JPH09182782A - 消臭シート - Google Patents
消臭シートInfo
- Publication number
- JPH09182782A JPH09182782A JP7354502A JP35450295A JPH09182782A JP H09182782 A JPH09182782 A JP H09182782A JP 7354502 A JP7354502 A JP 7354502A JP 35450295 A JP35450295 A JP 35450295A JP H09182782 A JPH09182782 A JP H09182782A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- deodorant
- titanium oxide
- resin
- oxide photocatalyst
- porous inorganic
- Prior art date
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- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 速効性と持続性とに優れた消臭シートに関す
る。 【解決手段】 多孔質無機物でコーティングした酸化チ
タン光触媒を、臭気物質・酸素ガス及び光透過性樹脂に
配合してなる消臭シート。
る。 【解決手段】 多孔質無機物でコーティングした酸化チ
タン光触媒を、臭気物質・酸素ガス及び光透過性樹脂に
配合してなる消臭シート。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消臭シートに関
し、更に詳しくは、速効性と持続性とに優れた消臭シー
トに関する。
し、更に詳しくは、速効性と持続性とに優れた消臭シー
トに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、臭気や香りに対する関心は益々高
まってきており、旧来からの活性炭や多孔性無機物等の
物理的吸着性物質や化学反応によって臭気(悪臭、以下
同じ)物質を無臭化又は低臭化する化学的消臭物質の使
用、又は芳香剤スプレー又は芳香剤ゲルによる臭気物質
マスキング等によって対応されてきている。しかし、こ
れらはいずれも短期の消臭効果しか期待できなかった。
まってきており、旧来からの活性炭や多孔性無機物等の
物理的吸着性物質や化学反応によって臭気(悪臭、以下
同じ)物質を無臭化又は低臭化する化学的消臭物質の使
用、又は芳香剤スプレー又は芳香剤ゲルによる臭気物質
マスキング等によって対応されてきている。しかし、こ
れらはいずれも短期の消臭効果しか期待できなかった。
【0003】一方、長期に亘る脱臭・消臭剤としては、
最近触媒系の脱臭・消臭剤や人工酵素が開発されている
が、加工方法や使用形態が限定されるのが実情である。
最近触媒系の脱臭・消臭剤や人工酵素が開発されている
が、加工方法や使用形態が限定されるのが実情である。
【0004】更にまた、触媒作用の強い微粒子状の酸化
チタン光触媒が脚光を浴びているが、その触媒作用が強
すぎて、有機物質に配合すると有機物質の分解や着色が
起こるため、通常0.001〜0.1重量%、高々1.
0重量%までしか配合できない。従って、触媒作用、消
臭効果も自ら限定されていた。
チタン光触媒が脚光を浴びているが、その触媒作用が強
すぎて、有機物質に配合すると有機物質の分解や着色が
起こるため、通常0.001〜0.1重量%、高々1.
