JPH07277765A - 眼科用高屈折率ガラス - Google Patents
眼科用高屈折率ガラスInfo
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- JPH07277765A JPH07277765A JP6279695A JP27969594A JPH07277765A JP H07277765 A JPH07277765 A JP H07277765A JP 6279695 A JP6279695 A JP 6279695A JP 27969594 A JP27969594 A JP 27969594A JP H07277765 A JPH07277765 A JP H07277765A
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- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
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- C03C3/04—Glass compositions containing silica
- C03C3/062—Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight
- C03C3/07—Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight containing lead
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 多焦点眼鏡レンズ、特に多焦点フォトクロミ
ック眼鏡レンズの近接視覚部分として有用な高屈折率ガ
ラスを提供する。 【構成】 酸化物基準の重量%で、SiO2 ;28〜4
0、B2 O3 ;0〜8.5、Li2 O;0〜1、Na2
O;0〜2.5、K2 O;0〜5、CaO;0〜6、S
rO;0〜6、BaO;6〜12、ZnO;9〜16、
PbO;32〜40、TiO2 ;0.3〜7、ZrO
2 ;0.3〜5、ΣLi2 O+Na2 O+K2 O;0〜
5の組成を有し、屈折率ne が1.66〜1.81、線
熱膨張率α20 /300が5.7〜6.8×10-6K-1、軟化
点が650〜700℃、ガラス転移温度Tgが520〜
560℃である高屈折率ガラス。
ック眼鏡レンズの近接視覚部分として有用な高屈折率ガ
ラスを提供する。 【構成】 酸化物基準の重量%で、SiO2 ;28〜4
0、B2 O3 ;0〜8.5、Li2 O;0〜1、Na2
O;0〜2.5、K2 O;0〜5、CaO;0〜6、S
rO;0〜6、BaO;6〜12、ZnO;9〜16、
PbO;32〜40、TiO2 ;0.3〜7、ZrO
2 ;0.3〜5、ΣLi2 O+Na2 O+K2 O;0〜
5の組成を有し、屈折率ne が1.66〜1.81、線
熱膨張率α20 /300が5.7〜6.8×10-6K-1、軟化
点が650〜700℃、ガラス転移温度Tgが520〜
560℃である高屈折率ガラス。
Description
【0001】
【産業時上の利用分野】本発明は、眼科用高屈折率ガラ
ス、すなわち1.6より大きく、好ましくは1.66以
上の屈折率ne を有するガラスに関する。本発明は、特
に高屈折率の多焦点フォトクロミック眼鏡レンズ用セグ
メントとして適しているガラスの製造に関する。
ス、すなわち1.6より大きく、好ましくは1.66以
上の屈折率ne を有するガラスに関する。本発明は、特
に高屈折率の多焦点フォトクロミック眼鏡レンズ用セグ
メントとして適しているガラスの製造に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】多焦点フ
ォトクロミック眼鏡レンズは1970年代半ばより市販
されている。多焦点眼鏡レンズの大部分に使用されてい
るフォトクロミックガラスは元来1.523の屈折率を
有し、また、これらのガラスに使用される近接視覚部分
は1.58〜約1.7の屈折率を有していた。
ォトクロミック眼鏡レンズは1970年代半ばより市販
されている。多焦点眼鏡レンズの大部分に使用されてい
るフォトクロミックガラスは元来1.523の屈折率を
