JP2006219970A - 注入口付アンカーピンおよびこれを用いたピンニング工法、並びにインサートアンカー - Google Patents

注入口付アンカーピンおよびこれを用いたピンニング工法、並びにインサートアンカー Download PDF

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Abstract

【課題】 低騒音のピンニング工法を可能とする注入口付アンカーピンおよびこれを用いたピンニング工法、並びにインサートアンカーを提供する。
【解決手段】 挿填穴6に挿填される注入口付アンカーピン10は、ねじ込み能動部26を有する拡開部材13と、拡開アンカー部17を有し拡開部材13を注入口11を介して挿入するアンカー本体12とを備え、ねじ込み能動部26の外周面29および/または拡開アンカー部17の内周面31には、ねじ山25が設けられている。拡開部材13を拡開アンカー部17に嵌入し、強く押しながらねじ込むと、拡開アンカー部17は押し拡げられて挿填穴6をアンカリングし、注入口付アンカーピン10は固定される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、外壁や内壁等の壁体の浮き部を補修するピンニング工法用の注入口付アンカーピンおよびこれを用いたピンニング工法、並びにインサートアンカーに関するものである。
従来、この種のピンニング工法として、建物における外壁仕上げ材を貫通し且つコンクリート躯体を所定の深さまで穿孔した下穴(挿填穴)に、注入口付アンカーピンを挿填し、これをハンマーなどで打込んで下穴に固定した後に、注入口から樹脂を注入し、さらに注入口の外壁仕上げ材と同色の化粧栓を装着するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
これに用いられる注入口付アンカーピンは、接着剤注入用の注入口を有するアンカー本体と、アンカー本体の中空内部に挿入セットされている拡開用プラグ(拡開部材)と、で構成されている。この注入口付アンカーピンを下穴に挿入し、拡開用プラグをハンマーなどの叩打工具で叩打することにより、アンカー本体の先端部が拡開変形し、注入口付アンカーピンがコンクリート躯体へ喰い付き固定される。この後、注入口から樹脂系接着剤を注入して、アンカー本体の側面開口部を介してアンカー本体と下穴との間隙に樹脂系接着剤を行き渡らせアンカーピンを下穴に接着固定する。
特開2000−170389号公報
しかし、このような従来の注入口付アンカーピンではハンマーなどで拡開用プラグを打込むことにより、衝撃音が発生し、騒音の原因になるという問題があった。特に、打撃音は固体伝搬音として、コンクリート躯体を伝搬し屋内に騒音をもたらす。
そこで本発明は、低騒音のピンニング工法を可能とする注入口付アンカーピンおよびこれを用いたピンニング工法、並びにインサートアンカーを提供することを課題としている。
本発明の注入口付アンカーピンは、基端側に注入口が形成された筒状部と筒状部の先端側に連なる割りスリット付の拡開アンカー部とを有するアンカー本体と、注入口側から拡開アンカー部に嵌入されることにより、拡開アンカー部を押し拡げる拡開部材と、を備えたピンニング工法用の注入口付アンカーピンであって、拡開部材は、拡開アンカー部にねじ込むようにして嵌入されるねじ込み能動部と、ねじ込み能動部をねじ込むためのねじ込み工具が係合する工具係合部とから成り、ねじ込み能動部の外周面および拡開アンカー部の内周面の少なくとも一方には、ねじ山が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、基端側に注入口を備えたアンカー本体を、穿孔した挿填穴に先端側から挿填した後、拡開部材のねじ込み能動部を、アンカー本体の拡開アンカー部にねじ込むようにする。このとき、ねじ込み能動部の外周面および/または拡開アンカー部の内周面にはねじ山が形成されているため、拡開部材をねじ込んでゆくと、そのねじ込み能動部の外周面は、拡開アンカー部の内周面に喰い付くようにして螺合し、前進して拡開アンカー部を押し拡げる。これにより、拡開アンカー部が挿填穴の内周面に強く押し付けられてアンカリングされ、注入口付アンカーピンは固定される。この場合、ねじ込み工具として電動ドリル等が使用されるため、ハンマー等のように衝撃音が発生せず、低騒音で工事を行うことができる。なお、ねじ山はねじ込み能動部の外周面に形成してもよいし、拡開アンカー部の内周面に形成してもよい。また、ねじ山をこの両者に形成してもよい。
この場合、拡開部材の外径は、拡開アンカー部の内径よりも太く、且つ筒状本体の内径よりも細く形成されていることが、好ましい。
