JPH09213416A - フラットケーブル用コネクタ - Google Patents

フラットケーブル用コネクタ

Info

Publication number
JPH09213416A
JPH09213416A JP8013544A JP1354496A JPH09213416A JP H09213416 A JPH09213416 A JP H09213416A JP 8013544 A JP8013544 A JP 8013544A JP 1354496 A JP1354496 A JP 1354496A JP H09213416 A JPH09213416 A JP H09213416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flat cable
housing
detection piece
retainer
connector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8013544A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideto Nakamura
英人 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP8013544A priority Critical patent/JPH09213416A/ja
Publication of JPH09213416A publication Critical patent/JPH09213416A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラットケーブルがゆがんで斜めに挿入され
たままリテーナを装着してしまうことがあった。 【解決手段】 スリット状の開口21を有するハウジン
グ20に対し、その周壁に貫通孔24を形成しつつ当該
貫通孔24内に検知片50を回動可能に支持しており、
フラットケーブル10を正規位置に挿入していない状態
では同検知片50の外側端50bがハウジング20の外
側に突出してリテーナ40のアーム部42,42に干渉
することになるため、当該リテーナ40を装着できなく
なって挿入不良が分かる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラットケーブル
用コネクタに関し、特に、小型でプリント基板などに対
して表面実装するのに使用して好適なフラットケーブル
用コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のフラットケーブル用コネ
クタでは、薄箱型のハウジングにスリット状の開口を形
成するとともに同開口内部にて天井面側に端子金具を支
持しておき、同開口内にフラットケーブルの先端を挿入
する。フラットケーブル先端の上面側には端子部が露出
しており、当該フラットケーブル先端を上記開口内に挿
入すると同端子部は開口内にて天井面の端子金具に対面
する。この後、フラットケーブルと底面との間に断面楔
形となる板状のリテーナを挿入することにより、当該フ
ラットケーブルを天井面の側に押し付け、抜け止めを図
るとともに上面側の端子部を端子金具に押し付けて導通
を図る。なお、開口の幅とフラットケーブルの幅とは概
ね一致しており、真っ直ぐ奥まで挿入することによって
端子部と端子金具とが位置合わせされるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のフラッ
トケーブル用コネクタにおいては、開口内にてフラット
ケーブルを真っ直ぐに正規の位置まで挿入してからリテ
ーナを装着しなければならないが、フラットケーブル自
体が柔軟性を備えているため、現実には多少ゆがんで斜
めに挿入することもでき、このような状態でリテーナを
装着してしまうことがあるという課題があった。本発明
は、上記課題にかんがみてなされたもので、フラットケ
ーブルを正規の位置に挿入した場合にのみリテーナを装
着することが可能なフラットケーブル用コネクタの提供
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、フラットケーブルの幅に
一致して同フラットケーブルの先端を挿入可能なスリッ
ト状の開口を有する薄箱形に形成されるとともにその周
壁には貫通孔を形成し、同貫通孔内には待機時に同ハウ
ジング内側における上記フラットケーブルの正規挿入位
置とハウジング外側とに突出しつつ上記フラットケーブ
ルが正規挿入位置に挿入されたときに変移されて外側の
突出位置が変化する検知片を備えたハウジングと、上記
待機時に上記ハウジングの外側に突出する上記検知片に
