JPH062822Y2 - 作業車の前輪変速操作構造 - Google Patents

作業車の前輪変速操作構造

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JPH062822Y2
JPH062822Y2 JP17399787U JP17399787U JPH062822Y2 JP H062822 Y2 JPH062822 Y2 JP H062822Y2 JP 17399787 U JP17399787 U JP 17399787U JP 17399787 U JP17399787 U JP 17399787U JP H062822 Y2 JPH062822 Y2 JP H062822Y2
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忠紀 高見
健二 近藤
潤一朗 井上
守 川口
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Kubota Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は操向操作自在な前輪への伝動系に、後輪駆動速
度に略等しい駆動速度で伝動する標準駆動状態と、後輪
駆動速度より大きい駆動速度で伝動する増速駆動状態に
切換える前輪変速装置を備えると共に、操縦ハンドルと
前記前輪変速装置を連係させて、直進状態から設定角度
以上の操向操作により前輪変速装置が増速駆動側に操作
されるように連係してある作業車の前輪変速操作構造に
関する。
〔従来の技術〕
前述のような前輪変速装置を備えると、作業地面を荒ら
すことなく、又、軟弱な作業地でも容易に急旋回が行え
て旋回性が優れたものになるのであるが、比較的高速で
走行中に操向操作した場合に前輪変速装置が増速駆動側
に切換操作されると、高速で急旋回することになり危険
な状態となるので、これに対する安全機構が必要となる
のであり、この安全機構として次のようなものがある。
つまり、操縦ハンドルと前輪変速装置とを連係させて旋
回時に前輪増速状態を現出させる切換レバーが連係側に
操作されている場合には、走行用の変速レバーを高速側
に操作しようとしてもこの操作がストッパーにより接当
阻止され、逆に走行用の変速レバーが高速側に操作され
ている場合には、切換レバーを連係側に操作しようとし
てもこの操作がストッパーにより接当阻止されるような
構造である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
前述のように切換レバー及び変速レバーを機械的に相互
牽制する構造であると、例えば変速レバーが高速側に操
作されている状態で切換レバーを連係側に操作しようと
して切換レバーがストッパーに接当した場合、操縦者が
この状態を前述のような牽制作用が働いている状態とは
思わずに、ただ切換レバーが若干動き難い状態と誤解し
て操作レバーを連係側に無理に操作しようとしてしまう
場合があり、このような無理な操作を行ってしまうと、
切換レバー及び変速レバーの機械的な相互牽制機構を破
損してしまうおそれがある。
ここで本考案は前述の問題に着目して、機械的な破損を
招かないような安全機構を得ることを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の特徴は冒記した作業車の前輪変速操作構造にお
いて、操縦ハンドルと前輪変速装置とを連係状態と連係
解除状態とに切換える切換レバーを連係側に操作する
と、これに連動して走行用の変速レバーが高速側から中
立停止位置に切換操作され、前記変速レバーを高速側に
操作すると、これに連動して切換レバーが連係側から連
係解除側に操作されるように切換レバーと変速レバーと
を連動連結してあることにあり、その作用及び効果は次
のとおりである。
〔作用〕
前述のように構成すると変速レバーが高速側に操作され
ている状態で切換レバーを連係側に操作しようとする
と、この切換レバーの操作が阻止されるのではなく、切
換レバーの操作に連動して変速レバーが高速側から中立
停止位置に操作されるのである。この場合、変速レバー
の高速側から中立停止位置への操作、つまり変速ギヤを
咬み合い状態から抜く操作は特に主クラッチを切り操作
しなくても比較的抵抗なく操作できるので機械的な損傷
等を招くことはなく、又、変速レバーが中立停止位置に
操作されると機体はゆっくりと停止するので、この時に
操縦者は誤操作に気付くのである。
又、逆に切換レバーが連係側に操作されている状態で変
