JP3447423B2 - 四輪駆動型作業車 - Google Patents

四輪駆動型作業車

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JP3447423B2
JP3447423B2 JP10720695A JP10720695A JP3447423B2 JP 3447423 B2 JP3447423 B2 JP 3447423B2 JP 10720695 A JP10720695 A JP 10720695A JP 10720695 A JP10720695 A JP 10720695A JP 3447423 B2 JP3447423 B2 JP 3447423B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前輪と後輪とが略同じ
速度で駆動される標準状態及び前輪が後輪よりも高速で
駆動される増速状態に、シフト部材のスライド操作によ
って切換操作自在な機械操作式の前輪変速装置を備え、
前輪を右又は左に操向操作しての旋回時に、前輪変速装
置が標準状態から増速状態に切換操作されるように構成
した四輪駆動型作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】前述のような前輪変速装置を備えた四輪
駆動型作業車の一例が、特開平4−59435号公報に
開示されている。この四輪駆動型作業車では、前輪を操
向操作するピットマンアーム(前記公報の第4図中の2
8)に、カムプレート(前記公報の第4図中の31)を
固定し、揺動アーム(前記公報の第4図中の33)のピ
ン(前記公報の第4図中の34)を、カムプレートのカ
ム溝(前記公報の第4図中の30)に挿入しており、前
輪変速装置の操作部材(前記公報の第6図中の42)と
揺動アームとを、連係ロッド(前記公報の第3,4,6
図中の35)により連結している。
【0003】これによって、ピットマンアームを直進位
置を挟んで右及び左の設定角度内に操作していると、カ
ムプレートのカム溝の作用により揺動アームは揺動操作
されず、前輪変速装置は標準状態に維持されている。次
に、ピットマンアームを右及び左の設定角度以上に操作
して機体の旋回操作を行うと、カムプレートのカム溝の
作用により揺動アームが揺動操作され、連係ロッドがカ
ムプレート側に引き操作されて、前輪変速装置が標準状
態から増速状態に切換操作される。以上のように、カム
プレート及び揺動アーム等によって前輪と前輪変速装置
とを連係するのは、前輪の操向範囲に比べて前輪変速装
置におけるシフト部材のスライド範囲が小さいからであ
り、前輪の操向範囲と前輪変速装置におけるシフト部材
のスライド範囲との差を吸収する為である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の構成では前輪と
前輪変速装置とを連係する為に、カムプレートや揺動ア
ーム等の多くの部材を備えているので、連係構造の簡素
化と言う面で改善の余地がある。本発明は、シフト部材
のスライド操作により標準状態及び増速状態に切換操作
自在な機械操作式の前輪変速装置を備えた四輪駆動型作
業車において、前輪と前輪変速装置との連係構造の簡素
化を図ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うな四輪駆動型作業車において、次のように構成するこ
とにある。 〔1〕 前輪と後輪とが略同じ速度で駆動される標準状
態及び前輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態に、
シフト部材のスライド操作によって切換操作自在な前輪
変速装置を備えて、前輪変速装置を前輪の後側に配置
し、前輪変速装置のシフト部材をスライド操作する操作
部材を、前輪変速装置を覆うケースから横外方に突出さ
せ、操作部材の変位操作で前輪変速装置のシフト部材が
スライド操作されるように構成すると共に、左右に操向
操作される前記前輪の操向操作に連動して変位する変位
部材と、操向操作に伴う変位部材の動きを前記操作部材
