JP2001510146A - 取り扱い特性が改善された歯科用樹脂セメント - Google Patents
取り扱い特性が改善された歯科用樹脂セメントInfo
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Abstract
Description
い特性を有する歯科用樹脂セメントに関する。
の審美的な間接的装置を審美的に接着するために主に使用されている。樹脂セメ
ントは、一般に、圧縮および引張り強度が大きいことおよび耐摩耗性が小さいこ
となどの物理的特性が優れており、非平行またはショートクラウン前準備などの
困難な間接的接着状況において接着するためにしばしば使用されている。
の取り扱い特性は、間接的装置を固定する際の抵抗性による困難さ、低粘度もし
くはせん断依存性による清掃の困難さ早い硬化特性もしくは遅い硬化特性または
糸引を生ずることがある。
に分散させ、約500〜100,000の分子量を有するポリマー取り扱い改良
剤とを含み、独自の取り扱い特性を有する歯科用樹脂セメント材料を提供する。
成分a)、b)およびc)は、F(x)=AxBのベき法則に適合する粘度対せ ん断速度曲線を得るのに有効な量で存在する。この曲線に対する相関値は増加す
るせん断速度および減少するせん断速度のどちらに対しても0.85より大きく
、Bの値は約−0.01より小さい。
する。このようなセメントは自己エッチング作用があり、それによって別の酸エ
ッチングステップを実施する必要性を回避することができる。
浄が容易であるが、あまり強靱でなく、審美性が悪く、ある種の接着用途に対し
ては利用が限られている。一方、市販の樹脂セメントは強靱で、硬化中および硬
化後に清浄が困難であり、被接着面に容易に適用されない。清浄は、既成補綴装
置を前準備済みの歯に配置したとき、過剰のセメントをふき取る、こすり取るま
たは除去する工程である。
たは全くない。セメントを有する既成補綴装置を配置すると、重力による流動が
ほとんどまたは全くないので、セメントの清浄はより容易である。本発明のセメ
ントは糸を引きにくく、汚しにくいので、既成補綴装置上または内への配置をよ
り容易にする。本発明のセメントはまた、適用を容易にするために、特に補修材
料を接着するための充填型接着剤として使用するために刷毛塗り可能である。他
の樹脂セメントが混合により柔らかすぎになるとき、本発明のセメントはへら操
作前後において混合パッド上でムース様の挙動をとる。取り扱い改良剤を含有す
るセメントは、作業時と硬化時の間が、取り扱い改良剤を含有しない同じ樹脂よ
り長い。医師は、セメントが硬化する前に口腔環境に補綴装置を適切に配置する
のに十分な時間をもてるので、硬化時間がより長いとより容易に使用できるセメ
ント材料が提供され、本発明のセメントは清浄時に硬くなりにくく、壊れにくい
。
を使用しない、樹脂系の充填型組成物であるセメントである。従って、樹脂セメ
ントは反応性フィラー、酸性官能基および水を同時に含有しないが、本発明によ
る樹脂セメントは同じ組成物中にこれら3種の材料のうちどの2種を含有しても
よい。セメントを「硬化する」ためにイオノマー反応を使用し、酸性官能基と酸
反応性ガラスとの間の反応を可能にする水の存在を必要とするガラスイオノマー
セメントと対照的である。
図的に添加する水を含有しないことを意味する。金属またはガラスなどの多数の
材料は、大気から取り込まれるか、または通常の状態で配位錯体として存在する
水を含有することが理解される。吸湿性材料に取り込まれる水または水和物とし
て存在する水は本明細書に記載する組成物に存在してもよい。起源にかかわらず
組成物に存在するいかなる水も、その水が本発明の組成物の長期特性に有害な影
響を与えるような量で存在するべきではない。例えば、水は、存在する場合には
、任意の酸反応性フィラーと任意の酸性成分との反応を促進して、市販品に要求
される貯蔵期間中に材料の固化または粒状化を形成すると思われる量で存在する
べきではない。
のモデルでは、F(x)はパスカル秒単位の粘度で、xは秒-1単位のせん断速度
である。従って、粘度対せん断速度のプロットはせん断速度が増加すると、粘度
が低下することを示す。驚くべきことに、本明細書において規定されるように、
充填型歯科材料と取り扱い改良剤を組み合わせると、これらの材料のこのように
これまでにない物理的挙動が提供されることが見いだされた。最も驚くべきこと
でありかつ有用なことには、これらの材料はせん断速度が増加する方向および減
少する方向のどちらにもこの曲線を示し、それによって可逆的な粘度特性を示す
。この曲線に対する材料の相関値はせん断速度の増加および減少のどちらに対し
ても0.85より大きい。
〜−1.1であるように、成分を選択する。
に好ましくはAが15より大きく、1000より小さい、最も好ましくはAが2
0より大きく、500より小さいように、材料を選択することによって調製され
る。
流量計を使用して25℃±1℃において測定される。測定値は曲線を特徴とする
ので、異なる装置の使用もしくは皿の直径のわずかな差、皿表面へのサンドペー
パーの使用または測定間の時間の差にかかわらず、全ての材料の特徴に良好な一
致が見られた。
in)CS50流量計(ブーリン インスツルメンツ(Bohlin Inst
ruments)、ニュージャージー州)を使用して測定する。さらの直径は2
0mmであり、皿間の間隔は1mmで、材料が皿表面で横滑りしないように、P
SAを裏塗りしたサンドペーパー(砥粒サイズ9マイクロメーター)が裏打ちさ
れていることがある。せん断速度は0.5から20秒-1まで傾斜し、逆の速度で
は、20から0.5秒-1まで下降した。このせん断速度の傾斜は40〜60秒ご
とに起こり、遅延時間は20または30秒で、積分時間は20または30秒で、
1回の試行あたり対数的に間隔をおいたせん断速度段階は合計45であった(試
行はせん断が増加する方向および減少する方向と規定される)。
ミックアナライザー(Rheometric Dynamic Analyze
r)(レオメトリックス社(Rheometrics,Inc.)、ニュージャ
ージー州)を使用して粘度を測定した。皿の直径は25mmで、皿の間隔は1m
mで、材料が皿表面で横滑りしないように、PSAを裏塗りしたサンドペーパー
(砥粒サイズ9マイクロメーター)が裏打ちされていることがある。せん断速度
は0.4から25秒-1まで傾斜し、逆の速度では、25から0.4秒-1まで下降
した。このせん断速度の傾斜は40秒ごとに起こり、遅延時間は20秒で、積分
時間は20秒で、傾斜が上下するとき、対数的に間隔をおいたせん断速度段階は
合計10であった。
ェアなどの標準的な曲線適合解析技法を使用して、曲線に対するデータ点の相関
を求める。
を示すかどうかについて評価されなければならない。当業者は、市販の材料が製
品を使用する容易さによってこのような特性を示すときを認識している、すなわ
ち、製品が混合または刷毛塗りされると、柔らかすぎることはないが、元のムー
ス状の形状にもどるように、製品はムース状の軟度であるが、可逆的な方法で刷
毛塗りによって容易に適用される。製品が最終使用形態で提供されると、在庫製
品は硬化工程を開始する重合開始剤を含有することがあるので、この特徴を数字
