JPH10250392A - 農用トラクタ - Google Patents

農用トラクタ

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JPH10250392A
JPH10250392A JP5734997A JP5734997A JPH10250392A JP H10250392 A JPH10250392 A JP H10250392A JP 5734997 A JP5734997 A JP 5734997A JP 5734997 A JP5734997 A JP 5734997A JP H10250392 A JPH10250392 A JP H10250392A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前輪変速装置を備えた農用トラクタにおい
て、後車軸に後輪を取り付けた車輪走行状態、及び後車
軸にクローラ走行装置を取り付けたクローラ走行状態の
両方において、前輪への動力の伝達が適切に行われるよ
うに構成する。 【解決手段】 後輪14への伝動系から分岐した動力を
前輪変速装置16を迂回させ、前輪19の周速度とクロ
ーラ走行装置の周速度とが略等しくなるように減速し
て、前輪19に伝達可能な減速伝動機構49,51を備
え、後輪14への伝動系から分岐した動力を前輪変速装
置16に伝達する車輪走行状態、及び後輪14への伝動
系から分岐した動力を減速伝動機構49,51に伝達す
るクローラ走行状態に切換操作自在な切換手段52を備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、四輪駆動型の農用
トラクタにおける前輪への伝動構造に関する。
【0002】
【従来の技術】四輪駆動型の農用トラクタでは、前輪の
周速度と後輪の周速度とが略等しくなるように前輪に動
力を伝達する標準状態、及び前輪の周速度が後輪の周速
度よりも高速になるように前輪に動力を伝達する増速状
態に、切換操作自在な前輪変速装置を備えたものがあ
る。これにより、直進時には前輪変速装置を標準状態に
切換操作して、前輪の周速度と後輪の周速度とを略等し
くしておき、旋回操作時に前輪変速装置を標準状態から
増速状態に切換操作し、前輪の周速度を後輪の周速度よ
りも高速にして、小回り旋回が円滑に行われるようにす
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】四輪駆動型の農用トラ
クタにおいて近年では、後車軸から後輪を取り外し、後
車軸にクローラ走行装置を取り付けて(前輪はそのまま
取り付けた状態としておく)、特に軟弱な圃場等での走
行性能及び牽引力を高めるように構成することが提案さ
れている。本発明は前輪変速装置を備えた農用トラクタ
において、後車軸に後輪を取り付けた車輪走行状態、及
び後車軸にクローラ走行装置を取り付けたクローラ走行
状態の両方において、前輪への動力の伝達が適切に行わ
れるように構成することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
〔I〕請求項1の特徴によると、後車軸に後輪を取り付
けた車輪走行状態に設定した場合、切換手段を車輪走行
状態に切換操作して、後輪への伝動系から分岐した動力
が前輪変速装置に伝達されるようにしておく。これによ
り、直進時には前輪変速装置の標準状態により、前輪の
周速度と後輪の周速度とが略等しい状態となっており、
旋回操作時に前輪変速装置を標準状態から増速状態に切
換操作することによって、前輪の周速度が後輪の周速度
よりも高速になり小回り旋回が円滑に行われる。
【0005】農用トラクタにおいては一般に、前輪の外
径よりも後輪の外径の方が大きいので、直進時での前輪
変速装置の標準状態において、後輪の回転数を前輪の回
転数よりも低いものに設定して、前輪の周速度と後輪の
周速度とが略等しい状態になるように構成されている。
これに対しクローラ走行装置は駆動輪、従動輪、転輪及
びこれらに巻回されるクローラ等により構成されている
ので、後車軸にクローラ走行装置を取り付けることがで
きるように構成すると、後輪の外径よりも駆動輪の外径
が小さなものとなる(後車軸にクローラ走行装置を取り
付けても、機体の高さが変化しないようにする為)。従