干渉して上記ハウジングに対して装着不能となるととも
に上記検知片が変移したときには干渉せずに装着可能と
なり、装着時に同フラットケーブルの抜け止めを図るリ
テーナとを具備する構成としてある。
【0005】また、請求項2にかかる発明は、請求項1
に記載のフラットケーブル用コネクタにおいて、上記検
知片は側壁にて回動動作可能に設置されるとともに、上
記リテーナは同側壁外周面に沿って摺接して所定時に同
検知片に突き当たって干渉するアームを有する構成とし
てある。さらに、請求項3にかかる発明は、請求項1ま
たは請求項2に記載のフラットケーブル用コネクタにお
いて、上記検知片は、側壁面方向に平行に配置される軸
支部材による軸支構造にて回動動作可能に配置される構
成としてある。
【0006】さらに、請求項4にかかる発明は、請求項
1または請求項2に記載のフラットケーブル用コネクタ
において、上記検知片は、側壁に連結された可撓ヒンジ
にて回動動作可能に配置された構成としてある。さら
に、請求項5にかかる発明は、請求項1〜請求項4に記
載のフラットケーブル用コネクタにおいて、上記検知片
を上記待機時に初期位置に保持する保持機構を具備する
構成としてある。さらに、請求項6にかかる発明は、フ
ラットケーブルの幅に一致して同フラットケーブルの先
端を挿入可能なスリット状の開口を有する薄箱型ハウジ
ングと、このハウジングに対して装着可能で装着時に同
フラットケーブルの抜け止めを図るリテーナとを具備す
るフラットケーブル用コネクタにおいて、上記ハウジン
グの周壁には上記フラットケーブルの挿抜によって回動
駆動される検知片を配設して正規挿入時に当該ハウジン
グの外側に突出しないようにするとともに待機時には外
側に突出させ、上記リテーナは同ハウジングの外側にて
同検知片が突出するときに干渉して上記ハウジングに装
着不能となる同検知片が突出しないときに干渉しなくな
って上記ハウジングに装着可能となるように構成してあ
る。
【0007】
【作用】上記のように構成した請求項1にかかる発明に
おいては、薄箱形に形成されたハウジングに対してフラ
ットケーブルの先端を挿入していない待機状態では、周
壁の貫通孔に配置されている検知片はハウジング内側に
おけるフラットケーブルの正規挿入位置とハウジング外
側とに突出している。従って、この状態ではもちろんの
こと、同ハウジングのスリット状の開口に対してフラッ
トケーブルの先端を挿入していても正規位置でない場合
には、リテーナを装着しようとすると当該リテーナがハ
ウジング外側に突出している上記検知片に干渉して装着
できない。しかるに、フラットケーブルの先端を正規位
置に挿入すれば検知片に当接し、当該検知片を変移させ
る。検知片が変移するとハウジングの外側での突出位置
も変化するため、リテーナは干渉しなくなり、ハウジン
グに対して装着できるようになる。また、リテーナ自身
はハウジングに装着されてフラットケーブルの抜け止め
を図る。
【0008】また、上記のように構成した請求項2にか
かる発明においては、フラットケーブルをハウジングの
側壁に沿って開口内の正規位置へ挿入していくと、当該
側壁に設置されている検知片の先端に突き当たり、同検
知片が回動する。すなわち、待機時にハウジング内側と
ハウジング外側に突出している検知片が回動し、ハウジ
ング外側に突出していた部分が側壁の厚み内に入り込ん
でくるので外方に突出しなくなる。リテーナには側壁の
外周面に沿って摺接するアームが備えられているので、
この側壁から検知片が突出しているときには同アームが
突き当たってしまって装着できないが、検知片が回動し
て側壁外面に突出しなくなると干渉しなくなって装着で
きるようになる。
【0009】さらに、上記のように構成した請求項3に
かかる発明においては、検知片は、側壁面に平行に配置
された軸支部材による軸支構造にて回動動作可能に配置
されており、フラットケーブルをハウジングの開口に沿
って挿入すると検知片の内側端部は奥側に回り込むよう
にして回転し、逆に検知片の外側端部は手前側に回り込
むようにして回転して引っ込む。さらに、上記のように
構成した請求項4にかかる発明においては、検知片を可
撓片を介して側壁に連結せしめており、検知片の内側端
部が奥側へ押し込まれるときに外側端部は引きずられる
ようにして側壁の厚み内へ入り込み、外側へ突出しなく
なる。
【0010】さらに、上記のように構成した請求項5に
かかる発明においては、保持機構が検知片を待機時の初
期位置に保持しようとしており、フラットケーブルを挿
入しない限りは待機位置にあるのでリテーナは装着でき
ない。そして、上記のように構成した請求項6にかかる
発明においても、フラットケーブルはその幅に概ね一致
するスリット状の開口を有する薄箱型ハウジングに対し
