JPH073265B2 - シングルレバー式切換弁付ディスク形混合栓 - Google Patents

シングルレバー式切換弁付ディスク形混合栓

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JPH073265B2
JPH073265B2 JP61008715A JP871586A JPH073265B2 JP H073265 B2 JPH073265 B2 JP H073265B2 JP 61008715 A JP61008715 A JP 61008715A JP 871586 A JP871586 A JP 871586A JP H073265 B2 JPH073265 B2 JP H073265B2
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movable
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movable disk
water
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晴男 礒田
俊二 川村
明俊 川崎
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ヤンマー産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、シングルレバー式の、切換弁を付設したディ
スク形混合栓に関する。
〔従来の技術とその問題点〕
周知のごとく、湯水混合栓において、セラミックからな
る、固定ディスクと可動ディスクの2枚のディスクから
なり、該可動ディスクにシングルレバーを係合して操作
することにより、開閉栓や、湯水の温度および吐出量の
調整を行うものが知られている(例えば、実開昭55−12
7175号公報、特開昭57−43070号公報、実開昭59−10107
2号公報、実公昭59−32769号公報、特公昭60−46303号
公報、または実開昭60−86675号公報等参照)。
かかるシングルレバー式混合栓は、シングルレバーでも
って、吐出量を調節するとともに、その温度も希望する
ものに操作でき、しかも、吐出量を増減しても、希望温
度はそのままとなる便利さを有しているので、重宝がら
れ普及されている。
しかしなから、かかる混合栓では、シングルレバーと可
動ディスクとの係合を次のように構成している。
すなわち、シングルレバーの先端部にすりこぎ状係合棒
を設け、可動ディスクの上面に凹部を設け、このすりこ
ぎ状係合棒の先端を凹部に挿入して両者を係合した構成
にしている。したがって、かかる係合機構では、 1)すりこぎ状係合棒が可動ディスクの上面に直交した
状態と傾斜した状態とでは、シングルレバーの操作量
と、固定ディスクに対する可動ディスクの摺動量とが相
違し、シングルレバーを操作する手応えに相違をきた
す。
2)係合にスリップを生じる。
3)固定ディスクに対する可動ディスクの回転摺動と往
復摺動とが混成されているので、固定ディスクに穿設さ
れた各種の孔の開口位置を離しておかなければ、湯水の
混合制御が困難となり、その結果、開口位置を離すこと
により、これらのディスクを大径化する。
という問題があった。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本発明は、かかる問題を解消しようとしてなされ
たもので、その要旨とするところは、底部に水および湯
連通孔(4a)、並びに、シャワーおよび蛇口吐出孔(5
a)(8a)をもつ有底円筒状カートリッジ本体(2)
と、これらの孔(4a)(5a)(8a)とそれぞれ連通する
固定ディスク用水および湯導入孔(11)(12)、並び
に、シャワーおよび蛇口排出口(13)(14)を設け、か
つ、カートリッジ本体(2)内に固定されたセラミック
製固定ディスク(10)と、該固定ディスク(10)上で密
接摺動し、かつ、前記固定ディスク用水および湯導入孔
(11)(12)の両者に連通して温度調節する可動ディス
ク用温度調節孔(16)と、前記固定ディスク用シャワー
および蛇口排出口(13)(14)にそれぞれ連通する可動
ディスク用吐出孔(17)(18)とを設け、しかも固定デ
ィスク(10)より小径に形成したセラミック製可動ディ
スク(15)と、該可動ディスク(15)上で密接摺動し、
かつ、前記可動ディスク用温度調節孔(16)および2つ
の可動ディスク用吐出孔(17)(18)を適宜合流させる
凹室(20)を形成したセラミック製切換ディスク(19)
と、該切換ディスク(19)上に固着されたラック体(2
3)と、前記可動ディスク(15)をその足(30)により
