JPH07246956A - 自動車の下部車体構造 - Google Patents

自動車の下部車体構造

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JPH07246956A
JPH07246956A JP4012394A JP4012394A JPH07246956A JP H07246956 A JPH07246956 A JP H07246956A JP 4012394 A JP4012394 A JP 4012394A JP 4012394 A JP4012394 A JP 4012394A JP H07246956 A JPH07246956 A JP H07246956A
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JP
Japan
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floor panel
body structure
brace
rear seat
seat
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JP4012394A
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Inventor
Takuya Fukuda
卓弥 福田
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 こもり音の低減,リヤシートクロスメンバの
変形防止、及びリヤシート用取付部材の取付強度の向
上。 【構成】 リヤフロアパネル101の前部110とリヤ
シートクロスメンバ102とからなる閉断面構造内の少
なくとも車幅方向の略中央部に、前側よりも後側が高位
となるように対角線状にブレース23を設けると共にこ
のブレース23に係合孔24を穿設し、かつリヤシート
用取付部材160がその上部160aをリヤフロアパネ
ル101の前部110に係合させると共にその下端部1
60bを係合孔24に係合させて取付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リヤシートクロスメン
バが設けられた個所の自動車の下部車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車の下部車体構造100は図
6及び図7に示すようにリヤフロアパネル101と、リ
ヤシートクロスメンバ102と、フロントフロアパネル
104とから大略構成されている。
【0003】リヤフロアパネル101はその前部110
がリヤシート取付面111と、このリヤシート取付面1
11に対して略直角に折曲形成された前壁112とを有
して略L字形断面に形成されており、かつその前壁11
2にはその略中央部に下方に開口する切欠凹部112a
が形成されると共に、この切欠凹部112aの上部及び
両側下側縁部にそれぞれ前側に突出する接合フランジ部
112b及び112cが形成されると共に、そのリヤシ
ート取付面111にはシート取付用孔111aが穿設さ
れている。
【0004】また、リヤシートクロスメンバ102は縦
壁121と底壁122とから略L字形断面に形成されて
おり、縦壁121及び底壁122の各縁部には接合フラ
ンジ部121a及び122aが形成されている。
【0005】さらに、フロントフロアパネル104は、
略中央部に車体の前後方向に隆起するトンネル部141
を有して形成されている。
【0006】そしてこれらの部材は図7に示すように組
付けられて下部車体構造100を構成している。すなわ
ち、リヤフロアパネル101の前部110を構成する前
壁112の接合フランジ部112cが、切欠凹部112
aにトンネル部141を嵌入して組込まれるフロントフ
ロアパネル104の後側縁部104aに接合し、かつリ
ヤシートクロスメンバ102がその接合フランジ部12
1a及び122aをそれぞれリヤフロアパネル101の
リヤシート取付面111及び前壁112の各裏面側に接
合して車幅方向に長い閉断面構造を形成している。
【0007】また、フロントフロアパネル104のトン
ネル部141が嵌入する部位は、切欠凹部112aの上
部に形成した接合フランジ部112bの裏面にリヤシー
トクロスメンバ102の底壁122の前縁部を接合した