って、後車軸にクローラ走行装置を取り付けたクローラ
走行状態に設定した場合、前述のように直進時での前輪
変速装置の標準状態において、後輪の回転数が前輪の回
転数よりも低いものになると、前輪の周速度よりもクロ
ーラ走行装置の周速度が低いものとなってしまう。
【0006】請求項1の特徴によると、後車軸にクロー
ラ走行装置を取り付けたクローラ走行状態に設定した場
合、切換手段をクローラ走行状態に切換操作して、後輪
への伝動系から分岐した動力が減速伝動機構に伝達され
るようにしておく。これにより、後輪への伝動系から分
岐した動力が、前輪変速装置を通らずに迂回して減速伝
動機構を通り、減速伝動機構において前輪の周速度とク
ローラ走行装置の周速度とが略等しくなるように減速さ
れて前輪に伝達される。従って、後車軸にクローラ走行
装置を取り付けたクローラ走行状態において、前輪変速
装置に関係なく、前輪の周速度とクローラ走行装置の周
速度とが略等しくなる状態に維持されて支障なく走行で
きる。又、後車軸にクローラ走行装置を取り付けたクロ
ーラ走行状態では、減速伝動機構により前輪に伝達され
る動力が減速されるので、機体の走行速度を比較した場
合、後車軸に後輪を取り付けた車輪走行状態よりも、後
車軸にクローラ走行装置を取り付けたクローラ走行状態
の方が、機体の走行速度が全体的に低いものとなる。
【0007】〔II〕請求項2の特徴によると、請求項
1の場合と同様に前項〔I〕に記載の「作用」を備えて
おり、これに加えて以下のような「作用」を備えてい
る。請求項2の特徴によると、切換手段がクローラ走行
状態に切換操作されて、後輪への伝動系から分岐した動
力が減速伝動機構に伝達される状態において、動力が伝
達されない中立状態に前輪変速装置が保持される。これ
により、後輪への伝動系から分岐した動力が、減速伝動
機構に加えて前輪変速装置でも伝達されて、二重伝動状
態になると言うような状態は生じない。
【0008】
【発明の実施の形態】図1及び図2に示すように、操向
操作自在な左右一対の前輪19及び左右一対の後輪14
(図1の二点鎖線参照)で支持された機体の前部にエン
ジン1、機体の後部に操縦部を覆うキャビン9を備え
て、四輪駆動型の農用トラクタが構成されている。
【0009】図2はミッションケース8内を示してお
り、エンジン1からの動力が伝動軸2及び油圧多板式の
PTOクラッチ3を介してPTO軸4に伝達される。エ
ンジン1からの動力が、油圧多板式の前進クラッチ5
(又は油圧多板式の後進クラッチ6及び伝動軸20)、
円筒軸7、第1主変速装置10、第2主変速装置11、
副変速装置12、及び後輪デフ装置13を介して左右の
後輪14に伝達される。後輪デフ装置13の直前から分
岐した動力が伝動軸15、油圧クラッチ型式の前輪変速
装置16、伝動軸17及び前輪デフ装置18を介して左
右の前輪19に伝達される。
【0010】第1主変速装置10は、4個の油圧多板式
の1速クラッチ21、2速クラッチ22、3速クラッチ
23及び4速クラッチ24を並列的に配置した油圧クラ
ッチ型式に構成されて4段に変速可能であり、1速〜4
速クラッチ21〜24のうちの一つを伝動側に操作する
ことにより、円筒軸7からの動力が4段に変速操作され
て下手側の伝動軸25に伝達される。
【0011】第2主変速装置11は、2個の油圧多板式
の低速クラッチ26及び高速クラッチ27を並列的に配
置した油圧クラッチ型式に構成されており、低速及び高
速クラッチ26,27の一方を伝動側に操作することに
より、伝動軸25からの動力が、2段に変速操作されて
下手側の副変速装置12に伝達される。副変速装置12
はシフト部材53をスライド操作するシンクロメッシュ
型式に構成されて、2段に変速可能である。
【0012】次に、油圧クラッチ型式の前輪変速装置1
6について説明する。図3及び図2に示すように、伝動
軸17に連結される伝動軸28と伝動軸15とが同芯状
に配置されており、伝動軸28に固定された第1伝動ギ
ヤ29と伝動軸15との間に、油圧多板式の標準クラッ
チ45が設けられている。ミッションケース8に開口部
33が形成されて、開口部33に伝動ケース34が連結
されており、伝動ケース34に第1迂回伝動軸35が支
持されている。伝動軸15に第3伝動ギヤ30が相対回
転自在に外嵌され、伝動軸15と第3伝動ギヤ30との
