JP2824845B2 - 遊技店における遊技媒体貸出システム遊技システム - Google Patents

遊技店における遊技媒体貸出システム遊技システム

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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、カード供給機関から供給されたカード状記
憶媒体を用いて遊技機での遊技に供する遊技媒体の貸出
しを行う遊技店における遊技媒体貸出システムに関する
ものである。
〈従来の技術〉 従来の遊技店で採用されている遊技媒体貸出システム
は、遊技媒体貸出装置に金銭(紙幣や硬貨)を投入する
ことにより遊技媒体を貸し出すものが一般的であった。
また、近来は、遊技店に設置したカード発行機に金銭
を投入することにより購入したカード状記憶媒体を媒介
として、遊技媒体貸出装置から遊技媒体の貸出を行える
ような遊技店における遊技媒体貸出システムも提案され
ている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、従来より提案されている遊技点におけ
る遊技媒体貸出システムでは、比較的大型のカード状記
憶媒体販売機が店内の数カ所にしか設置されておらず、
遊技媒体を借り受けるためにカード状記憶媒体を使用し
て有価価値を消費してしまうと、新たに遊技媒体を借り
受けることができなくなるので、改めてカード状記憶媒
体を購入するか、貨幣の使用可能な遊技媒体貸出装置に
金銭を投入して遊技媒体を借り受けなければならない。
すなわち、カード状記憶媒体の有価価値を使い切った
上に、遊技に供し得る遊技媒体もなくなった場合、遊技
者は一旦席を離れてカード状記憶媒体販売機へ行った
り、金銭を受け付ける遊技媒体貸出装置へ行ったりしな
ければならず、遊技者にとっての利便性が悪いのであ
る。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明は上記に鑑み提案されたもので、カード供給機
関(例えば、カード発行センター1)から供給されたカ
ード状記憶媒体(例えば、カード2)を用いて遊技機で
の遊技に供する遊技媒体の貸出しを行う遊技店における
遊技媒体貸出システムにおいて、上記遊技店内に設置さ
れたカード状記憶媒体販売機に遊技者が金銭を投入した
際に所定金額に係わる有価価値を特定することが可能な
情報を記憶したカード状記憶媒体を排出する制御を行
い、又、排出されたカード状記憶媒体に係わる販売情報
を出力するカード状記憶媒体販売制御手段と、上記カー
ド状記憶媒体に係わる有価価値が存在することを条件
に、遊技者の所定操作に基づき所定数の遊技媒体を排出
し、又、該遊技媒体の排出に係わる使用有価価値を減算
し、この減算された使用有価価値に応じた使用有価価値
情報を出力する遊技媒体貸出制御手段(例えば、玉貸機
5の制御装置30)と、上記遊技媒体貸出制御手段から出
力された使用有価価値情報を集計して上記カード供給機
関へ送信する使用有価価値情報送信手段と、を備え、上
記カード状記憶媒体販売機は、遊技者が投入した金銭を
受け付ける金銭受付手段と、該金銭受付手段が受け付け
た金額の範囲内で排出するカード状記憶媒体の選択に使
用可能な操作手段と、該操作手段の操作に基づき所定の
カード状記憶媒体を排出するカード排出手段と、上記金
銭受付手段が受け付けた金銭と排出するカード状記憶媒
体とに基づく金銭を排出可能な金銭排出手段と、を具備
して上記遊技店内の所定位置に配設される第1のカード
状記憶媒体販売機(例えば、主カード販売機3)と、遊
技者が投入した金銭を受け付ける金銭受付手段と、該金
銭受付手段が受け付けた金銭に基づいて排出するカード
を決定する排出カード決定手段と、該排出カード決定手
段により決定された所定のカード状記憶媒体を排出する
カード排出手段と、を少なくとも具備し、上記第1のカ
ード状記憶媒体販売機に比べて小型に構成されて、上記
遊技機と連設される第2のカード状記憶媒体販売機(例
えば、補助カード販売機4)と、を備えたことを特徴と
する。
〈作用〉 第1のカード状記憶媒体販売機によれば、操作手段を
操作することによって、遊技者が金銭受付手段に投入し
た金銭の範囲内でカード状記憶媒体を選択することがで
き、釣銭排出手段から釣り銭も受け取ることができる。
また、第2のカード状記憶媒体販売機によれば、遊技
機と連設されて設けていることから、遊技中の遊技者が
金銭受付手段へ金銭を投入することができ、該金銭受付
手段が受け付けた金銭に基づいて排出カード決定手段に
より排出されるカードが決定され、投入金銭分のカード
状記憶媒体が遊技者に販売されることとなる。
〈実施例〉 以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
第1図は本発明をパチンコ機やパチスロ機等の各種遊
技機を複数設置した遊技店に応用した場合のシステム概
念図である。
遊技店内には、カード発行センター1において発行管
理する有価データおよびセキュリティデータを記憶した
カード2(第4図)を販売するカード販売手段としての
主カード販売機3と、該主カード販売機3により販売す
るカード2により遊技媒体を貸し出すとともに、補助カ
ード販売機4に貨幣を投入することにより上記したカー
ド2と同様のカード2を発行するカード販売手段の機能
を備えた遊技媒体貸出装置としての玉貸機5およびメダ
ル貸機6と、借り出した遊技媒体により遊技を行なう遊
技機としてのパチンコ機7およびパチスロ機8と、遊技
の結果として獲得した景品遊技媒体の精算を行なう精算
機9と、上記した主カード販売機3、補助カード販売機
4、玉貸機5、メダル貸機6、パチンコ機7、パチスロ
機8、精算機9と店内伝送路10を介して電気的に接続さ
れ、これらを制御する管理装置11とが設置してある。
また、上記した管理装置11は店外伝送路12を介してカ
ード発行センター1と連絡している。
カード発行センター1では、遊技店が主カード販売機