で明らかにすることは困難である。実験室では、製品開発技術者は、重合開始剤
を単に放置することによって、提示されたセメント組成物を容易に評価すること
ができる。2部式の混合物は、好ましくは、各部を別個に試験して、粘度/せん
断曲線の特徴を求めることによって評価される。2部式混合物の一方がべき法則
モデルの挙動を示す場合、部を組み合わせたものは同様にこの挙動を示す可能性
が大きい。混合した製品について定量的な試験を実施することができるが、最終
製品の挙動についての定性的な評価は、最終製品が本明細書に記載する望ましい
挙動を達成することを確認するのに十分でなければならない。製品が重合開始ま
でに十分に長い時間を有する場合には、重合工程によってかなりの粘度変化がセ
メントに生じる前に可能である限り、試験を実施することができる。例えば、多
くの市販の樹脂セメントは、セメントの作業時間を確認しており、かなりの粘度
変化前に利用できる時間を知らせることができる。このような粘度の増加が評価
工程に影響与えるまでに、例えば、2部系の樹脂セメントを混合してから2分後
に、流量計の測定をこのような材料に実施することができる。セメントが粉末/
液体の2部系材料として提供される場合には、このような試験計画が必要になり
、本明細書に教示される粘度の挙動は、各部を混合するまで明らかではない。
℃において重合可能な樹脂に分散され、分子量が約500より大きく、好ましく
は約500〜100,000であるポリマー取り扱い改良剤を含む。
には、取り扱い改良剤は樹脂に分散されると考えられている。加熱または他の混
合技法を使用して、取り扱い改良剤の樹脂マトリックスへの混合を助けるが、た
だし、材料を貯蔵および使用条件においたとき、取り扱い改良剤が樹脂マトリッ
クスから分離しない。多くのオリゴマーまたはポリマーは樹脂系に十分に分散し
ないので、取り扱い改良剤として好適ではない。メタクリレートをベースとした
系に好適でないポリマーの例は、パラフィンワックスで、これは歯科材料に従来
使用されている伝統的に好ましい樹脂系に分散しない。もちろん、好適な取り扱
い改良剤の同定は、本明細書に提供されている指針を使用して1件ずつ確認しな
ければならない。
好ましくは約700〜20,000である。取り扱い改良剤として使用される化
合物に特別の官能基は必要ないが、ある種の官能基が存在することにより、改良
剤化合物と樹脂マトリックスとを相溶させることによって、取り扱い改良剤の分
散を助けることができる。例えば、取り扱い改良剤をより容易に分散させるため
に、極性官能基または重合可能な官能基を提供することが有用であることもある
。重合可能な樹脂と同じ機序を使用して反応する重合可能な官能基を取り扱い改
良剤に導入すると、取り扱い改良剤が樹脂マトリックスと反応すると思われると
いう点において、さらに利点となる。それによって、最終的に硬化した材料から
の改良剤の枯渇または損失を回避することができる。さらに、未反応の改良剤に
よる強度の追加または弱点の排除によってもマトリックスは利益を得ることがで
きる。
とができる。このような官能基は取り扱い改良剤を樹脂に分散させる助けとなる
ことができ、また歯組織にエッチング作用を提供することもでき、これによって
自己エッチング作用を有する歯科用セメントまたは歯組織との接着性を高める別
の下塗り剤または接着剤を必要としないセメントを提供することができる。酸性
基は、好ましくは、B、C、N、S、Pのオキシ酸またはチオ−オキシ酸から選
択される。さらに好ましくは、酸性成分は、CまたはPの酸である化合物である
。望ましい場合には、例えば、4−メタクリルオキシエチルトリメリテート無水
物(4−META)のような酸無水物などの酸の前駆体またはエステルを酸自体
の代わりに使用して、例えばその場所で望ましい酸を形成することができる。好
適な酸にはカルボン酸、スルホン酸およびフェノールが含まれ、カルボン酸、ア
ルキルスルホン酸、アリールスルホン酸、リン酸、ホスフィン酸およびホスホン
酸が好ましい。
タクリレート修飾ポリエチレングリコール、メタクリレート修飾ポリテトラメチ
レンオキサイド、n−ポリビニルピロリドンおよびエトキシル化ビスフェノール
Aジメタクリレート、ジカルボキシ末端ポリブタジエン並びにビスフェノールA
とエピクロロヒドリンとのコポリマーからなる群から選択される。
あってもよい。特に好ましいセメントは、セメントの唯一の重合可能な成分とし
て、または主要な重合可能な成分としてエトキシル化ビスフェノールAを含む。
好ましいエトキシル化ビスフェノールAは、6分子のエチレンオキサイドと1分
子のビスフェノール−Aの反応生成物であり、次に2モルのメタクリル酸と反応
させる。
らに好ましくは歯科材料の10重量%より少ない量で存在する。
用用途に使用するための組成物に組み入れるために好適な1種以上のいかなる材
料から選択されてもよい。フィラーは細分割され、好ましくは最大粒子径が約1
0マイクロメーターより小さく、平均粒子径が約3.0マイクロメーターより小
さい。さらに好ましくは、フィラーは最大粒子径が約2.0マイクロメーターよ
り小さく、平均粒子径が約0.6マイクロメーターより小さい。フィラーは、粒
子サイズ分布が単峰または多峰(例えば、二峰)であってもよい。フィラーは無
機材料であってもよい。フィラーは、重合可能な樹脂に不溶性の架橋有機材料で
あってもよく、必要に応じて無機フィラーが充填される。フィラーはいかなる事
象においても無毒性で、口腔内での使用に好適でなければならない。フィラーは
放射線不透過性、放射線透過性または放射線不透過性でなくてもよい。
Ce、Sb、Sn、Zr、Sr、BaおよびAlから誘導されたガラス、コロイ
ド状シリカ、長石、ホウケイ酸塩ガラス、カオリン、タルク、チタニアおよび亜
鉛ガラスなどの天然または合成材料;米国特許第4,695,251号に記載さ
れているものなどの低モース硬度フィラー;並びにサブミクロンシリカ粒子(例
えば、デグッサ(Degussa)から販売されている「エアロジル(Aero
sil)」シリーズ「OX50」、「130」「150」および「200」シリ
カ並びにカボット社(Cabot Corp)から販売されている「Cab−O
−Sil M5」などの焼成シリカ)である。好適な有機フィラー粒子の例には
、充填材入りまたは充填材なし微粉ポリカーボネート、ポリエポキシド等が含ま
れる。好ましい酸反応性でないフィラー粒子は石英、サブミクロンシリカおよび
米国特許第4,503,169号に記載されている種類の非ガラス質微粒子であ
る。これらの酸反応性でないフィラーの混合物、並びに有機および無機材料から
製造される組み合わせフィラーも考慮される。
子の表面はカップリング剤で処理される。好適なカップリング剤の使用は、γ−
メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエ
トキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等を含む。
まれてもよい。このようなフィラーは、通常イオノマーと共に使用されて、イオ
ノマーセメントを形成するものを含む。好適な反応性フィラーの例は、酸化亜鉛
および酸化マグネシウムなどの金属酸化物、例えば米国特許第3,655,60
5号;同第3,814,717号;同第4,143,018号;同第4,209