間に、油圧多板式の増速クラッチ46が設けられてい
る。第1迂回伝動軸35に固定された第1増速ギヤ31
及び第2増速ギヤ32が、第1伝動ギヤ29及び第2伝
動ギヤ30に咬合している。
【0013】図5に示すように、ポンプ36からの作動
油を標準及び増速クラッチ45,46に給排操作する制
御弁37が備えられており、制御弁37は作動油を標準
クラッチ45に供給して標準クラッチ45を伝動側に操
作し、増速クラッチ46を排油状態として伝動遮断側に
操作する標準位置37A、作動油を増速クラッチ46に
供給して増速クラッチ46を伝動側に操作し、標準クラ
ッチ45を排油状態として伝動遮断側に操作する増速位
置37B、標準及び増速クラッチ45,46を排油状態
として伝動遮断側に操作する中立位置37Nを備えた電
磁操作式に構成されており、バネによって中立位置37
Nに付勢されている。直進位置Aからの前輪19の操向
角度を検出する角度センサー38が備えられており、角
度センサー38の検出値が制御装置39に入力されてい
る。
【0014】以上の構造により、後述するように伝動ケ
ース34に取り付けられた検出スイッチ57にアーム5
6aが接触して、検出スイッチ57のON信号が制御装
置39に入力されている状態において、前輪19の操向
角度が直進位置Aから右及び左の設定角度Bの範囲内で
あると、制御装置39からの操作信号により制御弁37
が標準位置37Aに操作されており、標準クラッチ45
が伝動側に操作され、増速クラッチ46が伝動遮断側に
操作されている。これによって、図2及び図3に示すよ
うに伝動軸15の動力が標準クラッチ45、第1伝動ギ
ヤ29及び伝動軸28,17を介して前輪19に伝達さ
れ、前輪19の周速度と後輪14の周速度とが略等しく
なる標準状態となる。
【0015】次に畦際での旋回時等のように、前輪19
の操向角度が直進位置Aから右及び左の設定角度Bの範
囲を越えると、制御装置39からの操作信号により制御
弁37が標準位置37Aから増速位置37Bに操作され
て、増速クラッチ46が伝動側に操作され、標準クラッ
チ45が伝動遮断側に操作される。これによって、図2
及び図3に示すように伝動軸15の動力が増速クラッチ
46、第2伝動ギヤ30、第1迂回伝動軸35、第1伝
動ギヤ29及び伝動軸28,17を介して前輪19に伝
達され、前輪19の周速度が後輪14の周速度よりも高
速になる増速状態となる。
【0016】図2及び図1の二点鎖線に示す状態は、ミ
ッションケース8の後車軸40に後輪14を取り付けた
車輪走行状態であり、この農用トラクタでは図1の実線
に示すように後車軸40から後輪2を取り外し、後車軸
40に左右一対のクローラ走行装置41を取り付けたク
ローラ走行状態を設定することができるように構成され
ている。クローラ走行装置41は、駆動スプロケット4
2、従動輪43、転輪44、従動輪43及び転輪44を
支持するトラックフレーム47、クローラ48等により
構成されている。
【0017】後車軸40にクローラ走行装置41を取り
付けたクローラ走行状態の場合、機体の下部から後車軸
40の付近にまで延出された支持フレーム(図示せず)
の横軸芯P1周りに、トラックフレーム47の支持ブラ
ケット47aを介して、トラックフレーム47を前後に
揺動自在に支持し、駆動スプロケット42を後車軸40
に直接に取り付ける。このように後車軸40にクローラ
走行装置41を取り付けたクローラ走行状態において、
転輪44の接地位置が後輪14の接地位置と同じになる
ように設定されており、後車軸40に後輪14を取り付
けてもクローラ走行装置41を取り付けても、機体の高
さは一定である。
【0018】図3及び図2に示すように、第1迂回伝動
軸35と同芯状に第2迂回伝動軸49が伝動ケース34
に支持されて、伝動軸15の伝動ギヤ50と第2迂回伝
動軸49の伝動ギヤ51とが咬合しており、第2迂回伝
動軸49のスプライン部に円筒状の連結部材52がスラ
イド自在に外嵌されている。伝動ケース34に固定され
た支持軸54に、デテント機構55aを内装したシフト
フォーク55がスライド自在に外嵌されて、シフトフォ
ーク55が連結部材52に係合している。
【0019】図3及び図4に示すように、伝動ケース3
4に貫通するように操作軸56が支持されており、伝動
ケース34の内側において操作軸56に固定されたアー
