JPH07252130A - シリコーンオイルと、エチレンホモポリマー又はコポリマーから作られたワックスとの組合わせを含む無水の化粧品又は皮膚科学的組成物 - Google Patents

シリコーンオイルと、エチレンホモポリマー又はコポリマーから作られたワックスとの組合わせを含む無水の化粧品又は皮膚科学的組成物

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JPH07252130A
JPH07252130A JP7030005A JP3000595A JPH07252130A JP H07252130 A JPH07252130 A JP H07252130A JP 7030005 A JP7030005 A JP 7030005A JP 3000595 A JP3000595 A JP 3000595A JP H07252130 A JPH07252130 A JP H07252130A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特定のシリコーンオイルとワックスの混合物
を含み、該比率が限定されることのない、均一な無水の
化粧品又は皮膚科学的組成物を提供する。 【構成】 均一な脂肪質相を持つ、シリコーンオイルに
基づく無水の化粧品又は皮膚科学的組成物において、脂
肪質相が、(i)脂肪質相の全重量の5〜97重量%
の、式(I)を持つ少なくとも一つのシリコーンオイル 【化1】 、及び(ii)50〜135℃の融点を持ち、エチレンホ
モポリマー及びコポリマーから選ばれた200〜1,5
00の分子量を持つ少なくとも一つのポリマーを含み、
そしてモノマーが式(II)を持つ、脂肪質相の全重量に
対して3〜50重量%のワックス 【化2】CH2 =CH‐R´ (II) の混合物を含む組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、その脂肪質相に、シリ
コーンオイルと、エチレンホモポリマー又はコポリマー
から作られたワックスの組合わせを含む無水の化粧品又
は皮膚科学的組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコーンオイルが無害であり、そして
同時に化学的不活性、かつ大いに満足すべき潤滑性とフ
ィルム形成性を有する故に、局所的使用に向けられる製
品を処方するためにシリコーンオイルの使用が特に望ま
れている。とりわけ、皮膚又はケラチン繊維に使用され
る時、それらは、特に満足な均一性、柔軟性、及び光沢
を同時に示すフィルムを形成する。
【0003】局所的使用に向けられる無水の組成物は、
ワックス例えば天然又はパラフィンワックスの存在を、
該使用のために要求するところの通常固体の又は粘性の
組成物である。
【0004】しかし、シリコーンオイルとワックスの割
合が、夫々5重量%及び3重量%を越えるときに相溶性
が乏しくなり、その結果著しく制限された所与の比率範
囲内でのみ冷却後に均一混合物を得ることができる。術
語「均一混合物」は、種々の成分が混合物内の全ての点
で同一の様式で分布されている混合物を示す。与えられ
た混合物中の成分の相溶性の欠乏は、とりわけシネレシ
スの出現のために、それらの変質をもたらす。更に、シ
リコーンオイルに関連した相溶性の問題は、大部分のワ
ックスに関して生じたことが見出された。
【0005】種々の解決策が、この問題を解決するため
に考えられている。従って、英国特許第1,140,5
36号公報は、少なくとも15%のシリコーンワックス
を含むワックスを述べている。加えて、欧州特許出願公
開第205,961号公報は、樹脂及びポリオレフィン
と組合せた微結晶ワックス又は炭化水素含有パラフィン
ワックスの使用を開示している。更に、米国特許第5,
085,855号明細書は、ラノリン油、ラノリンワッ
クス、ゲル化剤、及び炭化水素含有ポリマーの組合わせ
の使用を述べている。しかし、これらの種々の解決策に
よれば、種々の成分は、制限された所与の比率で組合わ
されなければならず、そして追加の化合物の添加は、組
成物中の化合物の数が増加するにつれてますます複雑に
なるところの相溶性図の前もっての準備を必要とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題の
