JPH07303584A - 電気機器 - Google Patents

電気機器

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JPH07303584A
JPH07303584A JP10104694A JP10104694A JPH07303584A JP H07303584 A JPH07303584 A JP H07303584A JP 10104694 A JP10104694 A JP 10104694A JP 10104694 A JP10104694 A JP 10104694A JP H07303584 A JPH07303584 A JP H07303584A
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JP
Japan
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circuit board
cover wall
insulator
body case
circuit
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Application number
JP10104694A
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English (en)
Inventor
Noriaki Senda
典明 千田
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、組立て性を向上できるととも
に、静電気による制御回路の機能障害を招くことなく制
御回路の検査を容易に実施でき、しかも、低コストで本
体ケースの難燃性を向上できる電気機器を得ることにあ
る。 【構成】合成樹脂製の複数のケース15〜17を組合わせて
なる本体ケース12と、このケースに内蔵されたモータ27
と、表面にモータを制御する回路部品34〜39が実装され
ると共に本体ケースに内蔵された回路基板32と、この回
路基板に取付けられた難燃性の絶縁体33とを備える。絶
縁体が、回路基板の裏面の略全体を覆う裏面カバー壁部
45、及び回路部品を間に置いて互いに対応して位置され
る回路基板の縁を覆って回路基板の表面上に突出するよ
うに裏面カバー壁部から折り曲げられた周部カバー壁部
47〜52を夫々有したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電気掃除機の吸
込み用部品として使用され、塵埃を掻き上げる回転清掃
体や移動補助用の駆動輪を回転させるモータが内蔵され
た吸込み口体等の電気機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被清掃面上の塵埃を掻き上げる回
転清掃体や移動補助用の駆動輪の内の少なくとも一方を
備えた合成樹脂製の本体ケースに、前記回転清掃体や駆
動輪を回転させるモータを内蔵した電気掃除機の吸込み
口体が知られている。この種の吸込み口体の本体ケース
内には、モータを制御する制御回路を設けた回路基板が
内蔵されており、その制御回路は100Vの電源電圧が
供給される高圧部と、その電源を降圧してモータの制御
を行うための低圧部とを有している。
【0003】ところで、例えば吸込み口体にあっては、
その移動方向に応じて回転清掃体等の回転方向を切り換
えるなどの各種の機能を持たせていることに伴い、前記
制御回路が複雑であり回路基板が大形化の傾向にあり、
また、吸込み口体を小形にすることが要求されているた
めに、回路基板と本体ケースとの間の隙間は狭くなって
いる。そこで、100Vの高電圧がかかる半田が露出さ
れた回路基板の裏面と本体ケースとの間に、回路基板の
裏面を覆う絶縁シートを配置し、それにより、本体ケー
スの安全性を図る構成が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の絶縁シ
ートは回路基板との結合関係をもっていないので、これ
らを別々に本体ケース内に対し位置合わせして個々に組
込む必要があるので、組立て性がよくないという問題が
ある。
【0005】また、制御回路が所期の機能をするかどう
かの検査は製品一つ一つについて行われるが、この検査
において駆動輪等の回転方向を見ながら確認する必要が
あるので、本体ケースから回路基板を外して前記検査を
行う場合がある。
【0006】このような場合に回路基板を直接掴んで取
扱うので、その載置面と露出状態の回路基板との間の絶
縁対策を特別に必要とするとともに、非通電の状態での
取扱いを余儀なくされる。したがって、前記検査時にお
ける回路基板の取扱いが面倒であるという問題がある。
【0007】その上、前記検査の際に回路基板に実装さ
れた回路部品に検査者の指が接触し易いから、検査者が
帯びた静電気が回路部品に放電し易く、それに基づき制
御回路に機能障害が発生する恐れがある。
【0008】また、回路基板に実装された抵抗やトラン
ジスタ等の発熱する回路部品は発火しないとは言い切れ
ないが、従来において、これらの回路部品が発火した場
合を想定して、本体ケースを保護する格別な対策は講じ
られていない。
【0009】ところで、このような問題は本体ケースを
構成する合成樹脂に難燃性が高いものを採用すれば解決
できる。しかし、難燃性合成樹脂製はそれ自体の材料コ
ストが高く、そして、回路基板の収納部分以外について
の難燃化は不必要であるので、本体ケース全体を難燃性
合成樹脂で成形することはコスト上不利であるという問
題がある。
【0010】本発明の目的は、組立て性を向上できると
ともに、静電気による制御回路の機能障害を招くことな
く制御回路の検査を容易に実施でき、しかも、低コスト
で本体ケースの難燃性を向上できる電気機器を得ること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の電気機器は、合成樹脂製の複数のケースを