0重量%までしか配合できない。従って、触媒作用、消
臭効果も自ら限定されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる実情に
鑑み、長期に亘って消臭効果を維持し、かつ速効性にも
優れ、更には配合される樹脂を分解・劣化させることの
ない消臭シートを提供するものである。
鑑み、長期に亘って消臭効果を維持し、かつ速効性にも
優れ、更には配合される樹脂を分解・劣化させることの
ない消臭シートを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第1は、
多孔質無機物でコーティングした酸化チタン光触媒を、
臭気物質・酸素ガス及び光透過性樹脂に配合してなる消
臭シートを、本発明の第2は、多孔質無機物でコーティ
ングした酸化チタン光触媒と、吸着系脱臭剤とを、臭気
物質・酸素ガス及び光透過性樹脂に配合してなる消臭シ
ートを、本発明の第3は、酸化チタン光触媒と吸着系脱
臭剤との混合物を多孔質無機物でコーティングした消臭
剤を、臭気物質・酸素ガス及び光透過性樹脂に配合して
なる消臭シートを、それぞれ内容とする。
多孔質無機物でコーティングした酸化チタン光触媒を、
臭気物質・酸素ガス及び光透過性樹脂に配合してなる消
臭シートを、本発明の第2は、多孔質無機物でコーティ
ングした酸化チタン光触媒と、吸着系脱臭剤とを、臭気
物質・酸素ガス及び光透過性樹脂に配合してなる消臭シ
ートを、本発明の第3は、酸化チタン光触媒と吸着系脱
臭剤との混合物を多孔質無機物でコーティングした消臭
剤を、臭気物質・酸素ガス及び光透過性樹脂に配合して
なる消臭シートを、それぞれ内容とする。
【0007】本発明に用いられる酸化チタン光触媒と
は、酸化チタンの粒径を4〜8nm程度の微粒子とし、
単位重量当りの表面積を大きくして反応性を高めたもの
で、紫外線及び酸素と水の存在下で強い消臭作用、抗菌
・殺菌作用をもたらすものである。市販品としては、例
えば「タイペーク・STシリーズ」(石原産業株式会社
製)等がある。また、この酸化チタン光触媒に金、白
金、パラジウム、銅、酸化ニッケル等の金属及び金属酸
化物を担持させておき、光触媒機能を促進させてもよ
い。
は、酸化チタンの粒径を4〜8nm程度の微粒子とし、
単位重量当りの表面積を大きくして反応性を高めたもの
で、紫外線及び酸素と水の存在下で強い消臭作用、抗菌
・殺菌作用をもたらすものである。市販品としては、例
えば「タイペーク・STシリーズ」(石原産業株式会社
製)等がある。また、この酸化チタン光触媒に金、白
金、パラジウム、銅、酸化ニッケル等の金属及び金属酸
化物を担持させておき、光触媒機能を促進させてもよ
い。
【0008】本発明における多孔質無機物は、酸化チタ
ン光触媒を単独で、又は吸着系脱臭剤とともに保護コー
ティングし、樹脂への配合時の外力によって破壊されな
い強度を持つことが必要である。このような多孔質無機
物としては、例えばシリカ、アルミナ、シリカ−アルミ
ナ及び酸化亜鉛等が挙げられる。これらは単独又は2種
以上組み合わせて用いられる。
ン光触媒を単独で、又は吸着系脱臭剤とともに保護コー
ティングし、樹脂への配合時の外力によって破壊されな
い強度を持つことが必要である。このような多孔質無機
物としては、例えばシリカ、アルミナ、シリカ−アルミ
ナ及び酸化亜鉛等が挙げられる。これらは単独又は2種
以上組み合わせて用いられる。
【0009】多孔質無機物からなる保護コーティング層
の孔径は5.0〜1000Å程度が好ましく、特に10
0〜300Å程度が好適である。孔径があまり大きいと
樹脂が酸化チタン光触媒に接触して分解され、異臭・着
色が発生し、逆に孔径が臭気物質の分子径のオーダー以
下であると、臭気物質が酸化チタン光触媒に到達せず、
該触媒により臭気物質が分解されない。
の孔径は5.0〜1000Å程度が好ましく、特に10
0〜300Å程度が好適である。孔径があまり大きいと
樹脂が酸化チタン光触媒に接触して分解され、異臭・着