抱持し、かつ、切換ディスク(19)およびラック体(2
3)をその内部空間に内蔵し、しかも、その上部に、前
記ラック体(23)に噛合した扇形歯車(24)のウエブ側
面が回転摺動自在に嵌合された長孔(39)をもつ制御摺
動筒(29)と、前記扇形歯車(24)に連結され、かつ、
前記カートリッジ本体(2)に対し回動自在に支持され
た部材(26),(27)によって枢支されたシングルレバ
ー(36)と、からなり、シングルレバー(36)の操作に
より、可動ディスク(15)を回動摺動と往復摺動とに分
けて摺動させることを特徴とするシングルレバー式切換
弁付ディスク形混合栓にある。
〔実施例〕
以下、本発明を添付図面に示す実施例により詳細に説明
する。
第1図および第2図において、鋳物で成形された混合栓
本体1内にプラスチック製の有底円筒状カートリッジ本
体2を内蔵し、該混合栓本体1を蓋体3で螺着し固定し
ている。該混合栓本体1の底部には、側方より水道管お
よび温水器からの導管がそれぞれ連通されている。図示
では、水道管に連通する連通孔4のみを図示し、温水器
よりの連通孔は図上重なるので省略している。また、混
合栓本体1の底部には、シャワーヘッド(固定式シャワ
ーでもよい)5へ連通するシャワー吐出孔6と、蛇口7
へ連通する蛇口吐出孔8を開設している。
次に、前記有底円筒状カートリッジ本体2の底部には、
前記混合栓本体1の水道管用連通孔4、温水器用連通
孔、シャワー吐出孔6および蛇口吐出孔8にそれぞれ連
通するよう、水および湯連通孔4a、および2個の吐出孔
5a,8aを開設し、これら孔4a,5a,8aにそれぞれリングパ
ッキン9を嵌合・固着して、それぞれの端部を突出させ
ている。
これらリングパッキン9,9…に載置・嵌合する固定ディ
スク10は、該カートリッジ本体2内に固定されている。
該固定ディスク10は、前記カートリッジ本体2の内径と
略同一の円板状に形成され、第4図(イ)にも示すよう
に、固定ディスク用孔として、ハの字位置に開設された
湯導入孔11および水導入孔12、中央にシャワー用排出口
13および、円弧状の蛇口用排出口14をそれぞれ開口して
いる。
該固定ディスク10上で密接摺動する可動ディスク15は、
第4図(ロ)にも示すように、該固定ディスク10の径よ
り小径の円板状に形成され、前記湯導入孔11および前記
水導入孔12の両者が同時に連通する、可動ディスク用温
度調節孔として、湯水連通孔16、可動ディスク用吐出孔
として、前記シャワー用排出口13と連通するシャワー用
連通孔17、および前記蛇口用排出口14と連通する蛇口用
連通孔18をそれぞれ開口している。
該可動ディスク15上で密接摺動する切換ディスク19は、
第4図(ハ)にも示すように、その長径の円弧部が可動
ディスク15の径より小径の略小判形に形成され、その下
面側に混合室としての凹室20を形成し、該凹室20の中央
に孤島状に閉塞部21を突設している。該凹室20は前記湯
水連通孔16、シャワー用連通孔17および蛇口用連通孔18
の各開口部に合致可能に凹設されている。
なお、前記固定ディスク10、可動ディスク15および切換
ディスク19はそれぞれセラミックで成形されている。
前記切換ディスク19上には、その上面で略小判形長径の
中央に沿って設けられた凹溝の底に、ラック22を刻設し
たラック体23を接着剤で固着している。該ラック22には
扇形歯車24が噛合している。該扇形歯車24は歯車支点ピ
ン25でもって、中蓋26より吊下された舌片27に枢支され
ている。該中蓋26は前記カートリッジ本体2に着脱かつ
回動自在に嵌合28されている。該中蓋26とラック体23と
の間で、制御用摺動体としての摺動筒29が摺動自在に挟
持されている。該摺動筒29の上方は厚肉部31となってお
り、下方は足30が延設されている。なお、該足30は円筒
でも、対置する2本の足でもよい。該足30で前記可動デ
ィスク15を連動連結するため抱持している。したがっ
て、摺動筒29の内部空間で前記切換ディスク19およびラ
ック体23を回動および往復動可能にしている。
該摺動筒29の厚肉部31の長孔39の一部内端にはR部32が
形成され、該R部32に前記扇形歯車24の一端33が当接
し、該一端33に続くウェブ(腹板)には傾斜当接面34を
形成している。一方、該R部32に続く長孔39の内面には
凹部35を形成している。
前記扇形歯車24にはレバー36が延設され、該レバー36
は、前記蓋体3の開口部37、中蓋26の開口部38および厚
肉部31の長孔39を貫通している。該レバー36に把持部40
が連設している。これら開口部37,38,および長孔39の大
きさは、レバー36の回動および往復動に支障ない大きさ