てその先端を挿入可能となっており、当該フラットケー
ブルの挿抜によって検知片は回動駆動される。ここで、
同フラットケーブルを挿入していない待機時や正規の挿
入状態でないときには同検知片が外側に突出してリテー
ナと干渉し、当該リテーナを装着できないようにする。
一方、フラットケーブルの正規挿入時には検知片がハウ
ジングの外側に突出しないようになり、リテーナと干渉
しなくなって装着可能となる。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、フラット
ケーブルを正規位置へ挿入しないとリテーナを装着でき
ないようにすることが可能なフラットケーブル用コネク
タを提供することができる。また、請求項2にかかる発
明によれば、フラットケーブルの挿入時のガイドとなる
側壁に検知片が備えられているので、最も確実に正規位
置へ挿入されているか否かを検知できる。さらに、請求
項3にかかる発明によれば、軸支構造のため、回転可能
にしつつ支持することができ、構成を簡易にすることが
できる。
【0012】さらに、請求項4にかかる発明によれば、
可撓片で連結しているので組立が不要となり製造が容易
となる。さらに、請求項5にかかる発明によれば、自由
回転を禁止することにより、フラットケーブルの正規位
置への未挿入時に確実にリテーナの装着を禁止すること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かるフラットケーブル用コネクタを斜視図により示して
いる。
【0014】同図において、フラットケーブル10は二
枚のフィルム状基材11,11の間に12本の箔状導線
12を挟持しつつ貼着して構成され、先端部分では上面
のフィルム状基材11の長さを短めにして同箔状導線1
2の端部を露出せしめて端子部12aとしてある。本実
施形態においては、概ね角形の端部形状となっている
が、フラットケーブルとしては必ずしも全体が角形であ
る必要はなく、自由な形状とすることができる。また、
上面にのみ端子部12aを形成しているが、両面であっ
たり、端部の一部にのみ露出していたりするようなもの
であってもかまわない。
【0015】ハウジング20は薄箱形に形成されてお
り、プリント基板上に寝かせるようにして表面実装可能
となっている。表面実装時に周面となる面のうち幅広の
面にはプリント基板と平行となる方向に向けてスリット
状の開口21を形成してあり、この開口21は上述した
フラットケーブル10の幅に一致させてある。この開口
面を前面とすると、開口面に対する裏面には図1に示す
ように幅方向に並ぶすのこ状の12個の隙間22を形成
してあり、この隙間22を介して背面側から図1に示す
12個の端子金具30を挿入している。各隙間22は上
下を二段に仕切るように間に水平な仕切壁22aを有し
ており、各端子金具30には上記隙間22に入り込む部
分が二股31a,31bとなって同仕切壁22aをくわ
え込みつつ二股の上片31aは天井面に沿って上記開口
21内へと進入している。また、端子金具30における
上記隙間22内に入り込まない端部31cはハウジング
20の背面側から下方へと垂れ下がるように延設され、
プリント基板の表面に対面している。通常、プリント基
板の表面はこの端部31cと対面する部分に電線路を形
成してあり、図示しないペースト状半田にて接続され
る。
【0016】本実施形態においては、薄箱形のハウジン
グ20を寝かせ、前面の開口から水平にフラットケーブ
ル10を挿入するとともに、ハウジング20の天井面で
端子金具30が待機するとともにフラットケーブル10
には先端上面に端子部12aを形成しているが、ハウジ
ング20としてはかかるフラットケーブル10を挿入可
能なものであればよく、フラットケーブル10を挿入す
る部分にスリット状の開口を有しているものであれば、
必ずしも全体的には薄箱形に形成されていなくてもよ
い。端子金具30は天井面で待ち受けているが、底面や
両面で待ち受けるものであるなど、特にフラットケーブ
ル10との電気的な接続構造について限定されるもので
はない。むろん、ハウジング20の配置方向についても
自由である。
【0017】ハウジング20の両側面における上下方向
の中程には前後にわたってガイド溝23,23を形成し
てあり、それぞれガイド溝23には前方側と後方側にそ
れぞれ一つずつ係止突起23a,23bを形成してあ
る。リテーナ40は上記開口21から底面に沿って挿入
可能な先端へ向かうほど薄くなるリテーナ板41と、リ
テーナ板41の両側からハウジング20の両側面に沿っ
て延設されたアーム部42,42とを備えており、それ
ぞれのアーム部42,42の先端には内側に向かって突
出する二つの凸部42a,42bを形成してあり、左右
