JP3747479B2 - トラクタのpto正逆転変速操作装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、トラクタのPTO正逆転変速操作装置に関し、PTO軸の逆回転は、このPTO軸の正回転伝動を変速操作するPTO変速レバーとは別の、逆転PTOレバーによって操作し、しかも、このPTO軸が逆回転時は、PTO変速操作機構による操作を不能とするように牽制することによって、正確で安全な変速操作を行わせるものである。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】
トラクタには、ロ−タリ耕耘装置の耕耘爪軸を逆回転にして作業できるように、PTO軸を逆回転に切替操作できるPTO正逆転変速装置を備える構成が知られている。しかしながら、このPTO軸の逆回転伝動の変速は、利用度が限られることが多く、逆転伝動をしてはならない作業もある。このような場合に誤ってPTO軸を逆回転伝動の変速を行なうことがないようにする。
【0003】
【課題を解決するための手段】
この発明は、PTO軸(1)を正回転伝動で変速するPTO変速ギヤ(2)及び同ギヤ(2)を操作するPTO変速レバー(44)と、PTO軸(1)を逆回転伝動に切り替える逆転ギヤ(17)及び同ギヤ(17)を操作する逆転PTOレバー(48)を備えたトラクタのPTO正逆転変速操作装置において、
前記逆転PTOレバー48をクラッチハウジング(6)の一側面に前後回動自在に支持し、前記PTO変速レバー(44)を前記クラッチハウジング(6)に連結した前部ミッションケース(7)の側面に前後回動自在に支持すると共に、
前記PTO変速レバー(44)に設けられた牽制ピン(45)と、前記逆転PTOレバー(48)の操作に連動して前記前部ミッションケース(7)の側面に沿って前後回動する牽制プレート(46)を設け、
前記牽制プレート(46)に、前記牽制ピン(45)を係合させることにより前記PTO変速レバー(44)が中立位置にあるときにのみ前記逆転PTOレバー(48)の逆転回転位置への操作を可能とする牽制溝(47)を形成したことを特徴とするトラクタのPTO正逆転変速操作装置とする。
【0004】
【作用、及び発明の効果】
PTO軸1を正回転伝動するときは、逆転PTOレバー48を切り位置にして、逆転ギヤ17による逆転伝動を行なわせない状態にして、PTO変速レバー44による変速操作を行なうことができる。このとき牽制ピン45と牽制プレート46によるPTO変速レバー44の牽制は行われず、PTO変速操作を低回転域から高回転域にわたって行わせることができる。
【0005】
又、PTO軸1を逆回転伝動するときは、牽制ピン45と牽制プレート46による牽制によって、PTO変速レバー44を中立位置に操作した場合においてのみ逆転PTOレバー48を逆回転位置へ操作でき、この逆回転位置では、PTO変速レバー44による変速を行なわせようとしても中立位置以外へ操作することはできない。
このように、PTO軸1の逆転の入り切りの切替操作を行なう逆転PTOレバー48とPTO軸1を変速操作するPTO変速レバー44とを別の操作機構とすることにより、誤操作を少なくすることができる。しかも、
前記牽制プレート46に形成した牽制溝47に前記PTO変速レバー44と一体構成されたピン45を係合案内して、PTO変速レバー44が中立位置にあるときのみ前記逆転PTOレバー48の逆回転位置への操作を可能とする為、正確で安全な操作を行なうことができる。
【0006】
【実施例】
トラクタ車体を機構するクラッチハウジング6の後側に、前部ミッションケース7、及び後部ミッションケース8を連結し、この後部ミッションケース8の左右両側部からリヤアクスルハウジングによって後車軸を軸装し、左右両側部に後車輪を連動する。又、この後部ミッションケース8上には油圧ケース9を有し、リフトシリンダ10を内装し、リフトアーム11を昇降回動することができる。PTO軸1はこの後部ミッションケース8の後端面に設けられ、三点リンク機構等を介して連結されるロータリ耕転装置等の作業機を連動できる。
【0007】
前部ミッションケース7の前端部には、クラッチハウジング6の内側部に位置してサブケース12を有し、このサブケース12には、クラッチハウジング6側の主クラッチからの伝動を受ける入力軸13、後車輪へ出力するピニオンベベルギヤ14を有したピニオン軸15の前端部、ステアリングハンドルによって操向自在の左右一対の前車輪へ連動する前輪取出軸16、及びPTO軸1へ逆回転伝動するための逆転ギヤ17を有したカウンタ軸30等を軸受けしている。
【0008】
