JP2769909B2 - 遊技店における遊技媒体貸出システム - Google Patents

遊技店における遊技媒体貸出システム

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JP2769909B2
JP2769909B2 JP2145279A JP14527990A JP2769909B2 JP 2769909 B2 JP2769909 B2 JP 2769909B2 JP 2145279 A JP2145279 A JP 2145279A JP 14527990 A JP14527990 A JP 14527990A JP 2769909 B2 JP2769909 B2 JP 2769909B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、カード供給機関から供給されたカード状記
憶媒体を用いて、遊技装置での遊技に供する遊技媒体の
貸出しを行う遊技店における遊技媒体貸出システムに関
する。
〈従来の技術〉 従来の遊技店における遊技媒体貸出システムは、遊技
媒体貸出装置に遊技者が金銭を投入することにより、投
入した金銭と等価な量の遊技媒体を遊技者へ貸し出すも
のが一般的であった。
このような遊技媒体貸出装置に金銭を投入する方式の
遊技媒体貸出システムにおいては、遊技者が遊技機を離
れることなく遊技媒体の貸し出しが行えるように利便性
を高めるべく、遊技機列から成る島設備内の遊技機間へ
遊技媒体貸出装置を配設することが一般化しているため
に、各遊技媒体貸出装置に投入される金銭を島設備の一
方端へ移送して回収する装置が必要となる。
しかも、遊技媒体貸出装置で使用可能な金銭が硬貨の
みに限られていると、遊技媒体を借り受けるために必要
な硬貨を使いきってしまった遊技者は、いちいち紙幣の
両替を行うために席を立たなければならなくなり、必ず
しも遊技者の利便性を高められるとは言えない点もある
ため、紙幣も使用可能な遊技媒体貸出装置を島設備に設
けることが望ましいのであるが、硬貨に加えて紙幣まで
も移送可能な金銭回収装置を設けるとなると、金銭回収
装置の構造が複雑になってしまい、金銭の回収途中に島
設備内で詰まってしまったり盗難にあったりする虞があ
った。
そこで、遊技店に設置したカード発行機に金銭を投入
することにより購入したカードを媒介として、遊技媒体
貸出装置から遊技媒体の貸し出しが可能なカード式の遊
技媒体貸出システムも提案されている。このようなカー
ド式遊技媒体貸出システムにおいては、島設備内に遊技
媒体貸出装置を配置しても、貨幣を移送回収するための
高価で複雑な装置を必要としない上に、島設備内で金銭
が盗難にあう虞もないのである。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、上述した従来より提案されているカー
ド式の遊技媒体貸出システムにおいては、カード発行当
日に限って遊技媒体貸出用カードが有効なものとなって
いるため、遊技者が遊技を終えて遊技店を出る際には、
購入したカードを精算(未使用分の残額を返却してもら
い)しなければならず、金銭を投入して遊技媒体の貸出
を行う既存の遊技媒体貸出システムに比べて、カードの
扱いが面倒なものとなってしまい、却って遊技者の利便
性を損ねるような一面もあった。
しかも、遊技店の閉店間際になると多数の遊技者がカ
ードの精算を行うことが予測されるが、限られた台数の
精算機しか設置されない遊技店では、多数の遊技者が精
算のために待たなければならなくなり、この点でも遊技
者への利便性を損ねる可能性がある。なお、精算機の設
置台数を多くすれば、斯かる遊技者の精算待ち時間を減
少させることができるものの、遊技店側の設備投資が嵩
むと共に、全ての精算機の保守・修理等も必要となるた
めに、遊技店側の負担が著しく増大して非効率的であ
る。
加えて、遊技店の営業終了時間には、銀行等の金融機
関も既に営業を終了しているために、遊技媒体貸出用カ
ードの精算に必要十分な紙幣を各遊技店が予め確保して
おかなければならず、遊技店が精算不能な状態に陥った
ような場合、当該遊技店の信用に大きく関わるため、遊
戯店のリスクも大きい。
そこで、カード供給機関が供給する使用期限が発行当
日に限定されないカード状記憶媒体を遊技媒体貸出用カ
ードに用いて、遊技媒体の貸し出しに用いた売上データ
をもとにカード供給機関へ請求を行うシステムも考えら
れるが、このようなカード式遊技媒体貸出システムの場
合には、未使用分の全額のある遊技媒体貸出用カードを
発行当日に発行店で精算しなければならないという遊技
者の煩雑さを解消できるメリットがある反面、遊技媒体
貸出用カードには、一応の改竄防止策が施されているも
のの、心ない遊技者により不正なカードが遊技店で実際
に使用されることもあり、不正なカード状記憶媒体が多
用された場合には、カード式遊技媒体貸出システムの運
用に対して大きな影響を及ぼすこととなる。
また、心ない遊技店がカード供給機関に対する売上デ
ータを改竄して請求を行うことも想定でき、売上データ
の信頼性が低いとカード供給機関が多大な損益を受ける
こととなるため、このような遊技媒体貸出システムを実
現するには、売上データの信頼性を確保できる遊技店側
の装置構成が必要となる。
そして、上記のような売上データの改竄を防止するた
めの一手段として、カード制御に関連した仕様や売上デ
ータの送信フォーマット等を、遊技機製造メーカや遊技
媒体排出装置の製造メーカ等に知られることの無いよう
に、制御内容を公表しないことが考えられる。斯くする
ためには、カード供給機関がカード制御関連の機能およ
び売上データ送信機能を含む遊技媒体排出装置を供給
し、カード供給機関が遊技媒体排出装置の管理をする方
法が考えられる。
しかしながら、カード供給機関が上記のような遊技媒
体排出装置を供給・管理するものとした場合には、遊技
媒体の排出という機械的な部分が存在する構造上、遊技
媒体排出装置に比較的頻繁にトラブル(遊技媒体が詰ま
ったりする等)が発生することは避けられず、遊技媒体
排出装置に生じた不具合を遊技店側で対処できずに、修
理や装置の交換の度にカード供給機関に依頼していたの
では、対応が遅れてしまい遊技店の営業の妨げとなって
しまうため、到底現実的な解決法とは言い難い。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明は上記に鑑み提案されたもので、カード供給機
関(例えば、カード発行センター1)から供給されたカ
ード状記憶媒体(例えば、カード2)を用いて遊技装置
(例えば、パチンコ機5)での遊技に供する遊技媒体
(例えば、パチンコ遊技球)の貸出しを行う遊技店にお
ける遊技媒体貸出システムにおいて、上記遊技店内に設
置されたカード状記憶媒体販売機(例えば、カード販売
機3)に遊技者が金銭を投入した際に所定金額に係わる
有価価値を特定することが可能な情報を記憶したカード
状記憶媒体を排出する制御を行い、又、排出されたカー
ド状記憶媒体に係わる販売情報を出力するカード状記憶
媒体販売制御手段(例えば、メイン制御装置34、ローカ
ル制御装置37など)と、上記カード状記憶媒体に係わる
有価価値が存在することを条件に、遊技者の所定操作に
基づき所定数の遊技媒体を排出し、又、該遊技媒体の排
出に係わる使用有価価値を減算し、この減算された使用
有価価値に応じた使用有価価値情報を出力する遊技媒体
貸出制御手段(例えば、メイン制御装置99、ローカル制
御装置100など)と、を具備し、上記カード状記憶媒体
販売制御手段は、投入された金銭の判定制御機能を含む
第1の販売制御手段(例えば、ローカル制御装置37)及
びカード状記憶媒体に係わる販売情報の出力制御機能を
含む第2の販売制御手段(例えば、メイン制御装置34)
に分割構成し、上記遊技媒体貸出制御手段は、遊技媒体
の排出制御機能を含む第1の貸出制御手段(例えば、ロ
ーカル制御装置100)及び使用有価価値情報の出力制御
機能を含む第2の貸出制御手段(例えば、メイン制御装
置99)に分割構成し、上記第2の販売制御手段により出
力されたカード状記憶媒体の販売情報および上記第2の
