JP3958226B2 - ピンニング工法用のアンカーピンおよびこれを用いたピンニング工法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、「浮き」が生じた建物外壁面の補修(ピンニング)について使用するピンニング工法用のアンカーピンおよびこれを用いたピンニング工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のピンニング工法は、タイル等の仕上げ材を貫通し且つコンクリート躯体を所定の深さまで挿填穴を穿孔すると共に、挿填穴に接着剤系の樹脂を注入し、これにアンカーピンを挿填する。アンカーピンはロッド状に形成され、挿填穴に深く挿入した後、挿填穴の開口部をパテ等で閉塞し、開口部を仕上げ材と面一に仕上げるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
また、この種のアンカーピンには、頭部の付いたものも知られており、この場合には、挿填穴の開口部に座ぐり穴を形成しておいて、頭部をこの座ぐり穴に押し込み、この部分をパテ等で閉塞、或いは樹脂キャップ等で閉塞して、この部分を仕上げ材と面一に仕上げるようになっている(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平4−64669号公報(第3頁、図1および図3)
【特許文献2】
特開2001−200641号公報(第5−6頁、図5)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の前者のピンニング工法では、アンカーピンがロッド状に形成しているため、仕上げ材がタイル等の薄いものである場合には、押さえ強度が不足する問題があった。また、挿填穴の開口部をパテ等で閉塞するため、凹凸が生じ易く、補修箇所が目立ってしまう問題があった。
また、後者のピンニング工法では、穿孔に際し座ぐり穴を形成するため、例えば仕上げ材がタイル等の場合には、座ぐり穴の部分が薄肉になってしまい、アンカーピン自体に強度があっても、タイル側の受け部分の強度が低下してしまう問題があった。また、仕上げとして、パテの充填や樹脂キャップの装着等、作業工程が増える問題があった。
【0005】
本発明は、仕上げ材を十分な強度をもって押さえることができると共に、仕上げ材の意匠性を損なうことのないピンニング工法用のアンカーピンおよびこれを用いたピンニング工法を提供することをその課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のピンニング工法用のアンカーピンは、仕上げ材であるタイルの中央部分を貫通してコンクリート躯体を所定の深さまで且つ開口部に座ぐり穴を設けることなく穿孔すると共に接着剤系の樹脂を注入した挿填穴に、仕上げ材を押さえるために装着されるピンニング工法用のアンカーピンにおいて、挿填穴に挿入される胴部と、胴部の一端に設けられ仕上げ材を押さえると共に仕上げ材の色彩に合致するように着色された頭部と、を備え、頭部が、0.3mmから0.5mm厚の薄肉であって、且つ挿填穴の開口部径より大きな径に形成されていることを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、アンカーピンの頭部が挿填穴の開口部径より大きな径に形成されているため、樹脂を注入した挿填穴にアンカーピンを挿入すると、アンカーピンの頭部が挿填穴の開口部を閉塞する。このため、アンカーピンの頭部と挿填穴の開口部との間に正面視リング状の隙間が生ずることがなく、且つ頭部が薄肉に形成されているため、挿填穴の部分に露出したアンカーピンの頭部が目立つことがない。すなわち、頭部により開口部を閉塞するため、開口部をパテ等により仕上げる必要がない。またこの場合には、挿填穴に座ぐり穴を形成する必要がないため、頭部の径を大きくする必要がなく、頭部を薄肉に形成しても押さえ強度を維持することができる。しかも、座ぐり穴による仕上げ材の強度低下を防止することができる。
