JPS6313822A - 4輪駆動車のトランスフア−装置 - Google Patents

4輪駆動車のトランスフア−装置

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JPS6313822A
JPS6313822A JP15838086A JP15838086A JPS6313822A JP S6313822 A JPS6313822 A JP S6313822A JP 15838086 A JP15838086 A JP 15838086A JP 15838086 A JP15838086 A JP 15838086A JP S6313822 A JPS6313822 A JP S6313822A
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JP
Japan
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sprocket
input shaft
transfer device
output
shaft
Prior art date
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JP15838086A
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English (en)
Inventor
Osamu Kameda
修 亀田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は4輪駆動車のトランスファー装置、特に車軸間
差動装置と、該差動装置のロック機構と、2輪−4輪駆
動切換機構とを備えたトランスファー装置に関する。
(従来の技術) 近年、悪路での走行性能等に優れた自動車として4輪駆
動車が実用化されているが、この4輪駆動車の駆動方式
には2輪−4輪駆動切換機構を備えた所謂パートタイム
4WD方式と、常時4輪駆動の所謂フルタイム4WD方
式とがある。前者は、良路走行時には2輪駆動で走行す
ることにより、4輪駆動走行による燃費の悪化を回避す
ることができるという長所を有し、また後者は、前車軸
と後車軸との間で差動動作する車軸間差動装置が備えら
れるのが通例で、この差動装置によりコーナリング時の
不快なブレーキング現象が解消されるという長所を有す
る。
そこで、これら両方式の長所を兼備したものとして、例
えば実開昭60−127232号公報に2輪−4輪駆動
切換機構と車軸間差動装置の両者を備えたトランスファ
ー装置が提案されている。
この装置は、第7図に示すように、プラネタリギヤ式副
変速機への出力側に連結された入力軸1と、該入力軸1
の後方に同心状に配置されて後輪に連結された第1出力
軸2と、これらの軸1.2に平行に配置されて前輪に連
結された第2出力軸3とを有すると共に、上記入力軸1
上に、第2出が軸3上の従動スプロケット4との間にチ
ェーン5が巻掛けられた駆動スプロケット6と、入力歯
車7゛aが入力軸1に速結され且つ一方の出力歯車7b
が上記第1出力軸2に連結された傘歯車式の車軸間差動
装置7と、該差動vl@7の使方の出力歯車7Cと上記
駆動スプロケット6との間及び同歯車7Cと入力軸1と
の間を断接する切換機構8とを配置した構成とされてい
る。このトランスファー装置によれば、上記切換機構8
のスライド部材8aを図面上、左側へ移動させて入力軸
1と差vJ表装置の出力歯車7Cとを連結した時には、
該差動装置7が差動動作を阻止されたロック状態とされ
、且つ駆動スプロケット6ないし第2出力軸3側への動
力の伝達が遮断されて、入力軸1からの動力がロック状
態にある差動装置7を介して第1出力軸2側へのみ伝達
されることになる。また、上記スライド部材8aを図面
上、右側の端部まで移動させて差動装置7の出力歯車7
Cと駆動スプロケット6とを連結した時は、該差動a置
7の2つの出力歯車7b 、7cが第1出力軸2及び駆
動スプロケット6に夫々連結されて、入力軸1からの動
力が第1.第2出力軸2,3に差動装置7の差動作用を
介して分配されることになる。更に、スライド部材8a
を中間に位置させて上記入力軸1、駆動スプロケット6
及び差動装置7の出力歯車7Cを連結した時は、差動装
置7がロックされた状態で入力軸1の動力が第1.第2
出力軸2.3に伝達されることになる。このようにして
、このトランスファー装置によれば、2輪(後輪)駆動
状態と、前車軸、後車軸間で差動動作が行われる4輪駆
動状態と、更に車軸間での差vJ動作が阻止された4輪