に開口しているが、特にこの長孔(横溝)39は、該摺動
筒29の舌片27が当接しない大きさに成形するとともに、
扇形歯車24のウェブの側面が摺動するよう形成してい
る。
次に、本実施例による湯水混合栓の止水・吐出量の調整
および温度調整、更にはシャワーヘッド5または蛇口7
への切換の操作について述べる。
〔止水〕
止水は、第3図(イ)図示のように、レバー36を図中左
へ倒す。すなわち、レバー36で歯車支点ピン25を支点と
して扇形歯車24を図中反時計方向に回転させる。その結
果、ラック22および切換ディスク19が図中右方へ直線状
に摺動し、摺動筒29の内壁に当接し、次いで、摺動筒29
とともに、カートリッジ本体2の内壁に当接して停止す
る。その位置が止水の位置である。すなわち、摺動筒29
と一体に摺動していた可動ディスク15が固定ディスク10
の湯導入孔11および水導入孔12を閉塞し、止水状態とな
る。なお、かかる止水状態においては、扇形歯車24の他
方の傾斜当接面34が中蓋26の下平面に当接し、レバーー
36がいわゆるロックされた状態となる。
〔蛇口の開栓〕
蛇口7の開栓は、第2図示のように、レバー36を図中垂
直の状態にする。すなわち、前記止水におけるレバー36
がロックされた状態から、レバー36を垂直状態に起こす
と、扇形歯車24が図中時計方向に回転し、ラック22と噛
合いながら、該扇形歯車24の傾斜当接面34がR部32を押
すので、ラック22および切換ディスク19は摺動筒29に対
し相対移動をすることなく、ラック22および切換ディス
ク19は摺動筒29と一体となって図中左方へ摺動する。そ
して、摺動筒29がカートリッジ本体2の内壁に当接す
る。この位置が蛇口7の開栓となる(第1図参照)。す
なわち、固定ディスク10の湯導入孔11および水導入孔12
は可動ディスク15の湯水連通孔16と連通し、湯水連通孔
16は切換ディスク19の凹室20と連通し、そして、湯水は
シャワー用連通孔17を閉塞している閉塞部21を迂回し
て、可動ディスク15の蛇口用連通孔18を通り、固定ディ
スク10の蛇口用排出口14へ連通する。
〔シャワーヘッドの開栓〕
シャワーヘッド5の開栓は、前記蛇口7の開栓状態か
ら、第3図(ロ)に図示するように、レバー36を図中右
へ更に倒す。すなわち、扇形歯車24を図中時計方向に回
転させる。その結果、摺動筒29はカートリッジ本体2の
内壁に当接していることから、ラック22および切換ディ
スク19が図中左方に直線状に摺動し、摺動筒29の内壁に
当接する。この位置からシャワーヘッド5の開栓とな
る。すなわち、切換ディスク19の閉塞部21でシャワー用
連通孔17を開栓するとともに、切換ディスク19の周囲を
形成する肉部によって、可動ディスク15の蛇口用連通孔
18を閉栓する。
〔温度調節〕
レバー36を、第1図示のb方向、すなわち、添付各図面
の紙面に直角方向に回動させると、中蓋26が回動すると
ともに、扇形歯車24のウェブの側面で長孔39の内面を押
圧し、摺動筒29を回動する(これを首振りと称する)。
したがって、可動ディスク15が固定ディスク10上を密接
しながら回動する。なお、この回動の際、ラック本体23
および切換ディスク19は一体となって回動するので、切
換ディスク19と可動ディスク15との位置関係は変わらな
い。その結果、湯水連通孔16に対する湯導入孔11および
水導入孔12との開口面積が増減し、湯水の温度を調節す
る。
なお、本実施例では、摺動筒29がいかなる位置に摺動し
ても、固定ディスク10に開設した湯導入孔11、水導入孔
12、シャワー用排出口13および蛇口用排出口14の開口を
摺動筒29が常に、覆っているが、本発明はこれに限ら
ず、摺動筒29の径を小径として、かつ、切換ディスク19
の閉塞部21を省略して、シャワー用排出口13、または蛇
口用排出口14のいずれか一方を、例えば、第5図に示す
切欠43を形成した切欠ディスク10'を使用して、摺動筒2
9よりはみ出た位置に開口し、カートリッジ本体2と摺
動筒29との間の空間を混合室に使用して、該混合室から
例えば、蛇口用排出口14へ連通させてもよい。この場合
は、該混合室および蛇口用排出口14が大きくとれるの
で、大量の湯水が放出できる。また、この場合、かかる
混合室のシール対策の一つとして、第6図示のような構
造にしてもよい。すなわち、第6図に示すように、前記
歯車支点ピン25を拡径したシール用歯車支点ピン25'と
し、前記中蓋26の開口部38を縮径した、円孤42を有する
シール用開口部38'とするとともに、レバー36の揺動を
許容する傾斜拡径部44を形成し、該シール用歯車支点ピ
ン25'と該シール用開口部38'に枢支し(したがって、前
記舌片27は必要でない)、該シール用歯車支点ピン25'
