JPH07291819A - 1ペースト状の歯科用硬化性組成物および硬化方法 - Google Patents

1ペースト状の歯科用硬化性組成物および硬化方法

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JPH07291819A
JPH07291819A JP6091890A JP9189094A JPH07291819A JP H07291819 A JPH07291819 A JP H07291819A JP 6091890 A JP6091890 A JP 6091890A JP 9189094 A JP9189094 A JP 9189094A JP H07291819 A JPH07291819 A JP H07291819A
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晴美 田中
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 フィラーを含むペースト状組成物とこれを硬
化させるための硬化促進剤から構成されるか、またはフ
ィラーを含むペースト状組成物とフィラーを含まない硬
化促進剤組成物から構成される歯科用硬化性組成物。 【効果】 従来から使用されている粉材と液材を混合す
る硬化性組成物、もしくは2つ以上のフィラーを含むペ
ーストを練和する硬化性組成物と比較して、練和時間が
短いこと、機械的物性や発揮すべき特性が練和時間に大
きく影響されないこと、硬化時間を機械的物性や特性を
変化させずに容易に調製できることなどの効果を発揮す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯科修復用のボンディ
ング材、セメント、根管充填材、コンポジットレジンに
関する。更に詳しくは、粉材と液材からなる組成物また
は2つ以上のペースト状組成物を練和混合して使用する
セメント組成物、ならびに2つ以上のペースト状組成物
を練和混合して使用する接着材、根管充填材またはコン
ポジットレジンを使用するに当たり、練和混合に要する
時間を短縮することができ、しかも硬化物の機械的物性
や特性を損なうことのない練和混合の簡単な1ペースト
状の組成物である。また、硬化調整剤を別に混合しなく
とも硬化時間を調製できる1ペースト状の歯科用硬化性
組成物および硬化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】生体の硬組織、とりわけ歯質に対する接
着材料ならびに充填用修復材料は、歯質と修復材料とを
隙間なく強力に接着すること、且つ口腔内での作業であ
るため可能な限り、簡単で短時間の作業で終了できるこ
とが特に望ましい。これまで、ウ蝕部分を除去した窩洞
を修復するために用いられてきた修復材料には、粉材と
液材を使用直前に練和混合して硬化させる材料と、2つ
以上のペースト状の組成物を使用直前に練和混合して硬
化させる材料があった。これらの材料は、粉成分には有
機質や無機質などの粉末フィラー、液成分にはラジカル
重合性単量体を使用しており、さらに分割して硬化促進
剤を混合させているのが一般的である。
【0003】
【発明が解決すべき課題】第1に、液材と粉材を練和混
合することによって硬化させる材料は、飛散しやすい粉
末フィラーを注意深く液材に練和混合してペースト状に
する必要があり、これにはかなりの時間と手間がかかっ
ていた。一方、2つ以上のペースト状組成物を練和混合
する材料は、前者の粉液からなる材料に比べ練和時間が
短く手間がかからない。しかしながら、このような2つ
以上のペーストを練和混合する材料は、安定した機械的
物性や特性が得られにくいということを本発明者らは見
い出した。
【0004】第2に、粉液からなる材料と2つ以上のペ
ーストからなる材料は、硬化時間を調整するために粉液
やペーストの混合量比を変えて混合するか、もしくは別
に分割された硬化調整剤を新たに混合させる方法を採用
せざるを得なかった。しかし、このときには、硬化時間
が変化するのみならず、併せて機械的物性や特性が大き
く変化してしまう。これは液成分と粉成分の配合量が変
わってしまうことによって生じる欠点である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは第1の問題
が生じる原因について検討した結果、機械的物性のバラ
ツキや特性の低下は2つのペースト中の重合性単量体や
硬化促進剤の混合の程度よりも種々のフィラーの混合性
に大きく依存するものであり、そして、フィラーを含む
ペースト同士の混合では、ペースト中のフィラーが短時
間に均一に分散混合されていないことを確認した。すな
わち、ペースト同士の混合ではペースト中の2種以上の
フィラーを均一に混合するのに時間がかかるため、予め
フィラーを十分均一に分散させた1ペースト状の組成物
にフィラーを含まず、しかし重合性単量体を含んでもよ
い硬化促進剤を使用直前に混合する方法を提案するもの
である。この方法によって、安定した機械的物性や特性
を得ることができる。更に、ペースト状組成物と硬化促
進剤またはその組成物とを予め異なる色調に調製してお
き、混合する際にその程度が作業者の肉眼によって判断
できる1ペースト状の硬化性組成物を提供することであ
る。
【0006】第2に、硬化速度の調整は、ペースト状組
成物に対して硬化促進剤またはその組成物の量を変化さ
せることによって容易に達成できる。本発明において
は、ペースト状組成物の使用量に対する硬化促進剤また
はその組成物の使用量が少ない範囲で使用するので、機
械的物性や特性を大きく変化させずに硬化速度のみを調
整することができる。
【0007】この方法を実現するための具体的な手段と
して、本発明は、重合性単量体(A)とフィラー(B)
を含有するペースト状の組成物に対して、硬化促進剤
(C)を混合することによって得られた室温付近で硬化
させることのできる1ペースト状の歯科用硬化性組成物
を提供する。
【0008】本発明において、重合性単量体(A)はラ
ジカル重合性単量体であり、かかる重合性基は、例えば
(メタ)アクリロイル基、スチリル基、ビニル基、アリ
ル基などを有するラジカル重合可能な不飽和基を挙げる
ことができ、1分子内に上記の重合性基から選択される
基が少なくとも1個含有していればよい(以下に記述す