ない、シリコーンオイルとワックスの組合わせ含む無水
の化粧品又は皮膚科学的組成物を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】多くの研究の後、驚くべ
きことにかつ予期せぬことに、特定のシリコーンオイル
と、エチレンホモポリマー又はコポリマーから作られ、
融点と分子量の両者に基づいて選択されたワックスとを
組合わせることにより、比率の制限範囲により限定され
ることなしに、シリコーンオイルに基づく、均一な無水
の化粧品組成物を製造することができることが、今見出
された。
【0008】それ故、本発明は、均一な脂肪質相を持
つ、シリコーンオイルに基づく無水の化粧品又は皮膚科
学的組成物に関し、この脂肪質相が、(i)該脂肪質相
の5〜97重量%の比率の、下記式(I)に相当する少
なくとも一つのシリコーンオイル
【0009】
【化3】 (ここで、Rは1〜30個の炭素原子を含むアルキル、
アリール又はアラルキルを示し、nは0〜100の整数
を示し、mは0〜100の整数を示し、n+mの合計は
1〜100である)、及び(ii)融点が50〜135℃
であり、そしてエチレンホモポリマー及びコポリマーか
ら選ばれた200〜1,500の分子量を持つ少なくと
も一つのポリマーから成り、そしてモノマーが下記式
(II)に相当する、該脂肪質相の全重量の3〜50重量
%の比率のワックス
【0010】
【化4】CH2 =CH‐R´ (II) (ここで、R´は1〜30個の炭素原子を持つアルキ
ル、アリール又はアラルキルを示す)を含む混合物を含
む事実により特徴付けされている組成物である。
【0011】1〜30個の炭素原子を持つアルキルは、
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、デシル、ド
デシル及びオクタデシルを含む。
【0012】アリールは好ましくは、フェニル又はトリ
ルである。
【0013】アラルキルは好ましくは、ベンジル又はフ
ェネチルである。
【0014】式(I)のシリコーンオイルの内で、5〜
500センチストークス(cSt)の、25℃で測定し
た粘度を持つものが好ましく使用される。
【0015】後者の内で、とりわけ、ゴールドシュミッ
ト社(Goldschmidt) により商標「アービル(Abil) AV
8853」の下に販売されているオイル、ダウ コー
ニング社(Dow Corning) により商標「DC 556」及
び「SF 558」として販売されているオイル、及び
ローヌプーラン社(Rhone Poulenc) により商標「シルビ
オン(Silbione)70633 V 30」として販売され
ているオイルが挙げられ得る。
【0016】本発明に従う組成物の好ましい実施態様に
よれば、式(I)のシリコーンオイルは、脂肪質相の全
重量の10〜90重量%の量で存在する。
【0017】上記で述べられたようなエチレンホモポリ
マー又はコポリマーから作られたワックスの使用は、非
常に多数の利点を持つ混合物を与える。実際に、製造さ
れた混合物は、高度な熱安定性、優れたのび性を与える
シキソトロピー性、皮膚及びケラチン繊維に使用される
製品に良好な化粧品耐久力を授ける非常に高度の耐水性
を持っている。更に、これらの性質は、使用の良好な性
質を維持しながら、多くの量の固体粒子をの引きのばす
ことを可能にする。加えて、これらの製品は合成される
故に、それらは天然の化合物に見られるばらつきの問題
を示さない。
【0018】本発明に従う組成物の好ましい実施態様に
よれば、既に述べられたように使用されるワックスは、
エチレンホモポリマー、エチレン‐プロピレンコポリマ
ー及びエチレン‐ヘキセンコポリマー中から選ばれる。
【0019】本発明に従う有用なエチレンホモポリマー
は、とりわけ、バレコ社(Bareco)により商標「ポリワッ
クス(Polywax) 500」、「ポリワックス655」及び
「ポリワックス1,000」として販売されているも
の、ランガー アンド カンパニー(Langer & Co.)によ
り商標「PE 1,500 F」及び「PEW 1,5
55」として販売されているもの、アール.テー.ニュ
ーエイ社(R.T.Newey) により商標「TN ワックス
1,495」として販売されているもの、及びアライド
ケミカル社(Allied Chemical) により販売されている
