン毎にそ
のラインに含まれる全画素の画像濃度の総和(図6のP
(y)または図7のP(x))が演算される。また、第
3演算器によって副走査方向の各ライン毎にそのライン
に含まれる全画素の画像濃度の総和(図6のP(x)ま
たは図7のP(y))が演算される。これらの演算結果
は結果メモリに格納される。
【0015】第1転送モード実行手段により得られた第
2演算器または第3演算器の演算結果(P(y)または
P(x))が結果メモリから読み出されて演算回路に入
力される。これにより、第1演算器によって2つの1次
モーメントのうちの一方(M01またはM10)が演算され
る。また、第2演算器によって0次モーメント(M00
が演算される。これらの演算結果は結果メモリに格納さ
れる。
【0016】第1転送モード実行手段により得られた第
1演算器の演算結果(P10またはP01)が結果メモリか
ら読み出されて演算回路に入力される。これにより、第
1演算器によって相乗モーメント(M11)が演算され
る。また、第2演算器によって2つの1次モーメントの
うちの他方(M10またはM01)が演算される。これらの
演算結果は結果メモリに格納される。
【0017】このようにして、結果メモリに格納された
データに基づいて、2つの2次モーメント(M20および
02)が算出される。このようにして、対象物の特徴量
である面積、重心、主軸角度等の計算の元となる6つの
モーメントM00、M10、M01、M11、M20、およびM02
が得られる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。
【0019】図1は、高速の位置決め装置やロボットビ
ジョン等に利用される画像特徴量抽出のための画像処理
装置の全体的な構成を示している。
【0020】図1において、画像処理装置は、システム
全体の制御を行う汎用のCPU(中央処理装置)1を備
えている。画像メモリ2には、ビデオカメラ5によって
撮影された画像のデータが格納される。画像演算部3
は、モーメント計算のための各種演算を行うものであ
り、本発明の特徴的な部分である。ビデオ入出力部4
は、ビデオカメラ5からのアナログデータをA/D変換
して画像メモリ2に取り込んだり、あるいは画像メモリ
2の内容を読み出してD/A変換してモニタ6に出力す
る。
【0021】CPU1から画像メモリ2に対するアクセ
ス、各機器間でのコマンドの交信等は基本的には汎用バ
ス7を介して行われる。また、大量の画像データを高速
に通信するために、画像専用バス8が設けられている。
【0022】各画像メモリ2に対してはそれぞれ画像メ
モリ2へのデータの入出力を制御する画像メモリ制御部
(図示略)が設けられており、画像データが画像専用バ
ス8と高速に入出力されるようになっている。
【0023】図3は、画像専用バス8を用いて画像メモ
リから画像データを転送する場合の転送制御信号および
画像データを示している。
【0024】クロックGCLKは画像専用バス8を用い
た画像データ転送用のクロックであり、GCLKに同期
して画像データDATAの転送が行われる。転送中信号
*BUSYは画像データの転送期間中を示す信号であ
り、画像データの転送期間中において、アクティブレベ
ル”L”となる。水平同期信号*HSは画像メモリ2の
各水平ラインの先頭を示す信号であり、各水平ラインの
先頭でアクティブレベル”L”となる。有効期間中信号
*VLDはデータの有効期間を示す信号であり、データ
の有効期間において、アクティブレベル”L”となる。
【0025】最終ライン転送中信号*LVは、画像メモ
リ2の最終ラインの画像データが転送中であることを示
す信号であり、画像メモリ2の最終ラインの画像データ
の転送期間中において、アクティブレベル”L”とな
る。信号LINE2は、画像メモリ2の2ライン目以降
の転送を示す信号である。
【0026】これらの転送制御信号*BUSY、*H
S、*VLD、*LV、LINE2は、画像データを画
像専用バス8を介して転送する際に、画像メモリ2の画
像メモリ制御部から出力される。
【0027】図2は、図1の画像演算部の構成を示して
いる。
【0028】前処理部11は、画像メモリ2から画像専
用バス8を介して送られてきた画像データ(DATA)
に対してフィルタ処理、LUT(ルックアップテーブ
ル)処理等の前処理を行う。I/Oレジスタ15は、C
PU1の設定により、転送種別を示す信号MODEおよ
び画像データの転送開始を示す転送開始信号*STAR
Tを出力する。セレクタ12は、信号MODEに基づい
て、前処理部11の出力(画像メモリ2からの画像デー
タ)と、結果メモリ17からのデータとを切り替えて出
力する。
【0029】セレクタ12の出力は、第1演算器20、
