JPH073034A - 液状シリコーンゴムベース組成物の製造方法 - Google Patents
液状シリコーンゴムベース組成物の製造方法Info
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- JPH073034A JPH073034A JP5171052A JP17105293A JPH073034A JP H073034 A JPH073034 A JP H073034A JP 5171052 A JP5171052 A JP 5171052A JP 17105293 A JP17105293 A JP 17105293A JP H073034 A JPH073034 A JP H073034A
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- C08K9/00—Use of pretreated ingredients
- C08K9/04—Ingredients treated with organic substances
- C08K9/06—Ingredients treated with organic substances with silicon-containing compounds
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- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 応力下における引き裂き強度に優れた硬化物
を与える流動性の優れた液状シリコーンゴムベース組成
物の製造方法を提供する。 【構成】 (A) 下記平均組成式(1): Ra SiO(4-a)/2 (1) ( 式中、Rは、アルケニル基、水酸基および一価炭化水
素基からなる群より選ばれた少なくとも一種の基であ
り、全Rの内、少なくとも2個はアルケニル基または水
酸基であり、a は1.95〜2.05の数である。)で表される
オルガノポリシロキサンおよび(B) 微粉状シリカ充填剤
を含有する液状シリコーンゴムベース組成物の製造方法
であって、前記(A) 成分と前記(B) 成分とを80℃以下の
温度で混練する第一の工程、第一の工程で得られた混合
物に前記(A) 成分を80℃以下の温度で混合し混練する第
二の工程、および、第二の工程で得られた混練物を130
℃〜200 ℃で熱処理する第三の工程から成る。
を与える流動性の優れた液状シリコーンゴムベース組成
物の製造方法を提供する。 【構成】 (A) 下記平均組成式(1): Ra SiO(4-a)/2 (1) ( 式中、Rは、アルケニル基、水酸基および一価炭化水
素基からなる群より選ばれた少なくとも一種の基であ
り、全Rの内、少なくとも2個はアルケニル基または水
酸基であり、a は1.95〜2.05の数である。)で表される
オルガノポリシロキサンおよび(B) 微粉状シリカ充填剤
を含有する液状シリコーンゴムベース組成物の製造方法
であって、前記(A) 成分と前記(B) 成分とを80℃以下の
温度で混練する第一の工程、第一の工程で得られた混合
物に前記(A) 成分を80℃以下の温度で混合し混練する第
二の工程、および、第二の工程で得られた混練物を130
℃〜200 ℃で熱処理する第三の工程から成る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気・電子、自動車、
事務機器および医療等に用いられるシリコーンゴムの原
料として有用な液状シリコーンゴムベース組成物の製造
方法に関する。
事務機器および医療等に用いられるシリコーンゴムの原
料として有用な液状シリコーンゴムベース組成物の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液状シリコーンゴムベース組
成物には、硬化後のシリコーンゴムの機械的強度を発現
するため、比表面積の大きい乾式シリカや湿式シリカな
ど多量の充填剤が添加される。しかし、多量の充填剤を
添加すれば、液状シリコーンゴムベース組成物の流動性
が悪くなり、成形性に優れた液状シリコーンゴムベース
が得られない。
成物には、硬化後のシリコーンゴムの機械的強度を発現
するため、比表面積の大きい乾式シリカや湿式シリカな
ど多量の充填剤が添加される。しかし、多量の充填剤を
添加すれば、液状シリコーンゴムベース組成物の流動性
が悪くなり、成形性に優れた液状シリコーンゴムベース
が得られない。
【0003】液状シリコーンゴムベースの流動性を高め
るために、ウエッターを加えてぬれ性を良くする方法、
ベースオイルで希釈する方法、高温状態で無機充填剤を
添加する方法等が行われている。
るために、ウエッターを加えてぬれ性を良くする方法、
ベースオイルで希釈する方法、高温状態で無機充填剤を
添加する方法等が行われている。
【0004】ウェッターを添加する方法においては、ウ
ェッターとして、例えば、ヘキサメチルジシラザン、環
状ジメチルシロキサン、重合度30以下の両末端が水酸基
で停止されたポリジメチルシロキサン、アルコキシ基含
有シランまたはアルコキシ基含有シロキサン等が使用さ
れている。
ェッターとして、例えば、ヘキサメチルジシラザン、環
状ジメチルシロキサン、重合度30以下の両末端が水酸基
で停止されたポリジメチルシロキサン、アルコキシ基含
有シランまたはアルコキシ基含有シロキサン等が使用さ
れている。
【0005】また、ベースオイルで希釈する方法では、
例えば、オルガノポリシロキサンに対し、補強制シリカ
を多量に配合し熱処理した後、ベースオイルで希釈する
方法等が挙げられる。
例えば、オルガノポリシロキサンに対し、補強制シリカ
を多量に配合し熱処理した後、ベースオイルで希釈する
方法等が挙げられる。
【0006】そして、高温状態で無機充填剤を添加する
方法としては、例えば、二軸押出機を用いて、200 〜30
0 ℃で無機充填剤と混練した後、熱処理する方法が挙げ
られる(特公平4−28008 号公報)。
方法としては、例えば、二軸押出機を用いて、200 〜30
