JP2009510288A - コンクリート構造体の亀裂補修用パッカー - Google Patents

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Abstract

本発明は、コンクリート構造体の亀裂補修用パッカーに関し、長手方向に沿って内部が貫通し、一側に梯形断面の拡張部を複数個連続形成する注入本体部と、これに対応する形状で内部が貫通形成した軟質スリーブとを備えている。前記注入本体部の一端に軟質スリーブを嵌合させたパッカーを構成し、これをコンクリート構造体の亀裂に沿って挿入して取り付け、注入本体部に樹脂液を注入すると、軟質スリーブはそのままの状態であるが、注入本体部だけ一部押し出されることにより、軟質スリーブが円周方向に均一に拡張されて樹脂液の流出を防止し、コンクリート構造体の亀裂を補修することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、コンクリート構造体の亀裂補修用パッカーに関し、長手方向に沿って内部が貫通し、一側に梯形断面の拡張部が複数個連続形成される注入本体部と、これに対応する形状で内部が貫通形成した軟質スリーブとを備えている。前記注入本体部の一端に軟質スリーブを嵌合させたパッカーを構成し、これをコンクリート構造体の亀裂に沿って挿入して取り付け、注入本体部に樹脂液を注入すると、軟質スリーブはそのままであるが、注入本体部だけ一部押し出されることにより、軟質スリーブが円周方向に均一に拡張されて樹脂液の流出を防止し、コンクリート構造体の亀裂を補修することができる。
一般的にコンクリート構造体は、コンクリートの乾燥収縮、および凍結融解などの繰り返し、塩水または酸性物質の浸透や鉄筋の腐食など、様々な原因により亀裂が発生する。このようなコンクリート構造体の亀裂を補修する方法として、パッカー(packer)を用いた補修方法を説明する。
特許文献1、特許文献2、特許文献3、および特許文献4などに開示されるように、パッカーは、長手方向の中心に沿って貫通された注入本体部を構成する。注入本体部の一側には注入するためのニップル部を形成し、その他側には雄ねじ山が形成され、これにゴムスリーブとナットが順に固定されたパッカーが示されている。これを用いた施工方法は、亀裂に沿って、亀裂から一定距離を置いて一定角度でドリル作業を行って固定溝を形成し、これにパッカーを設置し、前記ナットを締めることによってゴムスリーブの膨張により固定溝に密着し、これに樹脂液を注入して亀裂を充填し、樹脂液をある程度乾燥させた後、パッカーの突出部分を除去し、仕上げ材で仕上げる。
しかし、上記構成のパッカーは、樹脂液の逆流を防止するチェックバルブ、固定ピンのような逆流防止手段が除去された部分に設置される場合、注入した樹脂液が乾燥する少なくとも24時間を放置した後に除去するので、工期が長くなり、後工程が発生して人件費が上昇するという問題点があった。
また、前記ナットを締める際にゴムスリーブが円周方向に延びる場合、円弧状に曲がるので、ゴムスリーブが固定溝に円周方向に均一に密着させることができず、注入時に樹脂液が漏れる問題点と、ナットを強く締めると、ゴムスリーブが曲がってコンクリート構造体に負担を与える問題点がある。この他にも、前記パッカーを挿入するとき、コンクリートに引っかかる部分がないので、固定(挿入)する位置(深さ)が一定ではなく、前記注入本体部は大概金属で形成されるので、除去するとき破壊することが難しく、突出したパッカーをグラインダーで研削する後工程が必要になるという問題点があった。
韓国登録実用新案第116530号 韓国登録実用新案第135358号 韓国登録実用新案第205925号 韓国登録実用新案第462457号
そこで、本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、長手方向に沿って内部が貫通した注入本体部を構成し、梯形断面を有する拡張部を2つ繋げて一定間隔で連結し、この他端には、ニップル部を形成した注入本体部を備えている。前記拡張部に軟質スリーブを嵌合させたパッカーを構成し、これをコンクリート構造体の亀裂に沿ってドリル作業を行った固定溝に挿入して樹脂液を注入することにより、軟質スリーブはそのままであるが、注入本体部だけ一部押し出される。注入を止めると、適切な状態で元の位置に戻るので、コンクリート構造体に負担を与えない範囲内で軟質スリーブを固定溝の円周方向に均一に密着させ、これによりパッカーと固定溝との間に注入された樹脂液の流出を防止し、コンクリート構造体の亀裂を補修することにその目的がある。
