JPH0725275B2 - 四輪駆動型作業車 - Google Patents
四輪駆動型作業車Info
- Publication number
- JPH0725275B2 JPH0725275B2 JP16545888A JP16545888A JPH0725275B2 JP H0725275 B2 JPH0725275 B2 JP H0725275B2 JP 16545888 A JP16545888 A JP 16545888A JP 16545888 A JP16545888 A JP 16545888A JP H0725275 B2 JPH0725275 B2 JP H0725275B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wheel drive
- standard
- wheel
- shift member
- speed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、前輪と後輪とを等速駆動する標準四輪駆動状
態と、前輪を後輪よりも速く駆動する増速四輪駆動状態
と、前輪を駆動しない二輪駆動状態とを、単一のシフト
部材のスライド操作で択一的に切換操作可能な前輪変速
装置を、操向操作自在な前輪への伝動系に設けてある四
輪駆動型作業車に関する。
態と、前輪を後輪よりも速く駆動する増速四輪駆動状態
と、前輪を駆動しない二輪駆動状態とを、単一のシフト
部材のスライド操作で択一的に切換操作可能な前輪変速
装置を、操向操作自在な前輪への伝動系に設けてある四
輪駆動型作業車に関する。
四輪駆動型作業車の１つである農用トラクタにおいて、
例えば特開昭63−34229号公報に開示されているよう
に、後輪による二輪駆動状態、前後輪が常時同速度で駆
動される標準四輪駆動状態、前輪を設定角度以上に操向
操作すると前輪が後輪よりも速く駆動される増速四輪駆
動状態の３状態に切換可能に構成している機種がある。
例えば特開昭63−34229号公報に開示されているよう
に、後輪による二輪駆動状態、前後輪が常時同速度で駆
動される標準四輪駆動状態、前輪を設定角度以上に操向
操作すると前輪が後輪よりも速く駆動される増速四輪駆
動状態の３状態に切換可能に構成している機種がある。
上記公報にて開示されている構造であると、３状態に切
換える切換レバーを前後方向に揺動操作することにより
二輪駆動状態の標準四輪駆動状態とに切換可能であり、
切換レバーを上下方向に摺動操作することにより標準四
輪駆動状態と増速四輪駆動状態とに切換可能であるとい
う２方向操作構造を採っているから、例えば二輪駆動状
態から増速四輪駆動状態に操作する場合には、切換レバ
ーを揺動操作した後に上方に持ち上げ操作する複合操作
を行わねばならず、迅速な操作が行い難い等、操作性の
面で改良の余地があった。
換える切換レバーを前後方向に揺動操作することにより
二輪駆動状態の標準四輪駆動状態とに切換可能であり、
切換レバーを上下方向に摺動操作することにより標準四
輪駆動状態と増速四輪駆動状態とに切換可能であるとい
う２方向操作構造を採っているから、例えば二輪駆動状
態から増速四輪駆動状態に操作する場合には、切換レバ
ーを揺動操作した後に上方に持ち上げ操作する複合操作
を行わねばならず、迅速な操作が行い難い等、操作性の
面で改良の余地があった。
ここで本発明は前述のような状況に着目してなされたも
のであり、以上のような状態の切換の操作性を向上させ
ることを目的としている。
のであり、以上のような状態の切換の操作性を向上させ
ることを目的としている。
上記目的を達成するために本発明は、後輪の駆動回転周
速度と等しい回転周速度で前輪を駆動する標準四輪駆動
状態が現出される標準操作位置と、後輪の駆動回転周速
度より速い回転周速度で前輪を駆動する増速四輪駆動状
態が現出される増速操作位置と、前輪を駆動しない二輪
駆動状態が現出される中立操作位置とに単一のシフト部
材をスライド操作して択一的に切換操作可能な前輪変速
装置を、操向操作自在な前輪への伝動系に設けてある四