状態でトンネル部141の上面に接合している。
【0008】このように組付けられた下部車体構造10
0には、図7で示すようにリヤシート150がリヤシー
ト取付面111に穿設したシート取付孔111aに嵌入
する取付用ピン160によりリヤフロアパネル101に
固着されている。
【0009】また、他の自動車の下部車体構造が実開昭
60−192978号公報に開示されている。この下部
車体構造は、車体後側部に配設されたリヤサイドメンバ
にトレーリングアーム支持ブラケットが取付けられると
共に、略L字状に形成された第1,第2の両構成部材が
接合されて閉断面構造に形成されたクロスメンバが車体
の車幅方向に配設され、かつこのクロスメンバにリヤフ
ロアパネル及びフロントフロアパネルが接合されて構成
されている。
【0010】そしてこの下部車体構造は、前記クロスメ
ンバの内部における前記リヤサイドメンバと対応する部
位に閉断面空間を閉塞する状態で、略三角形状あるいは
略矩形状の開塞板を装着して、トレーリングアームを介
して前後方向の力が伝達されるクロスメンバの剛性を高
めている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
下部車体構造100は、リヤシートクロスメンバ102
の車幅方向の中央部が曲げ剛性が十分でない場合、エン
ジンのアイドリング時にこもり音を発生するという不具
合を生じる。
【0012】また、従来の他の下部車体構造は、クロス
メンバの両側に閉塞板を装着して該部分の剛性を高めて
いるが、その中央部の曲げ剛性が不足して、前記した下
部車体構造100と同様にこもり音を発生するという不
具合を生じる。
【0013】さらに、従来の下部車体構造100及び他
の下部車体構造はリヤシートクロスメンバ102及びク
ロスメンバの中央部の曲げ剛性が不足しているためフロ
ントシートベルトアンカへの入力をリヤフロアパネルへ
効率良く伝達することができず、前記中央部を変形させ
る虞れがある。
【0014】その上、従来の下部車体構造100は、リ
ヤシート150を取付けるための取付用ピン160が単
にシート取付用孔111aに嵌入しているだけなので、
曲げモーメントに対する強度が弱く、例えば前面衝突時
にリヤシート150に前方向の入力が負荷されると取付
用ピン160がシート取付用孔111aから脱落し、リ
ヤシート150が前方へ移動する虞れがある。
【0015】そこで従来の下部車体構造では、クロスメ
ンバを構成する閉断面構造部材の板厚を厚くして、クロ
スメンバの車幅方向の中央部の曲げ剛性を高め前述した
種々の不具合を解消していたが重量増加,コスト高等の
新たな課題を有していた。
【0016】本発明は、前記した事情に鑑みてなされた
ものであり、重量増加及びコスト高を伴なうことなく、
こもり音の低減,リヤシートクロスメンバの変形防止、
及びリヤシート用取付部材の取付強度の向上を可能とし
た自動車の下部車体構造を提供するにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ため、請求項1記載の発明は、リヤフロアパネルの略L
字形断面に形成された前部がその前側にフロントフロア
パネルの後部を接合すると共に、その後側に略L字形断
面に形成されたリヤシートクロスメンバを接合して車幅
方向に長い閉断面構造を形成した自動車の下部車体構造
において、前記閉断面構造内の少なくとも車幅方向の略
中央部に、前側よりも後側が高位となるように対角線状
にブレースが設けられると共にこのブレースに係合孔が
穿設されており、かつリヤシート用取付部材がその上部
を前記リヤフロアパネルの前部に係合させると共にその
下端部を前記係合孔に係合させて取付けられていること
を特徴としている。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載の自
動車の下部車体構造であって、前記閉断面構造の車幅方
向の略中央部と前記フロントフロアパネルのトンネル部
とがシートベルトアンカレインフォースで連結してお
り、前記ブレースが前記シートベルトアンカレインフォ
ースに一体に延設した斜面板であることを特徴としてい
る。
【0019】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の自動車の下部車体構造であって、前記ブレースが前