また、本発明は、前記注入本体部のニップル部の他側内周縁には球状のチェックボールと圧縮スプリングが設けられた逆流防止手段を構成し、圧縮スプリングの弾性により、注入した樹脂液が再び流出するのを防止すると同時に、この逆流防止手段は固定溝の内側に挿入されるので、樹脂液を注入した後、突出した部分を直ちに除去することを可能とし、亀裂補修に対する工期を短縮し、人件費を節減することが目的である。
また、前記注入本体部をポリカーボネートで一体形成することにより、その切断および除去を容易にすることが目的である。
本発明は、コンクリート構造体の亀裂補修用パッカーに関し、長手方向に沿って内部が貫通し、一側に梯形断面の拡張部が複数個連続して形成される注入本体部と、これに対応する形状で内部が貫通形成した軟質スリーブとを備えている。前記注入本体部の一端に軟質スリーブを嵌合させたパッカーを構成し、これをコンクリート構造体の亀裂に沿って挿入して設置し、注入本体部に樹脂液を注入すると、軟質スリーブはそのままであるが、注入本体部だけ一部押し出されることにより、軟質スリーブが円周方向に均一に拡張されて、樹脂液の流出を防止し、コンクリート構造体の亀裂を補修することができる。
本発明は、長手方向に沿って内部が貫通した注入本体部を構成し、梯形断面を有する拡張部を2つ繋げて一定間隔で連結し、この他端には、ニップル部を形成した注入本体部を備えている。前記拡張部に軟質スリーブを嵌合させたパッカーを構成し、これをコンクリート構造体の亀裂に沿ってドリル作業を行った固定溝に挿入して樹脂液を注入することにより、軟質スリーブはそのままであるが、注入本体部だけ一部押し出され、注入を止めると適切な状態で元の位置に戻るので、コンクリート構造体に負担を与えない範囲内で軟質スリーブを固定溝の円周方向に均一に密着し、これによってパッカーと固定溝との間に注入された樹脂液の流出を防止し、コンクリート構造体の亀裂を補修することができる。
また、前記注入本体部のニップル部の他側内周縁には球状のチェックボールと圧縮スプリングが設けられた逆流防止手段を構成し、圧縮スプリングの弾性により、注入した樹脂液が再び流出するのを防止すると同時に、この逆流防止手段は、固定溝の内側に挿入されるので、樹脂液を注入した後に突出した部分を直ちに除去することが可能となり、亀裂補修に対する工期を短縮し、人件費を節減することができる。
また、前記注入本体部をポリカーボネートで一体形成することにより、その切断および除去が容易である。
以下、添付した図面を参照して本発明を詳細に説明する。
本発明によるパッカー30は、注入本体部10に軟質スリーブ20を組み立てたものであって、簡単に説明すると、注入本体部10は、長手方向に沿って内部が貫通した流入口11が形成され、一側には連結用ニップル部12を形成し、その他側には、端に向かうほど直径が大きくなる梯形断面を有する拡張部13を連続して複数個形成し、前記ニップル部12の他側流入口11にはさらに大きな直径の逆流防止溝11’を形成し、これに球状のチェックボール17aと圧縮スプリング17bが順に設けられた逆流防止手段17を備えている。軟質スリーブ20は、長手方向に沿って前記拡張部13に対応する形状で内部が貫通形成し、その外周縁に半円形断面の突出した突出リング24を複数個形成して、前記注入本体部10の拡張部13に軟質スリーブ20を組み立てたパッカー30が構成される。これをコンクリート構造体40の亀裂補修に用いる。
本発明によるパッカー30は、注入本体部10および軟質スリーブ20から構成されている。以下、添付図を参照して詳しく説明する。
まず図2を参照して注入本体部10を説明する。内部が長手方向に沿って貫通した流入路11を有する円筒形状であって、一側には樹脂液50を注入するノズルに連結されるニップル部12(nipple)を形成し、他側にはその端に向かうほど直径が大きくなる梯形断面を有する拡張部13を形成する。この拡張部13は、大直径部13a、勾配部13b、および小直径部13cが順に形成したもので、一定の直径を有する大直径部13aを一定長さに形成し、次いで、直径が次第に小さくなる勾配部13bを一定長さに形成し、小さくなった直径で一定長さを有する小直径部13cを連続形成した拡張部13を設ける。この拡張部13は、2つ連続して形成される。
次に、前記各大直径部13aの外周縁には、勾配部13bに向かうほど次第に深く窪ませた三角形状断面、四角形状断面または半円形状断面など、一定形状の断面を有する溝部13a’を形成する。
