JPH07316342A - 光触媒含有合成樹脂組成物及び該組成物層を含む積層体 - Google Patents
光触媒含有合成樹脂組成物及び該組成物層を含む積層体Info
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- JPH07316342A JPH07316342A JP13792894A JP13792894A JPH07316342A JP H07316342 A JPH07316342 A JP H07316342A JP 13792894 A JP13792894 A JP 13792894A JP 13792894 A JP13792894 A JP 13792894A JP H07316342 A JPH07316342 A JP H07316342A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 合成樹脂に光触媒としての酸化チタンを０．
００１〜１．０重量％、又は更に脱臭剤としての疎水性
ゼオライトを０．１〜５．０重量％含有させてなる合成
樹脂組成物。 【効果】 酸素吸収、抗菌、脱臭、浄化等に優れてい
る。
００１〜１．０重量％、又は更に脱臭剤としての疎水性
ゼオライトを０．１〜５．０重量％含有させてなる合成
樹脂組成物。 【効果】 酸素吸収、抗菌、脱臭、浄化等に優れてい
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、微粒子酸化チタンの持
つ光酸化又は光還元触媒作用によって、酸素吸収、抗
菌、脱臭、浄化等の効果をもたらす合成樹脂組成物及び
該組成物層を含んでなる積層体に関する。
つ光酸化又は光還元触媒作用によって、酸素吸収、抗
菌、脱臭、浄化等の効果をもたらす合成樹脂組成物及び
該組成物層を含んでなる積層体に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、合成樹脂に、酸化触媒として金属
元素、金属酸化物、遷移元素の有機酸塩又は有機系の酸
素、人工酵素等を添加混合して、脱臭、浄化又は抗菌や
酸素吸収等を計る試みが数多くなされている。しかしな
がら、Ｐｔを一例とする金属元素触媒やＦｅ2 Ｏ3 −Ｍ
ｎＯ2 を一例とする金属酸化物触媒は、濃く着色してお
り、用途によっては不都合であること、及び微粒化が困
難で合成樹脂への添加混合性、成形加工性が難しいこと
等の問題がある。また、遷移元素の有機酸塩は着色して
いるものが多く、用途によっては問題がある。更に有機
系の酵素、人工酵素は混練及び成形加工時の耐熱性に問
題がある。
元素、金属酸化物、遷移元素の有機酸塩又は有機系の酸
素、人工酵素等を添加混合して、脱臭、浄化又は抗菌や
酸素吸収等を計る試みが数多くなされている。しかしな
がら、Ｐｔを一例とする金属元素触媒やＦｅ2 Ｏ3 −Ｍ
ｎＯ2 を一例とする金属酸化物触媒は、濃く着色してお
り、用途によっては不都合であること、及び微粒化が困
難で合成樹脂への添加混合性、成形加工性が難しいこと
等の問題がある。また、遷移元素の有機酸塩は着色して
いるものが多く、用途によっては問題がある。更に有機
系の酵素、人工酵素は混練及び成形加工時の耐熱性に問
題がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる実情に
鑑み、光の作用により環境や包装材中の悪臭・異臭を脱
臭又は浄化したり、抗菌効果や酵素吸収効果を発現させ
る合成樹脂組成物及び積層体を提供するものである。
鑑み、光の作用により環境や包装材中の悪臭・異臭を脱
臭又は浄化したり、抗菌効果や酵素吸収効果を発現させ
る合成樹脂組成物及び積層体を提供するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するべく鋭意研究を重ねた結果、合成樹脂に光触
媒としての酸化チタンを含有させることによって前記課
題を達成できることを見い出し、本発明を完成した。
を解決するべく鋭意研究を重ねた結果、合成樹脂に光触
媒としての酸化チタンを含有させることによって前記課
題を達成できることを見い出し、本発明を完成した。
【０００５】即ち、本発明は合成樹脂に光触媒としての