この構成によれば、拡開部材により拡開アンカー部を適切に押し開くことができると共に、注入口から注入された樹脂系の接着剤を、拡開部材とアンカー本体との間に生ずる間隙に導くことができる。そして、この間隙から樹脂系の接着剤を、例えば、アンカー本体の側面に形成した流出開口を介して、アンカー本体と挿填穴との間隙へと、行き渡らせることができる。
この場合、拡開部材は、棒状に形成され、拡開アンカー部を押し拡げた状態で拡開部材の基端側が注入口近傍まで延在していることが、好ましい。
この構成によれば、ねじ込み工具のビット(ドライバビット)が短くても拡開部材を拡開アンカー部にねじ込むことができ、また注入口近傍まで延在する拡開部材により、注入口付アンカーピン自体のせん断強度を高めることができる。
この場合、割りスリットは、拡開アンカー部の先端から筒状部の基端側近傍まで延在していることが、好ましい。
この構成によれば、割りスリットに、注入口から注入した樹脂系の接着剤の筒外への流出開口を兼ねさせることができる。
この場合、筒状部には、拡開部材の注入口からの抜け落ちを阻止する抜止め部が設けられていることが、好ましい。
この構成によれば、運搬や保管時に、拡開部材がアンカー本体から抜け落ちることがなく、両者の一体性を維持することができる。
この場合、拡開部材の基端側には、工具係合部が形成されると共に薄肉状に形成された平頭部が設けられており、平頭部は、挿填される挿填穴の開口部よりも大径に形成されていることが、好ましい。
この構成によれば、拡開部材をアンカー本体にねじ込むと、平頭部は挿填穴の開口部を封止するように当接する。このため、注入口付アンカーピンを固定すると共に、補修箇所の表面を仕上げることができる。なお、平頭部の表面は、補修箇所が目立たないよう仕上げ材と同色の焼付け塗装を行うことが、好ましい。
この場合、拡開部材の軸心には、接着剤を送り込むための流路孔が貫通形成されていることが、好ましい。
この構成によれば、拡開部材によりアンカー本体をアンカリングした後、接着剤を注入すると、接着剤の一部は流路孔を通って装填穴に送り込まれる。すなわち、この流路孔により、接着剤を装填穴の最奥部に確実に充填することができる。
この場合、アンカー本体に内蔵され、拡開部材の嵌入により破壊される接着剤カプセルを、更に備えることが好ましい。
この構成によれば、拡開部材をアンカー本体にねじ込むと、拡開部材の押圧により、接着剤カプセルが破壊される。破壊された接着剤カプセル内からは、接着剤が漏れ出し、注入口付アンカーピンと挿填穴との間に行き渡る。これにより、注入口から接着剤を注入することなく、挿填穴に接着剤を充填することができる。しかも、接着剤を挿填穴の最奥部から手前に向かって充填することができる。なお、接着剤カプセルに充填する接着剤の量は、注入口付アンカーピンを挿填した挿填穴の空隙量と略同一とすることが、好ましい。
本発明の他の注入口付アンカーピンは、基端側に注入口が形成された筒状部と筒状部の先端側に連なる拡開アンカー部とを有するアンカー本体と、注入口側から拡開アンカー部に嵌入されることにより、拡開アンカー部を押し拡げる拡開部材と、を備えたネットバリヤー工法用の注入口付アンカーピンであって、拡開部材は、拡開アンカー部にねじ込むようにして嵌入されるねじ込み能動部と、ねじ込み能動部をねじ込むためのねじ込み工具が係合する工具係合部と、から成り、アンカー本体の基端側および拡開部材の基端側の少なくとも一方には、ネットを留めるためのネット留め部が形成され、ねじ込み能動部の外周面および拡開アンカー部の内周面の少なくとも一方には、ねじ山が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、拡開部材のねじ込み能動部を、アンカー本体の拡開アンカー部にねじ込むようにすると、そのねじ込み能動部の外周面は、拡開アンカー部の内周面に喰い付くようにして螺合し、前進して拡開アンカー部を押し拡げる。その際、ネット留め部はネットを挟み込み、これを張り付け固定する。これにより、拡開アンカー部が挿填穴の内周面に強く押し付けられてアンカリングされ、注入口付アンカーピンは固定される。この場合、ねじ込み工具として電動ドリル等が使用されるため、ハンマー等のように衝撃音が発生せず、低騒音で工事を行うことができる。なお、ここでいうネットバリヤー工法とは、壁体の表面に下地調整剤を塗布し、その上にネットを貼り付けると共に、この表面から穿孔した挿填穴に、注入口付アンカーピンを挿填してネットを留め付け、この後、その上からモルタルやタイル等の仕上げ材を施工するものである。
