JPH0651072B2

JPH0651072B2 - カード式玉貸装置

Info

Publication number: JPH0651072B2
Application number: JP61088787A
Authority: JP
Inventors: 秀隆小林
Original assignee: 狭山精密工業株式会社
Priority date: 1986-04-17
Filing date: 1986-04-17
Publication date: 1994-07-06
Anticipated expiration: 2009-07-06
Also published as: JPS62246386A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明はパチンコ玉を貸出す玉貸機に関し、特にカー
ドを挿入することによりパチンコ玉を貸出すカード式玉
貸装置に関するものである。

（従来の技術）従来、島の両側のパチンコ台とパチンコ台間に併設され
た玉貸機は、硬貨や紙幣を識別して所定金額の貸玉を行
った後残金を払い戻す機構を備え、島の裏側にはパチン
コ玉の搬送機構をはじめ、各玉貸機に投入された紙幣や
硬貨を巡回、回収して所定箇所に送致する紙幣搬送装置
や釣銭払出し機、釣銭補給機等が所狭しと複雑に同居し
た現場で、回収される紙幣や硬貨が搬送路で渋滞して落
下したり紛失する等、現金管理に支障を来す問題点が多
発し、その狭い場所でのトラブル処理や保守点検が、難
作業でコスト高になることから広いスペースが望まれて
いた。それらの解決策として玉貸機の現金販売を廃止
し、現金搬送機構を不要とするカードによるキャッシュ
レス方式の玉貸装置が提案されていた。

（発明が解決しようとする問題）従来、この業界で一般に用いられているプリペイドカー
ドは、磁気ストライプ中に記録される金額データに全て
が依存されていてた為に、コピー等による不正防止手段
としてはカードの内容を複雑化することと、読み取り機
の判断基準を高度化する傾向にあった。然しながら、こ
の方法では僅かな汚れやかすり傷等にも反応してカード
が返却されることが判明し、精巧にコピーされたカード
の不正使用に対する防衛策は皆無とされていた。

本発明は、カード発行機、玉貸機、および残金払戻機に
より構成され、それぞれメモリを内蔵したカード発行機
と玉貸機、カード発行機と残金払戻機とがデータの登録
番号と金額との照合、並びに金額データの更新を行うこ
とによって、偽造カード等の不正による貸玉や残金の払
い戻防止を防止するカード式玉貸装置を提供することを
目的とする。

（課題を解決するための手段）本発明のカード式玉貸装置は、顧客の入金によって、登
録番号と金額のデータをメモリに格納し、該データを記
憶されたカードを発行するカード発行機と、前記カード
の挿入によって当該カードのデータを読み取り、読み取
ったデータと前記メモリのデータとを照合し、照合結果
その登録番号と金額のデータが一致した時に要求された
一定量の貸玉を行い、且つ前記メモリの金額を更新する
と共にカードに記憶している金額を更新した後カードを
返却するカードリーダ・ライタ機能を備えた玉貸機と、
前記カードの挿入によって当該カードのデータを読み取
り、読み取ったデータと前記メモリのデータとを照合
し、照合結果その登録番号と金額のデータが一致した時
に残金を払い戻し、且つ前記メモリのデータを抹消する
と共にカードに記憶しているデータを抹消するカードリ
ーダ・ライタ機能を備えた残金払戻機とを装備えたもの
である。

（作用）本発明によれば、顧客がカード発行機より購入したカー
ドを玉貸機に挿入すれば登録番号と金額が読み取られ、
カード発行機のメモリに格納された登録番号と金額のデ
ータが照合され、照合結果データの登録番号と金額が一
致せぬ場合は不正カードとして表示警報されるが、デー
タが一致すれば要求された一定量の貸玉が行われ、メモ
リとカードの金額は更新されカードは顧客に返却され
る。

また、カードを残金払戻機に挿入すれば登録番号と金額
が読み取られ、前記カード発行機メモリのデータと照合
され、データが一致せぬ場合は不正カードとして表示警
報されるが、データが一致すれば残金が払い戻され、カ
ード発行機に送信されてメモリのデータは抹消され、デ
ータが抹消されたカードは顧客に返還される。