る重合性単量体における重合性基は、すべてこれと同様
に解釈されるべきである)。
【0009】(A)成分として使用できる重合性単量体
として、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)ア
クリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メ
タ)アクリル酸ブチル、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸の脂肪族エ
ステル類;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2または3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、グリセロールモノ(メタ)アクリレート、ジエチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリエチレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート、ペンタエチレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレン
グリコールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
−3−フェノキプロピル(メタ)アクリレート、1モル
のビスフェノールAと2モルのグリシジル(メタ)アク
リレートの付加物などの水酸基含有の(メタ)アクリレ
ート類;メチロール(メタ)アクリルアミドなどの水酸
基含有の(メタ)アクリルアミド類;エチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ペンタエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ノナエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、テトラデカエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレートなどのポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート類;プロピレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アク
リレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ノナプロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ートなどのポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート類;上記のポリエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレートおよびポリプロピレングリコールジ(メタ)
アクリレート類のどちらか一方の(メタ)アクリロイル
基がメチル基およびエチル基などに置換されたモノ(メ
タ)アクリレート類;2−(メタ)アクリロイルオキシ
エチルイソシアネートまたは2,2,4−トリメチルヘキ
サメチレンジイソシアネートまたは1,3,5−トリメチ
ルヘキサメチレンジイソシアネートと2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレートの付加物などのウレタン結合
を有する(メタ)アクリレート類;ビスフェノールAに
オキシエチレンを付加させた生成物にさらに(メタ)ア
クリル酸を縮合させた2,2−ビス(4−(メタ)アク
リロイルオキシポリエトキシフェニル)プロパン類など
を挙げることができる。これらの重合性単量体は単独で
もしくは組み合わせて使用できる。
【0010】(A)成分として使用できる重合性単量体
のうち、1分子中に少なくとも1個のカルボキシル基を
有する重合性単量体としては、例えばモノカルボン酸、
ジカルボン酸、トリカルボン酸およびテトラカルボン酸
またはこれらの誘導体を挙げることができる。その具体
例としては、例えば(メタ)アクリル酸、マレイン酸、
p−ビニル安息香酸、11−(メタ)アクリロイルオキ
シ−1,1−ウンデカンジカルボン酸(MAC−1
0)、1,4−ジ(メタ)アクリロイルオキシエチルピ
ロメリット酸、6−(メタ)アクリロイルオキシエチル
ナフタレン−1,2,6−トリカルボン酸、4−(メタ)
アクリロイルオキシメチルトリメリット酸およびその無
水物、4−(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメリ
ット酸およびその無水物、4−(メタ)アクリロイルオ
キシブチルトリメリット酸およびその無水物、4−[2
−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキシ]ブチ
ルトリメリット酸およびその無水物、2,3−ビス(3,
4−ジカルボキシベンゾイルオキシ)プロピル(メタ)
アクリレート、N,O−ジ(メタ)アクリロイルオキシ
チロシン、O−(メタ)アクリロイルオキシチロシン、
N−(メタ)アクリロイルオキシチロシン、N−(メ
タ)アクリロイルオキシフェニルアラニン、N−(メ
タ)アクリロイルp−アミノ安息香酸、N−(メタ)ア
クリロイルO−アミノ安息香酸、N−(メタ)アクリロ
イル5−アミノサリチル酸、N−(メタ)アクリロイル
4−アミノサリチル酸、2または3または4−(メタ)
アクリロイルオキシ安息香酸、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレートとピロメリット酸二無水物の付加
生成物(PMDM)、2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレートと無水マレイン酸または3,3',4,4'−ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物(BTDA)ま
たは3,3',4,4'−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物の付加反応物、2−(3,4−ジカルボキシベンゾ
イルオキシ)1,3−ジ(メタ)アクリロイルオキシプ