に伝える連係機構とを備えて、前記前輪を直進位置から
右又は左に操向操作していくと、前記変位部材及び連係
機構により前記操作部材が変位操作されて、前記前輪変
速装置が標準状態から増速状態に切換操作されるように
構成し、 前記連係機構を、一端が前記変位部材に接続さ
れたロッド状の連係部材と、その連係部材と前記操作部
材との間に介装されるコイル状のバネとで構成し、前記
コイル状のバネを、前記ロッド状の連係部材における前
記操作部材側の端部に外嵌すると共に、前記ロッド状の
連係部材を前記操作部材に対して、連係部材の押し引き
操作方向における一方向でスライド自在に支持させ、前
記コイル状のバネの端部を前記操作部材に対して、前記
ロッド状の連係部材のスライド移動に弾性抵抗を与える
ように接続してある
【0006】〔2〕 前項〔1〕の構成において、前記
変位部材(29)及び操作部材(24),(28)の変
位方向が機体前後方向としてある。
【0007】
【0008】
【0009】〔3〕 前項〔1〕または〔2〕の構成に
おいて、シフト部材を増速状態側にスライド操作する
と、シフト部材が多板式の摩擦クラッチを押圧入り操作
して、増速状態が現出されるように前輪変速装置を構成
すると共に、連係機構におけるコイル状のバネを、初期
圧縮状態で連係機構におけるロッド状の連係部材に外嵌
してある。
【0010】
【作用】〔I〕 前項〔1〕のように構成すると、前輪
の変位部材と前輪変速装置の操作部材とは、連係部材及
び融通用のバネを直列に接続した連係機構により連結さ
れるのであり、従来の構造のようなカムプレートや揺動
アーム等(特開平4−59435号公報の第4図中の3
1,33等)は不要になる。これにより、前輪を直進位
置に操作していると前輪変速装置が標準状態となってお
り、前輪を直進位置から右又は左に操向操作していく
と、これに伴い変位部材によって、連係機構が引き操作
(又は押し操作)され、前輪変速装置の操作部材が変位
操作されて、標準状態の位置にある前輪変速装置のシフ
ト部材が増速状態側にスライド操作されていく。
【0011】前輪を右又は左の設定角度にまで操向操作
すると、前輪変速装置のシフト部材が増速状態の位置に
達してそれ以上スライド操作できない状態となる。この
状態で前輪をさらに右又は左の設定角度以上に操向操作
していくと、前輪変速装置のシフト部材を増速状態の位
置に残した状態で、連係機構のバネが圧縮操作(又は伸
長操作)されていく。このように連係機構のバネによっ
て、前輪の操向範囲と前輪変速装置におけるシフト部材
のスライド範囲との差が吸収される。前記連係機構のバ
ネは、前輪の操向範囲と前輪変速装置におけるシフト部
材のスライド範囲との差を吸収する為に、圧縮操作(又
は伸長操作)されて変位するものなので、連係機構のバ
ネを配置する為にはある程度のスペースが必要である。
変位部材側においては前輪が左右に操向操作されるの
で、前輪の操向軌跡の範囲には特に部材を配置すること
はできず、部材等の配置に大きな制約を受けるのに対し
て、操作部材側(前輪変速装置側)では操作部材が変位
するだけなので、部材等の配置に特に大きな制約は受け
ない。 これによって、連係機構のバネを操作部材側(前
輪変速装置側)に配置すると、連係機構のバネを配置す
る為のスペースが容易に確保できる。 また、連係機構3
4においてロッド状の連係部材32の端部にコイル状の
バネ33を外嵌すると、コイル状のバネ33が自重で垂
れ下がるようなことなく、連係部材32に支持されるの
で、連係機構34のバネ33を支持する専用の部材が不
要になる。
【0012】〔II〕 前項〔2〕のように構成する
と、前項〔1〕に記載の「作用」が、機体前後方向の変
位のもとで行われる。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】〔III〕 前項〔3〕のように構成する
と、前輪の操向操作に伴いシフト部材が摩擦クラッチを
押圧入り操作し始めた際、自由長の状態のバネでシフト
部材を摩擦クラッチの押圧入り操作側にスライド操作す
る場合に比べて、連係機構のバネを初期圧縮状態として