輪駆動型作業車において、 シフト部材を標準操作位置に向けて付勢する付勢手段
と、前輪の操向操作に連動して動くカム部材と、シフト
部材を付勢手段に抗して増速操作位置と標準操作位置と
の間に設定される中立操作位置に操作可能な中立操作部
材と、横軸芯周りで一直線に沿う方向で揺動操作自在に
支持された切換レバーを夫々備え、切換レバーを増速四
輪駆動位置に操作すると、前輪の設定角度以上の操向操
作によってカム部材が標準操作位置に在るシフト部材を
付勢手段の付勢力に抗して増速操作位置へ切換操作可能
にカム部材とシフト部材とを連係し、切換レバーを標準
四輪駆動位置に操作すると、前輪の操向操作の如何に拘
らずにカム部材とシフト部材との連係を断ち、切換レバ
ーを二輪駆動位置に操作すると、中立操作部材が標準操
作位置に在るシフト部材を付勢手段の付勢力に抗して中
立操作位置に強制操作するように、シフト部材とカム部
材と中立操作部材と切換レバーとを連係する連係操作手
段を備えてあることを特徴とするものである。
速度と等しい回転周速度で前輪を駆動する標準四輪駆動
状態が現出される標準操作位置と、後輪の駆動回転周速
度より速い回転周速度で前輪を駆動する増速四輪駆動状
態が現出される増速操作位置と、前輪を駆動しない二輪
駆動状態が現出される中立操作位置とに単一のシフト部
材をスライド操作して択一的に切換操作可能な前輪変速
装置を、操向操作自在な前輪への伝動系に設けてある四
輪駆動型作業車において、 シフト部材を標準操作位置に向けて付勢する付勢手段
と、前輪の操向操作に連動して動くカム部材と、シフト
部材を付勢手段に抗して増速操作位置と標準操作位置と
の間に設定される中立操作位置に操作可能な中立操作部
材と、横軸芯周りで一直線に沿う方向で揺動操作自在に
支持された切換レバーを夫々備え、切換レバーを増速四
輪駆動位置に操作すると、前輪の設定角度以上の操向操
作によってカム部材が標準操作位置に在るシフト部材を
付勢手段の付勢力に抗して増速操作位置へ切換操作可能
にカム部材とシフト部材とを連係し、切換レバーを標準
四輪駆動位置に操作すると、前輪の操向操作の如何に拘
らずにカム部材とシフト部材との連係を断ち、切換レバ
ーを二輪駆動位置に操作すると、中立操作部材が標準操
作位置に在るシフト部材を付勢手段の付勢力に抗して中
立操作位置に強制操作するように、シフト部材とカム部
材と中立操作部材と切換レバーとを連係する連係操作手
段を備えてあることを特徴とするものである。
前記特徴構成によると、切換レバーを増速四輪駆動位置
に操作すると、前輪の操向角が設定以下であればカム部
材とシフト部材との連係が断たれており、付勢手段によ
ってシフト部材が標準操作位置に在ることによって標準
四輪駆動状態が現出され、前輪操向角が設定以上になる
とカム部材とシフト部材とが連係され、シフト部材を付
勢手段に抗して増速操作位置に操作して増速四輪駆動状
態が現出される。
に操作すると、前輪の操向角が設定以下であればカム部
材とシフト部材との連係が断たれており、付勢手段によ
ってシフト部材が標準操作位置に在ることによって標準
四輪駆動状態が現出され、前輪操向角が設定以上になる
とカム部材とシフト部材とが連係され、シフト部材を付
勢手段に抗して増速操作位置に操作して増速四輪駆動状
態が現出される。
切換レバーを標準四輪駆動位置に操作すると、前輪の操
向操作の如何に拘らずにカム部材とシフト部材との連係
が断たれるから、シフト部材は付勢手段によって常時標
準操作位置に在り、前輪の操向角度とは無関係に標準四
輪駆動状態が現出されるようになる。
向操作の如何に拘らずにカム部材とシフト部材との連係
が断たれるから、シフト部材は付勢手段によって常時標
準操作位置に在り、前輪の操向角度とは無関係に標準四
輪駆動状態が現出されるようになる。
そして、切換レバーを二輪駆動位置に操作すると、中立
操作部材が標準操作位置に在るシフト部材を付勢手段の
付勢力に抗して中立操作位置に強制操作すると、その接
当押し作用と標準操作位置への付勢力によってシフト部
材が中立操作位置に保持されるようになり、前輪への伝
動が断たれて後輪のみによる二輪駆動状態が現出される
ようになる。