駆動状態とが選択的に得られることになる。
(発明が解決しようとする問題点) 然るに、第7図に示す従来のトランスファー装置におい
ては、入力軸1上に配置された駆動スプロケット6、差
動装置7及び切換機構8のうち、駆動スプロケット6が
中央に配置されていることに起因して次のような不都合
が生じるのである。
つまり、これら3つのトランスファー構成要素でなる一
連の伝動系は入力軸1の前端部に配置された第1ベアリ
ング9と差動装置7の後方において第1出力軸2上に配
置された第2ベアリング10とで両端部を支持されるの
であるが、上記のような配置の場合、この伝動系の中央
に駆動スプロケット6が位置するため、該スプロケット
6を介して第2出力軸3との間のチェーン5の張力に起
因づる曲げモーメントが該伝動系の中央部に作用するこ
とになる。そのため、該伝動系ないし入力軸1の撓み量
が大きくなってベアリング9,10に作用する負荷が増
大し、これらベアリング9.10の耐久性に問題が生じ
るのである。
また、この種のトランスファー装置においては、第2出
力軸3が入力軸1及び第1出力軸2の下方に配置されて
、該軸3上の従動スプロケット4(具体的にはチェーン
ケースの下端部)が最もr方に位置すると共に、上記各
軸1.2.3が車体面復方向に配置される場合には、こ
れらの軸の軸線が後下りとなるように傾斜状に配置され
るのが通例であるが、上記のような入力@1上の配置に
よれば、該軸1上の駆動スプロケット6に対応位置する
第2出力軸3上の従動スプロケット4が比較的後方に位
置することになって、最も下方に位置する該スプロケッ
ト4の下端位置くチェーンケース下端部の位置)が更に
低くなる。その結果、当該トランスファー装置を自動車
に搭載した時の最低地上^が低くなって悪路走行時等に
路面との接触のおそれが生じ、またこれを回避するため
には、該トランスファー装置を含むパワープラントの全
体を高位置に配置せざるを得ないことになって、車室空
間が狭くなったり当該自動車の重心が高くなる等の不具
合が生じるのである。
本発明は、車軸間差動装置と、2輪−4輪駆動切換機構
(及び差動装置ロック機構)とを有する4輪駆動車のト
ランスファー装置における上記のような問題に対処する
もので、入力軸上に配置される各トランスファー構成要
素の配置に改良を加えることにより、これらの要素を支
持するベアリングの負荷を軽減し、また当該トランスフ
ァー装置の車載時に、パワープラントの全体を高くする
ことなく所要の最低地上高が確保されるようにすること
を目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 即ち、本発明は、変速機の出力軸に連結されて車体前後
方向に延びる入力軸と、該入力軸と同方向に延び且つ互
いに離間配置されて、いずれか一方が前輪に、他方が後
輪に夫々連結される第1゜第2出り軸とを有すると共に
、これら各軸の軸線が後下りに傾斜配置される4輪駆動
車のトランスファー装置において、上記入力軸上に、入
力部材と第1.第2出力部材とを有し且つ第1出力部材
が上記第1出力軸に連結された車軸間差動装置と、上記
第2出力軸にチェーンを介して動力を伝達するスプロケ
ットと、上記車軸間差動装置における入力部材と第1.
第2出力部材のうちの少なくとも2つの部材間を断接す
る第1切換機構と、上記スプロケットと車軸間差動装置
の第2出力部材との間を断接する第2切換機構とを配設
する。そして、上記スプロケットが入力軸の前端部を支
持するベアリングに最も近接するように、該スプロケッ
トを入力軸上における第1.第2切換機構及び車軸間差
動装置より前方の位置に配設したことを特徴とする。
(作   用) 上記の構成によれば、第2切換機構により車軸間差動装
置の第2出力部材とスプロケットとを接続した時に、入
力軸からの動力が上記車軸間差動装置の第1出力部材か
ら第1出力軸へ、また第2出力部材から上記スプロケッ
ト及びチェーンを介して第2出力軸へ夫々分配されるこ
とになる。そして、この場合において第1切換機構によ
り車軸間差動装置の各部材間が非結合状態とされておれ
ば、該装置の差動作用を介して上記第1.第2出力軸に
動力が分配されて、前後の車軸間で差動動作が行われる
4輪駆動状態となり、また第1切換機構により車軸間差
動装置の少なくとも2つの部材間が連結されれば、該装
置がロック状態とされて、前後の車軸間で差動動作が行
われない4輪駆動状態となる。一方、上記第2切換機構
により車軸間差動装置の第2出力部材とスプロケットと
の連結が遮断されれば、該スプロケットから第2出力軸
側への動力の伝達が断たれて、第1出力軸のみが駆動さ
