JPH0734832B2

JPH0734832B2 - カード式玉貸装置

Info

Publication number: JPH0734832B2
Application number: JP61111345A
Authority: JP
Inventors: 孝一塩野
Original assignee: 狭山精密工業株式会社
Priority date: 1986-05-15
Filing date: 1986-05-15
Publication date: 1995-04-19
Anticipated expiration: 2010-04-19
Also published as: JPS62268581A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明はキャッシュレス方式を採用したカード式玉貸
装置に関し、更に詳しくは使用済カードの使い捨てによ
る店内散乱防止と、使用済カードを再利用するために残
高ゼロ・カードの回収機能を付加したカード式玉貸装置
に関するものである。

（従来の技術）従来、パチンコ遊技場において島の両側のパチンコ台間
に併設された玉貸機は、現金（紙幣又は硬貨）による貸
玉機構と残金払戻し機構を備え、島内にはパチンコ玉を
搬送する各種樋類をはじめ、紙幣搬送装置や釣銭払戻し
装置、釣銭補給等の機構が雑居し、その現金管理が経営
上の障害であった。近年、現金管理機構に代わりカード
式の玉貸システムが市場に進出してきた。

（発明が解決しようとする課題）従来、この業界で用いられているカードは、磁気ストラ
ブ中に記録される金額データに全てが依存される単純で
安価なカードで、玉貸機や残金払戻機で残高がゼロにな
ったカードは顧客に返却され、使い捨てカードとなって
いた。

然しながら、安価なカードであってもカードの使い捨て
は新カード購入の実費が嵩むこと、カードの変造、偽造
等で不正に使用されること、また顧客に返却された使用
済カードは店内を始め店外にも破棄され美観を損なうた
め店員が清掃回収作業するばかりか、近隣の風紀を乱す
とも言われていた。

本発明のカード式玉貸装置は、未公開の登録番号を磁気
的に記憶させたカードを発行させるカード発行機と、残
高ゼロ・カードを内部に取り込む玉貸機と、取り込んだ
残高ゼロ・カードを集荷するカード回収装置と、集荷し
たカードを収納するカードストック部を設けた残金払戻
機とから構成されていて、それぞれメモリを内蔵したカ
ード発行機と玉貸機、カード発行機と残金払戻機とに挿
入されたカードの登録番号の照合で貸玉や精算を行い、
その都度メモリの金額データを更新するものである。

若し、玉貸機や残金払戻機に挿入したカードの残高がゼ
ロになった場合、本発明の玉貸機や残金払戻機はその残
高ゼロのカードは機内に取り込んで再利用する使用済カ
ードの省資源化と、使い捨てカードの店内外の散乱防止
を可能としたカード式玉貸装置を提供することを目的と
する。

（課題を解決するための手段）上記の目的を達成するために創案されたもので、本発明
のカード式玉貸装置は、顧客の入金によって、未公開の
登録番号と金額データをメモリに格納し、前記未公開の
登録番号を磁気的に記憶させたカードを発行するカード
発行機と、前記カードの挿入によって該未公開の登録番
号を読み取り、前記メモリに格納された該登録番号と残
高を照合し、残高以内の範囲で貸玉を行い、該カードに
残高が残っている時はメモリ内の残高を更新した後カー
ドを返却し、若しくは残高ゼロの使用済カードを内部に
取り込む玉貸機と、該取り込んだ使用済カードを各玉貸
機から集荷するカード回収装置と、前記カードの挿入に
よって登録番号を読み取り、前記メモリに格納された該
登録番号の残高を照会し、該残高を払い戻し且つメモリ
内の残高を抹消した使用済カードを前記カード回収装置
で集荷された使用済カードと共に、収納するカードスト
ック部を設けた残金払戻機と、を備えたものである。

（作用）本発明によれば、顧客がカード発行機より購入したカー
ドを玉貸機に挿入すれば未公開の登録番号と金額が読み
取られ、カード発行機のメモリに格納された登録番号が
照合され、照合した結果登録番号が一致せぬ場合は不適
正カードとして表示警報され、一致（適正カード）すれ
ば要求された定量の貸玉が行われ、メモリの金額は更新
され、カードは顧客に返却される。

若しカードの残高ゼロの時はメモリの金額が更新され、
そのカードは玉貸機内部に取り込まれ、カード回収装置
で搬送し島端の残金払戻機のカードストック部内に収納
される。