の凸部42a,42aおよび凸部42b,42bの間の
間隔が上記ガイド溝23,23の底面間の間隔と一致す
るようになっている。リテーナ40をハウジング20の
開口21手前に配置させて押し込んだとき、リテーナ板
41の先端が開口21内にわずかに挿入された状態で両
アーム部42,42の先端の凸部42a,42bがガイ
ド溝23内の手前側の係止突起23aを乗り越えて前後
で挟み込み、この位置で仮係止するようになっている。
【0018】この仮係止状態でリテーナ板41の上面に
沿ってフラットケーブル10を挿入した後、当該リテー
ナ40を奥へと押し込むと、リテーナ板41はフラット
ケーブル10と開口21内の底面との間に押し込まれ、
同フラットケーブル10を天井面に押し付けて抜け止め
を図る。また、フラットケーブル10の先端部分では、
端子部12aと端子金具30の上片31aとが対面して
いるので、下方からリテーナ板41にて押し上げられる
と強く押し付け合って電気的に接続する。十分に押し付
けられる頃、アーム部42,42の先端の凸部42a,
42bがガイド溝23内の奥側の係止突起23bを乗り
越えて前後で挟み込み、この位置で本係止する。この状
態を図2に示している。なお、図2以下においては、判
別しずらくならないように必要に応じて端子金具30を
二点鎖線で示している。
【0019】本実施形態においては、リテーナ40は開
口21内に対してフラットケーブル10と並んで挿入さ
れるようになっているが、ハウジング20に装着されて
フラットケーブル10の抜け止めを図るものであれば良
く、必ずしもフラットケーブル10と直に並んで挿入さ
れる必要はない。例えば、開口21内にフラットケーブ
ル10との係合機構を形成しておき、リテーナを装着し
たときに同係合機構を駆動せしめて間接的に抜け止めを
図るようなものであっても構わない。
【0020】ハウジング20の両側壁の外面側は上述し
たようなガイド溝23,23を形成してあるが、このガ
イド溝23内における上記係止突起23a,23bの間
には開口21内へと連通する貫通孔24を形成してあ
り、この貫通孔24を貫通するようにして検知片50を
回転可能に支持している。検知片50は左右の側壁にそ
れぞれ一つずつ支持せしめてあり、上下に貫通する軸支
ピン25にて水平面内で回転可能に支持されている。こ
の検知片50は、当初、フラットケーブル10の挿入方
向に直交するように配向されており、内側端50aは開
口21内側に突出し、外側端50bはガイド溝23内へ
と突き出ている。しかしながら、軸支ピン25を回転支
点として所定範囲内で回転可能であり、内側端50aを
開口21奥側へと押し込むように回転させたときに外側
端50bはガイド溝23内を前方へと移動しながら貫通
孔24内に入り込んでしまう。ただし、初期状態におい
て内側端50aを手前側に回動させようとしても外側端
50bの背面で貫通孔24の壁面に突き当たって回転で
きないようになっている。かかる構成とすることによ
り、開口21内にフラットケーブル10を挿入したとき
にフラットケーブル10の先端角部が両検知片50,5
0における内側端50a,50aに突き当たって押し込
みつつ回動させ、外側端50b,50bを貫通孔24,
24内に引き込むように作用する。外側端50b,50
bがガイド溝23,23内に突出している場合は、アー
ム部42,42の先端が突き当たり、リテーナ40をハ
ウジング20に押し付けて装着していくことはできな
い。
【0021】本実施形態においては、検知片50をハウ
ジング20の側壁に形成した貫通孔24内に支持してい
るが、フラットケーブル10の挿抜によって同検知片5
0が回動動作する部分であれば良く、必ずしも側壁であ
る必要はない。ただし、この回動動作によってリテーナ
40と干渉するようになっている必要がある。すなわ
ち、本実施形態の場合はリテーナ40のアーム部42,
42がハウジング20の側壁であるガイド溝23,23
内を摺動するようになっているので、当該側壁に貫通孔
24,24を形成して検知片50,50を支持している
が、リテーナ40がハウジング20の天井面に装着され
るような場合には同天井面を貫通するように貫通孔を形
成しておいて検知片50を支持させておけばよい。むろ
ん、この場合にも検知片50の変移によってリテーナ4
0を装着可能としたり不能としたりするようになってい
る必要がある。
【0022】本実施形態においてはリテーナ40は仮係
止状態であれば常にハウジング20に装着可能となって
いるが、リテーナ40をハウジング20に装着可能か否
かというのは、実質的にリテーナ40が機能するように
装着可能か否かという意味であり、仮係止状態のような
装着状態を含めるものではない。本実施形態において