酸化チタンを０．００１〜１．０重量％含有させてなる
合成樹脂組成物、及び該組成物層を少なくとも１層含む
積層体、更には合成樹脂に光触媒としての酸化チタンを
０．００１〜１．０重量％、脱臭剤としての疎水性ゼオ
ライトを０．１〜５．０重量％含有させてなる合成樹脂
組成物、及び該組成物層を少なくとも１層含む積層体を
それぞれ内容とするものである。
酸化チタンを０．００１〜１．０重量％含有させてなる
合成樹脂組成物、及び該組成物層を少なくとも１層含む
積層体、更には合成樹脂に光触媒としての酸化チタンを
０．００１〜１．０重量％、脱臭剤としての疎水性ゼオ
ライトを０．１〜５．０重量％含有させてなる合成樹脂
組成物、及び該組成物層を少なくとも１層含む積層体を
それぞれ内容とするものである。
【０００６】本発明に用いられる合成樹脂としては、ポ
リエチレン系、ポリプロピレン系、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体等のエチレン系共重合体、プレピレン系共重
合体等を含むポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンフタ
レート系、ポリブチレンフタレート系等を含むポリエス
テル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹
脂、酢酸ビニル系樹脂、エチレン−ビニルアルコール共
重合体樹脂、フェノール系樹脂、フタル酸系樹脂、アク
リル酸系樹脂、マレイン酸系樹脂等が好適で、これらは
単独又は２種以上組み合わせて用いられる。
リエチレン系、ポリプロピレン系、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体等のエチレン系共重合体、プレピレン系共重
合体等を含むポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンフタ
レート系、ポリブチレンフタレート系等を含むポリエス
テル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹
脂、酢酸ビニル系樹脂、エチレン−ビニルアルコール共
重合体樹脂、フェノール系樹脂、フタル酸系樹脂、アク
リル酸系樹脂、マレイン酸系樹脂等が好適で、これらは
単独又は２種以上組み合わせて用いられる。
【０００７】本発明に用いられる光触媒としての酸化チ
タンは、粒径が０．００４〜０．００８μｍ程度の微粒
子で、単位重量当りの表面積を大きくして反応力を高め
たものが好適に用いられる。光触媒とは太陽光又は蛍光
灯等からの光、特に紫外線によって酸化・還元を促進さ
せうる触媒をいう。
タンは、粒径が０．００４〜０．００８μｍ程度の微粒
子で、単位重量当りの表面積を大きくして反応力を高め
たものが好適に用いられる。光触媒とは太陽光又は蛍光
灯等からの光、特に紫外線によって酸化・還元を促進さ
せうる触媒をいう。
【０００８】光触媒としての微粒子酸化チタンの合成樹
脂への添加混合量は、０．００１〜１．０重量％であ
る。０．００１重量％未満では、光触媒作用効果が微弱
である。また１．０重量％を越えると光触媒作用効果が
強すぎて合成樹脂自身の酸化劣化を惹き起こす。
脂への添加混合量は、０．００１〜１．０重量％であ
る。０．００１重量％未満では、光触媒作用効果が微弱
である。また１．０重量％を越えると光触媒作用効果が
強すぎて合成樹脂自身の酸化劣化を惹き起こす。
【０００９】光触媒酸化チタン混合合成樹脂組成物は、
通常シート状に成形し、さらには必要に応じ容器状等に
成形して用いられる。更には希釈剤や顔料を加えて塗料
として及び印刷方式によるコーティング剤として用いる
こともできる。また、光触媒酸化チタン混合合成樹脂組
成物層は２層以上設けてもよく、更には光触媒酸化チタ
ンを含まない合成樹脂層や紙層あるいは金属層と複数層
積層して用いることもできる。
通常シート状に成形し、さらには必要に応じ容器状等に
成形して用いられる。更には希釈剤や顔料を加えて塗料
として及び印刷方式によるコーティング剤として用いる
こともできる。また、光触媒酸化チタン混合合成樹脂組
成物層は２層以上設けてもよく、更には光触媒酸化チタ