3および補助カード販売機4での販売データと、玉貸機
5における売上データ等を集計して伝送してきた各種デ
ータを監査し、各遊技店に対する一括精算を行なう。
上記したカード発行センター1と遊技店との間の精算
は、金融機関を介して、または直接に行なう。
第2図以下に、カード販売手段および遊技媒体貸出手
段の各操作部を、パチンコ機7で遊技中の遊技者が操作
可能な位置に設けるようにした場合の実施例を示す。
第2図にパチンコ機7および玉貸機5を示す。
このパチンコ機7は、額縁状前面枠13の表面に球供給
皿14、発射操作部等15等を配設し、上記前面枠13を後か
ら塞ぐように遊技盤16を設けてある。
玉貸機5は上記パチンコ機7の上部に載置してあり、
箱体17の前面に、表示操作部18を有する。斯くすれば、
パチンコ機7で遊技中の遊技者が玉貸操作およびカード
購入操作を行える位置に、表示操作部18を位置させるこ
とができる。
表示操作部18には、上部にカード2に記憶された有価
データの残高を表示する金額表示器19を設け、金額表示
器19の下部にはカード挿排口20を開設し、カード挿排口
20の下部には遊技者の選択により有価データの範囲内で
球を貸し出す金額を指示するための購入選択スイッチ21
を左右に並設し、購入選択スイッチ21の右側にはカード
2を強制的に返却させるための返却スイッチ22を設けて
ある。
上記した購入選択スイッチ21は、例えば100円、300
円、500円用のスイッチからなり、遊技者が所望のスイ
ッチを押すことにより、各スイッチの金額に相当する玉
が貸し出される。また、表示操作部18の右側には、新た
なカード2を購入するための紙幣を投入する紙幣挿入口
23が開設してあり、紙幣挿入口23とカード挿排口20の間
には新たなカード2を排出するカード発行口24が開設し
てある。また、金額表示器19の右側には玉貸機5での異
常回復を指示するリセットスイッチ25である鍵穴を設
け、鍵穴の右側にはパイロットランプ26が設けてある。
箱体17の内部を第3図に示す。
箱体17の内部にはカード挿排口20に連通する位置にカ
ードリーダライタ27を、紙幣挿入口23に連通する位置に
紙幣識別器28を、カード発行口24に連通する位置に補助
カード発行装置29を設けるとともに、玉貸機5の各機器
を制御するための制御装置30、球を排出するための球排
出装置31が設けてある。また、制御装置30には各玉貸機
5に固有の台番号を発生するための台番号設定スイッチ
32が設けてある。また、表示操作部18の内側には遊技に
おける効果音等を発生するためのスピーカー33が設けて
ある。
上記した紙幣識別器28は、遊技者が紙幣挿入口23から
挿入した紙幣を取り入れて該紙幣の真偽を判別するとと
もに、紙幣の種類を判別して制御装置30に信号を送り、
不適当な紙幣と判断した場合は遊技者に返却する。一
方、紙幣識別器28が適当な紙幣と判断するとともに、そ
の紙幣の種類を判別すると、制御装置30からの信号によ
り補助カード販売機29からカード2を発行する。
上記したカード2を第4図に示す。
このカード2は、紙、合成樹脂等からなる薄い板状で
あり、表面には長手方向の上部に残高表示部34、発行表
示部35を設け、長手方向の下部に販売金額、有効金額を
表示する金額表示部36、セキュリティデータを記憶する
セキュリティ記憶部37を設けてある。
残高表示部34は、カード2の概ねの残高をパンチ穴、
マーキング等で表示し、カード使用者に当該カード2の
残高を知らしめるようにしている。
発行表示部35はカード2の二重発行を防止するための
もので、主カード販売機3や補助カード販売機4でカー
ド2を発行する時にパンチ穴、マーキング等により既発
行であることを表示する。
金額表示部36にはカード2の販売金額を表示するが、
カード2にプレミアムを浸けて販売する場合には、販売
金額にプレミアム分を加算した有効金額も合わせて表示
するようにする。このプレミアムはカード2の有効金額
を実際の販売価格より高くして差額を遊技者にサービス
するもので例えば、500円カードでは無し、1000円カー
ドでは40円、2000円カードでは100円、3000円カードで
は200円、5000円カードでは400円、10000円カードでは8
00円とする。
セキュリティ記憶部37は、カード2の偽造を防止する
ために設けたもので、有価データ記憶領域に記憶させた
セキュリティデータと同一のデータを光学的手段、磁気
的手段等を用いて記憶し、かつ該データが外観からは読
取られないように隠匿した状態で記憶してある。
また、カード2の表面には、矢印38を表示して挿入方
向を示してカード2の挿入方向を分り易くしたり、挿入
方向の錯誤を防止するため、カード2の先端の一方の角
を予め斜めに切断しておいてもよいし、カード2の余白
部分には、広告表示部39を設けて広告を表示したり、取
扱説明部40を設けてカード2の取扱方法を表示してもよ
い。
カード裏面には、長手方向の下部に有価データ記憶領
域として磁気データ記憶部41を設け、磁気データ記憶部
41の下方には発行番号表示部42と発行年月日表示部43を
設けてある。
磁気データ記憶部41には、カード2の有効金額を表わ
す金額データと、カード2の発行金額を表わすカード種
別データと、カード2の偽造を防止するためのセキュリ
ティデータを記憶してある。金額データはカード製造時
にカード2の有効金額を記憶し、玉貸機5でカード2が
使用されると、使用金額を減算して再記憶される。カー
ド種別データは製造時にカード2の発行金額を記憶し、
主カード販売機3、補助カード販売機4においてカード
2を販売する際に金額データとカード種別データとが合
致するかどうかを照合し、カード2の発行ミスや不正発
行を防止している。セキュリティデータはカード製造時
に上記したセキュリティ記憶部37に記憶されたデータと
同一のデータが記憶されており、両データを比較してデ
ータが不一致の場合には不適正カードとして処理する。
発行番号表示部42には互いに重複しない一連の通し番号