,434号;同第4,360,605号および同第4,376,835号に記載
されているようなイオン浸出性ガラスを含む。このような反応性フィラーは、取
り扱い改良剤を改良するために、または最終的な組成物の硬化特性に影響を与え
るために添加されてもよい。
ーが他の成分と都合よく混合され、口腔内で使用できるように、フィラーは十分
に細分割されるべきである。例えば沈降分析装置を使用して測定したとき、フィ
ラーの好ましい平均粒子径は約0.02〜約15マイクロメーターであり、さら
に好ましくは約0.02〜10マイクロメーターである。
い金属酸化物は酸化バリウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウムおよび酸化亜
鉛を含む。好ましい金属塩は、多価陽イオンの塩、例えば酢酸アンモニウム、塩
化アンモニウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化亜鉛、硝酸アルミニ
ウム、硝酸バリウム、硝酸カルシウム、硝酸マグネシウム、硝酸ストロンチウム
およびフルオロホウ酸カルシウムを含む。好ましいガラスはホウ酸ガラス、リン
酸ガラスおよびフルオロアルミノケイ酸塩ガラスを含む。
な取り扱いの良さおよび最終組成物の特性の良さを提供することに加えて、フッ
化物を放出するガラスは、例えば口腔内において使用中に長期間フッ化物を放出
するという利点を提供する。フルオロアルミノケイ酸塩ガラスは特に好ましい。
好適な酸反応性フィラーはまた当業者に周知の種々の製造元から入手できる。例
えば、好適なフィラーは、「GC Fuji LC」および「Kerr XR」
イオノマーセメントなどの、数多くの市販のガラスイオノマーセメントから得る
ことができる。望ましい場合には、フィラーの混合物を使用することができる。
面処理は酸洗浄、リン酸塩のよる処理、酒石酸などのキレート剤による処理、シ
ランまたはシラノールカプリング剤による処理が含まれる。特に好ましい酸反応
性フィラーは、その開示内容が参考として本明細書に組み入れられている米国特
許第5,332,429号に記載されているシラノール処理したフルオロアルミ
ノケイ酸塩ガラスフィラーである。
ゴマーまたはポリマーであってもよい化合物である。これらの重合可能な基は、
フリーラジカル反応により重合可能な基、陽イオン反応により重合可能な基また
はこれらの混合物から選択することができる。好ましくは、重合可能な化合物は
分子量が約100〜5000で、さらに好ましくは分子量は約300〜1000
である。より高分子量の重合可能な材料とより低分子量の重合可能な材料の混合
物も、取り扱い特性の特別な利点および最終的な硬化材料の物理特性の特別な利
点を提供するとして考慮される。
エステルである。これらの化合物の例はメチルアクリレート、メチルメタクリレ
ート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、プロピルアクリレート、プ
ロピルメタクリレート、イソプロピルアクリレート、イソプロピルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
(「HEMA」)、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタ
クリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、テトラヒドロフルフリルメ
タクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、ビス−フ
ェノールAのジグリシジルメタクリレート(「Bis−GMA」)、グリセロー
ルモノ−およびジ−アクリレート、グリセロールモノ−およびジ−メタクリレー
ト、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート
、ポリエチレングリコールジアクリレート(エチレンオキサイドの繰り返し単位
の数は2〜30と変わる)、プロピレングリコールジメタクリレート[エチレン
オキサイドの繰り返し単位の数は2〜30と変わり、特にトリエチレングリコー
ルジメタクリレート(「TEGDMA」)、ネオペンチルグリコールジアクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリ
アクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリト
ールおよびジペンタエリスリトールのモノ−、ジ−、トリ−およびテトラ−アク
リレートおよびメタクリレート、1,3−ブタンジオールジアクリレート、1,
3−ブタンジオールジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート
、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアク
リレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ジ−2−メタクリロイ
ルオキシエチルヘキサメチレンジカルバメート、ジ−2−メタクリロイルオキシ
エチルトリメチルヘキサメチレンジカルバメート、ジ−2−メタクリロイルオキ
シエチルジメチルベンゼンジカルバメート、メチレン−ビス−2−メタクリルオ
キシエチル−4−シクロヘキシルカルバメート、ジ−2−メタクリルオキシエチ
ル−ジメチルシクロヘキサンジカルバメート、メチレン−ビス−2−メタクリル
オキシエチル−4−シクロヘキシルカルバメート、ジ−1−メチル−2−メタク
リルオキシエチル−トリメチル−ヘキサメチレンジカルバメート、ジ−1−メチ
ル−2−メタクリルオキシエチル−ジメチルベンゼンジカルバメート、ジ−1−
メチル−2−メタクリルオキシエチル−ジメチルシクロヘキサンジカルバメート
、メチレン−ビス−1−メチル−2−メタクリルオキシエチル−4−シクロヘキ
シルカルバメート、ジ−1−クロロメチル−2−メタクリルオキシエチル−ヘキ
サメチレンジカルバメート、ジ−1−クロロメチル−2−メタクリルオキシエチ
ル−トリメチルヘキサメチレンジカルバメート、ジ−1−クロロメチル−2−メ
タクリルオキシエチル−ジメチルベンゼンジカルバメート、ジ−1−クロロメチ
ル−2−メタクリルオキシエチル−ジメチルシクロヘキサンジカルバメート、メ
チレン−ビス−2−メタクリルオキシエチル−4−シクロヘキシルカルバメート
、ジ−1−メチル−2−メタクリルオキシエチル−ヘキサメチレンジカルバメー
ト、ジ−1−メチル−2−メタクリルオキシエチル−トリメチルヘキサメチレン
ジカルバメート、ジ−1−メチル−2−メタクリルオキシエチル−ジメチルベン
ゼンジカルバメート、ジ−1−メチル−2−メタクリルオキシエチル−ジメチル
シクロヘキサンジカルバメート、メチレン−ビス−1−メチル−2−メタクリル
オキシエチル−4−シクロヘキシルカルバメート、ジ−b1−シクロメチル−2
−メタクリルオキシエチル−ヘキサメチレンジカルバメート、ジ−1−クロロメ
チル−2−メタクリルオキシエチル−トリメチルヘキサメチレンジカルバメート
、ジ−1−クロロメチル−2−メタクリルオキシエチル−ジメチルベンゼンジカ
ルバメート、ジ−1−クロロメチル−2−メタクリルオキシエチル−ジメチルシ