ロパン、N−フェニルグリシンまたはN−トリルグリシ
ンとグリシジル(メタ)アクリレートとの付加物、4−
[(2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキシ
プロピル)アミノ]フタル酸、3または4−[N−メチ
ルN−(2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオ
キシプロピル)アミノ]フタル酸などを挙げることがで
きる。このうち、11−メタクリロイルオキシ−1,1
−ウンデカンジカルボン酸(MAC−10)、4−メタ
クリロイルオキシエチルトリメリット酸無水物(4−M
ETA)およびN−メタクリロイル5−アミノサリチル
酸(5−MASA)が好ましく用いられる。これらのカ
ルボキシル基を有する重合性単量体は単独または組み合
わせて使用できる。
【0011】(A)成分として使用される重合性単量体
として、1分子中に少なくとも1個のリン酸基を有する
重合性単量体としては、例えば2−(メタ)アクリロイ
ルオキシエチルアシドホスフェート、2および3−(メ
タ)アクリロイルオキシプロピルアシドホスフェート、
4−(メタ)アクリロイルオキシブチルアシドホスフェ
ート、6−(メタ)アクリロイルオキシヘキシルアシド
ホスフェート、8−(メタ)アクリロイルオキシオクチ
ルアシドホスフェート、10−(メタ)アクリロイルオ
キシデシルアシドホスフェート、12−(メタ)アクリ
ロイルオキシドデシルアシドホスフェート、ビス{2−
(メタ)アクリロイルオキシエチル}アシドホスフェー
ト、ビス{2または3−(メタ)アクリロイルオキシプ
ロピル}アシドホスフェート、2−(メタ)アクリロイ
ルオキシエチルフェニルアシドホスフェート、2−(メ
タ)アクリロイルオキシエチルp−メトキシフェニルア
シドホスフェートなどを挙げることができる。これらの
化合物におけるリン酸基は、チオリン酸基に置き換える
ことができる。このうち、2−(メタ)アクリロイルオ
キシエチルフェニルアシドホスフェート、10−(メ
タ)アクリロイルオキシデシルアシドホスフェートが好
ましく用いられる。これらのリン酸基を有する重合性単
量体は単独または組み合わせて使用できる。
【0012】(A)成分として使用される重合性単量体
として、1分子中に少なくとも1個のスルホン酸基を有
する重合性単量体として、例えば2−スルホエチル(メ
タ)アクリレート、2または1−スルホ−1または2−
プロピル(メタ)アクリレート、1または3−スルホ−
2−ブチル(メタ)アクリレート、3−ブロモ−2−ス
ルホ−2−プロピル(メタ)アクリレート、3−メトキ
シ−1−スルホ−2−プロピル(メタ)アクリレート、
1,1−ジメチル−2−スルホエチル(メタ)アクリル
アミドなどを挙げることができる。このうち、2−メチ
ル−2−(メタ)アクリルアミドプロパンスルホン酸が
好ましく用いられる。これらのスルホン酸基を有する重
合性単量体は単独または組み合わせて使用できる。
【0013】上記の(A)成分は、重合性単量体をそれ
ぞれ単独で使用できるが、組み合わせて使用することが
好ましい。
【0014】本発明におけるフィラー(B)は、有機質
フィラー、無機質フィラーおよび有機質複合フィラーか
ら選択される少なくとも1種のフィラーである。ここで
使用するフィラーは、主に硬化性組成物の硬化体の機械
的強度を向上させることを目的として添加される。有機
質フィラーとしては、例えば(A)成分として使用する
重合性単量体に対して不溶性の重合体を粉砕したものも
しくは分散重合によって得られた粉末重合体である。こ
こで、使用できるフィラーの原料となる重合性単量体の
種類に特に限定はないが、(A)成分で例示した重合性
単量体の単独もしくは組合せを挙げることができる。例
えばポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリメタク
リル酸エチル、ポリメタクリル酸プロピル、ポリメタク
リル酸ブチル(PBMA)、ポリ酢酸ビニル(PVA
c)、ポリエチレングリコール(PEG)やポリプロピ
レングリコール(PPG)、ポリビニルアルコール(P
VA)などを架橋剤によって不溶化させた粉末重合体を
挙げることができ、また、MMA−ブタジエン−スチレ
ン3元共重合体などを挙げることができる。
【0015】無機質フィラーとしては、例えばシリカ、
シリカアルミナ、アルミナ、アルミナ石英、ガラス(バ
リウムガラスを含む)、チタニア、ジルコニア(酸化ジ
ルコニウム)、炭酸カルシウム、カオリン、クレー、雲
母、硫酸アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウ
ム、酸化チタン、リン酸カルシウムなどを挙げることが
できる。これらの無機フィラーはあらかじめシランカッ
プリング剤やチタネートカップリング剤などで表面処理
し、親水化または疎水化されていてもよい。
【0016】有機質複合フィラーとしては、前述した無
機質フィラー表面を重合性単量体で重合して被覆した後
に粉砕して得られるフィラー、または無機質フィラーと
重合性単量体とを懸濁重合して得えられるフィラーを挙
げることができる。具体的には、無機質フィラーのう
ち、微粉末シリカをトリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート(TMPT)を主成分とする重合性単
量体で重合被覆し、得られた重合体を粉砕したフィラー
(TMPT・f)を挙げることができる。また、PMM
Aを溶解したアセトンなどの溶液にシリカや酸化ジルコ
ニウムなどの無機フィラーを加えて分散し、溶媒を留去
して乾燥した後に粉砕することによって得られるフィラ
ーを挙げることができる。
【0017】本発明において硬化促進剤(C)は、重合
開始剤と呼ぶことができる。例えばジアセチルペルオキ
シド、ジプロピルペルオキシド、ジブチルペルオキシ
ド、ジカプリルペルオキシド、ジラウリルペルオキシ
ド、ジラウリルペルオキシド、過酸化ベンゾイル(BP
O)、p,p'−ジクロルベンゾイルペルオキシド、p,
p'−ジメトキシベンゾイルペルオキシド、p,p'−ジ
メチルベンゾイルペルオキシド、p,p'−ジニトロジベ
ンゾイルペルオキシドなどの有機過酸化物を例示するこ
とができる。これらのうちでは、BPOが好ましい。さ
