JPH0341943Y2 - - Google Patents

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JPH0341943Y2
JPH0341943Y2 JP1984145420U JP14542084U JPH0341943Y2 JP H0341943 Y2 JPH0341943 Y2 JP H0341943Y2 JP 1984145420 U JP1984145420 U JP 1984145420U JP 14542084 U JP14542084 U JP 14542084U JP H0341943 Y2 JPH0341943 Y2 JP H0341943Y2
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shaft
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Description

【考案の詳細な説明】 A 考案の目的 (1) 産業上の利用分野 本考案は四輪駆動車両における後輪駆動用ドラ
イブ軸の支持装置に関する。
(2) 従来の技術 従来、エンジンによりクラツチ、変速機及び差
動装置を介して前輪を駆動できるようにすると共
に、前記変速機に連動するトランスフアーを介し
て後輪を駆動できるようにした四輪駆動車両は、
例えば実開昭55−83119号公報に開示されるよう
に公知である。
(3) 考案が解決しようとする課題 従来の四輪駆動車両において後輪を駆動するド
ライブ軸は、その軸の外周部を全周に亘つて囲繞
するトランスフアーケースに単独で支持されてい
るので、該トランスフアーケース自身に該ドライ
ブ軸を支持させるに足る高い剛性を保有させる必
要があり、そのためトランスフアーケースの重量
増及びコスト高を招くという問題があつた。
本考案は、かかる従来の問題点に鑑み提案され
たもので、その問題点を簡単な構造により解決で
きるようにした、四輪駆動車両における後輪駆動
用ドライブ軸の支持装置を提供することを目的と
する。
B 考案の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案は、エンジン
のクランク軸をクラツチを介して変速機の入力軸
に接続し、さらにその変速機の出力軸を前輪駆動
用差動装置および該差動装置の歯車箱を介してト
ランスフアーの、後輪駆動用ドライブ軸に連なる
トランスフアー軸に連動させ、前記クラツチのク
ラツチケースの後部に前記トランスフアーのトラ
ンスフアーケースを着脱可能に接合した、四輪駆
動装置において、前記クラツチケース後部とトラ
ンスフアーケースとで分担して前記後輪駆動用ド
ライブ軸が回転自在に支持されるよう、そのドラ
イブ軸の外周部を該クラツチケース後部とトラン
スフアーケースとの接合面間に挟持したことを特
徴とする。
(2) 作用 上記構成によれば、後輪駆動用ドライブ軸はク
ラツチケースとトランスフアーケースの両者で分
担支持され、それら両ケースはドライブ軸を支持
するに必要十分な剛性を確保する。
(3) 実施例 次に本考案装置を自動車に実施した場合の実施
例について説明する。
先ず第1図を参照してパートタイム式四輪駆動
装置の概略を説明すると、エンジンEは自動車の
車体前部に横置き、すなわちそのクランク軸1が
車両の進行方向と直交して配置される。エンジン
Eの一側には、クラツチ2、変速機3、前輪駆動
用差動装置4およびトランスフアー5よりなる伝
動系が配設される。エンジンEの駆動力は、クラ
ツチ2および変速機3を介して前記差動装置4に
伝達される。この差動装置4からの駆動力は駆動
軸6,7、等速ジヨイント8,9、伝動軸10,
11および等速ジヨイント12,13を介して
左、右前車輪14,15に伝達され、また別にエ
ンジンEの駆動力は、変速機3およびトランスフ
アー5を介してドライブ軸16に選択的に伝達さ
れ、さらに該ドライブ軸16よりユニバーサルジ
ヨイント17、プロペラ軸18、ユニバーサルジ
ヨイント19を介して後輪駆動用差動装置20に
伝達され、そこより駆動軸21,22、等速ジヨ
イント23,24、伝動軸25,26、および等
速ジヨイント27,28を介して左、右後輪2
9,30に伝達される。
伝動装置の詳細を示す第2図において、前記エ
ンジンEのクランクケース31の一側にクラツチ
ケース32が一体に接続され、さらに該クラツチ
ケース32の外側にミツシヨンケース33が一体
に接続されている。
クランクケース31内には、エンジンEのクラ
ンク軸1が回転自在に横架され、前記クラツチケ
ース32内には、従来公知の発進用クラツチ2が