有し、また、これらのガラスに使用される近接視覚部分
は1.58〜約1.7の屈折率を有していた。
【0003】しかしながら、比較的高屈折率のフォトク
ロミックガラスにより、眼鏡、特に大きな負のジオプト
リーを有する眼鏡の装飾性と重さが改善されることが分
かった。これらの比較的高屈折率のガラスの主な利点
は、眼鏡レンズの厚さが縁部分で薄くなるということに
よる。一般的にこれらの高屈折率ガラスは1.6の屈折
率を有する。近接視覚領域、すなわち読書距離について
比較しうる性能を得るためには、より高い屈折率を有す
るセグメントガラスが求められる。より高い屈折率を有
するこれらのセグメントガラスは、従来のセグメントガ
ラスに要求される他の化学的及び物理的性質の全て、例
えば強い耐薬品性、主たるガラスの熱膨張率に適合した
熱膨張率、良好な溶融及び成形を可能にする粘性挙動、
及び主たるガラスへの十分な融合性等を当然具備してい
なければならない。レンズ規定の全範囲にわたって多焦
点眼科用レンズに対する要求を全て満たすには、ある範
囲の屈折率をカバーする多数のガラスが必要となる。屈
折率1.6の主たる部分を有する眼鏡のためのセグメン
トの屈折率は一般的に1.66〜1.81である。
ロミックガラスにより、眼鏡、特に大きな負のジオプト
リーを有する眼鏡の装飾性と重さが改善されることが分
かった。これらの比較的高屈折率のガラスの主な利点
は、眼鏡レンズの厚さが縁部分で薄くなるということに
よる。一般的にこれらの高屈折率ガラスは1.6の屈折
率を有する。近接視覚領域、すなわち読書距離について
比較しうる性能を得るためには、より高い屈折率を有す
るセグメントガラスが求められる。より高い屈折率を有
するこれらのセグメントガラスは、従来のセグメントガ
ラスに要求される他の化学的及び物理的性質の全て、例
えば強い耐薬品性、主たるガラスの熱膨張率に適合した
熱膨張率、良好な溶融及び成形を可能にする粘性挙動、
及び主たるガラスへの十分な融合性等を当然具備してい
なければならない。レンズ規定の全範囲にわたって多焦
点眼科用レンズに対する要求を全て満たすには、ある範
囲の屈折率をカバーする多数のガラスが必要となる。屈
折率1.6の主たる部分を有する眼鏡のためのセグメン
トの屈折率は一般的に1.66〜1.81である。
【0004】1.6の屈折率を有するフォトクロミック
レンズのガラス組成は、例えば米国特許明細書第5,0
23,209号(出願日:1990年9月13日)、第
5,104,831号(出願日:1989年7月25
日)、及び第5,217,927号(出願日:1991
年10月10日)に記載されている。高屈折率の多焦点
フォトクロミック眼鏡レンズ用近接視覚セグメントガラ
スは、例えば米国特許明細書第5,162,826号に
記載されている。このガラスの組成は、酸化物基準で、
SiO2 ;24〜42重量%、Al2 O3 ;3〜7.5
重量%、B2 O3 ;2〜7.5重量%、PbO;35〜
57重量%、Li2 O;0〜2重量%、Na2 O;0〜
2重量%、K2 O;0〜3重量%、Li2 O+Na2 O
+K2 O;0〜3.5重量%、La2 O6 ;1〜8重量
%、ZrO2 ;0〜2.5重量%、TiO2 ;0〜8重
量%、La2 O3 +ZrO2 +TiO2;4〜12重量
%である。このガラスは約1.66〜1.81の屈折
率、約28〜34のアッベ数、及び25〜300℃の範
囲において5.3〜6.5×10-6℃-1の熱膨張係数を
有している。米国特許明細書第4,824,809号に
は1.73〜1.78の屈折率を有するガラスが記載さ
れている。これらのガラスは、SiO2 ;12〜20重
量%、B2 O3 ;10〜18重量%、PbO;50〜6
0重量%、ZrO2 ;0.5〜3重量%、La2 O3 ;
2〜10重量%、Cs2 O;0〜5重量%、Al2 O
3 ;2〜7重量%、ZnO;0〜4重量%、TiO2 ;
0〜5重量%、Na2 O+K2 O+Li2 O;0〜1重
量%から成っている。
レンズのガラス組成は、例えば米国特許明細書第5,0
23,209号(出願日:1990年9月13日)、第
5,104,831号(出願日:1989年7月25
日)、及び第5,217,927号(出願日:1991
年10月10日)に記載されている。高屈折率の多焦点