本発明のピンニング工法は、上記の注入口付きアンカーピンを用いて、躯体と仕上げ材とから成る壁体を補修するピンニング工法であって、補修箇所の仕上げ材を貫通して躯体に挿填穴を穿孔する穿孔工程と、挿填穴に注入口付アンカーピンを挿填する挿填工程と、拡開部材をねじ込んで拡開アンカー部を押し開き、注入口付アンカーピンを挿填穴に固定するアンカリング工程と、注入口を介して挿填穴に樹脂系の接着剤を注入する樹脂注入工程と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、壁体の補修箇所に挿填穴を穿孔した後、注入口付アンカーピンを挿填し、ねじ込み工具で拡開部材をねじ込み、拡開アンカー部を押し開いて挿填穴にアンカリングする。これにより、仕上げ材は注入口付アンカーピンにより物理的に躯体に固定される。さらに、注入口から注入された樹脂系の接着剤を、拡開部材とアンカー本体との間隙から、アンカー本体の側面に形成された割りスリットを介して、アンカー本体と挿填穴との間隙へと、行き渡らせる。これにより、外壁仕上げ材は、アンカー本体を介して樹脂系の接着剤により化学的に躯体に固定される。なお、樹脂注入工程は、アンカリング工程の前でも、後でもよく、これらの工程を適宜変更して施工することが好ましい。
本発明の他のピンニング工法は、上記の注入口付アンカーピンを用いて、躯体と仕上げ材とから成る壁体を補修するピンニング工法であって、補修箇所の仕上げ材を貫通して躯体に挿填穴を穿孔する穿孔工程と、挿填穴に注入口付アンカーピンを挿填する挿填工程と、拡開部材をねじ込んで拡開アンカー部を押し開き、注入口付アンカーピンを挿填穴に固定するアンカリング工程と、拡開部材の軸心の流路孔を介して挿填穴に樹脂系の接着剤を注入する樹脂注入工程と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、穿孔した挿填穴に、注入口付アンカーピンを挿填し、ねじ込み工具で拡開部材をねじ込んで拡開アンカー部を押し開き、挿填穴にアンカリングすると、仕上げ材は注入口付アンカーピンにより物理的に躯体に固定される。さらに、拡開部材の流路孔から接着剤を注入すると、接着剤は流路孔を通って挿填穴の最奥部から充填されてゆき、アンカー本体と挿填穴との間隙に行き渡る。これにより、接着剤は最奥部に空隙ができることなく充填されるため、より強固に躯体に固定される。
この場合、樹脂注入工程の後に、注入口に化粧キャップを装着するキャッピング工程を、更に備えていることが、好ましい。
この構成によれば、化粧キャップにより注入口を覆い隠すと共に、挿填穴の開口部を塞ぐことができる。また、化粧キャップを仕上げ材の色彩と合致させることで、施工後の注入口付アンカーピンを目立ち難いものとすることができる。
本発明のインサートアンカーは、基端部に雌ねじが形成された筒状部と筒状部の先端側に連なる拡開アンカー部とを有するアンカー本体と、基端部側から拡開アンカー部に嵌入されることにより、拡開アンカー部を押し拡げる拡開部材と、アンカー本体に内蔵され、拡開部材の嵌入により破壊される接着剤カプセルと、を備え、拡開部材は、拡開アンカー部にねじ込むようにして嵌入されるねじ込み能動部と、ねじ込み能動部をねじ込むためのねじ込み工具が係合する工具係合部とから成り、ねじ込み能動部の外周面および拡開アンカー部の内周面の少なくとも一方には、ねじ山が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、スラブ等の躯体に形成した挿填穴に挿入し、ねじ込み工具により拡開部材をねじ込むと、アンカー本体の拡開アンカー部が押し開かれて、アンカー本体が挿填穴にアンカリングされる。また同時に、ねじ込まれた拡開部材により接着剤カプセルが破壊され、流れ出た接着剤がアンカー本体と挿填穴との間隙に行き渡る。これにより、低騒音で且つ簡単に工事を行うことができると共に、アンカー本体を挿填穴に強固に固定する(引抜き強度が高い)ことができる。
以上のように、本発明の注入口付アンカーピンおよびこれを用いたピンニング工法によれば、拡開部材をねじ込むことでアンカー本体の拡開アンカー部を押し拡げることができるので、ハンマー等のように衝撃音が無く、低騒音でピンニング工事を行うことができる。また、本発明のインサートアンカーによれば、引抜き強度をアップすることができると共に、低騒音で且つ簡単に工事を行うことができる。