おけば、シフト部材が摩擦クラッチを押圧入り操作し始
めると、摩擦クラッチの押圧入り操作側への付勢力がバ
ネに素早く発生する。そして、連係機構のバネを初期圧
縮状態としておけば、自由長の状態に比べて連係機構の
バネの長さが短くなるので、連係機構のバネを配置する
為のスペースがさらに容易に確保できる。
【0017】
【発明の効果】請求項1のように構成すると、シフト部
材のスライド操作により標準状態及び増速状態に切換操
作自在な機械操作式の前輪変速装置を備えた四輪駆動型
作業車において、従来のカムプレートや揺動アーム等に
代えて比較的単純な構成のバネにより、前輪の操向範囲
と前輪変速装置におけるシフト部材のスライド範囲との
差を吸収するように構成することによって、前輪と前輪
変速装置との連係構造の簡素化を図ることができた。
【0018】連係機構のバネを操作部材側(前輪変速装
置側)に配置することにより、連係機構のバネを配置す
る為のスペースが容易に確保できるので、連係機構の配
置のコンパクト化の面で有利である。
【0019】連係機構のバネが圧縮されて短くなる点、
連係機構のバネが前輪変速装置のケースの横側部に沿っ
て機体前後方向に配置される点によって、連係機構の配
置のコンパクト化の面でさらに有利なものになると共
に、連係機構のバネを支持する専用の部材が不要に
り、構造の簡素化の面でも有利である。
【0020】請求項3のように構成すると、シフト部材
が摩擦クラッチを押圧入り操作し始めた際に、摩擦クラ
ッチの押圧入り操作側への付勢力がバネに素早く発生し
て増速状態が現出されるので、増速状態の現出の遅れに
よる旋回性能の低下が未然に防止される。そして、連係
機構のバネを初期圧縮状態として自由長の状態よりも短
くしているので、請求項1の上記効果を備えるととも
に、連係機構の配置のコンパクト化の面でさらに有利な
ものになる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に示すように、操向操作自在な前輪1及び後
輪2で支持された機体の中央に操縦部3を備えて、四輪
駆動型作業車の一例である農用トラクタを構成してい
る。図1及び図3に示すように、機体前部のエンジン4
の動力が主クラッチ5から、出力軸6、第1伝動ギヤ7
(後述する前輪変速装置11の入力軸15に相対回転自
在に外嵌)、第2伝動ギヤ8(後述する前輪変速装置1
1の出力軸16に相対回転自在に外嵌)及び第1伝動軸
9を介して、機体後部のミッションケース10に伝達さ
れる。前輪1の後側において主クラッチ5に下部の前輪
変速装置11が配置されており、ミッションケース10
からの動力が第2伝動軸12を介して前輪変速装置11
に伝達され、前輪変速装置11からの動力が前輪出力軸
13を介して、前車軸ケース14に伝達され左右の前輪
1に伝達される。
【0022】次に、前輪変速装置11について説明す
る。図3に示すように、主クラッチ5の下側において入
力軸15及び出力軸16が上下に配置され、ミッション
ケース10からの第2伝動軸12が入力軸15に接続さ
れている。入力軸15に標準入力ギヤ17及び増速入力
ギヤ18が形成されており、出力軸16に相対回転自在
に外嵌された標準出力ギヤ19に標準入力ギヤ17が咬
合し、出力軸16に備えられた多板式の摩擦クラッチ2
0のギヤ20aに、増速入力ギヤ18が咬合している。
出力軸16にシフト部材21がスプライン構造にて一体
回転及びスライド自在に外嵌されており、バネ22によ
りシフト部材21が標準出力ギヤ19側に付勢されてい
る。
【0023】これにより、通常の状態ではバネ22の付
勢力でシフト部材21は標準入力ギヤ19に咬合してお
り、入力軸15に伝達される動力が標準入力ギヤ19、
出力軸16及び出力ギヤ23を介して、前輪1及び後輪
2が略同じ速度で駆動される標準状態で前輪出力軸13
に伝達される。シフト部材21を図3の紙面右方にスラ
イド操作してシフト部材21により摩擦クラッチ20を
押圧入り操作すると、入力軸15に伝達される動力が摩
擦クラッチ20、出力軸16及び出力ギヤ23を介し