らに、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、塩素酸カ
リウム、臭素酸カリウムおよび過リン酸カリウムなどの
無機過酸化物を挙げることができる。
【0018】また、紫外光線もしくは可視光線を照射す
ることによって重合することもできる。かかる光重合の
際に使用できる重合開始剤に特に制限はないが、例えば
ベンジル、4,4'−ジクロロベンジル、ベンゾイン、ベ
ンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、
ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾフェノン、
9,10−アントラキノン、ジアセチル、d,l−カンフ
ァキノン(CQ)などの紫外線または可視光線増感剤が
挙げられる。
【0019】有機過酸化物もしくは光重合開始剤を使用
する場合、還元性化合物を併用することができる。ここ
で、有機還元性化合物として、例えばN,N−ジメチル
アニリン、N,N−ジメチルp−トルイジン(DMP
T)、N,N−ジエチルp−トルイジン、N,N−ジエ
タノールp−トルイジン(DEPT)、N,N−ジメチ
ルp−tert−ブチルアニリン、N,N−ジメチルア
ニシジン、N,N−ジメチルp−クロルアニリン、N,N
−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N
−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N
−ジメチルアミノ安息香酸およびそのアルキルエステ
ル、N,N−ジエチルアミノ安息香酸(DEABA)お
よびそのアルキルエステル、N,N−ジメチルアミノベ
ンツアルデヒド(DMABAd)などの芳香族アミン
類;N−フェニルグリシン(NPG)、N−トリルグリ
シン(NTG)、N,N−(3−メタクリロイルオキシ
−2−ヒドロキシプロピル)フェニルグリシン(NPG
−GMA)などのアミン類を併用することができる。こ
れらの中では、DMPT、DEPT、DEABA、DM
ABAd、NPG、NTGが好ましく使用できる。
【0020】また、ベンゼンスルフィン酸、o−トルエ
ンスルフィン酸、p−トルエンスルフィン酸、エチルベ
ンゼンスルフィン酸、デシルベンゼンスルフィン酸、ド
デシルベンゼンスルフィン酸、クロルベンゼンスルフィ
ン酸、ナフタリンスルフィン酸などの芳香族スルフィン
酸またはその塩類を併用することもできる。更に、バル
ビツール酸誘導体を併用することができる。
【0021】還元性化合物のうち、無機化合物では、硫
黄を含有する還元性無機化合物が好ましく使用できる。
かかる化合物としては、水または水系溶媒などの媒体中
でラジカル重合性単量体を重合させる際に使用できるレ
ドックス重合開始剤としての使用される還元性無機化合
物が好ましく、例えば亜硫酸、重亜硫酸、メタ亜硫酸、
メタ重亜硫酸、ピロ亜硫酸、チオ硫酸、1亜2チオン
酸、1,2チオン酸、次亜硫酸、ヒドロ亜硫酸およびこ
れらの塩が挙げられる。このうち亜硫酸塩が好ましく用
いられ、特に亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫
酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウムが好ましい。こ
れらの還元性無機化合物は単独で、もしくは組み合わせ
て使用できる。
【0022】その他、トリアルキルホウ素またはその部
分酸化物を使用することもできる。具体的には、トリプ
ロピルホウ素、トリイソプロピルホウ素、トリ−n−ブ
チルホウ素、トリ−n−アミルホウ素、トリイソアミル
ホウ素、トリ−sec−アミルホウ素またはこれらの一
部が酸化されたトリアルキルホウ素酸化物を用いること
ができる。これらのなかでは、トリ−n−ブチルホウ素
またはその部分酸化物を使用することが好ましい。
【0023】本発明における各成分の量比は、重合性単
量体(A)とフィラー(B)の合計を100重量部とし
たとき、(A)成分が10〜85重量部、(B)成分が
15〜90重量部の範囲にあり、且つペースト状の組成
物100重量部に対して硬化促進剤(C)が0.001
〜40重量部の範囲にある。
【0024】本発明において、硬化促進剤(C)が2種
以上の化合物の組合せであることができ、その場合に、
少なくとも1種を予めペースト状組成物に含有させるこ
とができる。ペースト状組成物に含有させておくに好ま
しい硬化促進剤の成分として、例えばBPOで代表され
る有機過酸化物、CQなどのα−ジケトン化合物および
バルビツール酸系化合物、DMPTで代表される有機還
元性化合物から選択される少なくとも1種を挙げること
ができる。ここで、硬化促進剤の成分は、1ペースト状
組成物中に0.01〜10重量%の範囲で含有されるこ
とが好ましい。
【0025】更に、1ペースト状組成物の保存安定性の
ために、1ペースト状組成物中に10〜5000ppm
の範囲内で重合抑制剤を含有させることができる。かか
る重合抑制剤はペーストの形態変化の防止および本発明
の効果を維持するために付加的に含有されるものであ
る。かかる重合抑制剤の使用に当たっては特に制限はな
いが、一般にラジカル重合性単量体の重合抑制剤や連鎖
移動剤などが好適であり、ハイドキノン、ハイドロキノ
ンモノメチルエーテルおよび2,6−ジ−t−ブチル−
p−クレゾール、4−t−ブチルカテコールなどが使用
できる。かかる安定剤は、本発明の効果を損なわない範
囲内で使用することができ、10〜2000ppmの範
囲で使用するのが好ましい。
【0026】本発明において、硬化促進剤は単独で使用
することができる。必要に応じて硬化促進剤は有機溶
媒、重合性単量体または増粘剤と混合して使用すること
ができる。その際、使用できる有機溶媒としては、硬化
促進剤を溶解ないしは分散できるものが好ましく使用で
きる。かかる有機溶媒として具体的には、例えばメタノ
ール、エタノール、プロパノールなどのアルコール類;
アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、テトラ
ヒドロフラン(THF)などのエーテル類;N,N−ジ
メチルホルムアミドなどのアミド類などが挙げることが
できる。また、これらの有機溶媒は水を含有しているこ
とができる。ここで使用できる水としては、例えば蒸留
