JP4547321B2 - 動きベクトル検出装置及び撮像装置 - Google Patents

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本発明は、動きベクトル検出装置及び撮像装置に関する。
動きベクトルは動画像の手ぶれ補正や動画像の圧縮の分野において利用されている。この動きベクトルの検出方法としては、ブロックマッチング法を利用したものが広く知られている。ブロックマッチング法とは、2枚の画像(このうち一方を基準フレーム、他方を参照フレームと呼ぶ)の間の動き量を検出するための方法である。
以下、図面を参照してブロックマッチング法の簡単な原理を説明する。ブロックマッチング法では、基準フレームにおける特定の領域(基準ブロック)と、基準ブロックと同一のブロックサイズを有する参照フレーム内の参照ブロックとの間で相関演算(一般的に、差分絶対値和演算や差分二乗和演算が用いられる)を行い、基準ブロックと最も相関の高い参照ブロックの位置を検出することで動きベクトルを求めている。
相関演算を行う場合には、図17(a)に示すような基準フレーム300a内の1つの基準ブロック301aに対して、図17(b)に示すような参照フレーム300b内に参照ブロック301bを設定する。そして、あるサーチエリア302b内で参照ブロック301bの位置を、水平及び垂直方向に1画素ずつずらしながら基準ブロックと参照ブロックとの間での相関演算を行う。
図18は、従来の動きベクトル検出装置の構成を示す図である。ここで、図18は基準ブロック及び参照ブロックのブロックサイズが4画素×4ラインの場合の構成について示している。
図18の動きベクトル検出装置は、メインメモリ401と、基準フレームレジスタ群402aと、参照フレームレジスタ群402bと、相関演算部403と、最小値検出部404と、タイミング回路405とから構成されている。
メインメモリ401は、例えばSDRAMによって構成され、上記した基準フレームのデータ(基準フレームデータ)と参照フレームのデータ(参照フレームデータ)とを格納している。基準フレームレジスタ群402aは、基準ブロックのブロックサイズに対応した複数のレジスタ(図18の例ではレジスタがフリップフロップ(FF)から構成されているものとしている)で構成されており、メインメモリ401に格納されている基準フレームデータを基準ブロック単位で取得し保持する。参照フレームレジスタ群402bは、参照ブロックのブロックサイズに対応した複数のレジスタ(FF)とサーチエリアのエリアサイズに応じた量だけデータを遅延させる複数の遅延器とから構成されており、メインメモリ401から参照フレームデータをサーチエリア単位で取得し保持する。
相関演算部403は、基準フレームレジスタ群402aから出力される基準ブロックのデータ及び参照フレームレジスタ群402bから出力される参照ブロックのデータを取得して基準ブロックと参照ブロックとの間での相関演算を行う。なお、図18における相関演算部403は、差分絶対値和を演算する回路を示しており、この場合、相関演算部403は、基準ブロックと参照ブロックの画素毎の差分絶対値を演算した後、それらの総和を求めて最小値検出部404に出力する。
最小値検出部404は、相関演算部403における相関演算結果が最も小さくなるときの参照ブロックの位置に基づいて動きベクトルを求める。この最小値検出部404は、比較器404bと、フリップフロップ(FF)404cと、セレクタ(SEL)404dと、FF404eとから構成されている。比較器404bは相関演算部403における相関演算結果を前回の相関演算結果と比較する。FF404cは比較器404bの出力を前回の相関演算結果として保持する。SEL404dは比較器404bからの出力に応じて今回の参照ブロックの位置情報と前回の参照ブロックの位置情報の何れかを出力する。FF404eはSEL404dの出力を前回の参照ブロックの位置情報として保持する。
タイミング回路405は、参照ブロックを1画素移動させるタイミング毎に参照ブロックの位置情報を示す信号を最小値検出部404に出力する。
このような構成においては、メインメモリ401内の基準フレームのデータは、基準ブロック単位で基準フレームレジスタ群402aによって読み出されてシリパラ変換され、基準ブロックの全画素のデータが一度に相関演算部403に出力される。また、メインメモリ401内の参照フレームのデータは、サーチエリア単位で参照フレームレジスタ群402bによって読み出されてシリパラ変換され、参照ブロックの全画素のデータが一度に相関演算部403に出力される。ここで、サーチエリア単位で読み出されたデータの中で今回の相関演算に用いられない参照ブロック外のデータは遅延器において保持される。
相関演算部403は、基準フレームレジスタ群402aから出力された基準ブロックの全画素のデータ及び参照フレームレジスタ群402bから出力された参照ブロックの全画素のデータを取得して、各画素の差分絶対値を演算した後、それらの総和を求めて最小値検出部404に出力する。
最小値検出部404内部の比較器404bは、相関演算部403における相関演算結果をFF404cに保持されている前回の相関演算結果と比較して、何れか小さいほうをSEL404dに出力する。SEL404dは、比較器404bの出力に応じて今回タイミング回路405から入力された参照ブロックの位置情報とFF404eに保持されている前回の参照ブロックの位置情報の何れかを出力する。これにより、相関演算が終了したときに、最終的に最小値検出部404から出力される参照ブロックの位置情報が動きベクトルとなる。
このような動きベクトル検出回路は、例えば特許文献1において提案されている。
特開平10−255047号公報