ンを含まない合成樹脂層や紙層あるいは金属層と複数層
積層して用いることもできる。
【００１０】本発明の樹脂組成物及び該組成物層を含む
積層体において、光触媒としての微粒子酸化チタンの作
用は、光−紫外線曝露又は照射によって発現される。従
って貯蔵時、移送時の暗所保管時には触媒作用は発現し
ないか又は微弱であり、触媒効果をコントロールするこ
とができる。
積層体において、光触媒としての微粒子酸化チタンの作
用は、光−紫外線曝露又は照射によって発現される。従
って貯蔵時、移送時の暗所保管時には触媒作用は発現し
ないか又は微弱であり、触媒効果をコントロールするこ
とができる。
【００１１】光触媒としての酸化チタンを添加混合した
合成樹脂組成物及び該組成物層を含む積層体は、光の存
在下で空気中の酸素と合成樹脂との反応を促進し、結果
として酸素吸収、即ち酸素バリヤー性を向上させる。従
って、例えば酸素によって劣化し易い食品等の包装剤と
して用いることができる。また、同様にして酸素と環境
・合成樹脂中の悪臭物質との反応を促進し、脱臭や環境
浄化の作用をもたらし、或いは細菌類等を酸化分解して
抗菌・殺菌効果をもたらす。従って、シート状にして抗
菌・脱臭性の壁装材や床材として用いることができる。
上記の他に、ゴミ袋等の各種袋、ゴミ入れ、衣料収納ケ
ース等の各種ケース、風呂桶やイス等の風呂場用品、押
入れやタンス内への敷物等として有用である。
合成樹脂組成物及び該組成物層を含む積層体は、光の存
在下で空気中の酸素と合成樹脂との反応を促進し、結果
として酸素吸収、即ち酸素バリヤー性を向上させる。従
って、例えば酸素によって劣化し易い食品等の包装剤と
して用いることができる。また、同様にして酸素と環境
・合成樹脂中の悪臭物質との反応を促進し、脱臭や環境
浄化の作用をもたらし、或いは細菌類等を酸化分解して
抗菌・殺菌効果をもたらす。従って、シート状にして抗
菌・脱臭性の壁装材や床材として用いることができる。
上記の他に、ゴミ袋等の各種袋、ゴミ入れ、衣料収納ケ
ース等の各種ケース、風呂桶やイス等の風呂場用品、押
入れやタンス内への敷物等として有用である。
【００１２】本発明において、必要に応じて脱臭剤、特
に疎水性ゼオライトを併用することもできる。疎水性ゼ
オライトとはＳｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 モル比が３５以上で
あるハイシリカゼオライトを指す。これは通常の、Ｓｉ
Ｏ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 モル比が１〜１０前後である親水性ゼ
オライトとは異なり、ＳｉＯ2 成分が多いことによる結
晶の組成や構造の微妙な変化によって結晶内部空洞が疎
水性となる。その結果、水分子が吸着されにくくなり、
逆に有機物との親和性が増す。かくして、疎水性ゼオラ
イトは水と有機物の混合系内で、気相でも液相でも有機
物の混合系内で、気相でも液相でも有機物に対し、選択
的な吸着力を示す。
に疎水性ゼオライトを併用することもできる。疎水性ゼ
オライトとはＳｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 モル比が３５以上で
あるハイシリカゼオライトを指す。これは通常の、Ｓｉ
Ｏ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 モル比が１〜１０前後である親水性ゼ
オライトとは異なり、ＳｉＯ2 成分が多いことによる結
晶の組成や構造の微妙な変化によって結晶内部空洞が疎
水性となる。その結果、水分子が吸着されにくくなり、
逆に有機物との親和性が増す。かくして、疎水性ゼオラ
イトは水と有機物の混合系内で、気相でも液相でも有機
物の混合系内で、気相でも液相でも有機物に対し、選択
的な吸着力を示す。
【００１３】疎水性ゼオライトとしては、米国ＵＯＰ社
製の「アブセンツ」各種及びスウェーデン・エカ ノー
ベル社の「ＺＳＭ−５」等がある。疎水性ゼオライトの
最大細孔口径は５〜８Å程度が好ましい。５Å未満では
目的とする臭気物質の分子径より小さいので、これらが
吸着されず、また８Åを越えるとこれら物質が脱着され