フォトクロミック眼鏡レンズ用近接視覚セグメントガラ
スは、例えば米国特許明細書第5,162,826号に
記載されている。このガラスの組成は、酸化物基準で、
SiO2 ;24〜42重量%、Al2 O3 ;3〜7.5
重量%、B2 O3 ;2〜7.5重量%、PbO;35〜
57重量%、Li2 O;0〜2重量%、Na2 O;0〜
2重量%、K2 O;0〜3重量%、Li2 O+Na2 O
+K2 O;0〜3.5重量%、La2 O6 ;1〜8重量
%、ZrO2 ;0〜2.5重量%、TiO2 ;0〜8重
量%、La2 O3 +ZrO2 +TiO2;4〜12重量
%である。このガラスは約1.66〜1.81の屈折
率、約28〜34のアッベ数、及び25〜300℃の範
囲において5.3〜6.5×10-6℃-1の熱膨張係数を
有している。米国特許明細書第4,824,809号に
は1.73〜1.78の屈折率を有するガラスが記載さ
れている。これらのガラスは、SiO2 ;12〜20重
量%、B2 O3 ;10〜18重量%、PbO;50〜6
0重量%、ZrO2 ;0.5〜3重量%、La2 O3 ;
2〜10重量%、Cs2 O;0〜5重量%、Al2 O
3 ;2〜7重量%、ZnO;0〜4重量%、TiO2 ;
0〜5重量%、Na2 O+K2 O+Li2 O;0〜1重
量%から成っている。
【0005】本発明の目的は、その屈折率を組成を変え
ることにより約1.66〜1.81の広範囲に渡って変
化させることができる、高屈折率の多焦点フォトクロミ
ック眼鏡レンズ近接視覚部分として使用できる高屈折率
ガラスを得ることにある。
ることにより約1.66〜1.81の広範囲に渡って変
化させることができる、高屈折率の多焦点フォトクロミ
ック眼鏡レンズ近接視覚部分として使用できる高屈折率
ガラスを得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的は、酸化物基準
で、SiO2 ;28〜40重量%、B2 O3 ;0〜8.
5重量%、Li2 O;0〜1重量%、Na2 O;0〜
2.5重量%、K2 O;0〜5重量%、ΣLi2 O+N
a2 O+K2 O;0〜5重量%、CaO;0〜6重量
%、SrO;0〜6重量%、BaO;6〜12重量%、
ZnO;9〜16重量%、PbO;32〜40重量%、
TiO2 ;0.3〜7重量%、ZrO2 ;0.3〜5重
量%の組成を有するガラスにより達成される。この組成
に基づくガラスは、約1.66〜1.81の屈折率、約
650〜700℃の軟化点、約520〜560℃のガラ
ス転移温度Tg及び25〜300℃の範囲において約
5.7〜6.8×10-6K-1の線熱膨張率を有する。
で、SiO2 ;28〜40重量%、B2 O3 ;0〜8.
5重量%、Li2 O;0〜1重量%、Na2 O;0〜
2.5重量%、K2 O;0〜5重量%、ΣLi2 O+N
a2 O+K2 O;0〜5重量%、CaO;0〜6重量
%、SrO;0〜6重量%、BaO;6〜12重量%、
ZnO;9〜16重量%、PbO;32〜40重量%、
TiO2 ;0.3〜7重量%、ZrO2 ;0.3〜5重
量%の組成を有するガラスにより達成される。この組成
に基づくガラスは、約1.66〜1.81の屈折率、約
650〜700℃の軟化点、約520〜560℃のガラ
ス転移温度Tg及び25〜300℃の範囲において約
5.7〜6.8×10-6K-1の線熱膨張率を有する。
【0007】
【発明の作用及び態様】これらの熱的性質により、本発
明に係るガラスは、例えば米国特許明細書第5,10
4,831号及び第5,217,927号に記載されて
いるような、フォトクロミック多焦点眼鏡レンズの遠方
視覚部分用の公知の高屈折ガラスにたやすく融合する。
これらの公知の高屈折ガラスは約530℃のガラス転移
温度、約690℃の軟化点及び20〜300℃の範囲に
おいて約6×10-6K-1の熱膨張率αを有している。
明に係るガラスは、例えば米国特許明細書第5,10
4,831号及び第5,217,927号に記載されて
いるような、フォトクロミック多焦点眼鏡レンズの遠方
視覚部分用の公知の高屈折ガラスにたやすく融合する。
これらの公知の高屈折ガラスは約530℃のガラス転移
温度、約690℃の軟化点及び20〜300℃の範囲に
おいて約6×10-6K-1の熱膨張率αを有している。
