JP2004162295A - 後施工アンカーの施工法 - Google Patents
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Abstract
【課題】アンカー孔を横向き(水平方向)や上向きの垂直方向に穿孔する場合に、アンカーの防錆及びブレ防止のための充填材をアンカー孔から漏れ出るおそれなく充填することのできる後施工アンカーの施工法を得る。
【解決手段】既存コンクリート構造物に形成したアンカー孔に孔壁を拡径切削して拡径部を形成し、このアンカー孔にアンカー金物を差し入れ、治具によりアンカー金物の拡径金具を押し込み拡げてこれを前記孔壁の拡径部に係合させ、さらに、アンカー金物とアンカー孔との隙間に充填材を充填する後施工アンカーの施工法において、アンカー孔に対し、アンカー金物の挿入の前段階で収縮量が小さく、狭い間隙への充填性が良い樹脂を充填材11としてアンカー孔2の先端部分に先行充填し、アンカー金物挿入後、ネジ棒とアンカー孔との隙間に無収縮性充填材を充填する。
【選択図】 図7
【解決手段】既存コンクリート構造物に形成したアンカー孔に孔壁を拡径切削して拡径部を形成し、このアンカー孔にアンカー金物を差し入れ、治具によりアンカー金物の拡径金具を押し込み拡げてこれを前記孔壁の拡径部に係合させ、さらに、アンカー金物とアンカー孔との隙間に充填材を充填する後施工アンカーの施工法において、アンカー孔に対し、アンカー金物の挿入の前段階で収縮量が小さく、狭い間隙への充填性が良い樹脂を充填材11としてアンカー孔2の先端部分に先行充填し、アンカー金物挿入後、ネジ棒とアンカー孔との隙間に無収縮性充填材を充填する。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、既存の構造物の耐震補強のためなどに用いる後施工アンカーの施工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
既存コンクリート構造物の耐震補強、高架橋の重層化や建屋の建築などによる設計荷重が増加した既存コンクリート構造物の補強、増設する新設鉄筋コンクリートの鉄筋の既存コンクリートへの定着などに、後施工アンカーを使用することがある。
【0003】
後施工アンカーは既存鉄筋コンクリート躯体にドリルなどで鉄筋の定着に必要な深さの孔を穿孔し、アンカー本体またはアンカー筋をこのアンカー孔内に埋め込み、このアンカー本体またはアンカー筋に新設する鉄筋を接合するもので、アンカーを定着させる方法により金属系アンカー(拡底アンカー)と接着系アンカー(樹脂アンカー)とに大別される。
【0004】
金属系アンカーは一例として、図8に示すようにアンカー本体3を任意の長さのねじふし鉄筋で構成し、このアンカー本体3の下部にテーパーナット4を螺合させるもので、該テーパーナット4は上方部を上方に向かって先細りとなるテーパー部4aに形成する。そして、このテーパーナット4の下方は不完全ねじに加工し、アンカー本体3の下部に螺合する。
【0005】
テーパーナット4の上方に位置させてアンカー本体3の周面にエキスパンダー6をスライド自在に組み合わせる。該エキスパンダー6は上下に2分割した分割体で構成し、下部の分割体は円筒体を縦割りにして形成した複数の拡張片6aを並列して円筒状に組んだ。
【0006】
そして、このエキスパンダー6の上部に位置させてアンカー本体3に筒状部材である打ち込みパイプ7を挿着する。
【0007】
次にかかるアンカーを既存のコンクリート構造物の壁体などに取り付ける方法(下向きの場合)を図20〜図25について説明する(例えば特許文献1参照)。まず、通常のドリル穿孔工(コア抜きも可能)と同様にして図20に示すように既存のコンクリート構造物1に下孔用ビットなどの穿孔具8で規定の深さのアンカー孔2を下向きに穿孔し、図21に示すように内部の切粉を吸引清掃、コンプレッサー、ブロアーなどの圧縮空気による吹き出し除去、ワイヤーブラシ等による内壁に付着している切粉の除去を実施する。
【0008】
次に図22に示すようにアンダーカッター9をアンカー孔2内の先端に接触するまで挿入し、押し込みながら回転することで孔底近傍に拡径部(拡底部)2aを形成する。この拡径部2aの形成位置はアンカーのエキスパンダー6の拡底位置に対応させ、孔壁を削ることにより形成する。
【0009】