は、側方にのみ貫通する貫通孔24内に検知片50を支
持するため、検知片50を貫通孔24内に保持した状態
で軸支ピン25を貫通させるという作業を行うことにな
る。しかしながら、図6〜図9に示す実施形態において
は、軸支ピン25の上面側を開放しているため、検知片
50を上方から押し込んで装着できることになり、組立
作業性が向上する。この実施形態においては、検知片5
0を湾曲させることにより、内側端50aは開口21内
にて小さく突出し、わずかな回動にて外側端50bが貫
通孔24内に引っ込むようにしている。
【0023】本実施形態においては、検知片50は貫通
孔24内にて軸支ピン25にて回転可能に支持されてい
るが、フラットケーブルの挿抜によって回動駆動され、
正規挿入時にハウジング20の外側に突出せず、待機時
には外側に突出するようなものであればよい。この回動
駆動は検知片50における内側端50aが開口内にフラ
ットケーブル10を挿入したときに奥側に押し込まれる
ことによって相対的に外側端50bが手前側に移動しつ
つ引き込まれるような駆動動作を意味し、必ずしも軸支
部材を支点として回転する場合だけに限定されない。例
えば、図10〜図13には検知片50を可撓片51にて
ハウジング20と連結せしめて形成してある。かかる構
造においても、待機時には内側端50aが開口21内に
突出しつつ外側端50bはハウジング20外側に突出
し、フラットケーブル10を挿入していくに従って可撓
片51が撓み、内側端50aが開口21内で奥側に押し
込まれながら外側端50bは手前側に引き倒され、貫通
孔24内に収容される。可撓片51を使用する場合には
その弾性によって初期状態を維持しようとするため、ハ
ウジング20が形動したり振動したりするような場合に
も待機時には確実に外側端50bがハウジング20の外
側に突出しており、アーム部42に当接してリテーナ4
0の装着を規制する。
【0024】次に、上記構成からなる本実施形態の動作
を説明する。予め、ハウジング20の背面側から端子金
具30を装着しておき、図示しないプリント基板上に半
田付け固定しておく。次に、リテーナ板41を開口21
の手前に配置させるとともに、アーム部42,42の先
端をハウジング20における両ガイド溝23,23に対
面させ、当該リテーナ40をハウジング20の側に押し
込んでいくと、上記リテーナ板41の先端が開口21内
にわずかに挿入されるとともに両アーム部42,42の
先端の凸部42a,42bがガイド溝23内の手前側の
係止突起23aを乗り越えて前後で挟み込み、この位置
で仮係止する。この状態を図2、図10に示している。
【0025】次に、リテーナ板41の上面に沿ってフラ
ットケーブル10をハウジング20の開口21内へと挿
入していく。図3、図7、図11に示すように、フラッ
トケーブル10の両側端部を開口21の両側壁内周面に
沿って真っ直ぐに挿入していくと、同フラットケーブル
10における両端の先端角部が同時に検知片50,50
の内側端部50a,50aに突き当たり、奥側に押し込
む。これによって、当該検知片50,50は回転駆動さ
れ、これに伴って外側端50b,50bは手前側に回動
されつつ貫通孔24,24内に引き込まれる。従って、
ガイド溝23,23内では障害物がなくなり、リテーナ
40を押し込んでフラットケーブル10の抜け止めを図
ることができる。
【0026】しかしながら、図5、図9、図13に示す
ようにフラットケーブル10が斜めに挿入されていく
と、同フラットケーブル10の先端角部が一方あるいは
両方の検知片50に突き当たらなくなり、検知片50の
外側端50bはガイド溝23内で突き出たままとなる。
従って、作業者は真っ直ぐ正規の位置まで挿入したもの
と誤解してリテーナ40を挿入させようとしても、アー
ム部42の先端が同外側端50bに突き当たって干渉し
合い、装着できない。これにより、作業者は斜めに挿入
していたりして正規位置に挿入されていないことが分か
る。
【0027】このように、スリット状の開口21を有す
るハウジング20に対し、その周壁に貫通孔24を形成
しつつ当該貫通孔24内に検知片50を回動可能に支持
しており、フラットケーブル10を正規位置に挿入して
いない状態では同検知片50の外側端50bがハウジン
グ20の外側に突出してリテーナ40のアーム部42,
42に干渉することになるため、当該リテーナ40を装
着できなくなって挿入不良が分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるフラットケーブル
用コネクタの斜視図である。
【図2】フラットケーブル用コネクタの仮係止状態の断
面図である。
【図3】フラットケーブル用コネクタにてフラットケー
ブルを真っ直ぐに挿入していく過程を示す断面図であ