クロヘキサンジカルバメート、メチレン−ビス−1−クロロメチル−2−メタク
リルオキシエチル−4−シクロヘキシルカルバメート、2,2’−ビス(4−メ
タクリルオキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−アクリルオキシフェ
ニル)プロパン、2,2’−ビス[4(2−ヒドロキシ−3−アクリルオキシ−
フェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−メタクリルオキシエトキシフェニル
)プロパン、2,2’−ビス(4−アクリルオキシエトキシフェニル)プロパン
、2,2’−ビス(4−メタクリルオキシプロポキシフェニル)プロパン、2,
2’−ビス(4−アクリルオキシプロポキシフェニル)プロパン、2,2’−ビ
ス(4−メタクリルオキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4
−アクリルオキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス[3(4−フ
ェノキシ)−2−ヒドロキシプロパン−1−メタクリレート]プロパン、2,2
’−ビス[3(4−フェノキシ)−2−ヒドロキシプロパン−1−アクリレート
]プロパン等である。
あってもよい。例はアクリルアミド、メチレンビス−アクリルアミド、メチレン
ビス−メタクリルアミド、ジアセトン/アクリルアミド、ジアセトンメタクリル
アミド、N−アルキルアクリルアミドおよびN−アルキルメタクリルアミド(ア
ルキルハ低級ヒドロカルビル(hydrocarbyl)単位である)である。
重合可能な成分の他の好適な例はイソプロペニルオキサゾリン、ビニルアザラク
トン、ビニルピロリドン、スチレン、ジビニルベンゼン、ウレタンアクリレート
またはメタクリレート、エポキシアクリレートまたはメタクリレートおよびポリ
オールアクリレートまたはである。
セタール、ラクタム、ラクトンおよびビニルエーテルまたは環にO原子を含有す
るスピロ環状化合物などの陽イオン反応によって硬化する材料であってもよい。
環反応によって重合可能なオキシラン環、すなわち、
ノマーエポキシ化合物およびポリマータイプのエポキシドを含み、脂肪族、脂肪
族環状、芳香族または複素環であってもよい。これらの材料は、一般に、1分子
あたり、平均で、少なくとも1つの重合可能なエポキシ基を有し、好ましくは、
1分子あたり少なくとも約1.5の重合可能なエポキシ基を有する。ポリマーエ
ポキシドは、末端エポキシ基を有する直鎖ポリマー(例えば、ポリオキシアルケ
ングリコールのジグリシジルエーテル)、オキシラン骨格単位を有するポリマー
(例えば、ポリブタジエンポリエポキシド)およびエポキシ側基を有するポリマ
ー(例えば、グリシジルメタクリレートポリマーまたはコポリマー)を含む。エ
ポキシドは純粋な化合物であっても、1分子あたり1つ、2つまたは3つ以上の
エポキシ基を含有する混合物であってもよい。1分子あたりの「平均」エポキシ
基数は、エポキシを含有する材料中のエポキシ基の総数を存在するエポキシ分子
の総数で除することによって求められる。
ーまで異なっていてもよく、骨格および置換基の性質がかなり大きく異なっても
よい。例えば、骨格はいかなる種類のものでもよく、その置換基は、室温におけ
る陽イオン硬化を実質的に妨害しないいかなる基であってもよい。可能な置換基
の例はハロゲン、エステル基、エーテル、スルホネート基、シロキサン基、ニト
ロ基、ホスフェート基等を含む。エポキシを含有する材料の分子量は約58から
100,000以上まで異なってもよい。
−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、3,4−エポキシ−2−メチルシ
クロヘキシルメチル−3,4−エポキシ−2−メチルシクロヘキサンカルボキシ
レートおよびビス(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル)アジ
ペートによって代表されるエポキシシクロヘキサンカルボキシレートなどのシク
ロヘキサンオキサイドを含有する。この性質を有する有用なエポキシドのさらに
詳細な掲載は、本明細書に参考として組み入れられている米国特許第3,117
,099号を参照されたい。
(例えば、2,2−ビス(2,3−エポキシプロポキシフェノール)−プロパン
のジグリシジルエーテル)などのクロロヒドリンの過剰量と反応させることによ
って得られる多価フェノールのジグリシジルエーテルである。本発明を実施する
際に使用することができるこの種類のエポキシドのさらに別の例は、参考として
本明細書に組み入れられている米国特許第3,018,262号およびリー(L
ee)およびネビル(Nevile)による「エポキシ樹脂ハンドブック(Ha
ndbook of Epoxy Resins)」、マグローヒルブック社(
McGraw−Hill Book Co.)、ニューヨーク(1967年)に
記載されている。
に入手できるエポキシドはオクタデシレンオキサイド、エピクロロヒドリン、ス
チレンオキサイド、ビニルクロロヘキセンオキサイド、グリシドール、グリシジ
ルメタクリレート、ビスフェノールAのジグリシジルエーテル(例えば、シェル
ケミカルズ社(Shell Chemicals Co.)製の「Epon828
」、「Epon825」、「Epon1004」および「Epon1010」、
ダウ ケミカル社(Dow Chemical Co.)製の「DER−331」
、「DER−332」および「DER−334」)、ビニルシクロヘキセンジオ
キサイド(例えば、ユニオンカーバイド社(Union Carbide Co rp.)製の「ERL−4206」)、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル
−3,4−エポキシシクロヘキセンカルボキシレート(例えば、ユニオンカーバ
イド社(Union Carbide Corp.)製の「ERL−4221」 または「UVR6110」または「UVR6105」)、3,4−エポキシ−6
−メチルシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ−6−メチル−シクロヘキセ
ンカルボキシレート(例えば、ユニオンカーバイド社(Union Carbi de Corp.)製の「ERL−4201」、ビス(3,4−エポキシ−6−
メチルシクロヘキシルメチル)アジペート(例えば、ユニオンカーバイド社(U
nion Carbide Corp.)製の「ERL−4289」)、ビス( 2,3−エポキシシクロペンチル)エーテル(例えば、ユニオンカーバイド社(
Union Carbide Corp.)製の「ERL−0400」)、ポリ プロピレングリコールで修飾した脂肪族エポキシ(例えば、ユニオンカーバイド
社(Union Carbide Corp.)製の「ERL−4050」およ び「ERL−4052」)、ジペンテンジオキサイド(ユニオンカーバイド社(
Union Carbide Corp.)製の「ERL−4269」)、エポ キシ化ポリブタジエン(例えば、FMC社(FMC Corp.)製の「Oxi
ron2001」)、エポキシ官能基を有するシリコーン樹脂、難燃性エポキシ