水、イオン交換水または生理食塩水などが挙げられる。
ここでは蒸留水およびイオン交換水が好ましく用いられ
る。
【0027】硬化促進剤が重合性単量体と混合して使用
する際に使用できる重合性単量体としては、例えば
(B)成分で記載した重合性単量体を好ましいものとし
て挙げることができる。硬化促進剤が増粘剤と混合して
使用する際に使用できる増粘剤としては、例えばパラフ
ィン、ワックスまたはポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリ(N−ビニルピロリドン)、
ポリビニルアルコールなどを挙げることができる。溶解
させた硬化促進剤の濃度に制限はなく、濃度と使用量に
よって硬化速度をコントロールすることができる。ま
た、本発明の効果を損なわない範囲で、安定剤や重合抑
制剤を含有させることができる。
【0028】また、硬化促進剤を硬化性組成物を使用す
る治具に含有させることができる。このような工夫は、
作業する上での手間を省くことで操作時間を更に短縮す
ることができる。具体的には、使用する治具に制限はな
いが、主に筆、繊維球または布、スポンジ球またはスポ
ンジ片、練和紙、混合皿を挙げることができ、これらの
治具を単独でまたは組み合わせて使用することができ
る。また、使用する治具に硬化促進剤成分を含有させる
際に、必要に応じて硬化促進剤を治具に吸着もしくは固
着させるための吸着剤や包埋剤を使用することができ
る。
【0029】硬化促進剤が有機溶媒、重合性単量体また
は増粘剤と混合されている場合において、ペースト状組
成物60〜99.9重量部および分割された硬化促進剤
組成物0.001〜40重量部の範囲内で含有され、更
に好ましくはペースト状組成物70〜99重量部、分割
された硬化促進剤を含む組成物0.01〜30重量部の
範囲内で含有される。この範囲内において、ペースト状
組成物と硬化促進剤を含む組成物の混合は短時間に行な
うことができる。
【0030】ペースト状組成物と別に分割された硬化促
進剤あるいはその組成物を混合する際に、予め混合する
両者に異なる調色を施しておき、その混合状態を肉眼的
な視覚によって判断できるようにすることができる。色
調変化よって混合状態を判断させることは、より一層に
硬化物の機械的物性や特性を安定に発揮させることにな
る。色調の相違の程度については特に制限はないが、混
合状態が明確に判断できるようにするためには、色調を
大きく異なるようにするのが望ましい。具体的には、例
えば、黄色や白い1ペースト状組成物に対して黒色や褐
色の硬化促進剤を使用することができる。調色の手段に
ついては特に制限はないが、色素、染料や顔料などの添
加によって色を変化させる方法、透明性の変化によって
混合皿や練和紙の色合いを反映させて色調を変化させる
方法などを挙げることができる。
【0031】本発明の1ペースト状の歯科用硬化性組成
物の稠度は、好ましくは25〜50mmの範囲にある。
硬化性組成物が歯科用コンポジットレジン組成物の場合
には、20〜40mmの範囲の稠度が好ましく、歯科用
根管充填材組成物の場合には45mm以上の稠度が好ま
しい。ここに記載した稠度は、JIS T6602に準
じて行った試験で得られる値である。
【0032】本発明の好適な歯科用セメント組成物は、
第1に、ペースト状組成物中の重合性単量体の合計10
0重量部中、単官能重合性単量体が20〜85重量部お
よび多官能重合性単量体が15〜80重量部の範囲にあ
り、且つフィラーの合計100重量部中、平均粒径0.
01〜20μmの酸化ジルコニウムが30〜80重量
部、平均粒径0.01〜20μmのシリカが5〜90重
量部および平均粒径0.01〜50μmの有機質複合フ
ィラーが5〜90重量部の範囲にあり、且つ硬化促進剤
として有機過酸化物が0.1〜10重量%の範囲で含有
されるペースト状組成物を、別に分割された硬化製促進
剤としてのアミン化合物と混合して得られたものであ
り、第2に、ペースト状組成物中の重合性単量体の合計
100重量部中、単官能重合性単量体が20〜85重量
部および多官能重合性単量体が15〜80重量部の範囲
にあり、且つフィラーの合計100重量部中、平均粒径
0.01〜20μmのバリウムガラスが10〜80重量
部、平均粒径0.01〜20μmのシリカが5〜90重
量部および平均粒径0.01〜50μmの有機質フィラ
ーが3〜90重量部の範囲にあるペースト状組成物を、
別に分割されたトリアルキルボラン化合物と混合して得
られたものである。
【0033】上記好適な組成物において、好適には、単
官能重合性単量体は(メタ)アタクリル酸メチル、2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、4
−(メタ)アクリロイルエチルトリメリット酸またはそ
の無水物、11−メタクリロイルオキシ−1,1−ウン
デカンジカルボン酸、2−(メタ)アクリロイルオキシ
エチルフェニルリン酸、10−(メタ)アクリロイルオ
キシデシルリン酸から選択される少なくとも1種の単官
能(メタ)アクリレートであり、且つ多官能重合性単量
体は1分子内に少なくとも1個の芳香族環を有するジ
(メタ)アクリレート、1分子内にオキシエチレンまた
はオキシプロピレン基を連続して2つ以上有するジ(メ
タ)アクリレートであり、且つ有機化酸化物は過酸化ベ
ンゾイルである。
【0034】また、上記好適な第1の組成物において、
より好ましくは硬化促進剤がアミン化合物であるN−フ
ェニルグリシンまたは/およびN−トリルグリシンであ
り、重合性単量体がオキシエチレン鎖またはオキシプロ
ピレン鎖を有するモノ−またはジ(メタ)アクリレート
である。さらに、上記好適な第2の組成物において、よ
り好ましくは有機質フィラーがMMA−ブタジエン−ス
チレン三元共重合体である。
【0035】
【実施例】以下に実施例を記載するが、本発明の範囲が
これによって限定されると解釈されるべきではない。 (ペースト状組成物の調製)表1に記載した実施例1か
ら8までのペースト状組成物は、予め各成分を乳鉢にて
十分に練和して均一のペースト状にした後、容量10m
l以下の注射器中に充填して冷蔵庫中に保存した。実施
に当たっては、注射器を室温中(約23℃)に15分以
上静置することによってペーストの温度を室温に戻した
後に使用した。
【0036】(練和時間)必要練和時間は、練和開始か
ら硬化性組成物が均一になったところまでの時間とし、