0 ℃で無機充填剤と混練した後、熱処理する方法が挙げ
られる(特公平4−28008 号公報)。
【0007】これら従来法による液状シリコーンゴムベ
ース組成物は、実用的な流動性と引き裂き強さ 20 kgf/
cm以上の硬化物の生産を可能にしている。しかし、一度
亀裂が入ると、引張り応力下では容易に亀裂が拡大し短
時間で破断に至ること等、強度に問題がある。
ース組成物は、実用的な流動性と引き裂き強さ 20 kgf/
cm以上の硬化物の生産を可能にしている。しかし、一度
亀裂が入ると、引張り応力下では容易に亀裂が拡大し短
時間で破断に至ること等、強度に問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、流動性が優れ、且つ亀裂が生じた状態においても耐
引き裂き性が良好な硬化物を与えることのできる液状シ
リコーンゴムベース組成物の製造方法を提供することに
ある。
は、流動性が優れ、且つ亀裂が生じた状態においても耐
引き裂き性が良好な硬化物を与えることのできる液状シ
リコーンゴムベース組成物の製造方法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
(A) 下記平均組成式(1): Ra SiO(4-a)/2 (1) ( 式中、Rは、同一でも異なっていてもよく、非置換ま
たは置換の一価炭化水素基であり、a は、1.95〜2.05の
数である。)で表される25℃における粘度が500〜
100,000センチポイズのオルガノポリシロキサン
および(B) 比表面積が50m2 /g以上の微粉状シリカ
充填剤を含有する液状シリコーンゴムベース組成物の製
造方法であって、前記平均組成式(1)で表されるオル
ガノポリシロキサン(A) と前記微粉状シリカ充填剤(B)
とを80℃以下の温度で混練する第一の工程、第一の工程
で得られた混合物に前記平均組成式(1)で表されるオ
ルガノポリシロキサン(A) を80℃以下の温度で混合し混
練する第二の工程、および、第二の工程で得られた混練
物を130 ℃〜200 ℃で熱処理する第三の工程、からなる
製造方法を提供する。
(A) 下記平均組成式(1): Ra SiO(4-a)/2 (1) ( 式中、Rは、同一でも異なっていてもよく、非置換ま
たは置換の一価炭化水素基であり、a は、1.95〜2.05の
数である。)で表される25℃における粘度が500〜
100,000センチポイズのオルガノポリシロキサン
および(B) 比表面積が50m2 /g以上の微粉状シリカ
充填剤を含有する液状シリコーンゴムベース組成物の製
造方法であって、前記平均組成式(1)で表されるオル
ガノポリシロキサン(A) と前記微粉状シリカ充填剤(B)
とを80℃以下の温度で混練する第一の工程、第一の工程
で得られた混合物に前記平均組成式(1)で表されるオ
ルガノポリシロキサン(A) を80℃以下の温度で混合し混
練する第二の工程、および、第二の工程で得られた混練
物を130 ℃〜200 ℃で熱処理する第三の工程、からなる
製造方法を提供する。
【0010】(A)オルガノポリシロキサン (A)成分のオルガノポリシロキサンは、液状シリコーン
ゴムベース組成物のベースポリマーであり、前記平均組
成式(1)で表される。この平均組成式において、全R
基の内、少なくとも2個はアルケニル基または水酸基で
ある。即ち、本発明のベース組成物を架橋剤と混合した
時、これらの基が架橋点となって架橋剤と反応し、硬化
物が形成されるものである。このアルケニル基として
は、ビニル基、アリル基等の炭素原子数2〜4のものを
挙げることができる。
ゴムベース組成物のベースポリマーであり、前記平均組
成式(1)で表される。この平均組成式において、全R
基の内、少なくとも2個はアルケニル基または水酸基で
ある。即ち、本発明のベース組成物を架橋剤と混合した
時、これらの基が架橋点となって架橋剤と反応し、硬化
物が形成されるものである。このアルケニル基として
は、ビニル基、アリル基等の炭素原子数2〜4のものを
挙げることができる。
【0011】また上記の基以外のR基は、脂肪族不飽和
結合を有していない非置換または置換の一価炭化水素基
であり、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、イソブチル基、t−ブチル基、ぺンチル基、イ
ソペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、イソオクチル
基等の炭素原子数1〜8のアルキル基;シクロペンチル
基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基等の炭素原子
数5〜8のシクロアルキル基;フェニル基、トリル基、
ベンジル基等の炭素原子数6〜12のアリール基;及び
これらの基の水素原子の少なくとも一部が塩素、フッ素
等のハロゲン原子で置換された基、例えば3,3,3─
トリフルオロプロピル基、3 ─クロロプロピル基等が挙
げられる。
結合を有していない非置換または置換の一価炭化水素基
であり、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、イソブチル基、t−ブチル基、ぺンチル基、イ
ソペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、イソオクチル
基等の炭素原子数1〜8のアルキル基;シクロペンチル
基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基等の炭素原子
数5〜8のシクロアルキル基;フェニル基、トリル基、
ベンジル基等の炭素原子数6〜12のアリール基;及び
これらの基の水素原子の少なくとも一部が塩素、フッ素
等のハロゲン原子で置換された基、例えば3,3,3─
トリフルオロプロピル基、3 ─クロロプロピル基等が挙
げられる。
【0012】このオルガノポリシロキサンは、直鎖状重
合体でも分枝鎖状重合体でもよく、直鎖状重合体と分枝
鎖状重合体との共重合体でもよく、更には、直鎖状重合