【0008】モル数に換算してガラスの主成分としての
SiO2 は、主としてガラスの優れた耐薬品性及び結晶
化安定性に寄与する。SiO2 の割合が28重量%より
少ないと、耐薬品性及び結晶化安定性が低下するだけで
なく、相対部分分散もかなり悪くなる。一方、40重量
%を超えると、望ましい高屈折率を有するガラスが得ら
れ難くなる。
SiO2 は、主としてガラスの優れた耐薬品性及び結晶
化安定性に寄与する。SiO2 の割合が28重量%より
少ないと、耐薬品性及び結晶化安定性が低下するだけで
なく、相対部分分散もかなり悪くなる。一方、40重量
%を超えると、望ましい高屈折率を有するガラスが得ら
れ難くなる。
【0009】B2 O3 は融解挙動及び相対部分分散に対
して実際的な影響を及ぼすが、本発明のガラス中に必ず
しも存在する必要はない。しかしながら、B2 O3 の割
合は8.5重量%を超過すべきでない。というのも、そ
の場合には耐性、特に耐酸性が低くなり過ぎる危険があ
るからである。酸化リチウム、酸化ナトリウム及び酸化
カルシウムは、ガラス形成の間にバッチの融解を改善
し、たとえ微量でさえ、ガラスの粘度と熱膨張率に対し
かなり影響を及ぼす。Li2 Oは最高1重量%までの重
量割合でガラス中に存在すべきである。なぜならこの含
有量が多くなると失透の危険を伴うからである。他のア
ルカリ金属酸化物Na2 O及びK2 Oの最大量は、それ
ぞれ2.5重量%及び5重量%を超えるべきでない。L
i2 O+Na2 O+K2 Oの総量は、上記失透の危険が
あるため、5重量%を超えてはならない。
して実際的な影響を及ぼすが、本発明のガラス中に必ず
しも存在する必要はない。しかしながら、B2 O3 の割
合は8.5重量%を超過すべきでない。というのも、そ
の場合には耐性、特に耐酸性が低くなり過ぎる危険があ
るからである。酸化リチウム、酸化ナトリウム及び酸化
カルシウムは、ガラス形成の間にバッチの融解を改善
し、たとえ微量でさえ、ガラスの粘度と熱膨張率に対し
かなり影響を及ぼす。Li2 Oは最高1重量%までの重
量割合でガラス中に存在すべきである。なぜならこの含
有量が多くなると失透の危険を伴うからである。他のア
ルカリ金属酸化物Na2 O及びK2 Oの最大量は、それ
ぞれ2.5重量%及び5重量%を超えるべきでない。L
i2 O+Na2 O+K2 Oの総量は、上記失透の危険が
あるため、5重量%を超えてはならない。
【0010】アルカリ土類金属酸化物、即ち酸化カルシ
ウム、酸化ストロンチウム、酸化バリウムは、主として
屈折率を増大させるのに供される。酸化バリウムは、ガ
ラスの粘性挙動及び耐薬品性に対するその効果により、
屈折率を増大させるのに酸化カルシウム及び酸化ストロ
ンチウムよりも適していることが分かった。それゆえ、
酸化バリウムの割合は6〜12重量%にあるべきで、一
方、酸化カルシウム及び酸化ストロンチウムの最大量は
いずれも6重量%である。しかしながら、酸化カルシウ
ム及び酸化ストロンチウムの総量は好ましくは6重量%
を超えるべきではない。
ウム、酸化ストロンチウム、酸化バリウムは、主として
屈折率を増大させるのに供される。酸化バリウムは、ガ
ラスの粘性挙動及び耐薬品性に対するその効果により、
屈折率を増大させるのに酸化カルシウム及び酸化ストロ
ンチウムよりも適していることが分かった。それゆえ、
酸化バリウムの割合は6〜12重量%にあるべきで、一
方、酸化カルシウム及び酸化ストロンチウムの最大量は
いずれも6重量%である。しかしながら、酸化カルシウ
ム及び酸化ストロンチウムの総量は好ましくは6重量%
を超えるべきではない。
【0011】酸化亜鉛は、ガラスの熱膨張にかなりの影
響を及ぼし、ほんの二次的に屈折率を増大させるのに供
される。酸化亜鉛は9〜16重量%の割合でガラス中に
存在すべきである。酸化鉛(PbO)はガラスを高屈折
率にするために重要であり、溶融物及び融合領域の粘度
に実際的な影響を及ぼす。酸化鉛は32〜40重量%の
量でガラス中に存在する。しかしながら、酸化鉛高含有
の欠点は高密度及び高部分分散であり、そのためPbO
の割合が40重量%を著しく超えることは望ましくな
い。二酸化チタン及び二酸化ジルコニウムは、ガラスの
屈折率をかなり増大させ、ガラスの耐薬品性を著しく改
善する。これらはそれぞれ、0.3〜7重量%及び0.
