JPH07238690A - モルタル層剥離剥落防止補修壁,その補修工法およびアンカーピン - Google Patents

モルタル層剥離剥落防止補修壁,その補修工法およびアンカーピン

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JPH07238690A
JPH07238690A JP5251094A JP5251094A JPH07238690A JP H07238690 A JPH07238690 A JP H07238690A JP 5251094 A JP5251094 A JP 5251094A JP 5251094 A JP5251094 A JP 5251094A JP H07238690 A JPH07238690 A JP H07238690A
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Toshiharu Osaka
敏治 大坂
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モルタル層のコンクリート躯体への繋留機能
を改善し、それらの境界に生じている隙間にエポキシ樹
脂系注入材を注入するに当たって、過剰注入による隙間
の拡大とモルタル層の離隔膨出をなくし、さらには、補
修後の体裁を損なわないようにすること。 【構成】 コンクリート躯体aとモルタル層bとの境界
に生じた隙間sとその隙間sを横断して穿設した長孔1
2とにエポキシ樹脂系注入材17,18が充満し、該長
孔12内においてエポキシ樹脂系注入材17,18に没
入しているアンカーピンcが、その一端の鍔片8を上記
長孔12のコンクリート躯体aに位置する部分において
エポキシ樹脂系注入材17中に埋設するとともに、他端
の頭板9を上記長孔12のモルタル層bに位置する部分
の広口凹処13に係合していること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建造物のコンクリート
躯体に仕上げ外装のために塗ったモルタル層あるいはま
た同コンクリート躯体にタイルを貼り付ける下地として
塗ったモルタル層が、コンクリート躯体との界面から浮
き上がり、そこに生じた隙間を除々に拡大することによ
り、ついには、該モルタル層を剥離,剥落させる事態に
なるのを防止したモルタル層剥離剥落防止補修壁とその
補修工法およびアンカーピンの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】建造物のコンクリート躯体とモルタル層
との界面の上記隙間は、日照による外気温の変化,風雨
等の気象条件あるいは凍害によって、モルタル層が湿潤
と乾燥、膨張と収縮を繰り返して生じる変形応力に起因
すると推量されている。
【0003】かかる隙間をさらに拡大させることなく、
モルタル層の剥離剥落の事態を防止するために、従来か
らいわゆるアンカーピンニング工法なる補修工法が採用
されている。それを、図13,14により概説すると次
のとおりである。すなわち、界面に隙間sを生じている
部位のモルタル層1とコンクリート躯体2に、上記隙間
sを横断する長さの長孔3を、電動ドリルで、内奥部
3′がコンクリート躯体2の所要深さに達する長さにし
て穿設し、くり粉をブロアー等で圧縮空気を吹き付けて
除去清掃し、モルタル層1を貫通する開口部3″から液
状または低粘度のエポキシ樹脂系注入材4を所要の注入
ポンプで注入し、長孔3とこれに連続する隙間sに充満
させる(図13)。
【0004】その後直ちに、長孔3に全周ねじ付きのア
ンカーピン5を、開口部3″側から挿入して、内端5′
を内奥部3′に位置させるとともに、外端5″を開口部
3″に位置させた状態にして、エポキシ樹脂系注入材4
内に没入し、しかも、開口部3″の開口面と外端5″と