体と分枝鎖状重合体との混合物でもよいが、ゴム弾性を
有する硬化物を形成するためには、直鎖状重合体である
ことが好ましい。また該オルガノポリシロキサンの末端
は、トリオルガノシロキシ基またはシラノール基で停止
されていることが好適である。
合体でも分枝鎖状重合体でもよく、直鎖状重合体と分枝
鎖状重合体との共重合体でもよく、更には、直鎖状重合
体と分枝鎖状重合体との混合物でもよいが、ゴム弾性を
有する硬化物を形成するためには、直鎖状重合体である
ことが好ましい。また該オルガノポリシロキサンの末端
は、トリオルガノシロキシ基またはシラノール基で停止
されていることが好適である。
【0013】該オルガノポリシロキサンの25℃における
粘度は、500 〜 100,000cPであり、好ましくは 1,000〜
100,000cPの範囲である。粘度が500cP より低いと、得
られる硬化物は強度的に不満足である。また、100,000c
P より高いと、液状シリコーンゴムベース組成物の粘度
が高く、流動性が悪くなり、得られる硬化物の弾性も不
満足である。これらのオルガノポリシロキサンは公知の
方法で合成することができる。
粘度は、500 〜 100,000cPであり、好ましくは 1,000〜
100,000cPの範囲である。粘度が500cP より低いと、得
られる硬化物は強度的に不満足である。また、100,000c
P より高いと、液状シリコーンゴムベース組成物の粘度
が高く、流動性が悪くなり、得られる硬化物の弾性も不
満足である。これらのオルガノポリシロキサンは公知の
方法で合成することができる。
【0014】上述したオルガノポリシロキサンの具体例
としては、例えば、以下の化学式で表されるものが挙げ
られる(以下の式中、nおよびmは、正の整数であ
る)。
としては、例えば、以下の化学式で表されるものが挙げ
られる(以下の式中、nおよびmは、正の整数であ
る)。
【0015】
【化1】
【0016】
【化2】
【0017】
【化3】
【0018】
【化4】
【0019】
【化5】
【0020】
【化6】
【0021】
【化7】
【0022】(B)微粉状シリカ充填剤 (B)成分の微粉状シリカ充填剤は、本発明の液状シリコ
ーンゴムベース組成物を硬化させて得られるシリコーン
ゴム組成物に所定の硬度と強度を付与するために添加さ
れる。この微粉状シリカ充填剤は、比表面積50m2 /
g以上のものであり、例えば、ヒュームドシリカ、沈降
性シリカ、疎水化したシリカ等が挙げられる。例えば比
表面積が50m2 /gよりも低いものを使用すると、該
充填剤を、前記オルガノポリシロキサン中に十分に均一
に分散させることが困難となる。
ーンゴムベース組成物を硬化させて得られるシリコーン
ゴム組成物に所定の硬度と強度を付与するために添加さ
れる。この微粉状シリカ充填剤は、比表面積50m2 /
g以上のものであり、例えば、ヒュームドシリカ、沈降
性シリカ、疎水化したシリカ等が挙げられる。例えば比
表面積が50m2 /gよりも低いものを使用すると、該
充填剤を、前記オルガノポリシロキサン中に十分に均一
に分散させることが困難となる。
【0023】配合助剤 本発明において、液状シリコーンゴムベース組成物は、
上記(A) および(B) の必須成分に加え、所望の強度およ
び物性を得るために、上記(B) 以外のシリカ系充填剤、
ウェッター等のそれ自体公知の配合助剤を適宜添加する
ことができる。例えば、上記(B) 以外のシリカ系充填剤
としては、石英粉末、ケイソウ土、ケイ酸カルシウム等
が挙げられる。またウェッターとしては、ヘキサメチル
ジシラザン等のアルキルジシラザン、アルコキシ基含有
オルガノシラン、重合度30以下の両末端が水酸基で停止
されたポリジメチルシロキサン等が挙げられる。
上記(A) および(B) の必須成分に加え、所望の強度およ
び物性を得るために、上記(B) 以外のシリカ系充填剤、
ウェッター等のそれ自体公知の配合助剤を適宜添加する
ことができる。例えば、上記(B) 以外のシリカ系充填剤
としては、石英粉末、ケイソウ土、ケイ酸カルシウム等
が挙げられる。またウェッターとしては、ヘキサメチル
ジシラザン等のアルキルジシラザン、アルコキシ基含有
オルガノシラン、重合度30以下の両末端が水酸基で停止
されたポリジメチルシロキサン等が挙げられる。
【0024】液状シリコーンゴムベース組成物の製造 本発明の製造方法においては、次の第1〜3工程にした
がって前記オルガノポリシロキサン(A) と微粉状シリカ
充填剤(B) との混練及び熱処理が行なわれる。尚、以下
の各工程における混練を行なうために使用される混練機
としては、例えばプラネタリーミキサー、ニーダーミキ
サー等が挙げられるが、特に限定されない。
がって前記オルガノポリシロキサン(A) と微粉状シリカ
充填剤(B) との混練及び熱処理が行なわれる。尚、以下
の各工程における混練を行なうために使用される混練機
としては、例えばプラネタリーミキサー、ニーダーミキ
サー等が挙げられるが、特に限定されない。
【0025】第1の工程;本発明の製造方法において
は、先ずオルガノポリシロキサン(A) と微粉状シリカ充
填剤(B) とを80℃以下、好ましくは20〜70℃の温
度で混練する。この第1の工程において、微粉状シリカ
充填剤(B) は高濃度でオルガノポリシロキサン(A) 中に
均一に分散され、適度な粘度を有する粘稠な混合物が得
られる。この工程における混練を80℃よりも高い温度
で行なうと、この工程中にオイルとシリカの絡み合い
(相互作用)が強固に形成され、後から残量のオルガノ
ポリシロキサン(A) を加えた場合、ミクロ的に不均質分
散状態となり、最終的に得られるゴムベース組成物から
形成される硬化物は、亀裂が生じた状態での耐引き裂き
性が不満足なものとなる。
は、先ずオルガノポリシロキサン(A) と微粉状シリカ充
填剤(B) とを80℃以下、好ましくは20〜70℃の温
度で混練する。この第1の工程において、微粉状シリカ
充填剤(B) は高濃度でオルガノポリシロキサン(A) 中に
均一に分散され、適度な粘度を有する粘稠な混合物が得