ここで、ブロックマッチング法は、正確な動きベクトルを検出できるものの、回路規模が大きくなりやすいという問題がある。例えば、上記特許文献1において提案されているような動きベクトル検出装置は、基準ブロック及び参照ブロックのブロックサイズの増加に伴って、基準フレームレジスタ群と参照フレームレジスタ群を構成するレジスタの数を増加させる必要があるため、回路規模が大きくなりやすい。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、回路規模の小さい動きベクトル検出装置及びこのような動きベクトル検出装置を利用した撮像装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様による動きベクトル検出装置は、基準フレームを複数の基準ブロックに分割し、参照フレームに前記基準フレームに対応するサーチエリアを設定し、前記基準ブロックと前記サーチエリア内の参照ブロックとの間で相関演算を行うことで動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置において、前記基準ブロックのデータを格納する基準ブロックデータ格納部と、前記サーチエリアのデータを格納するサーチエリアデータ格納部と、前記基準ブロックのデータと前記サーチエリア内の参照ブロックのデータとを用いて複数の異なる相関演算を行う複数の相関演算部とを具備し、前記複数の相関演算部はそれぞれ、前記基準ブロックデータ格納部からは、前記基準ブロックのデータを所定ライン分ずつに分割して得られる基準ブロックの単位ブロックのデータを共通に入力すると共に、前記サーチエリアデータ格納部からは、前記サーチエリアのデータを前記所定ライン分ずつに分割して得られるサーチエリアの単位ブロックのデータにおいて前記参照ブロックの単位ブロックのデータを水平方向にオーバーラップさせながら1画素ずつずらして得られる複数の参照ブロックの単位ブロックのデータを同時に入力し、前記基準ブロックの単位ブロックのデータの入力と前記複数の参照ブロックの単位ブロックのデータの入力を同時に行うことを特徴とする。
この第1の態様においては、複数の相関演算部に基準ブロックの単位ブロックを共通に入力し、サーチエリアのデータの単位ブロックにおいて参照ブロックを水平方向に1画素ずつずらして得られる複数の参照ブロックの単位ブロックをそれぞれ入力することにより、複数の相関演算部への入力の大部分を共通化することができる。これにより、回路規模を小さくすることができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の第2の態様による撮像装置は、被写体を複数回撮像して基準フレームのデータと参照フレームのデータを得る撮像部と、前記撮像部で得られた基準フレームのデータと前記参照フレームのデータとから前記相関演算を行って前記動きベクトルを検出する第1の態様に記載の動きベクトル検出装置と、前記動きベクトル検出装置で検出された動きベクトルに基づいて手ぶれ補正処理と動画像圧縮処理の少なくとも何れか一方を行う画像処理部とを具備することを特徴とする。
この第2の態様によれば、第1の態様の動きベクトル検出装置を撮像装置における手ぶれ補正処理と動画像圧縮処理とに利用することができる。
本発明によれば、回路規模の小さい動きベクトル検出装置及びこのような動きベクトル検出装置を利用した撮像装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る動きベクトル検出装置の構成について示す図である。ここで、図1の構成は、基準ブロックのブロックサイズが図2(a)に示すような16画素×16ライン、サーチエリアのエリアサイズが図2(b)に示すような23画素×23ラインの場合の例である。ここで、参照ブロックのブロックサイズは、基準ブロックのブロックサイズと同一である。したがって、サーチエリアの中央位置を参照ブロックの基準位置とすると、参照ブロックは、サーチエリア内を水平方向に−4画素〜+3画素、垂直方向に−4画素〜+3画素の範囲を移動する。
図1の動きベクトル検出装置は、メインメモリ1と、基準ブロックデータ格納SRAM2aと、サーチエリアデータ格納SRAM2bと、相関演算部3a〜3hと、最小値検出部4と、タイミング回路5と、統計処理部6とから構成されている。
メインメモリ1は、例えばSDRAMによって構成され、基準フレームのデータ(基準フレームデータ)と参照フレームのデータ(参照フレームデータ)とを格納している。ここで、基準フレームは複数の基準ブロックに分割されている。また、参照フレームにはそれぞれの基準ブロックに対応した複数のサーチエリアが設定されている。
基準ブロックデータ格納SRAM2aは、少なくとも1個の基準ブロックのデータ(基準ブロックデータ)を格納できるだけの容量を有したSRAMであり、メインメモリ1に格納されている基準フレームデータから基準ブロックデータを、基準ブロックの単位ブロック毎に取得する。ここで、基準ブロックの単位ブロックとは、基準ブロックデータを所定ラインずつに分割した単位ブロックデータのことを言うものとする。なお、以後の例では所定ラインを1ラインとして説明を続ける。この場合、基準ブロックデータは16個の基準ブロックの単位ブロックに分割され、またそれぞれの基準ブロックの単位ブロックは16画素のデータで構成される。
図3(a)は基準ブロックデータ格納SRAM2aの構成を示す図である。なお、図3(a)の例は、1画素のデータ量を8bitとした場合である。図3(a)に示すように、基準ブロックデータ格納SRAM2aは、基準ブロックの単位ブロックを16個格納できるように、16Word×128bitの容量を有して構成される。また、図3(b)は基準ブロックデータ格納SRAM2aの各アドレスに格納されるデータについて示している。図3(b)に示すように、基準ブロックデータ格納SRAM2aの各アドレスには1個の基準ブロックの単位ブロックが格納される。つまり、基準ブロックの単位ブロックのデータを上記のように設定した場合、基準ブロックデータ格納SRAM2aの1つのアドレスには図2(a)に示す基準ブロックのうち、同じ垂直位置のデータ(16画素)が格納される。