等を表示すれば、盗難カードの摘発が可能であり、また
この番号により抽選を行なうようにすれば、遊技者が残
高のなくなった無効カードを遊技店内に捨てることがな
いので、遊技店の美化に貢献できる。
上記した補助カード発行装置29を第5図に示す。
この補助カード発行装置29は、カード2を貯留するカ
ードタンク44下部に横向きU字状のカード搬送路45を設
け、カード搬送路35の奥に向って、カードタンク44から
カード2を一枚ずつ取り出すための取出装置46、発行カ
ードの真偽を鑑定するための鑑定装置47を設け、カード
搬送路45の屈曲部にカード2を反転して搬送する転送装
置48を設け、転送装置48からカード発行口24に向って適
正カードと不良カードの搬送路を切り替える切換装置4
9、適正カードをカード発行口24に導出する導出装置50
を設けてある。
切換装置49にはカード搬送路45から分岐した不適正カ
ード搬送路51を設け、不適正カード搬送路51に連通する
位置に没収タンク52が設けてある。また、カードタンク
44の下部にはカードタンク44内のカード2の有無を検出
する第1カードセンサー53が、没収タンク52には没収タ
ンク52内のカード収納量を検出する第2カードセンサー
54が、転送装置48の下部には制御装置30からの発行指令
に基づいてカード2の発行を制御する発行制御装置55が
設けてある。
補助カード発行装置29の前面には、カード搬送路45の
出口にカード発行口24が開設してあり、カード発行口24
とカードタンク44の間には、カードタンク44のカードな
し情報や没収タンク52のカード満杯情報を表示するモニ
タ表示器56を設けてある。
上記した補助カード発行装置29は、制御装置30からの
カード発行指令を受けると、カードタンク44から取出装
置46によりカード2を一枚ずつ取り出してカード搬送路
44上へ導き、鑑定装置47へ搬送する。鑑定装置47では、
発行するカード2の磁気データ、セキュリティデータ、
発行表示、カード種別データ、カードサイズ等を読取り
適正カードであるかどうかを鑑定する。
適正カードの条件は、カード2の有効金額を表す金額
データとカード2の発行金額を表わすカード種別データ
とが等しいこと、磁気データ記憶部41のセキュリティデ
ータとセキュリティ記憶部37のセキュリティデータとが
等しいこと、発行表示部35に既発行を示す発行穴がない
こと、カードサイズが正規寸法であることなどである。
鑑定装置47により鑑定され、補助カード発行装置29の
奥に向かって搬送されていたカード2は転送装置48によ
り搬送方向を変えられ、補助カード発行装置29の前面に
向かって搬送される。カード2が切換装置49に達する
と、鑑定装置47の鑑定結果により、適正カードは導出装
置50へ、不適正カードは没収タンク52へ搬送される。
そして、適正カードは導出装置50によりカード発行口
24へ排出される。カードタンク44にカード2が無くなっ
たことを第1カードセンサー53が検出したり、没収タン
ク52が不適正カードで満杯になったことを第2カードセ
ンサー54が検出すると、モニタ表示器56にこれらを表示
する。
上記したカードリーダライタ27を第6図に示す。
このカードリーダライタ27は、カード2に記憶された
磁気データの再生および更新、セキュリティデータの読
み出し、残金のマーキングをするための装置で、カード
挿排口20から内部に向ってカード搬送路57を設け、該カ
ード搬送路57上に搬送モータ58で駆動する第1搬送ロー
ラ59、第2搬送ローラ60を設け、第1搬送ローラ59をカ
ード挿排口20に臨ませ、第1搬送ローラ59のカード挿排
口側に挿入検出センサー61を設け、第1搬送ローラ59と
第2搬送ローラ60の途中にセキュリティ読取りセンサー
62、リードライトヘッド63、マーキング装置64を設け、
カード搬送路57の終端部近傍に反転位置検出センサー65
を設け、搬送モータ58の軸66には、搬送モータ58と同時
に回転するエンコーダー67を装着し、該エンコーダー67
に位置決めセンサー68を臨ませてある。
搬送モータ58は、カード2を搬送するローラを駆動す
るための正逆回転可能なモータで、第1搬送ローラ59、
第2搬送ローラ60に搬送ベルト69を介して連結されてい
る。
挿入検出センサー61は、カード2の挿入を検出して、
搬送モータ58を正転駆動するための検出器であって、カ
ード排出時には、このセンサー位置61にカード2がなく
なったときに、搬送モータ58を停止させる。
セキュリティ読取りセンサー62は、カード2のセキュ
リティ記憶部37に隠匿されたデータを読取るためのセン
サーであって、セキュリティ記憶部37の記憶方法に応じ
た、光学センサー、磁気センサー等からなる。
リードライトヘッド63は、カード2の磁気データ記憶
部41に記憶された情報を読取り、また有価データ等を更
新するためのヘッドであり、磁気ヘッド等よりなる。
マーキング装置64は、カード2の残高表示部34へ残高
を表示するための装置で、残高表示方法に応じた、パン
チ穴穿孔器、印刷スタンプ等よりなる。
エンコーダ67は、カード2の磁気データ記憶部41のデ
ータの読取り位置と更新位置、セキュリティデータの読
取り位置、残高表示部35へのマーキング位置等を決定す
るための位置決め信号を生成するための装置であって、
スリット円盤等よりなる。
位置決めセンサー68は、このエンコーダー67の位置決
め信号を検出して、各読取り位置等を決定するセンサー
であって、エンコーダー67がスリット盤からなる場合に
は、スリット開閉状況を光学的に検出してこれをパルス
列に変換して制御装置30へ送出する。
反転位置検出センサー65は、カード2の停止位置、搬
送モータ58の逆転位置を決定するためのセンサーで、カ
ード2の先端等を検出して逆転位置を決定するためのセ
ンサーである。
上記した球排出装置31および球排出装置31から球を導
出する部材を第7図から第10図に示す。
球排出装置31は、球排出ソレノイド70の駆動により球
供給樋71内に出没して球の流下を規制する球ストッパ部