操作部材が標準操作位置に在るシフト部材を付勢手段の
付勢力に抗して中立操作位置に強制操作すると、その接
当押し作用と標準操作位置への付勢力によってシフト部
材が中立操作位置に保持されるようになり、前輪への伝
動が断たれて後輪のみによる二輪駆動状態が現出される
ようになる。
以上の３状態を現出させるためにシフト部材とカム部材
と中立操作部材と切換レバーとを連係する連係操作手段
により、切換レバーは一直線に沿う方向での揺動操作で
良く、従来のように揺動操作と上下動作を組み合わせた
２経路に亘る操作が不要であって単一のレバー操作経路
が実現される。
と中立操作部材と切換レバーとを連係する連係操作手段
により、切換レバーは一直線に沿う方向での揺動操作で
良く、従来のように揺動操作と上下動作を組み合わせた
２経路に亘る操作が不要であって単一のレバー操作経路
が実現される。
従って、切換レバーと前輪変速装置との連係操作手段に
より、増速四輪駆動状態、標準四輪駆動状態、二輪駆動
状態の３状態を従来の複合操作操作パターンではなく、
切換レバーの単一揺動操作で現出させることができ、駆
動状態切換の操作性を向上させることができた。
より、増速四輪駆動状態、標準四輪駆動状態、二輪駆動
状態の３状態を従来の複合操作操作パターンではなく、
切換レバーの単一揺動操作で現出させることができ、駆
動状態切換の操作性を向上させることができた。
以下、本発明の実施例を四輪駆動型の農用トラクタによ
り、図面に基づいて説明する。
り、図面に基づいて説明する。
第９図に示すように前輪（１）及び後輪（２）で支持さ
れた機体の前部にエンジン（３）、機体の後部にクラッ
チ（４）及びミッションケース（５）が搭載されて四輪
駆動型の農用トラクタが構成されている。エンジン
（３）からの動力はクラッチ（４）からミッションケー
ス（５）内の主変速装置及び副変速装置（以下図示せ
ず）に伝達され変速操作されて後輪（２）に伝達される
と共に、副変速装置から分岐した動力は前輪出力軸
（６）から機体前部の前輪変速装置（７）に伝達され、
変速操作されて前輪（１）に伝達されるのである。
れた機体の前部にエンジン（３）、機体の後部にクラッ
チ（４）及びミッションケース（５）が搭載されて四輪
駆動型の農用トラクタが構成されている。エンジン
（３）からの動力はクラッチ（４）からミッションケー
ス（５）内の主変速装置及び副変速装置（以下図示せ
ず）に伝達され変速操作されて後輪（２）に伝達される
と共に、副変速装置から分岐した動力は前輪出力軸
（６）から機体前部の前輪変速装置（７）に伝達され、
変速操作されて前輪（１）に伝達されるのである。
前輪変速装置（７）は第４図に示すような構造となって
いる。つまり、前輪（１）への出力軸（８）に標準入力
ギア（９）及び増速入力ギア（10）が相対回転自在に外
嵌されると共に、前輪出力軸（６）からの動力を受け取
る伝動軸（11）に固定された標準出力ギア（12）及び増
速出力ギア（13）が標準入力ギア（９）と増速入力ギア
（10）に咬み合っている。そして、出力軸（８）にスプ
ライン構造にてスライド自在に取り付けられたシフト部
材（14）を標準入力ギア（９）に咬み合わせると、前後
輪（１），（２）が略同速度で駆動される状態で動力伝
達されるのである。逆に、増速入力ギア（10）と出力軸
（８）との間に構成された摩擦クラッチ（15）をシフト
部材（14）により押圧入り操作すると、前輪（１）が後
輪（２）よりも増速駆動される状態で動力伝達されて行
くのである。
いる。つまり、前輪（１）への出力軸（８）に標準入力
ギア（９）及び増速入力ギア（10）が相対回転自在に外
嵌されると共に、前輪出力軸（６）からの動力を受け取
る伝動軸（11）に固定された標準出力ギア（12）及び増
速出力ギア（13）が標準入力ギア（９）と増速入力ギア
（10）に咬み合っている。そして、出力軸（８）にスプ
ライン構造にてスライド自在に取り付けられたシフト部
材（14）を標準入力ギア（９）に咬み合わせると、前後
輪（１），（２）が略同速度で駆動される状態で動力伝
達されるのである。逆に、増速入力ギア（10）と出力軸