また、カードを残金払戻機に挿入すれば登録番号が読み
取られ、前記カード発行機のメモリと照合され、データ
が一致せぬ場合は不適正カードとして表示警報される
が、データが一致（適正カード）すれば残金が払い戻さ
れる。その残高ゼロのカードはメモリの金額が更新され
て残金払戻機内部に回収される。

本発明は、残金ゼロ・カードの回収機能の作用により、
従来、店内外に破棄されていた使い捨てカードの散乱が
防止され、更に使用済カードの再利用はホールにおいて
カード費用の経費削減とその省資源化に奏功する。

（実施例）この発明に係るカード式玉貸装置の一実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。

第１図は本発明の構成を示す機能ブロック図、第2A図は
カード発行機の動作説明用フローチャート、第2B図は玉
貸機の動作説明用フローチャート、第2C図は残金払戻機
の動作説明用フローチャート、第3A図はカード発行機の
斜視図、第3B図は玉貸機の斜視図、第3C図は残金払戻機
の斜視図、第４図は本装置の全体斜視図である。

図において、Ａはこのカード式玉貸装置に使用されるカ
ードで、カード発行機１から発行される。このカードＡ
の磁気ストライブ中には登録番号と金額がデータとして
記憶される。尚、カードＡには発行日付、店コード、暗
証番号等のカードの記憶、記入を妨げない。

Ｂはカード発行機１に内蔵されたメモリで、登録番号や
金額のデータが格納される。

１はカード発行機で、その紙幣投入口10に入金すれば投
入金額表示部11に金額が表示され、カード発行機１は未
公開の登録番号と金額データをメモリＢに格納し、該未
公開の登録番号と金額データを記憶させたカードＡをカ
ード発行口12より発行する。且つ、このカード発行機１
には、後記する玉貸機２、残金払戻機３からのデータの
照合並びにデータの処理機能を有している。尚、13はカ
ードＡを選択する金額ボタン、14は釣銭払出口である。

上記カードＡの登録番号は、カード発行時点で使用され
てない番号をランダムに抽出してメモリＢに格納したも
ので顧客にも開示されないカード固有なものとして登録
番号の盗用によるカードの不正行為を防止した本発明の
重要要件である。

２は玉貸機で、カード挿入口20にカードＡを挿入し、希
望する金額ボタン22を押せばパチンコ玉が貸玉受取口21
に貸出される。この玉貸機２に不適正カードを使用すれ
ば表示部23に不適正カードである旨表示され、カード挿
入口20に返却される。24はカードＡの残高を表示する残
高表示部である。

更に、この玉貸機２は挿入されたカードＡの登録番号、
金額を読み取る読み取り機能、並びに使用した金額の減
額分を更新して書換える書換え機能（カードリーダ・ラ
イタ機能）を有している。また、この玉貸機２は上記読
み取り機能により読み取られた残高ゼロ・カードはカー
ド挿入口20に返却されずに機内に設けたカード回収装置
４により残金払戻機３に導かれるカード回収機能が整備
されている。

３は残金払戻機で、カード発行機１で購入したカードＡ
を精算する場合、カード挿入口30に該カードＡを挿入す
ると該カードＡの登録番号と金額が上記カード発行機１
のデータと照合され、適正カードであれば残金払出口31
に釣銭が残金として払い戻される。不適正カードであれ
ばその旨が表示部32に表示される。33はカードＡの残高
を表示する表示部である。

また、残金払戻機３にも玉貸機２と同様にカードリーダ
・ライタ機能を有している。

更に、残金払戻機３には玉貸機２と同じく、上記カード
リーダにより検出された残高ゼロ・カードは、カード挿
入口30に返却されずに機内の残金払戻機３に設けたカー
ドストック部34に導かれるカード回収機能が整備されて
いる。

４は島内に設けたカード回収装置で、玉貸機２でパチン
コ玉を貸出した際に、カードＡの残高がゼロとなった時
に取り込んだカードＡをカードストック部34に収納する
玉貸機２のカード回収機能が構成されている。

