JPH072880B2 - 耐摩耗性軟質塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents
耐摩耗性軟質塩化ビニル系樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH072880B2 JPH072880B2 JP61143591A JP14359186A JPH072880B2 JP H072880 B2 JPH072880 B2 JP H072880B2 JP 61143591 A JP61143591 A JP 61143591A JP 14359186 A JP14359186 A JP 14359186A JP H072880 B2 JPH072880 B2 JP H072880B2
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- Japan
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- vinyl chloride
- parts
- chloride resin
- resin composition
- weight
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規な耐摩耗性軟質塩化ビニル樹脂組成物に
関し、特にホース、チューブ、シート、はき物に用いて
有用な耐摩耗性塩化ビニル樹脂組成物に関する。
関し、特にホース、チューブ、シート、はき物に用いて
有用な耐摩耗性塩化ビニル樹脂組成物に関する。
従来より塩化ビニル重合体を主要成分として可塑剤その
他を配合してなる塩化ビニル樹脂組成物は安価であり柔
軟であり、かつ耐薬品性、耐候性が良く、多方面に使用
されている。
他を配合してなる塩化ビニル樹脂組成物は安価であり柔
軟であり、かつ耐薬品性、耐候性が良く、多方面に使用
されている。
しかし、塩化ビニル樹脂組成物は耐摩耗性が弱いという
欠点があり、かねてより改良を望まれていた。塩化ビニ
ル樹脂の耐摩耗性改良については、例えばNBR（ニトリ
ルゴム）、ポリウレタン系樹脂、EVA（ポリ酢酸ビニ
ル）等の配合も知られているがこれ等によつても耐摩耗
性改善効果は非常に小さい。
欠点があり、かねてより改良を望まれていた。塩化ビニ
ル樹脂の耐摩耗性改良については、例えばNBR（ニトリ
ルゴム）、ポリウレタン系樹脂、EVA（ポリ酢酸ビニ
ル）等の配合も知られているがこれ等によつても耐摩耗
性改善効果は非常に小さい。
本発明の目的は軟化塩化ビニル樹脂の耐摩耗性を大巾に
改善することを目的とする。
改善することを目的とする。
本発明は、塩化ビニル重合体にクロロプレンゴム（以下
「CR」と略記する。）を配合してなる耐摩耗性軟質塩化
ビニル樹脂組成物を要旨とする。
「CR」と略記する。）を配合してなる耐摩耗性軟質塩化
ビニル樹脂組成物を要旨とする。
本発明に使用しうる塩化ビニル重合体は塩化ビニル単独
重合体であり、そのうち、重合度700〜4500の範囲の重
合体がよく、好ましくは2000〜3000の範囲がより好まし
い。
重合体であり、そのうち、重合度700〜4500の範囲の重
合体がよく、好ましくは2000〜3000の範囲がより好まし
い。
本発明に使用しうるCRとしてはポリクロロプレン、クロ
ロプレンと他の単量体、例えばスチレン、イソプレン、
アクリロニトリル等との共重合体が挙げられる。そのう
ち、硫黄を含まず、分子量18万から20万の非硫黄変成タ
イプのものが好ましい。
ロプレンと他の単量体、例えばスチレン、イソプレン、
アクリロニトリル等との共重合体が挙げられる。そのう
ち、硫黄を含まず、分子量18万から20万の非硫黄変成タ
イプのものが好ましい。
CRの使用量は塩化ビニル重合体100重量部に対して３〜1
0重量部でなくてはならない。３重量部より少ないと軟
質塩化ビニル樹脂組成物の耐摩耗性が充分でなく、10重
量部より多いと軟質塩化ビニル樹脂組成物に配合されて
