JP2683778B2 - 小さな複屈折と中程度の屈折率を有する眼鏡用レンズ - Google Patents
小さな複屈折と中程度の屈折率を有する眼鏡用レンズInfo
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- JP2683778B2 JP2683778B2 JP63278501A JP27850188A JP2683778B2 JP 2683778 B2 JP2683778 B2 JP 2683778B2 JP 63278501 A JP63278501 A JP 63278501A JP 27850188 A JP27850188 A JP 27850188A JP 2683778 B2 JP2683778 B2 JP 2683778B2
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- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C3/00—Glass compositions
- C03C3/04—Glass compositions containing silica
- C03C3/076—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
- C03C3/089—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing boron
- C03C3/091—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing boron containing aluminium
- C03C3/093—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing boron containing aluminium containing zinc or zirconium
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本願発明は眼鏡用のレンズに関し、更に詳細には、現
在用いられている工程のうちの1つ、すなわち1種類以
上の子レンズを主レンズにソルダーまたは溶融すること
により、多焦点レンズの製造を可能にするレンズ用ガラ
スに関する。前記子レンズはより大きい屈折率を有す
る。本願発明はこの主レンズに関する。
在用いられている工程のうちの1つ、すなわち1種類以
上の子レンズを主レンズにソルダーまたは溶融すること
により、多焦点レンズの製造を可能にするレンズ用ガラ
スに関する。前記子レンズはより大きい屈折率を有す
る。本願発明はこの主レンズに関する。
(従来の技術) 米国特許第4,540,672号は、2.65g/cm3未満の密度、1.
595〜1.607の範囲の屈折率、40〜47の範囲のアッベ数を
有し、45〜55wt%のSiO2、5〜13wt%のB2O3、0〜5wt
%のAl2O3、1〜7.5wt%のLi2O、1〜9wt%のNa2O、10
〜24wt%より多い量のK2O、0〜6wt%のMgOおよび/ま
たはBaOおよび/またはSrOおよび/またはLa2O3、0〜1
2wt%のCaO、0〜8wt%のZnO、0〜7wt%のZrO2、9.5〜
17.5wt%のTiO2、0〜1wt%のAs2O3および/またはSb2O
3(ここで上記組成は13.5≧TiO2+ZrO2+La2O3+MgO+C
aO+BaO+SrO+ZnO≦23.5の条件の元)から構成される
光学用および眼鏡用に適するレンズを開示している。
595〜1.607の範囲の屈折率、40〜47の範囲のアッベ数を
有し、45〜55wt%のSiO2、5〜13wt%のB2O3、0〜5wt
%のAl2O3、1〜7.5wt%のLi2O、1〜9wt%のNa2O、10
〜24wt%より多い量のK2O、0〜6wt%のMgOおよび/ま
たはBaOおよび/またはSrOおよび/またはLa2O3、0〜1
2wt%のCaO、0〜8wt%のZnO、0〜7wt%のZrO2、9.5〜
17.5wt%のTiO2、0〜1wt%のAs2O3および/またはSb2O
3(ここで上記組成は13.5≧TiO2+ZrO2+La2O3+MgO+C
aO+BaO+SrO+ZnO≦23.5の条件の元)から構成される
光学用および眼鏡用に適するレンズを開示している。