3〜5重量%でガラス中に存在する。しかしながら含有
量が、TiO2 は7重量%、ZrO2 は5重量%を超え
ると、重要な融解及び失透問題に帰結することがある。
響を及ぼし、ほんの二次的に屈折率を増大させるのに供
される。酸化亜鉛は9〜16重量%の割合でガラス中に
存在すべきである。酸化鉛(PbO)はガラスを高屈折
率にするために重要であり、溶融物及び融合領域の粘度
に実際的な影響を及ぼす。酸化鉛は32〜40重量%の
量でガラス中に存在する。しかしながら、酸化鉛高含有
の欠点は高密度及び高部分分散であり、そのためPbO
の割合が40重量%を著しく超えることは望ましくな
い。二酸化チタン及び二酸化ジルコニウムは、ガラスの
屈折率をかなり増大させ、ガラスの耐薬品性を著しく改
善する。これらはそれぞれ、0.3〜7重量%及び0.
3〜5重量%でガラス中に存在する。しかしながら含有
量が、TiO2 は7重量%、ZrO2 は5重量%を超え
ると、重要な融解及び失透問題に帰結することがある。
【0012】必要に応じて、更にガラスは従来の例え
ば、As2 O3 、Sb2 O3 、CeO2 などの清澄剤を
含有してもよい。これらの清澄剤のうち最初の2つが好
ましく、ガラス中に好ましくは0.5重量%以下、特に
好ましくは0.3重量%以下の量で存在する。CeO2
を用いて清澄する場合、公知のように少し多めの量が必
要であるが、ガラス中のCeO2 含有量は0.7重量%
を超えるべきでない。CeO2 を用いた清澄によりガラ
スが黄色に着色される。それゆえ、もしそのような黄色
着色が望まれるならば、このような清澄が専ら実行され
る。もしガラスの基本的な着色が望まれるならば、少量
の着色酸化物もそれ自体公知の方法で一般に合計1.5
重量%までガラス中に存在してよい。特に好適なもの
は、例えば、1重量%以下のEr2 O3 、Nd2 O3 、
及び/又は0.1重量%のCoO、0.3重量%のNi
O、又は0.1重量%のCr2 O3 である。
ば、As2 O3 、Sb2 O3 、CeO2 などの清澄剤を
含有してもよい。これらの清澄剤のうち最初の2つが好
ましく、ガラス中に好ましくは0.5重量%以下、特に
好ましくは0.3重量%以下の量で存在する。CeO2
を用いて清澄する場合、公知のように少し多めの量が必
要であるが、ガラス中のCeO2 含有量は0.7重量%
を超えるべきでない。CeO2 を用いた清澄によりガラ
スが黄色に着色される。それゆえ、もしそのような黄色
着色が望まれるならば、このような清澄が専ら実行され
る。もしガラスの基本的な着色が望まれるならば、少量
の着色酸化物もそれ自体公知の方法で一般に合計1.5
重量%までガラス中に存在してよい。特に好適なもの
は、例えば、1重量%以下のEr2 O3 、Nd2 O3 、
及び/又は0.1重量%のCoO、0.3重量%のNi
O、又は0.1重量%のCr2 O3 である。
【0013】
【発明の効果】本発明のガラスは、その優れた光学的及
び物理的性質のため、比較的大きいセグメントもしくは
レンズ部分(遠方視覚部分)とそれに融合した高屈折率
ガラスのセグメント(近接視覚部分)から成る多焦点眼
鏡レンズに特に適しており、ここで、比較的大きいセグ
メント(遠方視覚部分)は、約1.6の屈折率、約69
0℃の軟化点、約530℃のガラス転移温度Tg、及び
20〜300℃の範囲において約6.0×10-6K-1の
線熱膨張率αを有するフォトクロミックガラスから製造
され、高屈折率のセグメント(近接視覚部分)は、前記
組成を有する本発明の新規ガラスから製造され、約1.