貸出制御手段により出力された使用有価価値情報を集計
して上記カード供給機関へ送信する遊技媒体貸出関連情
報送信手段(例えば、管理装置6)を備えたことを特徴
とする遊技店における遊技媒体貸出システム。
〈作用〉 カード供給機関より供給されたカード状記憶媒体を遊
技者へ販売するカード状記憶媒体販売機の制御を行なう
カード記憶媒体販売制御手段は、投入された金銭の判定
制御機能を含む第1の販売制御手段と、カード状記憶媒
体に係わる販売情報の出力制御機能を含む第2の販売制
御手段とに分割構成されるものとし、カード状記憶媒体
に係わる有価価値が存在することを条件に遊技者の所定
操作に基づき所定数の遊技媒体を排出し、遊技媒体の排
出に係わる使用有価価値を減算して使用有価価値情報を
出力する遊技媒体貸出制御手段は、遊技媒体の排出制御
機能を含む第1の貸出制御手段と、使用有価価値情報の
出力制御機能を第2の貸出制御手段とに分割構成される
ものとし、これら分割構成された第2の販売制御手段に
より出力されたカード状記憶媒体の販売情報と、第2の
貸出制御手段により出力された使用有価価値情報とを、
遊技媒体貸出関連情報送信手段が集計して、カード供給
機関へ送信する。
〈実施例〉 以下本発明を、遊技装置たるパチンコ機で使用するた
めの遊技媒体としてパチンコ球を貸し出すパチンコ遊技
店に適用し、遊技媒体貸出用のカード状記憶媒体の供給
はカード供給機関たるカード発行センターで行う場合の
実施例にもとづいて説明する。
パチンコ遊技システムの構成図を第1図に示す。
カード発行センター1では、有価データやカードIDナ
ンバ等を記憶したカード状記憶媒体であるカード2を発
行し、このカード2を遊技店内に設けたカード状記憶媒
体販売機であるカード販売機3で遊技者に販売する。遊
技者は、遊技店においてこのカード2を使用して、玉貸
機4から遊技媒体の貸し出しを受け遊技を行なう。遊技
店は、カード販売機3と玉貸機4での売上データを売上
管理装置で集計してカード発行センター1に送る。カー
ド発行センター1では、これらの売上データに基づき遊
技店との間で精算を行なう。
パチンコ遊技店には、第2図で示すように、多数のパ
チンコ機5を並べて設置するとともに、パチンコ機5と
パチンコ機5との間に遊技媒体として使用する球を貸し
出す玉貸機4を適宜間隔で配置し、上記玉貸機4と管理
室内に設置したカード状記憶媒体貸出関連情報送信手段
としての管理装置6(売上管理装置としての機能を含
む)とを店内伝送路7…を介して電気的に接続する。
管理装置6で演算蓄積された売上データ等はカード発
行センター1に送られるが、管理装置6を電話回線等の
店外伝送路8を介してカード発行センター1と電気的に
接続して、データの伝送を行なってもよい。
このパチンコ遊技店内で使用するカード2は、店内の
カウンターや、店内の適宜な位置に設置したカード販売
機3により販売する。
カード2は、第3図で示すように、紙、合成樹脂等か
ら成る薄い板状であり、表面には長手方向の上部に残高
表示部9、発行表示部10を設け、長手方向の下部に販売
金額、有効金額を表示する金額表示部11、セキュリティ
データを記憶するセキュリティ記憶部12を設けてある。
残高表示部9は、カード2の概ねの残高をパンチ穴、
マーキング等で表示し、カード使用者に当該カード2の
残高を知らしめるようにしている。
発行表示部10は、カード2の二重発行を防止するとと
もに、不正な手段でカード2を入手することを防止する
ためのもので、カード販売機3でカード2を発行する際
に、後に詳しく説明する発行済処理手段によりパンチ
穴、マーキング等を施し、既発行であることを表示す
る。
金額表示部11にはカード2の販売金額を表示するが、
カード2にプレミムアを付けて販売する場合には、販売
金額にプレミアム分を加算した有効金額も合わせて表示
するようにする。このプレミアムはカード2の有効金額
を実際の販売価格より高くして差額を遊技者にサービス
するもので例えば、500円カードでは無し、1000円カー
ドでは40円、2000円カードでは80円、3000円カードでは
200円、5000円カードでは400円、10000円カードでは800
円とする。
セキュリティ記憶部12は、カード2の偽造を防止する
ために設けたもので、有価データ記憶領域に記憶したセ
キュリティデータと同一のデータを光学的手段、磁気的
手段等を用いて記憶し、かつ該データが外観からは読取
られないように隠匿した状態で記憶してある。なお、カ
ード2の不正使用防止を目的とするセキュリティデータ
は、セキュリティ記憶部12に特別に記憶させたものに限
らず、カード2中に記憶されているデータと管理装置6
が記憶管理しているデータとを比較することによってカ
ード2の適否を判別できるようなものであっても良い。
例えば、カード2に記憶されている金額データ(未使用
の有価価値情報)が管理装置6で管理している当該カー
ド2の金額データと一致しているか否かを以てカードの
真偽を判別するようにした場合でも、十分なセキュリテ
ィを期せるのである。
カード2の裏面には、長手方向の下部に有価データ記
憶領域として磁気データ記憶部13を設け、磁気データ記
憶部13の下方には発行番号表示部14と発行年月日表示部
15を設けてある。
磁気データ記憶部13には、カード2の有効金額を表わ
す金額データと、カード2の発行金額を表わすカード種
別データと、カード2の偽造を防止するためのセキュリ
ティデータを記憶してある。金額データは、カード製造
時にカード2の有効金額を記憶し、玉貸機4でカード2
が使用されると、使用金額を減算して再記憶される。カ
ード種別データは、カード製造時にカード2の発行金額
を記憶し、カード販売機3においてカード2を販売する
際に金額データとカード種別データが合致するかどうか
を照合し、カード2の発行ミスや不正発行を防止してい
る。セキュリティデータは、カード製造時に上記したセ
キュリティ記憶部12に記憶したデータと同一のデータが
記憶してあり、両データを比較してデータが不一致の場
合には不適正カードとして処理する。発行番号表示部14
には、互いに重複しない一連の通し番号等を表示すれ
ば、盗難カードの摘発が可能であり、またこの番号によ
り抽選を行なうようにすれば、遊技者が残高のなくなっ
た無効カードを遊技店内に捨てることがないので、遊技
店の美化に貢献できる。
また、カード2の表面には、矢印を表示して挿入方向
を示してカード2の挿入方向を分り易くしたり、挿入方
向の錯誤を防止するため、カードの先端の一方の角を予
め斜めに切断しておいてもよいし、カード2の余白部分
には、広告表示部16を設けて広告を表示したり、取扱説
明部17を設けてカード2の取扱方法を表示してもよい。
カード販売機3は、第4図で示すように、箱体18に開
閉可能な前面部19を設け、前面部19のほぼ中程にカード
発行口20…を左右に並設し、カード発行口20の上部には
それぞれカード残量可視窓21を設け、カード発行口20の
下部にはそれぞれカード金額指定スイッチ22を設け、カ
ード金額指定スイッチ22の左側下部にはカード2の残高
を示す残高表示器23を設け、残高表示器23の下部にはカ
ード挿入口24を開設し、カード金額指定スイッチ22の右
側下部には投入紙幣の金額を表示する金額表示器25を設
け、金額表示器25の下部には紙幣挿入口26を開設し、カ
ード挿入口24と紙幣挿入口26との間の下方に紙幣払出口
27を開設してある。また、前面部19の上部にはカード2
が販売中であることを示す販売中表示器28、カード2の
販売を中止していることを示す販売中止表示器29が設け
てある。
そして、箱体18の内部には、前面部19を閉じたときに
上記カード発行口20に連通する位置に各々カード発行装
置30を、上記カード挿入口24に連通する位置にカードリ
ーダ31を、上記紙幣挿入口26に連通する位置に紙幣識別
装置32を、紙幣払出口27に連通する位置に紙幣払出器33
を配置してある。また、カード発行装置30の左側にはカ
ード2に関する処理の制御を行なう第2の販売制御手段
としてのメイン制御装置34を設け、メイン制御装置34の
上部にはカード販売機3の伝送アドレスを定義するため
の台番号設定スイッチ35と販売中止状態を回復させるた