サーチエリアデータ格納SRAM2bは、メインメモリ1に格納されている参照フレームデータからサーチエリアのデータ(サーチエリアデータ)を、サーチエリアの単位ブロック毎に取得する。ここで、サーチエリアの単位ブロックとは、サーチエリアデータを上記所定ラインずつに分割した単位ブロックデータのことを言うものとする。上記した例の場合、サーチエリアデータは23個のサーチエリアの単位ブロックに分割され、またそれぞれのサーチエリアの単位ブロックは23画素のデータで構成される。
図4(a)はサーチエリアデータ格納SRAM2bの構成を示す図である。図4(a)に示すように、サーチエリアデータ格納SRAM2bは、サーチエリアの単位ブロックを23個格納できるように、23Word×184bitの容量を有して構成されている。また、図4(b)はサーチエリアデータ格納SRAM2bの各アドレスに格納されるデータについて示している。サーチエリアの単位ブロックを上記のように設定した場合、サーチエリアデータ格納SRAM2bの1つのアドレスには図2(b)に示すサーチエリアのうち、同じ垂直位置のデータ(23画素)が格納される。
図5は、基準ブロックデータ格納SRAM2a及びサーチエリアデータ格納SRAM2bと相関演算部3a〜3hとの接続について説明するための図である。基準ブロックデータ格納SRAM2aには、基準ブロックの単位ブロックのデータを画素毎に出力するための16個の出力端子a0〜a15が設けられており、これら出力端子a0〜a15は相関演算部3a〜3hの入力端子a0〜a15に共通に接続されている。
このような構成により、1クロック毎に、基準ブロックデータ格納SRAM2aからは1個の基準ブロックの単位ブロックのデータが出力され、この基準ブロックの単位ブロックのデータが相関演算部3a〜3hに共通に入力される。
また、サーチエリアデータ格納SRAM2bには、サーチエリアの単位ブロックのデータを画素毎に出力するための23個の出力端子b0〜b22が設けられており、これら出力端子b0〜b22のうち、出力端子b0〜b15は相関演算部3aの入力端子b0〜b15に接続され、出力端子b1〜b16は相関演算部3bの入力端子b1〜b16に接続され、出力端子b2〜b17は相関演算部3cの入力端子b2〜b17に接続され、出力端子b3〜b18は相関演算部3dの入力端子b3〜b18に接続され、出力端子b4〜b19は相関演算部3eの入力端子b4〜b19に接続され、出力端子b5〜b20は相関演算部3fの入力端子b5〜b20に接続され、出力端子b6〜b21は相関演算部3gの入力端子b6〜b21に接続され、出力端子b7〜b22は相関演算部3hの入力端子b7〜b22に接続されている。
このような構成により、1クロック毎に、サーチエリアデータ格納SRAM2bからは1個のサーチエリアの単位ブロックのデータが出力され、そして、このサーチエリアの単位ブロックのうち、0〜15画素目のデータが相関演算部3aに入力され、1〜16画素目のデータが相関演算部3bに入力され、2〜17画素目のデータが相関演算部3cに入力され、3〜18画素目のデータが相関演算部3dに入力され、4〜19画素目のデータが相関演算部3eに入力され、5〜20画素目のデータが相関演算部3fに入力され、6〜21画素目のデータが相関演算部3gに入力され、7〜22画素目のデータが相関演算部3hに入力される。
即ち、これら各相関演算部に入力されるサーチエリアの単位ブロックのデータはそれぞれ、サーチエリアの単位ブロックにおいて、参照ブロックを水平方向に−4〜+3の範囲でずらしたときに得られるデータに相当する。以後、上記のようにして各相関演算部に入力される16画素のデータを参照ブロックの単位ブロックと称する。
相関演算部3a〜3hは、基準ブロックデータ格納SRAM2aから出力される基準ブロックの単位ブロック及びサーチエリアデータ格納SRAM2bから出力される参照ブロックの単位ブロックを取得して、基準ブロックの単位ブロックと参照ブロックの単位ブロックとの間での相関演算を行い、この単位ブロック毎の相関演算結果の総和を求めることで基準ブロックデータと参照ブロックデータとの間での相関演算を行う。
図6は、相関演算部の構成について示す図である。なお、図6は相関演算部3aのみの構成について示しているが、その他の相関演算部も、水平方向に1画素ずつずれた参照ブロックの単位ブロックのデータが入力される点が異なるだけで、その構成は相関演算部3aと同様である。また、図6は、相関演算に差分絶対値和演算を用いる場合の構成について示しているが、相関演算に差分二乗和演算を用いても良い。
図6に示すように、相関演算部3aは、差分絶対値和演算部31と、加算器32と、フリップフロップ(FF)33とから構成されている。
差分絶対値和演算部31は、基準ブロックデータ格納SRAM2a及びサーチエリアデータ格納SRAM2bから入力される単位ブロックの画素数と同数(ここでは16個)の差分絶対値演算部と、これら差分絶対値演算部の出力を加算する加算器とから構成されており、基準ブロックの単位ブロックと参照ブロックの単位ブロックとの間での差分絶対値を画素毎に演算した後、これらの総和を求める。例えば、相関演算部3aに1ライン目の基準ブロックの単位ブロックと1ライン目の参照ブロックの単位ブロックとが入力された場合には、
|A(0,0)-B(0,0)|+|A(0,1)-B(0,1)|+ … +|A(0,15)-B(0,15)| (式1)
の演算が行われる。なお、相関演算に差分二乗和演算を用いる場合には、上記演算に代えて画素毎の差分を二乗してそれらの総和を求める演算を行えば良い。