れる2輪駆動状態となる。尚、この場合は、上記車軸間
差動装置は常にロック状態となる。
そして、特にこの発明に係るトランスファー装置におい
ては、上記スプロケットが入力軸上における該軸の前端
部を支持するベアリングに最も近接した位置に配置され
ていることにより、上記チェーンを介して入力軸に作用
する曲げモーメントないし該軸の撓み量が少なくなり、
これに伴って上記ベアリングに作用する負荷が軽減され
ることになる。また、上記スプロケットに対応して第2
出力軸上の従動側スプロケットも前方に位置することに
なるが、その場合に第2出力軸は後下りに傾斜している
ので、前方に位置することに伴って該スプロケットの位
置(チェーンケース下端部の位置)が高くなり、従って
このトランスファー装置を自動車に搭載した場合の最低
地上高が高くなり或いはエンジン及び変速様を含むパワ
ープラント全体の配置を低くすることが可能となる。
(実  施  例)。
位置、本発明の実施例について説明する。
第1図に示すように、本実施例においては、車体前後方
向に配置された主変速l1120の後方に副変速130
が配置され、且つその後方にトランスファー装置40が
配置されている。
先ず、上記副変速機30の構造を説明すると、該副変速
機30は、サンギヤ32と、該ギヤ32に噛合された複
数のビニオン33と、該ビニオン33をビニオンシトフ
ト34を介して支持するキャリヤ35と、ビニオン33
に噛合されたリングギr36とでなるブラネタリギX7
装置31で構成され、上記サンギヤ32が主変速120
の出力軸21に同心状に連結され、また上記ギヤリヤ3
5がトランスファー装置4oの入力軸711に同心状に
連結されている。更に、上記リングギヤ36の外周面に
はスプライン36aが形成されて、内周面にスプライン
37aを有するスライドスリーブ37が前後にスライド
可能に嵌合されていると共に、上記キャリヤ35の外周
面には、スライドスリーブ37が前方にスライドされた
時にそのスプライン37aに噛合うスプライン35aが
形成されている。また、上記リングギヤ36の後方には
、トランスファー装置40の前部ケース40aに固着さ
れた固定部材38が配置され、その外周面に上記スライ
ドスリーブ37が後方にスライドされた時にそのスプラ
イン37aに噛合うスプライン38aが形成されている
。そして、スライドスリーブ37が図示の中間位置にあ
る時は、プラネタリギヤ装置31がフリーな状態となっ
て、サンギヤ32とキャリヤ35との間、即ち主変速機
20の出力軸21とトランスファー装置40の入力軸4
1との間の動力伝達が遮断されるニュートラル状態とな
り、またスライドスリーブ37が前方にスライドされて
キi?リヤ35とリングギヤ36とが結合された時には
、プラネタリギヤ装置31の全体が一体回転することに
なって、上記出力軸21と入力軸41とが直結される。
更に、スライドスリーブ37が後方にスライドされて、
リングギヤ36が固定部材38に結合されると、該リン
グギ1736が固定されることによりプラネタリギヤ装
置31が減速歯車列を構成することになり、ザンギ1=
32即ち主変速[20の出力軸21の回転が減速されて
、キャリヤ35即ちトランスファー装置40の入力軸4
1に伝達されることになる。
次に、本発明に係るトランスファー装置40について説
明すると、該装置40は、上記入力軸41と、その後方
に同心状に配置された第1出力軸42と、入力軸41の
下方に該軸41と平行に配置された第2出力軸43とを
有する。ここで、上記入力軸41は、前部を該トランス
ファー装置40の前部ケース40aに第1ベアリング4
4を介して回転自在に支持され、また第1出力軸42は
後部ケース40bに第2.第3ベアリング45゜46介
して回転自在に支持され、更に第2出力軸43は上記前
部ケース40a及び後部ケース40bの下方への突出部
(チェーンケース部)40′内に配置されて、両ケース
40a 、40bに第4゜第5ベアリング47.48を
介して回転自在に支持されている。また、第1出力軸4
2の後部ケース40bから後方に突出する端部には、第
4図に示すように差動装置aを介して左右の接輪すに至
るプロペラシャフトCが連結されるフランジ継手49が
固着され、同様に第2出力軸43の前部ケース40aか
ら前方に突出する端部には、同じく差動装置dを介して
左右の前輪eに至るプロペラシャフトfが連結されるフ
ランジ継手50が固着されている。
一方、上記入力軸41の後端部にはプラネタリギヤでな
る車軸開蓋vJ装置51が配設されている。
この作動装M51は、入力軸41にスプライン嵌合され
たキャリヤ52と、該キャリヤ52の前方に延びるボス
