JPH07180368A - 建造物の外壁補修方法 - Google Patents

建造物の外壁補修方法

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JPH07180368A
JPH07180368A JP5346188A JP34618893A JPH07180368A JP H07180368 A JPH07180368 A JP H07180368A JP 5346188 A JP5346188 A JP 5346188A JP 34618893 A JP34618893 A JP 34618893A JP H07180368 A JPH07180368 A JP H07180368A
Authority
JP
Japan
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hole
anchor
wall
drill
elastic resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP5346188A
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English (en)
Inventor
Kenichiro Noguchi
賢一郎 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOGUCHI KOSAN KK
Original Assignee
NOGUCHI KOSAN KK
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Publication date
Application filed by NOGUCHI KOSAN KK filed Critical NOGUCHI KOSAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アンカーボルト打ち込み孔を穿孔する際の騒
音を低減すると共に、孔及び間隙に残留、侵入した切り
粉を完全に除去した状態でアンカーボルトの打ち込み、
接着剤の充填を行うことができ、しかも湿潤な条件下で
あっても接着剤の固化が可能な建造物の外壁補修方法を
提供する。 【構成】 コンクリート躯体の表面にモルタル外壁を介
してタイルを固定した構造の外壁を有する建造物におい
て、該躯体と外壁との間の空隙を埋めて両者の接合強度
を高める外壁補修方法であって、タイルに躯体にまで達
する孔を形成する穿孔工程と、該孔内を洗浄する洗浄工
程と、BDSアンカーを該孔内に挿入してから該アンカ
ー先端部を拡開させて該躯体内の孔内壁に圧着固定させ
るアンカー挿入固定工程と、湿気硬化型一成分形弾性樹
脂注入剤を該BDSアンカーの軸方向貫通孔に注入する
弾性樹脂注入工程とから成り、上記穿孔工程においては
ミストドリルを用い、弾性樹脂注入工程においては湿気
硬化型一成分形弾性樹脂注入剤を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建物等の建造物の外壁を
構成するタイルやモルタル部分の浮き上がりや剥離落下
を未然に防止する為の補修方法に関し、詳細にはコンク
リート躯体とタイル、或はコンクリート躯体とモルタル
外壁との間の浮き、剥離を防止する為の、湿気硬化型一
成分形弾性樹脂注入剤の注入とBDS(Building Dock
System)アンカーによる補修方法の改良に関する。
【0002】
【従来技術】建物を初めとした各種建造物の外壁の多く
は、コンクリート躯体表面に積層したモルタル外壁面に
タイル、レンガ等を貼ったり、或はコンクリート躯体表
面に直接タイル、レンガ等を貼った構造を有する。この
ような外壁構造においては、周知のごとく風雨、外気温
変化等の環境変化に起因して経時的に劣化が起こり易