樹脂(例えば、ダウ ケミカル社(Dow Chemical Co.)製の臭素
化ビスフェノール型エポキシ樹脂、「DER−580」)、フェノールホルムア
ルデヒドノボラックの1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル(ダウ ケ
ミカル社(Dow Chemical Co.)製の「DEN−431」および「
DEN−438」)並びにレゾルシノールジグリシジルエーテル(例えば、コッ
パーズカンパニー社(Koppers Company,Inc.)製の「Ko
poxite」)、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシル)アジペート(例え
ば、ユニオンカーバイド社(Union Carbide Corp.)製の「 ERL−4299」または「UVR−6128」)、2−(3,4−エポキシシ
クロヘキシル−5,5−スピロ−3,4−エポキシ)シクロヘキサン−メタ−ジ
オキサン(例えば、ユニオンカーバイド社(Union Carbide Co rp.)製の「ERL−4234」)、ビニルシクロヘキセンモノオキサイド(
ユニオンカーバイド社(Union Carbide Corp.)製)、1, 2−エポキシヘキサデカン(例えば、ユニオンカーバイド社(Union Ca rbide Corp.)製の「UVR−6216」)、アルキルC8〜C10グ リシジルエーテルなどのアルキルグリシジルエーテル(例えば、シェルケミカル
ズ社(Shell Chemicals Co.)製の「HELOXY 改良剤7
」)、アルキルC12〜C14ジグリシジルエーテル(例えば、シェルケミカルズ社
(Shell Chemicals Co.)製の「HELOXY 改良剤8」)
、ブチルグリシジルエーテル(例えば、シェルケミカルズ社(Shell Ch emicals Co.)製の「HELOXY 改良剤61」)、クレジルグリ シジルエーテル(例えば、シェルケミカルズ社(Shell Chemical s Co.)製の「HELOXY 改良剤62」)、p−tert−ブチルフェニル グリシジルエーテル(例えば、シェルケミカルズ社(Shell Chemic als Co.)製の「HELOXY 改良剤65」)、1,4−ブタンジオー ルのグリシジルエーテルなどの多官能性グリシジルエーテル(例えば、シェルケ
ミカルズ社(Shell Chemicals Co.)製の「HELOXY 改
良剤67」)、ネオペンチルグリコールのグリシジルエーテル(例えば、シェル
ケミカルズ社(Shell Chemicals Co.)製の「HELOXY
改良剤68」)、シクロヘキサンジメタノールのジグリシジルエーテル(例えば
、シェルケミカルズ社(Shell Chemicals Co.)製の「HEL
OXY 改良剤107」)、トリメチロールエタントリグリシジルエーテル(例
えば、シェルケミカルズ社(Shell Chemicals Co.)製の「H
ELOXY 改良剤44」)、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル
(シェルケミカルズ社(Shell Chemicals Co.)製の「HEL
OXY 改良剤48」)、脂肪族ポリオールのポリグリシジルエーテル(例えば
、シェルケミカルズ社(Shell Chemicals Co.)製の「HEL
OXY 改良剤84」)、ポリグリコールジエポキシド(例えば、シェルケミカ
ルズ社(Shell Chemicals Co.)製の「HELOXY 改良剤
32」)、ビスフェノールFエポキシド(例えば、チバガイギー社(Ciba Geigy Corp.)製の「EPN−1138」または「GY−281」) 、9,9−ビス[4−(2,3−エポキシプロポキシ)−フェニル]フルオレノ
ン(例えば、シェルケミカルズ社(Shell Chemicals Co.)製
の「Epon1079」)を含む。
リレートなどのアクリル酸エステルまたはグリシドールと1種以上の共重合可能
なビニル化合物とのコポリマーを含有する。このようなコポリマーの例は1:1
スチレン−グリシジルメタクリレート、1:1メチルメタクリレート−グリシジ
ルアクリレートおよび62.5:24:13.5メチルメタクリレート−エチル
アクリレート−グリシジルメタクリレートである。
ピクロロヒドリン;例えばプロピレンオキサイド、スチレンオキサイドのような
アルキレンオキサイド;例えば、ブタジエンオキサイドのようなアルケニルオキ
サイド;エチルグリシデートのようなグリシジルエステルなどのエポキシドを含
む。
的に妨害しない他の官能基を含有してもよい。
のようなブレンドの例は、低分子量(200未満)、中間の分子量(約200〜
10,000)および高分子量(約10,000以上)などの2種以上の分子量
分布のエポキシ含有化合物を含む。別の方法として、または追加の方法として、
エポキシ樹脂は、脂肪族および芳香族などの異なる化学的性質または極性および
非極性などの官能基を有するエポキシ含有材料のブレンドを含有してもよい。陽
イオン反応性の重合可能な他のポリマーをさらに添加してもよい。特に好ましい
エポキシ含有組成物はまたヒドロキシル官能基を有する材料を含有する。
む重合可能な材料の混合物も考慮されている。
の好適な重合開始剤を含有する。開始剤は重合可能な材料の重合を開始すること
ができるように選択される。すなわち、重合可能な材料がフリーラジカル重合可
能な材料である場合には、開始剤はフリーラジカル重合開始剤である。同様に、
重合可能な材料が陽イオン重合可能な材料である場合には、開始剤は陽イオン重
合開始剤である。一般に、1部系の歯科用樹脂セメント組成物が好ましいので、
光開始剤系を使用した組成物が好ましい。しかし、歯科用樹脂セメントの多数の
用途において、硬化灯の光線にセメントを露光することは不可能ではないにして
も、困難であるので、光線を用いないで硬化できる開始剤系が同様に非常に望ま
しい。
フリーラジカル源として作用する1種以上の好適な光重合開始剤を含有する。こ
のような開始剤は単独で、または1種以上の促進剤および/または増感剤と併用
して使用することができる。
部分のフリーラジカル架橋を促進することができなければならない。それはまた
、好ましくは、貯蔵および典型的な歯科条件下における使用を可能にするのに十
分に保存安定で、望ましくない着色を生じない。可視光線光開始剤が好ましい。
光開始剤は単独で使用されることが多いが、典型的には、好適な供与体化合物ま
たは好適な促進剤(例えば、アミン、ペルオキシド、リン化合物、ケトンおよび
α−ジケトン化合物)と併用して使用される。
の好適な水素供与体と併用される)、ジアリールヨードニウム単純または金属錯
塩、発色団置換ハロメチル−s−トリアジンおよびハロメチルオキサジアゾール
を含む。特に好ましい可視光線誘導性光開始剤は、例えばカンファーキノンのよ
うなα−ジケトンとジフェニルヨードニウムクロライド、ブロマイド、ヨーダイ
ドまたはヘキサフルオロホスフェートのようなジアリールヨードニウム塩との組
み合わせに追加の水素供与体(ベンゼンスルフィナートナトリウム、アミンおよ
びアミンアルコールなど)を添加したものまたは添加しないものを含む。
インなどのケトン並びにアシロインエーテルを含む。好ましい市販の紫外線誘導