前記逆転ギヤ17は、入力軸13上のPTO出力ギヤ18と、ピニオン軸15上で回転自在の二段ギヤからなるアイドルギヤ19とに亘って噛合連動することができ、後記のPTO逆転操作機構4によって、カウンタ軸30に沿って移動させて噛合すると、該アイドルギヤ19からギヤ20を経てミッションケース7,8の下部を前後に亘って軸受されたPTO連動軸21、及びこの後端部のギヤ22等を経てPTO軸1へ連動する。又、この逆転ギヤ17の噛合を外すことによってこの逆転伝動は切れる。
【0009】
前部ミッションケース7には、前記ピニオン軸15、及び連動軸21の他に、前記入力軸13と同軸心上に変速軸23を設け、バックギヤ24を有したカウンタ軸25を設けている。又、該ピニオン軸14上には、前記入力軸13の後端部からギヤ26噛合されるカウンタギヤ軸27を回転自在に設けると共に、変速軸23上の副変速ギヤ28の切替噛合を受けて該ピニオン軸15と一体回転の二段ギヤからなる走行出力ギヤ29を有する。
【0010】
主変速は、変速軸23上の主変速ギヤ31、バック変速ギヤ32を操作して、カウンタギヤ軸27のギヤや、バックギヤ24等に切替噛合することによって行い、副変速は、副変速ギヤ28を走行出力ギヤ29に切替噛合することによって行う。このような入力軸13から主変速ギヤ31や副変速ギヤ28等をピニオン軸15へ伝動される動力は、ピニオンベベルギヤ14からリングベベルギヤ33を経て、後輪デフ装置、左右の後車輪等を経て後車輪へ伝動される。
【0011】
前車輪への伝動は、前記ピニオン軸15前端部の前輪出力ギヤ34と噛合する前輪取出軸16の回転によって、フロントアクスルハウジングの前輪デフ装置、及び前輪軸等を経て前車輪へ伝動される。前車輪への伝動は、前記ピニオン軸15前端部の前輪出力ギヤ34と噛合する前輪取出軸16の回転によって、フロントアクスルハウジングの前輪デフ装置、及び前輪軸等を経て前車輪へ伝動される。
【0012】
35は主変速レバー、36は主変速シフタ−37を案内するシフスタステー、38は副変速シフター39を案内するシフタステーである。前記PTO連動軸21上には、二段ギヤからなるPTO変速ギヤ2が、ピニオン軸15上のカウンタギヤ軸27のギヤ部に切替噛合され、又、このPTO変速ギヤ2の移動によって直接噛合される噛合爪40を有したギヤ41を回転自在に軸装して該カウンタギヤ軸27上のギヤ部と常時噛合される。
【0013】
このようなPTO変速ギヤ2やギヤ41によってPTO軸1の正回転伝動を行なうことができる。この正転第一速は、PTO変速ギヤ2の噛合爪40で噛合させれば、入力軸13の回転は、ギヤ26からカウンタギヤ軸27を経て、ギヤ41、噛合爪40、PTO変速ギヤ2を経てPTO連動軸21へ連動される。第二速、第三速は、この噛合爪40の噛合を外して直接カウンタギヤ軸27のギヤ部に噛合させることにより、このカウンタギヤ軸27からPTO変速ギヤ2を経てPTO連動軸21へ連動される。
【0014】
前記PTO変速ギヤ2を変速操作するPTO変速操作機構3は、前部ミッションケース7の一側に設けるシフタ軸42に、該PTO変速ギヤ2をシフトするシフター43と、ミッションケース7の外側にあってこれを操作するためのPTO変速レバー44とを有し、このPTO変速レバー44を操縦席の前床部において上下方向へ回動操作することにより、前記PTO変速ギヤ2を中立位置N、正転一速、正転二速、及び正転三速に切替えることができる。このようなPTO変速レバー44の外側には牽制ピン45が設けられ、牽制プレート46の牽制溝47と係合躍動して、PTO変速牽制機構5を構成する。
【0015】
前記逆転ギヤ17を切替シフトする逆転PTOレバー48が、クラッチハウジング6の外側面にシフタ軸49回りに操作自在に設けられ、前後へ回動することにより、該逆転ギヤ17をアイドルギヤ19の噛合から外して逆転PTO切りとに切替シフトできる。このシフタ軸49回りに逆転PTOレバー48と一体回動するアーム50と、前記牽制ピン45と係合して軸51回りに回動する牽制プレート46との間を、ロッド52で連結して、該逆転PTOレバー48の操作によって牽制プレート46を連動する。
【0016】
この牽制プレート46の牽制溝47は、PTO変速レバー44の操作に伴う牽制ピン45の回動執跡に沿う円弧状に形成される。又、この牽制溝47の途中には円弧状の外方に向けて、しかも該牽制ピン45の中立位置Nに対応する位置に規制溝53を分岐するように形成する。PTO変速レバー44を変速操作するときは、この牽制ピン45が牽制溝47に案内されるため、逆転PTOレバー48を操作するときは、この牽制溝47を有する牽制プレート46の軸51回りの回動が規制されて、操作できないことがある。
【0017】