以下、添付の図面に基づいて、本発明の一実施形態に係るピンニング工法用の注入口付アンカーピンおよびこれを用いたピンニング工法、並びにインサートアンカーについて説明する。このピンニング工法は、いわゆる注入口付アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法(国土交通省仕様)であり、仕上げ材を貫通し且つコンクリート躯体を所定の深さまで穿孔した挿填穴に、注入口付アンカーピンを挿填してアンカリングすると共に、注入口から樹脂系の接着剤を注入して、接着固定し、「浮き」を生じた仕上げ材等を押さえるものである。なお、以下の説明では、壁体として、例えば、外壁に補修する場合について説明する。一方、インサートアンカーは、改修工事において、例えば床スラブの下面に打ち込まれ、改修後の天井、ダクト、配管等を吊るす吊手ボルトを支持するものである。
図1は注入口付アンカーピンの半部断面図であり、図3および図4はこれを用いたピンニング工法の概略図である。図1に示すように、本実施形態における建物の外壁1は、コンクリート躯体2の表面にモルタル3を塗着させ、タイルなどの仕上げ材4を貼ったものであり、コンクリート躯体2とモルタル3との間および/またはモルタル3と仕上げ材4との間には、浮き部(空隙)5が生じている。また、本実施形態における注入口付アンカーピン10は、外壁1に穿孔した挿填穴6に挿填される注入口11付のアンカー本体12と、アンカー本体12の先端部を押し拡げる拡開部材13と、挿填穴6の開口部9を塞ぐ化粧キャップ14と、で構成されている。一方、注入口付アンカーピン10が挿填される挿填穴6は、その開口部9となるザグリ部7と、ザグリ部7に連なりアンカー本体12が挿填されるストレート部8と、で構成されている。
アンカー本体12は、ステンレス等により筒状に形成されており、主体を成す筒状部16と、先端部に形成された拡開アンカー部17と、で一体に形成されている。筒状部16の基端側には、内側を注入口11としストレート部8の径D4よりも太径のフランジ部18と、フランジ部18の端から先端側に向かって10mm程の外周面部分に被覆したライニング部19と、が形成されている。ライニング部19は、先端に向かって先細りのテーパ形状を有している。
アンカー本体12を挿填穴6に挿填すると、そのフランジ部18は、ザグリ部7の底に当接し、挿填するアンカー本体12の深さ位置を規制すると共に、固定後のアンカー本体12は、仕上げ材4およびモルタル3を押さえることとなる。また、ライニング部19は、フランジ部18がザグリ部7に当接した状態で、ザグリ部7からストレート部8のザグリ部側部位42に密着して、この部分をシールする。これにより、注入口11を介して接着剤40を注入する際に、フランジ部18の周囲から接着剤40が漏れ出ることがない。なお、筒状部16には、後述する拡開部材13を抜止め状態とし、一体性を保持する抜止め部を形成してもよい。この場合、アンカー本体12と拡開部材13とを一体性にすることにより、取り扱いが容易になる。抜止め部としては、例えば上記のライニング部19を、フランジ部18をまわり込んで筒状部16の内周面20部分まで延長したもの、筒状部16の一部を内側に凸となるようにかしめたもの、筒状部16の一部を内側に切り起こした舌片状のものが考えられる。
拡開アンカー部17は、「かしめ」あるいは「絞り」加工等により内側に凸となる複数の環状凸部21を有している。これにより、拡開アンカー部17の内径D1は、筒状部16の内径D2よりも十分に細く形成され、かつ拡開部材(後述する)13の外径D3より細く形成されている。また、拡開アンカー部17には、その先端から筒状部16の基端側、すなわちライニング部19近傍まで延びる2本の割りスリット22が形成されており、2本の割りスリット22は軸心に対し、180度点対称位置に設けられている。これにより、接着剤40を注入する際は、拡がった割りスリット22を介して、アンカー本体12とストレート部8との間隙41に円滑に注入することができる。
拡開部材13は、ステンレス等により棒状に形成され、全長に亘ってねじ山25が螺設されている。拡開部材13の先端部は、上記拡開アンカー部17に螺合するねじ込み能動部26となっている。このため、ねじ込み能動部26以外の部分には、必ずしもねじ山25を必要としない。また、拡開アンカー部17の内周面31にねじ山25が形成されていてもよい。拡開部材13の基端部には、ねじ込み工具(後述する)54が係合する工具係合部27が形成されており、工具係合部27は、ドライバビットに対応して、一文字、十文字、または六角等の溝で構成されている。ねじ込み能動部26の先端側は面取りされているということは言うまでもない。また、拡開部材13の外径D3は、拡開アンカー部17の内径D1よりも太く筒状部16の内径D2よりも細く形成され、また、拡開部材13の長さは、ねじ込み能動部26を拡開アンカー部17に適切にねじ込んだ状態で、その工具係合部27が可能な限り注入口11近傍位置にあるようにする。少なくとも、拡開部材13の長さは、挿填穴6のコンクリート躯体2への穿孔深さを越える長さとする。これにより、注入口付アンカーピン10のせん断強度を高めることができる。