めのリスタートスイッチ36を設け、カードリーダ31と紙
幣払出器33との間にはカードに関する以外の処理を行な
う第1の販売制御手段としてのローカル制御装置37を設
け、ローカル制御装置37の上部にはローカル制御装置37
が制御する機器の状態を表示するローカルモニタ表示器
38を設け、カードリーダ31の下方には電源供給装置39を
設けてある。
上記した紙幣識別装置32は、遊技者が紙幣挿入口26か
ら挿入した紙幣を取り入れて該紙幣の真偽を判別すると
ともに、紙幣の種類を判別してローカル制御装置37に信
号を送り、不適当な紙幣と判断した場合は遊技者に返却
する。一方、紙幣識別装置32が適当な紙幣と判断すると
ともに、その紙幣の種類を判別すると、ローカル制御装
置37からの信号により金額表示器25が当該紙幣の金額を
表示する。例えば、紙幣挿入口26に1万円札を挿入する
と「10,000円」、5千円札の場合は「5,000円」、千円
札の場合は「1,000円」と表示する。この状態で遊技者
がカード金額指定スイッチ22を操作することにより所望
の金額を選択すると、カード販売機3は選択された金額
に対応するカード発行装置30を作動して、有価データ
(有価価値)を特定することが可能な情報を記憶したカ
ード2を発行する。
上記したカード2はカード販売機3に設けられたカー
ド発行装置30内に貯留されて、発行される。このカード
発行装置30を第5図に示す。
カード発行装置30は、カード2を貯留するカードタン
ク40の下部に横向きU字状のカード搬送路41を設け、カ
ード搬送路41の奥に向って、カードタンク40からカード
2を一枚ずつ取り出すための取出装置42、発行したカー
ド2の真偽を鑑定するための鑑定装置43を設け、カード
搬送路41の屈曲部にカード2を反転して搬送する転送装
置44を設け、転送装置44からカード発行口20に向って適
正カードと不適正カードの搬送路を切り換える切換装置
45、発行済処理手段であるパンチ装置46、適正カードを
カード発行口20に導出する導出装置47を設けてある。切
換装置45にはカード搬送路41から分岐した不適正カード
搬送路48を設け、不適正カード搬送路48に連通する位置
に没収タンク49が設けてある。また、カードタンク40の
下部にはカードタンク40内のカード2の有無を検出する
第1カードセンサ50が、没収タンク49には没収タンク49
内のカード収納量を検出する第2カードセンサ51が、転
送装置44の下部にはメイン制御装置34からの発行指令に
基づいてカード2の発行を制御する発行制御装置52が設
けてある。カード発行装置30の前面には、カード搬送路
41の出口にカード発行口20が開設してあり、カード発行
口20とカードタンク40の間には、カードタンク40のカー
ドなし情報や没収タンク49のカード満杯情報を表示する
モニタ表示器53を設け、また、カードタンク40の前面は
外部からカード残量が確認できるように窓部54が形成し
てある。
上記したカード発行装置30は、メイン制御装置34から
のカード発行指令を受けると、カードタンク40から取出
装置42によりカード2を一枚ずつ取り出してカード搬送
路41上へ導き、鑑定装置43へ搬送する。鑑定装置43で
は、発行するカード2の磁気データ、セキュリティデー
タ、発行表示、カード種別データ、カードサイズ等を読
取り適正カードであるかどうかを鑑定する。適正カード
の条件は、カード2の有効金額を表す金額データとカー
ドの発行金額を表わすカード種別データとが等しいこ
と、磁気データ記憶部13のセキュリティデータとセキュ
リティ記憶部12のセキュリティデータとが等しいこと、
発行表示部10に既発行を示す発行穴がないこと、カード
サイズが正規寸法であること、遊技者が選択指定した金
額とカード種別データとが等しいことなどである。鑑定
装置43により鑑定され、カード発行装置30の奥に向かっ
て搬送されていたカード2は転送装置44により搬送方向
を変えられ、カード発行装置30の前面に向かって搬送さ
れる。カード2が切換装置45に達すると、鑑定装置43の
鑑定結果により、適正カードは導出装置47へ、不適正カ
ードは没収タンク49へ搬送される。そして、適正カード
は導出装置47によりカード発行口20へ排出され、不適正
カードは没収タンク49へ収納される。また、カードタン
ク40にカード2が無くなったことを第1カードセンサ50
が検出したり、没収タンク49が不適正カードで満杯にな
ったことを第2カードセンサ51が検出すると、モニタ表
示器53にこれらを表示する。
この様にカード発行装置30は、カード販売機3内に、
遊技者が選択できるカード金額に対応して夫々配置され
ている(本実施例では5個のカード発行装置30が配置さ
れている)。
カードリーダ31は、第6図に示すように、カード挿入
口24から内部に向ってカード搬送通路55を設け、該搬送
通路55上に搬送モータ56で駆動する第1搬送ローラ57、
第2搬送ローラ58を設け、第1搬送ローラ57をカード挿
入口24に臨ませ、第1搬送ローラ57のカード挿入口24側
に挿入検出センサ59を設け、第1搬送ローラ57と第2搬
送ローラ58の途中にセキュリティ読取りセンサ60、リー
ドヘッド61、パンチ装置62を設け、カード搬送通路55の
終端部近傍に反転位置検出センサ63を設け、搬送モータ
56の軸には、搬送モータ56と同時に回転するエンコーダ
64を装着し、該エンコーダ64に位置決めセンサ65を臨ま
せてある。
搬送モータ56は、カード2を搬送するローラを駆動す
るための正逆回転可能なモータで、第1、第2搬送ロー
ラ57,58に搬送ベルト66を介して連結されている。挿入
検出センサ59は、カード2の挿入を検出して、搬送モー
タ56を正転駆動するための検出器であって、カード排出
時には、このセンサ位置にカード2がなくなったとき
に、搬送モータ56を停止させる。セキュリティ読取セン
サ60は、カード2のセキュリティ記憶部12に隠匿された
データを読取るためのセンサであって、セキュリティ記
憶部12の記憶方法に応じた、光学センサ、磁気センサ等
からなる。リードヘッド61は、カード2の磁気データ記
憶部13に記憶された情報を読取るためのヘッドであり、
磁気ヘッド等よりなる。発行済処理手段であるパンチ穿
孔器62は、カード2に発行済処理を施すための装置であ
り、カード2の発行表示部10にパンチ穴を穿孔して発行
済であることを表示する。エンコーダ64は、カードの磁
気データ記憶部13のデータの読取り位置、セキュリティ
データの読取り位置、発行表示部10へのパンチ位置等を
決定するための位置決め信号を生成するための装置であ
って、スリット円盤等よりなる。位置決めセンサ65は、
このエンコーダ64の位置決め信号を検出して、各読取り
位置等を決定するセンサであって、エンコーダ64がスリ
ット円盤からなる場合には、スリット開閉状況を光学的
に検出してこれをパルス列に変換してメイン制御装置34
へ送出する。反転位置検出センサ63は、カード2の停止
位置、搬送モータ56の逆転位置を決定するためのセンサ
で、カード2の先端等を検出して逆転位置を決定する。
このようにカード発行装置30にカードリーダ31を設け
たのは、遊技者が、保管しているカード2の正確な残高
を知りたい場合に利用するためであり、カード挿入口24
にカード2を挿入することにより残高表示器23に残高が
表示されるようになっている。
上記したカード販売機3の制御装置のブロック図を第
7図に示す。
この制御装置は、カード2に記憶されたデータの読み
込みや書き込みに関する制御を行なうメイン制御装置34
と、これ以外の制御を行なうローカル制御装置37とから
なる。制御装置を二つに分離したのは、カード2の仕様
は秘密にして、カードの偽造やカード2に記憶されたデ
ータの改竄を防ぐためである。そこで、メイン制御装置
34には、カード発行装置30、台番号設定スイッチ35、カ
ードリーダ31、残高表示器23等の制御を行なわせ、一方
ローカル制御装置37には、紙幣識別装置32、紙幣払出器
33、カード金額指定スイッチ22、販売中表示器28、販売
中止表示器29、ローカルモニタ表示器38、金額表示器25
等の制御を行なわせる。メイン制御装置34とローカル制