加算器32は、差分絶対値和演算部31で得られた差分絶対値和の演算結果を前回の差分絶対値和の演算結果に加算する。FF33は加算器32の演算結果を前回の差分絶対値和の演算結果として保持する。
このような構成により、相関演算部3aは、1クロック毎に基準ブロックの単位ブロックと参照ブロックの単位ブロックとの間の相関演算を1回行って、この相関演算結果を加算していき、16クロックで基準ブロックと参照ブロックとの間での相関演算を終了する。
最小値検出部4は、サーチエリア内における相関演算の結果が最も小さくなるときの参照ブロックの位置を動きベクトルとして出力する。この最小値検出部4は、比較器4aと、比較器4bと、フリップフロップ(FF)4cと、セレクタ(SEL)4dと、FF4eとから構成されている。
比較器4aは相関演算部3a〜3hにおける相関演算結果を比較して最も小さいものを出力する。比較器4bは比較器4aから出力された相関演算結果と前回の相関演算結果とを比較して何れか小さいほうを出力する。FF4cは比較器4aから出力された相関演算結果を前回の相関演算結果として保持する。SEL4dは比較器4bからの出力に応じて今回の参照ブロックの位置情報と前回の参照ブロックの位置情報の何れかを統計処理部6に出力する。FF4eはSEL4dによって選択された参照ブロックの位置情報を前回の参照ブロックの位置情報として保持する。
タイミング回路5は、1クロック毎にそのときの参照ブロックの位置情報を示す信号を最小値検出部4に出力する。統計処理部6は、1つの基準フレーム中に複数の基準ブロックが設定されている場合に、これら基準ブロック毎に求められた複数の動きベクトルに対して統計処理を施すことにより、画面全体の動きベクトルを求める(図7参照)。
以下、図1の動きベクトル検出装置におけるブロックマッチング(特にブロックマッチングにおける相関演算動作)について更に詳しく説明する。図8は動きベクトル検出装置のブロックマッチングに係るタイミングチャートである。また、図9は図8のタイミングチャートに従ったブロックマッチングの概略を示した図である。ここで、図9の例は、サーチエリア内の左上端(参照ブロックの水平方向位置−4、垂直方向位置−4)から相関演算を行っていく場合について示している。
図8に示す例においては、16クロックで、基準ブロックと、ある垂直位置において水平方向に隣接する全ての参照ブロックとの間の相関演算結果を同時に取得することができるようになっている。
例えば、最初の1〜16クロック目にかけては、垂直方向が−4、水平方向が−4〜+3の位置での相関演算結果を取得することができる。即ち、1クロック毎に、基準ブロックデータ格納SRAM2aからは、基準ブロックの単位ブロック(16画素)が先頭アドレスから順次読み出され、この読み出された基準ブロックの単位ブロックが相関演算部3a〜3hに共通に入力される。これに対応して、サーチエリアデータ格納SRAM2bからは、サーチエリアの単位ブロック(23画素)が先頭アドレスから順次読み出され、この読み出されたサーチエリアの単位ブロックにおいて参照ブロックを1画素ずつずらして得られる8個の参照ブロックの単位ブロックが相関演算部3a〜3hにそれぞれ入力される。
相関演算部3a〜3hに基準ブロックの単位ブロック及び参照ブロックの単位ブロックが入力されるとそれぞれの相関演算部で相関演算が行われる。これにより、1クロック毎に、相関演算部3aにおいて水平方向−4、相関演算部3bにおいて水平方向−3、相関演算部3cにおいて水平方向−2、相関演算部3dにおいて水平方向−1、相関演算部3eにおいて水平方向0、相関演算部3fにおいて水平方向+1、相関演算部3gにおいて水平方向+2、相関演算部3hにおいて水平方向+3(垂直方向は全て−4)の基準ブロックの単位ブロックと参照ブロックの単位ブロックとの間での相関演算結果が得られ、16クロックで垂直方向−4、水平方向−4〜+3(図9のブロックライン1)における基準ブロックと参照ブロックとの間での相関演算結果が8個同時に得られる。
以後も同様にして、16クロックを1サイクルとして相関演算が行われる。この際、1クロック毎に、基準ブロックデータ格納SRAM2aからは、基準ブロックの単位ブロック(16画素)が常に先頭アドレスから順次読み出される。一方、サーチエリアデータ格納SRAM2bからは、16クロック毎に読み出し開始アドレスを垂直方向に1つずつずらしながらサーチエリアの単位ブロック(23画素)が順次読み出される。
このような処理がサーチエリアの全ての範囲に対して行われる。これにより、ブロックライン1〜ブロックライン8(参照ブロックの垂直方向−4〜+3)までで8×8=64個の相関演算結果が得られることになる。
なお、1つの基準ブロックに対する処理が終了した場合には、順次、次の基準ブロックに対して図8、図9の処理を繰り返していくことにより撮影データ全体に対して相関演算を行うことができる。
次に、本一実施形態の変形例について説明する。ここで、以下に説明する変形例においては、基準ブロックのブロックサイズが32画素×32ライン、サーチエリアのエリアサイズが63画素×63ラインとして説明を続ける。この場合、参照ブロックは、サーチエリア内を水平方向に−16画素〜+15画素、垂直方向に−16画素〜+15画素の範囲を移動する。
ここで説明する変形例は、基本的な構成は図1で示したものと同様であるが、基準ブロックデータ格納SRAM2a及びサーチエリアデータ格納SRAM2bの内部の構成が図3、図4と異なっている。