いる添加剤のブリード・ブルーム、特に、可塑剤のブリ
ードが生じてくるので好ましくない。
0重量部でなくてはならない。３重量部より少ないと軟
質塩化ビニル樹脂組成物の耐摩耗性が充分でなく、10重
量部より多いと軟質塩化ビニル樹脂組成物に配合されて
いる添加剤のブリード・ブルーム、特に、可塑剤のブリ
ードが生じてくるので好ましくない。
更に、本発明の組成物は従来から使用されている可塑
剤、安定剤など各種の添加剤は格別の困難なしに本発明
の効果を防げず使用することが可能であるが、可塑剤の
種類は経済性、耐熱性、耐寒性等を配慮してフタル酸エ
ステル系、トリメリツト酸エステル系、脂肪酸エステル
系可塑剤が好ましい。特に耐摩耗性を重視して炭素数８
から18個のアルコキシ基を有するエステル類、特にフタ
ル酸エステル類を配合することが好適である。
剤、安定剤など各種の添加剤は格別の困難なしに本発明
の効果を防げず使用することが可能であるが、可塑剤の
種類は経済性、耐熱性、耐寒性等を配慮してフタル酸エ
ステル系、トリメリツト酸エステル系、脂肪酸エステル
系可塑剤が好ましい。特に耐摩耗性を重視して炭素数８
から18個のアルコキシ基を有するエステル類、特にフタ
ル酸エステル類を配合することが好適である。
可塑剤の使用量は塩化ビニル重合体100重量部に対し、3
0〜150重量部の範囲でなくてはならず、好ましくは80〜
120重量部である。
0〜150重量部の範囲でなくてはならず、好ましくは80〜
120重量部である。
以下に本発明を実施例にて詳述するが本発明はその要旨
を超えない限り以下の実施例に限定されるものではな
い。以下の実施例、比較例で「部」とは重量部を表わ
す。
を超えない限り以下の実施例に限定されるものではな
い。以下の実施例、比較例で「部」とは重量部を表わ
す。
実施例、比較例で用いた各種の物性測定の方法は特にこ
とわらない限り次の方法によつた：− 摩耗試験：テーバー式摩耗試験機（摩耗輪Ｈ−18）を用
いて摩耗量を測定した。
とわらない限り次の方法によつた：− 摩耗試験：テーバー式摩耗試験機（摩耗輪Ｈ−18）を用
いて摩耗量を測定した。
引張試験:JIS K−6723による。
硬度:JIS K−6301による。
ブリード・ブルーム促進試験:55℃、湿度90％、６日間
でブリード又はブリームの有無を調べた。
でブリード又はブリームの有無を調べた。
耐候性試験：サンシャインウエザーメーター 85℃、125時間又は屋外暴露（８〜２月;7か月間）で亀
裂又は劣化が生じたか否かを肉眼で判定する。
裂又は劣化が生じたか否かを肉眼で判定する。
外観：肉眼判定による。
老化試験;JIS K−6723による。
脆化試験:JIS K−6723による。
また使用した可塑剤は次のものを表わす。
DOP:ジ−２−エチルヘキシルフタレート DINP:ジイソノニルフタレート Ｔ−7100:サンソサイザーＴ−7100（商標：新日本理化
（株）製）。
（株）製）。
フタル酸混合エステル（アルコキシ基の炭素数７〜1
0）。
0）。
DL-911P:リネボールDL-911P（商標：シエル化学（株）
製）。
製）。
直鎖率80％以上の第１級アルコールのフタル酸エステル
で、アルコキシ基の炭素数が９、10、11の混合体である
もの。
で、アルコキシ基の炭素数が９、10、11の混合体である
もの。
また使用したCRは次のものを表わす。
WRT:「ネオプレン」（登録商標）WRT（昭和ネオプレン
（株）製）。
（株）製）。
非硫黄変成タイプクロロプレンゴム（ムーニー粘度42〜
51、比重1.25）。
51、比重1.25）。
TRT:「ネオプレン」（登録商標）TRT（昭和ネオブレン
（株）製）。
（株）製）。
非硫黄変成タイプクロロプレンゴム（ムーニー粘度42〜
51、比重1.25）。
51、比重1.25）。
SND-36:「ネオプレン」（登録商標）SND-36（昭和ネオ
プレン（株）製）。
プレン（株）製）。
非硫黄変成タイプクロロプレンゴム（ムーニー粘度40、
比重1.25）。
比重1.25）。
W:「ネオプレン」（登録商標）Ｗ（昭和ネオプレン
（株）製）。