色が発生し、逆に孔径が臭気物質の分子径のオーダー以
下であると、臭気物質が酸化チタン光触媒に到達せず、
該触媒により臭気物質が分解されない。
【0010】本発明に用いられる吸着系脱臭剤とは、臭
気物質を吸着して脱臭効果を発揮するものを指し、無色
又は白色で無毒なものが好適である。このような吸着系
脱臭剤としては、ゼオライト(親水性、疎水性)、活性
白土、酸性白土、ハイドロタルサイト、セピオライト、
シリカ−アルミナ、シリカ−マグネシア、シリカ−Zn
O等が挙げられる。これらは単独又は2種以上組み合わ
せて用いられる。
気物質を吸着して脱臭効果を発揮するものを指し、無色
又は白色で無毒なものが好適である。このような吸着系
脱臭剤としては、ゼオライト(親水性、疎水性)、活性
白土、酸性白土、ハイドロタルサイト、セピオライト、
シリカ−アルミナ、シリカ−マグネシア、シリカ−Zn
O等が挙げられる。これらは単独又は2種以上組み合わ
せて用いられる。
【0011】吸着系脱臭剤は、酸化チタン光触媒と混合
して多孔質無機物で保護コーティングし樹脂に配合する
か、又は、多孔質無機物で保護コーティングされた酸化
チタン光触媒と併用して(以後、後添加という)樹脂に
配合して使用される。吸着系脱臭剤は速効性があり、高
濃度の臭気物質をいち速く吸着脱臭するが、吸着容量に
限界があるため持続性がない。
して多孔質無機物で保護コーティングし樹脂に配合する
か、又は、多孔質無機物で保護コーティングされた酸化
チタン光触媒と併用して(以後、後添加という)樹脂に
配合して使用される。吸着系脱臭剤は速効性があり、高
濃度の臭気物質をいち速く吸着脱臭するが、吸着容量に
限界があるため持続性がない。
【0012】上記のように酸化チタン光触媒と吸着系脱
臭剤とを併用すれば、酸化チタン光触媒は前記したよう
に、太陽光や蛍光灯の光により臭気(悪臭)物質を長期
に亘って分解消臭化する能力を持つため、近傍にある吸
着系脱臭剤に吸着された臭気(悪臭)物質をも分解し、
その結果、吸着系脱臭剤の脱臭能力が回復して、長期に
亘って、速効性と持続性とを兼ね備えることになる。
臭剤とを併用すれば、酸化チタン光触媒は前記したよう
に、太陽光や蛍光灯の光により臭気(悪臭)物質を長期
に亘って分解消臭化する能力を持つため、近傍にある吸
着系脱臭剤に吸着された臭気(悪臭)物質をも分解し、
その結果、吸着系脱臭剤の脱臭能力が回復して、長期に
亘って、速効性と持続性とを兼ね備えることになる。
【0013】また、吸着系脱臭剤の中には触媒機能を持
ったものがあり、このような吸着系脱臭剤は樹脂に直接
接触した場合に、分解臭の発生や着色が起こり、後添加
できないため、前記したとおり、酸化チタン光触媒と一
緒に多孔質無機物で保護コーティングするのが好まし
い。
ったものがあり、このような吸着系脱臭剤は樹脂に直接
接触した場合に、分解臭の発生や着色が起こり、後添加
できないため、前記したとおり、酸化チタン光触媒と一
緒に多孔質無機物で保護コーティングするのが好まし
い。
【0014】本発明に用いられる、臭気物質・酸素ガス
及び光透過性樹脂としては、低密度ポリエチレン、高密
度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン
−メタクリル酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリプロピレン及びその共重合体等のオレフィン系
樹脂、スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、(メ
タ)アクリル酸系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ウレタン系
樹脂、シリコーン系樹脂等が挙げられる。これらは単独
又は2種以上組み合わせて用いられる。
及び光透過性樹脂としては、低密度ポリエチレン、高密
度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン
−メタクリル酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリプロピレン及びその共重合体等のオレフィン系
樹脂、スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、(メ
タ)アクリル酸系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ウレタン系
樹脂、シリコーン系樹脂等が挙げられる。これらは単独
又は2種以上組み合わせて用いられる。
【0015】これらの樹脂は、脱臭・消臭を必要とする
臭気物質を透過させ、また配合される酸化チタン光触媒
の触媒機能発現に必要な酸素及び光を透過させることが
できるので、本発明に用いる光触媒、吸着系脱臭剤が、
樹脂シートの内部にまで作用することになり、表面のみ
有効なコーティング法に比べて効率がよい。かつまた、
配合・成形加工法の方がコーティング法に比べて加工効
率もよい。なお、酸化チタン光触媒の酸化反応に必要な
水分は、多孔質無機物からも供給される。
臭気物質を透過させ、また配合される酸化チタン光触媒
の触媒機能発現に必要な酸素及び光を透過させることが
できるので、本発明に用いる光触媒、吸着系脱臭剤が、
樹脂シートの内部にまで作用することになり、表面のみ
有効なコーティング法に比べて効率がよい。かつまた、
配合・成形加工法の方がコーティング法に比べて加工効
率もよい。なお、酸化チタン光触媒の酸化反応に必要な
水分は、多孔質無機物からも供給される。
【0016】多孔質無機物でコーティングされた酸化チ
タン光触媒、該酸化チタン光触媒と吸着系脱臭剤との混
合物、又は酸化チタン光触媒と吸着系脱臭剤との混合物
を多孔質無機物でコーティングした消臭剤(以上3種を
まとめて複合消臭剤という)を、臭気物質・酸素ガス及
び光透過性樹脂に配合して、消臭性シート状物質を得る
方法は、多孔質無機物コーティング物が外力で破壊され
ないレベルで公知の方法が採用できる。
タン光触媒、該酸化チタン光触媒と吸着系脱臭剤との混
合物、又は酸化チタン光触媒と吸着系脱臭剤との混合物
を多孔質無機物でコーティングした消臭剤(以上3種を
まとめて複合消臭剤という)を、臭気物質・酸素ガス及
び光透過性樹脂に配合して、消臭性シート状物質を得る
方法は、多孔質無機物コーティング物が外力で破壊され
ないレベルで公知の方法が採用できる。
【0017】前記樹脂のうち、熱可塑性樹脂について
は、溶融混練法によって配合・混合し、インフレーショ
ン加工、インジェクション加工、押出ラミネート加工等
公知の成形法で行なわれる。押出ラミネート加工の場合
は、前記配合・混合物を直接押出してシート成形しても
よく、又は合成樹脂等の基材上には押出して積層シート
とするか、あるいは該積層物から基材を剥離除去して単
層シートとしてもよい。
は、溶融混練法によって配合・混合し、インフレーショ
ン加工、インジェクション加工、押出ラミネート加工等
公知の成形法で行なわれる。押出ラミネート加工の場合
は、前記配合・混合物を直接押出してシート成形しても
よく、又は合成樹脂等の基材上には押出して積層シート
とするか、あるいは該積層物から基材を剥離除去して単
層シートとしてもよい。
【0018】前記樹脂が熱硬化性樹脂で、成形前の状態
がモノマーやオリゴマー等の液状である場合や、該樹脂
がエマルジョンやディスパージョン溶液である場合は、
重合・架橋・加熱・乾燥などによる硬化が始まる前に複
合消臭剤を配合・混合すればよく、ロールコーティン
グ、スプレーコーティング、ディッピング、グラビア印
刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷など公知の成形、塗
工、印刷法が適用できる。
がモノマーやオリゴマー等の液状である場合や、該樹脂
がエマルジョンやディスパージョン溶液である場合は、
重合・架橋・加熱・乾燥などによる硬化が始まる前に複