前記拡張部13とニップル部12との間には、前記小直径部13cからニップル部12に向かうほど直径が大きくなる安着勾配部14と、これより直径の大きい突出部15が順に形成されるが、前記安着勾配部14の最も大きな直径は、前記大直径部13aの直径より小さく形成し、これに続く突出部15は、前記安着勾配部14の大きい直径およびニップル部12より大きな直径で突出るように一定長さに形成し、前記突出部15には一定高さを有する突出したロック部16を形成する。これは円周方向に沿って形成するか、あるいは一定大きさで円周方向に沿って複数個形成する。
また、前記拡張部13側の流入路11の端部、すなわち、ニップル部12の反対側の流入路11には、その流入路11より大きな直径で一定の深さを有する逆流防止溝11’を形成し、これに前記流入路11を塞ぐ球状のチェックボール17aと、このチェックボール17aの直径より小さな内径で、一定の張力を有する圧縮スプリング17b、およびこの圧縮スプリング17bの脱離を防止する固定手段17cが順に設けられた逆流防止手段17を備えて注入本体部10を構成する。
言い換えれば、前記注入本体部10は、その長手方向に沿って内部が貫通した流入路11を形成し、その一側の外周縁に梯形断面を有する拡張部13を2つ連続して形成する。さらに、次第に直径が大きくなる安着勾配部14を設け、次いで、突出したロック部16を有する突出部15と連結用ニップル部12を連続して形成し、このニップル部12の他端流入路11には一定深さの逆流防止溝11’が形成され、これにチェックボール17a、圧縮スプリング17b、固定手段17cを順に設けた逆流防止手段17を備えて注入本体部10を構成する。
次に、軟質スリーブ20を図2および図4を参照して説明する。これは長手方向に沿って内部が貫通した円筒形状であって、前記注入本体部10の一端の2つの拡張部13および安着勾配部14に嵌合されることにより、貫通された内部がその形状と同様に形成される。この貫通された内部は、梯形断面でつながる2つの拡張部21と傾斜された安着勾配部22を形成し、前記安着勾配部22の他側、すなわち、拡張部21の開始部分にはロック部23を形成する。以下、この貫通された内部構造を詳しく説明する。
まず、一側の貫通された内側には内部に向かうほど直径が次第に小さくなるロック部23を形成する。そして、大直径部21a、勾配部21bおよび小直径部21cで連結される拡張部21を2つ連続してつながるように形成する。これは前記ロック部23より大きな直径の大直径部21aを一定長さに形成し、次いで、次第に小さくなる直径で傾きを形成する一定長さの勾配部21bと、小さくなった断面で一定長さを形成する小直径部21cが順に形成されて拡張部21を構成し、この拡張部21は2つが連続してつながるように形成される。
また、前記ロック部23の他端の貫通された内側には、拡張部21の小直径部21cに続いて断面が次第に大きくなる安着勾配部22が形成され、前記ロック部23および2つの拡張部21とともに軟質スリーブ20の貫通された内部構造をなす。前記軟質スリーブ20の外部構造において、この軟質スリーブ20の外径は、注入本体部10の突出部15の直径と一致することが好ましい。さらに、該外周縁には円周方向に突出した半円形状の断面を有する突出リング24を長手方向に沿って複数個形成して軟質スリーブ20を構成する。
一方、前記ロック部23は、前記軟質スリーブ20が注入本体部10に嵌合されて該端が引っかかるようにするもので、端に向かうほど直径が大きくなるのは、流入する樹脂液50の分散を容易にするために直径に変化を与えるものであって、該幅が小さい場合には直径に変化を与えなくてもよく、各軟質スリーブ20の内部構造、すなわち、各拡張部21および安着勾配部22は、これに対応する本体注入部10の各拡張部13および安着勾配部14の直径と、変化する直径および各長さなどを合わせることが好ましい。
なお、前記注入本体部10は、ポリカーボネート(ポリ炭酸エステル、polycarbonate、耐熱性、強度、耐衝撃性、寸法安定性、耐クリープ性および透明性などに優れている)のような合成樹脂類、または黄銅(brass)のように耐化学性および耐食性に優れている金属類などで一体に形成し、軟質スリーブ20の場合には、ゴム類や軟質合成樹脂類のように延性、耐久性、耐化学性に優れた材料で構成するが、各注入本体部10と軟質スリーブ20は、比較的耐化学性に優れた材料を使用して樹脂液50の注入による損傷を防止する。
このように形成された注入本体部10の一側に軟質スリーブ20を嵌合させて軟質スリーブ20のロック部23が注入本体部10の端に引っかかり、各拡張部(13、21)、すなわち、各大直径部(13a、21a)、勾配部(13b、21b)および小直径部(13c、21c)がそれぞれ互いに噛み合う状態のパッカー30を構成する。