られる。この工程における混練を80℃よりも高い温度
で行なうと、この工程中にオイルとシリカの絡み合い
(相互作用)が強固に形成され、後から残量のオルガノ
ポリシロキサン(A) を加えた場合、ミクロ的に不均質分
散状態となり、最終的に得られるゴムベース組成物から
形成される硬化物は、亀裂が生じた状態での耐引き裂き
性が不満足なものとなる。
【0026】かかる工程において、混練される(A) 成分
と(B) 成分の量比は、一般に、30/70〜70/3
0、特に35/65〜65/35の重量比とすることが
好適である。この比が30/70よりも小さくなると、
(A) 成分と(B) 成分とが一体化した塊にならず、また7
0/30よりも大きくなると、仕上り粘度が高くなり、
実用的な流動性が得られない。
と(B) 成分の量比は、一般に、30/70〜70/3
0、特に35/65〜65/35の重量比とすることが
好適である。この比が30/70よりも小さくなると、
(A) 成分と(B) 成分とが一体化した塊にならず、また7
0/30よりも大きくなると、仕上り粘度が高くなり、
実用的な流動性が得られない。
【0027】この第1の工程における混練は、(B) 成分
が均一に分散される迄行なうことが必要であるが、一般
的には20〜80分程度行なえば十分である。またこの
工程においては、任意にはいごうされる前記配合助剤の
混練を同時に行なうことができる。
が均一に分散される迄行なうことが必要であるが、一般
的には20〜80分程度行なえば十分である。またこの
工程においては、任意にはいごうされる前記配合助剤の
混練を同時に行なうことができる。
【0028】第2の工程;本発明においては、前記の第
1の工程で得られた混練物に、さらにオルガノポリシロ
キサン(A) を加えて混練を行い、最終的に目的とするゴ
ムベース組成物の組成とする。
1の工程で得られた混練物に、さらにオルガノポリシロ
キサン(A) を加えて混練を行い、最終的に目的とするゴ
ムベース組成物の組成とする。
【0029】この工程における混練も、80℃以下、特
に20〜70℃の温度で行なうことが必要である。即
ち、80℃よりも高い温度で混練を行なうと、第1の工
程と同じ理由により、得られるゴムベース組成物から形
成される硬化物は、亀裂が生じた状態での耐引き裂き性
が不満足なものとなる。
に20〜70℃の温度で行なうことが必要である。即
ち、80℃よりも高い温度で混練を行なうと、第1の工
程と同じ理由により、得られるゴムベース組成物から形
成される硬化物は、亀裂が生じた状態での耐引き裂き性
が不満足なものとなる。
【0030】第2の工程において加えられるオルガノポ
リシロキサン(A) と、先の第1の工程で使用されるオル
ガノポリシロキサン(A) とは、30/70〜70/30
の重量比とすることが好適である。
リシロキサン(A) と、先の第1の工程で使用されるオル
ガノポリシロキサン(A) とは、30/70〜70/30
の重量比とすることが好適である。
【0031】かかる第2の工程における混練は、後混合
された(A) 成分が十分に均一に分散されるまで行なわ
れ、一般的には10〜30分程度行なえば十分である。
された(A) 成分が十分に均一に分散されるまで行なわ
れ、一般的には10〜30分程度行なえば十分である。
【0032】第3の工程;本発明の製造方法によれば、
上記の第2の工程で調製された混練物について、130
〜200℃、特に140〜170℃の温度で加熱処理を
行なう。この加熱処理により、(B) 成分の微粉状シリカ
充填剤とベースポリマーである(A) 成分のオルガノポリ
シロキサンとの親和性が向上し、両者の結合力が増大
し、この結果として亀裂が生じた状態においての硬化物
の耐引き裂き性が顕著に向上する。例えばこの温度が1
30℃よりも低いと、(A) 成分と(B) 成分との親和性が
十分に向上せず、硬化物の耐引き裂き性を十分に改善す
ることができない。また加熱温度が200℃よりも高い
と、ポリマーの分解やゲル状物が生成する等の不都合を
生じる。
上記の第2の工程で調製された混練物について、130
〜200℃、特に140〜170℃の温度で加熱処理を
行なう。この加熱処理により、(B) 成分の微粉状シリカ
充填剤とベースポリマーである(A) 成分のオルガノポリ
シロキサンとの親和性が向上し、両者の結合力が増大
し、この結果として亀裂が生じた状態においての硬化物
の耐引き裂き性が顕著に向上する。例えばこの温度が1
30℃よりも低いと、(A) 成分と(B) 成分との親和性が
十分に向上せず、硬化物の耐引き裂き性を十分に改善す
ることができない。また加熱温度が200℃よりも高い
と、ポリマーの分解やゲル状物が生成する等の不都合を
生じる。
【0033】上記の加熱は、(A) 成分と(B) 成分との親
和性が十分に向上する程度、具体的には、通常、60〜
240分程度行なわれる。
和性が十分に向上する程度、具体的には、通常、60〜
240分程度行なわれる。
【0034】液状シリコーンゴム組成物 上記の第1〜3工程を経て製造された液状シリコーンゴ
ムベース組成物は、流動性が優れているばかりか、従来
のものに比して微粉状シリカ充填剤の均一分散性、並び
に該充填剤ベースポリマーとの親和性が著しく向上して
いるため、この組成物を原料として得られる硬化物は、
強度的特性が良好であり、亀裂が生じている状態におい
ても耐引き裂き性が高いという利点を有している。従っ
て、この液状シリコーンゴムベース組成物は、使用され
ているベースポリマーの種類(即ち、(A) 成分のオルガ
ノポリシロキサン)に応じて、それ自体公知の架橋剤及
び触媒と混合され、硬化性組成物として、電気・電子、
自動車、事務機器及び医療等の用いられるシリコーンゴ
ム等、種々の用途に供される。
ムベース組成物は、流動性が優れているばかりか、従来
のものに比して微粉状シリカ充填剤の均一分散性、並び
に該充填剤ベースポリマーとの親和性が著しく向上して
いるため、この組成物を原料として得られる硬化物は、
強度的特性が良好であり、亀裂が生じている状態におい
ても耐引き裂き性が高いという利点を有している。従っ