く、とりわけコンクリート躯体表面とモルタル外壁との
間の接合力、或はコンクリート躯体表面とタイルとの間
の接合力が低下することにより両者間に間隙が形成され
て、外壁の浮き、剥離が発生し易くなる。このような浮
き等の存在は、外壁材の落下、雨水の浸入による劣化の
促進等を招来する為、従来から該壁面に形成した孔から
上記間隙にエポキシ樹脂等の接着剤を充填する補修方法
が行われている。
【0003】図8(a) (b) 及び(c) は夫々従来工法を説
明する為の断面図であり、同図(a)は外壁の適所に形成
したアンカーピン打ち込み孔の状態を示す断面図であ
り、(b) はピンニング法によってアンカーピンを打ち込
んだ状態を示す断面図である。このピンニング法では、
コンクリート躯体1とモルタル外壁2との間に形成され
た間隙4を埋める為に、モルタル外壁2の外面のタイル
3からコンクリート躯体1までに達する打ち込み孔5を
所定の間隔でドリル等を用いて形成してから同図(b) に
示したステンレスピン(アンカーピン)6を打ち込むこ
とにより、モルタル外壁2とコンクリート躯体1とを固
定してから、隣接するように穿孔した他の孔からエポキ
シ樹脂やポリマーセメントスラリー等の接着剤7を間隙
4に充填することが行われる。なお、コンクリート躯体
とタイルとが直接接合された構造の場合においても、同
様の手法により補修が行われる。
【0004】次に、同図(c) に示す例は、所謂ドックバ
イトアンカーと呼ばれるアンカーボルトを用いた工法で
あり、このアンカーボルトは例えば特開平2−8462
号公報に開示されているように、軸方向に貫通した孔を
有した中空のボルト8の先端部に軸方向へ延びる複数の
切込8aを形成すると共に該切込の拡開を防ぐ為のCリ
ング9を該先端部に嵌着し、更に該先端部の後方に先端
部拡開用のプラグを配置した構成を有し、このボルト8
を上記孔5に差し込んでから図示しない打ち込み手段を
軸方向貫通孔に打ち込んでプラグを先端方向へ移動させ
ることによりCリング9の挟圧力に抗してボルト先端部
を拡開せしめて孔内壁に圧接固定するものである。この
方法においては、ボルト固定後にボルトの軸方向貫通孔
から接着剤を注入することにより間隙4を埋めることが
可能となる。
【0005】ところで、上記いずれの従来方法において
も、タイル3、モルタル外壁2、コンクリート躯体1に
対する穿孔手段として、打込み式のドリルを用いる為、
騒音が甚だしくなるばかりか、同図(a) に示すように切
り粉10が孔5や間隙4内に残留、侵入して接着剤の注
入や接着固化の妨げとなる。また、接着剤として従来か
ら多用されてきた二液型エポキシ樹脂接着剤は、孔や間
隙中が湿潤状態にある場合には、水分と硬化材の加水反
応によりエポキシ樹脂が硬化できなくなるという不具合
があり、そのため乾燥を待つ必要が生じ、工期が長くな
る欠点があった。特に、水を孔内に噴射することにより
切り粉10を除去しようとすれば、大量の水が孔内に残
留することになり、上記不具合が更に甚だしいものとな
る。また、二液型エポキシ樹脂接着剤は、接着力が大き
く弾性がない為、注入後において、仕上げ材の熱応力に
伴う動きに対して追随できず、各部材の割れ破壊をもた
らすおそれがある。
【0006】更に、上記従来の打込み式のドリルは、打
撃によってタイルに穿孔するため、タイルの破損が頻発
することとなり、タイルの交換が必要となる。しかし、
タイルを交換すると、新たなタイルを取付けた箇所だけ
が他の未交換のタイルと外観を明らかに異にする為、美
感上の問題が残り、居住者からの苦情の原因となってい
た。このような不具合を解消する為に、タイルを回避し
た目地の部分に穿孔することも行われていたが、この方
法ではタイルの固定が一切行われないことになるので、
タイルが落下する事故を防止することができなかった。
更に、モルタルに穿孔した場合には、孔がモルタルの切
り粉によって確実に埋まり、これを孔外に取り出す作業