第2演算器30および第3演算器40にそれぞれ送られ
る。
【0030】第1演算器(ALU1:積和演算器)20
は、この実施例では、図6のP10(y)、M01およびM
11の演算を行うものであり、乗算器21と加算器22と
から構成されている。乗算器21では、セレクタ12の
出力(画像メモリ2からの画像データまたは結果メモリ
17からの画像データ)と、カウンタ13の出力値との
乗算が行われる。カウンタ13は、クロックGCLKに
同期してアップカウントを行い、水平同期信号*HSが
Lレベルになったときにリセットされる。加算器22
は、乗算器5の出力と、加算器6の出力がフィードバッ
クされたデータとの加算を行う。第1演算器20は、水
平同期信号*HSがLレベルになったときにリセットさ
れる。
【0031】第2演算器(ALU2:累積加算器)30
は、この実施例では、図6のP(y)、M00およびM10
の演算を行うものであり、加算器31とラッチ回路32
とから構成されている。加算器31では、セレクタ12
の出力(画像メモリ2からの画像データまたは結果メモ
リ17からの画像データ)と、加算器31の出力がフィ
ードバックされたデータとの累積加算が行われる。加算
器31の出力はラッチ回路32により1クロック遅延さ
れる。第2演算器30は、水平同期信号*HSがLレベ
ルになったときにリセットされる。
【0032】第3演算器(ALU3:累積加算器)40
は、この実施例では、図6のP(x)の演算を行うもの
であり、加算器41とラインメモリ42とラッチ回路4
3とから構成されている。ラインメモリ42は、画像メ
モリ2の水平画素数以上の遅延が可能なメモリ素子であ
り、加算器41の出力データを入力としている。ライン
メモリ42の出力データはラッチ回路43でラッチさ
れ、クロックGCLKに同期して出力される。加算器4
1では、セレクタ12の出力(画像メモリ2からの画像
データまたは結果メモリ17からの画像データ)と、ラ
ッチ回路43の出力データとの累積加算が行われる。第
3演算器(ALU2:累積加算器)40は、画像メモリ
の垂直方向に累積加算が可能であり、転送開始信号*S
TARTがLレベルになったときにリセットされる。
【0033】結果メモリ17には、図5に示すように、
図6に示す各演算器20、30、40の演算結果、すな
わち、モーメント演算の元となるP10(y)、P
(y)、P(x)、0次モーメントM00、1次モーメン
トM10、M01、相乗モーメントM11を記憶する領域E1
〜E7がそれぞれ設けられている。そして、各演算結果
が結果メモリ17の対応する領域に記憶される。各演算
器20、30、40から演算結果を結果メモリ17に格
納する際には、結果メモリ制御部16から各演算結果に
対応した領域のアドレスが出力される。結果メモリ17
からセレクタ12へ画像データを転送する際には、読み
出すべき画像データのアドレスが結果メモリ制御部16
から出力される。また、結果メモリ17に対しては、C
PU1は汎用バス7を介してアクセス可能である。
【0034】結果メモリ17からセレクタ12へ画像デ
ータを転送する際には、結果メモリ制御部16から転送
制御信号*BUSY、*VLD、*HS等が出力され、
結果メモリ17のデータ転送の制御が行われる。
【0035】ALU制御部14は、画像メモリ制御部か
ら出力される転送制御信号*LINE2、*LV、画像
メモリ制御部または結果メモリ制御部16から出力され
る転送制御信号*HS等に基づいて、上記3つの演算器
20、30、40からデータを出力するタイミングを制
御するための信号*OE1、*OE2、*OE3を出力
する。信号*OE1は第1演算器20の出力タイミング
を制御する信号であり、信号*OE2は第2演算器30
の出力タイミングを制御する信号であり、信号*OE3
は第3演算器40の出力タイミングを制御する信号であ
る。
【0036】以上のような構成において、各モーメント
の演算は、次のように行われる。すなわち、まず、画像
メモリ2からの画像データが画像データ専用バス8を介
して画像演算部3に転送される(第1回目の転送)。画
像演算部3の第1演算器20では、送られてきた画像デ
ータに基づいて、図7に示すように、P10(y)=Σx
x・I(x,y)の演算が行われ、結果メモリ17の領
域E1に演算結果が格納される。また、第2演算器30
では、送られてきた画像データに基づいて、図8に示す
ように、P(y)=Σx I(x,y)の演算が行われ、
結果メモリ17の領域E2に演算結果が格納される。さ
らに、第3演算器40では、送られてきた画像データに
基づいて、図9に示すように、P(x)=Σy I(x,
y)の演算が行われ、結果メモリ17の領域E3に演算
結果が格納される。つまり、第1回目の転送において
は、各演算器20、30、40によって、図6のA欄に