これらの広い組成範囲は、Li2O含有量を除いてい本願
発明の組成範囲と重なり合うが、このレンズの物性は相
対的に大変範囲が広く、存在する子レンズにシールされ
る主レンズの特徴に関しての要求がない。つまり、シー
ル時の複屈折(birefringence)が±150nm/cmの間、好
ましくは±50nm/cmの間であるという要求がない。この
特性を得るため、本願発明のレンズは大変厳しく限定さ
れた範囲の組成を有するのみならず、69〜72の範囲のM
値に従わなければならない。上記米国特許にはこのM値
に関する表示が全くない。
発明の組成範囲と重なり合うが、このレンズの物性は相
対的に大変範囲が広く、存在する子レンズにシールされ
る主レンズの特徴に関しての要求がない。つまり、シー
ル時の複屈折(birefringence)が±150nm/cmの間、好
ましくは±50nm/cmの間であるという要求がない。この
特性を得るため、本願発明のレンズは大変厳しく限定さ
れた範囲の組成を有するのみならず、69〜72の範囲のM
値に従わなければならない。上記米国特許にはこのM値
に関する表示が全くない。
米国特許第2,523,265号、同第2,699,399号、同第2,90
1,365号、および同第4,438,211号、さらに特許出願公告
昭54−105,119号、および独国特許出願第2,115,403号に
も本願発明に関連するような記載があるが、上記米国特
許第4,540,672号程には類似性がないと思われる。
1,365号、および同第4,438,211号、さらに特許出願公告
昭54−105,119号、および独国特許出願第2,115,403号に
も本願発明に関連するような記載があるが、上記米国特
許第4,540,672号程には類似性がないと思われる。
(発明の目的) 本願発明の目的は、約1.599〜1.602の範囲の屈折率
(nd)、40.5〜41.5の範囲のアッベ数(νd)、670〜6
80℃の範囲の軟化点またはリトレトン温度(Littleton
temperature)を有し、屈折率1.523のホワイトガラス
(whith glasses)を得るために、存在する子レンズに
シールされる際に大変小さい複屈折を示し、2.64〜2.66
g/cm3の範囲の密度、放射スペクトルの可視領域での大
変良好な透過率(400nmの波長における10mm厚の透過率
が83%より大)を有し、望ましくない黄色のないこと、
優れた耐薬品性、失透に対する安定性を有し、失透(ま
たは液相線)の最高温度での粘度が3,000ポアズ以上で
製品を連続溶融装置を用いて製造でき、自動圧縮工程を
用いて成形できる(このことは用途に適した低いコスト
で製造するために欠くことのできない条件である)レン
ズを提供することである。
(nd)、40.5〜41.5の範囲のアッベ数(νd)、670〜6
80℃の範囲の軟化点またはリトレトン温度(Littleton
temperature)を有し、屈折率1.523のホワイトガラス
(whith glasses)を得るために、存在する子レンズに
シールされる際に大変小さい複屈折を示し、2.64〜2.66
g/cm3の範囲の密度、放射スペクトルの可視領域での大
変良好な透過率(400nmの波長における10mm厚の透過率
が83%より大)を有し、望ましくない黄色のないこと、
優れた耐薬品性、失透に対する安定性を有し、失透(ま
たは液相線)の最高温度での粘度が3,000ポアズ以上で
製品を連続溶融装置を用いて製造でき、自動圧縮工程を
用いて成形できる(このことは用途に適した低いコスト
で製造するために欠くことのできない条件である)レン
ズを提供することである。
(発明の構成) 1.600程度の屈折率を有するレンズが、低および平均
矯正用、すなわち約+6から−6ジオプターの拡大能を
有するレンズの領域で最近開発された。屈折率1.523を
有する現状のホワイトガラスに対して、本願発明のレン
ズはより薄いレンズを得ることを可能とし、ある場合に
はかなり軽いレンズ(特に最高の矯正)を可能にする。
そのために、レンズの密度は大き過ぎないことが不可欠
であり、2.66g/cm3以下であることが特に好ましい。屈
折率の増加は通常アッベ数または収斂性(constringenc
e)の低下(つまりレンズの分散増加)をまねく。もし
この分散が大変大きいと、色収差が問題となり、レンズ
の縁に色のついたフリンジを生じてレンズの使用者にと