記閉断面構造の車幅方向の長さと略同等の長さを有する
シートクロスメンバブレースであることを特徴としてい
る。
【0020】さらに、請求項4記載の発明は、請求項2
記載の自動車の下部車体構造であって、前記フロントフ
ロアパネルのトンネル部にフロントシートベルトアンカ
を設けたことを特徴としている。
【0021】
【作用】請求項1乃至4記載の発明は前記した構成にな
っているので以下のような作用を奏する。
【0022】すなわち、請求項1記載の発明は、閉断面
構造内の少なくとも車幅方向の略中央部にブレースを設
けたので、少なくとも前記中央部の曲げ剛性が向上する
と共に、フロントフロアパネルからの前記中央部への入
力が前記ブレースを介してリヤフロアパネルへ伝達され
る。
【0023】また請求項1記載の発明は、リヤシート用
取付部材をリヤフロアパネルとブレースとで上下2個所
で支持するようにしたので、前記リヤシート用取付部材
の曲げモーメントに対する抵抗が大きくなる。
【0024】請求項2記載の発明は、閉断面構造内に設
けたブレースをシートベルトアンカレインフォースに一
体に延設した斜面板で構成したので、部品点数を増加さ
せることなく前記曲げ剛性及びリヤシート用取付部材の
曲げモーメントに対する抵抗を向上させることができ
る。
【0025】また、請求項3記載の発明は、閉断面構造
内に設けたブレースを前記閉断面構造の車幅方向の長さ
と略同等の長さを有するブレースとしたので、側面衝突
時のリヤシートクロスメンバの潰れ抵抗を向上させるこ
とができる。
【0026】さらに、請求項4記載の発明は、フロント
シートベルトアンカをフロントフロアパネルのトンネル
部に設けることによって、フロントシートベルトアンカ
への入力をブレースを介してリヤフロアパネルへ効率良
く伝達することができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を図示した実施例に基づいて具
体的に説明する。図1及び図2は一実施例としての自動
車の下部車体構造1を示す。
【0028】この下部車体構造1は、リヤフロアパネル
101と、リヤシートクロスメンバ102と、シートベ
ルトアンカレインフォース2と、フロントフロアパネル
104とから大略構成されている。
【0029】ここでシートベルトアンカレインフォース
2以外のリヤフロアパネル101,リヤシートクロスメ
ンバ102,及びフロントフロアパネル104は、従来
の下部車体構造100と同様に形成されている。
【0030】すなわち、リヤフロアパネル101は、そ
の前部110がリヤシート取付面111と前壁112と
を有して略L字形断面に形成されており、前壁112に
は略中央部の切欠凹部112aと、この切欠凹部112
aの上部及び両側下側縁部の接合フランジ部112b及
び112cとが形成されており、かつリヤシート取付面
111にはリヤシート150を取付けるためのリヤシー
ト用取付用部材としての取付用ピン160の上部160
aが嵌入するシート取付用孔111aが穿設されてい
る。
【0031】また、リヤシートクロスメンバ102は縦
壁121と底壁122とを有して略L字形断面に形成さ
れており、縦壁121及び底壁122にはそれぞれ接合
フランジ部121a及び122aが形成されている。
【0032】さらに、フロントフロアパネル104は、
略中央部のトンネル部141を有して形成されている。
【0033】シートベルトアンカレインフォース2は、
ハット形断面に形成されたフロントフロア取付部21
と、このフロントフロア取付部21から延設された平面
部22と、この平面部22から後方側が高位となるよう
に斜めに延設した斜面板23とを有して形成されると共
に、斜面板23の略中央部に、リヤシート150を取付
けるためのリヤシート用取付部材としての取付用ピン1
60の下端部160bが係合する係合孔24が穿設され
ており、かつ斜面板23の後端部に接合フランジ部23
aが形成されている。
【0034】そして、これらの部材は図2に示すように
組付けられて下部車体構造1を構成している。
【0035】すなわち、リヤフロアパネル101の前部
110を構成する前壁112の接合フランジ部112c
が、切欠凹部112aにトンネル部141を嵌入して組
込まれるフロントフロアパネル104の後側縁部104
aに接合し、かつリヤシートクロスメンバ102がその