易くなる。疎水性ゼオライトの使用量は、０．１〜５．
０重量％が好適である。疎水性ゼオライトと光触媒酸化
チタンとを併用することにより、疎水性ゼオライトに吸
着された悪臭物質や細菌類等が光触媒酸化チタンによっ
て酸化分解され、その結果、疎水性ゼオライトは再び吸
着能を回復し、効果的に吸着作用を持続する。
製の「アブセンツ」各種及びスウェーデン・エカ ノー
ベル社の「ＺＳＭ−５」等がある。疎水性ゼオライトの
最大細孔口径は５〜８Å程度が好ましい。５Å未満では
目的とする臭気物質の分子径より小さいので、これらが
吸着されず、また８Åを越えるとこれら物質が脱着され
易くなる。疎水性ゼオライトの使用量は、０．１〜５．
０重量％が好適である。疎水性ゼオライトと光触媒酸化
チタンとを併用することにより、疎水性ゼオライトに吸
着された悪臭物質や細菌類等が光触媒酸化チタンによっ
て酸化分解され、その結果、疎水性ゼオライトは再び吸
着能を回復し、効果的に吸着作用を持続する。
【００１４】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【００１５】実施例１、比較例１ 合成樹脂として高密度ポリエチレン「ミラソンＦ−３１
２」（三井石油化学工業株式会社製、ＭＩ＝２．０ｇ／
１０分、密度＝０．９２４ｇ／cm3 ）９９．９重量％と
光触媒酸化チタン「ＳＴ−０１」（粒径＝０．００５〜
０．００７μｍ、石原産業株式会社製）０．１重量％と
を常法により混練し、インフレーション加工法によって
厚さ５０μｍのフィルムＡを作製した。比較対照とし
て、「ＳＴ−０１」を用いず「ミラソンＦ−３１２」単
独のインフレーーションフィルムＢ（厚さ５０μｍ）を
作製した。これら各サンプルをそれぞれ１００ｍｌ秤量
瓶中に１．０ｇ入れ、更にそれぞれに魚粉２重量％入り
の低密度ポリエチレンペレット２．５ｇずつを入れ、日
光曝露を８時間×２回行ない、然る後パネラー５人によ
って臭気除去の程度を官能テストした。その結果、光触
媒酸化チタン入りのフィルムＡは、比較対照フィルムＢ
に比べて臭気が顕著に希薄になっているのが確認され
た。
２」（三井石油化学工業株式会社製、ＭＩ＝２．０ｇ／
１０分、密度＝０．９２４ｇ／cm3 ）９９．９重量％と
光触媒酸化チタン「ＳＴ−０１」（粒径＝０．００５〜
０．００７μｍ、石原産業株式会社製）０．１重量％と
を常法により混練し、インフレーション加工法によって
厚さ５０μｍのフィルムＡを作製した。比較対照とし
て、「ＳＴ−０１」を用いず「ミラソンＦ−３１２」単
独のインフレーーションフィルムＢ（厚さ５０μｍ）を
作製した。これら各サンプルをそれぞれ１００ｍｌ秤量
瓶中に１．０ｇ入れ、更にそれぞれに魚粉２重量％入り
の低密度ポリエチレンペレット２．５ｇずつを入れ、日
光曝露を８時間×２回行ない、然る後パネラー５人によ
って臭気除去の程度を官能テストした。その結果、光触
媒酸化チタン入りのフィルムＡは、比較対照フィルムＢ
に比べて臭気が顕著に希薄になっているのが確認され
た。
【００１６】実施例２、比較例２ 合成樹脂としてエチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分
とする接着性樹脂「ＣＭＰＳ Ｖ−２０３」（三井・デ
ュポンポリケミカル株式会社製、ＭＩ＝２８ｇ／１０
分、密度＝０．９５ｇ／cm3 ）９８重量％と実施例１で
用いた光触媒酸化チタン０．０５重量％及び疎水性ゼオ
ライト「アブセンツ＃３０００」（ユニオン昭和株式会
社販売、ＳｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 モル比＝１００）１．９
５重量％とを常法に従って脱気混練して樹脂組成物を得
た。得られた組成物を押出ラミネート法により、印刷化
粧紙（坪量＝３５ｇ／m2）上に厚さ３０μｍで積層し、
積層壁材Ａを作製した。一方、比較対照として「ＣＭＰ
Ｓ Ｖ−２０３」単体を、同じく印刷化粧紙上に厚さ３
０μｍで積層し、積層壁材Ｂを作製した。これらを壁材
として使用するに当り、大腸菌に対する抗菌効果を蛍光
灯照射下で培養法によって比較試験した結果、積層壁材
Ａにおいて顕著な抗菌効果が認められたのに対し、積層