御装置37とは伝送路67を介して電気的に連絡され、互い
に信号を授受している。また、メイン制御装置34と管理
装置6とは店内伝送路7を介して電気的に連絡してい
る。
メイン制御装置34が管理装置6からの開店指令信号を
受信すると、ローカル制御装置37へレディ信号を送信す
る。ローカル制御装置37はレディ信号を受信すると、販
売中表示器28を点灯し、カードの販売が可能なことを遊
技者に表示する。遊技者がカード販売機3に貨幣を投入
すると、ローカル制御装置37はメイン制御装置34へ受入
金額信号を送信し、遊技者がカード金額指定スイッチ22
により所望の金額を指定すると、メイン制御装置34は金
額指定信号と発行指令信号を送信する。正常にカード2
が発行されるとメイン制御装置34はローカル制御装置37
へ発行完了信号を送信し、ローカル制御装置37はこの信
号を受信して金額表示器25の表示をクリアし、釣銭があ
る場合には釣銭を払い出し、メイン制御装置34へ払出金
額信号を送信する。尚、ローカル制御装置37が発行指令
信号を送信してから一定時間経過しても、上記した発行
完了信号を受信できない場合には、メイン制御装置34の
故障であると判断して受入貨幣を返却し、販売中止表示
器29を点灯する。また、ローカル制御装置37で異常が発
生した場合にはアラーム信号と、この異常の内容を表わ
すモニタ信号をメイン制御装置34へ送信する。尚、メイ
ン制御装置34では、このモニタ信号を受信すると、管理
装置6に対して異常が発生したことを知らせ、管理装置
6では従業員の注意を喚起するようにしてもよい。
カード販売機3の制御装置における処理を、第8図か
ら第10図に示すフローチャートに基づき説明する。
メイン制御装置34において、電源が投入されると、RA
M領域をクリアし、I/Oポートを初期化して、台番号設定
スイッチ35から台番号を読み込む。管理装置6から開店
指令信号を受信すると、管理装置6へ伝送する信号を加
工するための暗号を読み込み、開店指令を受信したこと
を知らせる応答信号を管理装置6へ送信する。カード発
行装置30の異常、カードリーダ31の異常の有無を確認
し、異常があれば異常の態様をモニタ情報として管理装
置6へ送信し、レディ信号をオフにしてリスタートスイ
ッチ36が押されるのを待つ。リスタートスイッチ36が押
されると、モニタ情報をリセットし、正常を表わすモニ
タ情報を管理装置6へ送信し、モニタ表示器53の表示を
オフにし、レディ信号をオンにして、異常検出処理へ戻
る。一方、異常が無い場合で、ローカル制御装置37にも
異常が発見されないと、レディ信号をオンにして、ロー
カル制御装置37からの発行信号を待つ。ローカル制御装
置37からの発行信号を受信して、金額指定信号、受入金
額信号、払出金額信号を受信すると、指定されたカード
2をカードタンク40から取り出し、カード取り出しに異
常があれば、処理を中止して異常検出処理へ戻る。一
方、カード取り出しに異常がないと、鑑定装置43で磁気
データ、セキュリティデータ、残高表示、発行表示を読
み取り、適正カードか否かの鑑定をして、適正カードで
あればパンチ装置46によりパンチ穴を穿孔し、カード発
行口20へ搬送する。一方、不適正カードであった場合
は、カード2を没収タンク49に搬送し、カード2が没収
タンク49内へ取り込まれたならば、カード2の発行処理
へ戻る。適正カードが正常にカード発行口20へ搬送され
ると、発行完了信号をオンにして、起動時に読み込んだ
暗号により台番号、カード種別、受入金額、払出金額、
没収カード枚数等のデータを加工し、カード状記憶媒体
に係わる販売情報として管理装置6へ送信する。
メイン制御装置34ではカードリーダ31における処理も
制御する。カードリーダ31へカード2が挿入されると、
カード2を内部へ搬送し、搬送に異常が無ければ、磁気
データ、セキュリティデータを読みとり、セキュリティ
データが一致し、贈答用のカード等にあっては正規カー
ドデータが存在して適正カードと判断されると、磁気デ
ータ記憶部13に記憶された金額を残高表示器23に表示
し、贈答用のカード等であって発行表示が施されていな
い場合にはパンチ穿孔機62でパンチ穴を穿孔し、カード
2をカード挿入口24へ搬送して排出し、正常に搬送が終
了すると、残高表示器23の表示をオフにする。
メイン制御装置34は管理装置6からの閉店指令信号を
受信するとレディ信号をオフにして、処理を終了する。
一方、ローカル制御装置37において、電源が投入され
ると、RAM領域をクリアし、I/Oポートを初期化し、メイ
ン制御装置34からのレディ信号を待つ。一定時間内にレ
ディ信号を受信しないと、販売中止表示器29を点灯し、
販売中表示器28をオフにしてレディ信号待ちの状態に戻
る。レディ信号を受信すると、アラーム信号をオフに
し、ローカルモニタ表示器38をオフにし、販売中表示器
28を点灯し、販売中止表示器29をオフにして、販売中で
あること遊技者に知らせる。紙幣識別装置32、紙幣払出
器33に異常が発見されると、アラーム信号をオンにして
モニタ信号により異常発生をメイン制御装置34へ送信
し、ローカルモニタ表示器38で異常を表示して、レディ
信号待ちの状態に戻る。一方、異常を発見しない場合
は、紙幣の受入待ち状態となる。紙幣を受け入れると、
受け入れた紙幣を鑑定して受入金額を表示し、カード金
額指定スイッチ22が押されるのを待つ。カード金額指定
スイッチ22が押され、指定された金額以上の残高がある
場合には発行指令信号、金額指定信号、受入金額信号、
払出金額信号をメイン制御装置34へ送信する。一方、カ
ード金額指定スイッチ22が押されなかったり、残高が不
足する場合には、レディ信号待ちの状態に戻る。発行指
令信号等を送信した後、発行監視タイマをセットし、発
行が完了すると、紙幣払出口27より釣銭を払い出す。一
方、一定時間内に発行が完了しないと、受け入れ金を払
い戻す。釣銭または受入金を払い戻すと発行指令信号を
オフにし、金額表示器25の表示をオフにしてレディ信号
待ちの状態に戻る。
管理装置6は、第11図で示すように、中央処理装置68
と、主記憶装置69と、補助記憶装置70と、カレンダ71
と、キーボード72と、ブラウン管等よりなるディスプレ
イ装置73と、プリンタ74と、第1伝送制御装置75と、第
2伝送制御装置76とからなり、これらを電気的に接続し
てある。また、管理装置6へは、補助電源装置77、電源
装置78を経由して電源が供給される。
中央処理装置68は、管理装置6内の各制御装置を総括
的に管理するための装置であって、各装置間のデータの
受け渡しや、データの演算処理などを行なう。
主記憶装置69には、各玉貸機4の売上データおよび総
売上データを記憶した玉貸機売上ファイルと、カード販
売機3の売上データを記憶した販売機売上ファイルを有
するとともに、電源をオンにしたときに中央処理装置68
の処理プログラムが記憶される。
補助記憶装置70は、例えばハードディスク等よりな
り、中央処理装置68の処理プログラムやカード発行セン
ター1が各遊技店を識別するために利用する店舗番号等
の固有データを記憶するとともに、営業終了時に当日の
各売上データを記憶する。
カレンダ71は、年月日、時間等を設定するためのもの
であり、年月日情報は各売上データを補助記憶装置70に
記憶するときや、カード発行センター1に各売上データ
を送信する際に使用され、時間データは玉貸機4からの
売上情報を主記憶装置69に記憶する際に使用される。
キーボード72は、中央処理装置68に対する指令盤であ
り、第12図に示すように、盤面上にキースイッチ79、開
店スイッチ80、閉店スイッチ81、売上スイッチ82、印字
スイッチ83、送信スイッチ84、ファイルスイッチ85、テ
ンキー86等が設けてある。キースイッチ79は、開店スイ
ッチ80および閉店スイッチ81の誤操作を防止するための
スイッチで、スイッチをオンにしないと各スイッチが作
動しないようになっている。開店スイッチ80は、玉貸機
4におけるカード2の受付を開始させ、またカード販売
機3のカード2の販売を許可するためのスイッチで、こ
のスイッチを操作することにより、玉貸機4に開始指令
が、カード販売機3に販売許可指令が送信される。閉店