接合フランジ部121a及び122aをそれぞれリヤフ
ロアパネル101のリヤシート取付面111及び前壁1
12の各裏面側に接合して車幅方向に長い閉断面構造を
形成している。
【0036】また、シートベルトアンカレインフォース
2は、そのフロントフロア取付部21をトンネル部14
1を跨ぐようにしてフロントフロアパネル104に固着
し、その平面部22をリヤフロアパネル101側の接合
フランジ部112bとトンネル部141との間に接合
し、その斜面板23の接合フランジ部23aをリヤフロ
アパネル101のリヤシート取付面111の裏面とリヤ
シートクロスメンバ102の接合フランジ部121aと
の間に接合して組付けられている。このようにシートベ
ルトアンカレインフォース2を組付けることによって、
その斜面板23が閉断面構造内に前側よりも後側が高位
となるように対角線状に設けられる共に、斜面板23の
係合孔24がリヤシート取付面111のシート取付用孔
111aに上下方向で対向するように配置される。
【0037】このように組付けられた下部車体構造1
は、リヤシートクロスメンバ102の車幅方向の略中央
部の曲げ剛性がシートベルトアンカレインフォース2の
斜面板23により向上しているので、前記曲げ剛性の不
足に起因するエンジンのアイドリング時のこもり音を低
下させることができる。
【0038】また、この下部車体構造1は図3に示すよ
うにフロントシートベルトアンカ170をフロントフロ
アパネル104のトンネル部141に付設したときに、
フロントシートベルトアンカ170への入力F1 がシー
トベルトアンカレインフォース2の斜面板23を介して
リヤフロアパネル101へ伝達される力F2 となってリ
ヤフロアパネル101へ効率良く伝達され、この結果リ
ヤシートクロスメンバ102の変形を防止することがで
きる。
【0039】さらに、この下部車体構造1にはリヤシー
ト150が、取付用ピン160により取付けられる。
【0040】このリヤシート150の取付状態における
取付用ピン160はその上部160aがリヤシート取付
面111のシート取付用孔111aに嵌入し、下端部1
60bがシートベルトアンカレインフォース2の斜面板
23の係合孔24に係合して上下2個所で支持されるた
め、曲げモーメントに対する強度が向上している。この
ため取付用ピン160は、例えば前面衝突時にリヤシー
ト150から入力される曲げモーメントに対して高抵抗
を示し、シート取付用孔111aから脱落することな
く、リヤシート150の前方移動を阻止することができ
る。
【0041】その上、この下部車体構造1は各構成パネ
ルの板厚を減少させることが可能なので重量増加及びコ
スト高を招くことなく前記した作用効果を奏することが
できる。
【0042】図4及び図5に他の実施例としての自動車
の下部車体構造10を示す。この下部車体構造10は、
リヤフロアパネル101と、リヤシートクロスメンバ1
02と、シートベルトアンカレインフォース103と、
フロントフロアパネル104と、シートクロスメンバブ
レース3とから大略構成されている。
【0043】ここでシートクロスメンバブレース3及び
シートベルトアンカレインフォース103以外のリヤフ
ロアパネル101,リヤシートクロスメンバ102,及
びフロントフロアパネル104は、前述した従来の下部
車体構造100と同様に形成され、かつ同様に組付けら
れる。
【0044】すなわち、リヤフロアパネル101は、そ
の前部110がリヤシート取付面111と前壁112と
を有して略L字形断面に形成されており、前壁112に
は略中央部の切欠凹部112aと、この切欠凹部112
aの上部及び両側下側縁部の接合フランジ部112b及
び112cとが形成されており、かつリヤシート取付面
111にはリヤシート150を取付けるためのシート取
付用部材としての取付用ピン160の上部160aが嵌
入するシート取付用孔111aが穿設されている。
【0045】リヤシートクロスメンバ102は縦壁12
1と底壁122とを有して略L字形断面に形成されてお
り、縦壁121及び底壁122にはそれぞれ接合フラン
ジ部121a及び122aが形成されている。
【0046】また、シートベルトアンカレインフォース
103は、ハット形断面のフロントフロア取付部131
と、このフロントフロア取付部131から延設された平
面部132と、この平面部132の後端部に略直角に起
