JP3314493B2 - 導電性ゴム組成物 - Google Patents
導電性ゴム組成物Info
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- JP3314493B2 JP3314493B2 JP29909593A JP29909593A JP3314493B2 JP 3314493 B2 JP3314493 B2 JP 3314493B2 JP 29909593 A JP29909593 A JP 29909593A JP 29909593 A JP29909593 A JP 29909593A JP 3314493 B2 JP3314493 B2 JP 3314493B2
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性ゴム組成物に関
する。更に詳しくは、NBRにアセチレンブラックを配合
し、導電性を付与したゴム組成物に関する。
する。更に詳しくは、NBRにアセチレンブラックを配合
し、導電性を付与したゴム組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】NBRは、電気に対して不導体であり、絶
縁体として使用されることが多い。NBRを導電化するた
めには、アセチレンブラックを配合する方法が有効な方
法として用いられている。
縁体として使用されることが多い。NBRを導電化するた
めには、アセチレンブラックを配合する方法が有効な方
法として用いられている。
【０００３】しかしながら、アセチレンブラックは粒径
が小さいために、導電性を発現させるためにはそれを多
量に配合しなければならず、このことはへたり性や粘弾
性特性に少なからず影響を与えることになる。
が小さいために、導電性を発現させるためにはそれを多
量に配合しなければならず、このことはへたり性や粘弾
性特性に少なからず影響を与えることになる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、NBR
にアセチレンブラックを配合して導電性を付与させるに
際し、アセチレンブラックの配合量を減らし、それによ
ってへたり性や粘弾性特性への影響を軽減させながら、
なお十分なる導電性が付与されるゴム組成物を提供する
ことにある。
にアセチレンブラックを配合して導電性を付与させるに
際し、アセチレンブラックの配合量を減らし、それによ
ってへたり性や粘弾性特性への影響を軽減させながら、
なお十分なる導電性が付与されるゴム組成物を提供する
ことにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
NBR 100重量部当り約10〜100重量部のアセチレンブラッ
クおよび約1〜20重量部のSRFカーボンを配合した導電性
ゴム組成物によって達成される。
NBR 100重量部当り約10〜100重量部のアセチレンブラッ
クおよび約1〜20重量部のSRFカーボンを配合した導電性
ゴム組成物によって達成される。
【０００６】アセチレンブラックは、NBR 100重量部当
り約10〜100重量部、好ましくは約30〜70重量部の割合
で用いられる。アセチレンブラックの配合割合がこれ以
下では、所望の導電性を得ることができず、一方これ以
上の割合を用いたのでは、アセチレンブラックの配合量
を減らし、それによってへたり性や粘弾性特性への影響
を軽減させるという本発明の目的が損なわれることにな
る。
り約10〜100重量部、好ましくは約30〜70重量部の割合
で用いられる。アセチレンブラックの配合割合がこれ以
下では、所望の導電性を得ることができず、一方これ以
上の割合を用いたのでは、アセチレンブラックの配合量
を減らし、それによってへたり性や粘弾性特性への影響
を軽減させるという本発明の目的が損なわれることにな
る。
【０００７】アセチレンブラックの配合量を減らす代わ
りに用いられるSRFカーボンは、NBR100重量部当り約1〜
20重量部、好ましくは約3〜15重量部の割合で用いられ
る。アセチレンブラックの配合が導電性を付与すること
は周知であるが、これに少量のSRFカーボンを配合する
と、特異的に導電性が改良され、そのような効果はNBR1
00重量部に約10〜100重量部のアセチレンブラックが配
合されたとき、約１重量部以上のSRFカーボンを配合す
ることによって発揮されるようになる。具体例について
みると、アセチレンブラック量を10重量部増すよりは、
SRFカーボンを2重量部増した方が体積固有抵抗は小さく
なっており(後記実施例２および実施例５参照)、配合の
上ではSRFカーボンの配合量が重要であることが示され
ている。一方、約10重量部より多い割合でSRFカーボン
を用いると、硬さの上昇や伸びの低下などをひき起こす
ようになり好ましくない。
りに用いられるSRFカーボンは、NBR100重量部当り約1〜
20重量部、好ましくは約3〜15重量部の割合で用いられ
る。アセチレンブラックの配合が導電性を付与すること
は周知であるが、これに少量のSRFカーボンを配合する
と、特異的に導電性が改良され、そのような効果はNBR1
00重量部に約10〜100重量部のアセチレンブラックが配
合されたとき、約１重量部以上のSRFカーボンを配合す
ることによって発揮されるようになる。具体例について
みると、アセチレンブラック量を10重量部増すよりは、
SRFカーボンを2重量部増した方が体積固有抵抗は小さく
なっており(後記実施例２および実施例５参照)、配合の
上ではSRFカーボンの配合量が重要であることが示され
ている。一方、約10重量部より多い割合でSRFカーボン
を用いると、硬さの上昇や伸びの低下などをひき起こす
ようになり好ましくない。
【０００８】以上の各成分を必須成分とし、これに加硫
剤、加硫促進剤、受酸剤、可塑剤、老化防止剤その他の
各種配合剤を必要に応じて加え、ゴム組成物が調製され
る。
剤、加硫促進剤、受酸剤、可塑剤、老化防止剤その他の
各種配合剤を必要に応じて加え、ゴム組成物が調製され
る。
【０００９】
【発明の効果】NBRにアセチレンブラックを配合して導
電性を付与させる際、少量のSRFカーボンを併用するこ
とにより、用いられたSRFカーボンの数倍量程度のアセ
チレンブラックの配合量を減少させることができる。そ
の結果、へたり性や粘弾性特性の低下を防止することが
でき、しかも体積固有抵抗を著しく低下させたゴム組成
物が得られる。