示される演算が行われる。
【0037】次に、結果メモリ17に格納された演算結
果のうち領域E2に格納されているデータP(y)が順
次読み出されてセレクタ12に送られる(第2回目の転
送)。第1演算器20では、送られてきたデータP
(y)に基づいて、次の式により、1次モーメントM01
の演算が行われ、その演算結果が結果メモリ17の領域
E4に格納される。
【0038】
【数3】M01=Σy y・P(y)
【0039】また、第2演算器30では、送られてきた
データP(y)に基づいて、次の式により、0次モーメ
ントM00の演算が行われ、その演算結果が結果メモリ1
7の領域E5に格納される。つまり、第2回目の転送に
おいては、演算器20、30によって、図6のB欄に示
される演算が行われる。
【0040】
【数4】M00=Σy P(y)
【0041】次に、結果メモリ17に格納された演算結
果のうち領域E1に格納されているデータP10(y)が
順次読み出されてセレクタ12に送られる(第3回目の
転送)。第1演算器20では、送られてきたデータP10
(y)に基づいて、次の式により、相乗モーメントM11
の演算が行われ、その演算結果が結果メモリ17の領域
E6に格納される。
【0042】
【数5】M11=Σy y・P10(y)
【0043】また、第2演算器30では、送られてきた
データP10(y)に基づいて、次の式により、1次モー
メントM10の演算が行われ、その演算結果が結果メモリ
17の領域E7に格納される。つまり、第3回目の転送
においては、演算器20、30によって、図6のC欄に
示される演算が行われる。
【0044】
【数6】M10=Σy 10(y)
【0045】このように3回の転送により、P
10(y)、P(y)、P(x)、M00、M10、M01、M
11が求められて結果メモリ17に格納されると、次のよ
うにして、CPU1により、図6のD欄に示される2次
モーメントM20、M02が求められる。つまり、2次モー
メントM20は、第1回目の転送で得た演算結果P(x)
に基づいて、次の式により求められる。
【0046】
【数7】M20=Σx 2 ・P(x)
【0047】また、2次モーメントM02は、第1回目の
転送で得た演算結果P(y)に基づいて、次の式により
求められる。
【0048】
【数8】M02=Σy 2 ・P(y)
【0049】この後、上記の3回の転送とCPU1によ
り演算した各モーメントから、CPU1により、上記数
式2を用いて、対象物の面積、重心および主軸角度の特
徴抽出が行われる。なお、第2回目の転送において、結
果メモリ17に記憶されているP(x)を演算器20、
30に入力させることにより、M01、M00を演算するこ
とも可能である。また、上記第2回目の転送と、上記第
3回目の転送との転送順序を入れ替えてもよい。
【0050】図4は、第1回目の転送時における画像演
算部の各部の信号を示している。ここでは、説明の便宜
上、画像メモリ2から6行×6桁の大きさの画像データ
が送られるものとする。
【0051】I/Oレジスタ15の設定により画像メモ
リ2からの画像データの転送開始を示す転送開始信号*
STARTが出力され、その後、画像メモリ制御部から
転送制御信号*BUSY、*HS、*VLDが出力され
る。
【0052】転送開始信号*STARTの立ち下がりタ
イミングで、第3演算器40がリセットされる。また、
水平同期信号*HSの立ち下がりタイミングで、カウン
タ13、第1演算器20および第2演算器30がリセッ
トされる。
【0053】第1回目の転送時においては、信号MOD
Eは、画像メモリ2からの画像データを選択する信号と
なる。したがって、セレクタ12から出力されるデータ
DATAは画像メモリ2からの画像データとなる。セレ
クタ12から出力される画像データは、有効期間中信号
*VLDがLレベルの期間に、クロックGCLKに同期
して各演算器20、30、40に送られる。カウンタ1
3の出力信号CUNTは、有効期間中信号*VLDがL
レベルの期間に、クロックGCLKに同期して第1演算
器20に送られる。
【0054】第3演算器40のラインメモリ42は、最
初の1ライン目は0を出力し、2ライン目からはライン
メモリ42に保持された1ライン前のデータに対する加
算器41の出力を、ラッチ回路43を介して、クロック
GCLKに同期して出力する。ラッチ回路43の出力信
号をFDATAとして表す。
【0055】第1演算器20では、送られてきた画像デ
ータDATAとCUNTとの累積積和演算(Σx x・I
(x,y))が行われ、信号*OE1がLレベルになる
と演算結果が出力される。第2演算器30では、送られ
てきた画像データDATAの累積加算(Σx I(x,