また、頭部が、仕上げ材の色彩に合致するように着色されていることで、仕上げ材の表面に露出したアンカーピンの頭部を、より一層目立ち難くすることができる。
【0008】
この場合、頭部は、胴部に連なると共に皿状に形成され挿填穴の開口部径とほぼ同径の補強中央部と、補強中央部を囲繞する押さえ周縁部とから成ることが、好ましい。
【0009】
この構成によれば、頭部の補強中央部が皿状に形成されているため、頭部を薄肉に形成しても押さえ強度を十分に維持することができる。また、補強中央部が挿填穴の開口部径とほぼ同径に形成されているため、この部分が挿填穴の開口部に挿入され、補強中央部を囲繞する押さえ周縁部が、仕上げ材の表面から浮き上がることがない。
【0010】
これらの場合、頭部の表面周縁部が面取りされていることが、好ましい。
【0011】
またこの場合、表面周縁部が断面アール形状に面取りされていることが、好ましい。
【0012】
この構成によれば、挿填穴を閉塞するように設けたアンカーピンの頭部により、仕上げ材の表面に影が生じ難く、頭部をより一層目立ち難くすることができる。
【0015】
本発明のピンニング工法は、上記したピンニング工法用のアンカーピンを用いて外壁を補修するピンニング工法であって、外壁の要補修箇所に当該仕上げ材を貫通して所定の深さの且つ座ぐり穴の無い挿填穴を形成する穿孔工程と、挿填穴に接着系の樹脂を注入する樹脂注入工程と、樹脂注入工程の後、挿填穴にアンカーピンを頭部が挿填穴の開口縁部に当接するように挿入するピン挿填工程と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
この構成によれば、穿孔工程、樹脂注入工程およびピン挿入工程の3工程で、ピンニング作業を完了することができるため、従来の座ぐり穴の穿孔や挿填穴の開口部へのキャッピング等の作業を省略することができる。また、従来のように、座ぐり穴による仕上げ材の強度低下を防止することができる。しかも、施工後のアンカーピンの頭部を目立ち難いものとすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係るピンニング工法用のアンカーピン、およびこれを用いたピンニング工法について説明する。このピンニング工法は、外壁の「浮き部」などの要補修箇所に穿孔した挿填穴に対し、接着剤系の樹脂を注入した後アンカーピンを挿填して、樹脂およびアンカーピンにより外壁の補修を行うものである。すなわち、図1の仮想線で示すように、外壁1は、コンクリート躯体2の表面にモルタル(図示省略)を介してタイルや石材等の仕上げ材3を貼ったものであり、コンクリート躯体(厳密にはモルタル)2と仕上げ材3との間に生じた間隙(「浮き」)4を補修するために、挿填穴5を穿孔すると共にこの挿填穴5に樹脂6を注入し且つアンカーピン7を装填する(図5および6参照)。
【0023】
図1は、実施形態のアンカーピンの側面図である。同図に示すように、アンカーピン7は、ステンレス等で構成され、挿填穴5に挿入される胴部11と、胴部11の一方の端部に形成した仕上げ材3を押さえるための頭部12とで、一体に形成されている。胴部11は、挿填穴7の径よりも幾分細径に形成され、且つその外周面には、引抜き強度を高めるべく雄ねじ14が刻設されている。なお、胴部11は、雄ねじ14に代えて多数の環状溝或いは凹凸を形成したものであってもよい。
【0024】
図1および図2に示すように、頭部12は、薄肉であって、挿填穴5の開口部5a径より幾分大きな径に形成されている。この場合の頭部12は、挿填穴5の開口部5aを閉塞(キャッピング)するものであり、その際、目立たないように薄肉に形成されている。また、頭部12は、仕上げ材3の表面の色彩に合致するように焼付け塗装15等により着色されている。
【0025】
