JPH01247225A

JPH01247225A - 四輪駆動型作業車

Info

Publication number: JPH01247225A
Application number: JP7552888A
Authority: JP
Inventors: Hajime Kishiya; 志喜屋　初; Hitoshi Aoyama; 斉青山
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1988-03-29
Filing date: 1988-03-29
Publication date: 1989-10-03
Anticipated expiration: 2010-03-22
Also published as: JPH0725274B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、操向操作自在な前輪への伝動系に、後輪駆動
速度に略等しい駆動速度で伝動する標準駆動状態と、後
輪駆動速度より大きい駆動速度で伝動する増速駆動状態
に切換える前輪変速装置を備えると共に、前輪操向機構
と前記前輪変速装置を連係させて、直進状態から設定角
度以上の操向操作により前輪変速装置が増速駆動側に操
作されるように連係してある四輪駆動型作業車に関する
。

〔従来の技術〕

前述のような前輪変速装置を備えると、作業地面を荒ら
すことなく、又、軟弱な作業地でも容易に急旋回が行え
て旋回性が優れたものになるのであるが、比較的高速で
走行中に操向操作した場合に、前輪変速装置が増速駆動
側に切換操作されると、高速で急旋回することとなり危
険な状態となるので、これに対する安全機構が必要とな
ってくる。

その安全機構として、操縦ハンドルと前輪変速装置とを
連係及び連係解除状態とに切換える切換レバーが連係側
に操作されている場合には、走行用の変速レバーの高速
側への操作をスト・ツバ−等により接当阻止するように
、又、前記変速レバーが高速側に操作されている場合に
は、前記切換レバーの連係側への操作をスト・ツバ−等
により接当阻止するように構成した機種がある。

〔発明が解決しようとする課題〕

前述の構成はレバー操作そのものを機械的に牽制阻止す
る構成である為、操縦者が無理な力でレバーを操作して
しまうと、ストッパーやレバーを破損してしまうおそれ
がある。

又、例えば前記切換レバーが連係側に操作された状態で
直進中に加速すべく変速レバーを高速側に操作しようと
しても、先のような牽制作用により変速レバーを高速側
に操作できないので、−度切換レバーを連係解除側に操
作してから変速レバーを高速側に操作しなければならな
いことになり、操作性の面から改良の余地があった。

ここで、本発明は前述の状況に着目して成されたもので
あり、前述のような四輪駆動型作業車において切換レバ
ー及び変速レバーの操作性の向上を図ることを目的とし
ている。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の特徴は冒記したような四輪駆動型作業車におい
て、前輪操向機構と前輪変速装置とを連係及び連係解除
状態とに切換える切換操作部を設け、この切換操作部と
は反対側の操縦部側部に切換レバーを設け、この切換レ
バーから切換操作部側の操縦部側部に連係機構を架設し
、この操縦部側部からさらに切換操作部に連係機構を架
設して切換レバーにより切換操作部を操作可能に連係す
ると共に、切換操作部側の操縦部側部に走行用の変速レ
バーを配置し、変速レバーを高速側に操作するとこれに
連動して切換操作部が連係解除側に強制切換操作され、
且つ、切換レバーを連係側に操作するとこれに連動して
変速レバーが低速側に強制切換操作されるように、変速
レバーと連係機構とを連動連結してあることにあり、そ
の作用及び効果は次のとおりである。

〔作　用〕

前述のように構成すると、例えば、切換レバーが連係側
に操作された状態で直進中に、加速すべく変速レバーを
高速側に操作すれば、牽制作用等を受けることなく高速
側に変速レバーを操作でき、且つ、この操作に連動して
切換レバーが連係解除側に操作される。従って、その後
に操向操作しても前輪変速装置は増速駆動側に切換操作
されないことになる。

又、変速レバーを高速側に操作した状態で直進中に、前
輪増速作用を利用して旋回操作すべく切換レバーを連係
側に操作すれば、この操作に連動して変速レバーが低速
側に操作され機体は自動的に減速するので、旋回時の安
全性は確保されるのである。