が容易でないという不具合を生じる。
【0007】また、上記ピンニング法においては、アン
カーピンを固定する前に接着剤の注入が行われる為、注
入圧力により間隙中に接着剤が侵入する際に、モルタル
外壁側に向けて引張り応力が発生し、それまで浮いてい
なかった部分にまで浮きが発生する共浮き現象が起きる
欠点があった。この欠点は、ドックバイトアンカーを用
いた工法によれば、注入工程の前にアンカー固定が実施
される為、共浮き現象の発生を防止することができる。
また、ドックバイトアンカーは後端部にフランジ部8b
を有する為、打ち込み孔5の開口部に該フランジ部13
を着座させる為の大径部を形成しておけば、このフラン
ジ部によりタイルの脱落を防止することができる。
【0008】なお、上記ドックバイトアンカーを固定し
た場合、孔内面と直接接触するのは針金状のCリングで
あるため、内面が脆弱な場合にはCリングにより破損さ
れてアンカーの固定が不完全となり、アンカーの固定状
態が不十分となる虞れもあった。但し、固定が不十分と
なってもアンカーの完全な脱落は起きにくいことも事実
である。
【0009】
【発明の目的】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、アンカーボルト打ち込み孔を穿孔する際の騒音を低
減すると共に、孔及び間隙に残留、侵入した切り粉を完
全に除去した状態でアンカーボルトの打ち込み、接着剤
の充填を行うことができ、しかも湿潤な条件下であって
も接着剤の固化が可能な建造物の外壁補修方法を提供す
ることを目的としている。
【0010】
【発明の概要】上記目的を達成するため本発明は、コン
クリート躯体の表面にモルタル外壁を介してタイルを固
定した構造の外壁を有する建造物において、該コンクリ
ート躯体とモルタル外壁との間の空隙を埋めて両者の接
合強度を高める外壁補修方法であって、上記タイルに上
記コンクリート躯体にまで達する孔を形成する穿孔工程
と、該孔内を洗浄する洗浄工程と、BDSアンカーを該
孔内に挿入してから該アンカー先端部を拡開させて該コ
ンクリート躯体内の孔内壁に圧着固定させるアンカー挿
入固定工程と、湿気硬化型一成分形弾性樹脂注入剤を該
BDSアンカーの軸方向貫通孔に注入する弾性樹脂注入
工程とから成り、上記穿孔工程においてはミストドリル
を用い、上記弾性樹脂注入工程においては湿気硬化型一
成分形弾性樹脂注入剤を用いること、上記穿孔工程にお
いてはミストドリルを用い、上記弾性樹脂注入工程にお
いては湿気硬化型一成分形弾性樹脂注入剤を用いるこ
と、更には、上記穿孔工程においてはエアドリルを用い
ることを夫々特徴としている。
【0011】
【発明の実施例】以下、添付図面に示した実施例により
本発明を詳細に説明する。図1は本発明方法の一例を示
す施工工程フロー図であり、ここでは第1工程であるエ
フロ除去工程から第13工程である外壁面洗浄工程まで
示してあるが、本発明の特徴的な構成は第6工程のミス
トドリル或はエアドリル(非打撃によるドリル)を用い
た穿孔工程から第12工程の湿気硬化型一成分形弾性樹
脂注入剤注入工程(以下、弾性樹脂注入工程と称する)
までに存する。なお、以下の説明では、主としてモルタ
ル外壁を介してタイルを貼り付けた建造物について説明
するが、本発明方法はコンクリート躯体に直接タイルを
貼り付ける構造の建造物にも勿論適用可能である。
【0012】まず第1工程で行われるエフロ除去は、タ
イル外壁面に付着しているエフロレッセンス(白色のカ
ルシウム成分)を除去して、撥水材を塗布し易くする工
程であり、白華除去剤(例えば、商品名 アクトル)を
ハケ及びブラシ等の道具を用いて均一に塗布してから暫
時放置し、然る後水で洗い流し自然乾燥させる。第2工
程で行われる外壁面洗浄は、透水性の強いタイルが吸い
込んでいる汚れを除去して後続する撥水材塗布工程の下
地処理とするための工程であり、ここでは全タイル面を
高圧水により洗浄する。