て、この液状シリコーンゴムベース組成物は、使用され
ているベースポリマーの種類(即ち、(A) 成分のオルガ
ノポリシロキサン)に応じて、それ自体公知の架橋剤及
び触媒と混合され、硬化性組成物として、電気・電子、
自動車、事務機器及び医療等の用いられるシリコーンゴ
ム等、種々の用途に供される。
【0035】硬化性組成物 例えば、前記(A) 成分としてアルケニル基を有するオル
ガノポリシロキサンが使用されている場合には、架橋剤
としてケイ素原子に少なくとも2個の水素原子が結合さ
れているオルガノハイドロジェンポリシロキサン、及び
触媒として白金単体、塩化白金酸、塩化白金酸とオレフ
ィン等との錯体等の白金系触媒が混合された付加硬化型
の硬化性組成物として使用される。この硬化性組成物に
おいて、架橋剤であるオルガノハイドロジェンポリシロ
キサンは、一般に該ゴムベース組成物100重量部に対
し、0.5〜20重量部の量で使用され、また白金系触媒
は、白金換算で通常5〜300ppm の範囲で使用され
る。この硬化性組成物は、加熱硬化または室温硬化によ
り硬化物を形成する。
ガノポリシロキサンが使用されている場合には、架橋剤
としてケイ素原子に少なくとも2個の水素原子が結合さ
れているオルガノハイドロジェンポリシロキサン、及び
触媒として白金単体、塩化白金酸、塩化白金酸とオレフ
ィン等との錯体等の白金系触媒が混合された付加硬化型
の硬化性組成物として使用される。この硬化性組成物に
おいて、架橋剤であるオルガノハイドロジェンポリシロ
キサンは、一般に該ゴムベース組成物100重量部に対
し、0.5〜20重量部の量で使用され、また白金系触媒
は、白金換算で通常5〜300ppm の範囲で使用され
る。この硬化性組成物は、加熱硬化または室温硬化によ
り硬化物を形成する。
【0036】また前記(A) 成分として水酸基(シラノー
ル基)を有するオルガノポリシロキサンが使用されてい
る場合には、架橋剤としてノルマルプロピルオルソシリ
ケート等の加水分解性シラン及びその部分加水分解物、
及び一般の縮合型RTVに用いられる触媒が使用され、
縮合硬化型の硬化性組成物として使用される。この硬化
性組成物において、加水分解性シラン等の架橋剤は、ゴ
ムベース組成物100重量部に対し、通常、0.5〜20
重量部の量で使用される。またここで使用される触媒の
代表的なものとしては、ジブチルスズジラウレート、ジ
ブチルスズジベンジルマレート等の有機酸金属塩、チタ
ンテトライソプロピレート等のチタン酸エステル等が挙
げられ、これらは、ゴムベース組成物中の(A) 成分であ
るオルガノポリシロキサン100 重量部に対し、0.01〜10
重量部の量で一般に使用される。この縮合硬化型の硬化
性組成物は、空気中の水分と接触することにより室温で
縮合硬化して硬化物を形成する。
ル基)を有するオルガノポリシロキサンが使用されてい
る場合には、架橋剤としてノルマルプロピルオルソシリ
ケート等の加水分解性シラン及びその部分加水分解物、
及び一般の縮合型RTVに用いられる触媒が使用され、
縮合硬化型の硬化性組成物として使用される。この硬化
性組成物において、加水分解性シラン等の架橋剤は、ゴ
ムベース組成物100重量部に対し、通常、0.5〜20
重量部の量で使用される。またここで使用される触媒の
代表的なものとしては、ジブチルスズジラウレート、ジ
ブチルスズジベンジルマレート等の有機酸金属塩、チタ
ンテトライソプロピレート等のチタン酸エステル等が挙
げられ、これらは、ゴムベース組成物中の(A) 成分であ
るオルガノポリシロキサン100 重量部に対し、0.01〜10
重量部の量で一般に使用される。この縮合硬化型の硬化
性組成物は、空気中の水分と接触することにより室温で
縮合硬化して硬化物を形成する。
【0037】上述した硬化性組成物においては、付加硬
化型及び縮合硬化型の何れであっても、架橋剤及び触媒
以外に、硬化物の強度および物性を得るために、それ自
体公知の各種添加剤、例えばエチニルシクロヘキサノー
ルなどの反応抑制剤、耐熱剤、難燃剤、着色剤等を適宜
添加することができる。
化型及び縮合硬化型の何れであっても、架橋剤及び触媒
以外に、硬化物の強度および物性を得るために、それ自
体公知の各種添加剤、例えばエチニルシクロヘキサノー
ルなどの反応抑制剤、耐熱剤、難燃剤、着色剤等を適宜
添加することができる。
【0038】かかる硬化性組成物は、前述した方法によ
って製造された液状シリコーンゴムベース組成物と、架
橋剤、触媒及び各種添加剤等を均一に混合することによ
って得られるが、特に縮合硬化型の硬化性組成物を調製
する場合には、湿分の遮断下で混合を行なうことが好適
である。この硬化性組成物は、圧縮成形、射出成形、ト
ランスファー成形、注型成形等の方法によって成形さ
れ、その種類に応じて付加硬化あるいは縮合硬化されて
硬化物を形成する。
って製造された液状シリコーンゴムベース組成物と、架
橋剤、触媒及び各種添加剤等を均一に混合することによ
って得られるが、特に縮合硬化型の硬化性組成物を調製
する場合には、湿分の遮断下で混合を行なうことが好適
である。この硬化性組成物は、圧縮成形、射出成形、ト
ランスファー成形、注型成形等の方法によって成形さ
れ、その種類に応じて付加硬化あるいは縮合硬化されて
硬化物を形成する。
【0039】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明の範囲はこれらの実施例により限定されな
い。また以下の例において、部はいずれも重量部を示
し、また粘度は25℃での測定値を示す。尚、オルガノポ
リシロキサンおよび液状シリコーンゴムベースの粘度
は、東京計器B型粘度計を用いて測定した。
るが、本発明の範囲はこれらの実施例により限定されな
い。また以下の例において、部はいずれも重量部を示
し、また粘度は25℃での測定値を示す。尚、オルガノポ
リシロキサンおよび液状シリコーンゴムベースの粘度
は、東京計器B型粘度計を用いて測定した。
【0040】ゴム物性の評価試験 各実施例および各比較例の組成物から厚さ2mmのシート