（８）との間に構成された摩擦クラッチ（15）をシフト
部材（14）により押圧入り操作すると、前輪（１）が後
輪（２）よりも増速駆動される状態で動力伝達されて行
くのである。
次に、前記シフト部材（14）の操作系の構造について詳
述すると、第1,2,3図に示すようにシフト部材（14）に
対するシフトフォーク（17）が軸芯方向に摺動自在な操
作軸（18）に融通用のバネ（19）を介して取り付けられ
ると共に、バネ（19）よりも付勢力の弱いバネ（20）に
よりシフトフォーク（17）が標準入力ギヤ（９）咬合側
に付勢されている。
述すると、第1,2,3図に示すようにシフト部材（14）に
対するシフトフォーク（17）が軸芯方向に摺動自在な操
作軸（18）に融通用のバネ（19）を介して取り付けられ
ると共に、バネ（19）よりも付勢力の弱いバネ（20）に
よりシフトフォーク（17）が標準入力ギヤ（９）咬合側
に付勢されている。
これに対して切換操作軸（21）が操作軸（18）に直交す
るように配置されると共に、この切換操作軸（21）にス
プライン構造にてスライド自在にカム部材（22）が取り
付けられ、このカム部材（22）により操作軸（18）及び
シフトフォーク（17）を摩擦クラッチ（15）押圧入り操
作側に接当押し操作する操作アーム（16）が横軸芯
（P1）周りに揺動自在に支持されている。さらに、回動
自在に支持された支軸（23）の一端が横軸芯（P2）周り
に揺動操作自在な切換レバー（24）とリンク機構（28）
を介して連動連結され、この支軸（23）の他端にアーム
（25）が固定されている。そして、この支軸（23）に円
筒軸（26）が相対回転自在に外嵌されると共に、この円
筒軸（26）に固定された一対の第１アーム（26a）がカ
ム部材（22）のボス部に係合されている。
るように配置されると共に、この切換操作軸（21）にス
プライン構造にてスライド自在にカム部材（22）が取り
付けられ、このカム部材（22）により操作軸（18）及び
シフトフォーク（17）を摩擦クラッチ（15）押圧入り操
作側に接当押し操作する操作アーム（16）が横軸芯
（P1）周りに揺動自在に支持されている。さらに、回動
自在に支持された支軸（23）の一端が横軸芯（P2）周り
に揺動操作自在な切換レバー（24）とリンク機構（28）
を介して連動連結され、この支軸（23）の他端にアーム
（25）が固定されている。そして、この支軸（23）に円
筒軸（26）が相対回転自在に外嵌されると共に、この円
筒軸（26）に固定された一対の第１アーム（26a）がカ
ム部材（22）のボス部に係合されている。
つまり、シフト部材（14）を標準操作位置に向けて付勢
する弱いバネ〔付勢手段に相当〕（20）と、前輪（１）
の操向操作に連動して動くカム部材（22）と、シフト部
材（14）を弱いバネ（20）に抗して増速操作位置と標準
操作位置との間に設定される中立操作位置に操作可能な
アーム〔中立操作部材に相当〕（25）と、横軸芯（P2）
周りの単一方向のみに揺動操作自在に支持された切換レ
バー（24）とが夫々備えられている。
する弱いバネ〔付勢手段に相当〕（20）と、前輪（１）
の操向操作に連動して動くカム部材（22）と、シフト部
材（14）を弱いバネ（20）に抗して増速操作位置と標準
操作位置との間に設定される中立操作位置に操作可能な
アーム〔中立操作部材に相当〕（25）と、横軸芯（P2）
周りの単一方向のみに揺動操作自在に支持された切換レ
バー（24）とが夫々備えられている。
第1,2,3図に示す状態は切換レバー（24）を増速四輪駆
動位置（4WD−II）に操作している状態であり、バネ（2
0）の付勢力でシフトフォーク（17）が標準入力ギア
（９）咬合側に操作されると共に、バネ（27）の付勢力
でカム部材（22）が操作アーム（16）のローラー（16
a）から第２図において左方に離れようとする動作が、
円筒軸（26）に固定された第２アーム（26b）が支軸（2
3）のアーム（25）に接当することで止められている状
態である。
動位置（4WD−II）に操作している状態であり、バネ（2
0）の付勢力でシフトフォーク（17）が標準入力ギア