【0013】第3工程で行われる撥水材塗布は、洗浄し
乾燥した状態にあるタイル及び目地部分に撥水材(例え
ば、商品名 ハイドロサーム)を吹き付けにより塗布す
る。撥水材が完全に乾燥しないうちに拭取り除去する。
第4工程の浮き部調査は、着工前に行った赤外線による
浮き部の調査の結果に基づいて、更に具体的に浮き部の
位置を特定する為の作業であり、タイル一枚づつに対し
てドクターハンマーを用いて打診調査を行う。
【0014】第5工程のマーキングは、タイル面にミス
トドリル((株)サンポー製 SSD101)による穿
孔位置の目印とする為のマークを付すと共に、縦横のラ
インを揃えることを目的としている(図2参照)。第6
工程ではミストドリルにてタイル面にて注入口(アンカ
ーボルト挿入孔)を穿孔する。通常、タイル面から穿孔
し、躯体の深さ25mm程度まで達する深さの孔を穿孔
する。ドリルビット径としては、例えばφ6.5mmを
用いる。続いて第7工程で、後述するBDSアンカーの
フランジ部を着座させる為の浅い大径孔を上記φ6.5
mmの注入口の開口部(タイル部分)に形成する。この
場合、上記ドリルビットの径としてはφ9mm程度のも
のを用い、深さとしてはタイル表面より5mm程度とす
る。この大径孔の寸法はBDSアンカーのフランジ部が
嵌合着座したときにタイル表面と同等か、それよりも2
mm程度引っ込んだ位置に位置決めされるように設定す
る。これは後述するキャップをかぶせた時にタイル面と
キャップ面とがフラットになるようにする為である。
【0015】図3はミストドリルMDによってタイル3
に上記2段の孔を穿孔している状態を示している。この
ミストドリルMDは、図4(a) に示したようにエアコン
プレッサ11及びミストタンク12と接続されたドリル
であり、13は電源線、14はエアコンプレッサ(例え
ば3/4馬力以上の出力を有する)11からの空気を圧
送するエアパイプ、15はミストタンクからの水を供給
する水管である。ドリル先端に着脱されるダイヤモンド
ドリルビット16は、先端に切り刃部16aを、後端に
ねじ部16bを有した軸方向貫通孔を有したものであ
り、高速回転することにより、切り刃16a部によって
上記マーキング部に穿孔を行うものである。図4(b) 中
の長尺小径のドリルビットは工程6における注入口穿孔
用であり、短尺大径のドリルビットは工程7における大
径孔の穿孔用である。これらのドリルビットを使用した
穿孔作業は、上記エアコンプレッサ11及びミストタン
ク12からの空気と水を混合したミスト状の水をドリル
ビット先端から噴射つつ行うので、該ミストによる放射
冷却作用により刃先が焼け付くことがなく長期使用が可
能であり、また僅かな水量で研ぎながら削るので切れ味
が変わらない。また、このドリルを用いた穿孔における
最大の長所は、従来の打ち込み型のドリルと異なり、無
振動で騒音が極めて低い点である。この為、建物の居住
者が居る時期であってもさしたる不快感を与えることな
く作業を実施できることとなり、工期の短縮を図る上で
都合が良く、コストを下げることができる。
【0016】なお、上記においてはミストドリルによっ
て穿孔、切り粉の除去を行う場合を示したが、ミストド
リルの代わりにエアドリルを用いても同様の効果を得る
ことができる。即ち、エアドリルとは、本願出願人及び
他2名が平成5年2月に出願した特許出願「硬質材料穿
孔・診断用ドリルマシン」に開示されているように、軸
方向に貫通した通水孔を有したパイプ状の棒状本体の先
端部にダイヤモンドビットを固定すると共に、該ダイヤ
モンドビットを含む棒状本体をエア圧力によって回転駆
動するエア回転体駆動機構を設け、エア圧力によってダ
イヤモンドビットを回転させて穿孔を行うものである。
このエアドリルでは、穿孔を行っている間に発生する切
削屑を除去する為に、上記棒状本体の中心を貫通する通
水孔を経てドリルビット先端から水を穿孔した孔内に注