「AC 1702」を包含する。
【0020】本発明の範囲内で有用なエチレンポリマー
は、バレコ社により商標「ペトロライト(Petrolite) C
P‐7」及び「ペトロライトCP‐12」として販売さ
れているエチレン‐プロピレンコポリマー、及びバレコ
社により商標「ペトロライトCH‐7」及び「ペトロラ
イトCH‐12」として販売されているエチレン‐ヘキ
センコポリマーを含む。
【0021】本発明に従う組成物の好ましい実施態様に
よれば、上記の使用されるワックスは、脂肪質相の全重
量の5〜30重量%の量で存在する。
【0022】上記のように、シリコーンオイルと、エチ
レンホモポリマー又はコポリマーから作られたワックス
との混合物は、通常、本発明に従う組成物中に組成物の
全重量に対して3〜100重量%の比率で存在する。
【0023】上記の混合物の二つの成分に加えて、脂肪
質相はまた、添加剤又はオイル及び/又はワックスから
選ばれる脂肪質物質を含み得る。本発明に従う組成物中
に存在する添加剤又は脂肪質物質の比率は、通常、脂肪
質相の全重量に対して0.5〜92重量%、そして好ま
しくは2〜85重量%である。
【0024】複雑な相溶性図、即ち組成物の成分の全て
を説明する図が準備されなければならないところの公知
の組成物と反対に、本発明に従う組成物のためには、組
合わせ中の化合物の一つ、即ちエチレンホモポリマー又
はコポリマーのワックス又はシリコーンオイルとの関係
で添加剤のための相溶性図を準備することだけで十分で
ある。もし、添加剤がこれらの二つの成分の一つと相溶
性であるなら、それは必然的にそれらの組合わせと相溶
性である。
【0025】脂肪質相中に、場合によっては存在する油
は、鉱物、動物、植物又は合成起源のものであり得る鉱
物起源の油は、パラフィン油及びワセリン油を含む。通
常、鉱物油は、310〜410℃の沸点を持っている。
【0026】動物油として、パーヒドロスクアレンが挙
げられ得る。
【0027】植物油は、とりわけ、甘扁桃油、カロフィ
ラム(calophyllum) 油、パーム油、アボガド油、ホホバ
油、ごま油、オリーブ油、ひまし油及び穀類胚油例えば
小麦胚油を含む。
【0028】合成油の内で、合成エステル、例えばパー
セリン(Purcellin) 油、ミリスチン酸ブチル、ミリスチ
ン酸イソプロピル、ミリスチン酸セチル、パルミチン酸
イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ヘキ
サデシル、ステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸オ
クチル、ステアリン酸イソセチル、オレイン酸デシル、
ラウリン酸ヘキシル、ジカプリル酸プロピレングリコー
ル及びアジピン酸ジイソプロピルが挙げられ得る。
【0029】本発明に従う組成物中に有用な他の油は、
有機アルコール、例えばオレインアルコール、リノール
アルコール、リノレンアルコール、イソステアリルアル
コール及びオクチルドデカノール、並びにラノリン酸か
ら誘導されたエステル類、例えばラノリン酸イソプロピ
ル及びラノリン酸イソセチルを含む。
【0030】また、アルコール及び多価アルコールのア
セチルグリセリド、オクン酸エステル及びデカン酸エス
テル、例えばグリコール及びグリセロールの上記エステ
ル類、並びにアルコール及び多価アルコールのリシノー
ル酸エステル、例えばセチルの上記エステルが挙げられ
得る。
【0031】脂肪質相中に存在してもよいワックスは、
鉱物、化石、動物又は植物起源のものであってよく、あ
るいはそれらは25℃で固体の水素化油又は脂肪酸エス
テルであってよい。
【0032】本発明に従う有用な鉱物ワックスは、微結
晶、パラフィン、ワセリン及びセレシンの各ワックスを
含む。
【0033】化石ワックスは、オゾケライト及びモンタ
ンワックスを含む。
【0034】動物ワックスの内で、蜜臘、鯨臘、ラノリ
ンワックス及びラノリンの誘導体、例えばラノリンアル
コール、水素化ラノリン、ヒドロキシル化ラノリン、ア
セチル化ラノリン、脂肪ラノリン酸及びアセチル化ラノ
リンアルコールが挙げられ得る。
【0035】植物ワックスは、カンデリラワックス、カ
ルナウバワックス、木ろう及びカカオバターを含む。
【0036】25℃で固化される水素化油は、水素化リ