合消臭剤を配合・混合すればよく、ロールコーティン
グ、スプレーコーティング、ディッピング、グラビア印
刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷など公知の成形、塗
工、印刷法が適用できる。
【0019】更に本発明の前記複合消臭剤を配合した臭
気物質・酸素ガス及び光透過性樹脂に後添加によって有
機酸系やフラボノイド系などの有機系消息剤を添加して
もよいが、耐熱性に問題があるため加工法を考慮する必
要がある。また、目的に応じて、帯電防止剤、可塑剤、
着色剤、抗菌剤、防汚剤等を1種又は2種以上組み合わ
せて配合してもよく、更に表面に凹凸模様や印刷・図柄
等を施してもよい。
気物質・酸素ガス及び光透過性樹脂に後添加によって有
機酸系やフラボノイド系などの有機系消息剤を添加して
もよいが、耐熱性に問題があるため加工法を考慮する必
要がある。また、目的に応じて、帯電防止剤、可塑剤、
着色剤、抗菌剤、防汚剤等を1種又は2種以上組み合わ
せて配合してもよく、更に表面に凹凸模様や印刷・図柄
等を施してもよい。
【0020】複合消臭剤の配合量は樹脂100重量部に
対して0.5〜30重量部が好適である。0.5重量部
未満では充分な消臭効果が得られにくく、また30重量
部を越えると、加工性等に不都合が生じる傾向がある。
叙上のとおり、本発明の消臭シートは多孔質無機物でコ
ーティングされた酸化チタン光触媒が配合されているた
め、樹脂を劣化させることなく長期消臭効果の持続性に
優れる。また吸着系脱臭剤の併用により、速効性をも併
せ持つ。本消臭シート表面に印刷を施し、或いは裏面に
粘着剤層、更にはその上に剥離層を設けることもでき
る。本消臭シートは適当なサイズに裁断されて室内のト
イレの窓ガラス内面や壁面、車内の窓ガラス内面、ダッ
シュボード、座席後部等、照明器具のカバーや反射板等
に貼着したり、載置して使用される。また壁材、壁紙、
床材、天井材等の内装材として用いることもできる。
対して0.5〜30重量部が好適である。0.5重量部
未満では充分な消臭効果が得られにくく、また30重量
部を越えると、加工性等に不都合が生じる傾向がある。
叙上のとおり、本発明の消臭シートは多孔質無機物でコ
ーティングされた酸化チタン光触媒が配合されているた
め、樹脂を劣化させることなく長期消臭効果の持続性に
優れる。また吸着系脱臭剤の併用により、速効性をも併
せ持つ。本消臭シート表面に印刷を施し、或いは裏面に
粘着剤層、更にはその上に剥離層を設けることもでき
る。本消臭シートは適当なサイズに裁断されて室内のト
イレの窓ガラス内面や壁面、車内の窓ガラス内面、ダッ
シュボード、座席後部等、照明器具のカバーや反射板等
に貼着したり、載置して使用される。また壁材、壁紙、
床材、天井材等の内装材として用いることもできる。
【0021】
【実施例】以下、実施例を示して本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0022】実施例1 酸化チタン光触媒として、酸化亜鉛で表面処理された微
粒酸化チタン「タイペーク・ST−31」(酸化チタン
=80重量% 石原産業株式会社製)2重量%と低密度
ポリエチレン樹脂「ミラソンF−312」(三井石油化
学工業株式会社製、MI=2.0g/10分、密度0.
924g/cm3 )98重量%とを常法により脱気混練
し、インフレーション加工法によって厚さ50μmの消
臭シートを得た。本消臭シートにエンボス柄を付け、反
対面に粘着剤層を設けたものをA4サイズに裁断した消
臭シート片15枚を、広さ15m2の喫茶室のガラス内面
に貼着したところ、タバコ臭が顕著に減少した。この効
果は、室内の蛍光灯の光(特に紫外線)によって3ケ月
後においても持続していることが確認された。
粒酸化チタン「タイペーク・ST−31」(酸化チタン
=80重量% 石原産業株式会社製)2重量%と低密度
ポリエチレン樹脂「ミラソンF−312」(三井石油化
学工業株式会社製、MI=2.0g/10分、密度0.