（株）製）。
非硫黄変成タイプクロロプレンゴム（ムーニー粘度42〜
51、比重1.23）。
51、比重1.23）。
EM-40:「デンカクロロプレンEM-40」（商標）（電気化
学工業（株）製）。
学工業（株）製）。
非硫黄変成タイプクロロプレンゴム（ムーニー粘度48±
５、比重1.23）。
５、比重1.23）。
実施例１〜４、比較例１〜７ 塩化ビニルホモ重合体（＝2900）100部、第１表に示
す各種可塑剤を第１表に示す量（部）、Ba-Zn系安定剤
2.0部、エポキシ化大豆油３部、WRT0〜10部を配合し、
ロールで170℃、10分間混練後180℃に於てプレス成膜
し、塩化ビニル系樹脂組成物のシートを得た。得られた
シートについて摩耗性を測定した結果を第１表に示す。
す各種可塑剤を第１表に示す量（部）、Ba-Zn系安定剤
2.0部、エポキシ化大豆油３部、WRT0〜10部を配合し、
ロールで170℃、10分間混練後180℃に於てプレス成膜
し、塩化ビニル系樹脂組成物のシートを得た。得られた
シートについて摩耗性を測定した結果を第１表に示す。
第１表より、本発明の組成物は耐摩耗性にすぐれている
ことが明らかである。
ことが明らかである。
実施例５〜13、比較例８ 本発明による塩化ビニル系樹脂組成物の特性を見るため
に、各種CRを用いてシートを作り評価した結果を第２表
に示す。シートは実施例１〜４と同様の成膜方法で得
た。配合は次の通りである。
に、各種CRを用いてシートを作り評価した結果を第２表
に示す。シートは実施例１〜４と同様の成膜方法で得
た。配合は次の通りである。
塩化ビニルホモポリマー（＝2900）100部、DINP50
部、DL-911P33部、エポキシ化大豆油３部、Be-Zn系安定
剤２部、CR0〜10部 第２表より本発明の組成物は耐摩耗性がすぐれているこ
とが明らかである。
部、DL-911P33部、エポキシ化大豆油３部、Be-Zn系安定
剤２部、CR0〜10部 第２表より本発明の組成物は耐摩耗性がすぐれているこ
とが明らかである。
実施例14〜20、比較例９〜12 本発明による塩化ビニル系樹脂組成物の特性を見るため
に各種CRを用いてシートを作り、評価した結果を第３表
に示す。シートは実施例１〜４と同様の成膜方法で得
た。配合は次の通りである。
に各種CRを用いてシートを作り、評価した結果を第３表
に示す。シートは実施例１〜４と同様の成膜方法で得
た。配合は次の通りである。
塩化ビニルホモポリマー（＝2900）100部、DINP50
部、DL-911P33部、エポキシ化大豆油３部、Be-Zn系安定
剤２部、CR0〜７部 第３表より本発明の組成物は耐摩耗性がすぐれているこ
とが明らかである。
部、DL-911P33部、エポキシ化大豆油３部、Be-Zn系安定
剤２部、CR0〜７部 第３表より本発明の組成物は耐摩耗性がすぐれているこ
とが明らかである。
実施例21〜22、比較例13〜19 本発明によるCRを用いた組成物の優れた特性を見るた
め、従来から使用されていたEVA、NBR、ポリウレタン系
樹脂を使用したものとの耐摩耗性を比較した結果を第４
表に示す。
め、従来から使用されていたEVA、NBR、ポリウレタン系
樹脂を使用したものとの耐摩耗性を比較した結果を第４
表に示す。
配合は次の通りであり、実施例１〜４と同様にプレス成
膜し、得られたシートを測定した。
膜し、得られたシートを測定した。
塩化ビニルホモポリマー（＝2900）100部、DINP75〜8
0部、エポキシ化大豆油３部、Ba-Zn系安定剤２部、ブレ
ンド剤５〜10部 第４表より本発明の組成物はEVA等より耐摩耗性がすぐ
れていることが明らかである。
0部、エポキシ化大豆油３部、Ba-Zn系安定剤２部、ブレ
ンド剤５〜10部 第４表より本発明の組成物はEVA等より耐摩耗性がすぐ
れていることが明らかである。
実施例23、比較例20〜22 第５表に示す塩化ビニル系樹脂組成物（配合の数字は
「部」を表わす。）を100lヘンシエルミキサーでドライ
アツプ130℃まで混合し、次に40mm単軸押出機（CR＝3.