72と、供給球の有無を検出する供給球検出器73と、通過
する球を1個宛検出する排出センサー74とを備えてい
る。
上記した球排出装置31には球排出樋75の上端が連通し
てある。また、球排出樋75の下端は球取出口77に向かっ
て突出した連結樋76となっていて、球取出口77には左右
に回動可能な球導出樋78が連結してあり、球導出樋78の
先端は球供給皿14に臨んでいる。したがって、球排出装
置31により排出された球は、直接球供給皿14に流下する
ので、遊技者が球を借り出す毎に一々玉貸機5から球を
取り出して球供給皿14へ投入する必要がない。
また、球導出樋78は左右に回動するので、前面枠13を
開いた時に球導出樋78が邪魔になることがない。この球
導出樋78は、隣接するパチンコ機7との間に位置するも
ので、このスペースを有効利用して、従来の台間球貸機
の如くに、遊技媒体貸出手段やカード販売手段をここに
位置させるようにしても良い。斯くすれば、遊技者の操
作性を一層向上させることができる。
尚、上記した制御装置30は、カード2の仕様は秘密に
してカード2の偽造やカード2に記憶されたデータの改
竄を防ぐため、カードの読み書きに関する制御を行なう
メイン制御装置と、これ以外の制御を行なうローカル制
御装置とに分離してもよい。また、カード2の書き換え
可能なデータ記憶方式は磁気記録に限定されず、ICカー
ド等を用いて種々のデータを記憶・更新するようにして
も良い。
主カード販売機3を第11図に示す。
この主カード販売機11は、箱状体79に開閉可能な前面
部80を設け、前面部80のほぼ中程にカード発行口81…を
左右に並設し、カード排出口81…の上部にはそれぞれカ
ード残量可視窓82…を設け、カード排出口81…の下部に
はそれぞれカード金額指定スイッチ83…を設け、左側の
カード金額指定スイッチ83の下部にはカード2の残高を
示す残高表示器84を設け、残高表示器84の下部にはカー
ド挿入口85を開設し、右側のカード金額指定スイッチ83
の下部には投入紙幣の金額を表示する投入金額表示器86
を設け、投入金額表示器86の下部には紙幣投入口87を開
設し、カード挿入口85と紙幣投入口87との間の下方に紙
幣払出口88を開設してある。また、前面部80の上部には
カード2が販売中であることを示す販売中表示器89、カ
ード2の販売を中止していることを示す販売中止表示器
90が設けてある。
カード販売機3にカード挿入口85を設けたのは、遊技
者が保管しているカード2の正確な残高を遊技者が知り
たい場合に利用するためであり、カード挿入口85にカー
ド2を挿入することにより残高表示器84に残高が表示さ
れるようになっている。
そして、箱状体79の内部には、前面部80を閉じたとき
に上記カード排出口81…に連通する位置に各々カード発
行装置91…を、上記カード挿入口85に連通する位置にカ
ードリーダ92を、上記紙幣投入口87に連通する位置に紙
幣識別装置93を、紙幣払出口88に連通する位置に紙幣払
出器94を各々配置してある。
また、カード発行装置91列の左側には主カード販売機
3の伝送アドレスを定義するための台番号設定スイッチ
95と販売中止状態を回復させるためのリスタートスイッ
チ96を設け、カードリーダ92と紙幣払出器94との間には
主カード販売機3における処理を制御する制御装置97を
設け、制御装置97の上部には制御装置97が制御する機器
の状態を表示するモニタ表示器98を設け、カードリーダ
92の下方には電源供給装置99を設けてある。
上記した紙幣識別装置93は、遊技者が紙幣投入口87か
ら投入した紙幣を取り入れて該紙幣の真偽を判別すると
ともに、紙幣の種類を判別して制御装置97に信号を送
り、不適当な紙幣と判断した場合は遊技者に返却する。
一方、紙幣識別装置93が適当な紙幣と判断するととも
に、その紙幣の種類を判別すると、制御装置97からの信
号により投入金額表示器86が当該紙幣の金額を表示す
る。例えば、紙幣投入口87に1万円札を挿入すると「1
0,000円」、5千円札の場合は「5,000円」、千円札の場
合は「1,000円」と表示する。この状態で遊技者が開カ
ード金額指定スイッチ83を操作することにより遊技に供
する所望の金額を選択すると、主カード販売機3は選択
された金額に対応するカード発行装置91を作動して、有
価データを記憶したカードを発行する。
上記したカード発行装置91は前記した玉貸機5の補助
カード発行装置29と同様の構成であるので説明を省略す
る。
尚、主カード販売機3はパチンコ遊技店内のみではな
く他の場所、例えばタバコ販売店、スーパーマーケット
等に設置してもよい。
また、上記した制御装置97は、カード2の仕様は秘密
にしてカード2の偽造やカード2の記憶されたデータの
改竄を防ぐため、カード2の読み書きに関する制御を行
なうメイン制御装置と、これ以外の制御を行なうローカ
ル制御装置とに分離してもよい。
第12図に精算機9を示す。
この精算機9は、パチンコ球を精算するためのもの
で、箱型体100の上面に球受入部101を設け、球受入部10
1と並んでレシート取出口102を開設し、上面の後側に表
示部103を立設し、表示部103には精算中表示器104と精
算中止表示器105を並設し、上面の前側を傾斜面として
操作部106を形成し、操作部106には精算玉数表示器107
とプリントスイッチ108が設けてある。
球受入部101は、底面109に球入口110を開設し、箱体
上面の開講部111から底面109に向って下り傾斜する側壁
112とからなる。また底面109は側壁112の下端にあって
球入口110へ向って下り傾斜しており、表面には球を導
く複数の導入溝113が設けてあり、球入口110には球の受
入を素子するシャッター装置114が設けてある。
箱型体100の内部にはレシート取出口102に連通する位
置にレシートプリンタ115を設け、球入口110に連通する
位置に回収樋116の上端を連結し、回収樋116の上部に玉
計数器117を設けてある。また箱型体100の内部には各機