立形成した接合フランジ部133とを有して形成されて
いる。
【0047】さらに、フロントフロアパネル104は、
略中央部に車体の前後方向に隆起するトンネル部141
を有して形成されている。
【0048】そしてこれらの部材は図5に示すように、
リヤフロアパネル101の前部110を構成する前壁1
12の接合フランジ部112cが、切欠凹部112aに
トンネル部141を嵌入して組込まれるフロントフロア
パネル104の後側縁部104aに接合し、かつリヤシ
ートクロスメンバ102がその接合フランジ部121a
及び122aをそれぞれリヤフロアパネル101のリヤ
シート取付面111及び前壁112の各裏面側に接合し
て車幅方向に長い閉断面構造を形成している。
【0049】また、シートベルトアンカレインフォース
103は、そのフロントフロア取付部131をトンネル
部141を跨ぐようにしてフロントフロアパネル104
に固着し、その平面部132の表面及び裏面をそれぞれ
リヤフロアパネル101の切欠凹部112aの接合フラ
ンジ部112b及びリヤシートクロスメンバ102の底
壁122に接合すると共に、その接合フランジ部133
をリヤシートクロスメンバ102の縦壁121に接合し
て取付けられている。
【0050】一方シートクロスメンバブレース3は、リ
ヤフロアパネル101の前部110とリヤシートクロス
メンバ102とで構成する閉断面構造の車幅方向の長さ
と略同等の長さと、前記閉断面構造の対角線に相当する
幅とを有する帯状部材で形成されている。このシートク
ロスメンバブレース3の上部縁部には全長に亘って上部
フランジ部31が形成されており、その下部中央縁部に
は下部中央フランジ部32が形成されると共に、その下
部両側縁部には下部両側フランジ部33が形成されてお
り、かつ帯状部材の中央部には取付用ピン160の下端
部160bが係合する係合孔34が穿設されている。
【0051】そしてこのシートクロスメンバブレース3
はその上部フランジ部31をリヤフロアパネル101の
リヤシート取付面111の裏面とリヤシートクロスメン
バ102の接合フランジ部121aとの間に接合し、そ
の下部中央フランジ部32をリヤフロアパネル101側
の接合フランジ部112bとシートベルトアンカレイン
フォース103の平面部132との間に接合し、かつそ
の下部両側フランジ部33をリヤフロアパネル101の
前壁112の裏面とリヤシートクロスメンバ102の接
合フランジ部122aとの間に接合して組付けられてい
る。このように組付けられたシートクロスメンバブレー
ス3は閉断面構造内に前側よりも後側が高位となるよう
に対角線状に設けられると共に、係合孔34がリヤシー
ト取付面111のシート取付用孔111aに上下方向で
対向するように配置される。
【0052】このように組付けられた下部車体構造10
は、前記した下部車体構造1と同様にしてこもり音を低
下させることができると共に、リヤシートクロスメンバ
102の変形を防止することができ、かつ取付用ピン1
60の取付強度を向上させることができる。
【0053】その上、下部車体構造10は、閉断面構造
内に閉断面構造の車幅方向と略同等の長さを有するシー
トクロスメンバブレース3を装着したので、閉断面構造
を構成するリヤフロアパネル101の前部110とリヤ
シートクロスメンバ102の車幅方向の潰れ度合いを抑
制することができる。
【0054】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば次のような効果を奏する。請求項1記載の発明によれ
ば、閉断面構造内の少なくとも車幅方向の略中央部にブ
レースを設けたので、少なくとも前記中央部の曲げ剛性
が向上してエンジンのアイドリング時のこもり音の低減
を図ることができると共に、フロントフロアパネルから
の前記中央部への入力が前記ブレースを介してリヤフロ
アパネルへ伝達されることによって前記中央部の変形を
防止することができる。
【0055】その上、請求項1記載の発明は、リヤシー
ト用取付部材をリヤフロアパネルとブレースとで上下2
個所で支持するようにしたので、前記リヤシート用取付
部材の曲げモーメントに対する抵抗が大きくなることに
よって前記リヤシート用取付部材の取付強度の向上を図
ることができる。
【0056】請求項2記載の発明によれば、閉断面構造
内に設けたブレースをシートベルトアンカレインフォー