性重合開始剤はチバガイギー社(Ciba Geigy Corp.)製の2,2
−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン(「IRGACURE651」)お
よびベンゾインメチルエーテル(2−メトキシ−2−フェニルアセトフェノン)
を含む。
。この量は一部には光源、放射線エネルギーに露光される層の厚さおよび光開始
剤の吸光係数に依存する。典型的には、光開始剤成分は組成物の総重量に対して
、約0.01〜約5%、好ましくは約0.1〜約5%の合計重量で存在する。
架橋反応を開始する重合反応の開始方法を導入してもよい。重合反応を開始する
ための好ましい別の方法は、歯科用組成物を酸化還元反応により硬化させられる
酸化還元触媒系として酸化剤および還元剤を導入することである。種々の酸化還
元系が、その開示内容が参考として本明細書に組み込まれている米国特許第5,
154,762号に記載されている。
することができるフリーラジカルを形成する。酸化剤および還元剤は、好ましく
は、保存および典型的な歯科用条件下での使用を可能にするのに十分に貯蔵安定
性であり、望ましくない着色を生じない。酸化剤および還元剤はまた、好ましく
は、十分なフリーラジカル反応速度を可能にするのに十分に可溶性で、十分な量
で存在しなければならない。これは、エチレン系不飽和部分、酸化剤および還元
剤を組み合わせ、硬化した塊が得られるかどうかを観察することによって、評価
することができる。
アンモニウム、過酸化ベンゾイル、クメンヒドロペルオキサイド、tert−ブチル
ヒドロペルオキサイド、tert−アミルヒドロペルオキサイドおよび2,5−ジヒ
ドロペルオキシ−2,5−ジメチルヘキサンなどのヒドロペルオキサイド、コバ
ルト(III)塩および鉄(III)塩、ヒドロキシルアミン、過ホウ酸および
その塩、過マンガン酸陰イオンの塩並びにこれらの組み合わせを含む。過酸化水
素を使用することもできるが、過酸化水素が存在すると、光開始剤を妨害する場
合もある。米国特許第5,154,762号に記載されているように、必要に応
じて、酸化剤は封入された形態で提供されてもよい。
スコルビン酸の金属錯体、塩化コバルト(II)、塩化鉄、硫酸鉄、ヒドラジン
、ヒドロキシルアミン、シュウ酸、チオ尿素およびジチオナイト、チオ硫酸塩、
ベンゼンスルフィナートまたは亜硫酸陰イオンの塩を含む。
、還元剤が酸化剤と反応しないように注意を払わなければならない。一般に、酸
化還元系の使用は2部系の材料を提供することが必要である。
ドニウム塩、アリアリールスルホニウム塩およびアリールジアゾニウム塩などの
陽イオンを形成することができる塩を含む。このような系に電子供与体またはペ
ルオキサイドを使用することも、硬化速度および硬化深さを増すために有用であ
る。陽イオン基とフリーラジカル基の同時の光開始は、例えば、オニウム塩また
は有機金属化合物に酸化剤を組み合わせたものまたは組み合わせないものによっ
て生じさせることができる。有機金属塩は光分解の結果シグマ結合の切断を受け
る化合物から選択することができる。シグマ結合は通常金属−金属結合である。
好適な有機金属化合物の例は[CoFe(Co)2]2、Mn(CO)10、および
Mn2(CO)10にヨードニウム塩および過酸化物を組み合わせたものを含む。
性剤、着色剤、薬剤および当業者に明らかな他の成分などの補助剤を含有しても
よい。必要に応じて、組成物は安定剤を含有してもよい。
よび錯体形成無機フッ化物塩、単純および錯体形成有機フッ化物塩などのフッ化
物ガラスまたはこれらの組み合わせであってもよいフッ化物放出材料が提供され
てもよい。必要に応じて、これらのフッ化物源は表面処理剤で処理されてもよい
。
られている、米国特許第4,3814,717号に記載されているフルオロアミ
ノケイ酸塩ガラスで、米国特許第5,332,429号に記載されるように、必
要に応じて処理されてもよい。
ることによって製造することができる。重合可能な樹脂と取り扱い改良剤を最初
に混合し、次にフィラーを添加することが好ましいこともある。重合可能な樹脂
への改良剤の完全な混合を確実にするために、加熱または他の混合技法を使用す
ることが望ましいこともあるが、ただし、取り扱い改良剤は結局25℃において
重合可能な樹脂に分散されなければならない。最初の混合物が粘度が不十分であ
る場合には、最初の粘度を適切にするためにさらに取り扱い改良剤および/また
はフィラーを添加する。必要な場合には本明細書に規定する取り扱い改良剤を添
加し、フィラーの量を低下することによって、望ましい反向粘度曲線を与えるこ
とによって、市販のセメントを本発明により改良することができる。
材料を配置するために使用することができる。既成補綴装置の例はクラウン、ブ
リッジ、被覆冠、インレー、アンレー、ポストおよびピン等を含む。修復材料の
例は歯科用複合物およびアマルガムを含む。硬い口腔面は、歯のエナメルおよび
象牙質表面並びにクラウン、ブリッジ、過去に配置された修復材料等などの口腔
環境内の任意の既存の装置または他の構造物を含む口腔環境内に見られる接着に
好適な任意の表面である。好ましい表面は、表面が清浄され、必要である場合に
は、穿孔、研磨またはその後の接着のために前準備してある表面である。本発明
では、表面の前準備ステップは表面の酸エッチングは含まない。
置に本発明の歯科用樹脂セメントを適用するステップと、c)装置を前準備した
口腔面に固定するステップと、d)前記口腔面と前記装置との間の辺縁から過剰
の樹脂セメントを除去するステップを含む。
準備した前記口腔面に本発明の歯科用樹脂セメントを適用するステップと、c)
前準備した口腔面に適用した前記セメントに直接修復材料を配置するステップと
を含む。
a)前記口腔面をエッチングするステップと、b)エッチングした前記口腔面に
、重合可能なモノマーと重合開始剤とを含む接着組成物を適用するステップと、
c)前記面上で前記接着組成物を重合させるステップと、d)接着剤処理した前
記面に本発明の樹脂セメントを適用するステップと、e)前記樹脂セメントを重
合させるステップとを含む。
記口腔面に、重合可能なモノマーと重合開始剤とを含む接着組成物を適用するス
テップと、c)前記面上で前記接着組成物を重合させるステップと、d)前記既
成補綴装置に本発明の樹脂セメントを適用するステップと、e)前準備した口腔
面に装置を固定するステップと、f)前記口腔面と前記装置との間の辺縁から過
剰の樹脂セメントを除去するステップとによって、既成補綴装置を硬い口腔面に
強力に接着することができる。
が増加するときの粘度を示し、曲線Bはせん断速度が減少するときの粘度を示す
。観察されるように、曲線はF(x)=AxBのベき法則に従う。
ではない。特に示さない限り、全ての部および割合は重量により、全ての分子量
は重量平均分子量である。
に撹拌しながらA−174(3.7g)を添加した。得られた混合物を約25℃
において1時間撹拌し、その間に、表面積40〜50m2/g(OX−50)の フュームシリカ95gを混合物に添加し、さらに4時間撹拌した。スラリーをプ
ラスチックを内張したトレーに注ぎ、35℃で36時間乾燥した。74マイクロ
メーターのメッシュスクリーンでシラノール処理した乾燥粉末をふるった。