入し、該孔からあふれ出た切削屑はダイヤモンドビット
先端に連設された排出流路を経て外部へ吸引除去され
る。
【0017】第8工程では微量の水を含んだ圧搾空気に
より孔内の切り粉を除去清掃する(図3(b) 参照)。こ
の清掃は、洗浄ガンのノズル20を孔21内に差し入れ
て2〜3回出し入れすれば完了する。ノズル先端から
は、例えば空気:水=3000:1の割合の霧が、6k
gf/cm2 の圧力で噴射され、内部の切り粉を清掃除
去することができる。続く、第9工程では、穿孔、洗浄
を完了した孔21内の状況を内視鏡にて調査する。この
工程では穿孔された孔の内の全てまたはいくつかに、外
壁診断用内視鏡(ミニボアスコープ)を差し入れて、外
壁内部の構造状態や劣化状態を確認する。また、この段
階で、内部調査結果に基づいて使用するアンカーの長さ
を選定する。アンカー長さとしては、例えば35、5
0、55、70、75、100、120、150mmの
ものを予め準備しておけば十分である。
【0018】第10工程は前工程で選定したアンカー2
2を各孔21内に挿入、固定する工程であり、図3(c)
に示すように最小径が6.5mmの孔内にφ6.0mm
のアンカー22を差し入れると、孔21の開口部の大径
部にアンカー22のフランジ部が着座した状態で挿入が
完了する。続いて、図3(d) に示す打ち込み棒30をア
ンカーの後端の開口から打ち込むことにより、内部に位
置するステンレス弾をBDSアンカー先端の小径部に圧
入してこれを拡開せしめ、アンカー22をコンクリート
躯体に形成した孔21の内壁に圧着固定せしめる。
【0019】この工程で使用するBDS(Building Doc
k System)アンカー22とは、図5(a) (b) 及び(c) に
示した如き構成を有しているアンカーの他に、上記従来
例で説明したC型リングを用いたタイプを含む概念であ
る。このBDSアンカー22は、アンカー本体23と、
プロテクタ26と、ステンレス弾27等からなる。軸方
向に貫通孔を有したステンレス製のアンカー本体23は
先部に所定長さの小径部23aを有する筒状体であり、
小径部23aの先端部にはテーパー状の拡開部23a’
を有し、大径部23bの後端部にはフランジ部23b’
を有する。フランジ部23b’と大径部との連設部には
弾性樹脂等から成るパッキン用のOリング24を嵌合し
ておく。更に小径部23aから大径部23bの途中にか
けて軸方向へ延びるスリット25を、例えば180度間
隔で2本形成することにより、アンカー先端部を外径方
向に拡開可能に構成しておく。また、小径部23aの外
周面には、リング状のプロテクタ26を嵌着して小径部
の拡開を防止する。
【0020】更に、大径部23bの内部には図5(c) に
示した如き弾丸形のステンレス弾27を配置しておき、
打ち込み棒30をアンカーの中心孔内に挿入してステン
レス弾27を先方へ向けて打ち込んだ時に、ステンレス
弾27がプロテクタ26の挟圧力に抗してスリット25
により分割された小径部を拡開させて、プロテクタ26
の外周面がコンクリート筐体に形成した孔21の内壁に
面接触で圧着するように構成する。ステンレス弾27は
ある程度軸方向に進退可能に支持されているが、これが
アンカーの後端開口から抜け落ちることがないように、
大径部の適所にストッパ用の突起を設けておけば良い。
フランジ部23b’は、タイルを係止することにより、
タイルの脱落を防止する。
【0021】第11工程では、図3(e) に示すように樹
脂注入機31により湿気硬化型一成分形弾性樹脂注入剤
(例えば湿気硬化型エポキシ樹脂。例えば横浜ゴム
(株)製エポソフトグラウト DG−50、90等)を
充填する。注入機31のノズル先端は挿入固定されたB
DSアンカーの後端開口から差し入れ、タイル及びモル
タルの浮き幅に応じて注入を行う。一穴当たりの注入量
は、例えば20ccを基準とし、この湿気硬化型一成分
形弾性樹脂注入剤を用いることにより、孔や間隙内部の