を作り、20℃,50%RHの雰囲気下で7日間放置し、硬
化させてゴム弾性体とした後、ゴム物性(硬化ゴムの強
度、引張強度、引き裂き強さ及び伸び)を、JIS K6301
に基づいて測定した。尚、ゴム物性の内、硬度および引
き裂き抵抗性の測定は、JIS K6301 のA型硬さスプリン
グ式試験機を用いて測定した。
を作り、20℃,50%RHの雰囲気下で7日間放置し、硬
化させてゴム弾性体とした後、ゴム物性(硬化ゴムの強
度、引張強度、引き裂き強さ及び伸び)を、JIS K6301
に基づいて測定した。尚、ゴム物性の内、硬度および引
き裂き抵抗性の測定は、JIS K6301 のA型硬さスプリン
グ式試験機を用いて測定した。
【0041】引き裂き状態での耐引き裂き性の評価試験 厚さ2mmのシートを幅10mmの短冊状に裁断したものを試
料として用いた。このシートの端部から内部に向かって
3mmの切込みを入れた。30% 伸長をかけた状態で 105℃
の雰囲気に放置し、スリットの亀裂成長長さを観測し
た。なお、亀裂成長長さは、30% 伸長をかけた直後の亀
裂の深さと、所定時間経過後の深さとの差で表した。
料として用いた。このシートの端部から内部に向かって
3mmの切込みを入れた。30% 伸長をかけた状態で 105℃
の雰囲気に放置し、スリットの亀裂成長長さを観測し
た。なお、亀裂成長長さは、30% 伸長をかけた直後の亀
裂の深さと、所定時間経過後の深さとの差で表した。
【0042】実施例1 (A)成分として、下記式:
【0043】
【化8】
【0044】で表される粘度10000cP の両末端ビニル基
含有ジメチルポリシロキサンオイル(以下、オイル1と
いう)と、(B)成分として、比表面積 300m2 /gのヒ
ュームドシリカ( 商品名:Aerosil 300, 日本エアロジル
社製) を用いた。
含有ジメチルポリシロキサンオイル(以下、オイル1と
いう)と、(B)成分として、比表面積 300m2 /gのヒ
ュームドシリカ( 商品名:Aerosil 300, 日本エアロジル
社製) を用いた。
【0045】オイル1 50部、 ヒュームドシリカ 45部、 ヘキサメチルジシラザン 10部、 水 2部 をニーダーミキサーに供給し、1時間混練した。(第1
の工程)
の工程)
【0046】次いで、上記で得られた混練物に、さらに
50部のオイル1を加え、さらに、30分間混練した。(第
2の工程)
50部のオイル1を加え、さらに、30分間混練した。(第
2の工程)
【0047】これら第1工程および第2工程の混練の
間、組成物の温度が80℃以下になるよう調節した。
間、組成物の温度が80℃以下になるよう調節した。
【0048】ニーダーミキサーに熱媒を通し、上記第2
の工程で得られた混練物について、150 〜160 ℃で3時
間混練しながら、加熱処理を行い、液状シリコーンゴム
ベース組成物を得た。(第3の工程)
の工程で得られた混練物について、150 〜160 ℃で3時
間混練しながら、加熱処理を行い、液状シリコーンゴム
ベース組成物を得た。(第3の工程)
【0049】得られた液状シリコーンゴムベース組成物
145部に対し、架橋剤として、下記式:
145部に対し、架橋剤として、下記式:
【0050】
【化9】
【0051】で表されるメチルハイドロジェンポリシロ
キサン2部、および塩化白金酸の2%2-エチルヘキサノ
ール溶液0.15部と、反応抑制剤としてエチニルシクロヘ
キサノール 0.2部とを加え、120 ℃で10分間硬化させ、
厚さ2mm のシートを作成し、得られたシートを用いて、
ゴム物性および引き裂き抵抗性を測定した。結果を表1
及び2に示した。
キサン2部、および塩化白金酸の2%2-エチルヘキサノ
ール溶液0.15部と、反応抑制剤としてエチニルシクロヘ
キサノール 0.2部とを加え、120 ℃で10分間硬化させ、
厚さ2mm のシートを作成し、得られたシートを用いて、
ゴム物性および引き裂き抵抗性を測定した。結果を表1
及び2に示した。
【0052】実施例2 第1の工程の処方を、 オイル1 60部、 ヒュームドシリカ 40部、 ヘキサメチルジシラザン 8部、 水 2部 石英粉末(5μm ) 20部、 とし、第2工程でのオイル1の添加量を40部とした以外
は、実施例1と同様にして液状シリコーンゴムベース組
成物を調製した。
は、実施例1と同様にして液状シリコーンゴムベース組
成物を調製した。
【0053】得られた液状シリコーンゴムベース組成物
160部に対し、実施例1で用いたメチルハイドロジェン
ポリシロキサン1.5 部、塩化白金酸の2%2-エチルヘキ
サノール溶液0.15部およびエチニルシクロヘキサノール
0.2部を加え、実施例1と同様の硬化条件により、厚さ
2mm の硬化物のシートを作成した。得られたシートを用
いて、ゴム物性および引き裂き抵抗性を測定し、結果を
表1及び2に示した。
160部に対し、実施例1で用いたメチルハイドロジェン
ポリシロキサン1.5 部、塩化白金酸の2%2-エチルヘキ
サノール溶液0.15部およびエチニルシクロヘキサノール
0.2部を加え、実施例1と同様の硬化条件により、厚さ
2mm の硬化物のシートを作成した。得られたシートを用
いて、ゴム物性および引き裂き抵抗性を測定し、結果を
表1及び2に示した。
【0054】実施例3 (A)成分として、
【0055】
【化10】
【0056】で表される粘度20000cP の両末端水酸基含
有ジメチルポリシロキサンオイル(以下、オイル2とい
う)と、(B)成分として、比表面積 200m2 /gのヒュ
ームドシリカ( 商品名:Aerosil 200, 日本エアロジル社
製 )を用いた。
有ジメチルポリシロキサンオイル(以下、オイル2とい
う)と、(B)成分として、比表面積 200m2 /gのヒュ
ームドシリカ( 商品名:Aerosil 200, 日本エアロジル社
製 )を用いた。
【0057】(A)成分のオイル2 40部、 (B)成分のヒュームドシリカ 25部、 ヘキサメチルジシラザン 5部、 ジメチルジメトキシシラン 5部 水 2.5部、 をプラネタリーミキサーに供給し、1時間混練した。