器の制御および管理装置11との交信を制御する制御装置
118が設けてある。この制御装置118には、精算機9に異
常が発生して精算が中止された場合に、店員による復旧
作業が終了したことを指示するためのリスタートスイッ
チ119が設けてある。
上記した精算機9における精算の方法を以下に説明す
る。
遊技者が景品球を獲得した場合、この景品球を精算中
表示器104の点灯している精算機9の球受入部101に投入
する。投入した球は玉計数器117により計数され、計数
結果は精算玉数表示器107に表示される。そして、遊技
者がプリントスイッチ108を操作すると、精算玉数を表
示したレシート120がレシート取出口102より排出され
る。
上記した管理装置11のブロック図を第13図に示す。
管理装置11は、中央処理装置121と、主記憶装置122
と、補助記憶装置123と、カレンダ124と、第1伝送制御
装置125aと、第2断層制御装置125bとからなる集計部12
6および制御部127(第1図)と、キーボード128と、ブ
ラウン管等よりなるディスプレイ装置129と、プリンタ1
30とからなり、これらを電気的に接続してある。また、
管理装置11へは、補助電源装置131、電源装置132を経由
して電源が供給される。上記した集計部126は売上デー
タ等を集計するためのもので、制御部127は各機器を制
御するためのものである。
中央処理装置121は、管理装置11内の各制御装置を統
括的に管理するための装置であって、各装置間のデータ
の受け渡しや、データの演算処理などを行なう。
主記憶装置122には、各玉貸機5の売上データおよび
総売上データを記憶した玉貸機売上ファイルと、各補助
カード販売機4の売上データおよび総売上データを記憶
した玉貸機販売ファイルと、主カード販売機3の売上デ
ータを記憶した販売機売上ファイルを有するとともに、
電源をオンにしたときに中央処理装置121の処理プログ
ラムが記憶される。
補助記憶装置123は、例えばハードディスク等よりな
り、中央処理装置121の処理プログラムやカード発行セ
ンター1が各遊技店を識別するために利用する店舗番号
等の固有データを記憶させるとともに、営業終了時に当
日の各売上データを記憶する。
カレンダ124は、年月日、時間等を設定するためのも
のであり、年月日情報は各売上データを補助記憶装置12
3に記憶するときや、カード発行センター1に各売上デ
ータを送信する際に使用され、時間データは玉貸機5か
らの貸出情報を主記憶装置に記憶する際に使用される。
キーボード128は、中央処理装置121に対する指令盤で
あり、第14図に示すように、盤面上にキースイッチ13
3、開店スイッチ134、閉店スイッチ135、売上スイッチ1
36、印字スイッチ137、送信スイッチ138、ファイルスイ
ッチ139、テンキー140等が設けてある。
キースイッチ133は、開店スイッチ134および閉店スイ
ッチ135の誤操作を防止するためのスイッチで、スイッ
チをオンにしないと各スイッチが作動しないようになっ
ている。
開店スイッチ134は、玉貸機5におけるカード2の受
付を開始させ、また主カード販売機3、補助カード販売
機4のカード販売を許可するためのスイッチで、このス
イッチを操作することにより、玉貸機5に開始指令が、
主カード販売機3、補助カード販売機4に販売許可指令
が送信される。
閉店スイッチ135は、玉貸機5におけるカード2の受
付を終了させ、また主カード販売機3、補助カード販売
機4のカード販売を禁止するためのスイッチで、このス
イッチを操作することにより、玉貸機5に終了指令が、
主カード販売機3、補助カード販売機4にカード販売禁
止指令が送信される。
売上スイッチ136は、玉貸機5の総売上や個々の売
上、および主カード販売機3、補助カード販売機4の売
上をディスプレイ装置129に表示させるための指令スイ
ッチである。
印字スイッチ137は、玉貸機5の総売上や個々の売
上、および主カード販売機3、補助カード販売機4の売
上をプリンタ130に印字させるための指令スイッチであ
る。
送信スイッチ138は、総売上データ等をカード発行セ
ンター1に送信するための指令スイッチである。尚、カ
ード発行センター1からの指令によって自動的に総売上
データ等を送信する場合には、この送信スイッチ138は
不要となる。
ファイルスイッチ139は、玉貸機5の売上データ、お
よび主カード販売機3、補助カード販売機4の売上デー
タを補助記憶装置123に記憶させるためのスイッチであ
る。
テンキー140は、特定の玉貸機5の売上を知りたい場
合等に、玉貸機5の台番号等を入力するためのスイッチ
である。
プリンタ130は、上記した玉貸機5における売上、お
よび主カード販売機3、補助カード販売機4における売
上等を印字するための装置である。
第1伝送制御装置125aは、遊技店内の店内伝送路10上
における送受信権の確立および送受信データの規格化を
行い、中央処理装置121が必要とするデータの送受信管
理を行なうための装置である。
第2伝送制御装置125bは、遊技店とカード発行センタ
ー1との店外伝送路12上における送受信権の確立および
送受信データの規格化を行い、中央処理装置121が必要
とするデータの送受信管理を行なうための装置である。
電源装置132は、各制御装置へ電源を供給するための
装置であり、補助電源装置131は停電時におけるバック
アップ用の電源で、主記憶装置122に記憶された売上デ
ータ等が停電により消失するのを防ぐために設けた装置
である。
上記した玉貸機5と補助カード販売機4、および管理
装置11での処理のフローチャートを第15図から第20図に
示す。
玉貸機5の制御装置30において電源が投入されると、
RAM領域がクリアされ、I/Oポートが初期化され、台番号
設定スイッチ32から台番号を読み込んで管理装置11から
の開店指令信号を受信するのを待つ。開店指令信号を受
信すると、開店指令信号と同時に送信されてきた暗号を
記憶し、各機器の異常確認処理へ移行する。
機器の異常確認処理では、供給玉の有無を確認し、補