の間をエポキシ樹脂系パテ6で穴埋めするものである
(図14)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにし
て施工した補修壁であっても、実際には、モルタル層1
がコンクリート躯体2からの剥離を進行させてしまうこ
とが多い。それは、長孔3のエポキシ樹脂系注入材4内
に没入させたアンカーピン5が所期の機能を奏していな
いことにあると認められる。すなわち、アンカーピン5
は、全周ねじ付きであるため長孔3内のエポキシ樹脂系
注入材4と噛合接着し強固に一体化しているとはいえ、
そのエポキシ樹脂系注入材4に直線状に没入位置してい
るだけであって、モルタル層1とコンクリート躯体2に
対しては直接的に係合または噛合するような構造をなし
ていない。したがって、補修後においても、上記の湿潤
と乾燥、膨張と収縮の繰り返しによりモルタル層1にコ
ンクリート躯体2から離隔する方向の力が作用した場
合、アンカーピン5がモルタル層1をコンクリート躯体
2に直接繋留すべく機能することがないものである。
【0006】また、一般に、隙間sへのエポキシ樹脂系
注入材4の注入は、長孔3の内奥部3′に吐出先端を挿
入した注入ノズルを手元に引き出しながら行うものであ
るが、その隙間sへの注入量が過剰になると、却って隙
間sをその周囲に拡げるとともにモルタル層1をコンク
リート躯体2から離隔膨出させてしまうという問題があ
る。さらに、アンカーピン5を挿入した長孔3の開口面
を穴埋めしたエポキシ樹脂系パテ6が黒色に変褪色し体
裁を損なうという問題もあった。
【0007】そこで、本発明は、モルタル層のコンクリ
ート躯体への繋留機能を改善し、過剰注入による隙間の
拡大とモルタル層の離隔膨出をなくし、さらには、補修
後の体裁を損なわないようにしようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明モルタル層剥離剥
落防止補修壁は、コンクリート躯体aとモルタル層bと
の境界に生じた隙間sとその隙間sを横断して穿設した
長孔12とにエポキシ樹脂系注入材17,18が充満
し、該長孔12内においてエポキシ樹脂系注入材17,
18に没入しているアンカーピンcが、その頭板9をモ
ルタル層bに係合することにより、モルタル層bをコン
クリート躯体aに繋留している。
【0009】上記係合繋留構造としては、アンカーピン
cの一端の鍔片8を上記長孔12のコンクリート躯体a
に位置する部分においてエポキシ樹脂系注入材17中に
埋設するとともに、他端の頭板9を上記長孔12のモル
タル層bに位置する部分の広口凹処13に係合した状態
としたものとすることが好適である。
【0010】本発明補修工法は次の工程からなる。 コンクリート躯体aとモルタル層bとの境界に隙間
sを生じている部位に、そのモルタル層bから隙間sを
横断するとともにコンクリート躯体aの所要深さに達す
る長さにした複数個の長孔12を、所要の間隔で穿設
し、かつ、各長孔12のモルタル層bに位置する部分の
外端に広口凹処13を形成する工程。 上記長孔12のコンクリート躯体aに位置する部分
にエポキシ樹脂系注入材17を所要量注入した後、その
長孔12にアンカーピンcを挿入して、その鍔片8をエ
ポキシ樹脂系注入材17中に押入埋没させるとともに、
他端の頭板9を上記広口凹処13に係合位置させる工
程。 上記エポキシ樹脂系注入材17が硬化してその中に
鍔片8を接着固定することにより、上記アンカーピンc
が長孔12内にしっかりと固定支持された後、そのアン
カーピンcの頭板9の注入孔10を通じてエポキシ樹脂
系注入材18を注入し、これを隙間sおよび長孔12に
充満させる工程。
【0011】上記において、長孔12を穿設した後であ
ってエポキシ樹脂系注入材17を注入する前に、該長孔
12を、適宜の真空装置に接続されかつ先端にブラシ1