即ち、PTO変速レバー44及び牽制ピン45が中立位置N以外の正転一速〜正転三速位置にあるときは、牽制プレート46は軸51回りに回動できないために、逆転PTOレバー48は切り位置から入り位置へ操作することができない。このため、PTO軸1が正回転方向に伝動される状態にあるときは、逆転PTOレバー48を操作しても逆回転に切替できない。
【0018】
しかしながら、PTO変速レバー44を中立位置Nに操作するときは、牽制溝47の規制溝53が牽制ピン45の対向位置にくるため、この牽制プレート46は軸51回りに回動することができ、逆転PTOレバー48を入り位置へ操作すると、牽制プレート46も連動して回動し、規制溝53が牽制ピン45を係合する。これによって、PTO変速レバー44を操作することはできなくなる。即ち、逆転PTOレバー48を切り位置にすることによってこのPTO変速レバー44の変速操作を行うことができる。
【0019】
図6において、上例と異なる点は、前記前部ミッションケース7の前側に取付けるサブケース12に代えて、前後方向の厚さの薄いサブケース54を取付ける。このサブケース54内には、前輪取出軸16を連動するための前輪出力ギヤ34はクラッチギヤとして設けるが、前例の如き逆転PTO伝動のためのPTO出力ギヤ18や、アイドルギヤ19、及びギヤ20等は設けない構成とし、逆回転PTO仕様をとらない正回転PTOのみの標準仕様の構成とするものである。従って、逆回転PTOの仕様とするときは、このような逆回転PTOのためのギヤ機構や、サブケース54等の付替えを行えばよい。
【0020】
図7において、上例と異なる点は、前記リフトアーム11の上昇によって、逆転PTOレバー48及び逆転ギヤ17をPTO伝動の切り位置に作動させるものである。リフトアーム11がリフトシリンダ10によってリフト軸55回りに回動されると、このリフトアーム11の基部とピン56で連結されるロッド57を介して前記牽制プレート46が逆転PTOレバー48の切り方向へ軸51回りに回動される。このロッド57には長孔58が形成され、牽制プレート46のピン59と係合し、牽制ピン45と係合位置にある規制溝53の牽制プレート46が、リフトアーム11の上限位置で回動される。
【図面の簡単な説明】
【図1】PTO変速操作機構部の側面図。
【図2】平面図。
【図3】側面図。
【図4】伝動機構の側面図。
【図5】その正面図。
【図6】ミッションケース部の一部別実施例を示す側面図。
【図7】一部別実施例を示す側面図。
【符号の説明】
1 PTO軸
2 PTO変速ギヤ
3 PTO変速操作機構
4 PTO逆転操作機構
5 PTO変速牽制機構
6 クラッチハウジング
7 前部ミッションケース
17 逆転ギヤ
44 PTO変速レバー
45 牽制ピン
46 牽制プレート
47 牽制溝
48 逆転PTOレバー
Claims (1)
- PTO軸(1)を正回転伝動で変速するPTO変速ギヤ(2)及び同ギヤ(2)を操作するPTO変速レバー(44)と、PTO軸(1)を逆回転伝動に切り替える逆転ギヤ(17)及び同ギヤ(17)を操作する逆転PTOレバー(48)を備えたトラクタのPTO正逆転変速操作装置において、
前記逆転PTOレバー48をクラッチハウジング(6)の一側面に前後回動自在に支持し、前記PTO変速レバー(44)を前記クラッチハウジング(6)に連結した前部ミッションケース(7)の側面に前後回動自在に支持すると共に、
前記PTO変速レバー(44)に設けられた牽制ピン(45)と、前記逆転PTOレバー(48)の操作に連動して前記前部ミッションケース(7)の側面に沿って前後回動する牽制プレート(46)を設け、
前記牽制プレート(46)に、前記牽制ピン(45)を係合させることにより前記PTO変速レバー(44)が中立位置にあるときにのみ前記逆転PTOレバー(48)の逆転回転位置への操作を可能とする牽制溝(47)を形成したことを特徴とするトラクタのPTO正逆転変速操作装置。
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JP20032994A JP3747479B2 (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | トラクタのpto正逆転変速操作装置 |
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JPH0858407A JPH0858407A (ja) | 1996-03-05 |
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- 1994-08-25 JP JP20032994A patent/JP3747479B2/ja not_active Expired - Fee Related
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