（９）咬合側に操作されると共に、バネ（27）の付勢力
でカム部材（22）が操作アーム（16）のローラー（16
a）から第２図において左方に離れようとする動作が、
円筒軸（26）に固定された第２アーム（26b）が支軸（2
3）のアーム（25）に接当することで止められている状
態である。
そして、前輪（１）のステアリング機構（図外）と切換
操作軸（21）とが連動連結されており、前輪（１）の操
向操作に連動して切換操作軸（21）が回転操作される。
これにより、前輪（１）が設定角度以上に操向操作され
ると、カム部材（22）が操作アーム（16）のローラー
（16a）を押し第３図において操作アーム（16）が反時
計周りに揺動して、シフトフォーク（17）及びシフト部
材（14）が摩擦クラッチ（15）押圧入り操作側に操作さ
れて、前輪（１）が後輪（２）よりも増速駆動されるの
である。
操作軸（21）とが連動連結されており、前輪（１）の操
向操作に連動して切換操作軸（21）が回転操作される。
これにより、前輪（１）が設定角度以上に操向操作され
ると、カム部材（22）が操作アーム（16）のローラー
（16a）を押し第３図において操作アーム（16）が反時
計周りに揺動して、シフトフォーク（17）及びシフト部
材（14）が摩擦クラッチ（15）押圧入り操作側に操作さ
れて、前輪（１）が後輪（２）よりも増速駆動されるの
である。
そして、切換レバー（24）を標準四輪駆動位置（4WD−
Ｉ）に揺動操作すると、第１図及び第５図に示すよう
に、支軸（23）が設定角度（第５図において時計方向）
だけ回動操作されてバネ（27）の付勢力によりカム部材
（22）が操作アーム（16）のローラー（16a）より離れ
るが（第５図において左方に移動）、操作アーム（16）
はバネ（20）の付勢でそのまま位置（第３図に示す姿
勢）を保つ。これにより、前輪（１）を操向操作しても
カム部材（22）は空回りして操作アーム（16）は揺動操
作されず、シフト部材（14）及びシフトフォーク（17）
はバネ（20）の付勢力で標準入力ギア（９）咬合側に常
時保持されるのである。
Ｉ）に揺動操作すると、第１図及び第５図に示すよう
に、支軸（23）が設定角度（第５図において時計方向）
だけ回動操作されてバネ（27）の付勢力によりカム部材
（22）が操作アーム（16）のローラー（16a）より離れ
るが（第５図において左方に移動）、操作アーム（16）
はバネ（20）の付勢でそのまま位置（第３図に示す姿
勢）を保つ。これにより、前輪（１）を操向操作しても
カム部材（22）は空回りして操作アーム（16）は揺動操
作されず、シフト部材（14）及びシフトフォーク（17）
はバネ（20）の付勢力で標準入力ギア（９）咬合側に常
時保持されるのである。
そして、切換レバー（24）を二輪駆動位置（2WD）に揺
動操作すると支軸（23）がさらに設定角度（第６図にお
いて時計方向）だけ回動操作されて、第1,6,7図に示す
ように支軸（23）のアーム（25）が操作アーム（16）の
下端（16b）に接当し、操作アーム（16）を横軸芯
（P1）周り（第７図において反時計方向）に揺動操作す
る。これにより、シフトフォーク（17）を介してシフト
部材（14）が標準入力ギヤ（９）より離れ、且つ、摩擦
クラッチ（15）を押圧入り操作しない中立位置に操作さ
れるのであり、操作アーム（16）の押し作用及びバネ
（20）による標準入力ギヤ（９）側への付勢作用によ
り、シフト部材（14）が中立位置に保持され前輪（１）
への動力が断たれるのである。
動操作すると支軸（23）がさらに設定角度（第６図にお
いて時計方向）だけ回動操作されて、第1,6,7図に示す
ように支軸（23）のアーム（25）が操作アーム（16）の
下端（16b）に接当し、操作アーム（16）を横軸芯
（P1）周り（第７図において反時計方向）に揺動操作す
る。これにより、シフトフォーク（17）を介してシフト
部材（14）が標準入力ギヤ（９）より離れ、且つ、摩擦
クラッチ（15）を押圧入り操作しない中立位置に操作さ
れるのであり、操作アーム（16）の押し作用及びバネ
（20）による標準入力ギヤ（９）側への付勢作用によ