ム56aが、シフトフォーク55の基部に係合し、伝動
ケース34の外側においても操作軸56にアーム56b
が固定されている。これにより、伝動ケース34の外側
からアーム56bを上方及び下方に操作することによっ
て、シフトフォーク55をスライド操作し、連結部材5
2をスライド操作することができる。
【0020】以上の構造によって図2及び図1の二点鎖
線に示すように、後車軸40に後輪14を取り付けた車
輪走行状態では、図4の二点鎖線に示すようにアーム5
6bを上方に操作し、シフトフォーク55により連結部
材52を紙面右方にスライド操作して、図2及び図5に
示すように連結部材52を第1迂回伝動軸35から離し
ておき、アーム56bを上方に操作した状態でボルト5
8で固定する。これにより、伝動軸15の動力が前輪変
速装置16の標準及び増速クラッチ45,46を介し
て、伝動軸28に伝達される状態となるのであり、この
状態においてアーム56aが、伝動ケース34に取り付
けられた検出スイッチ57に接触して、検出スイッチ5
7のON信号が制御装置39に入力されている。
【0021】このように検出スイッチ57のON信号が
制御装置39に入力されている状態において、前述のよ
うに前輪19の操向角度が直進位置Aから右及び左の設
定角度Bの範囲内であると、制御装置39により制御弁
37が標準位置37Aに操作されて、標準クラッチ45
が伝動側に操作され、増速クラッチ46が伝動遮断側に
操作されて、前輪19の周速度と後輪14の周速度とが
略等しくなる標準状態で、動力が前輪19に伝達され
る。
【0022】そして、検出スイッチ57のON信号が制
御装置39に入力されている状態において、前輪19の
操向角度が直進位置Aから右及び左の設定角度Bの範囲
を越えると、制御装置39により制御弁37が標準位置
37Aから増速位置37Bに操作されて、増速クラッチ
46が伝動側に操作され、標準クラッチ45が伝動遮断
側に操作されて、前輪19の周速度が後輪14の周速度
よりも高速になる増速状態で、動力が前輪19に伝達さ
れる。
【0023】次に図1の実線に示すように、後車軸40
にクローラ走行装置41を取り付けたクローラ走行状態
では、図3及び図4の実線に示すようにアーム56bを
下方に操作し、シフトフォーク55により連結部材52
を紙面左方にスライド操作して、連結部材52を第1及
び第2迂回伝動軸35,49に亘って連結し、アーム5
6bを下方に操作した状態でボルト58で固定する。こ
れにより、伝動軸15の動力が第2迂回伝動軸49及び
第1迂回伝動軸35を介して、伝動軸28に伝達される
状態となるのであり、この状態においてアーム56aが
検出スイッチ57から離れて、検出スイッチ57のON
信号が制御装置39に入力されていない。
【0024】このように検出スイッチ57のON信号が
制御装置39に入力されていない状態では、どのような
状態になっても制御装置39から制御弁37に操作信号
は発信されることはなく、制御弁37はバネの付勢力に
より中立位置37Nに常に保持されて、前輪変速装置1
6の標準及び増速クラッチ45,46の両方共に伝動遮
断側に操作されている。この場合、図5及び図4の二点
鎖線に示すように、アーム56bを上方に操作しシフト
フォーク55により連結部材52を紙面右方にスライド
操作して、アーム56aが検出スイッチ57に接触して
いる状態でも、断線等の異常により検出スイッチ57の
ON信号が制御装置39に入力されていないと、制御弁
37は中立位置37Nに保持される。
【0025】図1に示すように後輪14の外径よりも、
クローラ走行装置41の駆動スプロケット42の外径の
方が小さなものとなっているので、前輪変速装置16の
標準状態において、前輪19の周速度(後輪14の周速
度)よりも、クローラ走行装置41の周速度(クローラ
48の速度)の方が低いものとなってしまう。この場
合、伝動軸15からの動力が図2及び図3に示す伝動ギ
ヤ50,51で減速されて、第1迂回伝動軸35及び前
輪19に伝達され、前輪19の周速度とクローラ走行装
置41の周速度(クローラ48の速度)とが略等しくな
るように構成されている。
【0026】従って、第1及び第2主変速装置10,1
1、副変速装置12の各変速位置での機体の走行速度を
比較した場合、後車軸40に後輪14を取り付けた車輪