組合わせてなる本体ケースと、この本体ケースに内蔵さ
れたモータと、表面に前記モータを制御する回路部品を
実装して前記本体ケースに内蔵された回路基板と、この
回路基板に取付けられた難燃性の絶縁体とを備え、前記
絶縁体が、前記回路基板の裏面の略全体を覆う裏面カバ
ー壁部、および前記回路部品を間に置いて互いに対応し
て位置される前記回路基板の縁を覆って前記回路基板の
表面上に突出するように前記裏面カバー壁部から折り曲
げられた周部カバー壁部を夫々有したことを特徴とする
ものである。
【0012】
【作用】前記構成において、絶縁体はその裏面カバー壁
部で回路基板の裏面の略全体を覆って回路基板と組合わ
され、かつ、この絶縁体の周部カバー壁部は、前記回路
基板と絶縁体との一体物を手で持つ際に掴む部分として
利用される。したがって、回路基板および絶縁体を本体
ケースへ組込むに際して、これらを一度に組込むことが
できる。
【0013】さらに、本体ケースから回路基板を取出し
て制御回路の検査を行う場合にも、回路基板を絶縁体で
絶縁した状態で行えるので、格別に載置面との間に絶縁
対策を必要としないとともに、この検査に伴う回路基板
の本体ケースへの着脱の際に、周部カバー壁部は、回路
基板上の回路部品に検査者の指が接することを妨げる。
【0014】また、絶縁体は難燃性を有しているので、
その周部カバー壁部は、その間近に対向して位置された
回路基板上の回路部品が発火した場合に、その火が本体
ケースに延焼することを妨げる。また、それにより、本
体ケース全体を難燃性が高い合成樹脂製とする必要がな
い。
【0015】
【実施例】以下、図1〜図8を参照して本発明の第1実
施例に係る電気掃除機の吸込み口体について説明する。
図1および図2において符号11で示す吸込み口体は、
吸込み口本体をなす本体ケース12と、これに連結され
た回動管13とを備えている。回動管13は、図示しな
い延長管等の先端部に脱着可能に接続され、本体ケース
12の底面から吸込んだ空気を図示しない電気掃除機本
体側に導くようになっている。
【0016】本体ケース12は、前部底面に塵埃を吸引
する吸込み口14が開口された合成樹脂の成型品からな
るボトムケース15と、このケース15の後部上面に取
付けられた合成樹脂の成型品からなる後部アッパーケー
ス16と、ボトムケース15の前部上面に取付けられた
合成樹脂の成型品からなる前部アッパーケース17とを
備えて形成されている。
【0017】ボトムケース15内は、前部の清掃具収容
室15aと、後部の第1、第2電装収納室15b、15
cとに仕切られている。清掃具収容室15aの下面は開
口されて前記吸込み口14をなしている。第1電送品収
納室15bは回動管13の取付け部の片側(図1におい
て左側)に設けられ、第2電送品収納室15cは回動管
13の取付け部の他の片側(図1において右側)に設け
られている。
【0018】第1、第2電送品収納室15b、15cに
は、図6に代表して示すように上面が開口された連結ボ
ス18a、18bが複数成形されており、これらのボス
18a、18bに対応する複数のねじ受けボス19a、
19bが後部アッパーケース16の下面に突出成形され
ている。そして、後部アッパーケース16をボトムケー
ス15の後部に被せながら,ねじ受けボス19a、19
bを夫々対応する連結ボス18a、18b内に嵌合した
後、ボトムケース15の底面側からねじを連結ボス18
に通して、これらをねじ受けボス19a、19bに夫々
螺合して締め付けることにより、後部アッパーケース1
6がボトムケース15に連結されている。なお。図6中
20は第2電送品収納室15cの底壁から上向きに一体
に突設された位置決め突起を示している。
【0019】前部アッパーケース17は、その長手方向
両端部に夫々取付けられたクランプ21(図1参照)を
介して脱着可能に取付けられ、清掃具収納室15aの上
面の開口を塞いでいる。清掃具収納室15aには回転清
掃体としてのアジテータ22が回転自在に配置され、そ
の下部は吸込み口14より突出されている。
【0020】図2に示されるようにボトムケース15の
底面には、吸込み口体11の移動を補助する一対の回転
自在な駆動輪23が、アジテータ22の後側に配置され
ているとともに、これら駆動輪23を間に置いて一対の
ローラ24が回転自在に取付けられている。また、図1
および図2中25はボトムケース15の後端部に回転自
在に取付けられた後輪である。これらローラ24と後輪
25とで、吸込み口体11の底面から床面等の被清掃面
までの距離が設定されるとともに、駆動輪23が被清掃
面に接しないようにしている。
【0021】ボトムケース15の底部には図2に示され
るように吸込み口体11の移動とともに回転するローラ
26が取付けられ、このローラ26には図3に示される
ようにローラ26と一体的に回転していく検知ローラ2
6aが取付けられている。図3中26bはローラ26お
よび検知ローラ26aを覆ったローラケースで、これは
ボトムケース15の底部に固定されている。
【0022】このローラケース26bには、検知ローラ
26aの回転方向を検知するためのセンサS1 、S2 が
取付けられている。これらセンサS1 、S2 は、例えば
検知ローラ26aに互いに少し位置をずらせて付したマ
ークM1 、M2 を検知するもので、どちらのセンサS1
、S2 がマークM1 、M2 を先に検知するかで、ロー
ラ26の回転方向、言い換えれば吸込み口体11の移動
方向を検知できるようになっている。
【0023】前記第1電送品収納室15bにはモータ2
7が収納されている。このモータ27は、アジテータ2
2および駆動輪23とを夫々回転させるために設けら
れ、これらとモータ27の出力軸との間には、モータ2
7の出力をアジテータ22および駆動輪23に伝達する
伝達機構(図示しない)が設けられている。
【0024】前記第2電送品収納室15bには制御ユニ
ット31が収納されている。このユニット31は、図4
〜図6等に示されるように回路基板32と、この基板3
2に一体的に取付け保持された絶縁体33とから形成さ