4を装着した吸入回転ノズル15を使用し、あるいはブ
ロアー等で圧縮空気を吹き付けることによって、くり粉
や塵埃を除去清掃するのが適切である。
【0012】本発明モルタル層剥離剥落防止補修壁用の
アンカーピンcは、軸杆7の一端に鍔片8を、他端に頭
板9を備え、その頭板9に注入孔10を穿設してなる。
頭板9にはさらに確認孔11を穿設しておくと、エポキ
シ樹脂系注入材17,18の注入量を確認できるととも
に、排気もでき至便である。軸杆7としては丸棒状のも
の、周面にねじを刻設したもの等があり、特にねじを刻
設してなるいわゆる螺杆は摩擦抵抗を大にするから効果
的である。さらに、頭板9は、円形,山形または十字形
等使用箇所に応じて適宜の形状のものを採用できる。
【0013】
【作用】本発明補修壁によれば、アンカーピンによるモ
ルタル層のコンクリート躯体への繋留機能が改善されて
いるから、補修の後において、湿潤と乾燥、膨張と収縮
の繰り返しによりモルタル層にコンクリート躯体から離
隔する方向の力が作用したしても、そのモルタル層が剥
離剥落することがない。
【0014】本発明補修工法によれば、隙間および長孔
へのエポキシ樹脂系注入材の注入は、アンカーピンによ
りモルタル層をコンクリート躯体に繋留する構造とした
後において行うことと相俟って、確認孔によって注入材
の吹き出し具合を確認しながら適切な量の注入を確実に
行うことができるので、過剰注入よって隙間をその周囲
に拡げ、モルタル層をコンクリート躯体から離隔膨出さ
せてしまうおそれがない。
【0015】本発明モルタル層剥離剥落防止補修壁用の
アンカーピンは、モルタル層のコンクリート躯体への繋
留機能を改善するのに効果的である。
【0016】
【実施例】以下には、本発明の実施例を図1,2,5〜
10を参照して、建造物のコンクリート躯体aと仕上げ
外装用のモルタル層bとの間に隙間sを生じている壁に
ついて説明する。
【0017】cは、この実施例において使用するアンカ
ーピンであり、それは、全周にねじを刻設した軸杆7の
一端に小円形の鍔片8を、他端に大円形の頭板9を備
え、かつ、その頭板9に注入孔10と確認孔11とを穿
設してなる(図1,2)。このアンカーピンcは、ねじ
を刻設していない丸棒状のものでもよく、また、各部の
寸法は、当該壁に穿設する後記長孔12の寸法に応じて
決定されるが、本実施例のアンカーピンcは全長を53
mmとし、軸杆7,鍔片8および頭板9の各直径をそれぞ
れ4mm,6mmおよび14mmとし、また、鍔片8および頭
板9の厚さをそれぞれ2mmおよび3mmとしている。
【0018】補修施工に当たってはまず、隙間sを生じ
ている部位の壁に、直径およそ7.2mmの複数個の長孔
12を、モルタル層bから隙間sを横断し(図5)、か
つ、コンクリート躯体a内に50〜60mm延長する深さ
にして、所要の間隔、例えば250mm間隔で縦横に穿設
する。すなわち、この長孔12は、隙間sに連続ししか
もコンクリート躯体aの所要深さ(上記50〜60mm)
に達する長さの内奥部12′と、同じく隙間sに連続し
しかもモルタル層bを貫通する開口部12″とからなる
とともに、その開口部12″の外端に広口凹処13を形
成し、後述のように、アンカーピンcを、その一端の鍔
片8を内奥部12′に位置させ、他端の頭板9を広口凹
処13に噛合させた状態で挿入できるようにしてある。
【0019】なお、長孔12は、図示のように壁の外面
に直角にすなわち水平に穿設するほか、内奥部12′側
が降下するように傾斜させて斜めに穿設してもよい。
【0020】長孔12の穿設は電動ドリルを使用して行
うが、その時に生じた削り屑、すなわちくり粉や塵埃
は、電気掃除機等の真空装置に接続されかつ先端にブラ
シ14を装着した吸入回転ノズル15を、その長孔12
に挿入して(図6)、あるいはまた、ブロアー等で圧縮
空気を吹き付けて除去清掃する。