て、前輪1が後輪2よりも高速で駆動される増速状態で
前輪出力軸13に伝達される。
【0024】次に、前輪変速装置11のシフト部材21
のスライド操作構造について説明する。図3及び図10
に示すように前輪変速装置11を覆うケース27の下部
に、第1操作軸24(操作部材に相当)及び第2操作軸
25が回転自在に支持され、第2操作軸25に固定され
たシフトフォーク25bが前輪変速装置11のシフト部
材21に係合している。図8,9,10に示すように、
第1操作軸24にボス部材26が一体回転及びスライド
自在に外嵌され、ボス部材26に固定された操作アーム
26aが、第2操作軸25に固定された操作アーム25
aに上側から接当している。第1操作軸24がケース2
7から横外方に突出しており、図4及び図6に示すよう
に第1操作軸24の突出端に、操作アーム28(操作部
材に相当)が固定されている。
【0025】図1及び図2に示すように前車軸ケース1
4の後部の縦軸芯P1周りに、機体の前後方向に沿って
揺動する天秤アーム29(変位部材に相当)が支持され
ており、前輪1を前車軸ケース14に対して揺動自在に
支持する前輪支持部材30と天秤アーム29とに亘り、
連係ロッド31が接続されている。前車軸ケース14の
前部にステアリングギヤボックス46及びピットマンア
ーム47が配置され、ピットマンアーム47と左右の前
輪支持部材30とがタイロッド48を介して連結されて
おり、図1に示す操縦部3の操縦ハンドル45とステア
リングギヤボックス46とがステアリング軸49により
接続されている。
【0026】図1,2,4に示すように前輪1側にロッ
ド状の連係部材32が配置され、コイル状のバネ33が
前輪変速装置11側に配置されて、連係部材32とバネ
33とが直列に配置されて連係機構34が構成されてい
る。連係機構34における連係部材32の端部が天秤ア
ーム29の端部に接続され、連係機構34におけるバネ
33の端部が、操作アーム28に接続されている。
【0027】図6,7,4に示すように、十字状の開孔
を備えた連結軸35が操作アーム28の端部に回転自在
に支持されて、一対のピン36により図6の紙面上下方
向での連結軸35の位置が決められている。連係部材3
2が連結軸35の横向きの開孔(連係部材32の外径よ
りも少し大径)に挿入され、連係部材32に一対のL字
状の支持部材37が上向き及び下向きに外嵌されて、支
持部材37に固定されたピン37aが連結軸35の縦向
きの開孔に挿入されている。
【0028】以上の構造により、連結軸35に対して連
係部材32が図6及び図7の紙面左右方向にスライド自
在に支持される。連結軸35の横向きの開孔(連係部材
32の外径よりも少し大径)及び支持部材37により、
連係部材32が連結軸35に対して図6の紙面上下方向
に揺動自在に支持されるのであり、連結軸35により連
係部材32が図4及び図7の紙面上下方向に揺動自在に
支持される。図4及び図6に示すように連係部材32の
端部において、一対のリング部材38により挟み込まれ
るようにしてバネ33が外嵌され、バネ33を自由長か
ら少し圧縮した初期圧縮状態となるように、ピン39
(図7参照)が連係部材32に取り付けられている。
【0029】図2及び図4に示す状態は、操縦ハンドル
45により前輪1を直進位置に操作している状態であ
り、図3に示すように前輪変速装置11のシフト部材2
1は、バネ22の付勢力で標準出力ギヤ19に咬合して
おり、前輪1と後輪2とが略同じ速度で駆動される標準
状態となっている。以上の直進位置の状態から操縦ハン
ドル45により前輪1を右又は左に操向操作していく
と、図2に示す前輪支持部材30が右又は左に揺動操作
されて、連係ロッド31が前輪支持部材30側に引き操
作されていく。これにより、変位部材29が図2の紙面
反時計方向に揺動し連係部材32が前輪1側に引き操作
され、バネ33により操作アーム28が図4の紙面時計
方向に揺動操作されていき、第1操作軸24のボス部材
26の操作アーム26aが、第2操作軸25の操作アー
ム25aを図4の紙面下方に押し操作し、第2操作軸2
5が図3の紙面時計方向に回転して、シフトフォーク2
