JPH1077800A - 定着材注入方法およびシールユニット - Google Patents

定着材注入方法およびシールユニット

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JPH1077800A
JPH1077800A JP23298696A JP23298696A JPH1077800A JP H1077800 A JPH1077800 A JP H1077800A JP 23298696 A JP23298696 A JP 23298696A JP 23298696 A JP23298696 A JP 23298696A JP H1077800 A JPH1077800 A JP H1077800A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 後注入式のロックボルト施工において、シー
ルユニットの装着作業の手間を少なくすると共に、定着
材の密実充填を行えるようにする。 【解決手段】 一方の面に弾性体からなるシール部材1
10bが設けられたプレート110aを、注入通路10
5が設けられたロックボルト104の基端部に嵌め込ん
でボアホール103にセットし、ロックボルト104の
基端部側からボアホール奥方向に向けて該ロックボルト
に押し付け力を作用させ、かかるロックボルト押し付け
状態において、注入通路105から定着材をボアホール
内に注入する。また、ロックボルト104に排気用通路
106を設け、定着材注入時に該排気用通路を介してボ
アホール内に吸引力を作用させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は定着材注入方法およ
びシールユニットに係わり、特に、トンネル工事その他
の土木工法に用いられるロックボルト(ケーブルボル
ト)のうち、ボルトを打設してから後で定着材の注入を
行う後注入式ロックボルトの施工における定着材注入方
法および定着材注入に際して用いられるシールユニット
に関する。
【0002】
【従来の技術】山岳等のトンネル工事で一般的なナトム
工法(NATM工法)では、地山を掘削したあと(必要
な場合は壁をセメントで固めた後)、壁から岩盤内部へ
垂直に多数のロックボルトを打ち込み、モルタル、その
他の定着材等の所定の注入液で定着させて内壁周辺の崩
落を防ぐようにしている。ロックボルトは、予め、穿岩
機等で岩盤に孔(ボアホール)をあけておき、該穴に後
からロックボルトを打ち込んだり、アダプタを介して穿
岩機で自穿孔ロックボルトを回転させ、該自穿孔ロック
ボルトの先端に装着したビットで岩盤を掘削しながら打
ち込んだりするようになっている。
【0003】図7(a)は、予め岩盤にボアホールを穿
設しておく場合のロックボルト施工方法の説明図、図7
(b),(c)はそれぞれAA矢視断面図、BB矢視断
面図である。地山10に掘削したトンネル11の内壁1
2から該内壁12に対し垂直に岩盤内部へ所定深さのボ
アホール13を穿孔したのち、ロックボルト14を打ち
込む。ロックボルト14には、予め、注入パイプ15、
排気パイプ16、パッカー17が取りつけてある。パッ
カー24は、図8に示す如く、布部材等をロックボルト
14の口元所定箇所に袋状となるようにテープ等で装着
したものであり、ロックボルト14での該パッカー17
の装着位置に当たる注入パイプ15には孔15aが形成
されている。
【0004】排気パイプ16からボアホール内の空気を
排気しながら、注入パイプ15より注入液(モルタル、
定着材等)を注入すると、注入パイプ15の孔15aか
ら注入液がパッカー17の内部に入り、該パッカー17
を膨大させる。これにより、ロックボルト14の口元付
近で、ロックボルト14とボアホール13の孔壁13a
の間の隙間が図7(a)に示すように塞がれる。引き続
き、注入パイプ15の先端からも注入液がボアホール内
に出て、該ボアホール13の孔壁13aとロックボルト
14の間の隙間に充填されていく。この際、ボアホール
13内の空気は排気パイプ16を通ってトンネル11内
に排気される。
【0005】排気パイプ16から注入液が漏れ出て来る
ようになれば、作業完了であり、注入液の注入を止め
る。その後、注入液が硬化すれば、ロックボルト14と
ボアホールの孔壁13a周辺が一体的に固着し、ロック
ボルト先端部の打ち込まれた固い内部岩盤に支えられる
ことで、内壁周辺の崩落が防止される。
【0006】図9はパッカーの他の例を示す説明図であ
る。パッカー17はゴム部材をロックボルト14の口元
所定箇所に袋状となるようにテープ等で装着したもの