【0021】次に、所要の注入ポンプに接続した注入用
ノズル16を、その先端が長孔12の内奥部12′の最
深部分に達するまで挿入し、それを手元に引き出しなが
ら液状または低粘度のエポキシ樹脂系注入材17を、長
孔12の全長のおよそ3分の1のところまで注入する
(図7)。引き続き、長孔12に上記アンカーピンcを
挿入し、その一端の鍔片8を内奥部12′の上記エポキ
シ樹脂系注入材17中に押入埋没させるとともに、他端
の頭板9を広口凹処13に嵌合位置させる(図8)。
【0022】その後、上記エポキシ樹脂系注入材17が
硬化して、内奥部12′の内面に固着するとともにその
中に鍔片8を固定することにより、アンカーピンcが長
孔12内にしっかりと接着固定支持されるのを見計ら
い、次に、同じく所要の注入ポンプに接続した注入用ノ
ズルを、アンカーピンcの頭板9の注入孔10に接続し
て、同じく液状または低粘度のエポキシ樹脂系注入材1
8の注入を継続し、これを隙間sおよび長孔12に充満
させる。
【0023】本実施例では、アンカーピンcを固定支持
するために最初に注入する上記エポキシ樹脂系注入材1
7として、常温(18〜20℃)において30〜120
分で硬化する速乾性タイプのものを使用し、隙間sおよ
び長孔12に充満させるために2回目に注入する上記エ
ポキシ樹脂系注入材18として、同じく常温において6
〜24時間で硬化する普通タイプのものを使用した。し
かし、これらエポキシ樹脂系注入材17および18とし
ては、上記速乾性タイプのものまたは普通タイプのもの
の一方だけを使用してもよい。また、上記各範囲内で具
体的に如何なる硬化時間のものにするかは、慣行にした
がい現場の状況に応じて適宜決定する必要がある。
【0024】ところで、2回目のエポキシ樹脂系注入材
18の注入においては、頭板9の確認孔11を通じて隙
間sおよび長孔12内の空気が排出され、また、その確
認孔11からの注入材18の吹き出し具合を見ることに
より注入材18が充満したか否かを確認し、適量の注入
を確実に行って当該作業を完了できるもので、これによ
り所期のモルタル層剥離剥落防止補修壁Aが施工完成す
る(図9,10)。
【0025】すなわち、この補修壁Aによれば、所定時
間を経過してエポキシ樹脂系注入材18が硬化し所定の
特性を発現することにより、隙間sを介し浮き上がって
いたモルタル層bとコンクリート躯体aとが該エポキシ
樹脂系注入材18を介して強固に接着し一体化する。
【0026】しかも、長孔12内のアンカーピンcが、
その一端の鍔片8をコンクリート躯体aに掘削されてい
る内奥部12′内の上記エポキシ樹脂系注入材17中に
埋設固着するとともに、他端の頭板9をモルタル層bに
形成されている開口部12″の広口凹処13に位置して
いて、該モルタル層bをコンクリート躯体aに直接繋留
する構造になっているので、爾後、モルタル層bが気象
状況等により湿潤と乾燥、膨張と収縮を繰り返し、その
モルタル層bにコンクリート躯体aから離隔する方向の
力が作用しても、上記エポキシ樹脂系注入材18による
強固な接着を破壊して、界面を新たに浮き上げ、そこに
隙間を生じさせるようなことがなく、したがって、モル
タル層bを剥離,剥落させる事態を惹起するおそれはな
い。
【0027】また、上記隙間sおよび長孔12へのエポ
キシ樹脂系注入材18の注入は、上記のように、アンカ
ーピンcによりモルタル層bをコンクリート躯体aに繋
留する構造とした後において行うことと相俟って、確認
孔11によって注入材18の吹き出し具合を確認しなが
ら適切な量の注入を確実に行うことができるので、過剰
注入よって隙間sをその周囲に拡げ、モルタル層bをコ
ンクリート躯体aから離隔膨出させてしまうおそれがな
いものである。
【0028】図3,4はアンカーピンの他の実施例を示
すもので、これら図3,4のアンカーピンc′とc″