(第1の工程)
(第1の工程)
【0058】次いで、60部のオイル2を、第1の工程で
得られた混練物に加え、さらに、30分間混練した。(第
2の工程)
得られた混練物に加え、さらに、30分間混練した。(第
2の工程)
【0059】これら第1の工程および第2の工程の混練
の間、組成物の温度が80℃以下になるよう調節した。
の間、組成物の温度が80℃以下になるよう調節した。
【0060】プラネタリーミキサーに熱媒を通し、上記
第2の工程で得られた混練物について160 〜170 ℃で4
時間混練しながら、加熱処理を行い、液状シリコーンゴ
ムベース組成物を得た。(第3の工程)
第2の工程で得られた混練物について160 〜170 ℃で4
時間混練しながら、加熱処理を行い、液状シリコーンゴ
ムベース組成物を得た。(第3の工程)
【0061】得られた液状シリコーンゴムベース組成物
100部に対し、架橋剤としてノルマルプロピルオルソシ
リケート 2部、触媒としてジブチルスズジラウレート0.
6 部を加え、室温(25 ℃) で70時間かけて硬化させ、厚
さ2mm のシートを作成した。得られたシートを用いて、
ゴム物性および引き裂き抵抗性を測定した。結果を表1
及び2に示す。
100部に対し、架橋剤としてノルマルプロピルオルソシ
リケート 2部、触媒としてジブチルスズジラウレート0.
6 部を加え、室温(25 ℃) で70時間かけて硬化させ、厚
さ2mm のシートを作成した。得られたシートを用いて、
ゴム物性および引き裂き抵抗性を測定した。結果を表1
及び2に示す。
【0062】比較例1 第1の工程を実施例2と同様に行った後、ニーダーミキ
サーに熱媒を通し、得られた混練物について150 〜160
℃で1時間混練した後、40部のオイル1を加え、さら
に、2時間混練し、液状シリコーンゴムベース組成物を
得た。
サーに熱媒を通し、得られた混練物について150 〜160
℃で1時間混練した後、40部のオイル1を加え、さら
に、2時間混練し、液状シリコーンゴムベース組成物を
得た。
【0063】得られた液状シリコーンゴムベース組成物
から、実施例2と同様にして、厚さ2mm の硬化物のシー
トを作成し、同様にゴム物性および引き裂き抵抗性を測
定した。結果を表1及び2に示す。
から、実施例2と同様にして、厚さ2mm の硬化物のシー
トを作成し、同様にゴム物性および引き裂き抵抗性を測
定した。結果を表1及び2に示す。
【0064】比較例2 第1の工程を実施例2と同様に行った後、ニーダーミキ
サーに熱媒を通し、得られた混練物について、150 〜16
0 ℃で3時間混練した後、一旦、室温に放冷した。この
混練物に40部のオイル1を加え、室温で混練して液状シ
リコーンゴムベース組成物を得た。
サーに熱媒を通し、得られた混練物について、150 〜16
0 ℃で3時間混練した後、一旦、室温に放冷した。この
混練物に40部のオイル1を加え、室温で混練して液状シ
リコーンゴムベース組成物を得た。
【0065】得られた液状シリコーンゴムベース組成物
から、実施例2と同様にして、厚さ2mm の硬化物のシー
トを作成し、同様にゴム物性および引き裂き抵抗性を測
定した。結果を表1及び2に示す。
から、実施例2と同様にして、厚さ2mm の硬化物のシー
トを作成し、同様にゴム物性および引き裂き抵抗性を測
定した。結果を表1及び2に示す。
【0066】比較例3 各成分は、実施例1と同様のものを使用した。 オイル1 100 部、 (B)成分ヒュームドシリカ 45部、 ヘキサメチルジシラザン 10部、 水 2部、 をニーダーミキサーに供給し、組成物の温度が80℃以下
になるよう調節しながら、1時間混練した。ニーダーミ
キサーに熱媒を通し、得られた混練物について、150 〜
160 ℃で3時間混練し、液状シリコーンゴムベース組成
物を得た。
になるよう調節しながら、1時間混練した。ニーダーミ
キサーに熱媒を通し、得られた混練物について、150 〜
160 ℃で3時間混練し、液状シリコーンゴムベース組成
物を得た。
【0067】得られた液状シリコーンゴムベース組成物
から、実施例2と同様にして、厚さ2mmの硬化物のシー
トを作成し、同様にゴム物性および引き裂き抵抗性を測
定した。結果を表1及び2に示す。
から、実施例2と同様にして、厚さ2mmの硬化物のシー
トを作成し、同様にゴム物性および引き裂き抵抗性を測
定した。結果を表1及び2に示す。
【0068】比較例4 第1工程を実施例3と同様に行った後、プラネタリーミ
キサーに熱媒を通し、得られた混練物について160 〜17
0 ℃で4時間混練した後、室温に放冷した。この混練物
に60部のオイル2を加えて室温で混練して、液状シリコ
ーンゴムベース組成物を得た。
キサーに熱媒を通し、得られた混練物について160 〜17
0 ℃で4時間混練した後、室温に放冷した。この混練物
に60部のオイル2を加えて室温で混練して、液状シリコ
ーンゴムベース組成物を得た。
【0069】得られた液状シリコーンゴムベース組成物
から、実施例3と同様にして、厚さ2mmの硬化物のシー
トを作成し、同様にゴム物性および引き裂き抵抗性を測
定した。結果を表1及び2に示す。
から、実施例3と同様にして、厚さ2mmの硬化物のシー
トを作成し、同様にゴム物性および引き裂き抵抗性を測
定した。結果を表1及び2に示す。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】
【発明の効果】本発明の製造方法により得られる液状シ
リコーンゴムベース組成物は、引き裂き抵抗性に優れた
硬化物を与える。
リコーンゴムベース組成物は、引き裂き抵抗性に優れた
硬化物を与える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤木 弘直 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 (72)発明者 井出 伸一 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】(A) 下記平均組成式(1): Ra SiO(4-a)/2 (1) ( 式中、Rは、同一でも異なっていてもよく、非置換ま