図10(a)は変形例における基準ブロックデータ格納SRAM2aの構成を示す図である。図10(a)に示すように、基準ブロックデータ格納SRAM2aは、32画素×1ラインで構成される基準ブロックの単位ブロックを32個格納できるように構成されている。ここで、図3(a)と異なっている点は、1つの単位ブロックを複数に分割して(ここでは例として16画素毎に2つの単位ブロックに分割する)、これら分割した単位ブロック(基準ブロックの分割単位ブロック)を基準ブロックデータ格納SRAM2a内の別々のエリアに格納するようにしている点である。このため、基準ブロックデータ格納SRAM2aは、64Word×128bitの容量を有して構成される。このような基準ブロックデータ格納SRAM2aは、メインメモリ1に格納されている基準フレームデータから、基準ブロックデータを基準ブロックの単位ブロックを2分割した分割単位ブロック(16画素)毎に取得する。また、基準ブロックデータ格納SRAM2aに格納されたデータは16画素の分割単位ブロック毎に読み出される。これにより、相関演算部3a〜3hには16画素の分割単位ブロックのデータが共通に入力される。
図10(b)は基準ブロックデータ格納SRAM2aの各アドレスに格納されるデータについて示している。図10(b)に示すように、基準ブロックデータ格納SRAM2aの各アドレスには1個の基準ブロックの単位ブロックを2分割したデータ(16画素)がそれぞれ基準ブロックデータ格納SRAM2aの左側のエリアと右側のエリアとに分けて格納される。
図11(a)は変形例におけるサーチエリアデータ格納SRAM2bの構成を示す図である。図11(a)に示すように、サーチエリアデータ格納SRAM2bは、63画素×1ラインで構成されるサーチエリアの単位ブロックを63個格納できるように構成されている。
ここで、変形例において、サーチエリアデータ格納SRAM2bは、192Word×64bitの容量を有する2つのSRAM(SRAM_A21a、SRAM_B21b)と、128Word×64bitの容量を有する1つのSRAM(SRAM_C21c)と、これら3つのSRAMからデータを選択的に出力させるセレクタ(SEL)22とから構成されている。
サーチエリアデータ格納SRAM2bの3つのSRAMはそれぞれ、メインメモリ1に格納されている参照フレームデータからサーチエリアデータを8画素単位で取得する。ここで、図11(b)に示すように、SRAM_A21a、SRAM_B21b、SRAM_C21cの3つで24画素のデータを取得することができるが、相関演算部3a〜3hにはそれぞれ、基準ブロックの分割単位ブロック(16画素)に対応する16画素のデータを入力できれば良い。したがって、SEL22は、サーチエリアデータ格納SRAM2bの各SRAMから8画素単位で24画素分出力されるデータのうちの23画素(この23画素のデータをサーチエリアの分割単位ブロックと称する)のみを選択して出力する。ここで出力された23画素のデータのうち、0〜15画素目のデータが相関演算部3aに入力され、1〜16画素目のデータが相関演算部3bに入力され、2〜17画素目のデータが相関演算部3cに入力され、3〜18画素目のデータが相関演算部3dに入力され、4〜19画素目のデータが相関演算部3eに入力され、5〜20画素目のデータが相関演算部3fに入力され、6〜21画素目のデータが相関演算部3gに入力され、7〜22画素目のデータが相関演算部3hに入力される。
なお、図11(c)には、SRAM_A21a、SRAM_B21b、SRAM_C21cの各アドレスに格納されるデータを示している。図11(c)に示すように、SRAM_A21a、SRAM_B21b、SRAM_C21cの各アドレスには、8画素単位のデータが格納される。ここで、サーチエリアの同じ垂直位置のデータは、SRAM_A21a、SRAM_B21b、SRAM_C21cに分割されて格納される。
以下、図12を参照して変形例におけるブロックマッチングについて説明する。
図12において、最初の1〜64クロック目にかけては、垂直方向が−16、水平方向が−16〜−9の位置での相関演算結果が取得される。
まず1クロック〜32クロック目にかけては、1クロック毎に基準ブロックデータ格納SRAM2aから、基準ブロックの左側の分割単位ブロック(16画素)が先頭アドレスから順次読み出され、この読み出された基準ブロックの分割単位ブロックが相関演算部3a〜3hに共通に入力される。例えば1クロック目の場合には、基準ブロックデータ格納SRAM2aのADD=0のデータ、即ち、A(0,0)〜A(0,15)の16画素が読み出される。また、これに対応して、サーチエリアデータ格納SRAM2bのSRAM_A21a、SRAM_B21b、SRAM_C21cから、それぞれ8画素ずつのデータが読み出され、これら読み出された24画素のデータのうち先頭の画素から23画素目までのデータがSEL22において選択される。例えば、1クロック目の場合には、SRAM_A21a、SRAM_B21b、SRAM21cのADD=0のデータ、即ち、B(0,0)〜B(0,7)、B(0,8)〜B(0,15)、B(0,9)〜B(0,23)がそれぞれ読み出され、これら24画素のデータのうち、B(0,0)〜B(0,22)までの23画素のデータのみがSEL22によって選択される。
SEL22によって選択されたサーチエリアの分割単位ブロック(23画素)は、参照ブロックを水平方向に1画素ずつずらして得られる8個の参照ブロックの分割単位ブロック(16画素)ずつ、相関演算部3a〜3hにそれぞれ入力される。以後の相関演算は図9と同様にして行われる。
これにより、1クロック毎に、相関演算部3aにおいて水平方向−16、相関演算部3bにおいて水平方向−15、相関演算部3cにおいて水平方向−14、相関演算部3dにおいて水平方向−13、相関演算部3eにおいて水平方向−12、相関演算部3fにおいて水平方向−11、相関演算部3gにおいて水平方向−10、相関演算部3hにおいて水平方向−9(垂直方向は全て−16)の基準ブロックの左側の分割単位ブロックと参照ブロックの左側の分割単位ブロック(図12のブロックライン1−1の左側)との間での相関演算結果が得られる。