肉眼的観察にて判断した。それに対して、操作練和時間
は必要練和時間に関わらず、練和作業を行った時間を示
した。
【0037】(硬化時間)硬化時間は練和開始から組成
物が硬化するまでの時間を示す。硬化終了は以下のよう
に測定した。すなわち、ガラス板上に固定したφ5.1
×1mmの穴の開いた厚紙内に練和した硬化性組成物を
充填して厚さ20μmのポリエステルフィルムを介して
軽く圧接した。練和開始から、探針の先端でポリエステ
ルフィルム上から突き刺して刺さらなくなるまでの時間
を測定し、硬化時間とした。
【0038】(機械的物性)機械的物性は硬化物の圧縮
強さにて評価した。φ4×3mmの試験片を作製しクロ
スヘッドスピード2mm/minで圧縮強さを測定し
た。
【0039】(歯質への接着力)新鮮なウシ下顎前歯を
抜去し、水中で凍結し保存したものを歯質サンプルとし
て使用した。解凍した牛歯を象牙質が露出するように回
転式研磨機ECOMET-〓(BUEHLER製)で注水、指圧下で耐
水エメリー紙#600番まで研削し、平滑な面を得た。
この表面にスーパーボンドC&B(サンメディカル)の
表面処理剤(グリーン)を塗布して30秒間静置後に十
分に水洗した。牛歯を一度気銃にて水分を除去して、直
ちに接着面積を規定するための直径5.1mmの円孔の
あいたセロハンテープを張り付けた。これは別に、φ6
mmのステンレス棒の一方の先端をサンドブラスト処理
した十分に乾燥させておく。本発明の1ペースト状組成
物と硬化促進剤含有の組成物を混合し、必要練和時間以
上練和した硬化性組成物を用いて1分以内に接着面に盛
り上げステンレス棒を植立した。30分間静置して37
℃の水中に24時間浸漬した後、引っ張り接着試験を行
った。
【0040】(比較例)比較例4〜6および10、11
における2ペースト状の硬化性組成物は、市販のパナビ
ア21を使用した。練和時間、硬化時間、圧縮強さの測
定は上述の方法に準じて行った。但し、接着力は市販品
の接着方法の指示に従って行った。
【0041】実施例1 表1に示すペースト状組成物0.15重量部に対して、
硬化促進剤TBBの部分酸化物0.065重量部をそれ
ぞれ練和紙上に取り出した。スパチュラにて両者を練和
したところ、必要練和時間が約30秒と短く簡単に練和
でき、硬化時間は約7分であった。結果を表1に示す。
【0042】比較例1 実施例1の組成において、粉材と液材からなる組成物で
は両者を均一に混合する前に硬化が開始され、練和混合
が完全にできなかった。必要練和時間は90秒以上であ
ると推測され、硬化時間は2〜3分で完全に硬化した。
結果を表2に示す。
【0043】実施例2 表1に示すペースト状組成物0.15重量部に対して、
硬化促進剤NPG0.0012重量部をそれぞれ練和紙
上に取り出した。スパチュラにて両者を練和したとこ
ろ、必要練和時間が約30秒と短く簡単に練和でき、硬
化時間は約4〜5分であった。結果を表1に示す。
【0044】比較例2および3 実施例2の組成において、粉材と液材の使用量比を変え
て同様の試験を行った。その結果、必要練和時間が75
ないしは60秒と長く、硬化時間は4〜6分と大きな変
化がなかった。硬化時間と必要練和時間の差が本発明の
硬化性組成物における実質的な使用可能時間の目安とな
る。粉材と液材からなる硬化性組成物の実質的な使用時
間が本発明の硬化性組成物と比較して短いことを示すも
のである。結果を表2に示す。
【0045】実施例3〜5 表1に示すペースト状組成物0.15重量部に対して、
硬化促進剤NPG0.0012重量部をそれぞれ練和紙
上に取り出した。スパチュラにて両者の練和混合時間
(操作練和時間)を変化させて、それぞれ硬化性組成物
の硬化時間、硬化物の圧縮強さと牛歯象牙質への接着力
を測定した。その結果、練和混合時間を変化させても硬
化時間、圧縮強さおよび接着力ともにほぼ一定の値を示
した。このことは、硬化性組成物の機械的物性や特性は
練和時間に影響されないことを示すものである。結果を
表1に示す。
【0046】比較例4〜6 市販の2ペースト状(キャタリストペースト:Lot.001
2、ユニバーサルペースト:Lot.0007)の硬化性組成物パ
ナビア21(クラレ)を使用して、操作練和時間が及ぼ
す硬化時間、圧縮強さおよび接着力への影響を調べた。
その結果、操作練和時間が短いと硬化時間が遅いこと、
圧縮強さと接着力は練和時間が長いと高くなる傾向を示
した。このことは、2ペースト状の組成物を練和混合す
る場合、硬化性組成物の機械的物性や特性は練和時間に
影響されやすいことを示すものである。結果を表4に示
す。
【0047】実施例6および7 実施例3においてペースト状組成物0.15重量部に対
して、硬化促進剤0.0024および0.0006重量部
をそれぞれ練和紙上に取り出した。スパチュラにて両者
を同じ練和混合時間(30秒)で練和し、それぞれ硬化
性組成物の硬化時間、硬化物の圧縮強さと牛歯象牙質へ
の接着力を測定した。その結果、圧縮強さおよび接着力
ともにほぼ一定の値を示して硬化時間だけ変化させるこ
とができた。結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】比較例7〜9 表4に記載した2ペースト状組成物を異なる使用量比で
それぞれ必要練和時間だけ練和し、硬化時間と圧縮強さ
を測定した。その結果、使用量比を変化させることによ
り硬化時間を変化させることができる。しかしながら、
硬化物の圧縮強度も変化した。結果を表4に示す。
【0051】比較例10および11 比較例4〜6で使用した市販の2ペースト状の硬化性組
成物を使用して、ペースト量使用比を変化させた場合の
硬化時間と圧縮強さへの影響を調べた。その結果、使用
量比を変化させることにより硬化時間を変化させること
ができた。しかし、圧縮強さが変化してしまった。この
ことは、硬化時間を調整するには二つのペースト組成物
の混合比を変化させることによって達成できるが、同時
に硬化性組成物の機械的物性をも変化させてしまうこと
を示している。結果を表4に示す。
【0052】実施例8および9 実施例3と同じペースト状組成物0.15重量部に対し
て、重合性単量体を含有する硬化促進剤の組成物0.0
23重量部を一緒に混和皿に取り出した。スパチュラに
て攪拌混合したところ、必要練和時間が20秒と更に短
くなったが硬化時間は変化しなかった。結果を表3に示
す。