で、この際、パッカー17の内部に開口する注入パイプ
18も一緒に取りつけておく。そして、注入液の注入開
始前から注入が完了するまでの間、注入パイプ18を通
してエア、水等をパッカー17の内部に送り込み、該パ
ッカー28を膨大させる。これにより、ロックボルト1
4の口元付近で、ロックボルト14とボアホール13の
孔壁13aの間の隙間を塞ぐことができ、注入液の充填
不良を防止できる。
【0007】以上では、予めロックボルトにセットした
パッカーをボアホール内において注入時に膨らませた場
合であるが、ロックボルト打設後にボアホール内部にコ
ーキング材を詰め込むことによりロックボルト14とボ
アホール13の孔壁13aの間の隙間をシールすること
もできる。図10(a)はコーキング材を詰め込んでシ
ールした場合の説明図、図10(b)はCC矢視断面図
であり、図7と同一部分には同一符号を付している。1
9はロックボルト14をボアホール13内に打設した
後、該ボアホール13とロックボルト14間の隙間を塞
ぐように挿入されたコーキング材である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来
は、パッカーを使用することにより、あるいはコーキン
グ材を詰め込むことによりボアホールの孔壁とロックボ
ルト間の隙間をシーリングしているが、パッカーをロッ
クボルトに装着する作業、コーキング材をボアホール口
元に詰める作業はいずれも手間がかかる煩雑な作業であ
るという問題があった。そのうえ、図7(b),
(c)、図10(b)に示すように、ロックボルトと注
入パイプ、排気パイプを組み合わせた断面形状は丸くな
く、しかも、ボアホール13の孔壁13aが滑らかにな
っていないことに起因して、パッカー17或いはコーキ
ング材19と孔壁13aの間に間隙20が出来、定着材
漏れが生じる。このようにボアホール口元部分から定着
材が漏れると、ボアホール内に定着材を十分に充填する
のは極めて難しくなる問題が生じる。
【0009】即ち、こうした後注入ロックボルト施工
は、地山条件が悪いところに適用されるにも拘らず、手
間がかかる上に、定着材の密実充填を果たすのが難し
い、という問題を抱えていた。以上から本発明の目的
は、後注入式のロックボルト施工において、作業手間を
少なくすると共に、定着材の密実充填を行えるようにす
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明によれ
ば、注入通路が設けられたロックボルトの基端部に、一
方の面に弾性体からなるシール部材が設けられたプレー
トを嵌め込んでボアホールにセットするステップ、ロッ
クボルトの基端部側からボアホール奥方向に向けて該ロ
ックボルトに押し付け力を作用させるステップ、ロック
ボルト押し付け状態において、前記注入通路から定着材
をボアホール内に注入するステップにより達成される。
この場合、ロックボルトに排気用通路を設け、定着材注
入時に該排気用通路を介してボアホール内に吸引力を作
用させるステップを付加することにより、より充填効果
を向上することができる。また、上記課題は本発明によ
れば、プレート本体と該プレートの一面に装着された弾
性体からなるシール部材を備え、前記プレート本体とシ
ール部材に連通する形でロックボルト挿入用の穴を貫通
形成してなるシールユニットにより、ロックボルトとボ
アホール内の隙間をシールすることにより達成される。
尚、シール部材としては例えば独立気泡性材料を使用す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】ロックボルトの形態としては、 (1) 中実ボルト+注入パイプ+排気パイプ、 (2) 中空ボルト+排気パイプ、若しくは、中空ボルト+
注入パイプ (3) 自穿孔中空ボルト 等がある。以下、各タイプのロックボルトに本発明を適
用した場合について第1実施例、第2実施例、第3実施
例として説明する。
【0012】(a)第1実施例 図1、図2は上記(1)のタイプのロックボルト施工方法
説明図、図3はシールユニットの拡大斜視図、図4はシ
ール部材の説明図である。図1、図2において、100
は地山、101はトンネル、102はトンネルの内壁
(トンネル坑壁)、103はボアホール、103aはボ
アホールの内壁(孔壁)、104は後注入ロックボル
ト、104aはロックボルトの軸体、105定着材注入
用の注入パイプ、106は排気および定着材排出用の排
気パイプ(排気通路)、110はロックボルト104の
口元付近で、ロックボルトとボアホール103の間の隙
間をシールするためのシールユニット、111はロック
ボルトの軸体104aの先端部に形成したネジ部に螺合