y))が行われ、信号*OE2がLレベルになると演算
結果が出力される。第3演算器20では、送られてきた
画像データDATAとデータFDATAとの累積加算
(Σy I(x,y))が行われ、信号*OE3がLレベ
ルになると演算結果が出力される。
【0056】信号*OE1は、水平同期信号*HSがL
レベルで、水平同期信号*HSに対して1クロック遅れ
の信号*HS1がHレベルで、信号LINE2がHレベ
ルのときに、所定期間アクティブレベル”L”となる。
つまり、各ラインに対するデータ転送が終了するごとに
所定期間アクティブレベル”L”となる。これに同期し
て、結果メモリ制御部16から結果メモリ17に出力さ
れる書込み信号*WEがアクティブレベル”L”とな
る。したがって、1ライン分の画像データの転送が終了
するごとに、第1演算器20による演算結果が、結果メ
モリ17に格納される。
【0057】信号*OE2は、信号*OE1に1クロッ
ク遅れて出力される。これに同期して、結果メモリ制御
部11から結果メモリ17に出力される書込み信号*W
Eがアクティブレベル”L”となる。したがって、1ラ
イン分の画像データの転送が終了して、第1演算器20
による演算結果が結果メモリ17に格納されるごとに、
第2演算器30による演算結果が結果メモリ17に格納
される。
【0058】信号*OE3およびそれに対する書込み信
号*WEは、最終ライン転送中信号*LVがアクティブ
ベル”L”の期間中にクロックGCLKに同期して出力
される。つまり、信号*OE3およびそれに対する書込
み信号*WEは最終ラインの画像データが入力されるご
とに1ライン画素数に応じた回数分、出力される。した
がって、最終ラインの転送時において、第3演算器40
による桁ごとの演算が終了するごとに、その演算結果
が、結果メモリ17に格納される。
【0059】第2回目の転送においては、結果メモリ1
7からデータP(y)が転送される。また、第3回目の
転送においては、結果メモリ17からデータP10(y)
が転送される。第2回目および第3回目の転送時におい
ては、信号MODEは、結果メモリ17からのデータを
選択する信号となる。したがって、セレクタ12から出
力されるデータDATAは結果メモリ17からのデータ
となる。
【0060】また、第2回目および第3回目の転送時に
おいては、転送制御信号*BUSY、*HS、*VLD
の他、上記LINE2に応じた信号(図示略)が結果メ
モリ制御部16から出力され、画像メモリ制御部から転
送制御信号*BUSY、*HS、*VLD、*LV、L
INE2は出力されない。また、最終ライン転送中信号
*LVが出力されないので、信号*OE3はアクティブ
ベル”L”とならない。また、1ライン分のデータの転
送となる。したがって、第2回目および第3回目の転送
時においては、*OE1、*OE2、*OE3および*
WEのタイミングは、図4のTの部分のタイミングとな
る。
【0061】ただし、第2回目および第3回目の転送時
においては、上記Tの部分において、信号*BUSY、
信号HSおよび信号HS1は、破線で示すようになる。
そこで、この場合、信号*OE1は、次のようにして作
成される。つまり、信号*BUSYを2クロック遅らせ
た信号*BUSY1(図示略)を作成し、この信号*B
USY1と信号*BUSYとにより、第1回目の転送時
における信号HSと同様な信号HS’(図示略)を作成
する。また、信号HS’を1クロック期間遅らせて、第
1回目の転送時における信号HS1と同様な信号HS
1’(図示略)を作成する。そして、信号*HS’がL
レベルで、信号*HS1’がHレベルで、信号LINE
2と同様な信号がHレベルのときに、信号*OE1が所
定期間アクティブレベル”L”にされる。この場合に
も、信号*OE2は、信号*OE1に対して1クロック
遅れてアクティブレベル”L”にされる。
【0062】上記は、画像メモリ2の主走査方向がx軸
方向である場合について、説明したが、この発明は画像
メモリ2の主走査方向がy軸方向である場合にも適用す
ることができる。この場合の、各演算器20、30、お
よび40の演算内容を図10に示しておく。
【0063】
【発明の効果】この発明によれば、3個の演算器を用い
て、画像メモリまたは結果メモリの記憶装置からデータ
を3回転送することにより、0次モーメントM00、2つ
の一次モーメントM10、M01および相乗モーメントM11
が高速に得られるとともに2次モーメントM20、M02
計算に必要な射影演算結果(Σx I(x,y)およびΣ
y I(x,y))も高速に得られる。このため、装置の
大型化およびコスト高を招くことなく、モーメント計算
のための処理時間の短縮化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、画像処理装置の構成を示す電気ブロッ