れている。
【0025】回路基板32には硬質のプリント配線回路
基板が採用されており、その表面には、図5に示される
ように抵抗34、ダイオード35、コンデンサ36、ト
ランジスタ37、抵抗アレイ38、及びハイブリットI
C39等のモータ27を制御するために回路部品が実装
されているとともに、表示用のランプを備える点灯ユニ
ット40およびコネクタ41、42等も取付けられてい
る。
【0026】この回路基板32はその裏面側に図示しな
い配線パターンを有している。これらパターンに対して
前記回路部品のピン状をなす端子が半田付けされてい
て、それにより、前記センサS1 、S2 の信号に基づい
てモータ27の正転、逆転の制御やその他の制御を行う
制御回路が形成されている。
【0027】この制御回路とセンサS1 、S2 とは電気
的に接続されている。なお、回路基板32には前記位置
決め突起20の先端部に嵌合される位置決め孔32g
(図7参照)が設けられている。また、一方のコネクタ
41には前記回動管13に設けられた図示しない電源端
子に接続される電源線コネクタ(図示しない)が接続さ
れるとともに、他方のコネクタ42には前記モータ27
の両極に接続されるモータ線コネクタ(図示しない)が
接続される。点灯ユニット40は、前記後部アッパーケ
ース16に取付けられた透光性の表示部16a(図6参
照)にその裏側から対向しており、この表示部を照らし
てモータ27の動作状態を表示するようになっている。
【0028】絶縁体33は、例えば硬質塩化ビニル、P
VC、ケプラー、或いはマイカ材等の難燃性の絶縁材料
で形成されていて、本実施例の場合には安価に入手で
き、かつ、成形が容易な硬質塩化ビニルのシートで形成
されている。
【0029】この絶縁シートつまり絶縁体33は、図8
に示されるように絶縁シートの主部をなす裏面カバー壁
部45の周縁に、夫々折り筋46を介して第1〜第6周
部カバー壁部47〜52を一体に設け、さらに、第2〜
第4周部カバー壁部48〜50に夫々折り筋53を介し
て第1〜第3外れ止め部54〜56を一体に設けるとと
もに、第3外れ止め部56に折り筋57を介してガイド
片58を一体に設けて形成されている。
【0030】この絶縁シートの第1〜第6周部カバー壁
部47〜52は、裏面カバー壁部48の上面側に略直角
に近い角度で夫々折り曲げられ、これら周部カバー壁部
47〜52に対して外れ止め部54〜56は裏面カバー
部48の周部上面に対向するように略直角に折り曲げら
れる。さらに、第3外れ止め部56からガイド片58が
裏面カバー部48の上面方向に向けて折り曲げられる。
以上の折り曲げ手順により絶縁シートは組立てられて図
5に示す絶縁体33をなす。このようにして組立てられ
た絶縁体33において、その第1〜第6周部カバー壁部
47〜52は、この絶縁シートのスプリングバックによ
り裏面カバー壁部48とのなす角度が直角に近い鈍角を
なすようにやや斜め外側に開くように傾斜される。
【0031】そして、第1〜第6周部カバー壁部47〜
52等を弾性変形させながら絶縁体33の内側に回路基
板32が収納される。このようにして組合わされて制御
ユニット31をなした状態は図4に示される。
【0032】この状態で裏面カバー壁部48は回路基板
32の裏面の略全体を覆っているとともに、第1〜第6
周部カバー壁部47〜52は回路基板32の縁を覆って
回路基板32の表面上に突出するように設けられてい
る。
【0033】中でも、互いに平行な第1、第2周部カバ
ー部47、48は、前記回路部品34〜39を間に置い
て互いに対応して位置された回路基板32の前後の互い
に平行な縁32a、32bの少なくとも半分以上を覆っ
ており、同様に互いに平行な第3、第4周部カバー部4
9、50は、前記回路部品34〜39を間に置いて互い
に対応して位置された回路基板32の左右の互いに平行
な縁32c、32dの少なくとも半分以上を覆ってい
る。
【0034】さらに、第1〜第3外れ止め部54〜56
は、回路基板32の周部上面と対向していて、その下方
に配置された部品34〜41や回路基板32の周部上面
との係合により、絶縁体33の回路基板32への取付け
状態を保持している。なお、第2、第4外れ止め部5
4、56はその下方に配置された抵抗34を夫々覆って
いる。
【0035】また、ガイド片58は前記回動管13側の
連結ボス18aに向けて斜めに折り曲げられて、このボ
ス18aに嵌入される前記ねじ受けボス19aの前記連
結ボス18aへの挿入を案内するようになっている。な
お、図5および図8中59は前記位置決め突起20の上
端部が通る通孔を示している。
【0036】既述のようにして組立てられた制御ユニッ
ト31を第2電装品収納室15cに収納する際には、そ
の絶縁体33の周部カバー壁部47、48、或いは周部
カバー周壁49、50にその外側から手指を添えて、前
記ユニット31を掴み持って、収納作業を行うことがで
きる。このように、回路基板32および絶縁体33を本
体ケース12のボトムケース15内に組込むに際して、
これらを一度に組込むことができるから、作業性を向上
できる。
【0037】しかも、この第1実施例では、回路基板3
2および絶縁体33の組込み後に後部アッパーケース1
6をボトムケース15に連結するに当たり、ボトムケー
ス15に被せられる後部アッパーケース16の回動管1
3側のねじ受けボス19aを、絶縁体33のガイド片5
8により案内して回動管13側の連結ボス18aに円滑
に導入させることができる.そのため、ボトムケース1
5に後部アッパーケース16を被せる作業が容易であ
る。
【0038】このように回路基板32および絶縁体33
の取付け作業性とともに、後部アッパーケース16の取
付け作業性も向上できるので、この吸込み口体11の組
立て性を向上できる。
【0039】また、この第1実施例では、第1〜第6周
部カバー壁部47〜52が斜め外側に開くように傾斜さ
れているので、制御ユニット31を第2電装品収納室1
5cに収納する際に、各周部カバー壁部47〜52が第