部52a上に遊嵌合されたサンギヤ53と、上記キャリ
ヤ52にとニオンシャフト54を介して回転自在に支持
され且つサンギヤ53に噛合された複数のビニオン55
と、該ビニオン55に噛合されたリングギヤ56とで構
成されている。そして、このリングギヤ56が上記第1
出力軸42の前端部に設けられたフランジ部42aに結
合されている。
また、入力軸41の前部における上記第1ベアリング4
4の直後方には、軸受スリーブ57を介してスプロケッ
ト58がM嵌合されており、該スプロケット58と上記
第2出力軸43に一体形成された従動スプロケット43
aとの間にヂエーン59が巻掛けられている。
そして、入力軸41上における上記スプロケット58と
車軸間差動装置51との間にはデフロック機能と2輪−
4輪駆動切換機能とを有する切換機構61が介設されて
いる。この切換機構61は、車軸開蓋動装@51におけ
るサンギヤ53の前方へ延びるボス部53aにスプライ
ン嵌合され且つ外周面にスプライン62aが形成された
クラッチハブ62と、その模方に配置されて車軸間差動
装置51のリングギヤ56に結合され且つ外周面にクラ
ッチハブ62のスプライン62aと同一のスプライン6
3aが形成されたロック部材63と、クラッチハブ62
の直前方に位置するように上記スプロケット58から侵
方に延長され且つ外周面に上記スプライン62aと同一
のスプライン64aが形成されたスプロケット延長部6
4と、内周面に上記各スプライン62a 、63a 、
64aに噛合うスプライン65aが形成されて、これら
のスプラインに前後スライド可能に嵌合されたスライド
スリーブ65とを有する。そして、該スライドスリーブ
65が図示のようにクラッチハブ62とロック部材63
とに跨って嵌合される後端位置にある時は、該スリーブ
65を介して車軸間差動装置51のサンギヤ53とリン
グギヤ56とが連結され、また第2図に示すようにスラ
イドスリーブ65が中間位置まで前方へスライドされて
、上記クラッチハブ62とロック部材63とスプロケッ
ト延長部64の3者に跨って嵌合された時には、上記サ
ンギヤ53とリングギヤ56とが結合されると同時に、
これらとスプロケット58とが連結され、更に第3図に
示すようにスライドスリーブ65が前端位置までスライ
ドされて、クラッチハブ62とスプロケット延長部64
にのみ跨って嵌合された時には、車軸開蓋動装@51の
サンギA753とスブケット58とが連結される一方、
該差動装置51におけるサンギヤ53とリングギヤ56
との結合が解除されるようになっている。ここで、第1
図に示すように、上記クラッチハブ62とスプロケット
延長部64との間には、スライドスリーブ65の前方へ
のスライド時にキー66を介して延長部64の円錐面部
64bに押付けられることにより、該延長部64とクラ
ッチハブ62との回転を同期させるシンクロナイザリン
グ67が介設されている。
尚、第1図中、68.69は第1出力軸42の回転によ
りスピードメータを駆動するビニオンとウオームである
次に、このトランスファー装@40の動作を説明すると
、先ず、第1図に示すように切換機構61におけるスラ
イドスリーブ65が後端位置にある時には、車軸開蓋動
装@51におけるサンギヤ53とリングギヤ56とが結
合されることにより、該差動装置51がロックされると
共に、該装置51とスプロケット58との結合が解除さ
れる。そのため、主変速8!20の出力軸21から副変
速橙30を介して入力軸41に伝達される動力は、該入
力軸41からロック状態にあって全体が一体回転する車
軸間差動装置51を介して第1出力軸42へのみ伝達さ
れることになる。これにより、後輪のみが駆動される2
輪駆動状態が得られることになる。
また、第2図に示すように、上記スライドスリーブ65
が中間位置にある時は、車軸間差動装置51のサンギヤ
53とリングギヤ56とが結合されて該装置51が上記
の場合と同様にロック状態とされると共に、該装置51
とスプロケット58とが連結される。従って、この場合
は、入力軸41からの動力はロック状態にある車軸間差
動装置51を介して第1出力軸42に伝達されると同時
に、該装置51、スプロケット58及びチェーン59を
介して第2出力軸43にも伝達され、これにより前車軸
と後車軸間の差動動作が阻止された所謂デフロック状態
での4輪駆動状態が得られる。
更に、第3図に示すように、スライドスリーブ65が前
端位置までスライドされた時には、車軸開蓋IJ装置5
1のサンギヤ53とスプロケット58とが連結される一
方、該差動装置51においてはサンギヤ53とリングギ
ヤ56との結合が解除されて、差動動作が可能な状態と