924g/cm3 )98重量%とを常法により脱気混練
し、インフレーション加工法によって厚さ50μmの消
臭シートを得た。本消臭シートにエンボス柄を付け、反
対面に粘着剤層を設けたものをA4サイズに裁断した消
臭シート片15枚を、広さ15m2の喫茶室のガラス内面
に貼着したところ、タバコ臭が顕著に減少した。この効
果は、室内の蛍光灯の光(特に紫外線)によって3ケ月
後においても持続していることが確認された。
【0023】実施例2 酸化チタン光触媒として、「タイペーク・ST−01」
(石原産業株式会社製)を用い、これをシリカゾルとし
ての「スノーテックス」(日産化学工業株式会社製)で
多孔質コーティングしたもの(酸化チタン=40重量
%)を2.5重量%、吸着系脱臭剤として、疎水性ゼオ
ライト「アブセンツ#2000」(ユニオン昭和株式会
社製)2重量%を、エチレン−酢酸ビニル共重合体を主
成分とする接着性樹脂「CMPS V−203」(三井
・デュポンポリケミカル株式会社製、MI=28g/1
0分、密度=0.95g/cm3 )95.5重量%とを常
法に従って脱気混練して樹脂組成物を得た。得られた樹
脂組成物を押出ラミネート法により、印刷化粧紙(坪
量:35g/m2)上に厚さ30μmで積層して消臭積層
シートを得た。
(石原産業株式会社製)を用い、これをシリカゾルとし
ての「スノーテックス」(日産化学工業株式会社製)で
多孔質コーティングしたもの(酸化チタン=40重量
%)を2.5重量%、吸着系脱臭剤として、疎水性ゼオ
ライト「アブセンツ#2000」(ユニオン昭和株式会
社製)2重量%を、エチレン−酢酸ビニル共重合体を主
成分とする接着性樹脂「CMPS V−203」(三井
・デュポンポリケミカル株式会社製、MI=28g/1
0分、密度=0.95g/cm3 )95.5重量%とを常
法に従って脱気混練して樹脂組成物を得た。得られた樹
脂組成物を押出ラミネート法により、印刷化粧紙(坪
量:35g/m2)上に厚さ30μmで積層して消臭積層
シートを得た。
【0024】この消臭積層シートを壁材として洋室6畳
間の全壁面に用いて、消臭効果を官能評価したところ、
それまで強く感じられた部屋内の複合異臭が1時間程で
感じられなくなり、更に窓際からの太陽光の入射や室内
の蛍光灯点灯照射により、消臭効果は1ケ月後において
も持続していた。
間の全壁面に用いて、消臭効果を官能評価したところ、
それまで強く感じられた部屋内の複合異臭が1時間程で
感じられなくなり、更に窓際からの太陽光の入射や室内
の蛍光灯点灯照射により、消臭効果は1ケ月後において
も持続していた。
【0025】尚、本消臭積層シートを別途サンプリング
し、消臭剤成分の入っていない比較対照サンプル(CM
PS V−203 30g/m2 / 印刷化粧紙 35
g/m2)とともに、大腸菌に対する抗菌効果を培養法
(滴下法)で試験したところ、24時間後において、顕
著な抗菌効果が認められた。
し、消臭剤成分の入っていない比較対照サンプル(CM
PS V−203 30g/m2 / 印刷化粧紙 35
g/m2)とともに、大腸菌に対する抗菌効果を培養法
(滴下法)で試験したところ、24時間後において、顕
著な抗菌効果が認められた。
【0026】実施例3 酸化チタン光触媒として、「タイペーク ST−01」
を1.5重量部、吸着系脱臭剤として疎水性ゼオライト
「アブセンツ#3000」を1.5重量部、「アブセン
ツ#1000」を1.5重量部に、シリカゾルとして
「スノーテックス」4.8重量部(シリカとして)を添
加して、攪拌、反応処理し、多孔質性シリカコーティン
グされた複合消臭剤を得た。この複合消臭剤5重量%と
低密度ポリエチレン樹脂「ミラソン 206P」(三井
石油化学工業株式会社製)95重量%とをドライブレン
ドし、連続混練押出機(株式会社KCK製、KCK、1
20×2−65VEX)を用い、脱気混練してペレット
化し、消臭機能を有する樹脂組成物を得た。これをTダ
イ押出ラミネート機を用い、基材として、アンカーコー
ト剤を施していない二軸延伸ポリエステルシート(東洋
紡エステルE5100、50μm)上に押出ラミネート
し、樹脂組成物(厚さ50μm)/基材ポリエステルシ
ートからなる消臭積層シートを得た。
を1.5重量部、吸着系脱臭剤として疎水性ゼオライト
「アブセンツ#3000」を1.5重量部、「アブセン
ツ#1000」を1.5重量部に、シリカゾルとして
「スノーテックス」4.8重量部(シリカとして)を添
加して、攪拌、反応処理し、多孔質性シリカコーティン
グされた複合消臭剤を得た。この複合消臭剤5重量%と
低密度ポリエチレン樹脂「ミラソン 206P」(三井
石油化学工業株式会社製)95重量%とをドライブレン
ドし、連続混練押出機(株式会社KCK製、KCK、1
20×2−65VEX)を用い、脱気混練してペレット
化し、消臭機能を有する樹脂組成物を得た。これをTダ
イ押出ラミネート機を用い、基材として、アンカーコー
ト剤を施していない二軸延伸ポリエステルシート(東洋