収容され、さらにミツシヨンケース33内には、
前記変速機3を構成する主変速機36と副変速機
37とが収容されている。主変速機36はクラン
ク軸1と同一軸線の入力軸38と、その入力軸3
8と平行な出力軸39とを備え、それらの軸3
8,39間に1〜5速およびリバース用の歯車列
が設けられ、これらの歯車列のうちの選択された
歯車列を介して入力軸38から出力軸39に伝達
された駆動力は、出力軸39の、エンジンE寄り
の端部に設けられた出力歯車40から出力され
る。
また前記副変速機37は前記入力軸38と連動
する減速歯車群よりなり、入力軸38の駆動力
は、この減速歯車群および出力軸39に固着の減
速歯車41を介して第1速以下の低速に減速さ
れ、出力軸39に伝達される。
前記出力歯車40は、大径の減速リング歯車4
2に噛合され、この減速リング歯車42には、こ
れよりも小径の駆動歯車43が並設されこれらの
歯車42,43は、共に前輪駆動用差動装置4の
歯車箱44に固着され、この歯車箱44は、クラ
ツチケース32およびミツシヨンケース33の後
部に回転自在に支持されている。
前記差動装置4は、前記クラツチケース32と
ミツシヨンケース33の後部とで形成される空間
内に収容される。差動装置4の歯車箱44には、
左、右一対の前記駆動軸6,7が同一軸上に対向
配置され、両軸6,7間で、それらと直交する支
軸45が歯車箱44に固定され、この支軸45の
両端に傘歯車46,47が固定される。また左、
右の駆動軸6,7は歯車箱44を回転自在に貫通
しており、それらの内端には、前記傘歯車46,
47に噛合する傘歯車48,49がそれぞれ固定
される。
クラツチケース32およびミツシヨンケース3
3の後部は後方に延びており、第3図に示すよう
にクラツチケース32の開放外側面にはトランス
フアーケース50が複数本の結合ボルト51を以
て一体的に接合される。クラツチケース32およ
びミツシヨンケース33の後部とトランスフアー
ケース50とによつて形成されるトランスフアー
チヤンバ52内には、前記一対の駆動軸6,7と
平行なトランスフアー軸53が収容され、前記ケ
ース31,32および50によつて回転自在に支
承され、この軸53のミツシヨンケース33寄り
の端部に、前記駆動歯車43と常時噛合される被
動歯車54が回転自在に支承される。前記トラン
スフアー軸53と被動歯車54間には、それら間
で動力伝達の接断を行う歯車クラツチ機構55が
設けられる。この歯車クラツチ機構55は、前記
被動歯車54の一側に一体に設けられる歯車56
と、トランスフアー軸53にスプライン係合され
るカラー57の一端に形成される歯車58と、該
歯車58上にスライド可能に常時噛合され、前記
歯車56と係脱可能なスリーブ59とより構成さ
れ、前記スリーブ59の外周にヨーク60が係合
され、このヨーク60には、クラツチケース32
に揺動自在に軸支61される切替レバー62の先
端が連結される。第1図において切替レバー62
が右側に揺動されれば、ヨーク60を介してスリ
ーブ59が右に摺動されて、該スリーブ59は、
前記歯車58,56間に跨つて噛合され、被動歯
車54の回転はトランスフアー軸53に伝達され
る。
トランスフアー軸53の、トランスフアーケー
ス50側端部には駆動傘歯車63が固着され、こ
の歯車63には、左、右の後輪29,30を駆動
するための前記ドライブ軸16と一体の被動傘歯
車64が噛合される。前記ドライブ軸16は、ク
ラツチケース32とトランスフアーケース50内
において、前記トランスフアー軸53と略直交し
て配置され、前記クラツチケース32とトランス
フアーケース50の後部との接合面間に挟持した
軸受筒66に回転自在に支承される。
而して前記ドライブ軸16は、クラツチケース
32とトランスフアーケース50の両者に分担し
て支持されることによりその支持部は十分な剛性
を保有する。
次に本考案の実施例の作用について説明する。
エンジンEの駆動力は、クランク軸1から発進
用クラツチ2を介して変速機3の入力軸38に伝
達され、主変速機36のいずれかの変速段あるい
は副変速機37を介して出力軸39に伝達され
る。出力軸39からの駆動力は出力歯車40から
減速リング歯車42に伝達され、左、右前輪駆動
用差動装置4を介して左、右駆動軸6,7に伝達
され、前述のように左、右前車輪14,15を駆
動する。また減速リング歯車42の駆動力は駆動
歯車43、歯車箱44、および被動歯車54を介
して前記歯車クラツチ機構55に伝達され、さら
に該クラツチ機構55の接操作でトランスフアー
軸53、駆動および被動傘歯車63,64を介し
てドライブ軸16に伝達され、これより前述のよ