【0053】実施例10 実施例3において、硬化促進剤含有組成物としてNPG
のエタノール溶液を使用した。但し、ここでは予め練和
紙上にこの硬化促進剤含有組成物0.023重量部を滴
下して最低3分間は静置しておいたものを使用した。こ
のような練和紙にはNPGが固着しているので、ペース
ト状組成物を取り出して練和することによって混合でき
る。この場合の必要練和時間は約30秒であり、硬化時
間も4〜5分であった。結果を表3に示す。
【0054】実施例11および12 ペースト状組成物に使用する重合性単量体や硬化促進剤
を変えても、必要練和時間が短く簡単に練和できる硬化
組成物を得ることができた。結果を表3に示す。
【0055】
【表3】
【0056】
【表4】
【0057】上記表1、2、3および4において記号は
以下の略号である。 MMA:メタクリル酸メチル HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート 2.6E:ビスフェノールAのエチレンオキシド付加物
とメタクリル酸の縮合物 4−MET:4ーメタクリロイルオキシエチルトリメリ
ット酸 TEGDMA:トリエチレングリコールジメタクリレー
ト UDMA:2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソ
シアネートとHEMAの付加物 TBB:トリブチルボラン(部分酸化物) BPO:過酸化ベンゾイル NPG:N−フェニルグリシン DMPT:N,N−ジメチルp−トルイジン ZrO2:酸化ジルコニウム MBS:MMA−ブタジエン−スチレン共重合体の微粉
末 TMPT・f:SiO2含有トリメチロールプロパント
リメタクリレート(TMPT)硬化物の微粉末 HQME:ハイドロキノンモノメチルエーテル BHT:2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(ブ
チルヒドロキシトルエン) EtOH:エタノール
【0058】
【発明の効果】本発明の歯科用硬化性組成物は、フィラ
ーを含むペースト状組成物とこれを硬化させるための硬
化促進剤から構成されるか、またはフィラーを含むペー
スト状組成物とフィラーを含まない硬化促進剤組成物か
ら構成される。このように構成された歯科用硬化性組成
物は、従来から使用されている粉材と液材を混合する硬
化性組成物、もしくは2つ以上のフィラーを含むペース
トを練和する硬化性組成物と比較して、練和時間が短い
こと、機械的物性や発揮すべき特性が練和時間に大きく
影響されないこと、硬化時間を機械的物性や特性を変化
させずに容易に調製できることなどの効果を発揮する。
フロントページの続き (72)発明者 田中 晴美 滋賀県守山市古高町571−2 サンメディ カル株式会社内 (72)発明者 馬場 剛志 滋賀県守山市古高町571−2 サンメディ カル株式会社内

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合性単量体(A)とフィラー(B)を
    含有するペースト状組成物に対して、硬化促進剤(C)
    を混合することによって得られた室温付近で硬化させる
    ことのできる1ペースト状の歯科用硬化性組成物。
  2. 【請求項2】 (A)と(B)成分の合計を100重量
    部としたとき、(A)成分を10〜85重量部、(B)
    成分を15〜90重量部の範囲で含有し、且つ1ペース
    ト状の組成物100重量部に対して(C)成分を0.0
    01〜40重量部の範囲で含有する請求項1に記載の1
    ペースト状の歯科用硬化性組成物。
  3. 【請求項3】 (C)成分が有機過酸化物、無機過酸化
    物、アルキルボランまたはその部分酸化物、α−ジケト
    ン系化合物、アルキルアミンや芳香族アミンなどの有機
    アミノ化合物、有機スルフィン酸またはその塩、無機硫
    黄化合物およびバルビツール酸系化合物よりなる群から
    選択される少なくとも1種の硬化促進剤である請求項1
    に記載の1ペースト状の歯科用硬化性組成物。
  4. 【請求項4】 硬化促進剤(C)が2種以上の化合物の
    組合せであり、そのうちの少なくとも1種を予めペース
    ト状組成物に含有させておく請求項1に記載の1ペース
    ト状の歯科用硬化性組成物。
  5. 【請求項5】 硬化促進剤(C)が2種以上の化合物の
    組合せであり、そのうちの少なくとも1種を予めペース
    ト状の組成物に含有させておき、その少なくとも1種の
    硬化促進剤が有機過酸化物、α−ジケトン化合物および
    バルビツール酸系化合物よりなる群から選択される少な
    くとも1種である請求項1に記載の1ペースト状の歯科
    用硬化性組成物。
  6. 【請求項6】 ペースト状組成物中に予め含有される硬
    化促進剤の量が0.01〜10重量%の範囲にある請求
    項1に記載の1ペースト状の歯科用硬化性組成物。
  7. 【請求項7】 1ペースト状の組成物中に10〜500
    0ppmの範囲内で重合抑制剤が含有されている請求項
    1に記載の1ペースト状の歯科用硬化性組成物。
  8. 【請求項8】 硬化促進剤がフィラーを含まない組成物
    であり、且つペースト状組成物100重量部に対して、
    硬化促進剤組成物が0.001〜40重量部の範囲内で
    含有される請求項1に記載の1ペースト状の歯科用硬化
    性組成物。
  9. 【請求項9】 硬化促進剤が有機溶媒中に混合されてお
    り、且つペースト状組成物100重量部に対して、分割
    された硬化促進剤組成物が0.001〜40重量部の範
    囲内で含有される請求項1に記載の1ペースト状の歯科
    用硬化性組成物。
  10. 【請求項10】 硬化促進剤が重合性単量体と混合され
    ており、且つペースト状組成物100重量部に対して、
    分割された硬化促進剤を含む組成物が0.001〜40
    重量部の範囲内で含有される請求項1に記載の1ペース
    ト状の歯科用硬化性組成物。
  11. 【請求項11】 硬化促進剤が増粘剤と混合されてお
    り、且つペースト状組成物100重量部に対して、分割
    された硬化促進剤を含む組成物が0.001〜40重量
    部の範囲内で含有される請求項1に記載の1ペースト状
    の歯科用硬化性組成物。