次に、カード回収機能のカード回収装置４について説明
する。

40はエンドレスで回動するベルトコンベアで、残金払戻
機３内に設けたモータ41にて駆動する駆動ローラと反対
側に設けた従動ローラとを（図示せず）共に回転自在と
し、該ローラ間にベルトコンベア40を環状に張設してカ
ードＡを搬送する上記カード回収装置４の機構部であ
る。尚、このカード回収装置４の機構に限定されるもの
ではない。

本実施例では残金払戻機３のカードストック部34に使用
済カードＡが回収され、その使用済カードＡはカード発
行機１で再利用されるのであるから、カード発行機１の
機能を残金払戻機３に付加しても良く、両機能を合体装
置がより望ましい。

次に、第2A図に示すカード発行機１の動作を説明するフ
ローチャートについて記述する。

ステップn1でカード発行並びにデータ処理をスタートす
る。ステップn2で顧客が入金したか否かの判断を問い、
No（以下、Ｎと略記する）ならばステップn1に戻り、Ye
s（以下、Ｙと略記する）ならばカード発行機１に内蔵
されたメモリＢに登録番号並びに顧客が選択したカード
Ａの金額データを送信し（ステップn3）、そのデータを
受付たか否かをメモリＢに問い（ステップn4）、Ｎなら
ばステップn3に戻り、ＹならばカードＡに該未公開の登
録番号を記憶させ、そのカードＡを発行して終了する
（ステップn5〜n6）。

次に、第2B図に示す玉貸機２の動作を説明するフローチ
ャートについて記述する。

ステップs1で玉貸機２のカード挿入口20にカードＡを挿
入するとステップs2に移り、挿入されたカードＡの有効
期限又は当該店舗発行の正規カードＡか否かを問い、Ｙ
ならばステップs3に移り登録番号によりメモリＢに残高
を照合する。Ｎならばステップs4に移り表示部23に不適
正カードである旨表示して、該不適正カードＡは顧客に
返却する。

ステップs5では登録番号及び残高の有無を問い、Ｎであ
れば表示部23に不適正カードである旨表示して該不適正
カードＡは顧客に返却する。Ｙであれば残高表示部24に
表示された残高の範囲内で貸玉され、メモリＢの残高を
更新する。

ステップs8では残高の有無を問い、ＹならばカードＡは
顧客に返却する（ステップs10）。Ｎならばステップs9
に移り、残高ゼロ・カードは機内に取り込まれてカード
回収装置４で残金払戻機３のカードストック部34に送ら
れる玉貸機２のカード回収機能が作用して、このフロー
チャートは終了する。

次に、第2C図に示す残金払戻機３の動作を説明するフロ
ーチャートについて記述する。

残金払戻機３のカード挿入口30にカードＡを挿入する
（ステップa1）。挿入されたカードＡの登録番号が、該
残金払戻機３に内蔵されたカードリーダに読み取られ、
そのデータがカード発行機１に送信されてメモリＢの内
容が照合され、残高の有無が問われる（ステップa2〜a
5）。

ステップa5で問われた残高の有無で、Ｙならば残金の払
い戻しが行われると同時にメモリＢにデータが送信さ
れ、カードＡはその登録番号、金額が抹消され、残高ゼ
ロ・カードは残金払戻機３内のカードストック部34に回
収される（ステップa6〜a7）。

尚、上記ステップa5で残金無しならカードＡは返却され
るが、不適正カードと判断された場合は表示部23に不適
正カードである旨表示、警告される（ステップa8）。

上記説明した本発明に係る「カード式玉貸装置」に就い
て更に要点を説明する。

本願発明に係るカード式玉貸装置において、重要な構成
要件とその特徴は、（その１）カード発行機１より発行されるカードＡに
は、発行以前に使用されてない未公開ナンバーを未公開
の登録番号として記憶させ、挿入されたカードＡはカー
ドリーダに読み取られた登録番号によりカードＡの真正
性が証明されるようにした登録番号の盗用による偽造カ
ードの行使が防止される。

（その２）玉貸機２にはカードリーダに検出された残高
ゼロ・カードを機内に取り込み、カード回収装置４でカ
ードストック部34に導く使用済カードの回収機能と、残
金払戻機３には残金払戻しを終わった残高ゼロ・カード
を機内のカードストック部34に収容する使用済カードの
回収機能とにより、使用済カードの再利用が可能とな
り、使用済カードの使い捨てによる店内外の散乱は防止
される。