シン油、水素化パーム油、水素化タロー及び水素化ココ
ナツ油を含む。
【0037】25℃で固化される脂肪酸エステルは、モ
ノミリスチン酸プロピレングリコール、及びミリスチン
酸ミリスチルを含む。
【0038】加えて、ワックスの群は、セチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、25℃で固化されるモノ
‐、ジ‐及びトリグリセリド、ステアリン酸モノエタノ
ールアミド、ロジン及びこれらの誘導体、例えばアビエ
チン酸グリコール及びグリセロール、スクロース‐グリ
セリド(sucro-glycerides)、及びオレイン酸、ミリスチ
ン酸、ラノリン酸、ステアリン酸及びジヒドロキシステ
アリン酸のカルシウム、マグネシウム、亜鉛及びアルミ
ニウム塩を含む。
【0039】上記で述べたように、ワックスの比率は、
好ましくはエチレンホモポリマー又はコポリマーの比率
以下である。
【0040】更に、本発明に従う組成物の脂肪質相中
に、油性のゲル化剤が採用され得る。これらの油性のゲ
ル化剤は、とりわけ、金属エステル、例えばステアリン
酸ポリオキシアルミニウム及びヒドロキシステアリン酸
アルミニウム又はマグネシウム、コレステロール誘導体
そしてとりわけヒドロキシコレステロール、及び油の存
在で膨脹する粘土質鉱物、とりわけモンモリロナイトグ
ループに属するものを含む。
【0041】特別な実施態様によれば、本発明に従う組
成物は更に、充填剤即ち粉末形態の固体の化合物を含ん
でよい。本発明に従う組成物中の充填剤の比率は、通
常、組成物の全重量の好ましくは0.5〜97重量%、
特に好ましくは1〜40重量%の範囲である。
【0042】本発明に従う有用な粉末状化合物は、天然
又は合成であってよく、とりわけ、 a)鉱物粉末、例えばタルク、カオリン、マイカ、シリ
カ、シリケート、アルミナ、ゼオライト、ヒドロキシア
パタイト、セリサイト、二酸化チタン、マイカチタニウ
ム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、酸化鉄、マンガンパープ
ル、酸化クロム、コバルトブルー、ビスマスオキシクロ
リド、窒化ホウ素、及び粉末状アルミニウムのような金
属粉末、 b)植物粉末、例えばとうもろこしでんぷん、小麦又は
米粉末、 c)有機物粉末、例えばナイロン、ポリアミド、ポリエ
ステル、ポリテトラフルオロエチレン、又はポリエチレ
ン粉末、及び d)有機金属粉末、例えば有機系着色剤を持つジルコニ
ウム、バリウム又はアルミニウムを含む顔料を含む。
【0043】上記の粉末はまた、例えば脂肪酸の金属
塩、アミノ酸、レシチン、コラーゲン、シリコーン含有
化合物、ふっ化化合物、ふっ化シリコーン含有化合物又
はその他の慣用の被覆剤を用いて被覆され得る。
【0044】本発明に従う組成物は、更に、界面活性
剤、フィルター、ビタミン、ホルモン、酸化防止剤、防
腐剤、染料、香料、及びこれらの混合物中から選ばれる
親脂性の添加剤を含み得る。
【0045】本発明に従う化粧品又は皮膚科学的組成物
は、種々の形態、例えば油性ゲル、圧縮された粉末又は
スティック状物のような固体製品の形で存在し得る。こ
れらは、とりわけスキンケアー、クレンジング又はメー
キャップ製品として使用され得る。
【0046】メーキャップ製品の場合に、これらの組成
物は、とりわけファンデーション、マスカラ、口紅、ア
イライナー又は頬紅として存在し得る。
【0047】本発明に従う組成物は、慣用の方法に従っ
て調製される。即ち、これら種々の成分を加熱下で均質
化し、次いで冷却することによる。
【0048】上記の種々の組成物形態は、それに添加さ
れる化合物の性質及び比率、そして使用される冷却法に
基づいて得られる。従って、攪拌を伴うか、又は伴わな
い簡単な冷却により、本組成物を含むゲルが製造され得
る。種々の形態において製造される組成物がまた、種々
のタイプの容器中に加熱した混合物を注ぎ込むことによ
り得られうる。
【0049】圧縮形態での製品は、明らかに製品に圧力
を加えることにより得られる。
【0050】本発明に従う組成物の実例が、以下に例示
として示される。
【0051】
【実施例】
【0052】
【実施例1】油性ゲル
【0053】