拡底後、図23に示すように図21の場合の方法と同様の方法でアンカー孔2内を十分に清掃して異物を残さないようにする。
【0010】
次に図24に示すようにアンカー孔2の先端に充填材10として無機系無収縮セメントペーストを先行充填する。この場合、充填材10は孔内に満たす。この充填材10の充填は、アンカーとコンクリート構造物1との隙間を埋めてアンカーの防錆、ブレ防止を図るものである。
【0011】
次いで図25に示すようにアンカー孔2内にアンカーを挿入し、打ち込みパイプ7を打ち込めば、図9にも示すようにエキスパンダー6が下方に押されて複数の拡張片6aがテーパーナット4のテーパー部4aの上に移動しエキスパンダーの各拡張片6aがテーパー部4aに沿って拡張し、拡径部2aに圧入され、この拡張片6aが拡底されることでアンカーがアンカー孔2内に固定される。
【0012】
【特許文献1】
特開2001−303677号公報(第2頁−第4頁)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
前記のようにアンカー孔2が下向きの場合は、アンカー孔2内の先端拡径部2aだけでなくアンカー本体3が挿入される軸部の部分も含めて全てに充填材10を先行充填しておいてから、アンカーを挿入しても、重力が作用しているため充填材10がアンカー孔2から漏れ出るおそれはない。
【0014】
しかしながら、アンカー孔2を横向き(水平方向)や上向きの垂直方向に穿孔する場合もあり、かかる場合にアンカー孔2の全体にわたって充填材を充填してしまうと、アンカー挿入工程で、充填材がアンカー孔から漏れ出ることになり、施工性も悪く、品質低下につながる。
【0015】
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、アンカー孔を横向き(水平方向)や上向きの垂直方向に穿孔する場合に、アンカーの防錆及びブレ防止のための充填材をアンカー孔から漏れ出るおそれなく充填することのできる後施工アンカーの施工法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するため、第1に、既存コンクリート構造物に形成したアンカー孔に孔壁を拡径切削して拡径部を形成し、このアンカー孔に、アンカー本体としてのネジ棒と、このネジ棒に螺合するテーパー付きナットとこのテーパー付きナットのテーパー部に当接させて押し開かれるエキスパンダーをスカート状に形成した拡径金具とからなるアンカー金物を差し入れ、治具により拡径金具を押し込んでエキスパンダーを拡げてこれを前記孔壁の拡径部に係合させ、さらに、ネジ棒とアンカー孔との隙間に充填材を充填する後施工アンカーの施工法において、アンカー孔に対し、アンカー金物の挿入の前段階で収縮量が小さく、狭い間隙への充填性が良い樹脂を充填材としてアンカー孔の先端部分に先行充填し、アンカー金物挿入後に、ネジ棒とアンカー孔との隙間に無収縮性充填材を充填することを要旨とするものである。
【0017】
第2に、無収縮セメントペーストの充填は、注入パイプおよびエア抜きパイプを取り付けたキャップをアンカー孔の開口に取り付けて行い、注入中に充填材の漏れが発生したときは、樹脂をキャップとの隙間に充填することを要旨とするものである。
【0018】
請求項1記載の本発明によれば、アンカー孔にアンカー金物を挿入するに穿孔して充填する充填材は、アンカー孔の全体にわたらせるのではなく、まず、収縮量が小さく狭い間隙への充填性が良い樹脂をアンカー孔の先端部分の拡底部にのみ先行して少量を充填し、この後でアンカー金物を挿入するから(アンカー孔が上向きの場合、テーパーナットに充填材を載せて挿入する。)、この間に充填材がアンカー孔からダレることがない。また、アンカー金物の挿入後は、無収縮性充填材を充填することでアンカー本体であるネジ棒とアンカー孔との隙間を完全に埋めることができ、防錆が図れる。
【0019】