って不都合となる。この欠点を緩和するために、レンズ
はできるだけ大きい収斂性を有する必要がある。
矯正用、すなわち約+6から−6ジオプターの拡大能を
有するレンズの領域で最近開発された。屈折率1.523を
有する現状のホワイトガラスに対して、本願発明のレン
ズはより薄いレンズを得ることを可能とし、ある場合に
はかなり軽いレンズ(特に最高の矯正)を可能にする。
そのために、レンズの密度は大き過ぎないことが不可欠
であり、2.66g/cm3以下であることが特に好ましい。屈
折率の増加は通常アッベ数または収斂性(constringenc
e)の低下(つまりレンズの分散増加)をまねく。もし
この分散が大変大きいと、色収差が問題となり、レンズ
の縁に色のついたフリンジを生じてレンズの使用者にと
って不都合となる。この欠点を緩和するために、レンズ
はできるだけ大きい収斂性を有する必要がある。
薄さおよび軽さがレンズの美的外観を改善し、めがね
の使用者をより快適にする。このタイプのレンズに対す
る関心が高まっているため、できるだけ広い用途をカバ
ーする一連の製品を提供する必要がある。これらの用途
の1つは2重矯正(遠くの視界および近くの視界)であ
り、“プログレッシブズ(progressives)”と呼ばれる
レンズまたは溶融二重焦点レンズの助けをかりてこれを
達成することができる。本願発明のレンズは特にこの第
2のタイプの用途に用いる。もちろん本願発明のレンズ
は、現在の研磨技術により得られる単一視界のレンズ、
プログレッシブズのレンズ、および非球面レンズなど、
あらゆるタイプのレンズの製造に用いることができる。
の使用者をより快適にする。このタイプのレンズに対す
る関心が高まっているため、できるだけ広い用途をカバ
ーする一連の製品を提供する必要がある。これらの用途
の1つは2重矯正(遠くの視界および近くの視界)であ
り、“プログレッシブズ(progressives)”と呼ばれる
レンズまたは溶融二重焦点レンズの助けをかりてこれを
達成することができる。本願発明のレンズは特にこの第
2のタイプの用途に用いる。もちろん本願発明のレンズ
は、現在の研磨技術により得られる単一視界のレンズ、
プログレッシブズのレンズ、および非球面レンズなど、
あらゆるタイプのレンズの製造に用いることができる。
本願発明のレンズはもう1つの特徴を有している。つ
まり、これらのレンズは存在する子レンズに溶融でき、
屈折率1.523のホワイトガラスと共に容易に使用でき
る。利点は経済面からと同様に技術面からも明らかであ
る。本願発明のレンズと共に使用できる2つの市販子レ
ンズの特徴を下記にしるす。
まり、これらのレンズは存在する子レンズに溶融でき、
屈折率1.523のホワイトガラスと共に容易に使用でき
る。利点は経済面からと同様に技術面からも明らかであ
る。本願発明のレンズと共に使用できる2つの市販子レ
ンズの特徴を下記にしるす。
子レンズを主レンズに溶融する作業は、主レンズの軟
化点付近であり子レンズの軟化点よりやや高い温度で行
われる。子レンズの上記軟化点に留意しながら主レンズ
の軟化点は670℃以上でなければならない。
化点付近であり子レンズの軟化点よりやや高い温度で行
われる。子レンズの上記軟化点に留意しながら主レンズ
の軟化点は670℃以上でなければならない。
2つのレンズ間のシールは約−150nm/cmと+150nm/cm
の間の複屈折、好ましくは−50nm/cmと+50nm/cmの間の
複屈折を示す必要があり、このためには2つのレンズが
極めて近い熱膨張率を有する必要があることは一般に知
られている。この複屈折の測定値は線熱膨張率よりシー
ルを代表するものである。従って、複屈折は主レンズを
特徴づけるのに測定される基準である。しかし、25〜30
0℃における本願発明のレンズの熱膨張率は92〜100×10
-7/℃の範囲であることは留意すべきである。
の間の複屈折、好ましくは−50nm/cmと+50nm/cmの間の
複屈折を示す必要があり、このためには2つのレンズが
極めて近い熱膨張率を有する必要があることは一般に知
られている。この複屈折の測定値は線熱膨張率よりシー
ルを代表するものである。従って、複屈折は主レンズを
特徴づけるのに測定される基準である。しかし、25〜30
0℃における本願発明のレンズの熱膨張率は92〜100×10
-7/℃の範囲であることは留意すべきである。
他の要求される条件と共にシールの軟化点温度および