助カード発行装置29内に蓄積されたカード2の有無を確
認し、玉貸機5に異常が発生した場合にオフになるリセ
ットスイッチ25の状態を確認する。上記処理において、
供給玉が無い場合、補助カード発行装置29内にカード2
が蓄積されていない場合、玉貸機5に異常がありリセッ
トスイッチがオフになっている場合には、一定時間経過
後、警報音を発生し、エラー情報を管理装置11へ送信
し、電源をオフにして障害が取り除かれるのを待つ。
一方、各機器に異常がない場合には、パイロットラン
プ26が点灯して玉貸しが可能であり、またカード販売が
可能なことを遊技者に知らせ、カード販売処理へ移行す
る。
カード販売処理では、紙幣識別器28内の紙幣タンクの
紙幣の蓄積量を調べ、紙幣タンクが満杯になっている場
合には紙幣満杯データを管理装置11へ送信し、障害が排
除されるのを待つ。一方、紙幣タンクに余裕があり、紙
幣挿入口23へ紙幣が挿入されたことを感知すると、紙幣
識別器28において紙幣を鑑定し、適正な紙幣であった場
合には補助カード発行装置29内からカード2を外部へ搬
送し、紙幣を紙幣タンクに格納し、販売データを管理装
置11へ送信して、カード検出処理へ移行する。
また、紙幣が紙幣挿入口23に挿入されない場合にはカ
ード検出処理へスキップし、紙幣が不適正紙幣であった
場合には紙幣を紙幣識別器28内から外部へ搬送して遊技
者に返却し、カード販売処理の初期へ戻る。
カード検出処理では、金額表示器19の表示をクリア
し、カードリーダライタ27のカード挿排口20へカード2
が挿入され、挿入検出センサー61によりカード2が研修
されると、カード2をカードリーダライタ27内へ搬送
し、磁気データ記憶部41とセキュリティデータ記憶部37
に記憶されたデータを読み込み、磁気データ記憶部41と
セキュリティデータ記憶部37に記憶されたセキュリティ
データの一致を確認する。
両セキュリティデータが一致した場合で、有価データ
の残高がある場合には、金額表示器19に残高を表示し、
購入選択処理へ移行する。
一方、両セキュリティデータが一致しない場合にはセ
キュリティエラーであることを管理装置11へ送信し、リ
セットスイッチ25をオフにして、カード排出処理とし
て、カード2をカードリーダライタ27内から外部へ搬送
し、各機器の異常確認処理へ戻る。
また、カード2に記憶した有価データの残高がない場
合には、金額表示器19の表示を点滅して遊技者にカード
2の残高がないことを知らせた後、カード排出処理へ移
行する。
カード検出処理を行なった後、カードリーダライタ27
内にカード2が有る場合に、返却スイッチ22が押される
と、カード排出処理へ移行し、カード2を遊技者に返却
する。
購入選択処理では、監視タイマーをセットし、遊技者
が所望の金額に相当する購入選択スイッチ21を操作する
と、選択した購入金額に相当する残高の有無を確認し、
残高がある場合には、球排出処理へ移行する。ここで、
予め定めた一定時間内に遊技者が購入選択スイッチ21を
操作しなかった場合には、カード排出処理へ移行する。
また、選択した金額に相当する残高がない場合には、金
額表示器19の表示を点滅し、警報音を発生して、遊技者
に警告を与え、返却スイッチ22の確認処理へ戻りカード
2を返却するか、購入選択処理において、再度購入金額
を選択させる。
球排出処理では、玉レートにより指定金額に応じた排
出球数を演算し、球排出ソレノイド70が励磁すると、球
ストッパ部72が球供給樋71内の球流路から退き、球供給
樋72内の球が流下する。そして、排出センサー74が通過
する球を検出して予め定めた規定数に達すると、球排出
ソレノイド70を消磁して球の流下を停止してカード書換
処理へ移行する。
ここで、球流路に球が詰まるなどして予め定められた
一定時間内に球の排出が終了しないと、警報音を発生し
て球排出処理に異常が発生したことを遊技者および遊技
店員に知らせるとともに管理装置11へ異常情報を送信
し、リセットスイッチ25をオフにして障害が除去される
のを待つ。
カード書換処理では、カード2から読み込んだ金額デ
ータから球購入に使用した金額を減算し、金額表示器19
に現在の残高を表示し、カード2へ残高を更新記憶し、
残高表示部34に残高をマーキングし、カード2をカード
リーダライタ27内から外部にへ搬送して遊技者に返却
し、予め記憶した暗号により台番号、カードナンバー、
購入金額等のデータを加工して売上データとして管理装
置11へ送信し、閉店確認処理へ移行する。
閉店確認処理では、管理装置11から閉店指令信号を受
信すると、カード2がカードカードリーダライタ27内に
残っている場合には警報音を発生して遊技者に警告する
とともにカード排出処理へ移行する。そしてパイロット
ランプ26を消灯することにより玉貸しおよびカード販売
ができないことを遊技者に知らせて、玉貸機5での処理
を終了する。一方、管理装置11から閉店指令信号を受信
しない場合には各機器の異常確認処理へ戻り、上記した
処理を繰り返す。
次に玉貸機5での処理に伴なう管理装置11での処理を
説明する。
管理装置11において電源が投入されると、管理装置11
で演算管理する各ファイルをクリアし、カード発行セン
ター1からの暗号が送信されて来るのを待つ。暗号を受
信すると、この暗号を記憶し、閉店スイッチ134が押さ
れるのを待つ。
開店スイッチ134が押されると、開店指令信号と暗号
を玉貸機5に送信し、販売データの受信処理へ移行す
る。
販売データの受信処理では、玉貸機5から販売データ
を受信すると、玉貸機販売ファイルの該当台番号を検索
し該当するファイルに受信した金額を加算し、カレンダ
123より時刻を読み出し、時刻、販売したカード2のナ
ンバー、販売金額を記憶して、売上データの受信処理へ
移行する。一方、販売データを受信しない場合には、上
記した処理をスキップして、売上データの受信処理へ移
行する。
売上データの受信処理では、玉貸機5から売上データ
を受信すると、玉貸機売上ファイルの該当台番号を検索
し、該当するファイルに受信した金額を加算し、カレン