次の33クロック〜64クロック目にかけては、基準ブロックデータ格納SRAM2aから、基準ブロックの右側の分割単位ブロックが先頭アドレスから順次読み出され、この読み出された基準ブロックの分割単位ブロックが相関演算部3a〜3hに共通に入力される。例えば33クロック目の場合には、基準ブロックデータ格納SRAM2aのADD=32のデータ、即ち、A(0,16)〜A(0,31)の16画素が読み出される。また、これに対応して、サーチエリアデータ格納SRAM2bのSRAM_A31a、SRAM_B31b、SRAM_C31cから8画素ずつデータが読み出され(例えば、33クロック目の場合にはSRAM_C31aからB(0,16)〜B(0,23)、SRAM_A31aからB(0,24)〜B(0,31)、SRAM_B31bからB(0,32)〜B(0,39)が読み出される)、これら24画素のデータのうち先頭から23画素目までのデータがSEL22において選択され、これら選択されたサーチエリアの分割単位ブロックにおいて参照ブロックを水平方向に1画素ずつずらして得られる8個の参照ブロックの分割単位ブロック(16画素)が相関演算部3a〜3hにそれぞれ入力される。以後の相関演算は図9と同様にして行われる。
これにより、1クロック毎に、相関演算部3aにおいて水平方向−16、相関演算部3bにおいて水平方向−15、相関演算部3cにおいて水平方向−14、相関演算部3dにおいて水平方向−13、相関演算部3eにおいて水平方向−12、相関演算部3fにおいて水平方向−11、相関演算部3gにおいて水平方向−10、相関演算部3hにおいて水平方向−9(垂直方向は全て−16)の基準ブロックの右側の分割単位ブロックと参照ブロックの右側の分割単位ブロック(図12のブロックライン1−1の右側)との間での相関演算結果が得られ、ブロックライン1−1における基準ブロックの単位ブロックと参照ブロックの単位ブロックとの間での相関演算が終了し8個の相関演算結果が同時に得られる。
以後の処理においては、64クロック毎に基準ブロックデータ格納SRAM2aからは、基準ブロックの分割単位ブロック(16画素)が左側の先頭アドレスから順次読み出される。一方、サーチエリアデータ格納SRAM2bからは、64クロック毎に読み出し位置を水平方向に8画素ずつずらしながらサーチエリアの分割単位ブロック(23画素)が順次読み出される。
このような処理が4回(256クロック分)行われることにより、垂直方向−16、水平方向−16〜+15(図12のブロックライン1−1〜ブロックライン1−4)における基準ブロックと参照ブロックとの間での相関演算結果が8×4=32個得られる。
以後も同様にして、256クロックを1サイクルとして相関演算が行われる。この際、基準ブロックデータ格納SRAM2aからは、基準ブロックの分割単位ブロック(16画素)が常に左側の先頭アドレスから順次読み出される。一方、サーチエリアデータ格納SRAM2bからは、256クロック毎に読み出し開始アドレスを垂直方向に1つずつずらしながらサーチエリアの分割単位ブロック(23画素)が順次読み出される。
このような処理がサーチエリアの全ての範囲に対して行われる。これにより、ブロックライン1〜ブロックライン32(参照ブロックの垂直方向位置−16〜+15)までで32×32=1024個の相関演算結果が得られることになる。
なお、1つの基準ブロックに対する処理が終了した場合には、順次、次の基準ブロックに対して図12の処理を繰り返していくことにより撮影データ全体に対して相関演算を行い、画面全体の動きベクトルを求めることができる。
次に、本一実施形態に係る動きベクトル検出装置を適用した撮像装置の一例としてのデジタルカメラについて図13を参照して説明する。図13に示すデジタルカメラは、CCD101と、プリプロセス部102と、画像バス103と、メインメモリ104と、動き検出装置105と、CPUバス106と、CPU107と、画像処理部108と、ビデオエンコーダ109と、TFT表示部110とから構成されている。
CCD101は、CCD方式の撮像素子であり、図示しない被写体を撮像して撮像信号を得る。プリプロセス部102は、CCD101で得られた撮像信号を処理して撮像データを取得する。画像バス103は、プリプロセス部102で得られた撮像データ等の各種データを図1のデジタルカメラの各部に転送する転送路である。メインメモリ104は、例えばSDRAM等から構成され、プリプロセス部102において得られ、画像バス103を介して転送された撮像データを格納する。動き検出装置105は、図1に示すようにして構成され、メインメモリ104に格納されている2枚の撮像データ(基準フレームデータ及び参照フレームデータ)から上述したようにして動きベクトルを検出する。CPUバス106は、動き検出装置105において検出された動きベクトル等の各種データをCPU107に転送する転送路である。CPU107は当該デジタルカメラの全体の動作制御を行う。画像処理部108はメインメモリ104に格納された撮像データを読み出して種々の画像処理を行う。ビデオエンコーダ109は画像処理部で処理された撮像データを表示に適する信号に変換する。TFT表示部110はビデオエンコーダ109において変換された信号に基づいて画像表示を行う。
以下、図13のような構成を有するデジタルカメラにおいて、動き検出装置105を手ぶれ補正に用いる場合の動作について図14及び図15を参照して説明する。
まず、CCD101は、所定タイミング毎に被写体を撮像し、これによって得られた撮像信号をプリプロセス部102に出力する。プリプロセス部102は、CCD101から入力された撮像信号に対してA/D変換や、シェーディング補正、欠陥画素補正等の前処理を行って撮像データを生成し、生成した撮像データを、画像バス103を介してメインメモリ104に書き込む(図14(a))。