上記カード発行機に内蔵されたメモリに格納されカード
に記憶されたデータは、登録番号と金額の両方を指し、
カードをメモリに照合した場合に、その登録番号と金額
の両方が共に一致することが条件でカードの真正性が証
明されるのである。

（実施例）この発明に係るカード式玉貸装置の一実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。

第１図は本発明の構成を示す機能ブロック図、第２Ａ図
はカード発行機の動作説明用フローチャート、第２Ｂ図
は玉貸機の動作説明用フローチャート、第２Ｃ図は残金
払戻機の動作説明用フローチヤート、第３Ａ図はカード
発行機の斜視図、第３Ｂ図は玉貸機の斜視図、第３Ｃ図
は残金払戻機の斜視図、第４図はカードの平面図であ
る。

このカード式玉貸装置に使用されるカードＡの磁気スト
ライブ中には、登録番号と金額がデータとして記憶され
る。尚、発行日付、店コード、暗証番号等のデータの記
憶、記入を妨げない。

Ｂはカード発行機１に内蔵されたメモリで、登録番号や
金額のデータが格納される。

カード発行機１の紙幣投入口１０で入金すれば、カード
発行機１は登録番号とカード金額をメモリＢに格納し、
該登録番号と金額を記憶させたカードＡをカード発行口
１１より発行する。且つ、このカード発行機１には、後
記する玉貸機２、残金払戻機３からのデータの照合並び
にデータの処理機能を有している。

尚、上記カードＡの登録番号は、カード発行時点で使用
されていないランダム番号が抽出され、顧客にも開示さ
れないカード固有の番号となっているので、登録番号の
盗用によるカード偽造等の不正行為が防止されている。

２は玉貸機で、カード挿入口２０にカードＡを挿入し、
希望する金額ボタン２２を押せばパチンコ玉が貸玉受取
口２１に貸出される。

また、この玉貸機２に不正カードを使用すれば表示部２
３に不正カードである旨表示される。

更に、この玉貸機２は挿入されたカードＡの登録番号、
金額を読み取る読み取り機能、並びに使用した金額の減
額分を更新して書換える書換え機能（カードリーダ・ラ
イタ機能）を有している。

３は残金払戻機で、カード発行機１で購入したカードＡ
を精算する場合、カード挿入口３０に該カードＡを挿入
すると、該カードＡの登録番号と金額を上記カード発行
機１のデータと照合され、適正カードであれば残金払出
口３１に釣銭が残金として払い戻される。不適正カード
であればその旨が表示部３２に表示される。

また、残金払戻機３にも玉貸機２と同様にカードリーダ
・ライタ機能を有している。

次に第２Ａ図に示すカード発行機１の動作を説明するフ
ローチヤートについて記述する。

ステップｎ１でカード発行並びにデータ処理をスタート
する。ステップｎ２で顧客が入金したか否かの判断を問
われ、Ｙｅｓ（以下、Ｙと略記する）ならばカード発行
機１に登録番号並びに例えば１０００円の金額を記憶
し、カードＡに該登録番号と金額を記憶させ、該カード
Ａをカード発行口１１より発行して終了する（ステップ
ｎ３〜ｎ６）。前記ステップｎ２で入金がＮｏ（以下、
Ｎと略記する）ならばステップｎ７に移り、玉貸機２及
び残金払戻機３よりデータ受信の有無が問われ、Ｎなら
ばステップｎ２にリターンし、Ｙならば前記玉貸機２及
び残金払戻機３よりの登録番号の照合か否かが問われ
（ステップｎ８）、Ｙならばカード発行機１の登録番号
を送信して終了する（ステップｎ９〜ｎ１０）。

また、上記ステップｎ８でＮならばステップｎ１１に移
り、玉貸機２で貸出した玉金額の更新か否かを問われ、
Ｎならばステップｎ２にリターンするが、Ｙならばカー
ド発行機１の記憶を更新して終了する（ステップｎ１２
〜ｎ１３）。