請求項2記載の本発明によれば、前記作用に加えて、注入パイプおよびエア抜きパイプを取り付けたキャップをアンカー孔の開口に取り付けて行うことで、アンカー孔の開口から充填材が漏れることを防止でき、注入中に漏れが生じた場合でも、樹脂をキャップとの隙間に充填することでアンカー孔の外に漏れ出ることを防止できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1〜図7は本発明の後施工アンカーの施工法の第1実施形態を示す施工工程の縦断正面図で、本発明方法で使用するアンカー金物は、一例として図8に示した金属系アンカーであり、既に説明したようにアンカー本体3としてのネジ棒と、このネジ棒に螺合するテーパー部4aを有するテーパーナット4と不完全ねじ部5とによるテーパー付きナットとこのテーパー付きナットのテーパー部4aに当接させて押し開かれる拡張片6aスカート状に形成した拡径金具であるエキスパンダー6とからなる。
【0021】
本発明は、かかるアンカー金物をコンクリート構造物1の壁体などに上向き垂直方向に穿孔したアンカー孔2に取り付けるものであり、施工工程を図12のフローチャートにしたがって説明する。基本的な工程は従来と同様であり、まず、準備工、事前調査工として、コンクリートの状況(表面の風化状況、ひび割れ、ジャンカ等)を確認し、アンカー施工位置の墨出しなどを行う。
【0022】
次に、図1に示すように第1工程としてコンクリート構造物1の墨出しした箇所に削孔用ドリルなどの穿孔具8で規定の深さ、径のアンカー孔2を上向きに穿孔し、削孔後孔内清掃工(第2工程)として図2に示すように削孔後、内部の切粉を吸引清掃、あるいはコンプレッサー、ブロアーなどの圧縮空気による吹き出し除去、ワイヤーブラシ等による内壁に付着している切粉の除去を実施する。
【0023】
拡底工(第3工程)として図3に示すようにアンダーカッター9をアンカー孔2内の先端に接触するまで挿入し、押し込みながら回転することで孔底近傍に拡径部(拡底部)2aを形成する。この拡径部2aの形成位置はアンカーのエキスパンダー6の位置に対応させ、孔壁を削ることにより形成する。
【0024】
拡底後、拡底後孔内清掃工(第4工程)として図4に示すように図2の場合の方法と同様の方法でアンカー孔2内を十分に清掃して異物を残さないようにする。
【0025】
次に図5に示すように先端拡底部樹脂先行充填工(第5工程)として、アンカー孔2の先端部分にのみ有機系樹脂による充填材11を充填する。充填量は先端拡底部間隙を全て充填可能な量とし、テーパー付きナットの上に充填材11を載せてアンカー孔2の先端に押し込む。これによりアンカー孔2の先端部分の隙間を埋めてアンカー金物の錆発生を防止する。(横向きの場合は充填材11をアンカー孔2の先端に先行充填しておく。)
【0026】
その後、図6に示すように第6工程としてアンカー金物をアンカー孔2内に挿入し、打ち込みパイプ7を打ち込めば、図9にも示すようにエキスパンダー6が下方に押されて複数の拡張片6aがテーパーナット4のテーパー部4aの上に移動し各拡張片6aがテーパー部4aに沿って拡張し、拡径部2aに圧入され、この拡張片6aが拡底されることでアンカーがアンカー孔2内に固定される。
【0027】
さらに本発明では図7に示すように第7工程として軸部セメントペースト注入工を施工する。これは、図10のようなエア抜き用ホース14を接続したエア抜き用ノズル13と注入用ホース15とを貫通させて取り付けたリング状のキャップ12を、アンカー本体3に貫通させた状態でアンカー孔2の開口に取り付けて行うものであり、図11(a)に示すように注入用ホース15は小口部に固定し、エア抜き用ノズル13はアンカー孔2の奥の拡径部2aにまで挿入して固定し、この状態で注入用ホース15からネジ棒であるアンカー本体3とアンカー孔2との隙間に無機系無収縮セメントペーストを充填材16として充填する。これによりアンカー孔2とアンカー本体3との隙間を埋めて、アンカー本体3の錆発生及びブレを防止する。
【0028】
この注入作業中に充填材16の漏れを確認した場合は、有機系樹脂による接着剤でアンカー孔2の開口を塞いで漏れ止めの処置を施す。
【0029】
その後、養生し、さらに所定の本数について引張荷重をかけるなどの耐力確認試験を行い、施工が完了する。
【0030】
図13〜図19は第2実施形態を示し、これはアンカー孔2を水平横方向に穿孔し、このアンカー孔2にアンカー金物を取り付けるものである。構造および施工法は第1実施形態と基本的には同様であるが、図17に示す先端拡底部樹脂先行充填工(第5工程)が、アンカー孔2の先端部分にのみ有機系樹脂による充填材11を充填するに際し、先端拡底部間隙を全て充填可能な量を充填量とし、この量をノズルを備えたポンプガンなどの治具でアンカー孔2の先端に先行充填する。これによりアンカー孔2の先端部分の隙間を埋めてアンカー金物の錆発生及びブレを防止する。