なる。そのため、入力軸41からの動力は、車軸間差動
装置51のキャリヤ52から一方の出力部材であるリン
グギヤ56を介して第1出力軸42に伝達されると同時
に、上記キャリヤ52から他方の出力部材であるサンギ
ヤ53及びこれに連結されたスプロケット58ないしチ
ェーン59を介して第2出力軸43に伝達される。これ
により、動力が前車軸と後車軸とに夫々の駆動抵抗に応
じて分配されて、差動動作が行われる4輪駆動状態が得
られることになる。
然して、このトランスファー装置40においては、上記
入力軸41上に配置された車軸間差動装置51、スプロ
ケット58及び切換鍬構61のうち、スプロケット58
が最も前方に配置されて、該入力軸41の前部を支持す
る第1ベアリング44の直後方に近接配置されている。
従って、このスプロケット58にチェーン59の張力に
よる第2出力軸43側への力が作用した時に、この力が
入力軸41における上記第1ベアリング44による支持
部の極く近傍に作用することになる。そのため、この力
が入力軸の中央部に作用する場合に比較して、該入力軸
41に作用する曲げモーメントないしこれに起因する該
入力t!J41の撓み位が少なくなり、これにより上記
第1ベアリング44に作用する負荷が軽減されることに
なる。
また、このトランスファー装置40は、エンジンに主変
速′es20及び副変速癲30を介して連結された状態
で自動車に搭載される場合に、第4図に示すように軸線
が後事りに傾斜するように配置される。一方、このトラ
ンスファー装置40においては、上記のように入力軸4
1上のスプロケット58が該軸41の前部に配置されて
いることに伴って、第2出力軸43上のスプロケット4
3aを収納するチェーンケース40′の下端部40″も
前方に位置することになる。従って、上記のように該ト
ランスファー装置40を傾斜配置した時に、鎖線で示す
入力軸上のスプロケットないしチェーンケースが入力軸
の中央部に設けられている場合に比較して、最も下方に
位置するチェーンケース下端部40″の位置が寸法Xだ
け高くなる。
その場合に、このチェーンケース下端部40″は車載時
に全ての車載装置の中で最も低所に位置する箇所である
ため、上記寸法×だけ当該自動車の最低地上高が高くな
り、また最低地上高を特に高くする必要がない場合には
、エンジンから該トランスファー9i2ffi40に至
る一連のパワープラントの配設位置を低くすることが可
能となる。
尚、車軸間差動装置51としてはプラネタリギヤ式のも
のに代えて、傘歯車式のものを採用してもよいが、上記
実施例で用いたプラネタリギヤ式の方が傘歯車式よりも
軸方向寸法を短縮できるメリットがある。
また、この実施例では、第5図(1)に骨子を示すよう
に、プラネタリギヤ代車軸間差動装置51におけるキャ
リヤ52を入力部材とし、且つリングギヤ56及びサン
ギヤ53を出力部材とする構成において、上記サンギヤ
53とリングギヤ56とを切換機構61のスライドスリ
ーブ65で結合することにより該差動装置51をロック
するようにしたが、同図(2)に示すようにキャリヤ5
2とサンギヤ53とを結合することにより、或いは同図
(3)に示すようにキャリヤ52とリングギヤ56とを
結合することにより、当該差同装@51をロックするよ
うにしてもよい。また、車軸開蓋同装置51におけるキ
ャリヤ52、サンギヤ53及びリングギヤ56のうちの
いずれか2つを結合し、或いは該装置51の一方の出力
部材〈サンギヤ53)とスプロケット58とを断接する
手段としては、上記実施例に示す切換機構61のように
スプラインを用いた噛合いクラッチに限らず、湿式クラ
ッチを用いることもできる。つまり、第6図(1)〜(
3)に示すように、車軸開蓋同装置51のロック用とし
て、υンギr53どリングギヤ56との間、サンギヤ5
3とキャリヤ52との間、及びキャリヤ52とリングギ
ヤ56との間に夫々第1の湿式クラッチ611を用い、
且つ2輪−4輪駆動切換用として、差向装置51のサン
ギヤ53とスプロケット58とを断接する第2の湿式ク
ラッチ612を用いることができるのである。このよう
に切換機構として湿式クラッチを用いた場合は、結合す
べき部材間に相対速度がある場合にもこれらの部材を直
ちに結合することができて、切換動作の応容性が向上さ
れるという利点がある。
(発明の効果) 以上のように本発明によれば、車軸開蓋同装置と、2輪
−4輪駆動切換磯構及び上記差向装置のロック機構とを
備えた4輪駆動車のトランスファー装置において、入力
軸上に配置される上記車軸開蓋同装置、切換i構、及び
該入力軸に離問配胃された出力軸にチェーンを介して動