乾燥を待たずに接着剤の充填、固化を行うことができる
ので、作業効率を高めることができる。特に、切り粉除
去の為に水を用いるミストドリルによる穿孔直後におけ
るBDSアンカーの使用が可能となるので、作業効率を
更に高めることが可能となる。また、コンクリート躯体
とモルタル外壁との間はアンカーにより強固に固定され
ているので、樹脂を注入した時の圧力により、上記共浮
きが発生することも防止される。
【0022】第12工程では、注入を完了した後のアン
カー22の開口部にキャップ式封印材を嵌着固定する。
この封印材は、タイル表面の色と同一又は類似の色を有
した頭部を備えたキャップである。
【0023】図6(a) (b) (c) 及び(d) はこのキャップ
の構成を示す一部断面正面図、底面図、展開図及び取付
け状態を示す断面図である。このキャップ35は図6
(c) に示すように円形の頭部36と、該頭部36の周縁
から180度の間隔をおいて外径方向に突出した脚部3
7とから成る金属板であり、このキャップを図6(a)
(b) に示すようにプレス加工することにより成形され
る。頭部36の上面は取付け対象となるタイル面と同一
の色、模様となるように塗装により予め仕上げられてい
る。脚部37の37a先端はアンカーの中心孔内の弾性
樹脂注入剤38内に押し込み易いように鋭角状になって
いると共に、その側縁部には切欠き37bを形成して抜
落ち不能としている。成形後の頭部36の内径d、外径
Dは、夫々頭部の内壁にBDSアンカー22のフランジ
部23b’が嵌合すると共に頭部の外周面がタイル3に
形成した孔の大径部3aに密着できるように寸法設定す
る。頭部の厚みEは孔の大径部3aに埋没して頭部の表
面がタイル面と面一となるように設定する。脚部37は
(d) に示すようにアンカーの中心孔内壁に先端部で圧接
すると共に、充填された弾性樹脂注入材38の固化によ
って固定される。最後の第13工程ではタイル面を高圧
洗浄することにより、壁面に付着した切り粉等の汚れを
全て除去する。
【0024】図7(a) 及び(b) は施工前と施工後の状態
を示す断面図であり、アンカー22は先端部の拡開によ
りコンクリート躯体1に強固に固定されると共に、後か
ら注入した樹脂は、拡開したスリット25から外部に浸
出して孔内は勿論、間隙4内に展開することができる。
この結果、間隙4が生められると共に、コンクリート躯
体1とモルタル外壁2との接合強度を高め、更にアンカ
ー後端のフランジ部がタイルの脱落を防止する効果を果
たすことができる。また、コンクリート躯体に設けた孔
が脆弱であったとしても、従来のプロテクタによる固定
とは異なり、本発明では板金から成るプロテクタ26が
孔内壁と面接触で圧接するので十分固定状態を確保する
ことができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明した本発明の実施例における特
徴的な構成及び効果は次の通りである。即ち、ミストド
リル(或はエアドリル)を用いてドリルビットを高速回
転させる際に、ドリルビットの中心孔からミストを噴射
させつつ行うので、振動のない、低騒音の工事が可能と
なり、施工対象としての建物の利用者に迷惑をかけるこ
となく工事を進行することができる。その結果、平日、
休日等の条件に関係なく、工事日程を定めることができ
るので、工期を短縮し、コストを下げることができる。
また、孔内を洗浄して切り粉を除去した後、湿気硬化型
の樹脂を挿入固定したアンカーの貫通孔から注入するの
で、孔や間隙内の乾燥を待たずに早期に作業を実施、完
了することができる。また、内視鏡によって浮き部の深
さを事前に確認し、適切なアンカーの深さを決定する
為、コンクリート躯体とモルタル外壁とを確実に固定す
ることができる。また、補修後において、補修した箇所
の外観、美感が損なわれることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の全体を示す工程説明図。