うに左、右後輪29,30を駆動する。
以上の実施例では、本考案をパートタイム式の
ものに適用したが、常時全輪駆動式のものにも実
施できる。
C 考案の効果 以上のように本考案によれば、エンジンのクラ
ンク軸をクラツチを介して変速機の入力軸に接続
し、さらにその変速機の出力軸を前輪駆動用差動
装置および該差動装置の歯車箱を介してトランス
フアーの、後輪駆動用ドライブ軸に連なるトラン
スフアー軸に連動させ、前記クラツチのクラツチ
ケースの後部に前記トランスフアーのトランスフ
アーケースを着脱可能に接合した、四輪駆動装置
において、前記クラツチケース後部とトランスフ
アーケースとで分担して前記後輪駆動用ドライブ
軸が回転自在に支持されるよう、そのドライブ軸
の外周部を該クラツチケース後部とトランスフア
ーケースとの接合面間に挟持したので、前記クラ
ツチケースとトランスフアーケースとでドライブ
軸の支持に必要充分な剛性を確保することがで
き、従つて従来のようにトランスフアーケースの
みでドライブ軸を直接支持していたものに比べ
て、トランスフアーケース自体の荷重負担が大幅
に軽減され、トランスフアーケースの小型軽量化
および構造簡素化に大いに寄与し得る。しかもク
ラツチケースがドライブ軸に対する支持部材を兼
ねるから、それだけ構造簡単でコストダウンに寄
与し得る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
は本考案装置を備えた四輪駆動装置の全体の伝動
系の概略図、第2図は前記駆動装置の要部の横断
平面図、第3図は後輪駆動用ドライブ軸の支持部
の斜視図である。 E……エンジン、1……クランク軸、2……ク
ラツチ、3……変速機、4……差動装置(前輪駆
動用)、5……トランスフアー、16……ドライ
ブ軸、32……クラツチケース、38,39……
入、出力軸、44……歯車箱、50……トランス
フアーケース、53……トランスフアー軸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジンEのクランク軸1をクラツチ2を介し
    て変速機3の入力軸38に接続し、さらにその変
    速機3の出力軸39を前輪駆動用差動装置4およ
    び該差動装置4の歯車箱44を介してトランスフ
    アー5の、後輪駆動用ドライブ軸16に連なるト
    ランスフアー軸53に連動させ、前記クラツチ2
    のクラツチケース32後部に前記トランスフアー
    5のトランスフアーケース50を着脱可能に接合
    した、四輪駆動車両において、前記クラツチケー
    ス32後部とトランスフアーケース50とで分担
    して前記後輪駆動用ドライブ軸16が回転自在に
    支持されるよう、そのドライブ軸16の外周部を
    該クラツチケース32後部とトランスフアーケー
    ス50との接合面間に挟持したことを特徴とす
    る、四輪駆動車両における後輪駆動用ドライブ軸
    の支持装置。
JP1984145420U 1984-09-26 1984-09-26 Expired JPH0341943Y2 (ja)

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JPS6159438U JPS6159438U (ja) 1986-04-22
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5777230A (en) * 1980-10-31 1982-05-14 Fuji Heavy Ind Ltd Changing system for four wheel drive automobile
JPS5981229A (ja) * 1982-10-30 1984-05-10 Mazda Motor Corp 4輪駆動車

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5777230A (en) * 1980-10-31 1982-05-14 Fuji Heavy Ind Ltd Changing system for four wheel drive automobile
JPS5981229A (ja) * 1982-10-30 1984-05-10 Mazda Motor Corp 4輪駆動車

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JPS6159438U (ja) 1986-04-22

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