壁材Ｂでは全く認められなかった。更に積層壁剤Ａを毎
日５時間ずつ蛍光灯照射し、７日後、１４日後及び２４
日後において、前記同様の培養法による抗菌性試験を行
った結果、いずれも初期試験と同じ抗菌効果が認められ
た。
とする接着性樹脂「ＣＭＰＳ Ｖ−２０３」（三井・デ
ュポンポリケミカル株式会社製、ＭＩ＝２８ｇ／１０
分、密度＝０．９５ｇ／cm3 ）９８重量％と実施例１で
用いた光触媒酸化チタン０．０５重量％及び疎水性ゼオ
ライト「アブセンツ＃３０００」（ユニオン昭和株式会
社販売、ＳｉＯ2 ／Ａｌ2 Ｏ3 モル比＝１００）１．９
５重量％とを常法に従って脱気混練して樹脂組成物を得
た。得られた組成物を押出ラミネート法により、印刷化
粧紙（坪量＝３５ｇ／m2）上に厚さ３０μｍで積層し、
積層壁材Ａを作製した。一方、比較対照として「ＣＭＰ
Ｓ Ｖ−２０３」単体を、同じく印刷化粧紙上に厚さ３
０μｍで積層し、積層壁材Ｂを作製した。これらを壁材
として使用するに当り、大腸菌に対する抗菌効果を蛍光
灯照射下で培養法によって比較試験した結果、積層壁材
Ａにおいて顕著な抗菌効果が認められたのに対し、積層
壁材Ｂでは全く認められなかった。更に積層壁剤Ａを毎
日５時間ずつ蛍光灯照射し、７日後、１４日後及び２４
日後において、前記同様の培養法による抗菌性試験を行
った結果、いずれも初期試験と同じ抗菌効果が認められ
た。
【００１７】比較例３、比較例４ 実施例１において、光触媒酸化チタン「ＳＴ−０１」に
代えて、通常の酸化チタン「ＣＲ６０−２」（粒径０．
１〜０．５μｍ、石原産業株式会社製）を用いた他は、
実施例１と同様にして厚さ５０μｍのフィルムＣを作製
した。また比較例３において「ＣＲ６０−２」の使用量
を１．０重量％（「ミラソンＦ３１２の使用量は９９．
０重量％）とした以外は比較例１と同様に厚さ５０μｍ
のフィルムＤを作製した。比較例３、４のサンプルを、
実施例１中に記載したのと同様の方法で臭気除去の程度
を官能テストした結果、フィルムＣ及びフィルムＤは、
フィルムＡと比べて、臭気の減少が殆ど感知できなかっ
た。
代えて、通常の酸化チタン「ＣＲ６０−２」（粒径０．
１〜０．５μｍ、石原産業株式会社製）を用いた他は、
実施例１と同様にして厚さ５０μｍのフィルムＣを作製
した。また比較例３において「ＣＲ６０−２」の使用量
を１．０重量％（「ミラソンＦ３１２の使用量は９９．
０重量％）とした以外は比較例１と同様に厚さ５０μｍ
のフィルムＤを作製した。比較例３、４のサンプルを、
実施例１中に記載したのと同様の方法で臭気除去の程度
を官能テストした結果、フィルムＣ及びフィルムＤは、
フィルムＡと比べて、臭気の減少が殆ど感知できなかっ
た。
【００１８】
【発明の効果】叙上のとおり、本発明によれば、酸素吸
収、抗菌、脱臭、浄化等に優れた樹脂組成物及びそれか
らなる積層体が提供される。
収、抗菌、脱臭、浄化等に優れた樹脂組成物及びそれか
らなる積層体が提供される。
Claims (4)
- 【請求項１】 合成樹脂に光触媒としての酸化チタンを
０．００１〜１．０重量％含有させてなる合成樹脂組成
物。 - 【請求項２】 請求項１記載の合成樹脂組成物層を少な
くとも１層含む積層体。 - 【請求項３】 合成樹脂に光触媒としての酸化チタンを
０．００１〜１．０重量％、脱臭剤としての疎水性ゼオ
ライトを０．１〜５．０重量％含有させてなる合成樹脂
組成物。 - 【請求項４】 請求項３記載の合成樹脂組成物層を少な
くとも１層含む積層体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13792894A JPH07316342A (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 光触媒含有合成樹脂組成物及び該組成物層を含む積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13792894A JPH07316342A (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 光触媒含有合成樹脂組成物及び該組成物層を含む積層体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07316342A true JPH07316342A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=15209967