は、前記実施例のアンカーピンcとは、その頭板9′,
9″の形状を異にするだけであって、その他の構成は実
質的に同一である。すなわち、アンカーピンc′の頭板
9′はほぼ山形であり、また、アンカーピンc″の頭板
9″はほぼ十字形である。7′,7″は螺杆、8′,
8″は鍔片、10′,10″は注入孔、11′,11″
は確認孔である。これらのアンカーピンc′,c″は、
建造物のコンクリート躯体に下地モルタル層が塗られ、
図11,12に示すように、それに貼り付けたタイル1
9または19′による2丁掛タイルウマ目地のT字形部
分20、またはイモ目地の十字形部分20′に、前記実
施例と同様にして挿着使用され、所期のモルタル層剥離
剥落防止補修壁B,B′を施工するのに供される。
【0029】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明によれば次の効果を奏する。
【0030】すなわち、本発明補修壁によれば、アンカ
ーピンによるモルタル層のコンクリート躯体への繋留機
能が改善され、したがって、補修の後において、湿潤と
乾燥、膨張と収縮の繰り返しによって、モルタル層にコ
ンクリート躯体から離隔する方向の力が作用したして
も、そのモルタル層が剥離剥落することがない。
【0031】本発明補修工法によれば、隙間および長孔
へのエポキシ樹脂系注入材の注入は、アンカーピンによ
りモルタル層をコンクリート躯体に繋留する構造とした
後において行うものであり、しかも、確認孔によって注
入材の吹き出し具合を確認しながら適切な量の注入を確
実に行うことができるので、過剰注入よって隙間を却っ
てその周囲に拡げ、モルタル層をコンクリート躯体から
離隔膨出するようなことがない。
【0032】本発明アンカーピンは、モルタル層のコン
クリート躯体への繋留機能を改善するのに効果的であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明モルタル層剥離剥落防止補修壁用アンカ
ーピンの一実施例を示す側面図である。
【図2】同上の正面図である。
【図3】本発明アンカーピンの他の実施例の正面図であ
る。
【図4】本発明アンカーピンのさらに他の実施例の正面
図である。
【図5】本発明補修工法においてコンクリート躯体に仕
上げモルタル層を塗った壁の当該部位に長孔を穿った状
態の断面図である。
【図6】同上の長孔内のくり粉等を除去清掃している状
態の断面図である。
【図7】同上の長孔のコンクリート躯体に位置する部分
にエポキシ樹脂系注入材を注入している状態の断面図で
ある。
【図8】同上の長孔にアンカーピンを挿着した状態の断
面図である。
【図9】同上の長孔および隙間にエポキシ樹脂系注入材
を注入し終えたなる本発明補修壁の断面図である。
【図10】同上の外面図である。
【図11】コンクリート躯体に塗った下地用モルタル層
にタイルを2丁掛ウマ目地形に貼り付けた壁を本発明補
修工法によって補修したタイル壁の外面図である。
【図12】コンクリート躯体に塗った下地用モルタル層
にタイルを2丁掛イモ目地形に貼り付けた壁を本発明補
修工法によって補修したタイル壁の外面図である。
【図13】従来公知の補修工法を示すもので、コンクリ
ート躯体に仕上げモルタル層を塗った壁の当該部位に穿
った長孔と隙間にエポキシ樹脂系注入材を注入した直後
の断面図である。
【図14】同上の長孔にアンカーピンを挿着するととも
にエポキシ樹脂系パテで穴埋めし補修を終えた状態の断
面図である。
【符号の説明】
a コンクリート躯体 b モルタル層 c アンカーピン s 隙間 7 軸杆 7′ 軸杆 7″ 軸杆 8 鍔片 8′ 鍔片 8″ 鍔片 9 頭板 9′ 頭板 9″ 頭板 10 注入孔 10′ 注入孔 10″ 注入孔 11 確認孔 11′ 確認孔 11″ 確認孔 12 長孔 13 広口凹処 14 ブラシ 15 吸入回転ノズル 17 エポキシ樹脂系注入材 18 エポキシ樹脂系注入材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート躯体とモルタル層との境界に