次に、このカード式玉貸装置の実際の使用について説明
する。

顧客がカード発行機１の紙幣投入口10に1000円札を挿入
すると、未公開の登録番号の例えば「6141」、金額1000
円、及び該カード発行の年月日が該カード発行機１のメ
モリＢにデータとして格納され、同データを記憶させた
カードＡがカード発行口11より発行される（図のカード
Ａ参照）。

ここで顧客が玉貸機２のカード挿入口20に上記登録番号
6141、金額1000円のカードＡを挿入し、一度に1000円分
の貸玉を、又は数回に渡って1000円分の貸玉を行った場
合、残高表示部24はゼロ表示となり、そのカードＡはカ
ード挿入口20に返却されずにカード回収装置４のベルト
コンベア40上に落下して搬送していき、島端の残金払戻
機３内のカードストック部34に収容されるため残高ゼロ
・カードの自動回収機能が作用する。

また、顧客が200円分のゲームを楽しんでプレーを終了
し、精算をする場合は該カードＡを残金払戻機３のカー
ド挿入口30に挿入する。挿入されたカードＡの登録番号
6141が読み取られ、照合されたメモリＢの残高800円が
残金払戻口31に払い戻され、メモリＢのデータが抹消さ
れた後そのカードＡはカードストック部34に収容され
る、残高ゼロ・カードの自動回収機能が作用する。

上記残金払戻機３に挿入されたカードＡの登録番号と金
額がカード発行機１のメモリＢのデータと相違した時は
不適正カードと判断され、残金払戻機３の表示部32にそ
の旨表示される。この場合の残金は払い戻さず、不適正
カード表示と共に警報することも可能である。

（発明の効果）この発明に係るキャッシュレス方式のカード式玉貸装置
によれば、従来、台間玉貸機に投入された現金（紙幣又
は硬貨）が金庫に回収されるまでの間、現金の落下紛失
から盗難にいたるまでのトラブルに対処する現金管理と
は異なり、カード発行機と残金払戻機の現金管理のみで
遊技場は稼働し、貸玉と売上集計が正確に合致する効果
は大である。また、貨幣搬送装置等の機構を撤廃したス
ペースの利用効果が遊技場経営に資する効果は甚大であ
る。

また、カードの登録番号は、カード発行時点で使用され
ていない未公開の番号をランダムに抽出してメモリに格
納したもので、顧客にも開示されないカード固有なもの
として登録番号の盗用によるカードの不正行為を防止し
た本発明の効果は顕著である。

さらに、玉貸機のカードリーダに検出された残高ゼロ・
カードを機内に取り込む使用済カードの回収機能、およ
び、残金払戻機の払い戻しが終了した残高ゼロ・カード
を機内に取り込む使用済カードの回収機能との両機能に
よって使用済カードの再利用が可能となったカードの省
資源と、使い捨てカードの店内外の散乱防止する効果は
更に顕著である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構成を示す機能ブロック図、第2A図は
カード発行機の動作説明用フローチャート、第2B図は玉
貸機の動作説明用フローチャート、第2C図は残金払戻機
の動作説明用フローチャート、第3A図はカード発行機の
斜視図、第3B図は玉貸機の斜視図、第3C図は残金払戻機
の斜視図、第４図は本装置の全体斜視図である。Ａ……カードＢ……メモリ１……カード発行機２……玉貸機３……残金払戻機４……カード回収装置 34……カードストック部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】顧客の入金によって、未公開の登録番号と
金額データをメモリに格納し、前記未公開の登録番号を
磁気的に記憶させたカードを発行するカード発行機と、前記カードの挿入によって該未公開の登録番号を読み取
り、前記メモリに格納された該登録番号と残高を照合
し、残高以内の範囲で貸玉を行い、該カードに残高が残
っている時はメモリ内の残高を更新した後カードを返却
し、若しくは残高ゼロの使用済カードを内部に取り込む
玉貸機と、該取り込んだ使用済カードを各玉貸機から集荷するカー
ド回収装置と、前記カードの挿入によって登録番号を読み取り、前記メ
モリに格納された該登録番号の残高を照会し、該残高を
払い戻し且つメモリ内の残高を抹消した使用済カードを
前記カード回収装置で集荷された使用済カードと共に、
収納するカードストック部を設けた残金払戻機と、を備
えたことを特徴とするカード式玉貸装置。