2電装品収納室15cを区画する壁部に当たりながら制
御ユニット31をガイドするので、制御ユニット31の
挿入が容易であるとともに、適正位置に制御ユニット3
1を配置し易い。
【0040】その上、制御ユニット31が第2電装品収
納室15cに収納された状態においては、各周部カバー
壁部47〜52が第2電装品収納室15cを区画する壁
部に当たって弾性変形した状態となっているので、各周
部カバー壁部47〜52により、制御ユニット31を第
2電装品収納室15cに対して振れ止めして安定した状
態に収納できる。
【0041】また、製品の出荷前に実施される制御回路
の検査において、この検査を本体ケース12から回路基
板32を取出して行う場合に、この回路基板32を手指
で持って動かす取扱いを、回路基板32をこれに一体的
に保持された絶縁体33で絶縁した状態、言い換えれ
ば、制御ユニット31の状態で行うことができる。
【0042】そのため、格別に載置面と回路基板32と
の間に絶縁対策を必要としないとともに、通電状態にお
いても問題なく取扱うことができるので、容易に前記検
査作業を行うことができる。
【0043】そして、この検査に伴う回路基板32の本
体ケース12への着脱等の際に、絶縁体33の第1〜第
6周部カバー壁部47〜52を、既述のように回路基板
32と絶縁体33との一体物(制御ユニット31)を手
で持つ際に掴む部分として利用して実施できるから、回
路基板32上の回路部品34〜39に検査者の指が接す
ることが妨げられる。したがって、第1〜第6周部カバ
ー壁部47〜52で、検査者が帯びた静電気が回路部品
に放電することを防止できるので、前記放電に基づく制
御回路の機能障害なくすことができる。
【0044】また、回路基板32の略裏面全体を覆って
いる絶縁体33は、回路基板32の裏面における漏電や
火花放電を防止してボトムケース15を保護できるだけ
ではなく、この絶縁体33は難燃性であって、回路基板
32の周部を第1〜第6周部カバー壁部47〜52で覆
っているので、これらの壁部47〜52により回路基板
32上の回路部品34〜39が万一発火した場合にも、
安全である。
【0045】すなわち、前記回路部品34〜39のうち
抵抗34等は発熱し、発火する恐れがあるが、そのよう
な場合にも、その火が回路基板32の周囲側方に広がる
ことを、難燃性の第1〜第6周部カバー壁部47〜52
で遮って、本体ケース12に延焼する恐れを妨げること
ができる。
【0046】しかも、本実施例では、特に発熱が大きい
抵抗34を回路基板32の周部に配して、これらを、そ
れと後部アッパーケース16との間に配置された第1〜
第3外れ止め部54〜56で覆っているから、前記抵抗
34が仮に発火した場合に、その火が上方の後部アッパ
ーケース16に延焼する恐れを、第1〜第3外れ止め部
54〜56で妨げることができる。
【0047】そして、以上のように必要最小限の部分に
ついて絶縁体33で回路部品の発火についての保護対策
を講じたから、本体ケース12全体を高価な難燃性合成
樹脂で成形する必要がなく、したがって、回路部品の発
火についての本体ケース12の保護対策を安価に実施で
きる。
【0048】図9〜図14は本発明の第2実施例に係る
電気掃除機の吸込み口体を示している。この第2実施例
は、制御ユニットの絶縁体の構成のみが前記第1実施例
とは異なり、それ以外の構成は図9〜図14に図示され
ない部分を含めて図1〜図8に示した前記第1実施例の
吸込み口体と同じ構成であるので、図示されない構成に
ついては図1〜図8をもって代用するとともに、図示さ
れる同一構成部分には第1実施例と同一の符号を付し
て、それらの構成の説明およびそれに基づく作用効果の
説明については省略するが、これらの同一部分について
も本実施例装置の構成の一部をなすものである。
【0049】この第2実施例で使用する難燃性の絶縁材
料からなる絶縁体71は、硬質塩化ビニルのシートで形
成されている。この絶縁シートつまり絶縁体71は、図
14に示されるように絶縁シートの主部をなす裏面カバ
ー壁部72の周縁に、夫々折り筋73を介して第1〜第
6周部カバー壁部74〜79を一体に設け、さらに、第
2周部カバー壁部75に折り筋80を介して第1外れ止
め部81を一体に設けているとともに、第4周部カバー
壁部77に折り筋82を介して第2外れ止め部を兼ねる
表面カバー壁部83が形成されている。
【0050】裏面カバー壁部72には前記回動管13側
の連結ボス18aの上端に対向する通孔84が形成され
ている。第1、第3周部カバー壁部74、76の互いに
接近する端部には夫々係止溝74a、76aが形成さ
れ、第5周部カバー壁部78にはスリット状の係止孔7
8aが形成されている。
【0051】また、表面カバー壁部83には、前記点灯
ユニット40に対校する通孔85が形成されているとと
もに、前記係止孔78aに係合される引掛け爪部86が
形成されている。さらに、表面カバー壁部83には、折
り筋87を介して補助周部カバー壁部88が一体に設け
られているとともに、折り筋89を介してガイド片90
が一体に設けられている。
【0052】このような絶縁体71において、第1〜第
6周部カバー壁部74〜79は、夫々折り筋73を介し
て裏面カバー壁部72の上面側に略直角に近い角度で折
り曲げられ、そのうちの第1、第3周部カバー壁部7
4、76は、その一端部において互いの係止溝74a、
76a同志を引掛けて連結される。そして、第2周部カ
バー壁部75に対して外れ止め部81は裏面カバー部7
2の周部上面に対向するように略直角に折り曲げられ
る。
【0053】補助周部カバー壁部88は折り筋87を介
して表面カバー壁部83に対して略直角となるように折
り曲げられ、同じくガイド片90も折り筋89を介して
表面カバー壁部83に対して略直角ないしは斜めとなる
ように折り曲げられる。そして、表面カバー壁部83は
折り筋82を介して裏面カバー壁部72に対し略全面的
に対向するように第4周部カバー壁部77から折り曲げ
られる。この折り曲げにより、補助周部カバー壁部88
が第1周部カバー壁部74の内面または外面に重なって