【0031】
その他の工程における施工法は第1実施形態と同様であるから、詳細な説明は省略するが、軸部セメントペースト注入工では、第1実施形態と同様に図10のようなエア抜き用ホース14を接続したエア抜き用ノズル13と注入用ホース15とを貫通させて取り付けたリング状のキャップ12を、アンカー本体3に貫通させた状態でアンカー孔2の開口に取り付けて行う。
【0032】
この場合、図11(b)に示すように注入用ホース15は小口部の下側に固定し、エア抜き用ノズル13はアンカー孔2の奥の拡径部2aにまで挿入して小口部の下側に固定し、この状態で注入用ホース15からネジ棒であるアンカー本体3とアンカー孔2との隙間に無機系無収縮セメントペーストを充填材16として充填する。これによりアンカー孔2とアンカー本体3との隙間を埋めて、アンカー本体3の錆発生及びブレを防止する。
【0033】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の後施工アンカーの施工法は、アンカー孔を横向き(水平方向)や上向きの垂直方向に穿孔する場合に、まず最初にアンカー孔の先端部分にのみ充填材を少量充填し、アンカー金物を挿入してから、その後、アンカー金物の軸部であるアンカー本体とアンカー孔との隙間にさらに充填材を注入するようにしたから、アンカーの防錆及びブレ防止のための充填材をアンカー孔から漏れ出るおそれなく充填することのできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の後施工アンカーの施工法の第1実施形態を示す第1工程の縦断正面図である。
【図2】本発明の後施工アンカーの施工法の第1実施形態を示す第2工程の縦断正面図である。
【図3】本発明の後施工アンカーの施工法の第1実施形態を示す第3工程の縦断正面図である。
【図4】本発明の後施工アンカーの施工法の第1実施形態を示す第4工程の縦断正面図である。
【図5】本発明の後施工アンカーの施工法の第1実施形態を示す第5工程の縦断正面図である。
【図6】本発明の後施工アンカーの施工法の第1実施形態を示す第6工程の縦断正面図である。
【図7】本発明の後施工アンカーの施工法の第1実施形態を示す第7工程の縦断正面図である。
【図8】本発明の後施工アンカーの施工法で使用するアンカー金物の一部切欠いた正面図である。
【図9】本発明の後施工アンカーの施工法で使用するアンカー金物の拡径状態の一部切欠いた正面図である。
【図10】本発明の後施工アンカーの施工法で使用するキャップの斜視図である。
【図11】本発明の後施工アンカーの施工法のアンカー孔の開口にキャップを取り付けた状態の縦断正面図である。
【図12】本発明の後施工アンカーの施工法の工程を示すフローチャートである。
【図13】本発明の後施工アンカーの施工法の第2実施形態を示す第1工程の縦断正面図である。
【図14】本発明の後施工アンカーの施工法の第2実施形態を示す第2工程の縦断正面図である。
【図15】本発明の後施工アンカーの施工法の第2実施形態を示す第3工程の縦断正面図である。
【図16】本発明の後施工アンカーの施工法の第2実施形態を示す第4工程の縦断正面図である。
【図17】本発明の後施工アンカーの施工法の第2実施形態を示す第5工程の縦断正面図である。
【図18】本発明の後施工アンカーの施工法の第2実施形態を示す第6工程の縦断正面図である。
【図19】本発明の後施工アンカーの施工法の第2実施形態を示す第7工程の縦断正面図である。
【図20】下向きにアンカー金物を取り付ける場合の後施工アンカーの施工法の第1工程の縦断正面図である。
【図21】下向きにアンカー金物を取り付ける場合の後施工アンカーの施工法の第2工程の縦断正面図である。
【図22】下向きにアンカー金物を取り付ける場合の後施工アンカーの施工法の第3工程の縦断正面図である。
【図23】下向きにアンカー金物を取り付ける場合の後施工アンカーの施工法の第4工程の縦断正面図である。
【図24】下向きにアンカー金物を取り付ける場合の後施工アンカーの施工法の第5工程の縦断正面図である。
【図25】下向きにアンカー金物を取り付ける場合の後施工アンカーの施工法の第6工程の縦断正面図である。
【符号の説明】
1…コンクリート構造物 2…アンカー孔
2a…拡径部 3…アンカー本体
4…テーパーナット 4a…テーパー部