シランを添加し、1時間激しく撹拌して加水分解する。1時間後、1/2”セラ
ミック媒体で3時間42分間粉砕し、400mu篩いで篩い分け、PKブレンダ
ーで15分間研磨し、エタノール処理したMoSciガラスであるMoSciガ
ラスM35M−2000の60.78部を溶液に添加し、30分間スラリーを形
成させる。処理したガラスを乾燥し、粉砕し、74マイクロメーターの篩いで篩
い分ける。
LAの96.6部を0.483部のメタノール(AR等級)、0.966部のリ
ン酸ナトリウム、1.951部の塩化ヨードニウムと共に粉砕する。得られた粉
末は74マイクロメーターのふるいで篩い分ける。
、5分間撹拌し、目標pH範囲3.20〜3.50を得る。2.60部のA−1
74シランを添加し、混合する。64.94部のジルコニアシリカ(平均粒子サ
イズ1.2〜1.60マイクロメーター)を15分間かけてゆっくり添加し、合
計90分間混合する。スラリーを乾燥し、得られたケーキ状物を粉砕し、乾燥し
、74ミクロンのメッシュスクリーンで篩い分ける。
2部を、表面積40〜50m2/gのOX50フュームシリカ4.8部にブレン ドする。このブレンドをシラノール処理する。
100部を、溶液温度20〜30℃の脱イオン水に混合し、トリフルオロ酢酸(
TFAA)(0.278部)でpHを3〜3.3に調整する。スラリーにA−1
74シラン(11.14部)を添加し、ブレンドを2時間混合する。2時間経過
したら、水酸化カルシウム(0.299部)水溶液をタンクに添加する。フィラ
ーを乾燥し、粉砕し、74または100ミクロンのスクリーンで篩い分ける。
色調0230、ユニオンカーバイド(Union Carbide))と反応さ せた2当量のイソシアネートエチルメタクリレート3.75%、トリエチレング
リコールジメタクリレート14.6%、Bis−GMA14.6%および調製例
1のフィラー10%と調製例4のフィラー90%とのブレンド68%である。
ドロフラン)2900を17%、2−ヒドロキシエチルメタクリレート18%、
Bis−GMA14.6%および調製例1のフィラー10%と調製例4のフィラ
ー90%とのブレンド65%である。
レート32%および調製例4のフィラー68%である。
色調0230、ユニオンカーバイド(Union Carbide)を3.75 %、トリエチレングリコールジメタクリレート14.6%、Bis−GMA14
.6%および調製例1のフィラー10%と調製例4のフィラー90%とのブレン
ド68%である。
レート32%および調製例1のフィラー10%と調製例4のフィラー90%との
ブレンド68%である。
オール(色調0230、ユニオンカーバイド(Union Carbide)) と反応させた2当量のイソシアネートエチルメタクリレート3.75%、トリエ
チレングリコールジメタクリレート14.6%、Bis−GMA14.6%およ
び調製例1のフィラー10%と調製例4のフィラー90%とのブレンド68%で
ある。
27%およびおよび調製例1のフィラー10%と調製例4のフィラー90%との
ブレンド73%である。
32%および調製例3のフィラーを68%である。
37%および調製例1のフィラー10%と調製例4のフィラー90%とのブレン
ド63%である。
)と1当量のトルエンジイソシアネート(TDI)とで封入したポリエチレング
リコール1000g/モル(PEG)を7%、トリエチレングリコールジメタク
リレート12.5%、Bis−GMA12.5%および調製例1のフィラー10
%と調製例4のフィラー90%とのブレンド68%である。
.5%、トリエチレングリコールジメタクリレート13.75%、Bis−GM
A13.75%および調製例1のフィラー10%と調製例4のフィラー90%と
のブレンド68%である。
色調0260ユニオンカーバイド(Union Carbide))4%、トリ エチレングリコールジメタクリレート14%、Bis−GMA14%および調製
例1のフィラー10%と調製例4のフィラー90%とのブレンド68%である。
4%、トリエチレングリコールジメタクリレート14.6%、Bis−GMA1
4.6%および調製例1のフィラー10%と調製例4のフィラー90%とのブレ
ンド68%である。
反応させた2当量のイソシアネートエチルメタクリレート4.5%、トリエチレ
ングリコールジメタクリレート11.25%、Bis−GMA11.25%およ
び調製例4のフィラー73%である。
ショナル スペシャルティ プロダクツ(International Spe
cialty Products)、ニュージャージー州ウェイン)を1.5%
、Bis−GMA17.0%、2−ヒドロキシエチルメタクリレート15.25
%および調製例1のフィラー10%と調製例4のフィラー90%とのブレンド6
8%である。
ル(色調0260)を4.3%、トリエチレングリコールジメタクリレート13
.85%、Bis−GMA13.85%、および調製例1のフィラー10%と調
製例4のフィラー90%とのブレンド68%である。
のフィラーを71%である。
g/モルを4%、Bis−GMA14%、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
14%および調製例1のフィラー10%と調製例4のフィラー90%とのブレン
ド68%である。
)を4%、トリエチレングリコールジメタクリレート14%、Bis−GMA1
4%、および調製例1のフィラー10%と調製例4のフィラー90%とのブレン
ド68%である。
クリレートを30%、トリエチレングリコールジメタクリレート1.5%および
調製例1のフィラー10%と調製例4のフィラー90%とのブレンド68%であ
る。
調0260)を2%、トリエチレングリコールジメタクリレート13.85%、
Bis−GMA13.85%、および調製例1のフィラー10%と調製例4のフ
ィラー90%とのブレンド68%である。
製例5のフィラー43%、調製例6のフィラー22%および2当量の2−ホスホ
ノオキシエチルメタクリレートと1当量のテレタン(terethane)(ポ
リテトラヒドロフラン)2900を17%である。
−GMA16%および調製例6のフィラー68%である。
32%、調製例6のフィラー25%および調製例5のフィラー43%である。
4%、トリエチレングリコールジメタクリレート14.6%、Bis−GMA1
4.6%、および調製例1のフィラー10%と調製例4のフィラー90%とのブ
レンド68%である。
反応させた2当量のイソシアネートエチルメタクリレート4%、トリエチレング
リコールジメタクリレート14.6%、Bis−GMA14.6%、調製例6の
フィラー25%および調製例5のフィラー45%である。
Claims (34)
- 【請求項1】 a)フィラーと、b)重合可能な樹脂と、c)25℃におい
て前記重合可能な樹脂に分散され、分子量が約500〜100,000のポリマ
ー取り扱い性改良剤と、d)重合開始剤と を含む歯科用樹脂セメント材料であって、成分a)、b)およびc)は、F(x
)=AxBのベき法則に適合する粘度対せん断速度曲線を得るのに有効な量で存 在し、Bは約−0.01より小さく、前記材料は、せん断速度範囲の増加する方
向および減少する方向の少なくとも10カ所の対数的に間隔をおいたデータ点に
おいて、増加するせん断速度および減少するせん断速度のどちらに対しても0.