拡開部材13は、拡開アンカー部17に突き当てた状態で、工具係合部27にねじ込み工具54を係合させ、拡開アンカー部17に強く押圧しながらねじ込むようにする。すると、ねじ込み能動部26の外周面29は拡開アンカー部17に喰い付くようにして螺合し、前進して拡開アンカー部17を押し拡げる。これにより、割りスリット22が拡がると共に、拡開アンカー部17が挿填穴6の内周面30にアンカリングされる。
化粧キャップ14は、注入口11に装着される装着軸部35と円板状に形成されたカバー部36とで、一体に形成されている。装着軸部35の径D7は注入口11の径D5とほぼ同径であり、カバー部36の径D8は挿填穴6の開口部9の径D6とほぼ同径に形成されている。また、カバー部36は、仕上げ材4と同色に焼付け塗装39等されている。装着軸部35は注入口11に嵌合するようにして化粧キャップ14を装着すると、カバー部36がザグリ部7に嵌合する。また、この状態で、カバー部36の表面と仕上げ材4の表面とは面一となり、化粧キャップ14は目立ち難いものとなる。
ここで、図3および図4を参照して、上記注入口付アンカーピン10を用いたピンニング工法について説明をする。
ピンニング工法は、注入口付アンカーピン10を挿填する挿填穴6を穿孔する穿孔工程(図3(a))と、穿孔工程で出たコンクリート躯体2の切粉50を除去し、挿填穴6を清掃する清掃工程(図3(b))と、注入口付アンカーピン10を挿填する挿填工程(図3(c))と、拡開部材13をねじ込んで注入口付アンカーピン10を挿填穴6に固定するアンカリング工程(図4(a))と、注入口11を介して挿填穴6に樹脂系の接着剤40を注入する樹脂注入工程(図4(b))と、注入口11に化粧キャップ14を装着するキャッピング工程(図4(c))と、を備え、かつ上記の順で実行される。
穿孔工程は、ダイアモンドコアドリル等の穿孔工具51により仕上げ材4およびモルタル3を貫通させ、コンクリート躯体2を所定の深さまで挿填穴6を穿孔する。この場合、ドライバビット57の基部に補助ビット52を装着したものを用い、挿填穴6のストレート部8とザグリ部7とを同時に形成するようにする(二段掘り作業)。この際、外壁1に対し穿孔は直角に行い、コンクリート躯体2への穿孔深さは20mm以上(国土交通省仕様)とする。また、ストレート部8は、注入口付アンカーピン10が遊嵌できるように一回り大きな径(1mm〜2mm太径)D4を形成する。
清掃工程は、穿孔工程の際、コンクリート躯体2の切粉50等が挿填穴6内に残留しているため、切粉50等をブロア等で噴気、または真空集塵機53等で吸引、清掃し除去する。これにより、注入口付アンカーピン10を固定する際は、十分な定着力が得られる。
挿填工程は、アンカー本体12を穿孔した挿填穴6にフランジ部18がザグリ部7の穴底に当接するように挿填する。その後、拡開部材13をアンカー本体12の注入口11を介して拡開アンカー部17に挿入する。
アンカリング工程は、電動ドリルにドライバビットを装着したねじ込み工具54を用い、拡開部材13を強く押し込みながら拡開アンカー部17にねじ込むようにする。これにより、拡開アンカー部17が外側に拡がると共に、拡開アンカー部17が挿填穴6の内周面30に強く押し付けられて、アンカリングされ、注入口付アンカーピン10は物理的に挿填穴6に固定される。また同時に、フランジ部18およびライニング部19が挿填穴6に気密に嵌入した状態で、注入口付アンカーピン10が挿填穴6に固定される。
樹脂注入工程は、ポンプ形式の樹脂注入器55を用いて行う。樹脂注入器55の注入ノズル56を注入口11に差し込み、樹脂注入器55を注入口11に押し付けながらポンピングし樹脂系の接着剤40を注入する。これにより、アンカー本体12内に注入された接着剤40は、割りスリット22からアンカー本体12とストレート部8との間隙41に注入されてゆく。さらに、コンクリート躯体2とモルタル3および仕上げ材4との浮き部5に円滑に注入される。十分に注入されると、ポンピングが極端に重くなり、接着剤40の注入が完了したことが体感される。そして、接着剤40が硬化すると注入口付アンカーピン10は化学的に挿填穴6に固定されることになる。
樹脂注入工程の後に、カバー部36の表面と仕上げ材4の表面とが面一になるように注入口11に化粧キャップ14を装着し、挿填穴6の開口部9を塞ぐ。