5…不完全ねじ部 6…エキスパンダー
6a…拡張片 7…打ち込みパイプ
8…穿孔具 9…アンダーカッター
10…充填材 11…充填材
12…キャップ 13…エア抜き用ノズル
14…エア抜き用ホース 15…注入用ホース
16…充填材
【発明の属する技術分野】
本発明は、既存の構造物の耐震補強のためなどに用いる後施工アンカーの施工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
既存コンクリート構造物の耐震補強、高架橋の重層化や建屋の建築などによる設計荷重が増加した既存コンクリート構造物の補強、増設する新設鉄筋コンクリートの鉄筋の既存コンクリートへの定着などに、後施工アンカーを使用することがある。
【0003】
後施工アンカーは既存鉄筋コンクリート躯体にドリルなどで鉄筋の定着に必要な深さの孔を穿孔し、アンカー本体またはアンカー筋をこのアンカー孔内に埋め込み、このアンカー本体またはアンカー筋に新設する鉄筋を接合するもので、アンカーを定着させる方法により金属系アンカー(拡底アンカー)と接着系アンカー(樹脂アンカー)とに大別される。
【0004】
金属系アンカーは一例として、図8に示すようにアンカー本体3を任意の長さのねじふし鉄筋で構成し、このアンカー本体3の下部にテーパーナット4を螺合させるもので、該テーパーナット4は上方部を上方に向かって先細りとなるテーパー部4aに形成する。そして、このテーパーナット4の下方は不完全ねじに加工し、アンカー本体3の下部に螺合する。
【0005】
テーパーナット4の上方に位置させてアンカー本体3の周面にエキスパンダー6をスライド自在に組み合わせる。該エキスパンダー6は上下に2分割した分割体で構成し、下部の分割体は円筒体を縦割りにして形成した複数の拡張片6aを並列して円筒状に組んだ。
【0006】
そして、このエキスパンダー6の上部に位置させてアンカー本体3に筒状部材である打ち込みパイプ7を挿着する。
【0007】
次にかかるアンカーを既存のコンクリート構造物の壁体などに取り付ける方法(下向きの場合)を図20〜図25について説明する(例えば特許文献1参照)。まず、通常のドリル穿孔工(コア抜きも可能)と同様にして図20に示すように既存のコンクリート構造物1に下孔用ビットなどの穿孔具8で規定の深さのアンカー孔2を下向きに穿孔し、図21に示すように内部の切粉を吸引清掃、コンプレッサー、ブロアーなどの圧縮空気による吹き出し除去、ワイヤーブラシ等による内壁に付着している切粉の除去を実施する。
【0008】
次に図22に示すようにアンダーカッター9をアンカー孔2内の先端に接触するまで挿入し、押し込みながら回転することで孔底近傍に拡径部(拡底部)2aを形成する。この拡径部2aの形成位置はアンカーのエキスパンダー6の拡底位置に対応させ、孔壁を削ることにより形成する。
【0009】
拡底後、図23に示すように図21の場合の方法と同様の方法でアンカー孔2内を十分に清掃して異物を残さないようにする。
【0010】
次に図24に示すようにアンカー孔2の先端に充填材10として無機系無収縮セメントペーストを先行充填する。この場合、充填材10は孔内に満たす。この充填材10の充填は、アンカーとコンクリート構造物1との隙間を埋めてアンカーの防錆、ブレ防止を図るものである。
【0011】
次いで図25に示すようにアンカー孔2内にアンカーを挿入し、打ち込みパイプ7を打ち込めば、図9にも示すようにエキスパンダー6が下方に押されて複数の拡張片6aがテーパーナット4のテーパー部4aの上に移動しエキスパンダーの各拡張片6aがテーパー部4aに沿って拡張し、拡径部2aに圧入され、この拡張片6aが拡底されることでアンカーがアンカー孔2内に固定される。
【0012】
【特許文献1】
特開2001−303677号公報(第2頁−第4頁)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
前記のようにアンカー孔2が下向きの場合は、アンカー孔2内の先端拡径部2aだけでなくアンカー本体3が挿入される軸部の部分も含めて全てに充填材10を先行充填しておいてから、アンカーを挿入しても、重力が作用しているため充填材10がアンカー孔2から漏れ出るおそれはない。
【0014】