85より大きい相関値で前記曲線と相関し、0.4〜0.5s-1である最低値と
20〜25s-1である最高値とを有する歯科用樹脂セメント材料。 - 【請求項2】 前記相関値が0.9より大きい、請求項1に記載の歯科用樹
脂セメント材料。 - 【請求項3】 Bが約−0.1より小さい、請求項1に記載の歯科用樹脂セ
メント材料。 - 【請求項4】 Bが約−0.1〜−1.1である、請求項1に記載の歯科用
樹脂セメント材料。 - 【請求項5】 Aが10より大きく、3000より小さい、請求項1に記載
の歯科用樹脂セメント材料。 - 【請求項6】 Aが15より大きく、1000より小さい、請求項1に記載
の歯科用樹脂セメント材料。 - 【請求項7】 Aが20より大きく、500より小さい、請求項1に記載の
歯科用樹脂セメント材料。 - 【請求項8】 増加するせん断速度に対して、Aは約40に等しいかまたは
これより大きく、Bは約−0.29に等しいかまたはこれより小さく、減少する
せん断速度に対して、Aは約35に等しいかまたはこれより大きく、Bは約−0
.26に等しいかこれより小さい、請求項1に記載の歯科用樹脂セメント材料。 - 【請求項9】 a)55〜75重量%のフィラーと、b)0〜40重量%の
重合可能な樹脂と、c)0.1〜25重量%の取り扱い性改良剤とを含む、請求
項1に記載の歯科用樹脂セメント材料。 - 【請求項10】 前記重合可能な樹脂が(メタ)アクリレート樹脂である、
請求項1に記載のセメント。 - 【請求項11】 前記(メタ)アクリレート樹脂がBisGMAおよびTE
GDMAの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載のセメント。 - 【請求項12】 前記重合可能な樹脂がエポキシ樹脂である、請求項1に記
載のセメント。 - 【請求項13】 前記重合可能な樹脂が、オキセタン、オキソラン、環状ア
セタール、ラクタム、ラクトン、ビニルエーテルまたは環にO原子を含有するス
ピロ環状化合物からなる群から選択される、請求項1に記載のセメント。 - 【請求項14】 前記重合可能な樹脂が酸性官能基により官能化されたポリ
マーを含む、請求項1に記載のセメント。 - 【請求項15】 前記重合可能な樹脂と前記取り扱い性改良剤とが同じ化合
物である、請求項1に記載のセメント。 - 【請求項16】 前記重合可能な樹脂と前記取り扱い性改良剤とが、約50
0〜1000の平均分子量を有するエトキシル化ビスフェノールAジメタクリレ
ートである、請求項15に記載のセメント。 - 【請求項17】 前記取り扱い性改良剤が、メタクリレート修飾ポリカプロ
ラクトン、メタクリレート修飾ポリエチレングリコール、メタクリレート修飾ポ
リテトラメチレンオキサイド、n−ポリビニルピロリドンおよびエトキシル化ビ
スフェノールAジメタクリレート、ジカルボキシ末端ポリブタジエン並びにビス
フェノールAとエピクロロヒドリンとのコポリマーからなる群から選択される、
請求項1に記載のセメント。 - 【請求項18】 前記取り扱い性改良剤が酸性官能基により官能化されたポ
リマーからなる群から選択される、請求項1に記載のセメント。 - 【請求項19】 前記取り扱い性改良剤がメタクリレート官能基を有するポ
リマーからなる群から選択される、請求項1に記載のセメント。 - 【請求項20】 前記取り扱い改良剤が、約500〜50,000の分子量
を有するポリマーから選択される、請求項1に記載のセメント。 - 【請求項21】 前記取り扱い改良剤が、約700〜20,000の分子量
を有するポリマーから選択される、請求項1に記載のセメント。 - 【請求項22】 前記セメントが実質的に追加の水を含まない、請求項1に
記載のセメント。 - 【請求項23】 前記セメントが酸性化合物をさらに含む、請求項1に記載
のセメント。 - 【請求項24】 前記セメントが酸性反応性フィラーを含まない、請求項1
に記載のセメント。 - 【請求項25】 a)非酸性反応性フィラーと、b)重合可能な樹脂と、c
)酸性官能基と、d)重合開始剤と、e)水とを含む歯科用樹脂セメント材料。 - 【請求項26】 前記酸性官能基が別個の酸性化合物として提供される、請
求項24に記載のセメント。 - 【請求項27】 前記酸性官能基が、前記重合可能な樹脂の化合物上の官能
基として提供される、請求項24に記載のセメント。 - 【請求項28】 既成補綴装置を配置する方法であって、 a)口腔面を調製するステップと、b)装置に請求項1に記載の歯科用樹脂セ
メントを適用するステップと、c)前記装置を調製した前記口腔面に固定するス
テップと、d)前記口腔面と前記装置との間の辺縁から過剰の前記樹脂セメント
を除去するステップと を含む方法。 - 【請求項29】 前記既成補綴装置が、クラウン、ブリッジ、被覆冠、イン
レー、アンレー、ポストおよびピンからなる群から選択される、請求項27に記
載の方法。 - 【請求項30】 直接修復材料を接着する方法であって、a)口腔面を調製
するステップと、b)調製した前記口腔面に請求項1に記載の歯科用樹脂セメン
トを適用するステップと、c)調製し、セメントを適用した前記口腔面に直接修
復材料を配置するステップと を含む方法。 - 【請求項31】 前記直接修復材が歯科用複合物である、請求項29に記載
の方法。 - 【請求項32】 前記直接修復材がアマルガムである、請求項29に記載の
方法。 - 【請求項33】 硬い口腔面に接着する方法であって、a)前記口腔面をエ
ッチングするステップと、b)エッチングした前記口腔面に、重合可能なモノマ
ーと重合開始剤とを含む接着組成物を適用するステップと、c)前記面上で前記
接着組成物を重合させるステップと、d)接着剤処理した前記面に請求項1に記
載の樹脂セメントを適用するステップと、e)前記樹脂セメントを重合させるス
テップとを含む方法。 - 【請求項34】 硬い口腔面に接着する方法であって、a)前記口腔面をエ
ッチングするステップと、b)エッチングした前記口腔面に、重合可能なモノマ
ーと重合開始剤とを含む接着組成物を適用するステップと、c)前記面上で前記
接着組成物を重合させるステップと、d)前記既成補綴装置に請求項1に記載の
樹脂セメントを適用するステップと、e)調製した前記口腔面に前記装置を固定
するステップと、f)前記口腔面と前記装置との間の辺縁から過剰の前記樹脂セ
メントを除去するステップとを含む方法。
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