二重壁を形成するとともに、表面カバー壁部83の前記
カバー壁部88とは反対側の側縁部が前記外れ止め部8
1に隣接若しくは重なるように配置される。そして、表
面カバー壁部83の引掛け爪部86は、その根元から上
向きに折り曲げられて、前記第5周部カバー壁部78の
係止孔78aに通して引掛けられ、それにより表面カバ
ー壁部83が組み立て状態に保持される。
【0054】以上の折り曲げ手順により絶縁シートは組
立てられて図10および図11等に示す絶縁体71をな
す。このようにして組立てられた絶縁体71において、
その第2、第4〜第6周部カバー壁部75、77〜79
は、この絶縁シートのスプリングバックにより裏面カバ
ー壁部72とのなす角度が直角に近い鈍角をなすように
やや斜め外側に開くように傾斜される。
【0055】そして、この絶縁体71の内側に回路基板
32が収納される。この回路基板32の収納は、第1〜
第6周部カバー壁部74〜79を折り曲げた後に、裏面
カバー壁部72の上面に回路基板32を置いて、その後
に補助周部カバー壁部88およびガイド片90が夫々折
り曲げられた表面カバー壁部83を、第4周部カバー壁
部77に対して折り曲げ、引掛け爪部86を係止孔78
aに引掛けて、絶縁体71の組み立てを完了することに
より実施される。このようにして回路基板32と絶縁体
71とが組合わされて制御ユニット31をなした状態は
図10に示される。
【0056】この状態で裏面カバー壁部72は回路基板
32の裏面の略全体を覆っているとともに、第1〜第6
周部カバー壁部74〜79は回路基板32の縁を覆って
回路基板32の表面上に突出するように設けられてい
る。
【0057】中でも、互いに平行な第1、第2周部カバ
ー部74、75は、前記回路部品34〜39を間に置い
て互いに対応して位置された回路基板32の前後の互い
に平行な縁32a、32bの少なくとも半分以上を覆っ
ており、同様に互いに平行な第3、第4周部カバー部7
6、77は、前記回路部品34〜39を間に置いて互い
に対応して位置された回路基板32の左右の互いに平行
な縁32c、32dを覆っている。
【0058】さらに、第1外れ止め部81は、回路基板
32の周部上面と対向しているとともに、第2外れ止め
部を兼ねる表面カバー壁部83は回路基板32の表面の
略全体に対向している。したがって、これら外れ止め部
81、83の下方に配置された部品34〜42や回路基
板32の周部上面との係合により、絶縁体71の回路基
板32への取付け状態が保持されている。
【0059】また、ガイド片90は前記回動管13側の
連結ボス18aに向けて斜めに折り曲げて設けられ、こ
のボス18aに嵌入される前記ねじ受けボス19aの前
記連結ボス18aへの挿入を案内する。
【0060】既述のようにして組立てられた制御ユニッ
ト31を第2電装品収納室15cに収納する際には、そ
の絶縁体71の周部カバー壁部74、75、或いは周部
カバー周壁76、77にその外側から手指を添えて、前
記ユニット31を掴み持って、収納作業を行うことがで
きる。このように、回路基板32および絶縁体71を本
体ケース12のボトムケース15内に組込むに際して、
これらを一度に組込むことができるから、作業性を向上
できる。
【0061】しかも、この第2実施例でも、回路基板3
2および絶縁体71の組込み後に後部アッパーケース1
6をボトムケース15に連結するに当たり、ボトムケー
ス15に被せられる後部アッパーケース16の回動管1
3側のねじ受けボス19aを、絶縁体33のガイド片9
0により案内して回動管13側の連結ボス18aに円滑
に導入させることができる。そのため、ボトムケース1
5に後部アッパーケース16を被せる作業が容易であ
る。
【0062】このように回路基板32および絶縁体71
の取付け作業性とともに、後部アッパーケース16の取
付け作業性も向上できるので、この吸込み口体11の組
立て性を向上できる。
【0063】また、製品の出荷前に実施される制御回路
の検査において、この検査を本体ケース12から回路基
板32を取出して行う場合に、この回路基板32を手指
で持って動かす取扱いを、回路基板32をこれに一体的
に保持された絶縁体71で絶縁した状態、言い換えれ
ば、制御ユニット31の状態で行うことができる。
【0064】そのため、格別に載置面と回路基板32と
の間に絶縁対策を必要としないとともに、通電状態にお
いても問題なく取扱うことができるので、容易に前記検
査作業を行うことができる。
【0065】そして、この検査に伴う回路基板32の本
体ケース12への着脱等の際に、絶縁体71の第1〜第
6周部カバー壁部74〜79を、既述のように回路基板
32と絶縁体71との一体物(制御ユニット31)を手
で持つ際に掴む部分として利用して実施できるから、回
路基板32上の回路部品34〜39に検査者の指が接す
ることが妨げられる。したがって、第1〜第6周部カバ
ー壁部74〜79で、検査者が帯びた静電気が回路部品
に放電することを防止できるので、前記放電に基づく制
御回路の機能障害をなくすことができる。
【0066】また、回路基板32の略裏面全体を覆って
いる絶縁体71は、回路基板32の裏面における漏電や
火花放電を防止してボトムケース15を保護できるだけ
ではなく、この絶縁体71は難燃性であって、回路基板
32の周部を第1〜第6周部カバー壁部74〜79で覆
っているので、これらの壁部74〜79により回路基板
32上の回路部品34〜39が万一発火した場合にも、
安全である。
【0067】すなわち、前記回路部品34〜39のうち
抵抗34等は発熱し、発火する恐れがあるが、そのよう
な場合にも、その火が回路基板32の周囲側方に広がる
ことを、難燃性の第1〜第6周部カバー壁部74〜79
で遮って、本体ケース12に延焼する恐れを妨げること
ができる。
【0068】しかも、本実施例では、回路基板32に実
装されたうすべての回路部品34〜39を覆って、これ
らの部品34〜39と後部アッパーケース16との間に
配置された表面カバー壁部83を備えているから、抵抗