力を伝達するスプロケットのうち、該スプロケットを最
も前方に配置して入力軸の前端部を支持するベアリング
に近接させるようにしたから、該入力軸に作用する曲げ
モーメントないし該軸の撓み昔が減少して上記ベアリン
グに作用する負荷が軽減されることになり、これにより
該ベアリングの耐久性が向上され或いは該ベアリングを
小型化することが可能となる。また、当該トランスファ
ー装置の最も下方に位置するチェーンケースの下端部が
前方に位置することになって、該トランスファー装置が
車載時に後事りに傾斜配置される場合に上記チェーンケ
ース下端部の位置が高くなり、これにより当該自動車の
最低地上高が高くなって路面との接触が防止され、或い
は該トラスファー装置を含むパワープラント全体の配置
を低くすることができて、車室内スペースが拡大され、
また重心が低くなって走行安定性が向上されることにな
る。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図は本発明の実施例を示すもので、第1図はト
ランスファー装置の全体縦断側面図、第2.3図は該装
置における切換機構の各作動状態を夫々示す要部拡大縦
断側面図、第4図は該装置の車載状態を示す概略側面図
である。第5図(1)は上記実施例の構成を示す骨子図
、第5図(21,(3)及び第6図(1)〜(3)は夫
々他の実施例の構成を示す骨子図である。また、第7図
は従来例を示す骨子図である。 20.30・・・変速機(20・・・主変速機、30・
・・副変速11)、40・・・トランスファー装置、4
1・・・入力軸、42.43・・・第1.第2出力軸、
51・・・車軸間差動装置、52・・・入力部材(キャ
リヤ)、53.56・・・第1.第2出力部材(サンギ
ヤ、リングギヤ)、58・・・スプロケット、59・・
・チェーン、61・・・第1.第2切換機構。 第7v!J

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)車体前後方向に延びる変速機の出力軸に連結され
    た入力軸と、互いに離間配置されて、いずれか一方が前
    輪に、他方が後輪に夫々連結された第1、第2出力軸と
    を有すると共に、これら各軸の軸線が後下りに傾斜配置
    される4輪駆動車のトランスファー装置であって、上記
    入力軸上に、入力部材と第1、第2出力部材とを有し且
    つ第1出力部材が上記第1出力軸に連結された車軸間差
    動装置と、上記第2出力軸にチェーンを介して動力を伝
    達するスプロケットと、上記車軸間差動装置における入
    力部材及び第1、第2出力部材のうちの少なくとも2つ
    の部材間を断接する第1切換機構と、上記スプロケット
    と車軸間差動装置の第2出力部材との間を断接する第2
    切換機構とが配設され、且つ上記スプロケットが入力軸
    の前端部を支持するベアリングに最も近接されるように
    該入力軸上における車軸間差動装置及び第1、第2切換
    機構より前方の位置に配置されていることを特徴とする
    4輪駆動車のトランスファー装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4890509A (en) * 1987-05-27 1990-01-02 Nissan Motor Company, Ltd. Transfer unit for four wheel drive automotive vehicle drive train
US5117937A (en) * 1990-05-18 1992-06-02 Nissan Motor Co., Ltd. Transfer device for four wheel drive motor vehicle

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US4890509A (en) * 1987-05-27 1990-01-02 Nissan Motor Company, Ltd. Transfer unit for four wheel drive automotive vehicle drive train
US5117937A (en) * 1990-05-18 1992-06-02 Nissan Motor Co., Ltd. Transfer device for four wheel drive motor vehicle

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