スイッチ81は、玉貸機4におけるカード2の受付を終了
させ、またカード販売機3におけるカード2の販売を禁
止するためのスイッチで、このスイッチを操作すること
により、玉貸機4に終了指令が、カード販売機3にカー
ド販売禁止指令が送信される。売上スイッチ82は、玉貸
機4の総売上や個々の売上、カード販売機3の売上をデ
ィスプレイ装置73に表示させるための指令スイッチであ
る。印字スイッチ83は、玉貸機4の総売上や個々の売
上、カード販売機3の売上をプリンタ74に印字させるた
めの指令スイッチである。送信スイッチ84は、総売上デ
ータ等をカード発行センター1に送信するための指令ス
イッチである。尚、カード発行センター1からの指令に
よって自動的に総売上データ等を送信する場合には、こ
の送信スイッチ84は不要となる。ファイルスイッチ85
は、玉貸機4の売上データ、カード販売機3の売上デー
タを補助記憶装置70に記憶させるためのスイッチであ
る。テンキー86は、特定の玉貸機4の売上を知りたい場
合等に、玉貸機4の台番号等を入力するためのスイッチ
である。
プリンタ74は、上記した玉貸機4における売上、カー
ド販売機3における売上等を印字するための装置であ
る。
第1伝送制御装置75は、遊技店内の店内伝送路7上に
おける送受信権の確立および送受信データの規格化を行
い、中央処理装置68が必要とするデータの送受信管理を
行なうための装置である。
第2伝送制御装置76は、遊技店とカード発行センター
1との店外伝送路8上における送受信権の確立および送
受信データの規格化を行い、中央処理装置68が必要とす
るデータの送受信管理を行なうための装置である。
電源装置78は、各制御装置へ電源を供給するための装
置であり、補助電源装置77は停電時におけるバックアッ
プ用の電源で、主記憶装置69に記憶された売上データ等
が停電により消失するのを防ぐために設けた装置であ
る。
上記した管理装置6における処理のフローチャートを
第13図、第14図に示す。
管理装置6においては、玉貸機4に関する売上データ
は玉貸機4売上ファイルとして、カード販売機3に関す
る売上データは販売機売上ファイルとして、またこれら
両データを統括してコモンファイルとして、主記憶装置
69に記憶している。すなわち、カード状記憶媒体販売機
たるカード販売機3の第2の販売制御手段であるメイン
制御装置34から出力されたカード2の販売情報を加算記
憶する機能、および、玉貸機4の遊技媒体貸出制御手段
を構成する第2の貸出制御手段から出力された使用有価
価値情報を加算記憶する機能を主記憶装置69が担うもの
としてある。
管理装置6において電源が投入されると、各ファイル
がクリアされ、カード発行センター1からの暗号を受信
して、この暗号を記憶し、開店スイッチ80がオンになる
と玉貸機4およびカード販売機3へ開店指令信号、暗号
を送信して、売上データの受信待ちの状態となる。ここ
で、売上ファイルの伝送において通信異常が発生する
と、ディスプレイ装置73、プリンタ74に異常が発生した
台番号、異常の内容を出力して遊技店員に知らせるとと
もに、異常が発生した台に開店指令信号と暗号を再度送
信し、一定時間応答を待ち、応答を受信したら、売上フ
ァイルのモニタ情報の通信異常をリセットする。異常台
から応答がない場合には、上記異常処理を繰り返す。カ
ード販売機3からの売上データを受信すると、カード販
売機3からの異常を表わすモニタ情報の受信を確認し、
異常がなければ販売機売上ファイル上の該当台番号を検
索し、販売機売上ファイルにカード販売機3から受信し
たカード種別毎の売上、カード枚数を加算し、カードの
発行枚数、没収カード枚数、受入金額、払出金額をそれ
ぞれ加算し、コモンファイルの販売機売上合計、カード
発行枚数合計、カード枚数合計、売上演算値を更新し
て、販売機売上データの処理を終了する。一方、カード
販売機3からの売上データ受信に異常があった場合に
は、ディスプレイ装置73、プリンタ74に異常が発生した
台番号、異常の内容を出力する。玉貸機4からの売上デ
ータを受信すると、玉貸機4からの異常を表わすモニタ
情報の受信を確認し、異常がなければ玉貸機売上ファイ
ル上の該当台番号を検索し、カレンダ71より時刻を読み
出し、玉貸機売上ファイルに玉貸機4から受信した金額
を加算し、時刻、カード種別、購入金額を記憶し、コモ
ンファイルに玉貸機売上合計、購入回数合計、カード利
用回数、売上演算値を更新して、玉貸機売上データの処
理を終了する。一方、カード販売機3、玉貸機4からの
売上データ受信に異常があった場合には、ディスプレイ
装置73、プリンタ74に異常が発生した台番号、異常の内
容を出力する。その後、売上スイッチ82、印字スイッチ
83がオンになると、コモンファイルに記憶した売上デー
タをディスプレイ装置73、プリンタ74に出力する。閉店
スイッチ81がオンになると、玉貸機4へ終了指令信号
が、カード販売機3へカード販売禁止指令信号が送信さ
れる。送信スイッチ84がオンになるとコモンファイルを
読み出し、カード発行センター1から送られてきた暗号
により送信データを加工し、遊技媒体貸出関連集計情報
送信手段としての第2伝送制御装置76がカード発行セン
ター1に売上データとしての遊技媒体貸出関連集計情報
(販売情報の加算記憶値や使用有価価値情報の加算記憶
値等を含む情報)を送信する。ファイルスイッチ85がオ
ンになると、年月日情報と玉貸機売上ファイル、販売機
売上ファイル、コモンファイルを補助記憶装置70に記憶
させ、管理装置6での処理が終了する。
尚、送信スイッチ84を操作することなく、閉店と同時
に第2伝送制御装置76がカード発行センター1へ販売情
報の加算記憶値や使用有価価値情報の加算記憶値を創始
したり、カード発行センター1からの送信要求指令に応
じて第2伝送制御装置76が遊技媒体貸出関連集計情報を
送信するようにしてもよい。また、ファイルスイッチ85
を操作することなく、閉店と同時にファイルを自動的に
補助記憶装置70へ格納してもよい。
第15図に示す玉貸機4は、パチンコ機5とパチンコ機
5との間に配置されて遊技装置の一機能を担うもので、
箱型体87の前面部88にカードリーダライタ89のカード差
入口90を設けるとともに、パイロットランプ91、カード
金額表示器92、購入選択スイッチ93、球貸口94を設け、
内部にはパチンコ機列上方の球供給樋から分岐した球流
下樋95の上部に供給球検出器96を設け、球流下樋95の下
端に球排出装置97を設け、該球排出装置97の球流出樋98
の出口を上記球貸口94に接続し、上記カードリーダライ
タ89を第2の貸出制御手段であるメイン制御装置99に電
気的に接続し、メイン制御装置99、カード金額表示器9
2、購入選択スイッチ93、供給球検出器96、球排出装置9
7をローカル制御装置100に電気的に接続し、メイン制御
装置99を店内伝送路7を介して管理装置6に接続してあ
る。
メイン制御装置99は、カードリーダライタ89の制御、
および管理装置6へ売上データ等の伝送を行なうための
制御装置であり、カード2の偽造や売上データの改竄を
防止するため、カード発行センター1が供給管理する。
したがって、このメイン制御装置99で取扱うカード仕
様、通信仕様等はパチンコ遊技機製造メーカー、玉貸機
製造メーカー、およびパチンコ遊技店にも公開されな
い。また、メイン制御装置99を基板ケース等で覆い封印
紙を貼付したり、樹脂で封印する等して、制御装置の開
封を防ぐことにより、制御内容の解析を抑止し、売上デ
ータ等の改竄を防止することができる。
上記したメイン制御装置99では、カード2に記憶され
た有価データ等のデータの読み込み、更新、及び管理装
置6へのデータ伝送を行なうが、第1の貸出制御手段で
あるローカル制御装置100では、それ以外の動作、すな
わち、遊技媒体の貸し出し等に伴う動作を制御する。ま
た、ローカル制御装置100は、玉貸機4の仕様に合わせ
て適宜製造され、その管理は遊技店側で行なう。
パイロットランプ91は、カード2を受け付けて、遊技
媒体の貸し出しが可能なことを表示し、供給球検出器96
が球を検出しないときや、管理装置6との接続が確認さ
れないときに消灯し、カード2の受け付けを停止する。