そして、互いに相反する状態に対応する切換レバーと変
速レバーとを操縦部の左右側部に離して配置することに
より、互いに近接して配置する場合に比べてレバーの持
ち違いによる誤操作が防止できると共に、切換レバーか
ら前輪変速装置の切換操作部に至る連係機構の途中に変
速レバーを配置することによって、変速レバーと切換レ
バーとの連係機構も大掛かりなものでなく構造簡単に構
成することが可能となる。

〔発明の効果〕

以上のように、危険な状態側へのレバー操作をストッパ
ー等により牽制阻止するのではなく、一方のレバー操作
によって危険な状態が現出されないように、他方のレバ
ーが安全側に連動操作されるように構成したので、無理
な操作による機械的な破損等を招くことはなく、さらに
、変速レバーを高速側から低速側の操作してから、切換
レバーを連係側に操作しなければならない等の操作性で
の欠点も改善されることとなった。

さらに、レバーの持ち違いによる誤操作を防止できるよ
うになると共に、切換レバーと変速レバーとの連係構造
の簡略化が容易に行えるようになって、操作コストの低
減も図ることができた。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例の１つである四輪駆動型の農用ト
ラクタについて図面に基づいて説明する。

第２図に示すように前輪（１）及び後輪（２）で支持さ
れた機体の前部にエンジン（３）及びクラッチ（４）、
機体の中央に操縦部（５）、機体の後部にミッションケ
ース（６）を配置して四輪駆動型の農用トラクタが構成
されている。

エンジン（３）からの動力は同図に示すようにクラッチ
（４）及び第１伝動軸（７）を介してミッションケース
（６）内の主変速装置及び副変速装置（以上図示せず）
に送られ後輪（２）に伝達されると共に、副変速装置か
ら分岐した動力は第２伝動軸（８）を介してクラッチ（
４）の下部に連結された前輪変速装置（９）に伝達され
、第３伝動軸（１０）から前輪（１）に伝達される。こ
の前輪変速装置（９）は前輪（１）及び後輪（２）が略
同速度で駆動される標準駆動状態と、前輪（１）が後輪
（２）よりも増速される増速駆動状態の２状態に切換可
能に構成されている。そして、通常の直進状態では標準
駆動状態であり、前輪（１）が設定角度以上に操向操作
されると増速駆動側に切換操作されるように、前輪（１
）のナックルアーム（図示せず）と前輪変速装置とが機
械的に連動連結されている。

次に、前輪（１）を設定角度以上に操向操作にすると前
輪変速装置（９）が増速駆動側に切換操作される連係状
態と、前輪（１）を設定角度以上に操向操作しても増速
駆動側に切換操作されない連係解除状態とに切換える操
作系について詳述すると、第１図及び第２図に示すよう
に前輪変速装置（９）はクラッチ（４）の下側に位置し
、前述の連係状態（Ａ）と連係解除状Ｂ（Ｂ）とに切換
える切換操作部（１１）が前輪変速装置（９）の左側面
に設けられている。

これに対して、操縦部（５）における操縦席（１２）に
対し切換操作部（１１）とは反対の右側に切換レバー（
１３）が横軸芯（Ｐｌ）周りに揺動操作自在に支持され
ると共に、操縦席（１２）の下方の横軸芯（Ｐ２）周り
に回動自在に連係機構（１４）としての回動輪が支持さ
れ、切換レバー（１３）と回動軸（１４）の一端とがロ
ッド（１５）を介して連動連結されている。そして、回
動軸（１４）の他端側、つまり操縦席（１２）の左側の
横軸芯（Ｐ３）周りに回動自在に板状の牽制部材（１６
）が支持されると共に、回動軸（１４）の他端側と牽制
部材（１６）とに亘りロッド（１７）が架設され、牽制
部材（１６）の支持軸（１８）と前輪変速装置（９）の
切換操作部（１１）とに亘って連係機構（１９）として
のロッドが架設されているのである。以上の構造により
、切換レバー（１３）を横軸芯（Ｐ、）周りに揺動操作
することによって、前輪変速装置（９）の切換操作部（
１１）を連係状態（Ａ）側と連係解除状Ｂ　（Ｂ）側と
に切換操作できるのである。