5bにより、前輪変速装置11のシフト部材21が摩擦
クラッチ20側(増速状態側)にスライド操作されてい
く。
【0030】そして、前輪1を右又は左の設定角度にま
で操向操作すると、操作アーム28が図5に示す位置ま
で揺動操作されて、前輪変速装置11のシフト部材21
が摩擦クラッチ20を押圧入り操作し、シフト部材21
がそれ以上スライド操作されない状態となり、前輪1が
後輪2よりも高速で駆動される増速状態となる。この状
態から前輪1をさらに右又は左の設定角度以上に操向操
作して、連係部材32が前輪1側に引き操作されていく
と、前輪変速装置11のシフト部材21及び操作アーム
28が、摩擦クラッチ20を押圧入り操作した位置(図
5に示す操作アーム28の位置)に残された状態で、連
係部材32が操作アーム28の連結軸35に対し前輪1
側(図5の紙面左方)にスライド操作されていきなが
ら、バネ33が圧縮されていく。右又は左の操向限度に
まで前輪1を操向操作した場合、バネ33は図5に示す
ストロークLだけ圧縮される。
【0031】この農用トラクタでは、操縦ハンドル45
により前輪1を右又は左に操向操作した際に、前輪変速
装置11が標準状態から増速状態に切換操作される状態
と、切換操作されない状態とを設定することができるの
であり、次にこの構造について説明する。図8,9,1
0に示すように、前輪変速装置11のケース27に縦向
きの操作軸40が回転自在に支持され、操作軸40の操
作アーム40aが第1操作軸24のボス部材26に係合
している。図4及び図9に示すように、ケース27の外
側において横軸芯P2周りにL字状の操作部材41が揺
動自在に支持されており、操作軸40の操作アーム40
bと操作部材41の一端とに亘り連係ロッド42が接続
されている。操縦部3の上部に備えられた切換レバー
(図示せず)と操作部材41とに亘り連係ロッド44が
接続されており、操縦部3の横側に備えられた変速レバ
ー(図示せず)と操作部材41とに亘り連係ロッド43
が接続されている。
【0032】図4及び図9に示す状態は切換レバーをO
N位置に操作し、変速レバーを低速側に操作している状
態である。この状態において、第1操作軸24のボス部
材26が図9の紙面上方にスライド操作されて、ボス部
材26の操作アーム26aと第2操作軸25の操作アー
ム25aの位置とが、図9及び図10に示すように一致
している状態である。この状態で前述のようにして操縦
ハンドル45により前輪1が右又は左に操向操作され
て、第1操作軸24及びボス部材26が図4の紙面時計
方向に回転操作されると、ボス部材26の操作アーム2
6aが第2操作軸25の操作アーム25aに接当しこれ
を押し操作して、前輪変速装置11が標準状態から増速
状態に切換操作される。
【0033】逆に切換レバーをOFF位置に操作する
、操作部材41が軸芯P2周りで反時計回りに回動
し、連係ロッド42を図4の紙面右方に引き操作し、
係ロッド43が図4の紙面右方に引き操作されて、操作
部材41が図4の紙面反時計方向に揺動操作される。こ
れにより、第1操作軸24のボス部材26が図9の紙面
下方にスライド操作されて、ボス部材26の操作アーム
26aが第2操作軸25の操作アーム25aの位置から
図9の紙面下方(図10の紙面左方)に外れる。従っ
て、以上の状態で操縦ハンドル45により前輪1が右又
は左に操向操作されて、第1操作軸24及びボス部材2
6が図4の紙面時計方向に回転操作されても、ボス部材
26の操作アーム26aは第2操作軸25の操作アーム
25aに接当せず、前輪変速装置11は増速状態に切換
操作されず標準状態に残される。
【0034】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】農用トラクタの全体側面図
【図2】前車軸ケース付近の平面図
【図3】前輪変速装置の縦断側面図
【図4】前輪を直進位置に操作している状態での操作ア
ーム、連係機構の連係部材及びバネ付近の側面図
【図5】前輪を直進位置から右又は左に操向操作した状
態での操作アーム、連係機構の連係部材及びバネ付近の
側面図