次に第２Ｂ図に示す玉貸機２の動作を説明するフローチ
ヤートについて記述する。

ステップｓ１で玉貸機２のカード挿入口２０にカードＡ
を挿入するとステップｓ２に移り、挿入されたカードＡ
の登録番号と金額が読み取られ、そのデータがカード発
行機１に送信されてメモリＢと照合され、適正カードか
否かが判断される（ステップｓ３〜ｓ６）。

ステップｓ６で適正カードならば金額ボタン２２を操作
で貸玉が行われ、同時にメモリＢにデータが送信され、
カードＡはその金額が更新されて返却される（ステップ
ｓ７〜ｓ１１）。

尚、上記ステップｓ６で不適正カードと判断された場
合、表示部２３に不適正カードである旨表示して終了と
なる（ステップｓ１２〜１３）。

次に第２Ｃ図に示す残金払戻機３の動作を説明するフロ
ーチヤートについて記述する。

残金払戻機３のカード挿入口３０にカードＡを挿入する
（ステップａ１）。挿入されたカードＡの登録番号と金
額が、該残金払戻機３に内蔵されたカードリーダが読み
取られ、そのデータがカード発行機１に送信されてメモ
リＢと照合され、適正カードか否かが判断される（ステ
ップａ２〜ａ６）。

ステップａ６で適正カードなら残金の払い戻しが行われ
ると同時にメモリＢにデータが送信され、カードＡはそ
の登録番号、金額が抹消され、カードＡが残金払戻機３
に回収されて精算は終了する（ステップａ７〜ａ１
１）。

尚、上記ステップａ６で不適正カードと判断された場
合、表示部２３に不適正カードである旨表示し、不適正
カードを返却して終了する（ステップａ１２〜ａ１
３）。

以上説明した本発明に係「カード式玉貸装置」に就いて
更に詳しく下記説明する。

本発明のカード式玉貸装置は、ランダムな登録番号と金
額のデータを格納したメモリを内蔵し該データをカード
に記憶させて発行するカード発行機と、該カードで貸玉
または精算する玉貸機及び残金払戻機から成り、上記カ
ード発行機から発行されたカードはメモリに格納された
データを記憶しているので、玉貸機並びに残金払戻機に
挿入されたカードとメモリのデータは一致する。

即ち、挿入カードは登録番号と金額の双方が照合され、
双方が一致すればカードの真正性が証明され、貸玉や残
金の清算が可能となる。

また、カードの登録番号は桁数も任意な暗号的な乱数で
あり、且つ発行時点で使用されていない番号が発行され
るものであるから、加工技術で磁気ストライプ中のデー
タに依存した防犯化を考慮する必要もなく、その登録番
号によりカードの偽造、贋造等の不正行為防止が奏功す
る。

始めに、顧客がカード発行機１の紙幣投入口１０に１０
００円札を挿入すると、仮に登録番号６１４１、金額１
０００円、および該カード発行の年月日が該カード発行
機１にデータとして記憶され、同データを記憶させたカ
ードＡがカード発行口１１より発行される（第４図のカ
ードＡ参照）。

本実施例では、カード発行機１で発行できるカード金額
は１０００円としたが、１００円から１００００円まで
自由に選択できることが望ましい。

次に、顧客が前記カードＡを玉貸機２のカード挿入口２
０に挿入すると６１４１、１０００円の登録番号と金額
が読み取られ、カード発行機１のメモリＢに該データを
送信し、該メモリＢと照合してカードの真正性のチェッ
クを行い、合致すれば真正性が証明された適正カードで
あり、玉貸機正面の選択ボタン２２を操作すればその金
額に相当する貸玉が行われる。

この場合、選択ボタン２２を操作する代わりに、カード
Ａを挿入すると１００円分の貸玉が行われカードＡが返
却されるようにしてもよい。

また、貸玉が仮に２００円分行われたならば、カード発
行機１のメモリＢに６１４１のカードＡの金額を１００
０円から８００円に更新する旨を送信し、玉貸機２の書
換え機能はカードＡの金額を１０００−２００＝８００
円に更新し、この６１４１のカードＡは顧客に返却され
る。

然し、挿入されたカードＡの登録番号と金額がカード発
行機１のメモリＢのデータと相違した時は不適正カード
と判断され玉貸機２の表示部２３にその旨表示される。
この場合の玉の貸出しはなく、不適正カード表示と同時
に警報することもできる。