走行状態よりも、後車軸40にクローラ走行装置41を
取り付けたクローラ走行状態の方が、機体の走行速度が
全体的に低いものとなる。
【0027】
【発明の効果】請求項1の特徴によると、前輪変速装置
を備えた農用トラクタにおいて後車軸に後輪を取り付け
た車輪走行状態、及び後車軸にクローラ走行装置を取り
付けたクローラ走行状態の両方を設定できるように構成
した場合、車輪走行状態において前輪変速装置を支障な
く作動させることができるようにしながら、前輪の周速
度と後輪の周速度、及び前輪の周速度とクローラ走行装
置の周速度を略等しいものに設定して、車輪走行状態及
びクローラ走行状態の両方において支障なく走行できる
ようになり、農用トラクタの走行性能を向上させること
ができた。請求項1の特徴によると、車輪走行状態より
もクローラ走行状態の方が、機体の走行速度が全体的に
低いものとなるので、この点においてクローラ走行状態
による特に軟弱な圃場等での走行性能及び牽引力を高め
ると言う面で、さらに有利なものとなった。
【0028】請求項2の特徴によると、請求項1の場合
と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項2の特徴によると、クロー
ラ走行状態において前輪変速装置が、動力が伝達されな
い中立状態に保持されるので、どのような場合でも二重
伝動状態が生じることはなく、二重伝動状態による破損
を未然に防止することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】クローラ走行状態での農用トラクタの全体側面
【図2】車輪走行状態でのミッションケース内の伝動系
を示す概略図
【図3】クローラ走行状態での前輪変速装置付近の縦断
側面図
【図4】クローラ走行状態での伝動ケースの外側の側面
【図5】車輪走行状態での前輪変速装置及び制御弁の操
作系を示す図
【符号の説明】
14 後輪 15 前輪伝動系 16 前輪変速装置 19 前輪 40 後車軸 41 クローラ走行装置 49,51 減速伝動機構 52 切換手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪の周速度と後輪の周速度とが略等し
    くなるように、前輪に動力を伝達する標準状態、及び前
    輪の周速度が後輪の周速度よりも高速になるように、前
    輪に動力を伝達する増速状態に切換操作自在な前輪変速
    装置を、後輪への伝動系から分岐した動力を前輪に伝達
    する前輪伝動系に備えて、 後車軸に後輪を取り付けた車輪走行状態、及び前記後車
    軸にクローラ走行装置を取り付けたクローラ走行状態に
    設定自在に構成すると共に、 後輪への伝動系から分岐した動力を前記前輪変速装置を
    迂回させ、且つ、前輪の周速度と前記クローラ走行装置
    の周速度とが略等しくなるように減速して、前輪に伝達
    可能な減速伝動機構を備え、 後輪への伝動系から分岐した動力を前記前輪変速装置に
    伝達する車輪走行状態、及び後輪への伝動系から分岐し
    た動力を前記減速伝動機構に伝達するクローラ走行状態
    に切換操作自在な切換手段を備えてある農用トラクタ。
  2. 【請求項2】 前記切換手段がクローラ走行状態に切換
    操作されていると、前記前輪変速装置を動力が伝達され
    ない中立状態に保持する中立保持手段を備えてある請求
    項1記載の農用トラクタ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004255964A (ja) * 2003-02-25 2004-09-16 Iseki & Co Ltd 動力車両
CN102991350A (zh) * 2012-12-24 2013-03-27 南宁市武拖机械有限责任公司 单一变速箱前后四轮驱动拖拉机
KR20170120323A (ko) * 2016-04-21 2017-10-31 엘에스엠트론 주식회사 농업용 작업차량의 변속장치
KR20200112044A (ko) * 2019-03-20 2020-10-05 엘에스엠트론 주식회사 농업용 작업차량의 변속장치

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