されたナットである。112(図2)は押し付け装置で
あり軸体104aの端部よりボアホール103の奥行き
方向にロックボルト104を押し付けるもの、120は
ボアホール内に充填された定着材である。
【0013】シールユニット110において、110a
は平板矩形状で金属製のベアリングプレート、110b
はベアリングプレートの一面に接着されたシール部材で
ある。シール部材110bは、ボアホール口元部分にお
いてトンネル坑壁102に押し付ける形で使用されるも
ので、シール性が良好な弾性体、好ましくは発泡ポリエ
チレン等の独立気泡性材料からなるものである。独立気
泡性材料は図3に示すように不連続の気泡部110cを
有し、外力により伸縮する特性を有している。ベアリン
グプレート110aとシール部材110bには、連通す
る形でロックボルトの軸体104aおよび注入パイプ1
05、排気パイプ106を挿入するための3つの穴がそ
れぞれ貫通形成されている。
【0014】ロックボルトの施工に際して、まず、地山
100に所定のボアホール103を穿孔し、しかる後、
ボアホール内に、注入パイプ105と排気パイプ106
が装着されたロックボルト104を打設する。かかる状
態で、ロックボルトの軸体104aおよび注入パイプ1
05、排気パイプ106にシールユニット110を嵌め
込み、軸体104aのネジ部にナット111を螺合する
(図1参照)。ついで、押し付け装置112(図2)を
軸体104aの端部に結合し、ロックボルト104をボ
アホール103の奥行き方向に押し付ける。これによ
り、ナット111を介してシール部材110bがトンネ
ル坑壁102に押し付けられる形で弾性的に変形し、同
時に軸体104a、注入パイプ105、排気パイプ10
6を締め付ける形で弾性変形する。この結果、ボアホー
ル口元部分が簡単且つ的確にシールされた状態となる
(図2(a)参照)。すなわち、ロックボルト104をボア
ホール103の奥行き方向に押し付けるという簡単な動
作により、口元シールと、ロックボルト落下防止の両方
の作用をなす。
【0015】かかる状態(ロックボルト押し付け状態)
のまま、注入パイプ105を介して定着材をボアホール
103内に注入する。注入の進行に伴い、ボアホール1
03内のエアが排気パイプ106から排出される。この
際、排気パイプ106に適宜な吸引手段(例えば図2
(a)のバキューム装置130)を接続して、ボアホー
ル103および排気パイプ106内を負圧にすれば、よ
り円滑に排気が行われ、円滑な定着材注入が可能にな
る。定着材注入時、ボアホール口元部分は先に述べたシ
ール部材110bの弾性変形により、的確にシールされ
ているため、定着材の漏れは生じない。よって、円滑に
定着材の注入が進行し、ボアホール103内は定着材1
20によって密実充填される。また、口元シールがしっ
かりしているから、流動性の大きい(即ち漏れやすい)
定着材の注入も的確に行える。しかも、硬練りモルタル
の注入(通常のパッカーやコーキング材を介しての口元
シールではこれにかかる負荷が大き過ぎてうまく注入出
来ない)も良好に出来る。すなわち、定着材の流動性の
大小に拘わらず良好な注入が可能となる。尚、硬練りモ
ルタル注入のときには、先に述べたバキューム装置併用
が一層効果的(円滑に注入可)になる。
【0016】上記定着材注入を続行すると、ボアホール
103内が図2(b)に示すように定着材120により
一杯に充填され、しかる後、定着材は排気パイプ106
を介してボアホール外に排出される(リターン)。これ
により、注入完了となり、定着材の注入を停止し、押し
付け装置112による押し付けを解除する。注入完了後
に、ロックボルト104の押し付け力を解除しても、ボ
アホール103内は定着材120が密実充填された状態
となっているため、ロックボルトの落下は生じない。
【0017】(b)第2実施例 第1実施例は、注入パイプ105、排気パイプ106が
装着され、軸体104aに中空部がないロックボルトを
用いた場合であるが、かかる第1実施例の定着材注入方
法は、軸体104aに定着材注入用の中空部(貫通孔)
を設けて注入パイプを削除したロックボルトの定着材注
入に際しても適用できる。図5は第2実施例の施工方法
説明図であり、図1、図2と同一部分には同一符号を付
している。第1実施例と異なる点は、 ロックボルトの軸体104aに定着材注入用の貫通孔
(注入通路)104bを設けた点、 排気パイプ106を短くした点、 定着材充填をボアホール103の奥から行う点、 シールユニット100に軸体104aおよび排気パイ
プ106を挿入するための2つの穴がそれぞれ貫通形成
されている点である。