    生じた隙間とその隙間を横断して穿設した長孔とにエポ
    キシ樹脂系注入材が充満し、該長孔内においてエポキシ
    樹脂系注入材に没入しているアンカーピンが、その頭板
    をモルタル層に係合することにより、モルタル層をコン
    クリート躯体に繋留していることを特徴とするモルタル
    層剥離剥落防止補修壁。
  2. 【請求項2】コンクリート躯体とモルタル層との境界に
    生じた隙間とその隙間を横断して穿設した長孔とにエポ
    キシ樹脂系注入材が充満し、該長孔内においてエポキシ
    樹脂系注入材に没入しているアンカーピンが、その一端
    の鍔片を上記長孔のコンクリート躯体に位置する部分に
    おいてエポキシ樹脂系注入材中に埋設しているととも
    に、他端の頭板を上記長孔のモルタル層に位置する部分
    の広口凹処に係合することにより、モルタル層をコンク
    リート躯体に繋留していることを特徴とするモルタル層
    剥離剥落防止補修壁。
  3. 【請求項3】コンクリート躯体とモルタル層との境界に
    隙間を生じている部位に、そのモルタル層から隙間を横
    断するとともにコンクリート躯体の所要深さに達する長
    さにした複数個の長孔を、所要の間隔で穿設し、かつ、
    各長孔のモルタル層に位置する部分の外端に広口凹処を
    形成する工程と、上記長孔のコンクリート躯体に位置す
    る部分にエポキシ樹脂系注入材を所要量注入した後、そ
    の長孔にアンカーピンを挿入して、その鍔片をエポキシ
    樹脂系注入材中に押入埋没させるとともに、他端の頭板
    を上記広口凹処に係合位置させる工程と、上記エポキシ
    樹脂系注入材が硬化してその中に鍔片を埋設することに
    より、上記アンカーピンが長孔内にしっかりと固定支持
    された後、そのアンカーピンの頭板の注入孔を通じてエ
    ポキシ樹脂系注入材を注入し、これを上記隙間および長
    孔に充満させる工程とからなることを特徴とするモルタ
    ル層剥離剥落防止補修壁の補修工法。
  4. 【請求項4】上記長孔を穿設した後であって1回目のエ
    ポキシ樹脂系注入材を注入する前に、該長孔を、適宜の
    真空装置に接続されかつ先端にブラシを装着した吸入回
    転ノズルを使用し、あるいはブロアー等で圧縮空気を吹
    き付けることによって、くり粉や塵埃を除去清掃するこ
    とを特徴とする請求項3記載のモルタル層剥離剥落防止
    補修壁の補修工法。
  5. 【請求項5】軸杆の一端に鍔片を、他端に頭板を備え、
    その頭板に注入孔を穿設してなることを特徴とするモル
    タル層剥離剥落防止補修壁用アンカーピン。
  6. 【請求項6】軸杆の一端に鍔片を、他端に頭板を備え、
    その頭板に注入孔と確認孔とを穿設してなることを特徴
    とするモルタル層剥離剥落防止補修壁用アンカーピン。
  7. 【請求項7】軸杆が周面にねじを刻設してなることを特
    徴とする請求項5または6記載のモルタル層剥離剥落防
    止補修壁用アンカーピン。
  8. 【請求項8】頭板が円形,山形または十字形であること
    を特徴とする請求項5,6または7記載のモルタル層剥
    離剥落防止補修壁用アンカーピン。
JP5251094A 1994-02-28 1994-02-28 モルタル層剥離剥落防止補修壁,その補修工法およびアンカーピン Pending JPH07238690A (ja)

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