電性を付与させる際、少量のSRFカーボンを併用するこ
とにより、用いられたSRFカーボンの数倍量程度のアセ
チレンブラックの配合量を減少させることができる。そ
の結果、へたり性や粘弾性特性の低下を防止することが
でき、しかも体積固有抵抗を著しく低下させたゴム組成
物が得られる。
【００１０】
【実施例】次に、実施例について本発明の効果を説明す
る。
る。
【００１１】実施例１〜４ 中高ニトリルNBR(日本合成ゴム製品N-237) 100重量部 アセチレンブラック 40 〃 SRFカーボン 5 〃 (実施例１) 7 〃 ( 〃 ２) 10 〃 ( 〃 ３) 12 〃 ( 〃 ４) グラファイトAO 35 〃 亜鉛華 5 〃 ステアリン酸 1.5 〃 老化防止剤(RD) 2 〃 ジオクチルセバケート 7 〃 イオウ 0.8 〃 加硫促進剤(TT) 2.5 〃 〃 (CZ) 3 〃 以上の各配合成分をオープンロールまたはニーダで混練
し、混練物について155℃、20分間のプレス加硫を行っ
て、22.5×12.5×2mmの加硫シートを試験片として作成
した。
し、混練物について155℃、20分間のプレス加硫を行っ
て、22.5×12.5×2mmの加硫シートを試験片として作成
した。
【００１２】この試験片について、JIS K-6301に準じて
常態物性を測定すると共に、測定された抵抗値R(Ω)か
ら体積固有抵抗ρ(Ω・cm)を次式に従って算出した。
常態物性を測定すると共に、測定された抵抗値R(Ω)か
ら体積固有抵抗ρ(Ω・cm)を次式に従って算出した。
【００１３】実施例５ 実施例１において、アセチレンブラック量が50重量部に
変更された。
変更された。
【００１４】比較例１ 実施例１において、SRFカーボンが用いられなかった。
【００１５】比較例２ 実施例１において、SRFカーボンの代わりに、同量のHAF
カーボンが用いられた。
カーボンが用いられた。
【００１６】比較例３ 実施例１において、SRFカーボンの代わりに、同量のMT
カーボンが用いられた。
カーボンが用いられた。
【００１７】比較例４ 実施例１において、アセチレンブラックが用いられず
に、SRFカーボンが60重量部用いられた。
に、SRFカーボンが60重量部用いられた。
【００１８】比較例５ 実施例１において、アセチレンブラックが用いられず
に、HAFカーボンが45重量部用いられた。
に、HAFカーボンが45重量部用いられた。
【００１９】比較例６ 実施例１において、SRFカーボンが用いられず、アセチ
レンブラック量が80重量部に変更された。
レンブラック量が80重量部に変更された。
【００２０】以上の各実施例および比較例における測定
結果は、次の表に示される。 表 例 硬さ(JIS A) 引張強さ(kgf/cm 2 ) 伸び(%) 体積固有抵抗(Ω・cm) 実施例１ 78 189 390 121 〃 ２ 81 186 300 43 〃 ３ 82 181 260 41 〃 ４ 83 191 290 49 〃 ５ 80 195 330 48 比較例１ 77 150 360 8096 〃 ２ 78 188 350 8012 〃 ３ 76 150 350 2×104 〃 ４ 78 156 360 1×106 〃 ５ 78 191 380 5×104 〃 ６ 85 204 140 789
結果は、次の表に示される。 表 例 硬さ(JIS A) 引張強さ(kgf/cm 2 ) 伸び(%) 体積固有抵抗(Ω・cm) 実施例１ 78 189 390 121 〃 ２ 81 186 300 43 〃 ３ 82 181 260 41 〃 ４ 83 191 290 49 〃 ５ 80 195 330 48 比較例１ 77 150 360 8096 〃 ２ 78 188 350 8012 〃 ３ 76 150 350 2×104 〃 ４ 78 156 360 1×106 〃 ５ 78 191 380 5×104 〃 ６ 85 204 140 789
Claims (1)
- 【請求項１】 NBR 100重量部当り、10〜100重量部のア
セチレンブラックおよび1〜20重量部のSRFカーボンを配
合してなる導電性ゴム組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29909593A JP3314493B2 (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 導電性ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29909593A JP3314493B2 (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 導電性ゴム組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07126439A JPH07126439A (ja) | 1995-05-16 |
| JP3314493B2 true JP3314493B2 (ja) | 2002-08-12 |
Family
ID=17868096
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29909593A Expired - Fee Related JP3314493B2 (ja) | 1993-11-05 | 1993-11-05 | 導電性ゴム組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3314493B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011052152A (ja) | 2009-09-03 | 2011-03-17 | Hitachi Cable Ltd | 導電ゴム組成物 |
| CN104893056A (zh) * | 2015-05-28 | 2015-09-09 | 安徽同丰橡塑工业有限公司 | 一种导电橡胶生产工艺 |
-
1993
- 1993-11-05 JP JP29909593A patent/JP3314493B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07126439A (ja) | 1995-05-16 |
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