る。
【図4】フラットケーブル用コネクタにてフラットケー
ブルを正規位置に挿入した状態を示す断面図である。
【図5】フラットケーブル用コネクタにてフラットケー
ブルを斜めに挿入していく過程を示す断面図である。
【図6】変形例にかかるフラットケーブル用コネクタの
平面図である。
【図7】同フラットケーブル用コネクタにてフラットケ
ーブルを真っ直ぐに挿入していく過程を示す断面図であ
る。
【図8】同フラットケーブル用コネクタにてフラットケ
ーブルを正規位置に挿入した状態を示す断面図である。
【図9】同フラットケーブル用コネクタにてフラットケ
ーブルを斜めに挿入していく過程を示す断面図である。
【図10】他の変形例にかかるフラットケーブル用コネ
クタの仮係止状態の断面図である。
【図11】同フラットケーブル用コネクタにてフラット
ケーブルを真っ直ぐに挿入していく過程を示す断面図で
ある。
【図12】同フラットケーブル用コネクタにてフラット
ケーブルを正規位置に挿入した状態を示す断面図であ
る。
【図13】同フラットケーブル用コネクタにてフラット
ケーブルを斜めに挿入していく過程を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10…フラットケーブル 12a…端子部 20…ハウジング 21…開口 23…ガイド溝 24…貫通孔 25…軸支ピン 30…端子金具 40…リテーナ 42…アーム部 50…検知片 50a…内側端 50b…外側端 51…可撓片

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フラットケーブルの幅に一致して同フラ
    ットケーブルの先端を挿入可能なスリット状の開口を有
    する薄箱形に形成されるとともにその周壁には貫通孔を
    形成し、同貫通孔内には待機時に同ハウジング内側にお
    ける上記フラットケーブルの正規挿入位置とハウジング
    外側とに突出しつつ上記フラットケーブルが正規挿入位
    置に挿入されたときに変移されて外側の突出位置が変化
    する検知片を備えたハウジングと、 上記待機時に上記ハウジングの外側に突出する上記検知
    片に干渉して上記ハウジングに対して装着不能となると
    ともに上記検知片が変移したときには干渉せずに装着可
    能となり、装着時に同フラットケーブルの抜け止めを図
    るリテーナとを具備することを特徴とするフラットケー
    ブル用コネクタ。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載のフラットケーブル
    用コネクタにおいて、上記検知片は側壁にて回動動作可
    能に設置されるとともに、上記リテーナは同側壁外周面
    に沿って摺接して所定時に同検知片に突き当たって干渉
    するアームを有することを特徴とするフラットケーブル
    用コネクタ。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2に記載のフ
    ラットケーブル用コネクタにおいて、上記検知片は、側
    壁面方向に平行に配置される軸支部材による軸支構造に
    て回動動作可能に配置されることを特徴とするフラット
    ケーブル用コネクタ。
  4. 【請求項4】 上記請求項1または請求項2に記載のフ
    ラットケーブル用コネクタにおいて、上記検知片は、側
    壁に連結された可撓ヒンジにて回動動作可能に配置され
    ることを特徴とするフラットケーブル用コネクタ。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4に記載のフラッ
    トケーブル用コネクタにおいて、上記検知片を上記待機
    時に初期位置に保持する保持機構を具備することを特徴
    とするフラットケーブル用コネクタ。
  6. 【請求項6】 フラットケーブルの幅に一致して同フラ
    ットケーブルの先端を挿入可能なスリット状の開口を有
    する薄箱型ハウジングと、このハウジングに対して装着
    可能で装着時に同フラットケーブルの抜け止めを図るリ
    テーナとを具備するフラットケーブル用コネクタにおい
    て、上記ハウジングの周壁には上記フラットケーブルの
    挿抜によって回動駆動される検知片を配設して正規挿入
    時に当該ハウジングの外側に突出しないようにするとと
    もに待機時には外側に突出させ、上記リテーナは同ハウ
    ジングの外側にて同検知片が突出するときに干渉して上
    記ハウジングに装着不能となる同検知片が突出しないと
    きに干渉しなくなって上記ハウジングに装着可能となる