たは置換の一価炭化水素基であり、a は、1.95〜2.05の
数である。)で表される25℃における粘度が500〜
100,000センチポイズのオルガノポリシロキサン
および(B) 比表面積が50m2 /g以上の微粉状シリカ
充填剤を含有する液状シリコーンゴムベース組成物の製
造方法であって、 前記平均組成式(1)で表されるオルガノポリシロキサ
ン(A) と前記微粉状シリカ充填剤(B) とを80℃以下の温
度で混練する第一の工程、 第一の工程で得られた混合物に前記平均組成式(1)で
表されるオルガノポリシロキサン(A) を80℃以下の温度
で混合し混練する第二の工程、および、 第二の工程で得られた混練物を130 ℃〜200 ℃で熱処理
する第三の工程、からなる製造方法。 - 【請求項2】前記第一の工程において、オルガノポリシ
ロキサン(A) と微粉状シリカ充填剤(B) とは、30/70 〜
70/30 の重量比で混練される請求項1に記載の製造方
法。 - 【請求項3】前記第二の工程におけるオルガノポリシロ
キサン(A) と、前記第一の工程で使用されるオルガノポ
リシロキサン(A) とは、30/70 〜70/30 の重量比の範囲
にある請求項2に記載の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5171052A JP2739415B2 (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 液状シリコーンゴムベース組成物の製造方法 |
US08/254,828 US5506303A (en) | 1993-06-17 | 1994-06-06 | Process for preparing a liquid silicone rubber base composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5171052A JP2739415B2 (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 液状シリコーンゴムベース組成物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073034A true JPH073034A (ja) | 1995-01-06 |
JP2739415B2 JP2739415B2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=15916191
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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---|---|
US (1) | US5506303A (ja) |
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JP2013227474A (ja) * | 2012-03-27 | 2013-11-07 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | シリコーンゴム系硬化性組成物 |
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US20050080216A1 (en) * | 2003-10-10 | 2005-04-14 | Laur Silicone | Fast curing liquid silicone rubbers |
US7767754B2 (en) * | 2005-11-08 | 2010-08-03 | Momentive Performance Materials Inc. | Silicone composition and process of making same |
US7479522B2 (en) * | 2005-11-09 | 2009-01-20 | Momentive Performance Materials Inc. | Silicone elastomer composition |
US8907006B1 (en) | 2013-07-10 | 2014-12-09 | Wacker Chemical Corporation | Filler-containing liquid silicone rubber base of improved color and reproducibility |
CN108117759A (zh) * | 2018-01-19 | 2018-06-05 | 扬州宏远新材料股份有限公司 | 一种低粘度模具胶及其制备方法 |
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JPH01287169A (ja) * | 1988-04-01 | 1989-11-17 | Toshiba Silicone Co Ltd | 導電性シリコーンゴム組成物 |
JPH0428008A (ja) * | 1990-05-23 | 1992-01-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気記録再生装置 |
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- 1993-06-17 JP JP5171052A patent/JP2739415B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-06-06 US US08/254,828 patent/US5506303A/en not_active Expired - Fee Related
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