以上のように本実施形態の注入口付アンカーピン10によれば、電動ドリル等のねじ込み工具54を使用することにより拡開部材13がねじ込まれるため、ハンマー等のように拡開部材13を打込む必要はなく、衝撃音が発生することもない。すなわち、拡開部材13をねじで構成した注入口付アンカーピン10を使用することにより、低騒音で工事を行うことができるのである。なお、本実施形態では拡開部材13の外周面29にねじ山25を形成したが、拡開アンカー部17の内周面にねじ山を形成してもよい。
次に、図5を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。この実施形態における注入口付アンカーピン10は、拡開部材13および化粧キャップ14が第1実施形態と異なる形態を有している。この場合、拡開部材13は、その軸心に接着剤40を送り込むための流路孔13aが形成され、また化粧キャップ14の装着軸部35がこの流路孔13aに装着されるように細径に形成されている。
このような構成では、接着剤40の注入工程(樹脂注入工程)において、接着剤40の一部は、流路孔13aを通って装填穴6の最奥から注入される。このため、注入した接着剤40により、エアーが装填穴6の最奥部に封じ込められることがなく、接着剤40を装填穴6に満遍なく満たすことができる。また、化粧キャップ14の装着軸部35が細径に形成されることで、この装着軸部35とアンカー本体12の内周面との間に間隙が生じ、化粧キャップ14を装着する際に余分な接着剤40があっても、これが化粧キャップ14からはみ出すことがない。しかも、装着軸部35が差し込まれる分、拡開部材13を長く形成することができる。
次に、図6を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。この実施形態における注入口付アンカーピン10は、拡開部材13が第1実施形態と異なる形態を有しており、この場合、拡開部材13は、その基端側に薄肉状の平頭部60が設けられている。平頭部60の径は、挿填穴6の開口部9(ザグリ部7)よりも大径に形成されており、その表面はタイルと同色となるよう焼付け塗装39がなされている。なお、ねじ込み工具が係合する工具係合部27は、その平頭部60の表面中央に設けられている。
この構成によれば、アンカリング工程において、注入口付アンカーピン10の拡開部材13を強く押し込みながらねじ込むようにすると、拡開部材13の平頭部60は、挿填穴6の開口部9を覆うようにこれに当接する。このため、化粧キャップ14を装着することなく、補修表面を仕上げることができ、また、この状態において、平頭部60の表面は、タイルと同色に塗装されているため、補修箇所を目立ち難いものとすることができる。なお、工具係合部27は、着色した補修パテ等で埋めるなどして、補修箇所をより目立たないようにしてもよい。
次に、図7を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。この実施形態における注入口付アンカーピン10は、アンカー本体12の先端側内部に保持されるようにして、接着剤カプセル70を内蔵している。接着剤カプセル70は、樹脂製のカプセルに接着剤40を封入したものであり、ねじ込まれる拡開部材13の押圧によって破壊されるようになっている。また、接着剤カプセル70に充填する接着剤量は、注入口付アンカーピン10を挿填した挿填穴6の空隙量と略同一となるように、調整されている。
このような構成では、アンカリング工程において、接着剤カプセル70を内蔵したアンカー本体12に拡開部材13をねじ込んでゆくと、拡開部材13の押圧により、接着剤カプセル70が破壊され、この中から接着剤40が漏れ出る。この後、接着剤40が挿填穴6と注入口付アンカーピン10との間に行き渡り、これらを固着させる。これにより、アンカリング工程において接着剤40を行き渡らせることができるため、樹脂注入工程を省略することができる。
次に、図8を参照して、本発明の第5実施形態について説明する。この実施形態における注入口付アンカーピン10は、ネットバリヤー工法に用いられるものである。ネットバリヤー工法とは、既設された仕上げ材4の表面に、下地調整剤80を塗布すると共にネット81を張り付け、この後、ネット81、仕上げ材4およびモルタル3を貫通しコンクリート躯体2を所定の深さまで穿孔した挿填穴6に、接着剤40を注入すると共に注入口付アンカーピン10を挿填して、モルタル3、仕上げ材4およびネット81をコンクリート躯体2に留め付け、ネット81が張り付けられた外壁1に再びモルタル3や仕上げ材4を施工するものである。この工法において注入口付アンカーピン10を用いるために、その拡開部材13の基端側には、ネット81を留めるためのネット留め部82が一体に設けられている。ネット留め部82は、挿填穴6の開口部9よりも一回り大きな円盤状に形成されており、ネット81張り付け可能に構成されている。
