JP2557671Y2 - 混合コツク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】本考案は、混合物の比率と流量と
を調整するためのデイスクを具備する混合コツクに関す
る。 【従来技術及びその課題】英国特許出願第２，１０８，
６３４号Ａは、固定セラミツクス製デイスクと前記固定
デイスクに対して移動および回転可能なセラミツクス製
デイスクとを有し、これにより混合物の比率の調整が可
能である混合コツクを開示している。前記可動デイスク
は固定デイスクの中の穴と相互工作する２つの穴を具備
し、これにより温水と冷水との経路が分離される。温水
と冷水の供給も放出もそれぞれ、混合コツクの端壁の中
の穴を通して行なわれる。本考案の目的は生産コストが
下げられると同時に混合コツクをより小さく作ることが
できる手段を示すことである。 【課題を解決するための手段】本考案によると、上記の
とおりの課題が、ハウジングと、該ハウジング内に設置
された固定デイスク及び可動デイスクとを具備し、該固
定デイスクが、それぞれ該ハウジングの端壁に形成され
た温水入口、冷水入口及び第１の出口と連通している３
つの穴を有し、該ハウジングが更に別個の第２の出口を
有し、該可動デイスクが、回転押し機構によって該固定
デイスクに対して移動及び回転が可能であり、該回転押
し機構が、単一の出っ張りハンドルによって制御され、
温水及び冷水の比率及び排水量を調整し、該可動デイス
クが、該固定デイスクに隣接した面に形成された１つの
凹部を有し、該凹部によって、上記入口の一方と該第１
の出口とを連結することができ、該可動デイスクが、上
記入口の他方と該第２の出口とを選択的に連結せしめる
ことができ、該凹部が該固定デイスクの縁部及び該入口
の他方に重ならないように、該可動デイスクが制限され
ていて、温水及び冷水の流れの分離が維持されおり、該
可動デイスクが該入口の他方と該第２の出口とを連結す
る位置にあるときに、水流が、該入口の他方から該可動
デイスクの縁を回り該第２の出口に流れるように、該可
動デイスクが形状付けられていることを特徴とするデイ
スクを具備する混合コックを提供することによつて、解
決される。 【実施例】本考案を、添付図面を参照して以下に更に説
明する。図１に示される混合コツクは端壁７を有する外
部ハウジング６を具備し、３つの穴８、９及び１０が端
壁に設けられており、１つの穴１１が側壁に設けられて
いる。穴８は温水の供給のためのパイプと連通する温水
入口であり、穴１０は冷水の供給のためのパイプと連通
する冷水入口であり、穴９及び１１はそれぞれ冷水及び
温水のための第１及び第２の出口である。調整機構は、
端壁７の中の穴８、９及び１０に対応する３つの穴１
２、１３及び１４を有するセラミツクス製固定デイスク
１を具備する。パツキング１５は固定デイスクの３つの
穴１２、１３及び１４の間の密封を提供する。パツキン
グ１６は端壁７の中の穴８、９及び１０の間の密封を提
供する。固定デイスク１は、その３つの穴１２、１３及
び１４が内部ハウジングの３つの穴１８、１９及び２０
および外部ハウジングの３つの穴８、９及び１０に常に
対応するように、ハウジングの中に固定される。セラミ
ックス製可動デイスク２は、回転押し機構３、４及び５
によつて固定デイスク１に対して移動および回転可能で
ある。固定デイスク１の冷水のための入口である穴１４
は、可動デイスク２の凹部２１を介して第１の出口であ
る穴１３に連通する。可動デイスク２の動きは、凹部２
１が決して固定デイスク１を越えて延びず、固定デイス
ク１の温水のための穴１２と連通することができないよ
うに、制限される。このように可動デイスク２の動きを
制限することにより、温水は常に冷水から分離される。
可動デイスク２が穴１２から離れて動くとき、温水は内
部ハウジングと外部ハウジングのそれぞれの穴２２及び
１１を通つて自由に排出されることができる。このよう
に単一ハンドル式混合コツクが提供されて、単に２つの
デイスクを具備するだけで、その中で温水と冷水との分
離が維持され、冷水は可動デイスク２の凹部２１を通つ
て流れ、一方前記温水は固定デイスク１の穴１２を通つ
て流れる。この穴１２は、可動デイスク２を固定デイス
ク１の穴１２から離すように動かすことにより開かれ
る。図３、４、５、７、８及び９に示されるように、２
つのデイスク１及び２は、可動デイスク２の回転により
温水と冷水の混合比率を変化させ、可動デイスクの半径
方向の動きにより全流量を変化させるような方式で形成
される。閉鎖位置において、水を混合コツクから排出す
ることなしに調整ハンドルを回転することが可能である
ことに注目すべきである。本考案に従えば、小さなデイ
スクを有する比較的簡単な構造の手段により温水と冷水
との分離を維持することが可能である。本考案に従う混
合コツクは、本考案の範囲から逸脱せずに多くの様式に
変化され得る。

【図面の簡単な説明】 【図１】本考案の好適実施例に従う単一ハンドル式混合
コツクのための調整機構の部分断面図。 【図２】可動デイスクの断面図及び平面図。 【図３】固定デイスクの断面図及び平断面図。 【図４】閉鎖混合位置における２つのデイスクを示す
図。 【図５】開放混合位置におけるデイスクを示す図。 【図６】冷水が止められた位置におけるデイスクを示す
図。 【図７】冷水が出された位置におけるデイスクを示す
図。 【図８】温水が止められた位置におけるデイスクを示す
図。 【図９】温水が出された位置におけるデイスクを示す
図。 【符号の説明】 １ 固定デイスク ２ 可動デイスク ３ 回転押し機構 ６ 外部ハウジング ７ 端壁 ８ 穴 ９ 穴 １０ 穴 １１ 穴 １３ 穴 １４ 穴 ２１ 凹部

Claims (1)

1. (57)【実用新案登録請求の範囲】 １．ハウジングと、該ハウジング内に設置された固定デ
   イスク及び可動デイスクとを具備し、 該固定デイスクが、それぞれ該ハウジングの端壁に形成
   された温水入口、冷水入口及び第１の出口と連通してい
   る３つの穴を有し、 該ハウジングが更に別個の第２の出口を有し、 該可動デイスクが、回転押し機構によって該固定デイス
   クに対して移動及び回転が可能であり、 該回転押し機構が、単一の出っ張りハンドルによって制
   御され、温水及び冷水の比率及び排水量を調整し、 該可動デイスクが、該固定デイスクに隣接した面に形成
   された１つの凹部を有し、 該凹部によって、上記入口の一方と該第１の出口とを連
   結することができ、 該可動デイスクが、上記入口の他方と該第２の出口とを
   選択的に連結せしめることができ、 該凹部が該固定デイスクの縁部及び該入口の他方に重な
   らないように、該可動デイスクが制限されていて、温水
   及び冷水の流れの分離が維持されおり、 該可動デイスクが該入口の他方と該第２の出口とを連結
   する位置にあるときに、水流が、該入口の他方から該可
   動デイスクの縁を回り該第２の出口に流れるように、該
   可動デイスクが形状付けられていることを特徴とするデ
   イスクを具備する混合コック。