【表1】 ──────────────────────────────────── A相 : ダウ コーニング社により商標「SF‐558」として販売されているシリコ ーンオイル 55グラム ごま油 20グラムB相 : アライド ケミカル社により商標「AC 1702」として販売されているエ チレンホモポリマー 20グラム バレコ社により商標「ポリワックス 655」として販売されているエチレン ホモポリマー 5グラム ──────────────────────────────────── A相は、環境温度で攪拌しながら、その成分を混合する
ことにより調製された。均一化後、B相の成分が添加さ
れ、次に混合物は、約107℃まで加熱された。溶融及
び均一化の後、透明な中間物が得られた。次に、環境温
度まで冷却することにより、油性ゲルが得られる。
【0054】このように得られたゲルは、優れたのび性
を示し、そして非常に柔らかい保護フィルムを形成し
た。
【0055】
【実施例2】メーキャップファンデーション
【0056】
【表2】 ──────────────────────────────────── A相 : ダウ コーニング社により商標「DC‐556」として販売されているシリコ ーンオイル 14グラム カスコ‐ノーベル社(Casco-Nobel) により商標「エクスパンセル(Expancel)5 51 DE」として販売されている熱可塑性物質より作られている中空の極小球 体 1.5グラムB相 : ランガー社により商標「PEW 1,555」として販売されているエチレン ホモポリマー 7グラム 微結晶ワックス 4グラムC相 : 2‐ヘキシルエチルパルミテート 19グラム 水素化イソパラフィン 14グラム ラノリン酸イソプロピル 9.3グラム プロピルパラベン 0.2グラムD相 : 酸化鉄 3グラム 二酸化チタン 13グラム 酸化亜鉛 3グラム タルク 12グラム ──────────────────────────────────── 相BとCの成分が混合され、次いで約107℃まで加熱
された。全ての成分が溶融した後、混合物が均一化さ
れ、次に約90℃の温度まで冷却された。相Aの成分が
前もって環境温度で混合され、相Aそして最後に、相D
の成分が次々に添加された。均一化の後、このようにし
て得られた混合物は、るつぼ中に加熱下で注がれた。
【0057】環境温度に冷却後、優れた皮膚におけるの
び性と非常に良好な耐久力を持ったメーキャップファン
デーションが得られた。
【0058】
【実施例3】口紅
【0059】
【表3】 ──────────────────────────────────── A相 : ダウ コーニング社により商標「DC‐556」として販売されているシリコ ーンオイル 23グラムB相 : ランガー社により商標「PEW 1,555」として販売されているエチレン ホモポリマー 7グラム 微結晶ワックス 7グラム ラノリン 7グラムC相 : リシン油 22グラム ごま油 22グラムD相 : 顔料 12グラム ──────────────────────────────────── 相BとCの成分が、約107℃で加熱しながら混合され
た。ワックスが溶融された後、混合物が均一化され、次
に約95℃まで冷却された。相A、次いで相Dが次々に
添加された。混合物を均一化した後、スティック形状の
容器に注がれた。
【0060】冷却後、全く容易に唇に使用され、そして
非常に高度の柔らかさを持った口紅が得られた。更に、
それは、良好にその場所にとどまった。即ち、それは優
れた耐久性を示し、かつにじまなかった。
【0061】
【実施例4】口紅
【0062】
【表4】 ──────────────────────────────────── A相 : ローヌプーラン社により商標「シルビオン70633 V 30」として販売 されているシリコーンオイル 10グラム ホホバ油 25グラム ごま油 27グラムB相 : バレコ社により商標「ポリワックス 500」として販売されているエチレン ホモポリマー 20グラム ラノリン 6.5グラムC相 : 顔料 11.5グラム ────────────────────────────────────
【0063】
【実施例5】口紅
【0064】