速レバーを高速側に操作した場合も同様に、切換レバー
が連係解除側に操作されるのであり、この場合の連係解
除操作もギヤ等を咬み合い状態から抜き出すだけなので
比較的抵抗なく行える。
〔考案の効果〕
以上のように、高速走行での旋回時に前輪が増速駆動さ
れるような状態を回避する機械的な安全機構を構成する
にあたり、機械的な破損を招くことが少なくなるような
構造が得られ、この安全機構の耐久性を向上させること
ができた。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例の1つである農用トラクタについ
て図面に基づいて説明する。
第3図に示すように、左右一対の操向型の前輪(1)及び
後輪(2)を各々駆動自在に支持した機体フレーム(3)にエ
ンジン(4)、主クラッチ(5)、ミッションケース(6)及び
操縦部(7)を搭載し、機体後部にロータリー耕耘装置等
の各種作業装置を昇降自在に連結するためのリフトアー
ム(8)、及び作業装置に動力を伝達するPTO軸(9)を設
けて四輪駆動型の農用トラクタを構成している。
次に農用トラクタの動力伝達系統について詳述すると、
同図に示すように、エンジン(4)からの動力は主クラッ
チ(5)を介してミッションケース(6)内の主変速装置及び
第1・第2副変速装置(以下図示せず)に伝達され、変
速操作されて後輪(2)に伝達されると共に、後輪(2)に伝
達される直前から分岐した動力が前輪変速装置(10)に送
られ、前輪出力軸(15)を介して前輪デフ機構(1a)に伝達
される。
前記前輪変速装置(10)は前輪(1)の駆動速度が後輪(2)と
略同じとなる標準駆動状態と、前輪(1)の駆動速度が後
輪(2)よりも増速される増速駆動状態の2状態に変速操
作可能に構成されている。そして、操縦ハンドル(12)と
前輪変速装置(10)とが機械的に連係されており、操縦ハ
ンドル(12)を直進状態から設定角度以上に操向操作する
ことによって、前輪変速装置(10)が標準駆動状態から増
速駆動状態に切換操作されるように構成してある。
次に、第1・第2副変速装置の変速レバー(13)の連係構
造について詳述すると第1図に示すように、ミッション
ケース(6)の側面に固定された支持部材(16)の左右軸芯
(P1)周りに変速レバー(13)の支点部材(17)が揺動自在に
軸支されると共に、この支点部材(17)の前後軸芯(P2)周
りに変速レバー(13)が揺動自在に軸支されて、変速レバ
ー(13)が前後左右に十字揺動操作自在に支持されている
のである。
そして、前記支点部材(17)から下方に延出された操作ア
ー(17a)と第2副変速装置の操作部(18)とがロッド(19)
を介して連動連結されている。さらに、前記支持部材(1
6)下部の縦軸芯(P3)周りにベルクランク(20)が揺動自在
に軸支され、その一端が第1副変速装置の操作部(21)と
ロッド(22)を介して連動連結されている。これに対し
て、前記変速レバー(13)の下端部に、長穴を有するルー
プ部材(13a)が設けられており、前記ベルクランク(20)
の他端に立設されたピン(20a)がループ部材(13a)に係入
されているのである。
従って、変速レバー(13)を平面視H字状のレバーガイド
(23)に沿ってポジション(f1)に操作することにより第1
・第2副変速装置の両者共に低速側に、ボジション(f2)
にて第1副変速装置を低速側で第2副変速装置を高速側
に、ボジション(f2)にて第1副変速装置を高速側で第2
副変速装置を低速側に、ボジション(f4)にて第1・第2
副変速装置の両者共に高速側に操作することができるの
である。
次に、前輪変速装置(10)と操縦ハンドル(12)とを連係状
態と連係解除状態とに切換える切換レバー(14)の連係構
造について詳述すると第1図及び第2図に示すように、
ミッションケーン(6)側面の左右軸芯(P4)周りにボス部
材(24)が回動自在に軸支されると共に、ボス部材(24)先
端の縦方向に円筒部材(25)が固定されている。前記ボス
部材(24)の下面に固定されたブラケット(24a)の前後軸
芯(P5)周りには正面視逆L字状の操作部材(26)が揺動自
在に軸支されており、操作部材(26)の一端が前輪変速装
置(10)内に挿入されている。
さらに、前記円筒部材(25)に切換レバー(14)が上下方向
に摺動自在に挿通され、切換レバー(14)の下端が前記操
作部材(26)の他端に連結されている。この切換レバー(1
4)を第2図に示すレバーガイド(27)に沿って操作するこ
とにより、操作部材(26)がボス部材(24)の左右軸芯(P4)