この構成によれば、挿填穴6に注入口付アンカーピン10を挿填し、拡開部材13を強く押し込みながらねじ込むようにすると、拡開部材13のネット留め部82は、挿填穴6の開口部9に当接すると共に、仕上げ材4とネット留め部82との間にネット81を挟み込んでこれを張り付け固定する。なお、ネット留め部82を拡開部材13と一体に設けたが、拡開部材13の基端側にピン頭部を設け、このピン頭部の裏面に当接するよう拡開部材13の先端側から、挿填穴6の開口部9の径より大径のワッシャーを嵌め込んでもよい。また、ネット留め部82をアンカー本体12の基端側に設けてもよい。すなわち、アンカー本体12のフランジ部18に当接するようアンカー本体12の先端側から、挿填穴6の開口部9の径より大径のワッシャーを嵌め込むことにより、仕上げ材4とネット留め部(ワッシャー)82との間にネット81を挟みこんで張り付け固定することができ、また、挿填穴6のザグリ部7を設けることなく施工することができる(図8(b)参照)。
次に、図9を参照して、上記第4実施形態の注入口付アンカーピン10を応用したインサートアンカー90について説明する。上述したように、インサートアンカー90は床スラブAの裏面に打ち込まれるものであり、天井を支持する吊手ボルトBに対しては縦横等間隔で、ダクトや配管を支持する吊手ボルトBに対しては経路に沿って所定の間隔で、配設される。このインサートアンカー90では、フランジ部18は無く、筒状部16の基端側内面に吊手ボルトBが螺合する雌ねじ92が形成されている。また、拡開部材13は、これをねじ込んだ状態でその基端が、雌ねじ92を越えるように長さ調整されている(同図(b)参照)。さらに、第4実施形態と同様にアンカー本体12の先端側には接着剤カプセル70が内蔵されている。
このような構成では、穿孔した挿填穴6にインサートアンカー90を挿入し、拡開部材13をねじ込むと、拡開部材13により、アンカー本体12が拡開してゆくと同時に接着剤カプセル70が破壊され接着剤40が漏れ出る。拡開部材13をさらにねじ込んでゆくと、接着剤40は挿填穴6の最奥部から手前に向かって広がってゆき、挿填穴6と注入口付アンカーピン10との間に行き渡り、これらを固着させる。したがって、アンカー本体12による機械的な固定と、接着剤40による化学的な固定とにより、アンカー本体12を強固(引抜き強度大)にアンカリングすることができる。しかも、低騒音で且つ簡単に作業を行うことができる。
第1実施形態に係る注入口付アンカーピンの半部断面図である。 注入口付アンカーピンの断面図である。 ピンニング工法の前半工程の概略図である。 ピンニング工法の後半工程の概略図である。 第2実施形態に係る注入口付アンカーピンの断面図である。 第3実施形態に係る注入口付アンカーピンの断面図である。 第4実施形態に係る注入口付アンカーピンの断面図である。 (a)は、第5実施形態に係る注入口付アンカーピンの断面図であり、(b)は、第5実施形態に係る注入口付アンカーピンの変形例の断面図である。 (a)は、実施形態に係る施工前のインサートアンカーの断面図であり、(b)は、施工後のインサートアンカーの断面図である。
符号の説明
1 外壁 2 コンクリート躯体
4 仕上げ材 6 挿填穴
10 注入口付アンカーピン 11 注入口
12 アンカー本体 13 拡開部材
14 化粧キャップ 16 筒状部
17 拡開アンカー部 22 割りスリット
25 ねじ山 26 ねじ込み能動部
27 工具係合部 29 外周面(ねじ込み能動部)
31 内周面(拡開アンカー部) 40 接着剤
54 ねじ込み工具 90 インサートアンカー
92 雌ねじ D1 内径(拡開アンカー部)
D2 内径(筒状部) D3 外径(拡開部材)

Claims (13)

  1. 基端側に注入口が形成された筒状部と前記筒状部の先端側に連なる割りスリット付の拡開アンカー部とを有するアンカー本体と、
    前記注入口側から前記拡開アンカー部に嵌入されることにより、前記拡開アンカー部を押し拡げる拡開部材と、を備えたピンニング工法用の注入口付アンカーピンであって、
    前記拡開部材は、前記拡開アンカー部にねじ込むようにして嵌入されるねじ込み能動部と、前記ねじ込み能動部をねじ込むためのねじ込み工具が係合する工具係合部とから成り、
    前記ねじ込み能動部の外周面および前記拡開アンカー部の内周面の少なくとも一方には、ねじ山が形成されていることを特徴とする注入口付アンカーピン。
  2. 前記拡開部材の外径は、前記拡開アンカー部の内径よりも太く、且つ前記筒状部の内径よりも細く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の注入口付アンカーピン。