これに対して、操縦席（１２）の左側には、ミッション
ケース（６）内の副変速装置を高低２段に変速操作する
副変速レバー（２０）が横軸芯（Ｐ４）周りに揺動自在
に支持されると共に、牽制部材（１６）の長大（１６ａ
）と副変速レバー（２０）とに亘りロッド（２１）が架
設されている。第１図に示す状態は切換レバー（１３）
を連係状Ｇ（Ａ）側とし、副変速レバー（２０）を低速
（Ｌ）側に操作している状態であり、この状態で副変速
レバー（２０）を高速（Ｈ）側に操作すると、ロッド（
２１）が副変速レバー　（２０）側に引き操作され、牽
制部材（１６）及びロッド（１４）　、　（１９）を介
して切換レバー（１３）及び切換操作部（１１）が連係
解除状Ｂ　（Ｂ）側に操作されるのである。

逆に、切換レバー（１３）が連係解除状態（Ｂ）側に操
作され、副変速レバー（２０）が高速（Ｈ）側に操作さ
れている状態で切換レバー（１３）を連係状態（八）側
に操作すると、ロンド（２１）が牽制部材（１６）側に
引き操作されて、副変速レバー（２０）が低速（い側に
操作されるのである。そして、牽制部材（１６）におけ
る長穴（１６ａ）にロッド（２１）を係入しているのは
、副変速レバー（２０）を低速（Ｌ）側に操作した状態
で、切換レバー（１３）を連係解除状態（Ｂ）側にも操
作できるようにする為である。

又、前輪変速装Ｗ（９）から前輪（１）への第３伝動軸
（１０）においては第３図及び第４図に示すように、第
１軸（１０ａ）と第２軸（１０ｂ）との分割構造となっ
ており、第１軸（１０ａ）と第２軸（１０ｂ）とは３組
のボール（１０ｃ）及び、このボール（１０ｃ）に対す
カラー（１０ｄ）による連結構造となっており、このボ
ール＜１０ｃ）の部分で第３伝動軸（１０）が若干の角
度だけ折れることができるようにしている。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る四輪駆動型作業車の実施例を示し、
第１図は切換レバー及び変速レバーと前輪変速装置との
連係構造を示す斜視図、第２図は農用トラクタの全体側
面図、第３図は前輪変速装置から前輪に至る第３伝動軸
の縦断側面図、第４図は第３図におけるＩＶ−ＩＶ力方
向らの断面図である。（１）・・・・・・前輪、（５）・・・・・・操縦部、
（９）・・・・・・前輪変速装置、（１１）・・・・・
・前輪変速装置の切換操作部、（１３）・・・・・・切
換レバー、（１４）　、　（１９）・・・・・・連係機
構、（２０）・・・・・・変速レバー。

Claims

【特許請求の範囲】

操向操作自在な前輪（１）への伝動系に、後輪駆動速度
に略等しい駆動速度で伝動する標準駆動状態と、後輪駆
動速度より大きい駆動速度で伝動する増速駆動状態に切
換える前輪変速装置（９）を備えると共に、前輪操向機
構と前記前輪変速装置（９）を連係させて、直進状態か
ら設定角度以上の操向操作により前輪変速装置（９）が
増速駆動側に操作されるように連係してある四輪駆動型
作業車であって、前記前輪操向機構と前記前輪変速装置
（９）とを連係及び連係解除状態とに切換える切換操作
部（１１）を設け、この切換操作部（１１）とは反対側
の操縦部（５）側部に切換レバー（１３）を設け、この
切換レバー（１３）から切換操作部（１１）側の操縦部
（５）側部に連係機構（１４）を架設し、この操縦部（
５）側部からさらに切換操作部（１１）に連係機構（１
９）を架設して切換レバー（１３）により切換操作部（
１１）を操作可能に連係すると共に、切換操作部（１１
）側の前記操縦部（５）側部に走行用の変速レバー（２
０）を配置し、変速レバー（２０）を高速側に操作する
とこれに連動して切換操作部（１１）が連係解除側に強
制切換操作され、且つ、切換レバー（１３）を連係側に
操作するとこれに連動して変速レバー（２０）が低速側
に強制切換操作されるように、変速レバー（２０）と連
係機構（１４）、（１９）とを連動連結してある四輪駆
動型作業車。