34等が仮に発火した場合に、その火が上方の後部アッ
パーケース16に延焼する恐れを、表面カバー壁部83
により妨げることができる。
【0069】そして、以上のように必要最小限の部分に
ついて絶縁体71で回路部品の発火についての保護対策
を講じたから、本体ケース12全体を高価な難燃性の合
成樹脂で成形する必要がなく、したがって、回路部品の
発火についての本体ケース12の保護対策を安価に実施
できる。
【0070】図15〜図20は本発明の第3実施例に係
る電気掃除機の吸込み口体を示している。この第3実施
例は、制御ユニットの絶縁体の構成のみが前記第1実施
例とは異なり、それ以外の構成は図15〜図20に図示
されない部分を含めて図1〜図8に示した前記第1実施
例の吸込み口体と同じ構成であるので、図示されない構
成については図1〜図8をもって代用するとともに、図
示される同一構成部分には第1実施例と同一の符号を付
して、それらの構成の説明およびそれに基づく作用効果
の説明については省略するが、これらの同一部分につい
ても本実施例装置の構成の一部をなすものである。
【0071】この第3実施例で使用する難燃性の絶縁材
料からなる絶縁体101は、硬質塩化ビニルのシートで
形成されている。この絶縁シートつまり絶縁体101
は、図20に示されるように絶縁シートの主部をなす裏
面カバー壁部102の周縁に、夫々折り筋103を介し
て第1〜第6周部カバー壁部104〜109を一体に設
け、さらに、第2周部カバー壁部105に折り筋110
を介して第1外れ止め部111を一体に設けているとと
もに、第1周部カバー壁部104に折り筋112を介し
て第2外れ止め部を兼ねる表面カバー壁部113が形成
されている。第2周部カバー壁部105とこれに隣接す
る第3カバー壁部106との間、およびだ互いに隣接す
る第3〜第5カバー壁部106〜108との間には、こ
れらの境界をなす切り込み114が設けられている。
【0072】裏面カバー壁部102には前記回動管13
側の連結ボス18aの上端に対向する通孔115が形成
されている。第2周部カバー壁部105にはリード線通
し用の角孔116が形成され、第1外れ止め部111に
は略T字状をなす係止突起117が一体に突設されてい
る。
【0073】また、表面カバー壁部113には、前記点
灯ユニット40に対向する通孔118が形成されている
とともに、前記係止突起117が挿通して係合される係
止孔119が形成されている。さらに、表面カバー壁部
113には、折り筋120を介してガイド片121が一
体に設けられているとともに、この近傍に位置して舌片
122が一体に突設されている。
【0074】このような絶縁体101において、第1〜
第6周部カバー壁部104〜109は、夫々折り筋10
3を介して裏面カバー壁部102の上面側に略直角に近
い角度で折り曲げられる。このとき、扇状をなす第3〜
第5周部カバー壁部106〜108は互いに隣接した側
縁部が重ね合わされ、また、第3周部カバー壁部106
の第2周部カバー壁部105側の側縁部は第2周部カバ
ー壁部105に重ねられる。そして、第1周部カバー壁
部104に対して外れ止め部111は裏面カバー部10
2の周部上面に対向するように略直角に折り曲げられ、
かつ、この外れ止め部111に対して係止突起117が
上向きに折り曲げられる。
【0075】ガイド片121は折り筋120を介して表
面カバー壁部113に対して略直角ないしは斜めとなる
ように折り曲げられる。そして、表面カバー壁部113
は折り筋112を介して裏面カバー壁部102に対し略
全面的に対向するように第1周部カバー壁部104から
折り曲げられる。こうして折り曲げられた表面カバー壁
部113の係止孔119には、前記係止突起117を通
して引掛ける。それにより表面カバー壁部83が組み立
て状態に保持される。
【0076】以上の折り曲げ手順により絶縁シートは組
立てられて図16および図17等に示す絶縁体101を
なす。このようにして組立てられる絶縁体101の内側
には回路基板32が収納される。この回路基板32の収
納は、第1〜第6周部カバー壁部74〜79と外れ止め
部111と係止突起117とを夫々折り曲げた後に、裏
面カバー壁部102の上面に回路基板32を置いて、そ
の後にガイド片121が折り曲げられた表面カバー壁部
113を、第1周部カバー壁部104に対して折り曲
げ、係止突起117と係止孔119とを引掛けて、絶縁
体101の組み立てを完了することにより実施される。
このようにして回路基板32と絶縁体101とが組合わ
されて制御ユニット31をなした状態は図10に示され
る。
【0077】この状態で裏面カバー壁部102は回路基
板32の裏面の略全体を覆っているとともに、第1〜第
6周部カバー壁部104〜109は回路基板32の縁を
覆って回路基板32の表面上に突出するように設けられ
ている。中でも、互いに平行な第1、第2周部カバー部
104、105は、前記回路部品34〜39を間に置い
て互いに対応して位置された回路基板32の前後の互い
に平行な縁32a、32bの大部分を覆っている。
【0078】さらに、第1外れ止め部111は、回路基
板32の周部上面と対向しているとともに、第2外れ止
め部を兼ねる表面カバー壁部113は回路基板32の表
面の略全体に対向している。したがって、これら外れ止
め部111、113の下方に配置された回路部品34〜
39や回路基板32の周部上面との係合により、絶縁体
101の回路基板32への取付け状態が保持されてい
る。
【0079】既述のようにして組立てられた制御ユニッ
ト31を第2電装品収納室15cに収納する際には、そ
の絶縁体101の周部カバー壁部104、105にその
外側から手指を添えて、前記ユニット31を掴み持っ
て、収納作業を行うことができる。このように、回路基
板32および絶縁体101を本体ケース12のボトムケ
ース15内に組込むに際して、これらを一度に組込むこ
とができるから、作業性を向上できる。
【0080】しかも、この第3実施例でも、回路基板3
2および絶縁体101の組込み後に後部アッパーケース