り、シフト部材（14）が中立位置に保持され前輪（１）
への動力が断たれるのである。
つまり、切換レバー（24）を増速四輪駆動位置（4WD−I
I）に操作すると、前輪（１）の設定角度以上の操向操
作によってカム部材（22）が標準操作位置に在るシフト
部材（14）を弱いバネ（20）の付勢力に抗して増速操作
位置へ切換操作可能にカム部材（22）とシフト部材（1
4）とを連係し、切換レバー（24）を標準四輪駆動位置
（4WD−Ｉ）に操作すると、前輪（１）の操向操作の如
何に拘らずにカム部材（22）とシフト部材（14）との連
係を断ち、切換レバー（24）を二輪駆動位置（2WD）に
操作すると、アーム（25）が標準操作位置に在るシフト
部材（14）を弱いバネ（20）の付勢力に抗して中立操作
位置に強制操作するように、シフト部材（14）とカム部
材（22）と中立操作部材（25）と切換レバー（24）とを
連係する連係操作手段（Ａ）を備えてある。
I）に操作すると、前輪（１）の設定角度以上の操向操
作によってカム部材（22）が標準操作位置に在るシフト
部材（14）を弱いバネ（20）の付勢力に抗して増速操作
位置へ切換操作可能にカム部材（22）とシフト部材（1
4）とを連係し、切換レバー（24）を標準四輪駆動位置
（4WD−Ｉ）に操作すると、前輪（１）の操向操作の如
何に拘らずにカム部材（22）とシフト部材（14）との連
係を断ち、切換レバー（24）を二輪駆動位置（2WD）に
操作すると、アーム（25）が標準操作位置に在るシフト
部材（14）を弱いバネ（20）の付勢力に抗して中立操作
位置に強制操作するように、シフト部材（14）とカム部
材（22）と中立操作部材（25）と切換レバー（24）とを
連係する連係操作手段（Ａ）を備えてある。
そして、連係操作手段（Ａ）は、支軸（23）、円筒軸
（26）、操作アーム（16）、シフトフォーク（17）、切
換操作軸（21）、バネ（27）、リンク機構（28）等から
構成されており、シフト部材（14）の上記３箇所の操作
位置を、切換レバー（24）の直線的操作によって切換え
できるように連係している。
（26）、操作アーム（16）、シフトフォーク（17）、切
換操作軸（21）、バネ（27）、リンク機構（28）等から
構成されており、シフト部材（14）の上記３箇所の操作
位置を、切換レバー（24）の直線的操作によって切換え
できるように連係している。
又、第８図に示すように、操縦席（29）はミッションケ
ース（５）上部の横軸芯（P3）周りに揺動開閉自在に支
持されており、操縦席（29）がフロアパネル（30）の開
口（32）の蓋にもなっているのであり、開口（32）の外
周にシール用のゴムパッキン（31）が設けられている。
ース（５）上部の横軸芯（P3）周りに揺動開閉自在に支
持されており、操縦席（29）がフロアパネル（30）の開
口（32）の蓋にもなっているのであり、開口（32）の外
周にシール用のゴムパッキン（31）が設けられている。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。
図面は本発明に係る四輪駆動型作業車の実施例を示し、
第１図は前輪の設定角度以上の操向操作により前輪が後
輪よりも増速駆動される増速四輪駆動状態でのカム部材
付近の背面図、第２図は増速四輪駆動状態におけるカム
部材及びシフトフォーク付近の平面図、第３図は増速四
輪駆動状態におけるカム部材及びシフトフォーク付近の
側面図、第４図は前輪変速装置の縦断側面図、第５図は
前輪の操向操作に関係なく前後輪が常時同速度で駆動さ
れる標準四輪駆動状態でのカム部材付近の平面図、第６
図は後二輪による二輪駆動状態でのカム部材付近の平面
図、第７図は二輪駆動状態でのカム部材及びシフトフォ
ーク付近の側面図、第８図は操縦席付近の側面図、第９
図は農用トラクタの全体側面図である。 （１）……前輪、（２）……後輪、（３）……前輪変速
装置、（４）……シフト部材、（20）……付勢手段、
（22）……カム部材、（24）……切換レバー、（25）…
…中立操作部材、（Ａ）……連係操作手段、（P2）……