カード金額表示器92は、受け付けカード2の残高を表示
する。購入選択スイッチ93は、購入金額を指定するため
のスイッチで、本実施例においては100円、200円、500
円のスイッチから構成されており、指定金額に相当する
遊技媒体である球が貸し出される。尚、この購入選択ス
イッチ93を省略して、1回のカード挿入で予め決められ
た金額、例えば200円に相当する球を貸し出すようにし
てもよい。
カードリーダライタ89は、カード2に記憶された磁気
データの再生および更新、セキュリティデータの読み出
し、残高のマーキングをするための装置で、第16図で示
すように、カード販売機3に設けたカードリーダ31にデ
ータの書き込み装置等を追加したものである。したがっ
て、上記したカードリーダ31と同様の装置は同一の符号
を付して説明する。カード差入口90から内部に向ってカ
ード搬送路41を設け、該搬送路上に搬送モータ56で駆動
する第1搬送ローラ57、第2搬送ローラ58を設け、第1
搬送ローラ57をカード差入口90に臨ませ、第1搬送ロー
ラ57のカード差入口90側に挿入検出センサ59を設け、第
1搬送ローラ57と第2搬送ローラ58の途中にセキュリテ
ィ読取りセンサ60、リードライトヘッド101、マーキン
グ装置102を設け、カード搬送路41の終端部近傍に反転
位置検出センサ63を設け、搬送モータ56の軸には、搬送
モータ56と同時に回転するエンコーダ64を装着し、該エ
ンコーダ64に位置決めセンサ65を臨ませてあり、上記搬
送モータ56、挿入検出センサ59、セキュリティ読取りセ
ンサ60、リードライトヘッド101、マーキング装置102を
メイン制御装置99に接続してある。
搬送モータ56は、カード2を搬送するローラを駆動す
るための正逆回転可能なモータで、第1、第2搬送ロー
ラ57,58に、搬送ベルト66を介して連結してある。挿入
検出センサ59は、カード2の挿入を検出して、搬送モー
タ56を正転駆動するための検出器であって、カード排出
時には、このセンサ位置にカード2がなくなったとき
に、搬送モータ56が停止する。セキュリティ読取りセン
サ60は、カード2のセキュリティ記憶部12に隠匿された
データを読取るためのセンサであって、セキュリティ記
憶部12の記憶方法に応じた、光学センサ、磁気センサ等
からなる。リードライトヘッド101は、カード2の磁気
データ記憶部13に記憶された情報を読取り、また有価デ
ータ等を更新するためのヘッドであり、磁気ヘッド等よ
りなる。マーキング装置102は、カード2の残高表示部
9へ残高を表示するための装置で、残高表示方法に応じ
た、パチンコ穴穿孔器、印刷スタンプ等よりなる。エン
コーダ64は、カード2の磁気データ記憶部13のデータの
読取り位置と更新位置、セキュリティデータの読取り位
置、残高表示部9へのマーキング位置等を決定するため
の位置決め信号を生成するための装置であって、スリッ
ト円盤等よりなる。位置決めセンサ65は、このエンコー
ダ64の位置決め信号を検出して、各読取り位置等を決定
するセンサであって、エンコーダ64がスリット円盤から
なる場合には、スリット開閉状況を光学的に検出してこ
れをパルス列に変換してメイン制御装置99へ送出する。
反転位置検出センサ63は、カード2の停止位置、搬送モ
ータ56の逆転位置を決定するためのセンサで、カード2
の先端等を検出して逆転位置を決定する。
球排出装置97は、第17図で示すように、球排出ソレノ
イド103の駆動により球流下樋95内に出没して球の流下
を規制する球ストッパ部104と、通過する球を1個宛検
出する球排出センサ105とを備え、上記球排出ソレノイ
ド103及び球排出センサ105をローカル制御装置100に電
気的に接続してある。
第18図に、上記した玉貸機4のメイン制御装置99およ
びローカル制御装置100のブロック図を示す。
メイン制御装置99は、演算制御回路106、ROM107、RAM
108、伝送制御回路109を有するCPU(マイクロコンピュ
ータ)110からなり、このCPU110にカードリーダライタ8
9、台番号設定スイッチ111を接続し、これらを制御する
とともに、ローカル制御装置100が接続され、データの
交換を行なっている。また、CPU110には電源回路112よ
り電源を供給している。上記した伝送制御回路109に
は、レベル変換回路113を接続し、このレベル変換回路1
13で受信データの波形整形、送信データ信号のドライブ
能力を上げるための信号レベルを変換する。レベル変換
回路113には、分岐回路114を接続し、送信信号と受信信
号の分離および結合をはかっている。また、分岐回路11
4には、伝送路用コネクタ端子115を設け、コネクタを介
して店内伝送路7と連絡している。
台番号設定スイッチ111は、玉貸機4の伝送アドレス
を設定するためのスイッチで、送信データには必ずこの
アドレスデータが付加される。
ローカル制御装置100は、演算制御回路118、ROM117、
RAM118を有するCPU(マイクロコンピュータ)119からな
り、このCPU119にドライバ120、レシーバ121を接続し、
これらを制御するとともに、メイン制御装置99が接続さ
れ、データの交換を行なっている。また、CPU119には電
源回路112より電源を供給している。
上記したドライバ120は、CPU119からの制御信号によ
り、パイロットランプ91、カード金額表示器92、球排出
ソレノイド103等を駆動する。
レシーバ121は、球排出センサ105、供給球検出器96、
購入選択スイッチ93、100円に対する貸球数を設定する
球レート設定スイッチ122等からの信号をCPU119に送る
ための装置である。尚、購入選択スイッチ93を省略した
場合には、カード挿入時に球レート設定スイッチ122か
らの信号と同様の信号が送出され、例えば200円分の球
が貸し出される。
メイン制御装置99とローカル制御装置100との間で各
種の信号が授受されるが、メイン制御装置99からローカ
ル制御装置100へは、レディ信号、カード金額データが
送信され、ローカル制御装置100からメイン制御装置99
へは、購入金額データ、アラーム信号が送信される。ま
た、購入選択スイッチ93を省略した場合には、上記した
信号の他に、メイン制御装置99からローカル制御装置10
0へは球貸信号が送信され、ローカル制御装置100からメ
イン制御装置99へは排出完了信号が送信される。
上記した玉貸機4での処理のフローチャートを、第19
図、第20図に示す。
メイン制御装置99において、玉貸機4の電源がオンに
なると、RAM108がクリアされ、I/Oポートが初期化さ
れ、台番号設定スイッチ111からの台番号を読み込む。
管理装置6からの開店指令信号を受信すると、暗号を記
憶し、管理装置6へ応答信号を送信し、カードリーダラ
イタ89の異常、不適正カードの摘発の確認を行ない、異
常が発見できなければ、管理装置6での準備が整ったこ
とを示すレディ信号をローカル制御装置100へ送出し、
ローカル制御装置100では、玉貸機4が使用可能とな
り、カード挿入待ちの状態となる。一方、異常が発見さ
れた場合には、異常を表わすモニタ情報をセットし、モ
ニタ情報を管理装置6へ送信し、レディ信号をオフにす
る。ここで、異常が回復されローカル制御装置100に設
けられたリスタートスイッチ123が押されると、モニタ
情報をリセットし、管理装置6へモニタ情報を送信し
て、レディ信号をオンにする。遊技者がカード2をカー
ド差入口90に挿入すると、挿入検出サンサ59がカード2
の先端を検出してメイン制御装置99に信号を送り、メイ
ン制御装置99が搬送モータ56を作動させてカード2を取
り入れ、正常にカード2が取り入れられると、リードラ
イトヘッド101で磁気データ記憶部13のデータを読み取
り、セキュリティ読取りセンサ60でセキュリティ記憶部
12のセキュリティデータを読み込み、磁気データ記憶部
13とセキュリティ記憶部12のセキュリティデータが一致
していて、カード2の残高がある場合に、カード金額デ
ータをローカル制御装置100に送信し、ローカル制御装
置100の異常を検出するためのローカル監視タイマーを
セットする。ローカル制御装置100で異常が発見できな