ダ123より時刻を読み出し、時刻、カードナンバー、受
信金額を記憶して、終了処理へ移行する。一方、売上デ
ータを受信しない場合には、販売データの受信処理へ戻
る。
終了処理は、閉店確認処理、売上送信処理、ファイル
記憶処理からなる。
閉店確認処理では、閉店スイッチ135が押されると、
閉店指令信号を玉貸機5に送信し、玉貸機5における処
理を終了させる。
売上送信処理では、送信スイッチ138が押されると、
総売上を演算し、暗号によって送信データを加工して、
この加工した売上データをカード発行センター1に送信
する。
ファイル記憶処理では、ファイルスイッチ139が押さ
れると、年月日データとともに各ファイルを補助記憶装
置122に格納する。
上記した終了処理を行ない管理装置11での処理が終了
する。
また、管理装置11では、玉貸機5で異常が発生した場
合に異常確認処理を行なう。
玉貸機5の各機器の異常確認処理において異常が発生
し、玉貸機5からのエラー情報を受信すると、警告処理
として警報音を発生し、遊技店員に異常が発生したこと
を知らせるとともに、異常内容をモニタ表示する。そし
て、遊技店員により異常が確認され確認スイッチが押さ
れると警報を解除し、障害が回復されると、玉貸機5で
は再度各機器の異常確認を行なう。
玉貸機5のカード販売処理において、紙幣タンクが満
杯であることを示す紙幣満杯データが送信されて繰る
と、上記した警告処理を行う。
玉貸機5のカード検出処理において、セキュリティデ
ータが不一致でセキュリティエラー信号が送信されてく
ると、セキュリティエラーであることおよびエラーが発
生した台番号をモニタ表示し、上記した警告処理を行な
う。
玉貸機5の球排出処理において、球流路で玉詰まりな
どが発生すると、玉詰まりエラーであることおよびエラ
ーが発生した台番号を表示し、上記した警告処理を行な
う。
上記した管理装置11で管理するファイルの概略を第21
図から第24図に示す。
第21図は玉貸機売上ファイルの概略図である。
玉貸機5においてパチンコ球が貸し出されると、玉貸
機5の台番号、挿入されたカードの種別、購入金額が管
理装置11へ送信される。これらのデータは管理装置11に
おいて玉貸機一台毎のファイルとして記憶される。この
玉貸機一台毎のファイルは、売上集計値と、各玉貸毎の
購入時刻、カード種別、購入金額と、モニタ情報からな
る1日分のデータから構成されている。
また、玉貸機5における玉貸処理で異常が発生した場
合に、台番号とともにモニタ情報も送信される。このモ
ニタ情報は、8ビットからなり、異常情報を統括する1
ビットと、各ビットに対応する7個の異常情報からな
る。そして、異常が回復され遊技店員によりリセットス
イッチ25が操作されると、回復を示すために再度モニタ
情報が送信される。
第22図は玉貸機販売ファイルの概略図である。
玉貸機5に設けられた補助カード販売機4においてカ
ード2が販売されると、玉貸機5に台番号、発行したカ
ード2の種別、販売金額が管理装置11へ送信される。こ
れらのデータは管理装置11において玉貸機一台毎のファ
イルとして記憶される。この玉貸機一台毎のファイル
は、販売集計値と、各玉貸機毎の販売時刻、カード種
別、販売金額と、モニタ情報からなる1日分のデータか
ら構成されている。
また、玉貸機5におけるカード販売処理で異常が発生
した場合に、台番号とともにモニタ情報も送信される。
このモニタ情報は、8ビットからなり、異常情報を統括
する1ビットと、各ビットに対応する7個の異常情報か
らなる。そして、異常が回復され遊技店員によりリセッ
トスイッチ25が押されると、回復を示すために再度モニ
タ情報が送信される。
第23図に販売機売上ファイルの概略図を示す。
主カード販売機3においてカード2が発行されると、
主カード販売機3の台番号、発行されたカードの種別、
紙幣識別装置93への受入金額、紙幣払出器94からの払出
し金額、没収したカード2の枚数が管理装置11へ送信さ
れる。これらのデータは管理装置11において、主カード
販売機一台毎のファイルとして記憶される。この主カー
ド販売機一台毎のファイルは、売上、カード発行枚数、
各カード種別毎の発行枚数、没収カード枚数、受入金額
合計、払出金額合計、モニタ情報からなる1日分のデー
タから構成されている。
また、主カード販売機3から管理装置11へは異常が発
生した場合に、台番号とともにモニタ情報も送信され
る。このモニタ情報は、16ビットからなり、異常情報を
統括する1ビットと、各ビットに対応する15個の異常情
報からなる。そして遊技店員によりリスタートスイッチ
96が押されると、回復を示すために再度モニタ情報が送
信される。
第24図に上記した各ファイルを統括するコモンファイ
ルの概略図を示す。
このコモンファイルは、玉貸機売上ファイル、玉貸機
販売ファイル、販売機売上ファイルが更新されるときに
一緒に更新され、玉貸機売上ファイルに対応する玉貸機
売上合計、購入回数合計、カード種別毎の利用回数と、
玉貸機販売ファイルに対応する補助販売機売上合計、カ
ード発行枚数合計、カード種別毎の発行枚数合計と、販
売機売上ファイルに対応する主販売機売上合計、カード
発行枚数合計、カード種別毎の発行枚数合計と、玉貸機
売上合計から補助販売機売上合計と主販売機売上合計と
を差引いた売上演算値、カード発行センサーにおいて設
定して伝送データの加工に利用する暗号コード、年月日
情報、玉貸レート、およびワーキングエリアからなる。
尚、玉貸機販売ファイルに対応するカード種別毎の発
行枚数合計は、補助カード販売機4で発行するカードが
一種類のみの場合には不要となり、代わりに販売カード
種別が記憶される。
また、暗号データは日毎に変更してもよいし、玉貸レ
ートを管理装置11で変更可能に記憶させ、開店指令と同
時に玉貸機5に玉貸レートを送信するようにしてもよ
い。
カード発行センター1へは、上記したコモンファイル
(玉貸機4による貸出データや主カード販売機3,補助カ
ード販売機4によるカード2の販売データを集計したデ