横軸芯、（4WD−II）……増速四輪駆動位置、（4WD−
Ｉ）……標準四輪駆動位置、（2WD）……二輪駆動位
置。
第１図は前輪の設定角度以上の操向操作により前輪が後
輪よりも増速駆動される増速四輪駆動状態でのカム部材
付近の背面図、第２図は増速四輪駆動状態におけるカム
部材及びシフトフォーク付近の平面図、第３図は増速四
輪駆動状態におけるカム部材及びシフトフォーク付近の
側面図、第４図は前輪変速装置の縦断側面図、第５図は
前輪の操向操作に関係なく前後輪が常時同速度で駆動さ
れる標準四輪駆動状態でのカム部材付近の平面図、第６
図は後二輪による二輪駆動状態でのカム部材付近の平面
図、第７図は二輪駆動状態でのカム部材及びシフトフォ
ーク付近の側面図、第８図は操縦席付近の側面図、第９
図は農用トラクタの全体側面図である。 （１）……前輪、（２）……後輪、（３）……前輪変速
装置、（４）……シフト部材、（20）……付勢手段、
（22）……カム部材、（24）……切換レバー、（25）…
…中立操作部材、（Ａ）……連係操作手段、（P2）……
横軸芯、（4WD−II）……増速四輪駆動位置、（4WD−
Ｉ）……標準四輪駆動位置、（2WD）……二輪駆動位
置。
Claims (1)
- 【請求項１】後輪（２）の駆動回転周速度と略等しい回
転周速度で前輪（１）を駆動する標準四輪駆動状態が現
出される標準操作位置と、前記後輪（２）の駆動回転周
速度より速い回転周速度で前記前輪（１）を駆動する増
速四輪駆動状態が現出される増速操作位置と、前記前輪
（１）を駆動しない二輪駆動状態が現出される中立操作
位置とに単一のシフト部材（14）をスライド操作して択
一的に切換操作可能な前輪変速装置（７）を、操向操作
自在な前記前輪（１）への伝動系に設けてある四輪駆動
型作業車であって、 前記シフト部材（14）を前記標準操作位置に向けて付勢
する付勢手段（20）と、前記前輪（１）の操向操作に連
動して動くカム部材（22）と、前記シフト部材（14）を
前記付勢手段（20）に抗して前記増速操作位置と前記標
準操作位置との間に設定される前記中立操作位置に操作
可能な中立操作部材（25）と、横軸芯（P2）周りで一直
線に沿う方向で揺動操作自在に支持された切換レバー
（24）とを夫々備え、 前記切換レバー（24）を増速四輪駆動位置（4WD−II）
に操作すると、前記前輪（１）の設定角度以上の操向操
作によって前記標準操作位置に在る前記シフト部材（1
4）を前記付勢手段（20）の付勢力に抗して前記増速操
作位置へ切換操作可能に前記カム部材（22）と前記シフ
ト部材（14）とを連係し、前記切換レバー（24）を標準
四輪駆動位置（4WD−Ｉ）に操作すると、前記前輪
（１）の操向操作の如何に拘らずに前記カム部材（22）
と前記シフト部材（14）との連係を断ち、前記切換レバ
ー（24）を二輪駆動位置（2WD）に操作すると、前記中
立操作部材（25）が前記標準操作位置に在る前記シフト
部材（14）を前記付勢手段（20）の付勢力に抗して前記
中立操作位置に強制操作するように、前記シフト部材
（14）と前記カム部材（22）と前記中立操作部材（25）
と前記切換レバー（24）とを連係する連係操作手段
（Ａ）を備えてある四輪駆動型作業車。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16545888A JPH0725275B2 (ja) | 1988-07-01 | 1988-07-01 | 四輪駆動型作業車 |
| GB8907791A GB2220897B (en) | 1988-05-31 | 1989-04-06 | Four-wheel drive work vehicle |
| CA000598950A CA1325602C (en) | 1988-05-31 | 1989-05-08 | Four-wheel drive work vehicle |
| US07/350,615 US5038885A (en) | 1988-05-31 | 1989-05-11 | Four-wheel drive work vehicle |