しかしながら、アンカー孔2を横向き(水平方向)や上向きの垂直方向に穿孔する場合もあり、かかる場合にアンカー孔2の全体にわたって充填材を充填してしまうと、アンカー挿入工程で、充填材がアンカー孔から漏れ出ることになり、施工性も悪く、品質低下につながる。
【0015】
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、アンカー孔を横向き(水平方向)や上向きの垂直方向に穿孔する場合に、アンカーの防錆及びブレ防止のための充填材をアンカー孔から漏れ出るおそれなく充填することのできる後施工アンカーの施工法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するため、第1に、既存コンクリート構造物に形成したアンカー孔に孔壁を拡径切削して拡径部を形成し、このアンカー孔に、アンカー本体としてのネジ棒と、このネジ棒に螺合するテーパー付きナットとこのテーパー付きナットのテーパー部に当接させて押し開かれるエキスパンダーをスカート状に形成した拡径金具とからなるアンカー金物を差し入れ、治具により拡径金具を押し込んでエキスパンダーを拡げてこれを前記孔壁の拡径部に係合させ、さらに、ネジ棒とアンカー孔との隙間に充填材を充填する後施工アンカーの施工法において、アンカー孔に対し、アンカー金物の挿入の前段階で収縮量が小さく、狭い間隙への充填性が良い樹脂を充填材としてアンカー孔の先端部分に先行充填し、アンカー金物挿入後に、ネジ棒とアンカー孔との隙間に無収縮性充填材を充填することを要旨とするものである。
【0017】
第2に、無収縮セメントペーストの充填は、注入パイプおよびエア抜きパイプを取り付けたキャップをアンカー孔の開口に取り付けて行い、注入中に充填材の漏れが発生したときは、樹脂をキャップとの隙間に充填することを要旨とするものである。
【0018】
請求項1記載の本発明によれば、アンカー孔にアンカー金物を挿入するに穿孔して充填する充填材は、アンカー孔の全体にわたらせるのではなく、まず、収縮量が小さく狭い間隙への充填性が良い樹脂をアンカー孔の先端部分の拡底部にのみ先行して少量を充填し、この後でアンカー金物を挿入するから(アンカー孔が上向きの場合、テーパーナットに充填材を載せて挿入する。)、この間に充填材がアンカー孔からダレることがない。また、アンカー金物の挿入後は、無収縮性充填材を充填することでアンカー本体であるネジ棒とアンカー孔との隙間を完全に埋めることができ、防錆が図れる。
【0019】
請求項2記載の本発明によれば、前記作用に加えて、注入パイプおよびエア抜きパイプを取り付けたキャップをアンカー孔の開口に取り付けて行うことで、アンカー孔の開口から充填材が漏れることを防止でき、注入中に漏れが生じた場合でも、樹脂をキャップとの隙間に充填することでアンカー孔の外に漏れ出ることを防止できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1〜図7は本発明の後施工アンカーの施工法の第1実施形態を示す施工工程の縦断正面図で、本発明方法で使用するアンカー金物は、一例として図8に示した金属系アンカーであり、既に説明したようにアンカー本体3としてのネジ棒と、このネジ棒に螺合するテーパー部4aを有するテーパーナット4と不完全ねじ部5とによるテーパー付きナットとこのテーパー付きナットのテーパー部4aに当接させて押し開かれる拡張片6aスカート状に形成した拡径金具であるエキスパンダー6とからなる。
【0021】
本発明は、かかるアンカー金物をコンクリート構造物1の壁体などに上向き垂直方向に穿孔したアンカー孔2に取り付けるものであり、施工工程を図12のフローチャートにしたがって説明する。基本的な工程は従来と同様であり、まず、準備工、事前調査工として、コンクリートの状況(表面の風化状況、ひび割れ、ジャンカ等)を確認し、アンカー施工位置の墨出しなどを行う。
【0022】
次に、図1に示すように第1工程としてコンクリート構造物1の墨出しした箇所に削孔用ドリルなどの穿孔具8で規定の深さ、径のアンカー孔2を上向きに穿孔し、削孔後孔内清掃工(第2工程)として図2に示すように削孔後、内部の切粉を吸引清掃、あるいはコンプレッサー、ブロアーなどの圧縮空気による吹き出し除去、ワイヤーブラシ等による内壁に付着している切粉の除去を実施する。
【0023】
拡底工(第3工程)として図3に示すようにアンダーカッター9をアンカー孔2内の先端に接触するまで挿入し、押し込みながら回転することで孔底近傍に拡径部(拡底部)2aを形成する。この拡径部2aの形成位置はアンカーのエキスパンダー6の位置に対応させ、孔壁を削ることにより形成する。