ータを含むファイル)を伝送する。また、より詳細なデ
ータが必要な場合は、玉貸機売上ファイル、玉貸機販売
ファイル、販売機売上ファイルの内容を付加して伝送し
てもよい。上記したファイルを送信することにより、遊
技店はカード発行センター1に売上の精算を要求する。
〈発明の効果〉 上記したように本発明によれば、遊技者が第1のカー
ド状記憶媒体販売機を使用すれば、操作手段を操作する
ことによって、遊技者が金銭受付手段に投入した金銭の
範囲内でカード状記憶媒体を選択することができ、釣銭
排出手段から釣り銭も受け取ることができるし、また、
遊技者が第2のカード状記憶媒体販売機を使用すれば、
遊技機と連設されいることから、遊技中の遊技者が金銭
受付手段へ金銭を投入することができ、該金銭受付手段
が受け付けた金銭に基づいて排出カード決定手段により
排出されるカードが決定され、投入金銭分のカード状記
憶媒体が遊技者に販売されることとなる。
従って、遊技店内で遊技機を離れることに差し障りの
ある場合(例えば、遊技を中断すると獲得可能な遊技利
益が極端に減少してしまう特別遊技中など)には、購入
操作を簡略された第2のカード状記憶媒体販売機から容
易にカード状記憶媒体を購入することができるし、特定
の遊技機に拘束されていない場合には、所有する金銭や
遊技予定などに基づいて第1のカード状記憶媒体販売機
から遊技者が任意に選択してカード状記憶媒体を購入す
ることができるので、遊技者に対する利便性を高めるこ
とができる。
しかも、第2のカード状記憶媒体販売機は、第1のカ
ード状記憶媒体販売機のごとく釣銭排出手段や操作手段
を設ける必要がないので、第1のカード状記憶媒体販売
機に比べて十分小型に構成することができ、島設備等に
遊技機と連設することが容易である。加えて、遊技機に
連設された第2のカード状記憶媒体販売機に対しては、
釣銭の補充や回収といった煩雑な作業が生じることはな
いので、遊技中の遊技客の邪魔になって不興を買うこと
もない。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は本発明の
システム概念図、第2図はパチンコ機および玉貸機の正
面図、第3図は玉貸機の内部を示す平面図、第4図Aは
カードの正面図、第4図Bはカードの裏面図、第5図A
は補助カード販売機正面図、第5図Bは補助カード販売
機の内部を示す側面図、第6図はカードリーダライタの
内部を示す側面図、第7図から第10図は球排出装置およ
び球を供給する部材であり、第7図は全体の斜視図、第
8図は全体の分解斜視図、第9図は球取出口近傍の斜視
図、第10図は球取出口および球供給皿の平面図、第11図
は主カード販売機の正面図、第12図は精算機の斜視図、
第13図は管理装置のブロック図、第14図はキーボードの
概略説明図、第15図から第20図は玉貸機および管理装置
での処理のフローチャート、第21図は玉貸機売上ファイ
ルの概略図、第22図は玉貸機販売ファイルの概略図、第
23図は販売機売上ファイルの概略図、第24図はコモンフ
ァイルの概略図である。 図中、1……カード発行センター、2……カード、3…
…主カード販売機、4……補助カード販売機、5……玉
貸機、7……パチンコ機、17……箱体、18……表示操作
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A63F 7/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カード供給機関から供給されたカード状記
    憶媒体を用いて遊技機での遊技に供する遊技媒体の貸出
    しを行う遊技店における遊技媒体貸出システムにおい
    て、 上記遊技店内に設置されたカード状記憶媒体販売機に遊
    技者が金銭を投入した際に所定金額に係わる有価価値を
    特定することが可能な情報を記憶したカード状記憶媒体
    を排出する制御を行い、又、排出されたカード状記憶媒
    体に係わる販売情報を出力するカード状記憶媒体販売制
    御手段と、 上記カード状記憶媒体に係わる有価価値が存在すること
    を条件に、遊技者の所定操作に基づき所定数の遊技媒体
    を排出し、又、該遊技媒体の排出に係わる使用有価価値
    を減算し、この減算された使用有価価値に応じた使用有
    価価値情報を出力する遊技媒体貸出制御手段と、 上記遊技媒体貸出制御手段から出力された使用有価価値
    情報を集計して上記カード供給機関へ送信する使用有価
    価値情報送信手段と、 を備え、 上記カード状記憶媒体販売機は、 遊技者が投入した金銭を受け付ける金銭受付手段と、該
    金銭受付手段が受け付けた金額の範囲内で排出するカー
    ド状記憶媒体の選択に使用可能な操作手段と、該操作手
    段の操作に基づき所定のカード状記憶媒体を排出するカ
    ード排出手段と、上記金銭受付手段が受け付けた金銭と
    排出するカード状記憶媒体とに基づく釣銭を排出可能な
    釣銭排出手段と、を具備して上記遊技店内の所定位置に
    配設される第1のカード状記憶媒体販売機と、 遊技者が投入した金銭を受け付ける金銭受付手段と、該
    金銭受付手段が受け付けた金銭に基づいて排出するカー
    ドを決定する排出カード決定手段と、該排出カード決定
    手段により決定された所定のカード状記憶媒体を排出す
    るカード排出手段と、を少なくとも具備し、上記第1の
    カード状記憶媒体販売機に比べて小型に構成されて、上
    記遊技機と連設される第2のカード状記憶媒体販売機
    と、 を備えたことを特徴とする遊技店における遊技媒体貸出
    システム。
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流通業におけるカードに関する調査研究報告書 昭和63年7月1日

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