さらに、頭部12は、胴部11に連なると共に皿状に形成され挿填穴5の開口部5a径とほぼ同径の補強中央部12aと、補強中央部12aを囲繞する押さえ周縁部12bとから成り、補強中央部12aが挿填穴5の開口部5aに挿入され、且つ押さえ周縁部12bが挿填穴5の開口縁部5bに密着するようになっている。すなわち、補強中央部5aにより、薄肉の頭部12の強度を維持するようにしている。なお、補強中央部12aを、図2(b)示すように、断面アール形状とし、或いは図2(c)示すように、段付き形状としてもよい。また、頭部12の表面周縁部12cは、傾斜面となるように面取りされており、頭部12における仕上げ材3の表面に露出する部分を、極力目立たないようにしている。
【0026】
もっとも、図3に示すように、頭部12の表面周縁部12cを断面アール形状に面取りしてもよい。この場合には、仕上げ材3の表面に露出する頭部12に影ができないため、一層目立ち難くすることができる。更なる変形例として図4の頭部12は、その表面が全体として、断面弧状に形成されている。この場合には、頭部12の厚みが目立ち難く且つ影ができないため、より一層目立ち難いものとすることができる。このようにアンカーピン7の頭部12は、仕上げ材3の表面からその厚み分、突出して仕上げ材3と面一にはないが、薄肉に形成されているため、目立ち難くものとなる。
【0027】
なお、アンカーピン7の呼び径(胴部11の直径)が3mmの場合には、頭部12の径を5mm径とし、挿填穴5の径を4mmとすることが好ましく、またアンカーピン7の呼び径(胴部11の直径)が5mmの場合には、頭部12の径を8mm径とし、挿填穴5の径を6mmとすることが好ましい。また、頭部12の厚みは、0.3mmから0.5mm厚程度とすることが好ましい。さらに、頭部12の厚みによっては、補強中央部12aを皿状に形成しなくてもよい。
【0028】
ここで、図5および図6を参照して、上記のアンカーピン7を用いた外壁1補修のためのピンニング工法についてその手順を説明する。上述したように、外壁1は、コンクリート躯体2の表面にモルタル(図示省略)を介してタイルや石材等の仕上げ材3を貼ったものであり、同図では、コンクリート躯体(厳密にはモルタル)2と仕上げ材3との間に、経時的に間隙(「浮き」)4が生じた状態を表している。
【0029】
このピンニング工法は、先ず、ダイヤモンドコアドリル等の穿孔工具21により、仕上げ材3を貫通してコンクリート躯体2に所定の深さまで挿填穴5を穿孔する(穿孔工程:図5(a))。挿填穴5は、アンカーピン7より一回り大きな径としアンカーピン7が遊嵌できるようにする。また、実施形態のピンニング工法では座ぐり穴は形成しない。挿填穴5を穿孔したら、挿填穴5内に付着した切紛をブロワ等で吸引・清掃する。
【0030】
次に、ポンプ形式の樹脂注入器22を用い、その注入ノズル23を挿填穴5に差し込んで接着剤系の樹脂(エポキシ系樹脂等)6の注入を行う(樹脂注入工程:図5(b))。樹脂注入器22をポンピングしながら樹脂6の注入を行うが、樹脂6がコンクリート躯体2と仕上げ材3との間隙4に十分注入されると、ポンピングが極端に重くなり、樹脂6の注入が完了したことが体感される(樹脂注入工程:図5(c))。
【0031】
なお、実施形態の注入ノズル23は、ノズル本体24に対し注入針25がスライド自在に設けられ、且つテーパ部26が挿填穴5の開口部5aに密着するフッ素ゴム等で構成されている。このため、最初のポンピング動作で注入針25が伸張し、挿填穴5の奥底部に達してから樹脂6の吐出が開始され、樹脂6を挿填穴5の最奥部から注入することが可能になる。また、ポンピングに際し、テーパ部26が挿填穴5の開口部5aに密着するため、開口部5aからの樹脂垂れが防止されると共に、樹脂6をコンクリート躯体2と仕上げ材3との間隙4内に行き渡らせることが可能になる。
【0032】