【0024】
拡底後、拡底後孔内清掃工(第4工程)として図4に示すように図2の場合の方法と同様の方法でアンカー孔2内を十分に清掃して異物を残さないようにする。
【0025】
次に図5に示すように先端拡底部樹脂先行充填工(第5工程)として、アンカー孔2の先端部分にのみ有機系樹脂による充填材11を充填する。充填量は先端拡底部間隙を全て充填可能な量とし、テーパー付きナットの上に充填材11を載せてアンカー孔2の先端に押し込む。これによりアンカー孔2の先端部分の隙間を埋めてアンカー金物の錆発生を防止する。(横向きの場合は充填材11をアンカー孔2の先端に先行充填しておく。)
【0026】
その後、図6に示すように第6工程としてアンカー金物をアンカー孔2内に挿入し、打ち込みパイプ7を打ち込めば、図9にも示すようにエキスパンダー6が下方に押されて複数の拡張片6aがテーパーナット4のテーパー部4aの上に移動し各拡張片6aがテーパー部4aに沿って拡張し、拡径部2aに圧入され、この拡張片6aが拡底されることでアンカーがアンカー孔2内に固定される。
【0027】
さらに本発明では図7に示すように第7工程として軸部セメントペースト注入工を施工する。これは、図10のようなエア抜き用ホース14を接続したエア抜き用ノズル13と注入用ホース15とを貫通させて取り付けたリング状のキャップ12を、アンカー本体3に貫通させた状態でアンカー孔2の開口に取り付けて行うものであり、図11(a)に示すように注入用ホース15は小口部に固定し、エア抜き用ノズル13はアンカー孔2の奥の拡径部2aにまで挿入して固定し、この状態で注入用ホース15からネジ棒であるアンカー本体3とアンカー孔2との隙間に無機系無収縮セメントペーストを充填材16として充填する。これによりアンカー孔2とアンカー本体3との隙間を埋めて、アンカー本体3の錆発生及びブレを防止する。
【0028】
この注入作業中に充填材16の漏れを確認した場合は、有機系樹脂による接着剤でアンカー孔2の開口を塞いで漏れ止めの処置を施す。
【0029】
その後、養生し、さらに所定の本数について引張荷重をかけるなどの耐力確認試験を行い、施工が完了する。
【0030】
図13〜図19は第2実施形態を示し、これはアンカー孔2を水平横方向に穿孔し、このアンカー孔2にアンカー金物を取り付けるものである。構造および施工法は第1実施形態と基本的には同様であるが、図17に示す先端拡底部樹脂先行充填工(第5工程)が、アンカー孔2の先端部分にのみ有機系樹脂による充填材11を充填するに際し、先端拡底部間隙を全て充填可能な量を充填量とし、この量をノズルを備えたポンプガンなどの治具でアンカー孔2の先端に先行充填する。これによりアンカー孔2の先端部分の隙間を埋めてアンカー金物の錆発生及びブレを防止する。
【0031】
その他の工程における施工法は第1実施形態と同様であるから、詳細な説明は省略するが、軸部セメントペースト注入工では、第1実施形態と同様に図10のようなエア抜き用ホース14を接続したエア抜き用ノズル13と注入用ホース15とを貫通させて取り付けたリング状のキャップ12を、アンカー本体3に貫通させた状態でアンカー孔2の開口に取り付けて行う。
【0032】
この場合、図11(b)に示すように注入用ホース15は小口部の下側に固定し、エア抜き用ノズル13はアンカー孔2の奥の拡径部2aにまで挿入して小口部の下側に固定し、この状態で注入用ホース15からネジ棒であるアンカー本体3とアンカー孔2との隙間に無機系無収縮セメントペーストを充填材16として充填する。これによりアンカー孔2とアンカー本体3との隙間を埋めて、アンカー本体3の錆発生及びブレを防止する。
【0033】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の後施工アンカーの施工法は、アンカー孔を横向き(水平方向)や上向きの垂直方向に穿孔する場合に、まず最初にアンカー孔の先端部分にのみ充填材を少量充填し、アンカー金物を挿入してから、その後、アンカー金物の軸部であるアンカー本体とアンカー孔との隙間にさらに充填材を注入するようにしたから、アンカーの防錆及びブレ防止のための充填材をアンカー孔から漏れ出るおそれなく充填することのできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の後施工アンカーの施工法の第1実施形態を示す第1工程の縦断正面図である。