周りに揺動操作されて、後輪(2)のみの2輪駆動状態(2W
D)と、操縦ハンドル(12)及び前輪変速装置(10)とが連係
しない通常の4輪駆動状態(4WD-I)に切換操作すること
ができるのである。
そして、切換レバー(14)をボジション(4WD-I)において
上方に引き上げ、操作部材(26)をブラケット(24a)の前
後軸芯(P5)周りに揺動操作することにより、操縦ハンド
ル(12)と前輪変速装置(10)とが連係した4輪駆動状態(4
WD-II)、つまり旋回時に前輪増速状態が現出される状態
に切換操作することができるのである。
次に、切換レバー(14)を連係側に操作すると変速レバー
(13)が中立停止位置(N)に切換操作され、変速レバー(1
3)をポジション(f4)に操作すると切換レバー(14)が連係
解除側(つまり、4WD-IIから4WD-Iへ)に切換操作され
る構造について詳述すると、第1図及び第2図に示すよ
うに、前記支持部材(16)の左右軸芯(P6)周りに揺動自在
に操作アーム(28)が軸支され、この操作アーム(28)が前
輪変速装置(10)用の操作部材(26)とロッド(11)を介して
連結されると共に、操作アーム(28)の支持軸(30)に逆L
字状の牽制アーム(29)が立設してある。
以上の構造により、第2図に示すように変速レバー(13)
がポジション(f4)、つまり第1及び第2副変速装置の両
者共に高速側に操作されている状態で切換レバー(14)を
ポジション(4WD-I)から上方に引き上げてポジション(4W
D-II)に操作すると、操作アーム(28)及び牽制アーム(2
9)が第2図において時計周りに揺動し、牽制アーム(29)
が変速レバー(13)に接当してこれを中立停止位置(N)に
押し操作するのである。逆に、切換レバー(14)がポジシ
ョン(4WD-II)に操作されている状態で変速レバー(13)を
ポジション(f4)に操作すると、変速レバー(13)が牽制ア
ーム(29)を反時計周りに押して、これにより操作部材(2
6)及び切換レバー(14)がポジション(4WD-I)に戻し操作
されるのである。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付図
面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る作業車の前輪変速操作構造の実施例
を示し、第1図は変速レバーと第1及び第2副変速装置
との連係構造、切換レバーと前輪変速装置との連係構
造、並びに、変速レバーと切換レバーとの連係構造を示
す分解斜視図、第2図は切換レバーを(4WD-I)から(4WD-
II)に操作した場合に変速レバーが最高速の(f4)から中
立停止位置(N)に操作されている状態を示す側面図、第
3図は農用トラクタの全体側面図である。 (1)……前輪、(10)……前輪変速装置、(12)……操縦ハ
ンドル、(13)……変速レバー、(14)……切換レバー、
(N)……中立停止位置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 川口 守 大阪府堺市石津北町64番地 久保田鉄工株 式会社堺製造所内 (56)参考文献 特開 昭63−306922(JP,A) 実開 昭63−196729(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】操向操作自在な前輪(1)への伝動系に、後
    輪駆動速度に略等しい駆動速度で伝動する標準駆動状態
    と、後輪駆動速度より大きい駆動速度で伝動する増速駆
    動状態に切換える前輪変速装置(10)を備えると共に、操
    縦ハンドル(12)と前記前輪変速装置(10)を連係させて、
    直進状態から設定角度以上の操向操作により前輪変速装
    置(10)が増速駆動側に操作されるように連係してある作
    業車の前輪変速操作構造であって、前記操縦ハンドル(1
    2)と前輪変速装置(10)とを連係状態と連係解除状態とに
    切換える切換レバー(14)を連係側に操作すると、これに
    連動して走行用の変速レバー(13)が高速側から中立停止
    位置(N)に切換操作され、前記変速レバー(13)を高速側
    に操作すると、これに連動して切換レバー(14)が連係側
    から連係解除側に操作されるように切換レバー(14)と変
    速レバー(13)とを連動連結してある作業車の前輪変速操
    作構造。
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