ク図である。
【図2】図2は、図1の画像演算部の構成を示す電気ブ
ロック図である。
【図3】図3は、画像メモリから画像データを転送する
場合の転送制御信号および画像データを示すタイミング
チャートである。
【図4】図4は、第1回目の転送における図2の各部の
信号を示すタイミングチャートである。
【図5】図5は、結果メモリ内の各演算結果格納領域を
示す模式図である。
【図6】図6は、各演算器の演算内容およびCPUによ
る演算内容を示す模式図である。
【図7】図7は、第1回目の転送において、第1演算器
による演算内容を示す模式図である。
【図8】図8は、第1回目の転送において、第2演算器
による演算内容を示す模式図である。
【図9】図9は、第1回目の転送において、第3演算器
による演算内容を示す模式図である。
【図10】図10は、画像メモリの主走査方向がy軸方
向である場合における各演算器の演算内容およびCPU
による演算内容を示す模式図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 画像メモリ 3 画像処理部 12 セレクタ 13 カウンタ 14 ALU制御部 15 I/Oレジスタ 16 結果メモリ制御部 17 結果メモリ 20 第1演算器 21 乗算器 22 加算器 30 第2演算器 31 加算器 32 ラッチ回路 40 第3演算器 41 加算器 42 ラインメモリ 43 ラッチ回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物の画像データを2次元的に記憶す
    る画像メモリ、 累積積和演算機能を有する第1演算器と累積加算機能を
    有する第2演算器と画像メモリの副走査方向の累積加算
    機能を有する第3演算器とを備えた演算回路、 演算回路の演算結果を記憶する結果メモリ、 画像メモリから画像データを読み出して演算回路に入力
    させることにより、第1演算器によって主走査方向の各
    ライン毎にそのラインに含まれる各画素の画像濃度と対
    応する副走査方向のライン番号との積の総和を演算さ
    せ、第2演算器によって主走査方向の各ライン毎にその
    ラインに含まれる全画素の画像濃度の総和を演算させ、
    第3演算器によって副走査方向の各ライン毎にそのライ
    ンに含まれる全画素の画像濃度の総和を演算させ、これ
    らの演算結果を結果メモリに格納する第1転送モード実
    行手段、 第1転送モード実行手段により得られた第2演算器また
    は第3演算器の演算結果を結果メモリから読み出して演
    算回路に入力させることにより、第1演算器によって2
    つの1次モーメントのうちの一方を演算させ、第2演算
    器によって0次モーメントを演算させ、これらの演算結
    果を結果メモリに格納する第2転送モード実行手段、 第1転送モード実行手段により得られた第1演算器の演
    算結果を結果メモリから読み出して演算回路に入力させ
    ることにより、第1演算器によって相乗モーメントを演
    算させ、第2演算器によって2つの1次モーメントのう
    ちの他方を演算させ、これらの演算結果を結果メモリに
    格納する第3転送モード実行手段、ならびに、 結果メモリに格納されているデータに基づいて、2つの
    2次モーメントを算出する算出手段、 を備えている画像処理装置。
  2. 【請求項2】 第1演算器は乗算器と第1加算器とを備
    えており、演算回路にデータが入力されるごとにカウン
    ト値を+1しかつ画像メモリから1走査分の画像データ
    が演算回路に入力されるごとにリセットされるカウンタ
    の出力と、演算回路に入力されるデータとを積算した結
    果を累積加算するものであり、 第2演算器は第2加算器を備えており、演算回路に入力
    されるデータを累積加算するものであり、 第3演算器は第3加算器と第3加算器の出力を画像メモ
    リの主走査方向の1走査分以上保持するラインメモリと
    を備えており、演算回路に入力される画像メモリからの
    画像データと、ラインメモリに保持されかつ入力画像デ
    ータに対応する副走査方向ラインのそれまでの加算結果
    とを累積加算するものである請求項1記載の画像処理装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004199679A (ja) * 2002-12-17 2004-07-15 Xerox Corp 画像データ処理方法

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