動き検出装置105は、メインメモリ104から2フレーム分の撮影データを読み出して、これら2フレーム分の撮影データに基づいて上記説明したような手法で動きベクトルを検出し、この動きベクトルを、CPUバス106を介してCPU107に転送する(図14(b))。
CPU107は、CPUバス106を介して転送された動きベクトルから、2フレームの撮影データの間に発生した手ぶれ量を判定し、この手ぶれを補正するのに必要な撮影データの切り出し位置を決定して画像処理部108に通知する(図15(a))。なお、CPU107において切り出し位置を決定する際には、手ぶれによる画像の移動とユーザが意図的にデジタルカメラを移動させたことによる画像の移動とを切り分けてから決定するようにする。
ここで、手ぶれの補正について簡単に説明する。動画の手ぶれ補正においては電子手ぶれ補正が用いられる。電子手ぶれ補正は、図16のように、CCD101において実際の表示用の撮影データよりも広画角の撮影データ200を取得しておき、画像処理部108において、撮影データ200の中から当該デジタルカメラの画像201aと画像201bとの間の動き量(手ぶれ量)に基づいて、この画像の動きを補正するような切り出し位置の撮影データを表示用の撮影データとしてメインメモリ104から読み出すことで行う。
画像処理部108は、CPU107から通知された切り出し位置に基づいてメインメモリ104から表示用の撮影データを取得し、この取得した撮影データに対し、表示に必要な種々の画像処理を行う。そして、画像処理部108は、処理した撮像データをメインメモリ104に書き戻す(図15(b))。
その後、ビデオエンコーダ109は、メインメモリ104から手ぶれ補正後の撮影データを読み出してNTSC信号等の映像信号に変換し、この変換した信号に基づいてTFT表示部110に動画表示を行う。このような動作により、手ぶれ補正がなされた動画がTFT表示部110に表示される(図15(c))。
ここで、図14及び図15は動画表示の際の手ぶれ補正について説明しているが、動画記録の際の手ぶれ補正も同様にして行われる。また、動画記録の際には、撮像データの圧縮にMEPGが用いられる。MPEG圧縮は、離散コサイン変換(DCT)を用いた圧縮と、動きベクトルを利用した動き補償予測を用いた圧縮とを併用して動画像の圧縮を行う手法であるが、この動きベクトルの検出に、本発明の一実施形態及び変形例で説明した動きベクトル検出装置を用いることができる。
以上説明したように、本一実施形態によれば、基準ブロック及びサーチエリアをそれぞれ複数の単位ブロックに分割し、これら分割した基準ブロックの単位ブロック及びサーチエリアの単位ブロックのうち、基準ブロックの単位ブロックは相関演算部3a〜3hに共通に入力し、サーチエリアの単位ブロックは水平方向に隣接する複数の参照ブロックの単位ブロックを相関演算部3a〜3hに入力するようにして、水平方向の隣接する参照ブロックに係る相関演算結果を同時に得ることができるようにしている。即ち、相関演算部3a〜3hに入力するデータをほぼ共通化(基準ブロックデータは完全に共通化、参照ブロックデータは大部分を共通化)できるようにしているため、小さい回路規模で高速に相関演算を行うことが可能である。
また、上記した変形例のように、1つの単位ブロックの格納エリアを分割するようにすることで、ブロックサイズが大きくなっても、回路規模をそれほど増大させる必要がない。
なお、上記した実施形態及び変形例においては、1つの単位ブロックを設定する際の所定ラインを1ラインとしているが、これを他の任意のライン数としても良い。例えば、上記した実施形態及び変形例において、所定ラインを2ラインとした場合には基準ブロックデータ格納SRAM2a、サーチエリアデータ格納SRAM2bの1つのアドレスにそれぞれ2ライン分のデータが格納され、2ライン分のデータを単位として相関演算が行われる。
更に、基準ブロックのブロックサイズやサーチエリアのエリアサイズも上記した例に限られるものではない。また、これらのサイズを変更した場合には、それに応じて相関演算部の数を増減させることが好ましい。
また、上記した実施形態及び変形例においては、データの読み出しを水平方向に行っているが、垂直方向に行っても良い。この場合には単位ブロックを垂直方向に対して設定する。
また、上記した実施形態及び変形例においては、基準ブロックデータ及びサーチエリアデータをSRAMに格納しているが、これらはフリップフロップ(FF)等でも代用できる。ただし、回路規模の観点等からはSRAMを用いることが好ましい。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
さらに、上記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
本発明の一実施形態に係る動きベクトル検出装置の構成について示す図である。 図2(a)は基準ブロックについて示す図であり、図2(b)はサーチエリアについて示す図である。 図3(a)は基準ブロックデータ格納SRAMの構成を示す図であり、図3(b)は基準ブロックデータ格納SRAMの各アドレスに格納されるデータについて示した図である。 図4(a)はサーチエリアデータ格納SRAMの構成を示す図であり、図4(b)はサーチエリアデータ格納SRAMの各アドレスに格納されるデータについて示した図である。 基準ブロックデータ格納SRAM及びサーチエリアデータ格納SRAMと各相関演算部との接続について説明するための図である。 相関演算部の構成について示す図である。 統計処理部について説明するための図である。 動きベクトル検出装置のブロックマッチングに係るタイミングチャートである。 図8のタイミングチャートに従ったブロックマッチングの概略を示した図である。 図10(a)は変形例の基準ブロックデータ格納SRAMの構成を示す図であり、図10(b)は変形例の基準ブロックデータ格納SRAMの各アドレスに格納されるデータについて示した図である。 