【表5】 ──────────────────────────────────── A相 : ローヌプーラン社により商標「シルビオン70633 V 30」として販売 されているシリコーンオイル 10グラム ホホバ油 25グラム ごま油 27グラムB相 : バレコ社により商標「ペトロライト CP‐7」として販売されているエチレ ン‐プロピレンコポリマー 20グラム ラノリン 6.5グラムC相 : 顔料 11.5グラム ──────────────────────────────────── 実施例4及び5の口紅は、実施例3と同様の方法で調製
される。
【0065】
【発明の効果】本発明は、特定のシリコーンオイルと、
エチレンホモポリマー又はコポリマーから作られたワッ
クスを組合わせることにより、その比率が限定されるこ
とのない、シリコーンオイルに基づく、均一な無水の化
粧品又は皮膚科学的組成物を提供する。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 均一な脂肪質相を持つ、シリコーンオイ
    ルに基づく無水の化粧品又は皮膚科学的組成物におい
    て、該脂肪質相が、(i)該脂肪質相の全重量の5〜9
    7重量%の量の、下記式(I)を持つ少なくとも一つの
    シリコーンオイル 【化1】 (ここで、Rは1〜30個の炭素原子を持つアルキル、
    アリール又はアラルキルを示し、nは0〜100の整数
    を示し、mは0〜100の整数を示し、n+mの合計が
    1〜100である)、及び(ii)50〜135℃の融点
    を持ち、エチレンホモポリマー及びコポリマーから選ば
    れた200〜1,500の分子量を持つ少なくとも一つ
    のポリマーを含み、そしてモノマーが下記式(II)を持
    つ、該脂肪質相の全重量に対して3〜50重量%の量の
    ワックス 【化2】CH2 =CH‐R´ (II) (ここで、R´は1〜30個の炭素原子を持つアルキ
    ル、アリール又はアラルキルを示す)の混合物を含む組
    成物。
  2. 【請求項2】 該脂肪質相が、該組成物の全重量に対し
    て3〜100重量%の量で存在する請求項1記載の組成
    物。
  3. 【請求項3】 該シリコーンオイルが、5〜500セン
    チストークスの粘度を持つ請求項1又は2記載の組成
    物。
  4. 【請求項4】 該シリコーンオイルが、該脂肪質相の全
    重量に対して10〜90重量%の量で存在する請求項1
    〜3のいずれか一つに記載の組成物。
  5. 【請求項5】 該ワックスが、エチレンホモポリマー、
    エチレン‐プロピレンコポリマー及びエチレン‐ヘキセ
    ンコポリマーから成る群から選ばれる請求項1〜4のい
    ずれか一つに記載の組成物。
  6. 【請求項6】 該ワックスが、該脂肪質相の全重量に対
    して5〜30重量%の量で存在する請求項1〜5のいず
    れか一つに記載の組成物。
  7. 【請求項7】 該脂肪質相がまた、オイル、ワックス又
    はそれらの混合物から選ばれる少なくとも一つの添加剤
    又は脂肪質物質を含む請求項1〜6のいずれか一つに記
    載の組成物。
  8. 【請求項8】 該添加剤又は脂肪質物質が、該脂肪質相
    の全重量に対して0.5〜92重量%の量で存在する請
    求項7記載の組成物。
  9. 【請求項9】 該ワックスが、エチレンホモポリマー又
    はコポリマーのワックスの比率以下の量で存在する請求
    項7記載の組成物。
  10. 【請求項10】 該脂肪質相が更に、油性のゲル化剤を
    含む請求項1〜9のいずれか一つに記載の組成物。
  11. 【請求項11】 該組成物が更に、0.5〜97重量%
    の量で存在する充填剤を含む請求項1〜10のいずれか
    一つに記載の組成物。
  12. 【請求項12】 界面活性剤、フィルター、ビタミン、
    ホルモン、酸化防止剤、防腐剤、染料、香料、及びこれ
    らの混合物から成る群から選ばれる親脂性の添加剤を更
    に含む請求項1〜11のいずれか一つに記載の組成物。
JP7030005A 1994-01-26 1995-01-26 シリコーンオイルと、エチレンホモポリマー又はコポリマーから作られたワックスとの組合わせを含む無水の化粧品又は皮膚科学的組成物 Expired - Fee Related JP2960658B2 (ja)

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