    ようにしたことを特徴とするフラットケーブル用コネク
    タ。
JP8013544A 1996-01-30 1996-01-30 フラットケーブル用コネクタ Pending JPH09213416A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8013544A JPH09213416A (ja) 1996-01-30 1996-01-30 フラットケーブル用コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8013544A JPH09213416A (ja) 1996-01-30 1996-01-30 フラットケーブル用コネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09213416A true JPH09213416A (ja) 1997-08-15

Family

ID=11836107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8013544A Pending JPH09213416A (ja) 1996-01-30 1996-01-30 フラットケーブル用コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09213416A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102780104A (zh) * 2011-05-13 2012-11-14 广濑电机株式会社 扁平导体用电连接器
WO2022176595A1 (ja) * 2021-02-19 2022-08-25 住友電装株式会社 コネクタ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102780104A (zh) * 2011-05-13 2012-11-14 广濑电机株式会社 扁平导体用电连接器
US8657617B2 (en) 2011-05-13 2014-02-25 Hirose Electric Co., Ltd. Electrical connector
WO2022176595A1 (ja) * 2021-02-19 2022-08-25 住友電装株式会社 コネクタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6089905A (en) Electrical connector capable of avoiding incomplete connection of a connection member
KR910000973B1 (ko) 전기 접속자
US8678844B2 (en) Electrical connector with one action automatic mechanism
JP5101891B2 (ja) 電気接続箱
WO2015105056A1 (ja) ケーブル保持部材、プラグコネクタ、コネクタ装置、フラットケーブルおよびプラグコネクタの組立方法
KR101124103B1 (ko) 커넥터 장치
JP2007012396A (ja) 基板用コネクタ
US20080287004A1 (en) Card connector
JP2008300286A (ja) 嵌合検知コネクタ
US7165991B2 (en) Connector
KR20010098483A (ko) 프린트 배선판용 커넥터
JP2622528B2 (ja) Fpc接続用コネクタ
CA2021122C (en) Electrical connector for connecting heat seal film to a printed wiring board
JP5157651B2 (ja) 電気コネクタ
JP3355161B2 (ja) レバーターミナル
JP3396193B2 (ja) ソケットコネクタ
JPH09213416A (ja) フラットケーブル用コネクタ
JP2001291979A (ja) フレキシブルプリント配線板のコネクタ接続構造
JP2002117952A (ja) コネクタ検査器
JPH11214088A (ja) 表面実装コネクタ装置および表面実装コネクタ装置の実装方法
JP2004071314A (ja) 扁平導体用コネクタ
JPH11214864A (ja) コネクターの取付構造
US6312286B1 (en) Self-positioning metal hold-down
JP2011034902A (ja) 電気コネクタ
JP2001223046A (ja) フラット配線材用コネクタ