16をボトムケース15に連結するに当たり、ボトムケ
ース15に被せられる後部アッパーケース16の回動管
13側のねじ受けボス19aを、絶縁体33のガイド片
121により案内して回動管13側の連結ボス18aに
円滑に導入させることができる。そのため、ボトムケー
ス15に後部アッパーケース16を被せる作業が容易で
ある。その上、制御ユニット31が第2電装品収納室1
5cに収納された状態では、舌片122が、前記第2電
装品収納室15cを区画する壁部に引っ掛かって、ガイ
ド片121を両持ち状態で支持するから、ガイド片12
1が安定した姿勢を保って、ねじ受けボス19を容易に
案内できる。
【0081】このように回路基板32および絶縁体10
1の取付け作業性とともに、後部アッパーケース16の
取付け作業性も向上できるので、この吸込み口体11の
組立て性を向上できる。
【0082】また、製品の出荷前に実施される制御回路
の検査において、この検査を本体ケース12から回路基
板32を取出して行う場合に、この回路基板32を手指
で持って動かす取扱いを、回路基板32をこれに一体的
に保持された絶縁体101で絶縁した状態、言い換えれ
ば、制御ユニット31の状態で行うことができる。
【0083】そのため、格別に載置面と回路基板32と
の間に絶縁対策を必要としないとともに、通電状態にお
いても問題なく取扱うことができるので、容易に前記検
査作業を行うことができる。
【0084】そして、この検査に伴う回路基板32の本
体ケース12への着脱等の際に、絶縁体101の第1、
第2周部カバー壁部104、105を、既述のように回
路基板32と絶縁体101との一体物(制御ユニット3
1)を手で持つ際に掴む部分として利用して実施できる
から、回路基板32上の回路部品34〜39に検査者の
指が接することが妨げられる。したがって、第1、第2
周部カバー壁部104、105により検査者が帯びた静
電気が回路部品に放電することを防止できるので、前記
放電に基づく制御回路の機能障害をなくすことができ
る。
【0085】また、回路基板32の略裏面全体を覆って
いる絶縁体101は、回路基板32の裏面における漏電
や火花放電を防止してボトムケース15を保護できるだ
けではなく、この絶縁体101は難燃性であって、回路
基板32の周部を第1〜第6周部カバー壁部104〜1
09で覆っているので、これらの壁部104〜109に
より回路基板32上の回路部品34〜39が万一発火し
た場合にも、安全である。
【0086】すなわち、前記回路部品34〜39のうち
抵抗34等は発熱し、発火する恐れがあるが、そのよう
な場合にも、その火が回路基板32の周囲側方に広がる
ことを難燃性の第1〜第6周部カバー壁部104〜10
9で遮って、本体ケース12に延焼する恐れを妨げるこ
とができる。
【0087】しかも、本実施例では、回路基板32に実
装された発熱を伴うすべての部品34〜42を覆って、
これらの部品と後部アッパーケース16との間に配置さ
れた表面カバー壁部103を備えているから、抵抗34
等が仮に発火した場合に、その火が上方の後部アッパー
ケース16に延焼する恐れを、表面カバー壁部103に
より妨げることができる。
【0088】そして、以上のように必要最小限の部分に
ついて絶縁体101で回路部品の発火についての保護対
策を講じたから、本体ケース12全体を高価な難燃性合
成樹脂で成形する必要がなく、したがって、回路部品の
発火についての本体ケース12の保護対策を安価に実施
できる。
【0089】なお、この第3実施例において、絶縁体1
01の折り筋103を省略して、回路基板32に対して
裏面カバー壁部102および表面カバー壁部113を巻
き付けるように丸めて取付け保持してもよい。
【0090】また、前記各実施例は、合成樹脂製の本体
ケース12と、この本体ケース12に内蔵されたモータ
27と、表面に前記モータ27を制御する回路部品34
〜39を実装して前記本体ケース12に内蔵された回路
基板32と、この回路基板32に取付けられ難燃性の絶
縁体33(または71、或いは101)とを備え、前記
絶縁体33(または71、或いは101)が、前記回路
基板32の裏面の略全体を覆う裏面カバー壁部45(ま
たは72、或いは102)、および前記回路基板32に
実装された回路部品34〜39を間に置いて互いに対応
して位置される回路基板32の縁を覆って回路基板32
の表面上に突出するように裏面カバー壁部45(または
72、或いは102)から折り曲げられた周部カバー壁
部47〜52(または74〜79、或いは104〜10
9)、並びに前記裏面カバー壁部45(または72、或
いは102)から折り曲げられて前記回路基板32の周
部表面に対向する外れ止め部54〜56(または81、
83、或いは111、113)を夫々有した構成を備え
ている。
【0091】したがって、この吸込み口体11としての
電気機器は、既述の作用効果により本発明の所期の目的
を達成できる。しかも、絶縁体33(または71、或い
は101)に外れ止め部54〜56(または81、8
3、或いは111、113)を設けたから、この外れ止
め部54〜56(または81、83、或いは111、1
13)によって、回路基板32への絶縁体33(または
71、或いは101)の取付け状態を保持して、これら
を一体化できる。そのため、この一体化された状態で組
込みを一度に行える等取扱いをより容易にできる。
【0092】また、前記各実施例は、合成樹脂製の本体
ケース12と、この本体ケース12の底面に設けられ塵
埃を吸引する吸込み口14と、この吸込み口14に設け
られ回転して被清掃面上の塵埃を掻き上げる回転清掃体
22または駆動輪23のうち少なくとも一方を備え、こ
の回転清掃体22または駆動輪23を回転させるモータ
27と、このモータ27を制御する制御回路を設けた回
路基板32とを前記本体ケース内に設け、前記回路基板
32を覆う絶縁シート33(または71、或いは10
1)を設けた電気掃除機の吸込み口体11において、前
記絶縁シート33が難燃性であって、かつ、このシート