紡エステルE5100、50μm)上に押出ラミネート
し、樹脂組成物(厚さ50μm)/基材ポリエステルシ
ートからなる消臭積層シートを得た。
【0027】この積層シートをB4サイズに裁断した消
臭シート片2枚を、使用に先立ってポリエステルシート
を剥離分離して絵柄を描き、縁取りをして自動車の後部
座席の背後に載置したところ、車内のタバコ臭等の異臭
が除去され、かつ太陽光が当たることによって持続的消
臭効果もあることが認められた。
臭シート片2枚を、使用に先立ってポリエステルシート
を剥離分離して絵柄を描き、縁取りをして自動車の後部
座席の背後に載置したところ、車内のタバコ臭等の異臭
が除去され、かつ太陽光が当たることによって持続的消
臭効果もあることが認められた。
【0028】
【発明の効果】叙上のとおり、本発明によれば、速効性
と持続性とを兼ね備えた消臭シートが提供される。
と持続性とを兼ね備えた消臭シートが提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大原 柊三 大阪府大阪市住之江区安立4丁目13番18号 五洋紙工株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 多孔質無機物でコーティングした酸化チ
タン光触媒を、臭気物質・酸素ガス及び光透過性樹脂に
配合してなる消臭シート。 - 【請求項2】 多孔質無機物でコーティングした酸化チ
タン光触媒と、吸着系脱臭剤とを、臭気物質・酸素ガス
及び光透過性樹脂に配合してなる消臭シート。 - 【請求項3】 酸化チタン光触媒と吸着系脱臭剤との混
合物を多孔質無機物でコーティングした消臭剤を、臭気
物質・酸素ガス及び光透過性樹脂に配合してなる消臭シ
ート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7354502A JPH09182782A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 消臭シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7354502A JPH09182782A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 消臭シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09182782A true JPH09182782A (ja) | 1997-07-15 |
Family
ID=18438004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7354502A Withdrawn JPH09182782A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 消臭シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09182782A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2285413B (en) * | 1993-06-08 | 1996-08-28 | Seiko Epson Corp | Embossed-pattern transfer sheet and method of pattern transfer |
JP2011200857A (ja) * | 2010-03-03 | 2011-10-13 | Cataler Corp | 光再生可能な吸着材及びその利用 |
JP2019166753A (ja) * | 2018-03-26 | 2019-10-03 | 株式会社ユポ・コーポレーション | 印刷用紙 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP7354502A patent/JPH09182782A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2285413B (en) * | 1993-06-08 | 1996-08-28 | Seiko Epson Corp | Embossed-pattern transfer sheet and method of pattern transfer |
JP2011200857A (ja) * | 2010-03-03 | 2011-10-13 | Cataler Corp | 光再生可能な吸着材及びその利用 |
JP2019166753A (ja) * | 2018-03-26 | 2019-10-03 | 株式会社ユポ・コーポレーション | 印刷用紙 |
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