【0018】ロックボルトの施工に際して、まず、地山
100に所定のボアホール103を穿孔し、しかる後、
ボアホール内に、排気パイプ106が装着されたロック
ボルト104を打設する。かかる状態で、ロックボルト
の軸体104aおよび排気パイプ106にシールユニッ
ト110を嵌め込み、軸体104aのネジ部にナット1
11を螺合する。ついで、押し付け装置112を軸体1
04aの端部に結合し、ロックボルト104をボアホー
ル103の奥行き方向に押し付ける。これにより、ナッ
ト111を介してシール部材110bがトンネル坑壁1
02に押し付けられる形で弾性的に変形し、同時に軸体
104a、排気パイプ106を締め付ける形で弾性変形
する。
【0019】かかる状態(ロックボルト押し付け状態)
のまま、矢印で示すように貫通孔104bを介して定着
材をボアホール103内に注入する。注入の進行に伴
い、ボアホール103内のエアが排気パイプ106から
排出される。定着材注入を続行すると、ボアホール10
3内がボアホール奥より口元方向に充填されて行き一杯
に充填され、しかる後、定着材が排気パイプ106を介
してボアホール外に排出される(リターン)。これによ
り、注入完了となり、定着材の注入を停止し、押し付け
装置112による押し付けを解除する。以上のように、
ロックボルト104の貫通孔104bから注入を行え
ば、定着材が孔奥まで到達する間に崩れた岩盤等の障害
物がないため、より円滑に定着材の注入が可能になる。
尚、106を注入パイプ、貫通孔104bを排気通路と
して、ボアホール103の口元から奥方向に定着材を充
填するように構成することもできる。
【0020】(c)第3実施例 もろい地山では孔壁自立が困難である。かかる孔壁自立
困難な地山においては、アダプタを介して穿岩機で自穿
孔ロックボルトを回転させ、該自穿孔ロックボルトの先
端に装着したビットで岩盤を掘削しながら打ち込む。本
発明の定着材注入方法は、自穿孔ロックボルトの定着材
注入に際しても適用できる。図6は第3実施例のロック
ボルト施工方法説明図であり、100は地盤がもろい地
山、101はトンネル、102はトンネルの内壁(トン
ネル坑壁)、103はボアホール、104は自身を回転
させながら先端のビットでボアホールを穿孔してゆく自
穿孔式のロックボルト、104aは軸体、104b軸体
に設けられた貫通孔、104cはビット、104dは定
着材をボアホール内に吐出する吐出孔、110はロック
ボルトとボアホール103の間の隙間をシールするため
のシールユニット、110aはベアリングプレート、1
10bはシール部材、111はロックボルトの軸体10
4aの先端部に形成したネジ部に螺合されたナット、1
12は軸体104aの端部よりボアホール103の奥行
き方向にロックボルト104を押し付ける押し付け装置
である。
【0021】ロックボルトの施工に際して、自穿孔ロッ
クボルト104をアダプタ介して図示しない穿岩機で回
転させ、該自穿孔ロックボルトの先端に装着したビット
104cで岩盤を掘削しながら所定深さまで打ち込む。
自穿孔ロックボルトの打ち込みが完了すれば、アダプ
タ、穿岩機を取り外す。ついで、ロックボルトの軸体1
04aにシールユニット100を嵌め込み、軸体104
aのネジ部にナット111を螺合する。しかる後、押し
付け装置112を軸体104aの端部に結合し、自穿孔
ロックボルト104をボアホール103の奥行き方向に
押し付ける。これにより、ナット111を介してシール
部材110bがトンネル坑壁102に押し付けられる形
で弾性的に変形し、同時に軸体104aを締め付ける形
で弾性変形する。かかる状態(ロックボルト押し付け状
態)のまま、矢印で示すように貫通孔104b、吐出孔
104dを介して定着材をボアホール103内に注入す
る。定着材注入を続行すると、ボアホール103内がボ
アホール奥より口元方向に充填されて行き一杯に充填さ
れる。注入完了すれば、定着材の注入を停止し、押し付
け装置112による押し付けを解除する。
【0022】自穿孔ロックボルトでは図示のように排気
パイプを設けることなく流動性大なる定着材を注入する
が、本発明によれば、こうした場合にもロックボルト1
04の押し付けによって口元シールがしっかりと確保さ
れるので、定着材の漏出を招くことなく良好に注入を行
うことが出来る。また、穿孔したボアホールの口元付近
に位置するように短い排気用パイプを自穿孔ロックボル
トに取り付けておき、該排気パイプを用いて排気を行う
ようにしたり、該排気用パイプからバキュームを行うよ
うにすることもできる。
【0023】(d)変形例 上述した実施例においては、ロックボルト本体部分の形