複屈折の基準を満足させることは解決しなければならな
い重要な問題点の1つである。
複屈折の基準を満足させることは解決しなければならな
い重要な問題点の1つである。
本願発明によれば、上記の特徴を有するレンズは下記
の限定された範囲における組成(バッチから計算された
酸化物基準の重量%で表現されている)を有していなけ
ればならないことがわかった。
の限定された範囲における組成(バッチから計算された
酸化物基準の重量%で表現されている)を有していなけ
ればならないことがわかった。
SiO2:52〜57 K2O:11.0〜16.0 B2O3:2.5〜7.0 CaO:2〜3.5 Al2O3:0〜1 ZrO2:1〜1.5 Li2O:0.3〜0.8 TiO2:15.0〜16.2 Na2O:5.4〜8.2 As2O3:0.1〜0.4 (M=69〜72〔ここで (760×%Li2O+270×%Na2O+170×%K2O+185×%CaO
+130×%TiO2)〕の条件下) Mは、シールの複屈折に関与する度合により加重され
た成分改良酸化物のパーセンテージの合計として定義さ
れる。この関与する度合は実験的に決められている。従
って、Mが約69未満ならば、レンズは十分に膨張性がな
く(改質剤の欠如)、シールの複屈折はプラスで約150
より大となる。Mが72より大ならば状況は逆となる。
+130×%TiO2)〕の条件下) Mは、シールの複屈折に関与する度合により加重され
た成分改良酸化物のパーセンテージの合計として定義さ
れる。この関与する度合は実験的に決められている。従
って、Mが約69未満ならば、レンズは十分に膨張性がな
く(改質剤の欠如)、シールの複屈折はプラスで約150
より大となる。Mが72より大ならば状況は逆となる。
SiO2の量は52〜57wt%の範囲で構成される。この範囲
は下にその含有量を示すレンズの他の成分の選択の仕方
により決まる。
は下にその含有量を示すレンズの他の成分の選択の仕方
により決まる。
B2O3はレンズ組成の重要な成分である。その主な利点
は、SiO2の代用にB2O3を加えた場合、粘度の低下に伴っ
てレンズの密度にあまり影響を与えないことである。粘
度におけるB2O3の効果、およびその結果としてレンズの
製造を容易にする効果は、ほとんど呈色のないレンズを
得ることに寄与している。従って、レンズは1.5wt%以
上のB2O3を含む。しかし、7%を越えるB2O3を加える
と、複屈折を維持するためにSiO2の量を減じなければな
らず、レンズの軟化点の望ましくない低下をまねく。
は、SiO2の代用にB2O3を加えた場合、粘度の低下に伴っ
てレンズの密度にあまり影響を与えないことである。粘
度におけるB2O3の効果、およびその結果としてレンズの
製造を容易にする効果は、ほとんど呈色のないレンズを
得ることに寄与している。従って、レンズは1.5wt%以
上のB2O3を含む。しかし、7%を越えるB2O3を加える
と、複屈折を維持するためにSiO2の量を減じなければな
らず、レンズの軟化点の望ましくない低下をまねく。
Al2O3はレンズの粘度を増加させ、その耐薬品性を向
上させるが、一方、レンズの失透傾向を急激に悪化させ
る。SiO2の代用として、Al2O3は軟化点を若干低下させ
る。従って、その含有量は約1wt%を越えないようにす
る。
上させるが、一方、レンズの失透傾向を急激に悪化させ
る。SiO2の代用として、Al2O3は軟化点を若干低下させ
る。従って、その含有量は約1wt%を越えないようにす
る。
SiO2またはB2O3の代用となるLi2Oは軟化点を大きく低
下させ、熱膨張率を上げるが、レンズの密度を不都合に
変えることなく屈折率を上げるのに寄与する。Li2Oの含
有量は0.3〜0.8wt%の範囲とする。
下させ、熱膨張率を上げるが、レンズの密度を不都合に
変えることなく屈折率を上げるのに寄与する。Li2Oの含
有量は0.3〜0.8wt%の範囲とする。
レンズ組成に用いられる他のアルカリ金属に関して、
K2Oを用いたNa2Oの代替は軟化点を上げるのに都合が良
いが、屈折率を低下させるという不都合を生じる。レン
ズの複屈折は、レンズ形成物SiO2およびB2O3に代わって
アルカリ金属酸化物Na2OおよびK2Oを用いることにより
調整される。マイナスの複屈折には(熱膨張率が大き過
ぎる)Na2Oに代わってSiO2が用いられ、これは軟化点を