スに一体に延設した斜面板で構成したので、前記した請
求項1記載の発明の効果に加えて重量増加及びコスト高
を伴なうことがない。
【0057】また、請求項3記載の発明によれば、閉断
面構造内に設けたブレースを前記閉断面構造の車幅方向
の長さと略同等の長さを有するブレースとしたので、前
記した請求項1記載の発明の効果に加えて側面衝突時の
リヤシートクロスメンバの潰れ抵抗を向上させることが
でき、これによって側面衝突時のリヤシートクロスメン
バの潰れ度合いを抑制することができる。
【0058】さらに、請求項4記載の発明によれば、フ
ロントシートベルトアンカをフロントフロアパネルのト
ンネル部に設けることによって、フロントシートベルト
アンカへの入力をブレースを介してリヤフロアパネルへ
効率良く伝達することができ、これによって閉断面構造
中央部の変形を防止することができ、かつ請求項1記載
の発明と同様にこもり音の低減、及びリヤシート用取付
部材の取付強度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例としての自動車の下部車体構造の分解
斜視図である。
【図2】図1の自動車の下部車体構造の一部断面斜視図
である。
【図3】図1の自動車の下部車体構造の作動説明図であ
る。
【図4】他の実施例としての自動車の下部車体構造の分
解斜視図である。
【図5】図4の自動車の下部車体構造の一部断面斜視図
である。
【図6】従来の自動車の下部車体構造の分解斜視図であ
る。
【図7】図6の自動車の下部車体構造の一部断面斜視図
である。
【符号の説明】
1,10 自動車の下部車体構造 2,103 シートベルトアンカレインフォース 3 シートクロスメンバブレース(ブレース) 23 斜面板(ブレース) 24,34 係合孔 101 リヤフロアパネル 102 リヤシートクロスメンバ 104 フロントフロアパネル 110 前部(リヤフロアパネルの) 141 トンネル部(フロントフロアパネルの) 150 リヤシート 160 取付用ピン(リヤシート用取付部材) 170 フロントシートベルトアンカ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リヤフロアパネルの略L字形断面に形成
    された前部がその前側にフロントフロアパネルの後部を
    接合すると共に、その後側に略L字形断面に形成された
    リヤシートクロスメンバを接合して車幅方向に長い閉断
    面構造を形成した自動車の下部車体構造において、 前記閉断面構造内の少なくとも車幅方向の略中央部に、
    前側よりも後側が高位となるように対角線状にブレース
    が設けられると共にこのブレースに係合孔が穿設されて
    おり、かつリヤシート用取付部材がその上部を前記リヤ
    フロアパネルの前部に係合させると共にその下端部を前
    記係合孔に係合させて取付けられていることを特徴とす
    る自動車の下部車体構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車の下部車体構造で
    あって、 前記閉断面構造の車幅方向の略中央部と前記フロントフ
    ロアパネルのトンネル部とがシートベルトアンカレイン
    フォースで連結しており、 前記ブレースが前記シートベルトアンカレインフォース
    に一体に延設した斜面板であることを特徴とする自動車
    の下部車体構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の自動車の下部車体構造で
    あって、 前記ブレースが前記閉断面構造の車幅方向の長さと略同
    等の長さを有するシートクロスメンバブレースであるこ
    とを特徴とする自動車の下部車体構造。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の自動車の下部車体構造で
    あって、 前記フロントフロアパネルのトンネル部にフロントシー
    トベルトアンカを設けたことを特徴とする自動車の下部
    車体構造。
JP4012394A 1994-03-10 1994-03-10 自動車の下部車体構造 Pending JPH07246956A (ja)

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