  12. 【請求項12】 ペースト状組成物と、分割された硬化
    促進剤または硬化促進剤を含む組成物が異なる色調であ
    る請求項1に記載の1ペースト状の歯科用硬化性組成
    物。
  13. 【請求項13】 ペースト状組成物を硬化させるための
    硬化促進剤が硬化性組成物を使用する治具に含有されて
    いる請求項1に記載の1ペースト状の歯科用硬化性組成
    物。
  14. 【請求項14】 硬化性組成物を使用する治具が、筆、
    繊維球または布、スポンジ球またはスポンジ片、練和紙
    および混合皿から選択される少なくとも1種である請求
    項1に記載の1ペースト状の歯科用硬化性組成物。
  15. 【請求項15】 ペースト状組成物と硬化促進剤を使用
    直前に混合して使用する請求項1に記載の1ペースト状
    の歯科用硬化性組成物の使用方法。
  16. 【請求項16】 ペースト状組成物と硬化促進剤を含ん
    で構成される請求項1に記載の1ペースト状の歯科用硬
    化性組成物の製品キット。
  17. 【請求項17】 1ペースト状組成物と、分割された硬
    化促進剤または硬化促進剤を含む組成物を混合して得ら
    れる硬化性ペーストの稠度が、25〜50mmの範囲で
    あることを特徴とする歯科用セメント組成物。
  18. 【請求項18】 1ペースト状組成物と、分割された硬
    化促進剤または硬化促進剤を含む組成物を混合して得ら
    れる硬化性ペーストの稠度が、20〜40mmの範囲で
    あることを特徴とする歯科用コンポジットレジン組成
    物。
  19. 【請求項19】 1ペースト状組成物と、分割された硬
    化促進剤または硬化促進剤を含む組成物を混合して得ら
    れる硬化性ペーストの稠度が、45mm以上であること
    を特徴とする歯科用根管充填材組成物。
  20. 【請求項20】 ペースト状組成物中の重合性単量体の
    合計100重量部中、単官能重合性単量体が20〜85
    重量部および多官能重合性単量体が15〜80重量部の
    範囲にあり、且つフィラーの合計100重量部中、平均
    粒径0.01〜20μmの酸化ジルコニウムが30〜8
    0重量部、平均粒径0.01〜20μmのシリカが5〜
    90重量部および平均粒径0.01〜50μmの有機質
    複合フィラーが5〜90重量部の範囲にあり、且つ硬化
    促進剤として有機過酸化物が0.1〜10重量%の範囲
    で含有されるペースト状組成物を、別に分割された硬化
    性促進剤としてのアミン化合物と混合して得られること
    を特徴とする歯科用セメント組成物。
  21. 【請求項21】 単官能重合性単量体が(メタ)アタク
    リル酸メチル、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
    ート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メ
    タ)アクリレート、4−(メタ)アクリロイルエチルト
    リメリット酸またはその無水物、11−メタクリロイル
    オキシ−1,1−ウンデカンジカルボン酸、2−(メ
    タ)アクリロイルオキシエチルフェニルリン酸、10−
    (メタ)アクリロイルオキシデシルリン酸から選択され
    る少なくとも1種の単官能(メタ)アクリレートであ
    り、且つ多官能重合性単量体が1分子内に少なくとも1
    個の芳香族環を有するジ(メタ)アクリレート、1分子
    内にオキシエチレンまたはオキシプロピレン基を連続し
    て2つ以上有するジ(メタ)アクリレートであり、且つ
    有機化酸化物が過酸化ベンゾイルであることを特徴とす
    る請求項20に記載の歯科用セメント組成物。
  22. 【請求項22】 硬化促進剤がアミン化合物であるN−
    フェニルグリシンまたは/およびN−トリルグリシンで
    あり、重合性単量体がオキシエチレン鎖またはオキシプ
    ロピレン鎖を有するモノ−またはジ(メタ)アクリレー
    トからなる請求項20に記載の歯科用セメント組成物。
  23. 【請求項23】 ペースト状組成物中の重合性単量体の
    合計100重量部中、単官能重合性単量体が20〜85
    重量部および多官能重合性単量体が15〜80重量部の
    範囲にあり、且つフィラーの合計100重量部中、平均
    粒径0.01〜20μmのバリウムガラスが10〜80
    重量部、平均粒径0.01〜20μmのシリカが5〜9
    0重量部および平均粒径0.01〜50μmの有機質フ
    ィラーが3〜90重量部の範囲にあるペースト状組成物
    を、別に分割されたトリアルキルボラン化合物と混合し
    て得られることを特徴とする歯科用セメント組成物。
  24. 【請求項24】 単官能重合性単量体が(メタ)アタク
    リル酸メチル、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
    ート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メ
    タ)アクリレート、4−(メタ)アクリロイルエチルト
    リメリット酸またはその無水物、11−メタクリロイル
    オキシ−1,1−ウンデカンジカルボン酸、2−(メ
    タ)アクリロイルオキシエチルフェニルリン酸、10−
    (メタ)アクリロイルオキシデシルリン酸から選択され
    る少なくとも1種の単官能(メタ)アクリレートであ
    り、且つ多官能重合性単量体が1分子内に少なくとも1
    個の芳香族環を有するジ(メタ)アクリレート、1分子
    内にオキシエチレンまたはオキシプロピレン基を連続し
    て2つ以上有するジ(メタ)アクリレートであり、且つ
    有機化酸化物が過酸化ベンゾイルであることを特徴とす
    る請求項23に記載の歯科用セメント組成物。
  25. 【請求項25】 有機質フィラーがMMA−ブタジエン
    −スチレン三元共重合体である請求項24記載の歯科用
    セメント組成物。
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