  3. 前記拡開部材は、棒状に形成され、前記拡開アンカー部を押し拡げた状態で前記拡開部材の基端側が前記注入口近傍まで延在していることを特徴とする請求項1または2に記載の注入口付アンカーピン。
  4. 前記割りスリットは、前記拡開アンカー部の先端から前記筒状部の基端側近傍まで延在していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の注入口付アンカーピン。
  5. 前記筒状部には、前記拡開部材の前記注入口からの抜け落ちを阻止する抜止め部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の注入口付アンカーピン。
  6. 前記拡開部材の基端側には、前記工具係合部が形成されると共に薄肉状に形成された平頭部が設けられており、
    前記平頭部は、挿填される挿填穴の開口部よりも大径に形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の注入口付アンカーピン。
  7. 前記拡開部材の軸心には、接着剤を送り込むための流路孔が貫通形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の注入口付アンカーピン。
  8. 前記アンカー本体に内蔵され、前記拡開部材の嵌入により破壊される接着剤カプセルを、更に備えたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の注入口付アンカーピン。
  9. 基端側に注入口が形成された筒状部と前記筒状部の先端側に連なる拡開アンカー部とを有するアンカー本体と、
    前記注入口側から前記拡開アンカー部に嵌入されることにより、前記拡開アンカー部を押し拡げる拡開部材と、を備えたネットバリヤー工法用の注入口付アンカーピンであって、
    前記拡開部材は、前記拡開アンカー部にねじ込むようにして嵌入されるねじ込み能動部と、前記ねじ込み能動部をねじ込むためのねじ込み工具が係合する工具係合部と、から成り、
    前記アンカー本体の基端側および前記拡開部材の基端側の少なくとも一方には、ネットを留めるためのネット留め部が形成され、
    前記ねじ込み能動部の外周面および前記拡開アンカー部の内周面の少なくとも一方には、ねじ山が形成されていることを特徴とする注入口付アンカーピン。
  10. 請求項1ないし6のいずれかに記載の注入口付アンカーピンを用いて、躯体と仕上げ材とから成る壁体を補修するピンニング工法であって、
    補修箇所の前記仕上げ材を貫通して前記躯体に挿填穴を穿孔する穿孔工程と、
    前記挿填穴に前記注入口付アンカーピンを挿填する挿填工程と、
    前記拡開部材をねじ込んで前記拡開アンカー部を押し開き、前記注入口付アンカーピンを前記挿填穴に固定するアンカリング工程と、
    前記注入口を介して前記挿填穴に樹脂系の接着剤を注入する樹脂注入工程と、を備えたことを特徴とするピンニング工法。
  11. 請求項7に記載の注入口付アンカーピンを用いて、躯体と仕上げ材とから成る壁体を補修するピンニング工法であって、
    補修箇所の前記仕上げ材を貫通して前記躯体に挿填穴を穿孔する穿孔工程と、
    前記挿填穴に前記注入口付アンカーピンを挿填する挿填工程と、
    前記拡開部材をねじ込んで前記拡開アンカー部を押し開き、前記注入口付アンカーピンを前記挿填穴に固定するアンカリング工程と、
    前記拡開部材の軸心の前記流路孔を介して前記挿填穴に樹脂系の接着剤を注入する樹脂注入工程と、を備えたことを特徴とするピンニング工法。
  12. 前記樹脂注入工程の後に、前記注入口に化粧キャップを装着するキャッピング工程を、更に備えていることを特徴とする請求項10または11に記載のピンニング工法。
  13. 基端部に雌ねじが形成された筒状部と前記筒状部の先端側に連なる拡開アンカー部とを有するアンカー本体と、
    前記基端部側から前記拡開アンカー部に嵌入されることにより、前記拡開アンカー部を押し拡げる拡開部材と、
    前記アンカー本体に内蔵され、前記拡開部材の嵌入により破壊される接着剤カプセルと、を備え、
    前記拡開部材は、前記拡開アンカー部にねじ込むようにして嵌入されるねじ込み能動部と、前記ねじ込み能動部をねじ込むためのねじ込み工具が係合する工具係合部とから成り、
    前記ねじ込み能動部の外周面および前記拡開アンカー部の内周面の少なくとも一方には、ねじ山が形成されていることを特徴とするインサートアンカー。
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