次に、前記パッカー30を用いたコンクリート構造体の亀裂補修方法を図3〜図7を参照して説明する。まず、ドリル作業およびブロー工程(S1)は、コンクリート構造体40の亀裂部分に沿って電動ドリルを利用して一定深さの固定溝41を形成し、ここで発生するくずなどの異物を風で吹き出して除去するものである。前記固定溝41は、亀裂から一定距離離れて45°傾斜するようにドリル作業を行い内部亀裂部分とつながるようにし、この固定溝41は、亀裂に沿ってジグザグに複数個形成する。
次に、パッカー取り付け工程(S2)は図3および図4に示したように、前記固定溝41にパッカー30を嵌合させる。軟質スリーブ20が完全に挿入され、注入本体部10のロック部16がコンクリート構造体40の表面に引っかかるように挿入する。
次に、樹脂液注入工程(S3)は、前記注入本体部10のニップル部12にウレタン樹脂、エポキシ樹脂のような樹脂液50を供給する高圧装備(図示せず)を連結し、徐々に低圧から高圧に変更して、注入する樹脂液50の圧力により流入路11を塞ぐチェックボール17aを押し出すことができる圧力、および亀裂部分を樹脂液50で適切に充填できる最も適当な圧力で内部を充填して樹脂液50が外部に流れるまで注入する。
次に、樹脂液50を注入する圧力を高めながら注入することにより、この圧力により注入本体部10の一部が外部に押し出され、軟質スリーブ20はその外周縁に突出して形成された突出リング24が固定溝41との摩擦で元の位置を維持するようになるが、このため、軟質スリーブ20が円周方向に拡張され、樹脂液50の注入が終わると、注入本体部10の一部が内部に引き込まれるが、最初よりはわずかに押し出された状態を維持するようになる。
これにより、拡張された軟質スリーブ20、およびこれに形成された突出リング24により固定溝41にパッカー30が密着するので、パッカー30と固定溝41との間に樹脂液50が流出しないとともに、たとえ樹脂液50が流出しても、各溝部13a’に停滞して、注入本体部10および軟質スリーブ20の間に樹脂液50が流出することがない。樹脂液50の供給が終わっても、逆流防止手段17により流入路11を介した樹脂液50の流出を防止することができる。
次に、切断工程(S4)は、設置されたパッカー30におけるコンクリート構造体40の外部に突出した突出部15を道具(ハンマー、カッター、ペンチ、Tレンチまたはパイプなど)を利用して打ったり、叩いたり、切ったりして切断除去する。このように打ったり叩くことにより、外径の最も小さい小直径部21cと安着勾配部14の間が折れて溝が発生する。
最後に、仕上げ工程(S5)は、切断したパッカー30および補修した亀裂に沿ってアクリル系クラックカバー剤、セメントフィラー(cement filler)のような仕上げ材51を利用して表面を滑らかに処理する。内部の樹脂液50および仕上げ材51を完全に乾燥させることで、パッカー30を用いたコンクリート構造体の亀裂補修が完了する。
このように、本発明によるパッカー30を用いたコンクリート構造体の補修方法を適用することにより、その取付けが容易であり、逆流防止手段17が流入路11の反対側に形成され、樹脂液50の注入が終わるとすぐに突出した部分の除去が可能であるので、工期の短縮および人件費が節減でき、軟質スリーブ20が円周方向に固定溝41に均一に密着され、従来のねじの締めによる軟質スリーブ20と固定溝41との密着不良を解決し、樹脂液50の流出を防止する効果がある。
一方、パッカー30を組み立てる前に、ドリル作業を行った固定溝41に水が少しでも残っている場合には、軟質スリーブ20とコンクリート構造体40との摩擦力が低下し、パッカー30の拡張が難しくなる問題がある。
そこで、上記問題を解決するための方法を図4および図5を参照して説明する。前記突出部15とニップル部12との間に突出した係止突起(17、17’)を一定間隔で形成し、前記2つの係止突起(17、17’)の間にペンチ(pincer)を挿入して注入本体部10を引っ張り出し、再び押し込んだ後、樹脂液50を注入すると、注入本体部10が簡単に押し出されてパッカー30が拡張されるので、樹脂液50の流出を防止することができる。
以上に記載するように、本発明は、長手方向に沿って内部が貫通した注入本体部を構成し、梯形断面を有する拡張部を2つ繋げて一定間隔で連結し、この他端には、ニップル部を形成した注入本体部を備えている。前記拡張部に軟質スリーブを嵌合させたパッカーを構成し、これをコンクリート構造体の亀裂に沿ってドリル作業を行った固定溝に挿入して樹脂液を注入することにより、軟質スリーブはそのままであるが、注入本体部だけ一部押し出され、注入を止めると適切な状態で元の位置に戻るので、コンクリート構造体に負担を与えない範囲内で軟質スリーブを固定溝の円周方向に均一に密着させ、これによってパッカーと固定溝との間に注入された樹脂液の流出を防止し、コンクリート構造体の亀裂を補修することができる。