かった場合で、遊技者が選択した購入金額に相当する残
高がある場合には、次の処理へ移行する。ここで、セキ
ュリティデータが一致しなかった場合にはモニタに異常
であることをセットし、またカード2の残高がなかった
場合、ローカル制御装置100に異常があった場合、遊技
者が選択した購入金額に相当する残高がない場合には、
搬送モータ56を作動させてカード2を排出し、カード挿
入待ちの状態に戻る。
そして、ローカル制御装置100における球の排出制御
が終了し、購入金額データが送られてくると、カード金
額の減算処理(球の排出に係わる使用有価価値の減算)
を行い、反転位置検出センサ63の反転信号により反転さ
れてきたカード2に、リードライトヘッド101で残高が
記憶され、マーキング装置102で残高をマーキングし、
カード2をカード差入口90より排出する。上記したマー
キング装置102でのマーキングは、例えば、第3図で示
すように、10000円の有価金額のカードで残高が5000円
の場合は、10000円以上の残高表示部が印刷により塗り
潰される。
上記した処理が終了すると、暗号によって、台番号、
カードナンバー、購入金額(使用有価価値情報)等のデ
ータを加工し、売上データとして管理装置6へ送信す
る。その後、管理装置6から閉店指令信号を受信すると
レディ信号をオフにしてメイン制御装置99での処理が終
了する。
ローカル制御装置100において、玉貸機4の電源がオ
ンになると、RAM118がクリアされ、I/Oポートが初期化
され、球レート設定スイッチ122からの球レートを読み
込む。メイン制御装置99からのレディ信号を受信し、供
給球の有無を確認して、供給球が所定数以上蓄積されて
いる場合にパイロットランプ91を点灯させてカード2の
受付が可能なことを遊技者に表示し、メイン制御装置99
からのカード金額データ待ちの状態になる。一方、供給
球が一定数以上ない場合にはアラーム信号をメイン制御
装置99に送信する。
その後、メイン制御装置99からカード金額データを受
け取ると、カード金額表示器92に金額を表示し、購入選
択スイッチ93が操作され、指定された金額に足りる残高
が有る場合は、球排出動作に移る。ここで、指定された
金額に対して残高が不足している場合には処理の初期状
態に戻り、購入選択スイッチ93を再度選択させる。球排
出動作では、球レートにより指定金額に応じた排出球数
を演算し、球排出ソレノイド103が励磁すると、球スト
ッパ部104が樋内の球流路から退き、球流下樋95内の球
が流下するとともに、排出監視タイマをセットする。こ
こで、球流路に球が詰まるなどして、予め定めた一定の
時間が経過しタイムオフとなると、アラーム信号をメイ
ン制御装置99へ送信して処理の初期へ戻る。球排出セン
サ105が通過する球を検出して予め定めた規定数に達す
ると、球排出ソレノイド103を消磁して球の流下を停止
する。したがって、所定数の球、例えば100円分25個の
球が球貸口94に排出される。球の排出動作を終えると、
購入金額データをメイン制御装置99へ送信してメイン監
視タイマをセットする。この様にして遊技者が所望した
数の球(遊技者の所定操作に基づき特定された所定数の
遊技媒体)が球貸口94に排出されると、ローカル制御装
置100の演算部が先にカード金額表示器92に表示した金
額から球貸口94に排出した球に相当する金額(遊技媒体
の排出に係わる使用有価価値)を減算し、残高をカード
金額表示器92に可視表示する。なお、遊技者が購入選択
スイッチ93を操作した時点で演算して残高表示してもよ
い。そして、遊技者がカード2を受け取り、メイン制御
装置99からのカード金額データの出力がオフになると、
カード金額表示器92の表示をオフにし、購入金額データ
の出力をオフにする。また、予め設定した一定時間内に
メイン制御装置99からのカード金額表示オフ信号が受信
されないと、カード金額データ出力オフの処理をスキッ
プして、その後の処理に移行する。その後、メイン制御
装置99からのレディ信号がオフになるとパイロットラン
プ91を消灯して、カード2を受け付けないことを遊技者
に示し、ローカル制御装置100での処理を終了する。
上記したように、玉貸機4において、制御装置を、カ
ード2の読み込み、更新及び管理装置6とのデータ伝送
を制御するメイン制御装置99と、球の貸し出し動作を制
御するローカル制御装置100とに分割したので、カード
2の偽造や売上データ等の改竄が防止できる。すなわ
ち、メイン制御装置99は、カード発行センター1で封印
して各パチンコ遊技店に配布するため、カード2に記憶
される有価データ等の記憶方法や記憶場所、CPU110での
演算処理方法、管理装置6との通信仕様、データの暗号
化の方法等が、パチンコ遊技機製造メーカー、遊技媒体
貸出装置製造メーカー、およびパチンコ遊技店に対して
も公開されない。また、ローカル制御装置100では、球
の貸し出し動作を制御するのみで、売上データ等の演算
は行なわない。したがって、パチンコ遊技店では、カー
ド2による売上データの水増し、例えば、実際には200
円に相当するパチンコ遊技球を貸し出したにもかかわら
ず、カード発行センター1に精算を要求する際には、あ
たかも400円分のパチンコ遊技球を貸し出したように見
せ掛けて請求するようなことが不可能となる。
第21図から第23図に管理装置6で管理する売上データ
の一実施例が示してある。
第21図は販売機売上ファイルの概略を示す構成図で、
カード販売機3においてカード2が発行されると、カー
ド販売機3の台番号、挿入されたカード2のカード種
別、紙幣識別装置32への受入金額、紙幣払出器33からの
払出し金額、没収したカード2の枚数が管理装置6に送
信される。これらデータは管理装置6において、カード
販売機一台毎のファイルとして記憶される。このカード
販売機一台毎のファイルは、売上、カード発行総数、各
種別カード毎の発行枚数、没収カード枚数、受入金額合
計、払出金額合計、モニタ情報からなる1日分のデータ
から構成されている。
また、カード販売機3から管理装置6へは異常が発生
した場合に、台番号とともにモニタ情報も送信される。
このモニタ情報は、16ビットからなり、異常情報を統括
する1ビットと、各ビットに対応する15個の異常情報と
からなる。そして、異常が回復された遊技店員によりリ
スタートスイッチ36が押されると、回復を表わすために
再度モニタ情報が送信される。
第22図は玉貸機売上ファイルの概略を示す構成図で、
玉貸機4において球が貸し出されると、玉貸機4の台番
号、挿入されたカード2の種別、購入金額が管理装置6
へ送信される。これらデータは管理装置6において、玉
貸機一台毎のファイルとして記憶される。この玉貸機一
台毎のファイルは、売上、購入時刻、カード種別、購入
金額、モニタ情報からなる1日分のデータから構成され
ている。
また、玉貸機4から管理装置6へは異常が発生した場
合に、台番号とともにモニタ情報も送信される。このモ
ニタ情報は、8ビットからなり、異常情報を統括する1
ビットと、各ビットに対応する4個の異常情報とからな
る。尚、残り3ビットは未使用である。そして、異常が
回復され遊技店員によりリスタートスイッチ123が押さ
れると、回復を表わすために再度モニタ情報が送信され
る。
第23図は、販売機売上データと玉貸機売上データとを
統括したコモンファイルの概略を示す構成図で、販売機
売上データ、玉貸機売上データが更新されるときに一緒
に更新される。このコモンファイルは、玉貸機売上ファ
イルに対応する玉貸機売上合計、購入回数合計、カード
種別毎の利用回数と、販売機売上データに対応する販売
機売上合計、カード発行枚数合計、各種別カード毎の発
行枚数合計と、玉貸機売上合計から販売機売上合計を差
引いた遊技店における実際の売掛金である売上演算値、
カード発行センター1において設定して伝送データの加
工に利用する暗号コード、年月日情報、球レート、およ
びワーキングエリアからなる。
尚、暗号データは日毎に変更してもよいし、球レート
を、管理装置6で変更可能に記憶させ、開店指令と同時
に玉貸機4に玉貸レートを送信するようにすれば、玉貸
機4の球レート設定スイッチが不要となる。