66〜1.81の屈折率ne 、約660〜700℃の軟
化点、520〜560℃のガラス転移温度Tg及び5.
7〜6.8×10-6K-1の線熱膨張率α(20〜300
℃)を有する。
び物理的性質のため、比較的大きいセグメントもしくは
レンズ部分(遠方視覚部分)とそれに融合した高屈折率
ガラスのセグメント(近接視覚部分)から成る多焦点眼
鏡レンズに特に適しており、ここで、比較的大きいセグ
メント(遠方視覚部分)は、約1.6の屈折率、約69
0℃の軟化点、約530℃のガラス転移温度Tg、及び
20〜300℃の範囲において約6.0×10-6K-1の
線熱膨張率αを有するフォトクロミックガラスから製造
され、高屈折率のセグメント(近接視覚部分)は、前記
組成を有する本発明の新規ガラスから製造され、約1.
66〜1.81の屈折率ne 、約660〜700℃の軟
化点、520〜560℃のガラス転移温度Tg及び5.
7〜6.8×10-6K-1の線熱膨張率α(20〜300
℃)を有する。
【0014】
【実施例】以下、実施例を示して本発明の効果について
さらに具体的に説明するが、本発明が下記実施例に限定
されるものでないことはもとよりである。
さらに具体的に説明するが、本発明が下記実施例に限定
されるものでないことはもとよりである。
【0015】表1は本発明の新規ガラスの実施例の幾つ
かを酸化物基準の重量%により示している。バッチは、
通常のガラス原料から白金るつぼ中で約1350℃で、
それ自体公知の方法により融解された。
かを酸化物基準の重量%により示している。バッチは、
通常のガラス原料から白金るつぼ中で約1350℃で、
それ自体公知の方法により融解された。
【表1】 表1においてne とνe はそれぞれ屈折率とアッベ数を
意味しており、相当する波長で測定されたものである。
意味しており、相当する波長で測定されたものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 屈折率ne が約1.66〜1.81、線
熱膨張率α20/300が5.7〜6.8×10-6K-1、軟化
点が650〜700℃、ガラス転移温度Tgが520〜
560℃であり、酸化物基準で以下の組成を有するガラ
ス。 SiO2 28〜40重量%、 CaO 0〜6重量%、 B2 O3 0〜8.5重量%、 SrO 0〜6重量%、 ZnO 9〜16重量%、 BaO 6〜12重量%、 Li2 O 0〜1重量%、 PbO 32〜40重量%、 Na2 O 0〜2.5重量%、 TiO2 0.3〜7重量%、 K2 O 0〜5重量%、 ZrO2 0.3〜5重量%、 ΣLi2 O+Na2 O+K2 O 0〜5重量% - 【請求項2】 比較的大きいレンズ部分(遠方視覚部
分)及びそれに融合した高屈折率ガラス部分(近接視覚
部分)から成り、その遠方視覚部分が約1.6の屈折率
ne 、約690℃の軟化点、約530℃のガラス転移温
度Tg、約6.0×10-6K-1の線熱膨張率α20/300を
有するフォトクロミックガラスから成り、近接視覚部分
が請求項1に記載の性質を有する、多焦点眼鏡レンズ。
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