上げるのに都合が良い。プラスの複屈折にはB2O3に代わ
ってK2Oが用いられ、軟化点は実質的に変わらない。こ
れらの種々の理由から、Na2O含有量は約5.4〜8.2wt%と
し、K2Oの含有量は11.0〜16.0wt%とする。
K2Oを用いたNa2Oの代替は軟化点を上げるのに都合が良
いが、屈折率を低下させるという不都合を生じる。レン
ズの複屈折は、レンズ形成物SiO2およびB2O3に代わって
アルカリ金属酸化物Na2OおよびK2Oを用いることにより
調整される。マイナスの複屈折には(熱膨張率が大き過
ぎる)Na2Oに代わってSiO2が用いられ、これは軟化点を
上げるのに都合が良い。プラスの複屈折にはB2O3に代わ
ってK2Oが用いられ、軟化点は実質的に変わらない。こ
れらの種々の理由から、Na2O含有量は約5.4〜8.2wt%と
し、K2Oの含有量は11.0〜16.0wt%とする。
TiO2は最適な密度−屈折率の妥協点を与える成分であ
る。しかし、多量に使用すると可視域の透過率を低下さ
せ、失透を増大させ、密度を増大させ、アッベ数を急速
に低下させる。従ってその含有量は15〜16.2wt%の範囲
とする。
る。しかし、多量に使用すると可視域の透過率を低下さ
せ、失透を増大させ、密度を増大させ、アッベ数を急速
に低下させる。従ってその含有量は15〜16.2wt%の範囲
とする。
ZrO2は屈折率およびレンズの密度を増加させるがTiO2
よりゆるやかにアッベ数を低下させる。この酸化物はア
ルカリ物質に対する耐性を向上させ、その効果を発揮さ
せるために1%以上含有させる必要がある。しかし、レ
ンズの密度を過度に上げないために、1.5%を越えない
ようにする。
よりゆるやかにアッベ数を低下させる。この酸化物はア
ルカリ物質に対する耐性を向上させ、その効果を発揮さ
せるために1%以上含有させる必要がある。しかし、レ
ンズの密度を過度に上げないために、1.5%を越えない
ようにする。
CaOはTiO2の含有量を制限し、その結果大変大きいア
ッベ数を得ることを可能にするために加えられる。CaO
は1%以上必要であるが、3.5%を越えると失透の傾向
がかなり増大する。
ッベ数を得ることを可能にするために加えられる。CaO
は1%以上必要であるが、3.5%を越えると失透の傾向
がかなり増大する。
(実 施 例) 本願発明を下記の実施例に基づいて更に詳細に説明す
る。表1中、好ましい例は1である。表1の全ての成分
割合はバッチから計算された酸化物基準の重量%で表示
してある。表2は本願発明の範囲外の組成(パラメータ
ーMは要求される範囲外にある)を有するレンズの例を
示している。Mが72より大きい場合、一般的に軟化点は
670℃より低いことがわかる。
る。表1中、好ましい例は1である。表1の全ての成分
割合はバッチから計算された酸化物基準の重量%で表示
してある。表2は本願発明の範囲外の組成(パラメータ
ーMは要求される範囲外にある)を有するレンズの例を
示している。Mが72より大きい場合、一般的に軟化点は
670℃より低いことがわかる。
レンズは市販のバッチ材料(酸化物、カーボネート、
水和物、その他)から調製した。選ばれたバッチ材料
は、できるだけホワイトなレンズを得るために最小限の
Fe2O3を含むことが好ましい。
水和物、その他)から調製した。選ばれたバッチ材料
は、できるだけホワイトなレンズを得るために最小限の
Fe2O3を含むことが好ましい。
計量後、バッチ材料を既存の技術に従って混合した。
得られた混合物を約1250℃のプラチナるつぼを充填し
た。完全に溶融した後、溶融物の温度を約1320〜1400℃
に上げ、1〜4時間その温度に維持して溶融物の均質化
およびファイニングを図った。次のこのガラス溶融物を
成形に適する粘度となる温度まで冷却し、スチールモー
ルドに注ぎ込んだ。次にこのガラスを500℃でアニール
し、60℃/時の割合で周囲温度までゆっくりと冷却し
た。
得られた混合物を約1250℃のプラチナるつぼを充填し
た。完全に溶融した後、溶融物の温度を約1320〜1400℃
に上げ、1〜4時間その温度に維持して溶融物の均質化
およびファイニングを図った。次のこのガラス溶融物を
成形に適する粘度となる温度まで冷却し、スチールモー
ルドに注ぎ込んだ。次にこのガラスを500℃でアニール
し、60℃/時の割合で周囲温度までゆっくりと冷却し
た。
従来の方法により、屈折率(nd)、収斂性(νd)、
密度(Den)、℃で表わした軟化点(TL)、25〜300℃に