【図6】前輪を直進位置に操作している状態での操作ア
ーム、連係機構の連係部材及びバネ付近の平面図
【図7】連係機構の連係部材及びバネと操作アームとの
接続部分の縦断側面図
【図8】前輪変速装置の第1及び第2操作軸付近の縦断
側面図
【図9】前輪変速装置の第1及び第2操作軸付近の横断
平面図
【図10】前輪変速装置の第1及び第2操作軸付近の背
面図
【符号の説明】
1 前輪 2 後輪 11 前輪変速装置 20 摩擦クラッチ 21 シフト部材 27 ケース 29 変位部材 24,28 操作部材 32 連係機構の連係部材 33 連係機構のバネ 34 連係機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−127281(JP,A) 実開 昭63−85476(JP,U) 実開 昭63−32(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 17/344

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪(1)と後輪(2)とが略同じ速度
    で駆動される標準状態及び前輪(1)が後輪(2)より
    も高速で駆動される増速状態に、シフト部材(21)の
    スライド操作によって切換操作自在な前輪変速装置(1
    1)を備えて、前記前輪変速装置(11)を前記前輪
    (1)の後側に配置し、 前記前輪変速装置(11)のシフト部材(21)をスラ
    イド操作する操作部材(24),(28)を、前記前輪
    変速装置(11)を覆うケース(27)から横外方に突
    出させ、前記操作部材(24),(28)の変位操作で
    前記前輪変速装置(11)のシフト部材(21)がスラ
    イド操作されるように構成すると共に、 左右に操向操作される前記前輪(1)の操向操作に連動
    して変位する変位部材(29)と、操向操作に伴う変位
    部材(29)の動きを前記操作部材(24),(28)
    に伝える連係機構(34)とを備えて、前記前輪(1)
    を直進位置から右又は左に操向操作していくと、前記変
    位部材(29)及び連係機構(34)により前記操作部
    材(24),(28)が変位操作されて、前記前輪変速
    装置(11)が標準状態から増速状態に切換操作される
    ように構成し、 前記連係機構(34)を、一端が前記変位部材(29)
    に接続されたロッド状の連係部材(32)と、その連係
    部材(32)と前記操作部材(24),(28)との間
    に介装されるコイル状のバネ(33)とで構成し、 前記コイル状のバネ(33)を、前記ロッド状の連係部
    材(32)における前記操作部材(24),(28)側
    の端部に外嵌すると共に、前記ロッド状の連係部材(3
    2)を前記操作部材(24),(28)に対して、連係
    部材(32)の押し引き操作方向における一方向でスラ
    イド自在に支持させ、前記コイル状のバネ(33)の端
    部を前記操作部材(24),(28)に対して、前記ロ
    ッド状の連係部材(32)のスライド移動に弾性抵抗を
    与えるように接続してある 四輪駆動型作業車。
  2. 【請求項2】 前記変位部材(29)及び操作部材(2
    4),(28)の変位方向が機体前後方向とした請求項
    1記載の四輪駆動型作業車。
  3. 【請求項3】 前記シフト部材(21)を増速状態側に
    スライド操作すると、前記シフト部材(21)が多板式
    の摩擦クラッチ(20)を押圧入り操作して、増速状態
    が現出されるように前記前輪変速装置(11)を構成す
    ると共に、前記連係機構(34)におけるコイル状のバ
    ネ(33)を、初期圧縮状態で前記連係機構(34)に
    おけるロッド状の連係部材(32)に外嵌してある請求
    項1または2記載の四輪駆動型作業車。
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