| KR1019890006577A KR920007840B1 (ko) | 1988-05-31 | 1989-05-17 | 4륜 구동형 작업차 |
| FR8907212A FR2631900B1 (fr) | 1988-05-31 | 1989-05-31 | Vehicule de travaux a quatre roues motrices |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16545888A JPH0725275B2 (ja) | 1988-07-01 | 1988-07-01 | 四輪駆動型作業車 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0214927A JPH0214927A (ja) | 1990-01-18 |
| JPH0725275B2 true JPH0725275B2 (ja) | 1995-03-22 |
Family
ID=15812801
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16545888A Expired - Lifetime JPH0725275B2 (ja) | 1988-05-31 | 1988-07-01 | 四輪駆動型作業車 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0725275B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10034690B2 (en) | 2014-12-09 | 2018-07-31 | John A. Heflin | Spine alignment system |
-
1988
- 1988-07-01 JP JP16545888A patent/JPH0725275B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0214927A (ja) | 1990-01-18 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR920007840B1 (ko) | 4륜 구동형 작업차 | |
| JPH0725275B2 (ja) | 四輪駆動型作業車 | |
| JP3947640B2 (ja) | クローラ式走行車両 | |
| JP2008006902A (ja) | 操作リンク構造 | |
| JPH057109Y2 (ja) | ||
| JPH05246258A (ja) | トラクタのｐｔｏ変速操作装置 | |
| JPH0414271Y2 (ja) | ||
| JP3967167B2 (ja) | 変速装置及びトラクタ | |
| JPH0414270Y2 (ja) | ||
| JP3747479B2 (ja) | トラクタのｐｔｏ正逆転変速操作装置 | |
| JPH06472B2 (ja) | 農用トラクタ−の走行用操作構造 | |
| JP2003080964A (ja) | トラクタのｐｔｏ操作装置 | |
| JP3012455B2 (ja) | 四輪駆動型作業車 | |
| JPH0335627Y2 (ja) | ||
| JP4144155B2 (ja) | 作業車両の前輪変速装置 | |
| JPH0584250B2 (ja) | ||
| JPH06144047A (ja) | 四輪駆動型作業車 | |
| JPH0428832Y2 (ja) | ||
| JPS63149228A (ja) | 作業車の前輪変速操作構造 | |
| JPH02283530A (ja) | 四輪駆動型作業車 | |
| JPS6114938Y2 (ja) | ||
| JP3443204B2 (ja) | 四輪駆動型作業車 | |
| JP2513763Y2 (ja) | 四輪駆動車輌の前輪増速装置 | |
| JP3447423B2 (ja) | 四輪駆動型作業車 | |
| JPH01247225A (ja) | 四輪駆動型作業車 |