おける10-7/℃で表わした線熱膨張率(Exp)、%で表わ
した可視線の透過率(Tran)、ポアズで表わした液相線
粘度(Vis)、および℃で表わした液相線温度(Liq)を
測定した。複屈折(Bir)を測定するため、670℃で30分
間、前述の子レンズAを用いてシールを行った。2つの
接触するレンズ表面は前もって研磨しておいた。シール
後、10mm厚の試料を、後に研磨するジョイントの面に対
して垂直に切断し、“バビネット コンペンセイター
(Babinet Compensator)”型の装置を使って主レンズ
の複屈折を測定した。この複屈折はnm/cmで表示した。
密度(Den)、℃で表わした軟化点(TL)、25〜300℃に
おける10-7/℃で表わした線熱膨張率(Exp)、%で表わ
した可視線の透過率(Tran)、ポアズで表わした液相線
粘度(Vis)、および℃で表わした液相線温度(Liq)を
測定した。複屈折(Bir)を測定するため、670℃で30分
間、前述の子レンズAを用いてシールを行った。2つの
接触するレンズ表面は前もって研磨しておいた。シール
後、10mm厚の試料を、後に研磨するジョイントの面に対
して垂直に切断し、“バビネット コンペンセイター
(Babinet Compensator)”型の装置を使って主レンズ
の複屈折を測定した。この複屈折はnm/cmで表示した。
耐薬品性〔耐酸性(Dur)〕を、20容積%のHClを含む
沸騰水溶液中に3時間浸漬した研磨試料の減量を測定す
るテストにより測定した。この減量はmg/dm2で表示し
た。
沸騰水溶液中に3時間浸漬した研磨試料の減量を測定す
るテストにより測定した。この減量はmg/dm2で表示し
た。
小さい複屈折を示すシールの調製を確実にするため
に、Mの値を69〜72の範囲に維持することの重要性が表
2から明らかである。例10,11,13および14は本願発明の
製品について規定された範囲をわずかにはずれた組成を
有し、例12はそれぞれの成分が本願発明のレンズに規定
された範囲内である組成を有していた。しかし、それぞ
れの例ではMの値を、小さい複屈折を示すシールを得る
ために必要であることがわかった組成範囲からはずし
た。その結果、例10〜14は本願発明に適したガラスとは
ならなかった。例10の組成は、実質的に前記米国特許第
4,450,672号に開示された組成範囲内のものである。
に、Mの値を69〜72の範囲に維持することの重要性が表
2から明らかである。例10,11,13および14は本願発明の
製品について規定された範囲をわずかにはずれた組成を
有し、例12はそれぞれの成分が本願発明のレンズに規定
された範囲内である組成を有していた。しかし、それぞ
れの例ではMの値を、小さい複屈折を示すシールを得る
ために必要であることがわかった組成範囲からはずし
た。その結果、例10〜14は本願発明に適したガラスとは
ならなかった。例10の組成は、実質的に前記米国特許第
4,450,672号に開示された組成範囲内のものである。
Claims (4)
- 【請求項1】1.599〜1.602の範囲の屈折率、40.5〜41.5
の範囲のアッベ数、2.64〜2.66g/cm3の範囲の密度、400
nmの可視線における厚さ10mmの透過率が83%より大、67
0〜680℃の範囲の軟化点、および−150nm/cmと+150nm/
cmの間の複屈折を有し、酸化物基準の重量%で、M=69
〜72(ここで 〔760×%Li2O+270×%Na2O+170×%K2O+185×%CaO
+130×%TiO2〕)の条件と共に52〜57%のSiO2、2.5〜
7.0%のB2O3、0〜1%のAl2O3、0.3〜0.8%のLi2O、5.
4〜8.2%のNa2O、11.0〜16.0%のK2O、2〜3.5%のCa
O、1〜1.5%のZrO2、15.0〜16.2%のTiO2、0.1〜0.4%
のAs2O3から構成される眼鏡用レンズ。 - 【請求項2】液晶相温度における粘度が3,000ポアズ以
上であることを特徴とする請求項1記載のレンズ。 - 【請求項3】複屈折が−50nm/cmと+50nm/cmの間である
ことを特徴とする請求項1記載のレンズ。 - 【請求項4】多焦点レンズの主レンズとして使用される
ことを特徴とする請求項1記載のレンズ。
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