とシール用開口部38'と密接揺動させ、混合室のシール
としてもよい。
なお、本実施例は、固定ディスク10を円板体で構成して
いるが、本発明はこれに限らず、リングパッキン9をセ
ラミック製として延長し、これに可動ディスク15を直接
摺動させてもよい。
〔発明の効果〕
本発明によれば、 固定ディスクに対する可動ディスクの摺動を、ラック
本体と扇形歯車との噛合い、および、扇形歯車のウエブ
側面と長孔の側面との当接により、回動摺動および往復
摺動に峻別して行うので、確実な作動ができて、シング
ルレバーの操作に手応えが得られると共に、固定ディス
クに穿設された各種の孔を近づけても、湯水混合制御が
でき、ひいては、ディスクを大径化しない。
特に、ラック体と扇形歯車との噛合であるので、係合
にスリップは生ぜず係合面積が大となり、蛇口排出口が
増えてシングルレバーのいかなる位置にきても、係合が
確実となる。
更に、扇形歯車の回転中心点の直下にラック体の係合
位置がくるので、係合が確実となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の全体側面図、第2図は要部拡
大断面図、第3図(イ)は止水状態の断面図、同(ロ)
は蛇口吐出状態の断面図、第4図は各ディスクの平面
図、第5図は別の実施例の固定ディスクの斜視図、第6
図は別の実施例のレバー近傍断面図を示す。 2…カートリッジ本体、4a……湯連通孔、5a,8a……吐
出孔、10…固定ディスク、11……湯導入孔、12……水導
入孔、13……シャワー用排出口、14……蛇口用排出口、
15…可動ディスク、16……湯水連通孔、17……シャワー
用連通孔、18……蛇口用連通孔、19……切換ディスク、
20……凹室、22……ラック、24……扇形歯車、29……摺
動筒、36……レバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−43070(JP,A) 特開 昭48−29021(JP,A) 実開 昭55−127175(JP,U) 実開 昭59−101072(JP,U) 実公 昭59−32769(JP,Y2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底部に水および湯連通孔(4a)、並びに、
    シャワーおよび蛇口吐出孔(5a)(8a)をもつ有底円筒
    状カートリッジ本体(2)と、 これらの孔(4a)(5a)(8a)とそれぞれ連通する固定
    ディスク用水および湯導入孔(11)(12)、並びに、シ
    ャワーおよび蛇口排出口(13)(14)を設け、かつ、カ
    ートリッジ本体(2)内に固定されたセラミック製固定
    ディスク(10)と、 該固定ディスク(10)上で密接摺動し、かつ、前記固定
    ディスク用水および湯導入孔(11)(12)の両者に連通
    して温度調節する可動ディスク用温度調節孔(16)と、
    前記固定ディスク用シャワーおよび蛇口排出口(13)
    (14)にそれぞれ連通する可動ディスク用吐出孔(17)
    (18)とを設け、しかも固定ディスク(10)より小径に
    形成したセラミック製可動ディスク(15)と、 該可動ディスク(15)上で密接摺動し、かつ、前記可動
    ディスク用温度調節孔(16)および2つの可動ディスク
    用吐出孔(17)(18)を適宜合流させる凹室(20)を形
    成したセラミック製切換ディスク(19)と、 該切換ディスク(19)上に固着されたラック体(23)
    と、 前記可動ディスク(15)をその足(30)により抱持し、
    かつ、切換ディスク(19)およびラック体(23)をその
    内部空間に内蔵し、しかも、その上部に、前記ラック体
    (23)に噛合した扇形歯車(24)のウエブ側面が回転摺
    動自在に嵌合された長孔(39)をもつ制御摺動筒(29)
    と、 前記扇形歯車(24)に連結され、かつ、前記カートリッ
    ジ本体(2)に対し回動自在に支持された部材(26),
    (27)によって枢支されたシングルレバー(36)と、 からなり、シングルレバー(36)の操作により、可動デ
    ィスク(15)を回動摺動と往復摺動とに分けて摺動させ
    ることを特徴とするシングルレバー式切換弁付ディスク
    形混合栓。
JP61008715A 1986-01-18 1986-01-18 シングルレバー式切換弁付ディスク形混合栓 Expired - Lifetime JPH073265B2 (ja)

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