また、前記注入本体部のニップル部の他側内周縁には球状のチェックボールと圧縮スプリングが設けられた逆流防止手段を構成し、圧縮スプリングの弾性により、注入した樹脂液が再び流出するのを防止すると同時に、この逆流防止手段は固定溝の内側に挿入されるので樹脂液を注入した後に突出した部分を直ちに除去することが可能となり、亀裂補修に対する工期を短縮し、人件費を節減することができる。
また、前記注入本体部をポリカーボネートで一体形成することにより、切断および除去が容易である。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されず、請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の多様な変形及び改良形態も本発明の権利範囲に属するものである。
本発明によるパッカーの斜視図である。 本発明によるパッカーの分解斜視図である。 本発明の実施例による亀裂が発生したコンクリート構造体にパッカーを設置した状態を示す斜視図である。 本発明の実施例によるコンクリート構造体内におけるパッカーの設置過程を示す断面図である。 本発明の実施例によるコンクリート構造体内におけるパッカーの設置過程を示す断面図である。 本発明の実施例によるコンクリート構造体内におけるパッカーの設置過程を示す断面図である。 本発明によるパッカーを用いたコンクリート構造体の亀裂補修の工程図である。

Claims (6)

  1. コンクリート構造体の亀裂補修のために樹脂液を充填する手段であって、長手方向に沿って貫通した流入路(11)を形成し、一側に連結用ニップル部(12)を形成し、逆流防止手段(17)を具備した注入本体部(10)を構成し、前記ニップル部(12)の他側に長手方向に沿って中心が貫通された軟質スリーブ(20)を嵌合させたパッカー(30)において、
    前記注入本体部(10)のニップル部(12)の次に直径が小さくなる安着勾配部(14)を形成し、その後、次第に直径が大きくなり梯形断面を形成する拡張部(13)を続けて複数個形成し、前記軟質スリーブ(20)の貫通された内部には、前記拡張部(13)および安着勾配部(14)と対応するように形成した安着勾配部(22)、複数個の拡張部(21)、次いで直径が小さくなったロック部(23)が順に形成され、前記注入本体部(10)の拡張部(13)に軟質スリーブ(20)を組み立てたパッカー(30)を構成することを特徴とするコンクリート構造体の亀裂補修用パッカー。
  2. 前記注入本体部(10)および軟質スリーブ(20)の各拡張部(13、21)は、それぞれ一定直径の大直径部(13a、21a)と、これより小さな直径の小直径部(13c、21c)、およびこの間を一定の傾きでつなげる勾配部(13b、21b)で形成されており、前記注入本体部(10)の各大直径部(13a)の外周縁に沿って三角形、四角形または半円形など、一定形状の断面を有して窪ませた溝部(13a’)を形成することを特徴とする請求項1に記載のコンクリート構造体の亀裂補修用パッカー。
  3. 前記安着勾配部(14)とニップル部(12)との間には、直径が拡張された突出部(15)が形成され、これに一定高さの突出したロック部(16)を円周方向に沿って複数個形成することを特徴とする請求項2に記載のコンクリート構造体の亀裂補修用パッカー。
  4. 前記突出部(15)とニップル部(12)との間には、一定高さの突出した2つの係止突起(17、17’)を一定間隔を置いて形成することを特徴とする請求項3に記載のコンクリート構造体の亀裂補修用パッカー。
  5. 前記逆流防止手段(17)は、ニップル部(12)の反対側に流入路より大きな直径の逆流防止溝(11’)を一定長さに形成し、これに球状のチェックボール(16a)およびスプリング(16b)を順に組み立てて構成することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のコンクリート構造体の亀裂補修用パッカー。
  6. 前記注入本体部(10)は、金属類やポリカーボネートで一体形成し、前記軟質スリーブ(20)は、ゴム類や軟質合成樹脂で一体形成することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のコンクリート構造体の亀裂補修用パッカー。
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