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13792894A Withdrawn JPH07316342A (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 光触媒含有合成樹脂組成物及び該組成物層を含む積層体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07316342A (ja) |
Cited By (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09186949A (ja) * | 1995-12-27 | 1997-07-15 | Toshiba Lighting & Technol Corp | 映像装置 |
| JPH09227779A (ja) * | 1995-12-22 | 1997-09-02 | Toto Ltd | 建築用ゴム部材及びその表面の親水性付与方法 |
| WO1998000290A1 (fr) * | 1996-07-02 | 1998-01-08 | Tao Inc. | Plaque de photocatalyseur |
| JPH1037023A (ja) * | 1996-07-17 | 1998-02-10 | Kuraray Co Ltd | 消臭繊維 |
| WO1998012048A1 (en) * | 1996-09-20 | 1998-03-26 | Hitachi, Ltd. | Thin photocatalytic film and articles provided with the same |
| JPH11166082A (ja) * | 1997-12-04 | 1999-06-22 | Nitto Denko Corp | 超高分子量ポリエチレン成形体及びその製造方法 |
| US6090736A (en) * | 1997-12-25 | 2000-07-18 | Agency Of Industrial Science And Technology | Photocatalytic powder for environmental clarification and process for producing same, said powder-containing polymer composition, and shaped article of said composition and process for producing same |
| EP1170327A1 (de) * | 2000-07-08 | 2002-01-09 | Degussa AG | Kunststoffe zur Adsorption von flüchtigen organischen Verbindungen |
| WO2005079974A1 (ja) * | 2004-02-23 | 2005-09-01 | Kuraray Co., Ltd. | 酸素吸収剤およびその製造方法ならびにそれを用いた酸素吸収性組成物および包装材 |
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| JP2019011417A (ja) * | 2017-06-29 | 2019-01-24 | 日本ペイント株式会社 | 塗料組成物 |
| JP2019011418A (ja) * | 2017-06-29 | 2019-01-24 | 日本ペイント株式会社 | 塗料組成物 |
-
1994
- 1994-05-26 JP JP13792894A patent/JPH07316342A/ja not_active Withdrawn
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