状として中実状(図1)、中空状(図5)、自穿孔タイ
プ(図6)のロックボルトに本発明を適用した場合につ
いて説明したが、ロックボルトの本体部分(軸体)の形
状自体は任意であり、外周に適宜な凹凸があるもの、全
長にネジが切ってあるもの、等でも勿論差し支えない。
その他、ロックボルトの本体部分として、ケーブル(鋼
線状)を複数本寄り添わせたものを用いても同様であ
る。。また、ロックボルトの設置方向は図示した如く上
向きと限定されるものではない。さらに、実施例では、
ベアリングプレートとシール部材が一体になっていると
述べたが、これらは別体になっていてもよく、単に現場
で重ね合わせて用いるようにしてもよい。
【0024】また、実施例においては、シール部材を弾
性変形させるための押し付け力を軸体の端部からボアホ
ール奥行き方向に押し付ける形で行う場合について説明
したが、ナットに押し付け力を加えるようにすることも
できる。但し、ベアリングプレートを押してしまうと、
シール部材は変形しても、ロックボルト、ナットが押さ
れず、ナットとプレートの間に隙間が生じてしまうため
うまくゆかない。以上、本発明を実施例により説明した
が、本発明は請求の範囲に記載した本発明の主旨に従い
種々の変形が可能であり、本発明はこれらを排除するも
のではない。
【0025】
【発明の効果】以上本発明によれば、注入通路が設けら
れたロックボルトの基端部に、一方の面に弾性体からな
るシール部材が設けられたプレートを嵌め込んでボアホ
ールにセットし、ロックボルトの基端部側からボアホー
ル奥方向に向けて該ロックボルトに押し付け力を作用さ
せ、これにより、シール部材を坑壁に押し付けて弾性変
形させてシールするようにし、かかるロックボルト押し
付け状態において、注入通路から定着材をボアホール内
に注入するようにしたから、ボアホール内の孔壁が荒れ
ていても、間隙が生じることがなく、的確にシール出来
て定着材の漏れがなく、ボアホール内に定着材を密実充
填することが出来る。
【0026】また、本発明によれば、簡単にシールユニ
ットをロックボルトに装着でき、しかも、ロックボルト
の端部を押しつけるという簡単な動作によって、ボアホ
ール口元を簡単、かつ、的確にシールすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のロックボルト施工法説明図(その
1)である。
【図2】第1実施例のロックボルト施工法説明図(その
2)である。
【図3】シールユニットの説明図である。
【図4】シール部材の説明図である。
【図5】第2実施例のロックボルト施工法説明図であ
る。
【図6】第3実施例のロックボルト施工法説明図であ
る。
【図7】従来のロックボルト施工法説明図である。
【図8】パッカー説明図である。
【図9】パッカーの他の例を示す構成図である。
【図10】コーキング部材を用いた場合の説明図であ
る。
【符号の説明】
100・・地山 101・・トンネル 103・・ボアホール 104・・後注入ロックボルト 104a・・ロックボルトの軸体 105・・定着材注入用の注入パイプ 106・・排気パイプ(排気通路) 110・・シールユニット 111・・ナット 112・・押し付け装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注入通路が設けられたロックボルトの基
    端部に、一方の面に弾性体からなるシール部材が設けら
    れたプレートを嵌め込んでボアホールにセットし、 ロックボルトの基端部側からボアホール奥方向に向けて
    該ロックボルトに押し付け力を作用させ、 ロックボルト押し付け状態において、前記注入通路から
    定着材をボアホール内に注入することを特徴とする定着
    材注入方法。
  2. 【請求項2】 ロックボルトに排気用通路を設け、定着
    材注入時に該排気用通路を介してボアホール内に吸引力
    を作用させることを特徴とする請求項1記載の定着材注
    入方法。
  3. 【請求項3】 ロックボルトをボアホールに固着するた
    めに該ボアホールに注入する定着材をシールするシール
    ユニットにおいて、 プレート本体と該プレートの一面に装着された弾性体か
    らなるシール部材を備え、 前記プレート本体とシール部材に連通する形で、ロック
    ボルト挿入用の穴を貫通形成してなることを特徴とする
    シールユニット。
  4. 【請求項4】 前記シール部材を独立気泡性材料で構成
    したことを特徴とする請求項3記載のシールユニット。
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