【図2】マーキングした状態を示す外壁の正面図。
【図3】(a) 乃至(e) は各工程における作業状態を示す
図。
【図4】(a) 及び(b) はミストドリルの構成説明図及び
ドリルビットの構成図。
【図5】(a) (b) 及び(c) は本発明において使用するア
ンカーの構成を示す正面図、斜視図、及びA−A断面
図。
【図6】(a) (b) (c) 及び(d) はキャップの構成を示す
一部断面正面図、底面図、展開図及び取付け状態を示す
断面図。
【図7】(a) 及び(b) は施工前及び施工後の建造物の状
態を示す断面図。
【図8】(a) (b) 及び(c) は夫々従来工法を説明する為
の断面図であり、(a) は外壁の適所に形成したステンレ
ス弾打ち込み孔の状態を示す断面図であり、(b) はピン
ニング法によってステンレス弾を打ち込んだ状態を示す
断面図、(c) はドックバイトアンカーを用いた場合の打
ち込み状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 コンクリート躯体、2 モルタル外壁、3 タイ
ル、4 間隙、5 打ち込み孔、6 ステンレス弾、7
接着剤、8 ボルト、9 プロテクタ、10 切り
粉、11 エアコンプレッサ、12 ミストタンク、1
3 電源線、14 エアパイプ、15 水管、16 ダ
イヤモンドドリルビット、16a 切り刃部,16b
ねじ部,20 ノズル、21 孔、22 BDSアンカ
ー、23 アンカー本体、23a 小径部、23a’
拡開部、23b 大径部、23b’ フランジ部、25
スリット、26 プロテクタ、27 ステンレス弾、
30 打ち込み棒、MD ミストドリル。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート躯体の表面にモルタル外壁
    を介してタイルを固定した構造の外壁を有する建造物に
    おいて、該コンクリート躯体とモルタル外壁との間の空
    隙を埋めて両者の接合強度を高める外壁補修方法であっ
    て、 上記タイルに上記コンクリート躯体にまで達する孔を形
    成する穿孔工程と、該孔内を洗浄する洗浄工程と、BD
    Sアンカーを該孔内に挿入してから該アンカー先端部を
    拡開させて該コンクリート躯体内の孔内壁に圧着固定さ
    せるアンカー挿入固定工程と、湿気硬化型一成分形弾性
    樹脂注入剤を該BDSアンカーの軸方向貫通孔に注入す
    る弾性樹脂注入工程とから成り、 上記穿孔工程においてはミストドリルを用い、上記弾性
    樹脂注入工程においては湿気硬化型一成分形弾性樹脂注
    入剤を用いることを特徴とする建造物の外壁補修方法。
  2. 【請求項2】 コンクリート躯体の表面にタイルを固定
    した構造の外壁を有する建造物において、該コンクリー
    ト躯体とタイルとの間の空隙を埋めて両者の接合強度を
    高める外壁補修方法であって、 上記タイルに上記コンクリート躯体にまで達する孔を形
    成する穿孔工程と、該孔内を洗浄する洗浄工程と、BD
    Sアンカーを該孔内に挿入してから該アンカー先端部を
    拡開させて該コンクリート躯体内の孔内壁に圧着固定さ
    せるアンカー挿入固定工程と、湿気硬化型一成分形弾性
    樹脂注入剤を該BDSアンカーの軸方向貫通孔に注入す
    る弾性樹脂注入工程とから成り、 上記穿孔工程においてはミストドリルを用い、上記弾性
    樹脂注入工程においては湿気硬化型一成分形弾性樹脂注
    入剤を用いることを特徴とする建造物の外壁補修方法。
  3. 【請求項3】 上記穿孔工程においてはエアドリルを用
    いることを特徴とする請求項1又は2記載の建造物の外
    壁補修方法。
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