【図2】本発明の後施工アンカーの施工法の第1実施形態を示す第2工程の縦断正面図である。
【図3】本発明の後施工アンカーの施工法の第1実施形態を示す第3工程の縦断正面図である。
【図4】本発明の後施工アンカーの施工法の第1実施形態を示す第4工程の縦断正面図である。
【図5】本発明の後施工アンカーの施工法の第1実施形態を示す第5工程の縦断正面図である。
【図6】本発明の後施工アンカーの施工法の第1実施形態を示す第6工程の縦断正面図である。
【図7】本発明の後施工アンカーの施工法の第1実施形態を示す第7工程の縦断正面図である。
【図8】本発明の後施工アンカーの施工法で使用するアンカー金物の一部切欠いた正面図である。
【図9】本発明の後施工アンカーの施工法で使用するアンカー金物の拡径状態の一部切欠いた正面図である。
【図10】本発明の後施工アンカーの施工法で使用するキャップの斜視図である。
【図11】本発明の後施工アンカーの施工法のアンカー孔の開口にキャップを取り付けた状態の縦断正面図である。
【図12】本発明の後施工アンカーの施工法の工程を示すフローチャートである。
【図13】本発明の後施工アンカーの施工法の第2実施形態を示す第1工程の縦断正面図である。
【図14】本発明の後施工アンカーの施工法の第2実施形態を示す第2工程の縦断正面図である。
【図15】本発明の後施工アンカーの施工法の第2実施形態を示す第3工程の縦断正面図である。
【図16】本発明の後施工アンカーの施工法の第2実施形態を示す第4工程の縦断正面図である。
【図17】本発明の後施工アンカーの施工法の第2実施形態を示す第5工程の縦断正面図である。
【図18】本発明の後施工アンカーの施工法の第2実施形態を示す第6工程の縦断正面図である。
【図19】本発明の後施工アンカーの施工法の第2実施形態を示す第7工程の縦断正面図である。
【図20】下向きにアンカー金物を取り付ける場合の後施工アンカーの施工法の第1工程の縦断正面図である。
【図21】下向きにアンカー金物を取り付ける場合の後施工アンカーの施工法の第2工程の縦断正面図である。
【図22】下向きにアンカー金物を取り付ける場合の後施工アンカーの施工法の第3工程の縦断正面図である。
【図23】下向きにアンカー金物を取り付ける場合の後施工アンカーの施工法の第4工程の縦断正面図である。
【図24】下向きにアンカー金物を取り付ける場合の後施工アンカーの施工法の第5工程の縦断正面図である。
【図25】下向きにアンカー金物を取り付ける場合の後施工アンカーの施工法の第6工程の縦断正面図である。
【符号の説明】
1…コンクリート構造物 2…アンカー孔
2a…拡径部 3…アンカー本体
4…テーパーナット 4a…テーパー部
5…不完全ねじ部 6…エキスパンダー
6a…拡張片 7…打ち込みパイプ
8…穿孔具 9…アンダーカッター
10…充填材 11…充填材
12…キャップ 13…エア抜き用ノズル
14…エア抜き用ホース 15…注入用ホース
16…充填材
Claims (2)
- 既存コンクリート構造物に形成したアンカー孔に孔壁を拡径切削して拡径部を形成し、このアンカー孔に、アンカー本体としてのネジ棒と、このネジ棒に螺合するテーパー付きナットとこのテーパー付きナットのテーパー部に当接させて押し開かれるエキスパンダーをスカート状に形成した拡径金具とからなるアンカー金物を差し入れ、治具により拡径金具を押し込んでエキスパンダーを拡げてこれを前記孔壁の拡径部に係合させ、さらに、ネジ棒とアンカー孔との隙間に充填材を充填する後施工アンカーの施工法において、アンカー孔に対し、アンカー金物の挿入の前段階で収縮量が小さく、狭い間隙への充填性が良い樹脂を充填材としてアンカー孔の先端部分に先行充填し、アンカー金物挿入後、ネジ棒とアンカー孔との隙間に無収縮性充填材を充填することを特徴とする後施工アンカーの施工法。
- 無収縮セメントペーストの充填は、注入パイプおよびエア抜きパイプを取り付けたキャップをアンカー孔の開口に取り付けて行い、注入中に充填材の漏れが発生したときは、樹脂をキャップとの隙間に充填する請求項1記載の後施工アンカーの施工法。
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