カード発行センター1へは、上記したコモンファイル
(販売情報の加算記憶値および使用有価価値情報の加算
記憶値を含む)を伝送するが、より詳細なデータが必要
な場合には、玉貸機売上ファイルおよび、販売機売上フ
ァイルの内容を付加して伝送してもよい。上記のファイ
ルを伝送することにより、遊技店はカード発行センター
1に玉貸機4の売上合計(売上演算値)の精算を要求す
ると共に、カード発行センター1では、当該遊技店にお
けるカード販売機3…でのカード売上合計を試算できる
のである。
また、店内伝送路7上または店外伝送路8上での売上
データの改竄を防止するため、カード発行センター1か
らの暗号により送信データのビットを並べ代える等し
て、売上データを加工すれば、遊技店におけるデータの
改竄を予防することができる。この暗号を日毎に変更す
れば、一層効果的である。
上記実施例は、パチンコ店において使用する球を貸し
出す遊技媒体貸出装置について説明したが、本発明にお
ける遊技媒体としては、球に限らず、遊技用コインなど
を貸し出すようにしてもよい。また、本実施例において
使用するカードは、プリペイドカードを使用する機構な
らばどのようなものにも使用でき、例えば、カード式の
封入球式パチンコ機、自動販売機等にも使用することが
できる。
〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明に係る遊技店における遊
技媒体貸出システムによれば、カード供給機関より供給
されたカード状記憶媒体を遊技者へ販売するカード状記
憶媒体販売機の制御を行なうカード記憶媒体販売制御手
段は、封入された金銭の判定制御機能を含む第1の販売
制御手段と、カード状記憶媒体に係わる販売情報の出力
制御機能を含む第2の販売制御手段とに分割構成される
ものとし、カード状記憶媒体に係わる有価価値が存在す
ることを条件に遊技者の所定操作に基づき所定数の遊技
媒体を排出し、遊技媒体の排出に係わる使用有価価値を
減算して使用有価価値情報を出力する遊技媒体貸出制御
手段は、遊技媒体の排出制御機能を含む第1の貸出制御
手段と、使用有価価値情報の出力制御機能を第2の貸出
制御手段とに分割構成されるものとし、これら分割構成
された第2の販売制御手段により出力されたカード状記
憶媒体の販売情報と、第2の貸出制御手段により出力さ
れた使用有価価値情報とを、遊技媒体貸出関連情報送信
手段が集計して、カード供給機関へ送信することとな
る。
この様に、カード状記憶媒体販売手段と遊技媒体貸出
制御手段を各々分割構成することにより、第2の販売制
御手段のカード状記憶媒体に係わる販売情報の出力制御
機能を秘匿した状態で、投入された金銭の判定制御機能
などを含む第1の販売制御手段をカード状記憶媒体販売
機のメーカが自社の裁量により設計・製造することが可
能となり、第2の貸出制御手段のカード処理機能や遊技
媒体の排出に係わる使用有価価値情報の出力制御機能を
秘匿した状態で、遊技媒体の排出制御機能を含む第1の
貸出制御手段を遊技機メーカや遊技媒体排出装置メーカ
が自社の裁量により設計・製造することが可能となる。
したがって、第2の販売制御手段及び第2の貸出制御
手段の制御内容を外部に公開しないようにすることで、
遊技店による売上データの改竄を未然に防止できるとと
もに、第1の販売制御手段並びに遊技媒体の排出機構や
第1の貸出制御手段をカード状記憶媒体販売機メーカ並
びに遊技機メーカ及び遊技媒体排出装置メーカが自社の
裁量により設計・製造できるので、従来通り、メンテナ
ンス用に予め遊技店に備えておくことにより、通常のメ
ンテナンス作業や球詰まり等に起因する簡単な修理作業
は勿論、重大な故障が生じた場合も制御装置をそっくり
交換すれば、修理作業を遊技店側で迅速に行うことが可
能となる。
これにより、カード供給機関にとっては、売上データ
の改竄等に起因した営業上の不利益を被る可能性が極め
て低くなり、遊技媒体貸出システムとしての信頼性を高
めることができ、遊技店にとっては、カード状記憶媒体
販売機や第2の販売制御手段並びに遊技媒体排出装置や
第2の貸出制御手段に単純なトラブルが発生しただけで
カード状記憶媒体販売機や遊技装置自体が使用不能にな
ることもないので、使用不能なカード状記憶媒体販売機
や遊技装置が多数発生して遊技店が著しく営業上の不利
益を受けるようなこともない。
さらに、カード状記憶媒体の販売情報および遊技媒体
の貸出に使用された有用有価価値情報を集計して遊技媒
体貸出関連情報送信手段によってカード供給機関へ出力
しているので、カード供給機関において、遊技店内で遊
技者若しくは遊技店側が不正なカード状記憶媒体を用い
て遊技媒体の貸出を行っている可能性を判断することが
でき、カード供給機関における損失を防止する対策を講
じることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図はパチン
コ遊技システム概念図、第2図は遊技店におけるシステ
ム構成図、第3図Aはカードの表面図、第3図Bはカー
ドの裏面図、第4図はカード販売機の正面図、第5図A
はカード発行装置の正面図、第5図Bはカード発行装置
の断面図、第6図はカードリーダの内部を示す側面図、
第7図はカード販売機の制御装置の概略ブロック図、第
8図から第10図はカード販売機の制御装置における処理
のフローチャート、第11図は管理装置の概略ブロック
図、第12図はキーボードの構成を示す説明図、第13図か
ら第14図は管理装置の制御装置における処理のフローチ
ャート、第15図は玉貸機の分解斜視図、第16図はカード
リーダライタの内部を示す側面図、第17図は球排出装置
の斜視図、第18図は玉貸機の制御装置の概略ブロック
図、第19図から第20図は玉貸機の制御装置における処理
のフローチャート、第21図は販売機売上ファイルの構成
図、第22図は玉貸機売上ファイルの構成図、第23図はコ
モンファイルの構成図。 図中、2……カード、3……カード販売機、4……玉貸
機、5……パチンコ機、6……管理装置、69……主記憶
装置、76……第2伝送制御装置。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A63F 7/02 G06K 17/00 G07F 17/32 G07F 7/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カード供給機関から供給されたカード状記
    憶媒体を用いて遊技装置での遊技に供する遊技媒体の貸
    出しを行う遊技店における遊技媒体貸出システムにおい
    て、 上記遊技店内に設置されたカード状記憶媒体販売機に遊
    技者が金銭を投入した際に所定金額に係わる有価価値を
    特定することが可能な情報を記憶したカード状記憶媒体
    を排出する制御を行い、又、排出されたカード状記憶媒
    体に係わる販売情報を出力するカード状記憶媒体販売制
    御手段と、 上記カード状記憶媒体に係わる有価価値が存在すること
    を条件に、遊技者の所定操作に基づき所定数の遊技媒体
    を排出し、又、該遊技媒体の排出に係わる使用有価価値
    を減算し、この減算された使用有価価値に応じた使用有
    価価値情報を出力する遊技媒体貸出制御手段と、を具備
    し、 上記カード状記憶媒体販売制御手段は、投入された金銭
    の判定制御機能を含む第1の販売制御手段及びカード状
    記憶媒体に係わる販売情報の出力制御機能を含む第2の
    販売制御手段に分割構成し、 上記遊技媒体貸出制御手段は、遊技媒体の排出制御機能
    を含む第1の貸出制御手段及び使用有価価値情報の出力
    制御機能を含む第2の貸出制御手段に分割構成し、 上記第2の販売制御手段により出力されたカード状記憶
    媒体の販売情報および上記第2の貸出制御手段により出
    力された使用有価価値情報を集計して上記カード供給機
    関へ送信する遊技媒体貸出関連情報送信手段を備えたこ
    とを特徴とする遊技店における遊技媒体貸出システム。
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