顧客が１０００円分のカードＡを購入し、２００円分の
プレーをして精算をする際は、該カードＡを残金払戻機
３のカード挿入口３０に挿入すると６１４１、１０００
円の登録番号と金額が読み取られ、カード発行機１のメ
モリＢに該データを送信し、該カード発行機１のデータ
と照合して適正カードか否かの判断を行い、適正カード
であれば残金払出口３１から残金８００円が払い出さ
れ、カード発行機１のメモリＢに登録番号６１４１のカ
ードＡは残金を払い出し金額が０になった旨を送信する
と共に、該残金払戻機３の書換え機能はカードＡのデー
タである登録番号及び金額を抹消し、該カードＡを残金
払戻機３内に取り込み、適正カードが不正に使用される
ことを防止する。

然し、上記残金払戻機３に挿入されたカードＡの登録番
号と金額がカード発行機１のメモリＢのデータと相違し
た時は不適正カードと判断され、残金払戻機３の表示部
３２にその旨表示される。この場合の残金の払い戻はな
く、不適正カード表示と共に警報することも可能であ
る。

（発明の効果）本発明に係るカード式玉貸装置によれば、顧客がカード
を購入する時のカード発行機とカード精算時の残金払戻
機回りの現金管理に対し、従来、台間玉貸機に投入され
た現金が島を循環して金庫に回収される間、搬送障害や
落下紛失はたまた盗難にいたるまでのトラブルを回避し
なければならぬ現金管理とは大幅に異なり、最小限の現
金管理で現金の紛失や盗難もなく、貸玉と売上集計が正
確に合致する遊技場の経営向上に資する効果は甚大なる
ものがある。

また、本発明のカード式玉貸装置はランダムな登録番号
と金額とからなるデータをメモリに格納し、該メモリを
内蔵したカード発行機から発行されたカードを玉貸機並
びに残金払戻機に挿入すると、カードリーダ・ライタに
よりカードの登録番号と金額のデータ双方をメモリのデ
ータと照合してカードの真正性をチェックし、適正カー
ドが否かを即時に判断して適正カードならば貸玉と釣銭
及び残金の支払処理が行われ、且つ、貸玉金額の差額が
更新されたカードが顧客に返却される。また、データが
合致しなければ不適正カードと判断され、その旨表示さ
れ、警告されるので不正行為は防止される。

尚、カードに記憶される登録番号は、顧客にも開示しな
い暗号的な乱数を登録番号としたものであるから、カー
ドの加工等で防犯化する必要なく、その登録番号により
カードの偽造、贋造等の不正行為が防止される効果は顕
著である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構成を示す機能ブロック図、第２Ａ図
はカード発行機の動作説明用フローチャート、第２Ｂ図
は玉貸機の動作説明用フローチャート、第２Ｃ図は残金
払戻機の動作説明用フローチャート、第３Ａ図はカード
発行機の斜視図、第３Ｂ図は玉貸機の斜視図、第３Ｃ図
は残金払戻機の斜視図、第４図はカードの平面図であ
る。Ａ……カード、Ｂ……メモリ１……カード発行機、２……玉貸機３……残金払戻機

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】顧客の入金によって、登録番号と金額のデ
ータをメモリに格納し、該データを記憶させたカードを
発行するカード発行機と、前記カードの挿入によって当
該カードのデータを読み取り、読み取ったデータと前記
メモリのデータとを照合し、照合結果その登録番号と金
額のデータが一致した時に要求された一定量の貸玉を行
い、且つ前記メモリの残高を更新すると共にカードに記
憶している残高を更新した後カードを返却するカードリ
ーダ・ライタ機能を備えた玉貸機と、前記カードの挿入
によって当該カードのデータを読み取り、読み取ったデ
ータと前記メモリのデータとを照合し、照合結果その登
録番号と金額のデータが一致した時に残金を払い戻し、
且つ前記メモリのデータを抹消すると共にカードに記憶
しているデータを抹消するカードリーダ・ライタ機能を
備えた残金払戻機とを装備してなるカード式玉貸装置。