33(または71、或いは101)が、前記回路基板3
2の裏面の略全体を覆う裏面カバー壁部45(または7
2、或いは102)、および前記回路基板32に実装さ
れた回路部品34〜39を間に置いて互いに対応して位
置される回路基板32の縁を覆って回路基板32の表面
上に突出するように裏面カバー壁部45(または72、
或いは102)から折り曲げられた周部カバー壁部47
〜52(または74〜79、或いは104〜109)、
並びに前記裏面カバー壁部45(または72、或いは1
02)から折り曲げられて前記回路基板32の周部表面
に対向する外れ止め部54〜56(または81、83、
或いは111、113)を夫々有した構成を備えてい
る。したがって、この吸込み口体11においても本発明
の所期の目的を達成できる。
【0093】本発明は前記各実施例に制約されない。例
えば、絶縁体31、71、101の全体または少なくと
も回路基盤31に対向する部分に、その片面または両面
のガラスクロス、或いはアラミド紙などの耐火層をコー
テング処理等によって設けてもよく、そうすることによ
り、万一回路部品が発火した場合において、その本体ケ
ース12への延焼をより確実に防止できる。
【0094】また、本発明において絶縁体101は難燃
性の合成樹脂で予め所定形状に成形したものを用いても
よい。さらに、本発明は、電気掃除機の吸込み口体のみ
に実施を制約されるものではなく、合成樹脂製の本体ケ
ースに、モータおよびこのモータを制御する制御回路を
有した回路基板が内蔵された電気機器であれば適用する
ことができる。
【0095】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の電気機器に
よれば、回路基板および絶縁体を本体ケースへ組込むに
際して、絶縁体の互いに対応する周部カバー壁部を、回
路基板および絶縁体の掴み部として、回路基板と絶縁体
とを一度に組込めるから、組立て性を向上できる。そし
て、本体ケースから回路基板を取出して制御回路の検査
を行う場合に、回路基板と載置面との間に格別な絶縁対
策を必要としないことは勿論のこと、この検査時の取扱
いにおいて絶縁体の周部カバー壁部で回路基板上の回路
部品に検査者の指が接することが妨げることができ、し
たがって、静電気による制御回路の機能障害を招くこと
なく制御回路の検査を容易に実施できる。しかも、本体
ケース全体を高価な難燃性の合成樹脂で形成することな
く、難燃性を有した絶縁体の周部カバー壁部により、こ
れらの間近に対向して位置された回路基板上の回路部品
の発火を原因とする本体ケースへの延焼を防止できるか
ら、低コストで本体ケースの難燃性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る吸込み口体の構成を
一部切り欠いて示す平面図。
【図2】同第1実施例に係る吸込み口体の構成を示す底
面図。
【図3】同第1実施例に係る吸込み口体の移動方向検出
部の構成を示す斜視図。
【図4】同第1実施例に係る吸込み口体の制御ユニット
の構成を示す斜視図。
【図5】同第1実施例に係る制御ユニットの構成を分解
して示す斜視図。
【図6】同第1実施例に係る制御ユニットとその取付け
部回りとの関係を示す斜視図。
【図7】図1中Z−Z線に沿って示す断面図。
【図8】同第1実施例に係る絶縁シートの構成を示す展
開図。
【図9】本発明の第2実施例に係る吸込み口体の構成を
一部切り欠いて示す平面図。
【図10】同第2実施例に係る吸込み口体の制御ユニッ
トの構成を示す斜視図。
【図11】同第2実施例に係る制御ユニットの構成を分
解して示す斜視図。
【図12】同第2実施例に係る制御ユニットとその取付
け部回りとの関係を示す斜視図。
【図13】図9中Y−Y線に沿って示す断面図。
【図14】同第2実施例に係る絶縁シートの構成を示す
展開図。
【図15】本発明の第3実施例に係る吸込み口体の構成
を一部切り欠いて示す平面図。
【図16】同第3実施例に係る吸込み口体の制御ユニッ
トの構成を示す斜視図。
【図17】同第3実施例に係る制御ユニットの構成を分
解して示す斜視図。
【図18】同第3実施例に係る制御ユニットとその取付
け部回りとの関係を示す斜視図。
【図19】図15中X−X線に沿って示す断面図。
【図20】同第3実施例に係る絶縁シートの構成を示す
展開図。
【符号の説明】 11…吸込み口体(電気機器)、 12…本体ケース、 15…ボトムケース、 16…後部アッパーケース、 17…前部アッパーケース、 27…モータ、 31…制御ユニット、 32…回路基板、 33、71、101…絶縁体、 34…抵抗(回路部品)、 35…ダイオード(回路部品)、 36…コンデンサ(回路部品)、 37…トランジスタ(回路部品)、 38…抵抗アレイ(回路部品)、 39…ハイブリットIC、(回路部品)、 45、72、102…裏面カバー壁部、 47〜52、74〜79、104〜109…第1〜第6
周部カバー壁部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂製の複数のケースを組合わせてな
    る本体ケースと、 この本体ケースに内蔵されたモータと、 表面に前記モータを制御する回路部品を実装して前記本
    体ケースに内蔵された回路基板と、 この回路基板に取付けられた難燃性の絶縁体とを備え、 前記絶縁体が、前記回路基板の裏面の略全体を覆う裏面
    カバー壁部、および前記回路部品を間に置いて互いに対
    応して位置される前記回路基板の縁を覆って前記回路基
    板の表面上に突出するように前記裏面カバー壁部から折
    り曲げられた周部カバー壁部を夫々有したことを特徴と
    する電気機器。
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Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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