0）を用いて150℃、40rpmで押出しし、造粒した。その
後40mm単軸押出機（CR＝3.5）にクロスヘツドダイを取
り付け190℃、30rpmで押出ししホース条の成形状（外形
15mm、肉厚1mm）を製造した。この塩化ビニル系樹脂組
成物の特性及び加工性は第５表の通りである。
「部」を表わす。）を100lヘンシエルミキサーでドライ
アツプ130℃まで混合し、次に40mm単軸押出機（CR＝3.
0）を用いて150℃、40rpmで押出しし、造粒した。その
後40mm単軸押出機（CR＝3.5）にクロスヘツドダイを取
り付け190℃、30rpmで押出ししホース条の成形状（外形
15mm、肉厚1mm）を製造した。この塩化ビニル系樹脂組
成物の特性及び加工性は第５表の通りである。
この試験の結果、本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は、
成形性、物性に特に問題はなく、耐摩耗性の値が大巾に
改良されており、充分に本発明の目的を達していること
が明らかである。
成形性、物性に特に問題はなく、耐摩耗性の値が大巾に
改良されており、充分に本発明の目的を達していること
が明らかである。
Claims (4)
- 【請求項１】塩化ビニル単独重合体100重量部に対しク
ロロプレンゴムを３〜10重量部および可塑剤30〜150重
量部配合してなることを特徴とする耐摩耗性軟質塩化ビ
ニル樹脂組成物。 - 【請求項２】前記クロロプレンゴムが非硫黄変成タイプ
のものであることを特徴とする特許請求の範囲第（１）
項記載の組成物。 - 【請求項３】前記可塑剤がアルコキシ部分の炭素数が８
〜18のエステルであることを特徴とする特許請求の範囲
第（１）項又は第（２）項記載の組成物。 - 【請求項４】前記エステルがフタル酸エステルであるこ
とを特徴とする特許請求の範囲第（３）項記載の組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61143591A JPH072880B2 (ja) | 1986-06-19 | 1986-06-19 | 耐摩耗性軟質塩化ビニル系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61143591A JPH072880B2 (ja) | 1986-06-19 | 1986-06-19 | 耐摩耗性軟質塩化ビニル系樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63340A JPS63340A (ja) | 1988-01-05 |
| JPH072880B2 true JPH072880B2 (ja) | 1995-01-18 |
Family
ID=15342287
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61143591A Expired - Lifetime JPH072880B2 (ja) | 1986-06-19 | 1986-06-19 | 耐摩耗性軟質塩化ビニル系樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH072880B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3345859B2 (ja) * | 1993-06-14 | 2002-11-18 | オカモト株式会社 | Ｐｖｃ樹脂組成物及びその樹脂組成物を使用した軟質シート |
| JP6694135B2 (ja) * | 2016-03-14 | 2020-05-13 | 新日本理化株式会社 | 耐着色性に優れた塩化ビニル系樹脂用の可塑剤組成物 |
| CN109337241A (zh) * | 2018-09-19 | 2019-02-15 | 广东光塑科技股份有限公司 | 一种耐磨拖链pvc改性材料及其制备方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US2755271A (en) | 1952-11-19 | 1956-07-17 | Us Rubber Co | Tough rigid composition of neoprene and vinyl chloride polymer |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS494065A (ja) * | 1972-04-20 | 1974-01-14 | ||
| JPS5946535B2 (ja) * | 1979-10-03 | 1984-11-13 | 東亞合成株式会社 | 塩化ビニル系樹脂組成物 |
-
1986
- 1986-06-19 JP JP61143591A patent/JPH072880B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US2755271A (en) | 1952-11-19 | 1956-07-17 | Us Rubber Co | Tough rigid composition of neoprene and vinyl chloride polymer |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63340A (ja) | 1988-01-05 |
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