図11(a)は変形例のサーチエリアデータ格納SRAMの構成を示す図であり、図11(b)は変形例のサーチエリアデータ格納SRAMからのデータの読み出しについて説明するための図であり、図11(c)は変形例のサーチエリアデータ格納SRAMの各アドレスに格納されるデータについて示した図である。 変形例のブロックマッチングの概略を示した図である。 本発明の一実施形態に係る動きベクトル検出装置を適用した撮像装置の一例としてのデジタルカメラの構成について示す図である。 図13のデジタルカメラにおける手ぶれ補正の処理の流れについて説明するための第1図である。 図13のデジタルカメラにおける手ぶれ補正の処理の流れについて説明するための第2図である。 電子手ぶれ補正について説明するための図である。 ブロックマッチングの概念について説明するための図である。 従来の動きベクトル検出装置の構成例について示す図である。
符号の説明
1…メインメモリ、2a…基準ブロックデータ格納SRAM、2b…サーチエリアデータ格納SRAM、3a〜3h…相関演算部、4…最小値検出部、5…タイミング回路、6…統計処理部、101…CCD、102…プリプロセス部、103…画像バス、104…メインメモリ、105…動き検出装置、106…CPUバス、107…CPU、108…画像処理部、109…ビデオエンコーダ、110…TFT表示部

Claims (7)

  1. 基準フレームを複数の基準ブロックに分割し、参照フレームに前記基準フレームに対応するサーチエリアを設定し、前記基準ブロックと前記サーチエリア内の参照ブロックとの間で相関演算を行うことで動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置において、
    前記基準ブロックのデータを格納する基準ブロックデータ格納部と、
    前記サーチエリアのデータを格納するサーチエリアデータ格納部と、
    前記基準ブロックのデータと前記サーチエリア内の参照ブロックのデータとを用いて複数の異なる相関演算を行う複数の相関演算部と、
    を具備し、
    前記複数の相関演算部はそれぞれ、
    前記基準ブロックデータ格納部からは、前記基準ブロックのデータを所定ライン分ずつに分割して得られる基準ブロックの単位ブロックのデータを共通に入力すると共に、
    前記サーチエリアデータ格納部からは、前記サーチエリアのデータを前記所定ライン分ずつに分割して得られるサーチエリアの単位ブロックのデータにおいて前記参照ブロックの単位ブロックのデータを水平方向にオーバーラップさせながら1画素ずつずらして得られる複数の参照ブロックの単位ブロックのデータを同時に入力し、
    前記基準ブロックの単位ブロックのデータの入力と前記複数の参照ブロックの単位ブロックのデータの入力を同時に行うことを特徴とする動きベクトル検出装置。
  2. 前記複数の相関演算部はそれぞれ、
    記基準ブロックの単位ブロックのデータを垂直方向に1単位ブロック分ずつずらしながら順次入力すると共に、前複数の参照ブロックの単位ブロックのデータを垂直方向に1単位ブロック分ずつずらしながら順次入力し、
    記基準ブロックの単位ブロックのデータ及び前記参照ブロックの単位ブロックのデータを同時に入力る毎に前記基準ブロックの単位ブロックのデータと前記参照ブロックの単位ブロックのデータとの間での相関演算を行い、前記基準ブロックと前記参照ブロックの全ての単位ブロックに対する相関演算が終了した時点で、前記基準ブロックと前記参照ブロックとの間の相関演算結果を同時に得ることを特徴とする請求項1に記載の動きベクトル検出装置。
  3. 前記複数の相関演算部はそれぞれ、前記サーチエリアにおける前記参照ブロックの垂直方向の位置を1ラインずつずらす毎に前記基準ブロックと前記参照ブロックとの間の相関演算を行うことにより、前記基準ブロックと前記サーチエリアとの間の相関演算結果を同時に得ることを特徴とする請求項2に記載の動きベクトル検出装置。
  4. 前記基準ブロックデータ格納部は、前記基準ブロックの単位ブロックのデータが分割して格納される複数のエリアに分割されており、
    前記サーチエリアデータ格納部は、前記サーチエリアの単位ブロックのデータが分割して格納される複数のエリアに分割されていることを特徴とする請求項2に記載の動きベクトル検出装置。
  5. 前記複数の相関演算部はそれぞれ、
    少なくとも差分絶対値和演算と差分二乗和演算の何れかにより前記相関演算を行い、
    前記相関演算部における相関演算結果の最小値を検出し、前記最小値が検出されたときの前記参照ブロックの位置を、前記動きベクトルとして出力する最小値検出部をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1つに記載の動きベクトル検出装置。
  6. 前記基準ブロックデータ格納部及び前記サーチエリアデータ格納部はそれぞれSRAMで構成されることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1つに記載の動きベクトル検出装置。
  7. 被写体を複数回撮像して基準フレームのデータと参照フレームのデータを得る撮像部と、
    前記撮像部で得られた基準フレームのデータと前記参照フレームのデータとから前記相関演算を行って前記動きベクトルを検出する請求項1乃至6の何れか1つに記載の動きベクトル検出装置と、
    前記動きベクトル検出装置で検出された動きベクトルに基づいて手ぶれ補正処理と動画像圧縮処理の少なくとも何れか一方を行う画像処理部と、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
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