次に、挿填穴5から注入ノズル23を引き抜いた後、これにアンカーピン7を挿填する(ピン挿填工程:図6(d))。その際、アンカーピン7の頭部12が挿填穴5の開口縁部5bに接するまで、アンカーピン7を押し込むようにする(ピン挿填工程:図6(e))。その後、樹脂6が硬化するまで養生を行う。なお、挿填穴5にエアーが封入されないため、挿填穴5から注入ノズル23を引き抜いても樹脂6が漏れ出ることはない(挿填穴5内は負圧となる)。また、挿填穴5に対する注入ノズル23の挿入体積よりアンカーピン7の挿入体積が幾分小さいため、アンカーピン7の挿入により樹脂Rが溢れ出ることはない。
【0033】
図7は、仕上げ材3をタイルとした場合の補修完了状態を表している。同図に示すように、芋目地で貼られた各タイル(仕上げ材3)は、その中心部分でアンカーピン7により押さえられ、その剥離落下が防止される。上記のように、各タイル(仕上げ材3)の表面にはアンカーピン7の頭部12が露出しているが、頭部12は薄肉に形成され且つタイルと同色に着色されているため、極めて目立ち難いものとなっている。また、この場合には、タイル自体に座ぐり穴を形成していないため、タイルの(挿填穴5廻りの)強度が損なわれることがなく、タイル(仕上げ材3)をコンクリート躯体2に強固に固定(アンカリング)することができる。
【0034】
次に、本発明の第2実施形態に係るピンニング工法用のアンカーピン、およびこれを用いたピンニング工法について説明する。但し、以下の説明では、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。図8に示すように、第2実施形態のアンカーピン7Aはステンレス等で構成され、胴部31と、仕上げ材3を押さえるための頭部32とで、一体に形成されている。また、胴部31の外周面には、引抜き強度を高めるべく雄ねじ34が刻設されている。
【0035】
一方、頭部32は皿状に形成され、且つ第1実施形態と同様に、挿填穴5の開口部5a径より幾分大きな径に形成されている。すなわち、頭部32は、皿ねじ等の頭部と同様の形態を有し(但し、工具用の溝はない)、十分な強度を持たせ得るようにしている。また、頭部32は、第1実施形態と同様に、仕上げ材3の表面の色彩に合致するように焼付け塗装35等により着色されている。
【0036】
ここで、図9および図10を参照して、上記のアンカーピン7Aを用いた場合のピンニング工法についてその手順を説明する。第1実施形態と同様に、先ずダイヤモンドコアドリル等の穿孔工具21により、仕上げ材3を貫通してコンクリート躯体2に所定の深さまで挿填穴5を穿孔する(穿孔工程:図9(a))。次に、アンカーピン7Aの頭部32の形状に対応させて、挿填穴5の開口縁部5bを皿もみ形状に面取りする(面取り工程:図9(b))。面取りを行ったら、挿填穴5内に付着した切紛をブロワ等で吸引・清掃する。
【0037】
ここで、挿填穴5に接着剤系の樹脂(エポキシ系樹脂等)6の注入を行い(樹脂注入工程:図9(c)、図10(d))、次いで挿填穴5にアンカーピン7Aを挿填する(ピン挿填工程:図10(e))。その際、アンカーピン7Aの頭部32が挿填穴5の開口縁部5bに接するまで、すなわち、アンカーピン7Aの頭部32の表面が仕上げ材3の表面と面一になるように、アンカーピン7Aを押し込むようにする(ピン挿填工程:図10(f))。その後、樹脂6が硬化するまで養生を行う。
【0038】
このように第2実施形態によれば、アンカーピン7Aの頭部32が、仕上げ材3の表面と面一になり、且つアンカーピン7Aの頭部32は仕上げ材3に合わせて着色されているため、施工後、アンカーピン7Aが極めて目立ち難く、仕上げ材3の意匠性を損なうことがない。また、座ぐり穴を形成する必要がないため、仕上げ材3の強度が低下する等の支障を生ずることがない。
【0039】
【発明の効果】
本発明のピンニング工法用のアンカーピンおよびこれを用いたピンニング工法によれば、アンカーピンの頭部と挿填孔の開口部との間に隙間が生ずることがなく、且つ頭部が薄肉に形成されているため、アンカーピンの頭部が目立つことがなく、仕上げ材の意匠性を損なうことのない。また、挿填孔に座ぐり孔を形成せず、また形成する必要がないため、仕上げ材を十分な強度をもって押さえることができる。しかも、ピンニング作業の作業工法を簡略化することができ、施工時間を短縮することができる。
【0040】
本発明の他のピンニング工法用のアンカーピンおよびこれを用いたピンニング工法によれば、アンカーピンの頭部が目立つことがなく、仕上げ材の意匠性を損なうことのない。また、挿填孔に座ぐり孔を形成せず、また形成する必要がないため、仕上げ材を十分な強度をもって押さえることができる。しかも、ピンニング作業の作業工法を簡略化することができ、施工時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るピンニング工法用のアンカーピンの側面図である。
【図2】実施形態に係るアンカーピンの頭部廻りの拡大側面図である。
【図3】第1変形例に係るアンカーピンの頭部廻りの拡大側面図である。
【図4】第2変形例に係るアンカーピンの頭部廻りの拡大側面図である。
【図5】ピンニング工法の施工工程を示す(a)穿孔工程の図、(b)樹脂注入工程の初期図および(c)樹脂注入工程の後期図である。
【図6】ピンニング工法の施工工程を示す(d)ピン挿填工程の初期図、(e)ピン挿填工程の後期図である。
【図7】ピンニング工法の施工完了状態を示す外壁の正面図である。
【図8】本発明の2実施形態に係るピンニング工法用のアンカーピンの側面図である。
【図9】2実施形態のピンニング工法の施工工程を示す(a)穿孔工程の図、(b)面取り工程の図および(c)樹脂注入工程の初期図である。
【図10】2実施形態のピンニング工法の施工工程を示す(d)樹脂注入工程の後期図、(e)ピン挿填工程の初期図および(f)ピン挿填工程の後期図である。
【符号の説明】
1 外壁 2 コンクリート駆体
3 仕上げ材 4 隙間
5 挿填穴 5a 開口部
5b 開口縁部 6 樹脂
7 アンカーピン 11 胴部
12 頭部 12a 補強中央部
12b 押さえ周縁部 12c 表面周縁部
15 焼付け塗装

Claims (5)

  1. 仕上げ材であるタイルの中央部分を貫通してコンクリート躯体を所定の深さまで且つ開口部に座ぐり穴を設けることなく穿孔すると共に接着剤系の樹脂を注入した挿填穴に、前記仕上げ材を押さえるために装着されるピンニング工法用のアンカーピンにおいて、
    前記挿填穴に挿入される胴部と、前記胴部の一端に設けられ前記仕上げ材を押さえると共に前記仕上げ材の色彩に合致するように着色された頭部と、を備え、
    前記頭部が、0.3mmから0.5mm厚の薄肉であって、且つ前記挿填穴の前記開口部径より大きな径に形成されていることを特徴とするピンニング工法用のアンカーピン。
  2. 前記頭部は、前記胴部に連なると共に皿状に形成され前記挿填穴の開口部径とほぼ同径の補強中央部と、前記補強中央部を囲繞する押さえ周縁部とから成ることを特徴とする請求項1に記載のピンニング工法用のアンカーピン。
  3. 前記頭部の表面周縁部が面取りされていることを特徴とする請求項1または2に記載のピンニング工法用のアンカーピン。
  4. 前記表面周縁部が断面アール形状に面取りされていることを特徴とする請求項3に記載のピンニング工法用のアンカーピン。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のピンニング工法用のアンカーピンを用いて前記外壁を補修するピンニング工法であって、
    外壁の要補修箇所に前記仕上げ材を貫通して所定の深さの且つ座ぐり穴の無い挿填穴を形成する穿孔工程と、
    前記挿填穴に接着剤系の樹脂を注入する樹脂注入工程と、
    前記樹脂注入工程の後、前記挿填穴に前記アンカーピンを前記頭部が前記挿填穴の開口縁部に当接するように挿入するピン挿填工程と、を備えたことを特徴とするピンニング工法。
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